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製造原價の標準化と其の處理-香川大学学術情報リポジトリ

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∴ 原憤なる冨寒を以て、仙窟の経常給付を作り上ぐる焉めに拘耗又は支出する財貨或は憤侶の絶粕と考ふると 註劇 き、エ的企共に於て生産したる製品の探偵は、それが生産に要したる叫切の財貨消耗額或は低値支出額の紙計と なるべきであるが、是には山つの傑件が附帯し、斯くて得たる経督給付が確定の正常状態にある事を必要とする ものである。一般商業合計に於て、商品の棚卸をなすには叫應原慣を以てするが如く︵修正を行ふ寄もあるが︶、 エ菜骨計に於て、その製品の棚卸をなすには原慣を以てするのが普通である。叫製品の製出に雷り消耗又は支出 したる財貨又は偵値の金耕は、それが〓既消耗又は支出され、叉原債として仙度計算決定を見たる上は、その製 品の状態如何に拘らず、叉その製品の市債に於ける慣格的地位如何に関係なく、その原始数字としての存在は一 定不欒である。故に、製造工作を誤り七、叫定の高き憤借を費消し不良品を待たる場合、その不艮製品の棚卸憤 製造原僻の標準化と其の施甥

製造原債吼標準催ヾ1其の虞理

岸 正

八¶

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入二 高松高等商染拳校開校十周年記念論文集 格は、尚之が鵠めにしたる費消慣他の組感を以てすべきものであるか忙観ゆるのであるが、此の場合叫歩進ん で、その製造工作が全然失敗に辟し、所謂仕損じとして製品らしきものを得ざる場合を想像し見るとき、製品封 原偶の摘係は成立を見ず、結尚給付を見ざる費用として経営損失化するを知るに至るであらう。故に不良製品を 得たる場合、原償として計算すべき金額の或る部分老経営費用化し、常該製品原慣より控除するを以て、正しき 魔理法となさなくてはならない。即ち山應原慣として支出したる憤値又は財貨の費消も、それが製品の原憤とし 純正しき地位を得る馬めには、その製品が製品としてのiE常なる状態にある寄を原則としなくてはならない。叉 斯くて始めて、原償を以て鵬應棚卸傾格とする寄を得る理由も成立し得るのである。之が若し、響冒しての資 格を具有せざる駿品に近き仕損じ品であり、尚斯かる願品を之が製作に要七たる財貨琴慣倍額の総和を以てせる 原偶に依り棚卸するならば、厳品と正常品との問に帳簿憤格上差異なきの奇しき現象を呈するに至るであらう。 血V 製品を二欄づゝ個別的に製造企劃する場合には、自然その原憎を個別的に算出し得べく、不良製品に封する惜値 の支出・財貨沿耗の側部分は之を原憤額計界より搾除すべきであるが、斯かる個別計歪の下に製造の企賓をなす 企菜は特殊的存在のものであつて、一般小型製品の場合に於ては、仙窟原料・工賃・製造費用を以て複数的個数 の製遷を、言として行ふやう企宣するのが通例である。斯かる個別製造企菜に於て多くは、斯く製造工作の失 敗の結英起るぺき損失を、単なる経営損費と看倣さす、製造不可避の費用として、製造部門に於ける誼常費用の 申に加へ、二竪琴準費用として他の正常製品原慣に割賦し、以てその回収を直藤工場元帳上に於て計婁するの手

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段に出づるのである。併かし、製造工作失敗の結果を斯くて侍原慣取釈となす番は、二軍盈の原料・労働・其の 他の費用を用ひて、獲得し得る経常給付の畳が疑問なるとき、賛際に得られたる給付の量によりて原偶絶朗を除 し、以て草枕原債を求めんとする場合に克く合理的なる方法であり得ても、他の劇口の製造に向けたる財貸偵値 の消費の或る部分を、雷該製造製品に課する事なくして、他の一口又は教ロの製造製品の上に負櫓せしむる事 は、原慣算定の草笛観念に合致する所以ではない。故に、製造日別原個食計に於て、一口の製造に於ける側部仕 損じ又は不良の結果を、雷該仙口製造中の他の正常部分の製品に負持せしむる環由は後見し得ても、之を一般製 造費用として、其の他の二別の製韻の上に仙窟朝風率を用ひて戯課する事は理論上耕斥しなくてはならない。発 ちざれば叉、口別原慣禽計の精神を全然没却し去るものと云はなくてはならない。彼の享程別原惜合計は、既に その精紳が′一定期間の製品を紙括して、一原慣計算の封象となすものなるが故に、常該期間中に於ける不良製品 の製造に質したる憤倍又は財貨費消の或る部分を、営該期間中の他の正常製品に負櫓せしむる事は観ち不雷であ るとは補し得ない。併かし、斯くする事によりて製品の原傾がよく明確なるを期し得るや否やは、自ら別問越で あると云はなくてはならない。 原憤は斯くて製造工作の情況によつて先づ移動する。⊥定の製造計蛋の下に、∵晃の原料・エ賃・製造螢用を 酒耗又は支出するも、その結果得る製品の盈・質によつて原慣は欒化L、叉製造工作の結果得る製品の量・質に 於て州発するを得ても、之が馬めに消耗又は支出する財貨又は憤値の移動する毎に、原慣は移動せざるを得な 製造原慣の標準化と其の虎視

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い。同時に叉、斯かる移動を惹起する朗以のものは、軍に製造工作の情況忙よるのみでなく、原料・エ貨・製造 費用の鼠位偵格を決定する一般総柄事情に依る寄が甚だ多い。故忙、製造工作の事情がよく一定不欒なるを得る も、仙般経済事情の不欒なるを得ざる以上、原像敬字は一定鮎に停止する事を許さない。まして製迫工作そのも のに於て、轍常に可攣なるに於てをやで優る。併かし、ご恢財界事情の固窟化が一間定化とまで行かすとも定率 謹二 化が−偽之を仔窟計諾し得すとしても、製造工作の殆どすべては、技術上よく之を固定化し得るの可能性を備ふ るものなる事に着日しなくてはならない。二軍黎本・設備を擁し、一定組織の下忙於てー一般財界の事情鹿塵外 話三 して1計憲的なる原偵椒へp訂コヨ耶ssi笥K。St呈なるものゝ観念が正しく成立し得る。即ち、計賽的なる生産量 と計丑的なる原償細とを調査研究し、或は製造紙企重によりて之を割出し得たるとき、.前者を以て後者を除す る寄により、計鼓的なる原憤覇を想定し得るのである。而して、斯かる計芸的なる原償は、企業が計讃的なる、 最上にして正Lき披業度を有する場合を標準とするを東則とすべきであつて、その企業の正常なる状態叱於け 右、最少原慣たるべき性質を持つに至るものである。標準原慣は此の関係より生まれる。而して之に封して、資 際原倍額を管際奥山︰H凰を以て険し求めたる原偵たる、葦際的なる原憤︵tats芳hricheKOSteコ︶なるものが存立する 話四 繹であつて、企柴の挽柴度が下り、或は製造工作に何等かの錯誤が生じたるとき︰正常に計試して葡計丑的憤る 生寧耽を得る啓能はす、或は計姦的なる原慣頗を以て留まる寄を得す、或は正常能率を保有しながらその全能率 を牽排する計萱をなし得ざる幽係上より、結局比較的忙増加したる原憤頻を、標準蚤に近き範又はそれ以下の製 高松高等商基準校閲校十周年記念論文集

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山鹿を以て除し軍位原慣を求むる結兼、此の嘗際的なる聾位原憤が計諜膀償を超過する事は甚だ多い。賛際原宿 が計鼓膜僧とよく合致するは、全能率的なる企茸がよく十分に賛現したる吻合に限る。資際上期かる資際原償 は、企菜の域柴度或はエ作成精の異なるに従ひ常に移動するものであるが、計荘原隙は全能率的なる計姦原償で ある以上、蕾該企柴の正常度の移動を生ずる新たなる轡化の起らざる限り、其の問は不欒的傾向を持つものであ る。・而して、蜜際原偵に於て授業鹿の上りたるときに原偵は下り、換葉度の下りたるとき原惜は上る。若し製品 の原憤を以て製品の棚却額なりとなすならば、操業度の下牒たる場合に於ける製品棚卸額は上り、損菜磨の上りた る場合に於ける製品棚卸購は下るものである。叉之を訓育するならば、低能率余栄に於て製品糊却額は高僧とな り、高能率企業に於て同種同畳の製品棚卸偵格は低下する。斯か旦関係は血般昏膏薮に於ても等トく見受くる虞 であつで、両企業の棚卸品偵格は同様の珂由によりして勢ひ高低の差を生するのである。原慣を以て、常該企業 に於ける収益計算上の山階梯故事と看撤し、棚卸偵格を以て未賛上商品の原始数字を指示する以外何物にもあら すとするならば、之にても別段不可なき虚であるが、併かし、斯かる帳簿上の棚卸品槽格数字を、信用設定等の 場合に於ける基礎数字として綬立たしめんとするならば、斯かる紺係は厳密に考察注意しなくてはならない。叉 若し、元帳資産項目数字或は貸借封照家財度数字巧財産憤値の網堅不すべしとの所謂静的鶴の下に於て、傭此の 濠五 節偵による棚却の結果を應用するならば、能率の低下によりて却って揮宥財産檀格に打歩を生するが如き結兼を 生するのである。此の場合、斯かる不覚を何應までも回避せんと欲するならば、積極的に茸際原僻は常に計註的 製竜虎償の棲準化と其の慮規 入五

