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経済見通し

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Academic year: 2021

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-雇用環境の改善から内需増加への好循環で、安定成長が続く-

490 500 510 520 530 540 550 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 実質GDP(実額)の推移 (兆円) (年度) 商工中金予測 (注1)実数は年度値、数値は年度間成長率。 (注2)いわゆる「ゲタ」:各年度第4四半期の実質GDP÷各年度平均の実質GDP-1 15年度が約+0.7 %、16年度が約+0.6% (資料)内閣府「四半期別GDP速報」 +1.8% +1.9% +1.8% ▲2.0% ▲3.7% ▲0.9% +2.1% +0.4% +3.5% +1.0% +1.8% +1.6% ポイント ◯ 2015 年度の実質 GDP は前年度比+1.6%を見込む。以下の要因により、プラス成長を回復する。 ① 良好な雇用環境のもと、名目所得の増加が継続される。加えて、原油価格の低位安定に伴う物 価水準の下押しや消費税率引き上げ影響の一巡により、実質所得もプラスに転換し、個人消費 の増加に寄与する。 ② 為替の円安水準が続き、輸出環境は良好であることに加え、米国を中心として海外経済が持ち 直すことから、輸出の増加基調が維持される。 ③ 個人消費などの内需の増加や外需の持ち直しによって、生産活動など国内の企業活動が活発 化する。設備稼働率の上昇や設備年齢の長期化に伴って新規投資や更新投資の意欲が回復 し、設備投資の拡大に波及する。 ◯ 2016 年度は同+1.8%を見込む。引き続き、所得・雇用環境の改善から個人消費への波及や、設 備投資の増加など内需中心の自律的回復経路を辿る。加えて、翌 17 年度初めからの消費税率の 再引き上げを控えて、年度末にかけては駆け込み需要が生じることから、成長率は内需中心に拡 大し、年度を通じて安定した景気回復となる。

2015・2016 年度 経済見通し

(1 次改訂)

情報メモ NO.27-34 2015 年 6 月 22 日 調査部

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【目次】 A 足元の動向 ……… 3 頁 国内経済、国際経済、金融・商品市況 B 日本経済の見通し ……… 5 頁 個人消費、住宅投資、設備投資、公共投資、輸出入、消費者物価 C 見通しにあたっての前提条件 ……… 11 頁 米国、中国、欧州、通関原油価格、円/ドル為替レート D 経済見通し総括表、実質 GDP 季節調整値の推移ほか ……… 15 頁 ご照会先:商工中金 調査部 鈴木(日本経済)、上田(海外経済、金融) ℡ 03-3246-9370 内 8116 http://www.shokochukin.co.jp

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- 3 - A 足元の動向(6 月 19 日までに得られた情報で記載) 1.1 個人消費 緩やかながら持ち直しつつあり、底堅い動きとなっている。 1.2 住宅投資 住宅着工は前年比で増加するなど、消費税率引き上げ後の反動減は一巡し、 底打ち。 1.3 設備投資 機械受注などが増加しており、持ち直しの兆しがみられる。 1.4 公共投資 政策効果は剥落し、工事請負金額は減少基調にある。 1.5 輸出入 輸出は持ち直しつつあり、貿易収支は改善している。 1.6 雇用・所得 雇用環境は良好な状態が続き、所得は増加基調にある。 1.7 鉱工業生産 輸出に牽引され生産は増加し、持ち直しの兆しがみられる。 1.8 物価 原油価格の低下や消費税影響の一巡により、企業物価は、前年比でマイナス に転じる。消費者物価(生鮮食品除く)もガソリン価格の低下などにより、伸び率 は縮小している。 1.9 GDP 2015 年 1-3 月期の実質 GDP は前期比年率+3.9%(2 次速報)。外需寄与はマ イナスであったものの、設備投資が好調であったほか、堅調な個人消費や住宅 投資が増加に転じるなど、回復しつつあることが確認された。 95 100 105 110 115 70 80 90 100 110 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 [図A-1] 消費総合指数 (右目盛:2005年=100) 新設住宅着工戸数 (左目盛:季節調整値の年率換算) (万戸) (2000年=100) (月次:~15/4) 80 85 90 95 100 105 6 7 8 9 10 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 [図A-2] 鉱工業生産指数(右目盛) (月次:~15/4) (2010年=100) (千億円) 設備投資 機械受注 (船舶・電力を除く民需:左目盛) 4.5 5.0 5.5 6.0 6.5 7.0 7.5 8.0 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 [図A-3] 輸出金額 輸入金額 (月次:~15/4) (兆円) -1 0 1 2 3 4 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 [図A-4] 失業率(左目盛) (消費者物価前年比、%) (月次:~15/4) (失業率、%) 消費者物価指数 (生鮮食品を除く総合)前年比(右目盛) 1.国内経済 景気は、消費税影響が一巡し、緩やかに回復している。

