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< 心の中でおうえんしながらそっと見守ったぼく > ぼくの状況 家に用事があったけれど じっとおばあさんを見ていた < 最初に声をかけたぼく > ぼくの状況 お母さんのお手伝いをする約束を果たすため 下校を急いでいた おばあさんの状況 不自由な足を一生懸命動かして坂を上っている この間より足どりが重

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Academic year: 2021

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第4学年 道徳学習指導案

日時 平成27年◯月◯日(◯)第◯校時 対象 第4学年◯組◯ 学校名 ○○立◯◯小学校 場所 教室 1 主題名 親切にするときに大切なこと B 親切・思いやり 2 資料名 心と心のあく手(出典:文部科学省『わたしたちの道徳』小学校3、4年) 3 主題設定の理由 (1)ねらいとする価値について 人の思いは、目に見えない。しかし、日常の中で人の思いが感じられる行動は多々ある。例えば、「怒って いるときは、表情や態度に表れる」「悲しいときは、涙が出る」「嬉しさや喜びを感じる、笑顔になる」という ことが考えられる。思いが表現されたときに、人間は他者が今何を思っているのか分かることが多い。また、 友達や家族など信頼関係が深く、付き合いが長い場合は、「相手は今こう思っているだろう。」と気持ちを推し 量ることもできる。そうすると、相手のことを思いやり、「自分に何かできることはないか。」と考えることが できる。親切心から手を貸すときもあれば、見守ることもある。前者は、具体的な行動として相手にも伝わり、 直接的に見える親切であろう。後者は、相手の気持ちや状況を推し量り、応援したり、頑張りを見届けたりす る、相手には見えにくい親切であろう。しかし、親切心から相手を思いやる行動をしたが、相手がそれを必要 と感じていないときはただのお節介になってしまうこともよくある。相手の状況や思いなどに気付くことで親 切な行為は成り立つ。 相手を思いやり、何を望んでいるのか自分が気付くことにより、時には手を貸したり、頑張りを応援したり する行動をすることが親切にする上で大切なことだと考えられるであろう。 (2)資料について 【資料の概要】 ぼくが近所のおばあさんに二度親切にする話である。 ①重い荷物を持っているおばあさんにぼくは「荷物、もちます。」と言葉を掛ける。しかし、おばあさんに断ら れる。 その後、ぼくがお母さんに①のことを話すとおばあさんの状況(体が不自由なため、歩く練習をしている) が分かった。 ②おばあさんにまた出会った。ぼくは、おばあさんの本当の気持ちを推し量り、後ろからそっと見守りながらお ばあさんの後をついて行くことにした。 その結果、おばあさんは一人で歩いて帰れたことを喜び、おばあさんの娘も喜んだ。その様子をぼくが見て、 本当の親切が少し分かった気がした話である。 そこで本授業では、ぼくがしたおばあさんに対する行為や思いを通して、親切にするときに大切なことを考 えさせたい。 【資料分析】 本資料においては、登場人物に共感させるとともに2つの親切で大切なことを捉えさせながら、ねらいとする 道徳的価値の自覚を深めていく。 児童の実態を踏まえ、以下のような意図で発問を構成していく。第一発問では、困っているおばあさんの状況 に気付き、手伝うべきか迷っている心情を問う。その後、おばあさんの頑張りを知った事実をおさえ、第二発問 に入る。おばあさんの状況を知ったぼくが後ろにそっと付いていくことを選んだ考えを問う。第一発問と第二発 問のぼくの心情を対比させながら、この2つの行為を通して、親切にするときに大切なことは何かという主題に 迫る発問を中心発問とする。

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2 <心の中でおうえんしながらそっと見守ったぼく> <最初に声をかけたぼく> そっとおばあさんの後ろについて歩く。 数日後、まだあのおば あさんと出会った。 お母さんの話を聴いた。 <ぼく> おばあさん、がんばっていた んだ。 すごいなぁ。練習するなんて。 次、会ったらどうしよう。 ぼくの状況 ・お母さんのお手伝いをする約束を果たすため、下校を急いでいた。 「どうしようか・・・・・・。」 「荷物、持ちます。」 「ありがとうね。でも、家までまっすぐだからいいですよ。」 ・ありがたい。でも自分のために練習したい。 ・どこの男の子かしら、今度お礼がしたいわ。 おばあさんの状況 ・大きな荷物を持ってよいしょよいしょと一人で歩いている。 ぼくの状況 ・家に用事があったけれど、じっとおばあさんを見ていた。 おばあさんの状況 ・不自由な足を一生懸命動かして坂を上っている。 ・この間より足どりが重そう。 また断られるかもしれない。 おばあさんのひたいにはあせ 何かあったら大変だから見届けよう と思った。 頑張っている様子を応援したい。 おばあさんが気になる。 むすめさんの言葉ににっこ り。うれしそうな顔。 もう、だいじょうぶ。 思 い や り ・ 親 切 思 い や り 相手を思うこと 相手が望むことをする 応援することも親切 「せっかく声をかけたのに・・・」 ・おばあさんのために言ったのに。悔しい。 ・断られて恥ずかしい。 ・もう声を掛けたくないな。 おかあさんとの約束もあるし、手伝う か迷う。 大変そうだから手伝ってあげたい。 おせっかいになるかな。 知らない人だからいいかな。 勇 気 思 い や り ・ 親 切 「心と心のあく手」