(6)

八六

高松高等南米畢校閲校十周年記念論文集

原倣に合致するものであるとの計葦の嘗現、嘗際的原償は常に正常能率を基礎としたる、1E常按柴度に於ける計

麓肋膜偶に合致したるものであるとの、鞘想の鷺硯を期する寄が必要である。斯く努力する寄忙依りて、常に原

偶は故低原偵であり、此の原憤による棚卸偵格は敢低財産償格である罫を得る誰である。斯くて叉、同位紫界に

於ける各個肌企業はV常に他企業に披きんで∼最も低廉なる原慣を以て生産を行ふ事に努力し、同種業界に於け

る企業は競って敢佐原僧の層現に努め・蒸発今珊化の途は叉此の方面より自然に促進し行くものである。斯く諭

する軍は、原僻昏計に於ける原僧を以て、常に計苫的原偵たらしむべしとか、或は原憤愈計に於ける製品原惜の

記録計静は、すべて彼の梗準原僻を以てなすべしと印諭づけんとする蔑めのものではない。製品原慣は常に計露

的原偵、標準原偶に副はしむべく、原偵構成紹項目の賛際原酒数字は常に計室数子株準数字に合致せ⊥むる寄

謹六

を期するやう、紅螢管和上努力すべしと論ぜんとするに留まるものである。

〓裂迫企業に放ける経皆の成功は、一般顧客に劃し製品を鼓も低廉に供給する桝謂償格政篤と、その政策の有

利なる進展を支持する蔑めの、企賛内部に於けるあらゆる銃床機能の全能率的なる調和を間る政策とによりて、

合珊的に企図せらる1ものである。償格政策は嘗際原櫓を標準原惜に青く追従せしむる寄に依り支持せられる。

而して斯かる療埜維持は、企共内部に於ける生産機能の奄能率的なる調和と共に、灘謂紅紫様相に糾する不断の

完全なる統制により支持せらる1ものである一両して、計算上の問題として斯かる統制は、比較或は統計計欝に 誰七 依りて進めらるゝものであり、梯準と嘗際との比較によりて進めらる1ものである。而して、原償薗計が個々の

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蜜際原職項目の計算である範尉を、此の軽の比揆計算・統計計算にまで城誠するの必要ありや否やは諭なしとす るも、その茸行形態につきては大に攻究を要するものである。 辞二 E.Schヨa訂コba︵h︶Gruコdla笥コderSelbstkOSte⊃reChコ旨∽uコm Prei∽PO≡て、S■∽ff・ 註こ Wi≡aヨB.Cas叩e⊃hO芯−nOS什芽cOuコ苦瓜Pr℃neぎre︼P●“缶. 藷三 芦R叩﹁ehヨaココ、ロ岬e−コd亡St−致訂Kal言−a︷iOコーS.課・ 詰四 ︹〇一eヨaコ﹁ヨaNeaコdしOhコG.G−○完r、ェOWtOココa官enOS叶s−PP・いCO−u01・に於て貸際原憎も亦、コpp−9 Xiヨa芥のものである事を説く。 詰諷 W■B−﹁aWreコCe“COSt芳nOUコtぎ讐P・u芦 話六 ThOヨaS Heコ茸Saコders一−⊃dus冨聖賢cOuコt⋮コ禦PP.N︼N−N声

註七 L一C訂くe−a⊃dユヨ己○コ当n↓heOdO−e ra⊃管E∼Seコt訂訂Of ncst芽ぐOuコ彗誓P・N忽・

ヌaNe aコd GlOくmr、萱d一P.UOu.

〓 単組如原慣禽計制度に於て、製造費用を製品原憤として割賦するに常りては、該計算制度そのものが、一定原 偶計算期問の終末に於て、製造傲窓と之が製造に暫際要したる〓切の財貨拘耗並に償値支出額の確定を待ちて、 製品原償の仙括計算を行ふ事績に出づる関係上、製品に課する製造費用の割賦はその賓際叡を以てする番を得 製造原傾の横準牝と其の虞理 入七

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高松高等硝薬拳校閲奴十周年記念論文集 八八 るα併かしー製造日別原偵合計制鹿の下に於て1製造費用の如く製品に勤し直接的計算の明確ならす、叉工場仝 鰹としての、或は製出並に補助部門或は所謂COStCeコ諾錮の鸞際費用覇の確定を見ざるうちに1原僧の計算を 完γしなくてはならない立場にあり、自然此の場合定則として、製晶に劃し製造費用の割賦を放すに、預定率の 應周をなすの外なく、碑定正常率に依る割賦計節を以て満足しなくてはならないのである。此の預定率そのもの 藷八 が眈にStaコ計rd邑esを意味する。而して、此の預定率に依る計算の結果は、製造費朋嘗際額の確定を見たる後 に於ける驚際計算の結邦に比し、和典ある場合が甚だ多いのであつて、鼓に梗準原慣封瞥際原償の関係が獅似的 に教生するを見るのである。而して斯かる差異を後ちに如何に慶坤すべきや粉々の問題を生するのであるが、之 は斯かる正常礫定率なるもの1構成群論そのものに封する見榊によりて、影響を受くる桝が甚だ多いと考へなく てはならない。 然らば斯かる橡定率或は正常割賦率なるもの1構成理論は如何、その見解に関しては﹁awreコ∩2 の逮ぶるが如 註九 く、種々意見の封立がある。或る論者は此の正常割凰率なるものを以て、エ場各部局の最も完全にして最高なる 能率磯城暗に於ける諾状態を基礎として きものであると見る。即ち此の論者の見解に従はば∵d︼etぎ。又はCコuSedtiヨeの如きにつき仙定の鄭引を見込 む革なく、杜撰じ不慮製品の畿生につきて考鳳を梯ふ苛もなく、Fu≡ぎePr。du︵tぎの珊想的根種の上に割賦傘 の決定をなすもので、結拭純標準的贋用舶と標準的床机克とを以て決衰するものである。其の理論の根擦は管理

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者及び椎柴月の怠慢或は過失忙より、発会生蹟能力を教蹄し縛ざる場合には、その之忙歩き生ずる罫あるべき損 失は企業の負塘に踪すべきものであつて、之を製品原槻に加へて肺買者の負櫓に蛸嫁すべき態碇を探るべきもの せないとするのである。即ち此の論者の業張は、製品の購買者は最も有効なる作柴又は経常状態の上に於て、合 印的に定められたる供格を以て製品の購買を左す槽利があり、且つ競寧企要の提供する窮寧摂藤の中にありて は、顧客は明かに之が選捧礫を覇する事となる。故に若し、生許者側に於て﹁亡ニe≡cieコCyの状態に於て作柴又 は雛督し能はぎる場合には、其の茸は生床者にあり、瓦ハの損失は常然生奔者に於て負抵︵しかも之は原憤酎賛慎 め関係に於てでなく、道営能率不艮に基く経営損失としてゞある︶すべしと云ふにある。 此の理論に従はゞ、エ頓に於ける紙ゆる非能率は悉︿之を除却し、不必要なる費用は全部正確に之を排除して 後ちに、エ場が最も能率的なる状態に於て運行すべきものなる専を前線として、各部崗の正常割賦率を決定すべ きであつて、寄鞍上各部局の珊恕的なる運営戟用を、その部局の次の氷るべき年度に於ける理想的なるPrOd長コ仏 tぎeの見梢惜を以て険し求むる率を以て正常能率とするのである。前にも述べたるが如く、姦に眈に計葦原償・ 標準原偵中に於ける、標準原償を以て原憤親とする橿朔の将帥餞霹を見出すのである。.即ち、製造費用の割凪が 既に然るべきものなる以上、直接原料品費・直接工賃費の如きも皆然斯くあらなくてはならないのであつて、此 の主張は結局、梗準原憎む以て原偵額となすべしとの議論に落薦くものと見て可なるであらう。併かし、斯かる 珊論を延長するときは、自らの企菜の能率が同株業界に於ける正常運営能率と同程度、乃至それ以上なる笥を必 製造原慣の棟準化と其の虞理 八九