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2.国際経済 米国景気は順調に拡大。中国経済は緩やかに減速している。欧州は持ち直しの兆 し。 3.金融・商品市況 長期金利は、海外金利の上昇に伴いボラタイルな推移。為替は、円安が進行、株 価は上昇。原油価格は小幅に上昇。 2.1 米国 個人消費は概ね横ばい、雇用環境は緩やかな改善が続く。 2.2 中国、アジア 中国は、主要指標で伸び率の鈍化が続き、景気下支えのために、政策金利を 引き下げ。その他アジア諸国は引き続き成長が見込まれる。 2.3 欧州 欧州では、1-3 月期実質 GDP は小幅のプラスと低成長が続く。 3.1 国内金利 TIBOR 等短期金利は低位安定。長期金利は、海外金利の上昇を受け、上昇す る場面がみられた。 3.2 為替 米国で年内の利上げ観測の高まりなどから円安が進行。 3.3 株価 世界的な金融緩和や企業業績の改善を受けて、株価は 20,000 円台まで上昇。 3.4 商品市況 米国での原油在庫量の減少などから、小幅に上昇。 0 5 10 15 0 20 40 60 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 [図A-5] (月次:~15/5 米国 雇用 非農業部門雇用者数前月差(左目盛) 0 5 10 15 11/Q1 12/Q1 13/Q1 14/Q1 15/Q1 [図A-6] 韓国 シンガポール 中国 (暦年/四半期:~15年1-3月期) (%) アジア各国の実質GDP(前年同期比) 80 90 100 110 120 -80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 [図A-7] (注)ドイツ:IFO企業景況感指数、フランス:INSEE鉱工業 景況感調査、イギリス:CBI景況感調査 イギリス(左目盛) ドイツ(右目盛) フランス(左目盛) 欧州経済の景況感 (マインド指標) (指数) (%) (月次:~15/5) 70 80 90 100 110 120 130 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 20,000 22,000 11/1 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 [図A-9] 円安、株高 (円/ドル) (円) (月次:~15/5) 円/ドル為替レート(右目盛) 日経平均株価(左目盛) 40 80 120 160 11/1 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 [図A-10] 商品価格の推移 (08年1月=100) (月次:~15/5) 銅 小麦 原油 米国 個人消費 小売売上高前年比(右目盛) 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 11/1 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 [図A-8] (月次:~15/5) 短期金利 円TIBOR3ヵ月 (%) 長期金利 10年国債利回り (万人) (%)