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3 4 指導の工夫 (1)アンケートの活用 <学習することの必要感をもたせる指導の工夫> 児童の実態を詳細に把握するため、アンケートを取り入れた。導入や展開で活用する。そして、そのアンケ ートから分かる問いを児童に提示し、資料により答えが見えてくるような展開する。 (2)中心発問の工夫 一番考えさせたいのは、親切にするときに大切なことである。これを考えさせることによって幅のある道徳 的意欲・態度を育てたい。そこで、中心発問を、場面発問ではなく、主題に迫るテーマ発問とした。二通りの 相手を思う行為を比較させ、親切するときに大切にしたことを聞く。そこから、児童の考えの共通点や相違点 が明らかとなり、より明確な考えが見えてくると考えた。 (3)話合いの工夫<他者と関わらせる指導の工夫> 自分自身の考えが分からない時に確かめたりするために、中心発問で学習班での伝え合いと訪ね歩きを取り 入れる。他者と関わらせるために、意図的に取り入れた。中心発問の際に、まずは個人で考えさせる。その後、 学習班で意見の共有をし、全体に広げる。しかし、学習班の他に友達の意見を聞きにいきたいという声が出た ら、訪ね歩きを取り入れる。 (4)展開(後段)の工夫 <考えを広げさせたり、深めさせたりする指導の工夫> 相手の喜びが自分の喜びになるという親切な行為を本時に初めて知ったという児童がいる実態を考え、2- (2)思いやり・親切をどう捉えたのか学習感想として自分の考えを再構築させたいと考えた。その後、意図 的に何名か指名する。友達の考えを聞くことで自分の考えと比較したり、更に新しい発見をしたりできるであ ろう。 (5)終末の工夫 思いやりや親切について考えたあと、この授業づくりのきっかけになった出来事のことについて伝え、親切 にするときに大切なことについて気付かせる。

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4 5 本時の指導 (1) ねらい ぼくが親切にした2つの行動を通して、相手を思いやる行為をするときに大切なこと考え、進んで親切にす る意欲を高める。 (2) 展開 学習活動(○主な発問 ・予想される児童の考え) ★指導上の留意点 □工夫 導 入 1 アンケートの発表をする。 ○アンケートの結果を発表します。 □親切にすることってこれだけなのか問い、本時の問いを生み出す。 展 開 ( 前 段 ) ( 後 段 ) 2 資料「心と心のあく手」を読んで話し合う。 ○せっかく声をかけたのに・・・と残念に思ったとき、「ぼ く」はどんなことを思ったのだろうか。 ・損をしてしまった。 ・せっかく声を掛けたのに。 ・親切心でやったのに残念。 ○「ぼく」はくのどんな考えから、そっとおばあさんの後 ろについて歩いていくことにしたのだろうか。 ・何かあったら大変だから見届けようと思った。 ・頑張っている様子を応援したくなったから。 ・気になる存在だから。 ◎ぼくがした2つの親切を通して考えると、親切にすると はどういうこと何だろうか。 ・相手を思う心。 ・相手の状況を知ること。 ・相手の状況を知って見守ること。 ・気にかけてあげること。 ・応援してあげること。 3 自分自身を振り返る。 ○今日の学習を通して、思ったことや考えたことを書きま しょう。 ・応援することも親切だと初めて知りました。これから は、相手の様子や気持ちを見ながら親切にしていきた いです。 □紙芝居形式にして主人公の気持ちや状況 が分かるように読み聞かせをする。 ★おばあさんの状況や「ぼく」の状況が分 かるように整理をする。 ★お母さんがおばあさんについて話した内 容を確認する。 □二つの親切の根拠(考え方)が変わった ことが分かるように板書をする。 ★ワークシートを配布する。 □キーワードを付箋紙に書き、ワークシー トに貼る。 □自分の考えを深めたり、広げたりするよ う、学習班で交流する。 □友達の考えを更に聞きたいという声があ がったら、『訪ね歩き』を取り入れる。 □全体で中心発問について話し合う。 ★主人公の気持ちや状況を問い返しながら ねらいとする価値に迫っていく。 ★「心と心のあく手」に触れ、自分自身に 振り返って考える。 ★自己をより深く見つめている児童や今後 の生き方について触れている児童を意図 的に2、3名指名する。 終 末 4 教師の体験談を聞く。 ・親切にされていた友達の様子を見て考えたことを伝え る。 □相手を思いやり、何を望んでいるのか自分が考えることの大切さに改めて気付か せる。 (3)本時の評価 ○ぼくが親切にした2つの行動を通して、他を思いやる具体的な行為をする際に、大切にすることを考えられた か。(ワークシート、発表) ○進んで親切にしようとする意欲が高まったか。(ワークシート、終末) 親切にするとはどういうこと何だろうか。

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5 (4)板書計画 (5)ワークシート 心と心のあく手 親切にするとはどういうことだろうか。 せっかく声をかけたのに・・ 心の中でおうえんしながらそっと見守ったぼく 場面絵 場面絵 相手の様子をよく見ること 相手がしてほしいことを聞くこと ・損をした。 ・残念だな、勇気を出した のに。 ・何かあったら大変だから 見届けていこう。 ・応援したい。

参照

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