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要とする理論となり、それ以下の運営能率の場合に於ては、自己の非能率による経営的絹失を、佃原偶に試する の示常に陥る結果となるのである。仇って、斯かる論者の主張に基くときは、韮に少くとも次の諮問喝を磯律す る帝となる。即ち、 ︵こ 単に製造痩用の割賦につきて諭すれば、斯かる正常割蹴率は仙企業本位に之を定め、他の競寧企巣の正 常割駅率を考慮する婁なきや否や、叉炭く棟準原慣禽計制度元於て定むる原憤要素飢標準は、∵軍業本位 に之を桝延し、他の統率企巣に於ける標準を考慮するの要なきや否や。 ︵二︶ 二慌に原債分計の本質如何。 之である。購買者が﹂故も公正なる原慣を基準として、物の購買をなす意慾と繚利とを宿するものとすれぼ、放ち 合印的経営をなす、朗謂標準企豊あ磨むる曾埋的原償を以て製品原槽となし.之に許されたる∵足利潤の三ar曾ユ を附加したるものを以て、市場概格となさたくてはならない。製造費用の割賦率・或は原低額は、最早やその企 業の賓際割賦率或は曹際原慣と遠く離脱し、劇つの完全なる架客的計算となり摩るであらう。而して斯かる楽基 的或は恨定的計質は、︽業能率改善の指導数字とはなり得ても、驚際脅計の封象とはなり待ないであらう。之を 驚際合計数字として計算の封象となし得るのは、叫般に封比して最も校正に合理化されたる企業、乃至は相封的 に故も高速度化されたる企業に於てのみである。血濃に原憤脅計の本質如何であるが、製品の賛慣算定を封象と・ するものであるか、或は単に躍密指導数字の拉得を対象となすものであるか、或は一般に宿せらる1が如ぐ個別 高松高等商染拳校閲疲十周年記念論文集

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製‖⋮別に、費用と収益との上よりする損益計算を剖象とするものであるか、之が根本的忙問題である。原横合計が

僻格政策の嬰求を発すものとして、習慣算定の基礎接待を以て碓二の目的であるとなすときは、その賛償設定の

第﹁基礎たる製造原偵が琶倍決衰の第劇要因たり得る寄を必要とするものであるが、一般製品の襲貫流通の中に

詳〓○

ありては、斯かる原憤以外の多くの事嘗が決定的蓼因をなす働きを持つ沌のである尊が甚だ多い?従って級ゆる

場合に原憤倉計を以て製品賛偶設定の手段であるとのみする事は首を得ないであらう。叉原慣倉計を以て、経営

様相の流融的嬰求を充すものとして、常に経営指模としての数字を得るものとせぼ、その原倍脅計は欝出したる

註岬一 原償を棟準数字そのものとなし、嘗際原惜を別に算出Lて、比較封照の方法に出づるか、或は原僻合計に於て静

出したるものを以て賞際原憤とすれば、之を別に定むる棟準数字に照して、其の問に指導的何物かを把擬する方

痕に出でなくてはならない。即ち、原惜合計を以て安倍欝定の手段となすとき、原償金計の描出すべき原僻は理

想的原償でなくてはならないが、原憤靂計を以て指導的指標を得るものであるとなすならば、斯かる坪想的なる

棟準数字の外に、賛際原憤の計算を同時に叉非常些畢要絶しなくてはならない。要は唯だ、此の場合原償合計と

して描き出せる数字が、理想的原償であり、指標を賛際原惜との差により求むるか、或は原償命計として描き出

せる数字が鷺際数字であり、指標を標準原慣との封比により求むるかの差あるのみであるっ併かし此の雨着に於

て、前者は原償合計を以て賛慣算定の手段なるかの如く考ふる場合の態度に、甚だ多く近似する傾向を有するもの

である。而して更に原償金計を以て、個々の製造につき、その費用と収益との封比による損益決定をなすを以て

製造原偶の標準北と其の虞捜

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端整向等商染畢校開校十周年記念論甘東 九二 日梗とするものなりとする恵良の下に於ては、原偵禽計は何鹿までも賓際原偵の計算であつて、恩なる理想的数 字計罫たる寄を許さない。 凡そ原償食計の目的とする鹿は叫つにして留まらないであらう。叉之を履く撰大するに依りて原慣密計の地位 を高むる囲以ともなるのである。即ち上記の如く、単に理想的なる賛憤算定の基礎数字を得んとす、るものでなく、 文革佐経常的指導数字を得んとするものでもなく、文革に必ずしも賛際原偵の算出をなさんとするものでもな 話劇こ く、結局批等全部を合して、轟く原偵合封の目的の中に包指せしめ得れぼ甚だ車幅であると云はなくてはならな .い。併かし、斯かる諸項目を血尿偵昏計制度の下に、完全に封立的に包擁せしむるやぅ金岡する事は甚だ困難で あつて、原償合計の鋸織は斯かる紹項月に封し、第叫攻的取扱と副次的取扱との分界を定め、其の問の順倖調如 を克く企閲したものでなくてはならない。仇って兜づ、原償合計は製品個々の賛際原憤を算定するものであhソ八 別に副次的に理想的数字たる梗準原慣を明かにするものであり、此等を封比しつゝ賓際の指梗を得る釦披であ 少、損益を明かにする禽計であらなくてはならない。原償合計は製品仙々の賛際原僧を算出し、叉別に理想的原 句 偶の計算を明かにし、同時に叉術者比較による生靡の賛際能率測定と、その統制の手段とならなくてはならな 註〓ニ い。斯くて庶償倉計の進むペき途は自然に約束さる1尊となるのである。 ︵証八︶ 吉aNeaコd亘OVer.ibid.も.u︼u. ︵謹九︶ ﹁awreコne∵bid.,PP.N汚1N遥.

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三 ∵製塩費用剤風間題或は棟準原偶に封し、他の論者は云ふ。﹁理想的なる原憤は勿論最も望ましき事に属すれど 斯かる理私の達成は極めて困難事であつて、多くの企聾は佃幾多の失敗を繰返しっ∼ある。絶射的に理想的 も、 なる原偵を得る馬め忙は、企柴そのもの1内的緒條件に於て、絶封に理想的なる整備を看なくてはならない。此 等は経営傑件を輿にするすべての企共に勤し、望み得べき事柄ではない。更に外的諸傑件につきては、叫般経済 、界に於ける緒硯次が攣化極まりなき様相と特性とを保有するものなる蹄係上、斯かる諸現象に勤して、預め合理 的に敢へて純理に障らざる確設を行ひ、梗準化を企囲し得べくもない。其廃に抑々の非能率或は合珊的ならざる 因子の総督への滞人を防止し得ざるものである。内的諸要件の整備は、今日の進歩せる耳場総督乃至管坪の組織 を以てして佃可能なりとするも、原料調達に於ける市償・努働力調達に於ける市場賃銀二糖嘉盃の常給関係等、 凡そ此等は今日の進歩したる科挙の力と、幾多経験の後ちに洗練せられたる経常管洩の方法とを以てしても、宙 詳〓O rehヨaココーa●a●〇.S.岩P 詳ニーコヨ己○コ当d raコ讐ib己・−P●N謡■ 詮血二 Schヨa芥コbach−a●a●○■S●望f︹ 計±ニ﹁ehヨaココ;.a.〇.S.︼Nニf. 製造原偶の棲準克と其の盛理 九三

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錯挨なきを期し得ざる鮎が甚だ多い。而して、相封的に理想的なる原慣を得ることは、相封そのもの1見解乃至 目棟の置き桝如何によりて、可能性の限界が定めらる、虞であるが、若しその可能性の限界を撰大して、すべて の企繋が相客易に企及し得る鮎を以てすれば、それは云ふ迄もなく、幾多の非能率或は不合理を許容しての割引 を見込みての上に外ならないであらう﹂。 多くのエ米企業に於て、内容的諸條件の相常緑鹿なる合理化を行ひ、経常才能の可成勝れたるものを包擁する と認め得る場合にも、嘗際に徹すれば、鏑P。SSib一eprC旨c孟tぎeの八〇〆を充たすに足る作業を維持し得る に過ぎないと見るべき程度にある蕃が多い。即ち資力の約二〇〆は、怠慢・遅延・其の他程々の原因に基く挫折 註一四 たよりて室資するものである。斯かる状態の下にありては、此の論者は客観的理想棟準は兎も角としで、ぎ翫的 に冬場したりと信すべき生産要件を以てして、P。SS萱epr。dun孟tぎe の八〇宛を以て正常C名aC茸となし一、 其の基礎の上忙製造費用の割賦率を決定し、或は靡く製品原偶の計算を行ふペしとするのであつて、斯くて尚、 製造費糊につき割賦不能のものを残すとき、之を蒐に製品に追加時嬢Lて製品原偵と看倣す事なく、宜しく直接 に損益勘定に運びて魔珊すべ七とするのである。 更に同一問題に閲し、第二石論者は云ふであらう。﹁理想的なる作共成兼の敬楊、及び都標準的なる経営成兼 の獲得は、最も望ましき事に屈すれども、鉛作柴の嘗蹟、経螢の茸際を離れたる城果の計算は、成英計算として 竜も償倍を宿しない。製造工柴は勿論、その他すべての経済生満に於て、非能率或は不合頭の或る程度の存在を 高奄高等商染拳校閲校十周年記念論文誌 九四

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否定する軍を得ない。要はたゞ斯かる非能率或は不合理を徹底的に排除する、企葦と施設とを急務とするのみで ある。原偵合計が合理的に正しき製品の賛低次窟の基礎としての原償を算出するものでなく、叉原偵合計が斯く する溺を目的とするとしても、それは結局賛際原債の計算の上に硯はれた牒数字を以て、如何に勝木に於て合理 的或は棟準的なる原債に近づかしめ、以て正しき探偵接待に向つて進む途を求むべきかを期するに過ぎないもの と考へなくてはならない。即ち此の鮎に於ては、箪に指梗を得る方針を以て進むべきのみである。此等より翻一 骨重要なる事項は、而して叉原債合計が合計として保有すべき重要なる使命は、仙偶の製造に於てーそれが極端 に理想的なる婁合にも、、或は叉比較的に理想的なるに過ぎざる婁合にもー企実の合計は、嘗際の製造原惰を製品 詳叫五 の賊資によりて快復し行かなくてはならない寄である。若し、その企柴に於て非能率そのものが正常なる以上、 その製品の購買者をして其の購ふもの土塀償の上に之を加へ、其の結果購買者より之が回収の途を閉り得れぼ、 翻企糞は存卑卜縛るであらう。著L、その結兼職買者より之を回収し得す、購買者が他の競寧企柴の提供する、 より合理的なる憤格の製品を購ひ、非能率原偶の製品を顧みざる場合、その非能率原偶の教品提供企柴は収支不 償の困難に陥るか、或は自ら顧みて原偶の合理化、換言すれば製造能率の坪想化或は標準化に劇段のエ夫と施設 とを施すに至るであらう。正常ならざる非能率、殊に競争企菓に封し著しく非能率なる場合、葦際原憤は勢ひ高 かるべく、その非能率原憫は直ちに企菜の負櫓に属すべきか、或正二時鱒費者に之を礪嫁し得ても、長きに亙り =て見れぼ、結局は何等かの形式に於て、非能率企柴の負措に終らざるを得ないもので、此の事は畢に黎造原偶の 製造原偶の棲準化と其の成規

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数字の上にのみ闘する間鞄でなく、企業の運命に関する重大事項であつて、賛際原倍加字に含む不合理は、やが てより書き管理又は経営への誘導とならざれぼ巳まざる性質のものである﹂。此の論者に依れば、蜜際資したる 財貨又は償憶が無條件に完全に原憤観念の申に加へらるゝのであるり 企業それ自身にとりて、過去の正常なる状態は、賂爽自然に反恕新見る傾向ある事は否定し難い。故に、彼の 製造費別の割賦に関しても、製造費用の碓㍍前に割賦計算を行ふべき場合、正常割凰率を決定するに懲り、過去 の経験を倍規する事は最も賢明なる途である事となるゥ運螢の槙準化を企閲する坂合にも、周過去に維持し得た 藷一六 る賛蹟は之を度外組する事を得ないであらう。過去の割賦経験は、正常なる前計算期聞或は数ヶ月或は血ケ年間 の費用額と生産屋との平均的比率によりて最もよく表示せらるゝものであり、′若し将来の製造に棄て、斯かる正 常率の攣更を見るべき革象撒布すべしと、正富に思考し得るならば、之に因りて通常なる修jEを施して、次の計 算期に於ける正常割賦率を決定すべきである。又若し、その年度の進行中に於て何等かの差攣を生じて、製造費 用の製品への割賦が超過又は不足の寄資を示しっゝあるに至らぼ、その菱欒に應じて華常率の修正を施しっ∼進 まなくてはならない。而して、斯く割駁したる後ちに、仙計算期聞の終末に於て、佃判別不能に終りなる製迭費 用の増額を生じたるときは、不可避の損失として、始めて之を損益助走に廻付すべきであるとするのである。 之に封しては、此の場合に得たる製品原債は、賛際原慣にあらすして、猶橡定原慣の絶境を〓でないではない 詳細七 かと車萌するものを生ずるのである。エ程別原慣魯計法、或は完全なる意味忙於ける萌後計欝法に依らざる以 高松高等商染畢校開校十周年記念論文集

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棟準膀憎を以て製品原慣となす璧口は勿論、叉賛際原慣を以て製品原惜となす趣旨の下に於ても、製造費用の

割賦に封し正常割賦率を應用し、差欒の起るべしと思考せらる1ときに常に率の修正を行ふ場合にも、愉割賦計

算の結果は割賦すべき賓際製造費用顧を超過し、或は不足するを免れざることを生するであらう。運営が毒薬

ケ 上、賛際原偶の計算は不可能であり、同じく賛際原偶の計算不可能なる以上、計解さるべき原偵は理想原昭文は 標準原慣を以てし、事後に於て賓際原憶との差腰を損益勘定に繰入る1に加かざる罫を詮くものを生するのであ る。併かし上記の如く、製造費周割賦に閲し軍常剰既卒の修正を怠らざる以上、若し嘗際割賦すべき金額との去 誌加入 異を生するとしても、其の金額は他の如何なる方法によるよりも級少な鳥を得、賛際原債計算の特性を逸脱する が如き誹は之を免れ得るであらうと詮くのが、此の夢二の論者の主張である。 註一四一訂wreコCe、・蒙mこP.N遥. 詩〓五 ﹁awreコ‖e、萱d.︸P.u8. 謹〓ハ コヨidOコaコm raコ撃ibiチp.1u㍗ 謹一七 三aNeaコdG︸○くe→こb己こPP●u8−uO︼. 濠仙入 ﹁αWreコne∵b己こP.い8. 製造原偶の櫨準化と其の慮捜 九七

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年度或は各原償計算醜聞を通じて、正常状態以下忙あり、その螢柴年度又は原慣合計期間の終末に於て、各部門 にそれ′ぐtt・集中計算されたる部門別製造費用勘定と、蔀門費用割賦勘定との閤に差額を生じ、例へば、すべて製 品並に仕濁晶に封する塵調を経りたる後ち、部門別費周割賦勘定貸方金舶に封比して、部門別製造費用勘定の借 方に凍高を生じたる計算となりたる場合は、結局常該期間の製造品に割敬すべくして割賦し得ざりし、未割賦の 製造費用額蓄梢を知り得る諸である。反封に部門費用割賦勘定貸方に姥高を生する計算となりたるときは、割賦 超過の事蜜を知り得る詳であるが、斯かる場合は局限外の能率を上げ、又は正常以上の能率を上げたる場合に限 るのであつて、之は稀有の事貰と云はなくてはならない。而して此の場合、上述の諸議論に於ては轟く之を直接 損益勘定に移し鹿部すべしとなすのであるが、論者或は資際家の中には、往々にして此の秤差欒を繰延費用とし 辞〓九 て、後期に之を︵未割賦の部分︶繰延ぶべしと主張するものが存在するのである。斯かる主張の論壕は、運営或は 作柴の賛際に際しては、軽々の原因により、好況にじて高能率を教挿し得る場合と、不振にして低き能率に甘ん ぜざるべからざる場合とを生するもので、不振時期に於ける割賦不能費用は、好況時朋に於ける割賦過剰により 七、相殺又は平均すべきものであると観察し、或は結論せんとする魔にあるのである。事賛、盟網棟華原慣倉計 制度の申の或る櫨の方法に於ては、資際原償との差額を差攣勘定くar訂コCe芽ぐO亡コtS Or芽ぐOUコ二Orくar隻。。 fr。ヨStaコnすdn。St︶に移し虚理し、差欒の教生原因に遡上りて、統計研究を行ふ施設をなし、其わ統計研究を 月次的に毎月米山回之を行ひつ1、錦岡こ慧攣勘定数年慶末まで開放して、毎月の差欒を通算する方式をとるの 高松高等商染畢校開校十周年記念論文集

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である。即ち之に因りて、前に述べたる好況時朔と不振時期との相殺又は平均を行ふの精紳を轟守しっゝあるを 見る。更に此の方式を嬬大して、営業年度末に之を締切りセ損益勘定に移す溺なく、数常襲年度を通じて開放 し、自然の相殺に柔かしつ1、其の差壁書横又は消滅の傾向に基きて標準の改欒を行ひ、或は槙準維持の諸施設 を施して、次第に差欒の解消を期す、るならば、菟に完全に相殺又は平均の精神は徹底する諾でおる。斯くて絶ゆ ぇ努力の下に、将来差欒の牽生するなきを期し得れば、それも劇時の過渡発としては或は看過し得んも、偽徹底 的に差欒の婆生を防止し得きれぼ、製造口別原憤合計は、塊がて平均原慣合計方法に柚向するに至るものであ り、文事資上、斯かる梗準原慣合計方旗は、製造口別方法にあらすして、何魔までも平均原憤密計方法の特性 を、益々明かに後棒し来るのみである。併かし、斯かる棟準原慣合計方法が製造口別原憤合計方法たるの資質を 備法る必要の有無は別問題であるとしても、事資に於て製造口別方法に叫致するに至る時期は∵完全に企糞の運 営が榛準に合致したる場合であり、叉斯く一致せしむる事が経営の本旨であり、叉更に原憤合計制度の眞の目的 語〓○ であるとも考へなくてはならない。唯だ斯く考ふるとき、差嬰の蟹生を如何に防止すべせかゞ問題となるのみで あつて、棟準鹿慣そのもの乃至差轡そのもの1慶理方法は、此の榛準維持努力の問題と直接の関係を保つもので 考量言明かにしなくてはならない。此の差欒勘定を数潜柴朋或喀水蓮に開放して相殺平均に重かせるか、或は 毎現に、史に出来得べくんぼ海月宋に、之を締切りて損益勘定に運ぶかゞ、標準維持問題に溌き閲輿を持つもの でなければ、之を通常時靭毎に損益に繰入れて、口別計算を何鹿までも徹底せしむる努力をなすペきである。殊 製造原償の標準化と其の盛理 九九

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高松高等蘭基準校開校十周年記念論文集 仙00 に、此等差欒を叫つの繰延費用の如く考慮する事は、抄くとも口別計堺に於て、珂諭上不合理であり、製造原憤 の平均化を維持せんが馬めにする、革なる人為的手段であるの外何物でもない。繰延費用の本質は、将来後絶賛 柴年度が之に依りて何等かのBe邑itを事受すべしと見越し得る場合に限り、存許する尊を得るものである。過 去の螢柴年度の便益の焉めにのみ資したる費用は、之を以て膳爽後綬年度が何等かのBeコefi什を受くるものであ るとは認むる事を得ない、叉割賦超過の場合に見るが如く、後携年度の便益の薦めに資すべき費用を、発行年度 が負措をなすべき理由も後見し得ないのである。棟準原偶の場合を別としても、単に製造口別原慣合計の下に於 て、疋常割賦率を用ひて製造費用の割賦をなしたる結英、製追究周の割賦不能に経りたるものを生じたるとき、 製造口別計算の原則に基きその不能額の分明したるときなるべく速かに、之を不可避の損失として、損谷勘定に 移すべきものとなすべきである。 註劇九 ﹁aw−2コ︹や蒙d・−PP.ひOe事g︼. 話二∩︶ユヨidOコ当﹂﹁当9ibiチp.Nさ 五 製造口別原償合計制度に於て、傘濃としての製造費用額の確定せざるに先立ちて、製品への割賦を如何にすべ きやを考慮する場合、前にも述べたるが如く、過去の経験を基礎として最も正常なるペき剰射率を決定すべき間

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趨に逢着するのである。何が正常なる割献率を構成するやの問題につきて榛前に述べたる虚であるが、若し之を 寒際に近き割賦を縛る率と考撤するならば、此の割賦琴應用の各場合毎に、其の華常率が如何に資際に即するか を観測する途を講じ、同時に劉尉の正確を期する馬めに郁々率の修正を企画Lなくてはならない﹁叉、正常率算 出に常り、企業の執れの状態を基礎とLて之を定むるやを、今〓些見めて考察し見るならば、之は謂ふまでもな く、其のエ場がその時期に於て最善を霹す場合の状態であると考へなくてはならない或るものが存する。慧しエ 場の管理経螢者は、現に不断に激賛の据力をなしつ1あり、叉此の努力をなすべき責務を有するからである。而し て有能なる管理者は、その故沓を轟す馬めに、何等かの日棟を樹て、其の目棟への到達を以て常に努力する。換言 すれば経営力至管頭の蓼諭は、先づ梗準を椒ハ止し、其の標準の維持確保に勉める寄にある。之を靡く経常に連綿す るならば、所謂預界統制の手段に出づる寄を、自然の途と考へなくてはならない。之を精々鋏く製造に連絡し考 ふるならば、製造に射する預算統制の形に出づべき事も亦富然であらねばならぬ。製超の預符統制の途は、先づ製 話ニー 品の原慣を理想的に鞍定し、其の琢定の嘗現に努むるにあるのであつて、標準原惜は製迫の統制啓鹿の目標でなく てはならない。而して斯かる棟準原惜の観念は、単に製造口別原惜薗計制度に於ける、製蓬費用割凰の管珊上よ りのみ後足するものでなく、原料品に於ても、直接労働費用に於ても、三野に斯かる珊想の下に管理統制を打は なくてはならないものである。叉原料品に於ても、エ賃に於ても、一耗的なる標準原慣設定を行ふものでなく、 最も小さく細分せられたる、原概要素肌の棟準設定であり、之を通しての細別的標準維持による統制でなくては 小 製造原憫の標準化と其の虞現 ︼○劇

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ならない。

製造の管理統制に棟準原僻を利用する事は、斯く最も賢明なる途であるが、斯かる管叩統制の嘗質的なる問題

としては、棟準は首該企柴の資力を無成したる基想的なるものであつてはならない。此の鮎に於て兜づ資力の検

討、即ち雷該企業の過去の成績と、其の成績改替の正しき施設の研究とを必要とするは諭するまでもないが、斯

かる見解に基き定めたる棟準と、其の棟準維持への努力とは、未だ中間的努力の過程であつて、最終的努力は他

の競争企兼の保有する棟準への展望と、比較研究と、・而して二荒原への最高峰的傑出でなくてはならないり鼓に

藷二二

原償比較の問題があり、引いてはUコ旨ヨ言th。ds。f︹。S什芳︵Ou。t言の問題が熱する。

エ場の理想的なる経営状態に於ける、合理的なる琢磨の原償と、そのエ場に於ける蜜際鹿慣とが、緊密に調和

する事を目的としたる原償合計の細綬を、顔義に解して棟準原償合計制度とするヽ産柴界の賛際に座し、論者の

云ふが如く、常に斯かる球想的なる︵隷定通りの︶製造成績を得るものでなく、従って斯かる梗準原慣は叫つの塞

想に止まりて、資際界に於ける原慣合計に何等関輿を持つものにあらざるが如く見ゆるのである。されど蜂近把

於叶け農業の徹底的雲合理化は、簑漂流通の諸関係に於て、最も理想的にして経済的雪、成果を得んと

する努力に成功しっゝある。彼の料率的管理法は、企業の経常運営に鹿りて、理想的なる作柴能率の棟準梯立

と、其の棟準維持の攻究並に磨旛とを目的としたるものであつた。料率的管理迭より産発合理化へ′の途は、叉

同じく作業能率に封する標準の促進と、其の賓際的維持とを中心に挟んで進展したる虚が甚だ多い。床業合印化

高松高等商発車校開校十周年記念論文誌 柵〇二

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の下に、原償合計並にその合計の封象約諾事象を、徹底的に合理化せんと欲するときは、理想的なる標準原慣の 琢発と、贋造版責の蜜績とを、此の棟準原償の上に堅く連結して誤らざる寄を必姿とするのであつて、鮮くとも 製造原偵或はエ場原偵の計算としては、斯かる標準原慣と賛際原償とが共に腋野なる〓教を保つ寄を目棟とした ものでなくではならない。エ場の有能なる管理経営は、此の鮎を目標として之凍進めて行かなくてはならない。 此の鮎に於て、党づ楔準原倍は単なる預定計算でなく、資際計算を賞忙導く日梗であり、指導数字であり、斯く 導かれ指導されたる後ちの資際廊慣が、鹿に寄嘗上標準原倍そのものであり、棟準原傾が梗準としての別格的布 衣をなすものでなく、嘗際原倍そのものである寄を得なくてはならないのである。 棟準原憤禽討に於ける瞭準そのものi標準原慣1は常に固定的に定額化する串を以て、必ずしも絶封要件とな すものではない。理想は経営管理の進化覆展に件ひて欒化すペく、次第に向上する専は最も望ましき寄と云はな くではならない。唯だ然かし、経営管理の進化教展は叫定限度に達して後ち、更に容易に日進月歩するものでは ない。故に仙定年月間理想とする虞は劇筒別に停滞せざるを得ざるやも計られない。叉之に依りて最高棟準なる ものを把捉し得る。其夙に必然的忙棟準原慣が亀月々々不動の形にある専を想像し得る。叉棟準原傾が標準とし て、賛際の成績を計盈する尺度たり得る宜は、尺度そのものが或る不動性を保有する専を必要とするとも見なく てはならない。コヨ告コaコdraコnは棟準原慣がEsti∃ateC。StSと異なる廃を、長期定型化にありとなし、Esニ一 誌二三 ヨate COS訂は′COコSta−鼻reくを○コに要される之説く。 製造鹿痕の株準化と其の虞理 血○ニ仙

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六 謙二四 標準原僻脅計制度に於ける標準の設定を如何にして行ふべきや。その設定に閥し攻究すべき事項は後難にじて 註こ劇 ユヨ己○コaコd raコ叩こb草加p.NりP 軍三 光鯛に於けるT.。de餌SSO︵iatiOコS或は商戦骨諸所等が、原個食計忙墾してな←たる翼献は或は劇つにLて足 りないであろう。併かし、最も顕著なるは、彼のUコ血rOr∋三e写○詠○¶COSt牙cO与t訂∽の普及運動である、産 米の合理的繹哲は、濁り米国産楽界の特徴であつた時代もある。他界の各組が産額合理化に目覚めたる項、米観に 於てはその合理化の基本的原因のiつとして、骨計理論及び方法の合理化、特に原慣合計の合理化並に貰の蹄且の 利用の合理化を痛感し、米国忙於ける↓rade訝岩CiatiGコS等、特に商菓命議仰が、聯合してロiv諒首コ○︻COSt コccOuコ署由を開設し、原個食計の進展特に均⋮性野展に対する協議と研究とを軍ね、多くの考案を建て費来する 虚があったのである。之に促されて米閥に於ては公私幾多の原慣合計の聾者管際家が、2at6.コa−冴sO︵iat5.コOf COS什DcハOu⊃taコtSを組織L、原償骨計の理論と貿際とに封L大なる開費を寄輿Lたのであって、重なる工東都市 に於て、地方的決議を通し、裳に叉年々開催されたる絶食を通じこ、Uコ吾﹁ヨなる原償合計の進展に寄輿Lたる 虔は甚だ解くないのである。 証〓三ユヨ乙○コaコn raコ㌢萱きp●Nさ 又氏に依ればEstiヨate︹OStSは管顔に最も近き事の上に蛮鮎を特ち、梗準原佃ほ製造能率測定の慕鹿としての 上に電鮎を持つとする。 高松高等商染撃校閲校十周年記念論文集 仙○掴

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多難であるけれども、劇般虎珊としては、彼の科挙的管珊法k於て作業動作の梯準化、作柴時間の標準設定を行 ふ場合に、作業の各基本的動作への分析、その個別的合印化への研究が必要であるが如く、原償構成要素の分析 話二五 研究荻に其の程度算定の研究が放免に必要であり、絶封嬰糊なる原憤的項目と不必嬰なろ原償的諸項目との分界 並に程度の討究が必蓼であるし。作業方式・作常時聞の擦準決悪に際し、職工或は設備の個性、或は作業環境の研 究が嬰用なるが如く、鵬企繋内部或は外部に存存する、如何なる諸原因が如何に原偶に影響するや、其の比例的 路傍を明かにし、此等に糾すを最善の碓設を施さなくてはならない。 原料品に刺する棟準原惜は、製造に必要なる原料品の秤郊別なる、分量・品位:品質・単軌常り偶人原惰等を 先づ定め、製造のエ程別企憲を基準として、製造仲澤位普りとしての決定を行ふべきものであるっ原料品は常に 市慣の攣勤に委かせられる。二警嘩格計以て長期供給を受くる約定に於て、市偶の攣動を超越して比較的粁臍的 に定借格を獲得L得る場合も存するが、それにても翻、約貯償格の修正をなすべき時期を生するであらう。故 に、原料品に封する標準原僻も、長きに亙り定額なるを許さざる鹿である︵併かし、原料購入に最善を霹し、故 註l〓ハ 低償格を覗ひつ1、且つ飴りに攣動的滋る購入原償移動を受けざる方法としては、F訝什きFirst・〇亡t斉thOdより はぎera笥Price言ethOdによる原料品庭理方法恕以て、標準原惜藤計の下忙於ては好適であるとなト得るであら う。製品二単位常り原料品原慣は原料品そのもの1慣格の轡勤の外に、製造の欒動により、欒化を生する場合が 多い。即ち製造の巧拙により仕損じ或は不良製品の後生により、原料消費高の上に移動を生じ、黎晶〓単位常り 製造原慣の標準党と其の虞理 仙〇五

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の原料原宿に欒動を惹起するものである。鏑仕損じ不良製品後生の場合を除くも、徒らに〓桓瑚以下の小口製造 命令を頸覆して、岬口製造螢の引下げを行ふ事によりて、荷之と同山の結果を生じ来るものである。故に、斯か 註二七 る関係に於ても亦棟準化の理想を徹底せしめなくてはならない。即ち原料品購入のCOコ什邑と、製造そのもの1 COコtrOiとは原料品轍準原慣決定に影響ずる魔が魔が甚だ多い。彼の原料品元帳に於てはー1製造元帳正於ても− 藷二八 其の瀾入並に庫出を資際原偵と棟準原憤との弼者を以て示す施設を必要とするであうら。 製造工貿に封する擦準原償紆決定は、雇傭・労働状態の研究にょり各製出部門別に製品二帝位懲り、或は寧ろ 努劫時間単位苦り率を設定し﹂ 之によりて決定を行ふべきものである。エ貸株準設定には原料の場合と同株 に、廠めて多端なる諸要件の研究を要するものであつて、例へぼ、エ賃叡の製品血畢位懲り或は山梨追時間常り 原慣の鴬み行く原因は、設備器具の不完全・督撤の不行届・エ賃制度の不完全・争議尊敬生の外に、仕損じ・不 艮製準の後生・作業企婁の不整等に基くーd−etiヨeの後年時間研究の不精確・使用職工階級の欒動・市場貿 話〓九 銀の移動・残業による能率のノ低下等程々傲ふる寄を得るであらう。瞭械作柴の進展に伴ひ、エ賃額の製造原 償上しての地位は比較的額少となり、棟準原債としてエ賃の上に決定したる虞が、貰際の結果之に起癒する場合 も、其の影響する庭が山草位僅少であり、此の超過の原因を究め、之を矯正するの費用が、寧ろ数十倍に上るの 理由を以て、標準としてのエ貿を設定しっ1、庸棟準はりめ離脱を不問に附する場合が甚だ多いのである。併か し、此等を不問に附する轟によ少、其の離脱の原因は永久に除かる1寄なく、長期に亘る製造の大局よりして、 高松高等商染畢校開校十周年記念論文集 鵬〇六

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エ場能率の移しき阻害と、不宮原僻の後生蓄積とは、遽に著しき損失の蓄積を促すものであつて、標準の謬定と、 その離脱への監祓並にその矯正は、常に厳密なるを要するものである。輿辻元帳の如きに於ては叉、エ質を標準 話二劇○ 額と賓際額との両者に於て、示す施設を必要とするものである。 製造費用は直磯原料品費、直接労働費と異なり、血別製品別所変額が直接的に利明し難きものなるを以て、製 造費用に封する梗準碗決定には、兜づ部門別なる、正確忙して珊想的なる期間的所要嶽を定めなくてはならな い。製造費用は概してト原料品・エ賃と異なり仁其の内容複雑にして、節約管理統制の困難なる特質を備へ、 叉其の費用新嘗額と其の成果との封比的計算は的確に判明せす﹂北ハの成典に膵しての統制は甚だ困難であり、従 って叉此の窟昧に於て、其の統制の必要は絶大であるとも考へなくてはならないものである。部門別の制定は、 製出部門と補助部門との二大系統紆となし、製出部門の製造性質・又は出す製品・又はエ程種別・並に之を小に しては作業姦・作業用機械別なる、所謂COSt︹eコt−e による細別をなすべき番勿論であるが、神助部門はその 労務の性質により、例へば働力部門︵蒸気力・電力・塵搾重来・熟力等に更に細分する︶、エ具部門︵詔大小工具別 或姓鋳型等軽々に細分類する︶、給養部門・修繕部門・倉庫部門・購入部門・受入部門・運搬部門・技術部門・ 設計部門・履修部門・エ負支彿部門・企董部門・原憤合計部門・建物部門・エ場長事務蔓部門・食堂部門・衛生 及轡務部門・福利施設部門・其の他親睦機軸部門等に分割し、それ′ぐ・小単位に於ける能率と経費との関係、乃 至血般製迫との関係を考慮し、最も能率的なる計算の下に各部門別費用額を梗準化し、此等各部門別の棟準頻欝 製造原僻の標準化と堤の盛理

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高枚高等商業畢校開校十周年記念論文猛 脚〇入 定の外に、之より更に製山部門に、部門別製造費何の割凰を行ふ基礎を標準化し、叉それが焉めには1補助部門 詐三一 相草間の奉仕的労務の交摸に基く交換計算を正すか、或は彼の順偉割賦法に基き、最も多くの労務を他に授け て、他の部門より奉仕を受くる欝投も小き部門より、順次吹他のものへ、其の授くる労務の計算に適應せる基準 によ㌢割蹴を行ひ、結局放後に各製出部〓に課し、之より更に富該製椚部門製品に、常該製出部門に放て要した る部門本氷の製造費用と併せて、課する方法をとるものである。それ等段階別割賦の方法並に剥脱嚇の標準化 と.製品鼻位常り割駅額の棟準化とをわふ必要が存するものである。而して、此等を寛際に照したる場合に、最 も多くの諸鮎に於て棟準離紛を生じ来るものであつて、その管理統制の困妙なる寄は想像に飴りあるものであ る︶ ︵製造費用は常に標準胡を以て製品へ割賦すべきを以て、血般允帳製放資刷助産、同判別勘定に於て自然差 攣を明かにし得る︶ 製造の賛際に懲りては、茂多製品種顛別・或はエ粒その他の部門別・或は叉原憤要素別原偶の資蹟に於て、 幾多興りたる原憤数字に接するものである。製造の各婁含に應じ、原僻は均血すべくして必ずしも均仙せず、常 に多少の欒勤を見るものであるが、斯かる攣勤の跡を詳細に分析観測するときは、此等緒原倍数字の問に、成る 厳密なる比例の成立せるを看取し得るであらう。例へば、或る軽作男の原傾が次第に増加す為傾向を宥する場合 には、他の成る程作糞の原償も亦略ぼ同様の傾向を持つ寄を識り得るであらうっ叉成る分盈の製造に判する他の 特別分真の製造は、原田数字に於て、或ひは原偵勤堵の程度に於て、、∵定比率を保持する寄をおめ得るであら

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う。原憤合計に従零するものは製造の各般正つき、細別したる種別間の原慣関係に於ける、Re︼ati諸星克Sの存 註三〓 在を明かにし、之を整備せる表列に作り利用する魔あるべきである。而して上記の如く、原料品費・エ貸費・製 造費用につき各細別的.なる標準を定むる場合に、過去に経験したる此のRe一a苦eva一uesを参照し、之に封比し 誤なきを期する必要がある。常に叫定型製品の一定量宛の攣化なき製造の場合を別として、程々差異の存する製 品の、適時攣蕊を製作する場合の療準原偵は、其の製造の場合毎に異ならざるを得ない。異なりたる寸法・分量 の製造の問に於ける原櫓の増加減少の傾向は、・此のRelatぎくaiuesの大別に合致すべき筈であるが政忙、柾 々の場合にそれ′ぐ異なりたる標準の設定は、その療準の問に此の大別に見る形勢を厳然と存遷せる啓を見出さ なくて‖はなぢない。若し、之を敬兄し得ざるならば標準原慣は誤りたる基礎の上に樹立されたる番を示すもので ● あつて、之を以て信憑すべき棟準となす寄を待ないであろう。 叉一産業界に於て信撰するに足る原債的統計の存する場合、山柴界を通じて信憑するに足ると認むべきRe訂・ t訂<a言sの存するとき、自らの決定したる槙準を之に封比し見る事は食も嬰用の蕃である。叉従って柴界に放 て、高き数字と低き数字との弼極端が求め縛らる1ならば、自らの標準原憤の如何なる水準にあるかを明かにし なくてはならない。此等が標準原慣設定の上に如何に安富なるかば詮明の要を見ざるものであるが、此等は一企 業猫自の手を以てしては企及し得ざる慶であつて、前にも述べたるが如く、二重界に於ける組合乃室各商業命議 朗に於ける此等部門が幽結し、集合的努力を以て企固しなくてはならないもので、炎品原偵の合理化は此等の祁 累進度仮の標準化と其の虞理 一〇九

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七 梗準原償は之に賛際原慣を封比する事に依り、賛際原慣成績が標準的なる理想状態にあるか番かを明かにする 。 に役立つもの去る。而して資際成績が幾何の態度に於て棟準を離臍香るや、その離脱の原因理由易か卜 将来之を紹正する途を索ね、出来得へんばその離脱を未然に防ぎ、或は最少限度に潜むるの統制を行ふ基準を輿 助忙負ふべき朗絶大なるもの1存する事を知らなくてはならない。 軍一四 三aNeaコd G一〇<e﹁、蒙dこ葛.ulu−ぃぃN● 註二五 >ヨ註○コaコn raコ甲ibid■ⅦP−Nコ● 軍〓ハ 商工経済研究 賃八巻第四親 拙稿原偽合計に於ける原料品原償決定上の諮問施 ︵撃二五二宮以下︶ 謹二七 Saコders︼萱d−PP◆NJulN遥. 謹二八 Ca∼teコhOぶ蒙dこPIu山一, 註二九 ‡弐eaコdG−○ぺe−こbid・も・岩仇・ 誰三〇 Cas訂コhOぎ蒙d・u P‖uuu. 箪三 ﹁awreコne、ibid■−PP.NO用1N〓. 註三ニSaコdersこbid,、P●N声 ﹁山WreコCeこbiチpp.u缶−u撼. 高松高等商量登校開校十周年記念論文集 山 側○

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へるものである。此の意味に於て、標準原債に封する資際原償の封比は、

第て ﹁製造冷食口座に封する各段偵要義別、蜜際原慣顧並に此等の綜合額を、その標準原憤としての要素別

原債鶴並に此等の綜合額と封比する。

第二、各部門別︵C。StCeコ富加︶に原憤要素別なる、蜜際原倍額並に此等綜合額を標準鹿檀としての要素別債額

並に此等綜合額と封比する。

第三、放資並に経常に封する各種類別、賛際倍額並に此等綜合額を、その標準威徳としての各種類別原慣額並

に此等の綜合額と封比する。

第銅、所謂綾原慨︵製造・放棄・経螢・諸部門原慣の紙額︶を、その棟準原憤としての紙標準額と封比する。

以ヒの詳細なる研究を行ひ、その結果に劃し特定の考謹を行はなくてはならない。標準原憤に勤し蜜際原傾が

離脱の傾向を示すは、多くの場合に於て嘗際成績が標準に追随し得ざるに踵すべきものであつて、葦際が標準以

上忙出づる場合は極めて稀有なるものであると云はなくてはならない。特に賛際成績が棟準に追随し得すして起

る槙準よりの離脱は、其の原因・理由が郵過に存するやを確資に爽留め、その責任の所在と・理由と・其の責任

の程度と・離脱と・離脱の程度とを考果表的に峯然たる状態に纏め上ぐる尊を必要とするのである。標準より

の離脱が使用原料の上に起り、しかも、それが購入原債の上にあつて、購入部門の支任である場合があり、それ

が費消畳の上にあつて、製出部門の安住たる場合が存ずるであらう。其の他、エ貸費に於ても、特定製造命令品

製造原慣の梯準北と其の虔理 一鵬一

(32)

一二鮒 高松高等商米拳校開校十周年記念論文集 製造に従事する職工が受くをエ貸の額が、療準額以上にある事により起る離脱は、或は屈幡部門の安住である場 合があり、或は人貞の配常を司る企喜部門の安住に屈する啓があるであらう。同時に又、エ賃関係に於ける一生e tぎe・仕損じ・不良製出等全く製出部門に於ける管理乃至技術上の貴任に辟すべき場合があるであらう。叉叫般 製造費用は、其の含む内容庚汎なるに依り、種々の部門に於ける責任である場合が起るであらう。 ㈲ 原料品調達偵格に基く離脱は、購入部門の茸任であり、 ㈲ 原料品品位・品質に基く離脱は、購入部門或は製出部門の茸任であり、 桐 原料品螢滑分畳に基く離脱は、雷該製出部門の茸任であり、 仙 工賃率の差欒に基く離脱は、雇傭部門或は企壷部門の責任であり、棟準率に合致せる場合に於けるエ貿支 出額増加に依る離脱は製出潮門の茸任であり、 ㈹ 製造時間の遅延増大に基くエ賃標準疲よりの離脱は、企喜の正しき以上、製出部門の責任であり、監督・ 討助不足の結果生じたる製造時聞の遅延増大は、部門主任者ロepartヨeコta〓○−e∃aコの茸任であり、 椚 製造費用割賦額の上に生する離脱は、製造愛用の畿生の多くが時間数に正比例するものなる関係上、一定 作菜時間の延長増大に基き起るものであつて、安任の所在は部門別に容易に之を断定し得、 如 時間に正比例せざる製造壁用金胡が定額を脱し、標準を離脱する場合には、原料品・エ賃の場合と同様な る関係に於て責任の所在を明かにし得、

(33)

伽 紙原慣の上に於ける棟準の離脱は、製造部門・版安部門・部門毒任・紘管理部門等それ′ル、、の原因を中心 に責任の所在を明かにし得る。 謹三四 ものである.嘗際原偵が標準犀慣を離脱せる坂合の原因の考察、乃至責任の所在の詮索は、嘗際原偶の正しき計 算と、之に封する棟準額の正しき適用とにより、之を進めなくてはならないのであるが﹂之が薦めには文一面に、 分析並に綜合と推理との絶オなる能力を必要とするものである。微細の鮎に至るまで、轟然たる分郊計算と考察 推理とを進め、茸任の所在を朕認するが如き寄を絶封に避くべく、叉各部門は自らの統制力を超越したる諸関係 につき費任を負ふべきものでなく、自然療準離脱の数字に封しては、探く其の根供に横たはる番刑を完全に把捉 誌三五 するに努めなくてはならない。今﹁aw︻eコCeの掲ぐる計算例により上記諸関係の詮索を例示すれば大腰次の如く なるであらう。 河舘観薯 詔偲・諭∵漁 観適応扇∴写bs.︰:⋮︰⑨N00∩.=㊥∞.会⋮⋮⋮⋮⋮⋮・一︰ A盟3︼舎﹁S・⋮⋮⋮⋮⑥﹂Nハ●=讐〇・畠⋮⋮⋮⋮⋮⋮⊥学﹁S.⑤宗c.=讐〇.〇u 製造原偶の標準化と其の慮理 河仙賄]∵翔 や N Npt. や Y岩Os呈t・⋮⋮⑥望c−−−芦8・⋮⋮︰⋮⋮⋮︰〓Osミ[.⑨かNc.=畏NO ⑥00On.=一.8⋮⋮: 00りA.8 窺偲鞄漁 場覇毎溺 u阜 ⑥誓c.= N・会 思lbs.⑤N腎.=幼∞.澄 補双ご常意 舐り沖合 ︼ 劃三

(34)

る。而して、之を原偵要素別につき観るときは、直接原料品に於て賛際原慣は五弗四国仙超過し、直接工賃に於 て資際原憤は血弗三六仙を、叉製造費用割賦叡に於て資際原債は劇弗八八仙を、それ人1超過せる事を知るであ らう。そのそれ′仲\の離脱の内に於て、絶劉金顧の上よりすれぽ、原料品に於けるものが最も鮮著なるを見るので あるが、此等離脱の情況を百分比につき見る・とき、製造原憤絶顧に於て七、九五%、直接原料品に於て七、三五 〆、直接工賃に於て六、囚週〆、製造費用割賦細に於て賛竺三、三九%となる。即ち離脱割合に於て・は、酔っ て製造費用割賦覇に於て最も締着なるを知るであらう。而して更に完全なる原慣分析を行ふときは、 ■ 上例に於て、標準原偵と賞際原慣との両者を比較するに、 A洪F﹄l舎rs.⋮⋮⋮⋮@N倉・=箪u∽⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮l00hrs・ ︼ご諾鷲︼ 爪い h、︰⋮⋮⋮⑥00賢1−巴の⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮ nや 高松高等商薬登校開校十周年記念論文誌 の や ⑥呂∩●II押合 出洪P山 仇 や⋮⋮⋮⋮⑥∽弁=箪○テ⋮︰︰⋮:⋮⋮・ ?讃3︼N ::⋮⋮⋮⑨gc・=琶○⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮︼A や ⑥gc・=り・8 ○嘲罵﹄lN や 南偲添遠 潜枯極道 窃︼トOA 謄掃海涼⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮︼宕●−の ⑤余c.=u●芯 彷NこN ︼bや 相調〓聞諭 賛際原憤は槙準原慣を超過する事八弗六八仙であ ⑤N倉.=驚・uN @00腎.=ド︼の @余c小=p会 胡−Ⅵ.uN ご﹂.00A 顔NN.怠 一二躇

(35)

となるを見るであらう。此の百分比は、棲準離脱の経度と其の茸任の程度とを指示する貴重なる数字であるが、

原憤数字そのもの1上より蹴るときは、斯かる百分比に於ける程度よりも、絶封金額に於ける芝大なる難挽を、

特に重要成する必要が多いであらう○

舎rs.N鱒彗故⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮ A蟄F﹄⋮⋮⋮⋮⋮ 出讃F山⋮=⋮⋮⋮・ Q輔宅﹄︰⋮・⋮⋮⋮ 写﹁S.一の.罰ぶ“︰⋮︰︰⋮⋮⋮⋮ A瑚宅﹄∵⋮⋮⋮︰⋮ 章rst Nu.当故⋮⋮︰︰︰⋮⋮⋮ 出蛸電通︰⋮⋮⋮=︰⋮⋮⋮⋮︰⋮・︰︰:︰︰⋮;i: 窺偲泣卜市場﹁付か坤師 弟億ロト市場﹁汗び前頭 全訂・−u・uu故⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮幼恵 u.NA被 知嚢舛⋮⋮⋮⋮⋮ 寸.呵⋮︰:︰︰:︰﹂岩sq.f〓○●8哀⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮ 闊NO u.拭故 。N⋮⋮⋮::: ︼pt・芦8故⋮⋮⋮⋮・⋮︰⋮ .g一ん挙只哀 C軸宅?⋮⋮⋮:: Nhrs●︼空℃故 :⋮⋮⋮︰⋮⋮・岩○ 製造原償の標準化と其の盛理 悼苗樽義堂欝滴ゆ喪⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮︼.00︺ 潜静観東海鼻 河荘H抽ゆ撃 阿砧海南ゆ撃 00.の00 ∽.会 ↓一u∽故 .AN 宗一票決 一山.遠視 、.心∽斌 q・一心態 ︼の.のり故 の.金波 N00レ↓被 一山五

(36)

上摘分析に於て見る、原料品費約分畳に於ける離脱は、原料品原慣の何が故に増加を氷したりやの押出を謹明 するに大に役立つものであり、同時に費消分立に於ける離脱百分比は、金額以外の畳鰯の上に生じたる影響を指 示するに役立つものである。原料品種類別分析の結鵜によりて、質際上の離脱はY榎原料品の上に敢も撞着であ り、エ賃の部門別分析の結束によりて、賛際上の離脱はC部門に於て汲も顕著であり、同時に叉、費消原料品の 分盈割合に於ける離脱は、Z原料品の上に特に頭着であり、製造時聞に於ける離脱・遅延はA部門に於て特に顕 著なるを見る.であら.う。而して、此の製造時問の遅延に依りて、常然工賃額・製造費用朝の上に於て梗準よりの 離脱を著しく結果すべき筈であるが、エ賃の場合に於ては、賃率の滅縮によりて、エ賃総額の上忙は標準を維持 し得たるが如く見ゆるのである。次に製造費糊に於ては、製退陣問を基準に割賦を行ひたる結果、その割献鶴は 常然の如く膨脹したるを看るのであるバエ貸鯛係に於て、賃率の低きを用ひたる事は労働儲率を低下したる原因 たる事を賛諾し、労働効果と貿銀の支彿とは彼是相殺し、紋へて損失を生する事なしとするも、製造時問の延 長を釆たし、製造時間に比例して牽生すべしと認むべき製退費庸の増大を粥たし、結局、儲傭賃率の低き寄或は 低賃率者の労働を以て高賃率者の労働に代ゆる寄の、此の場合利益ならざりし事を十分に明かにし得たる繹であ る。同時に叉、月部門に於てエ賃支出の増加せるは、別宴時間が標準に合致せる鮎よりして、努働能率の差攣忙 基くものでなく、寄らエ賃率の高かりしに基くものなる寄を知り得る繹であり、所要時間が標準通りなりし関係 上、製造費用に於て節約し得る彪なく、結局、此の場全尚賃率者の使用は、製法原情計高からしめたるのみにし 高松高等商琴学校開校十周年記念論文集 一∵六

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