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- 5 - B 日本経済の見通し -7 -6 -5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 12/Ⅰ Ⅲ 13/Ⅰ Ⅲ 14/Ⅰ Ⅲ サービス 非耐久財 半耐久財 耐久財 国内家計消費支出 [図表B-1]国内家計消費支出の形態別増加率寄与度(前期比) (%) ( (資料)内閣府「四半期別GDP 速報」 (年度/四半期) 30 35 40 45 50 30 35 40 45 50 55 60 12/1 7 13/1 7 14/1 7 15/1 景気ウォッチャー現状判断方向(家計関連) 消費者態度指数(右目盛り) [図表B-2] 消費者マインド (年/月) (資料)内閣府 (基準:50) (基準:50) -2 -1 0 1 2 12/1 7 13/1 7 14/1 7 15/1 (年/月) [図表B-3] 現金給与総額の推移(前年比寄与度) 所定内給与 所定外給与 特別給与 定期給与 (%) (注)事業所規模5人以上 (資料)厚生労働省「毎月勤労統計調査」 -6 -5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 2012 2013 2014 2015 2016 [図表B-4] 個人消費(前期比) (%) (年度/四半期) (資料)内閣府「四半期別GDP速報」 予測 個人消費 15 年度前年度比+1.7% 16 年度同+1.8% 個人消費は、消費税率の引き上げから 1 年が経過し、反動減から立ち直りつつある。1-3 月期は前期 比+0.4%と小幅ながら 3 四半期連続の増加となった。今後も、所得環境と共に消費者マインドが改善し ていくのに伴って、個人消費は緩やかに回復していくことが見込まれる。 15 年度は、実質所得の増加を背景とした個人消費の回復が期待される。所得面では、所定外給与や 特別給与に加えて、定期給与も増加が定着している。政府の要請もあって再開されたベアは、15 年度も 継続される見込みであり、定期昇給と相まって所得水準は引き上げられる。非正規化の進行によって、 平均賃金の伸びは小幅にとどまっているものの、人手不足による時間給の引き上げなども見込まれ、名 目での所得は増加が期待される。他方で、増税影響の一巡や原油価格の低下により、物価水準が下押 しされていることから、実質所得は明確に増加基調が表われるものと見込まれる。株価上昇による資産 効果など、消費に対するプラス材料は多く、15 年度は前年度比+1.7%と増加に転じる。 16 年度は、名目雇用者報酬の増加が維持される一方で、物価上昇率は小幅にとどまることが見込ま れ、引き続き実質所得の増加から消費者マインドの改善は継続。また、17 年度初めに予定される消費税 率の再引き上げを控えて、年度末にかけては駆け込み需要の発生が見込まれ、16 年度は前年度比+ 1.8%と増加が続く。

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-20 -15 -10 -5 0 5 10 15 20 25 30 12/1 7 13/1 7 14/1 7 15/1 (年/月) [図表B-5] 新設住宅着工戸数の利用関係別 寄与度分解 (前年比) 分譲 給与 貸家 持ち家 新設住宅 (資料) 国土交通省 「建設統計月報」 (%) -12 -10 -8 -6 -4 -2 0 2 4 6 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 2012 2013 2014 2015 2016 [図表B-8] 住宅投資(前期比) (%) (年度/四半期) (資料)内閣府「四半期別GDP速報」 予測 -75% -50% -25% 0% 25% 50% 75% 0 5 10 15 12/1 7 13/1 7 14/1 7 15/1 千 (年/月) [図表B-7]マンション発売戸数(前年比) と在庫戸数(首都圏+近畿圏) 在庫合計 首都圏発売戸数 (前年比:右目盛) (資料) 不動産経済研究所 「首都圏、近畿圏のマンション 市場動向」 (千戸) 100 105 110 115 1.0 1.2 1.4 1.6 12/01 12/07 13/01 13/07 14/01 14/07 15/01 建設出来高(民間居住用) 建設工事デフレーター(右) (資料) 国土交通省 「建設総合統計」 (兆円) (年/月) [図表B-6]民間住宅の工事出来高 (2005年=100) 住宅投資 15 年度前年度比+0.5% 16 年度同+4.4% 住宅投資は、消費税率引き上げ後の反動減により減少していたが、1-3 月期は前期比+1.7%と 4 四 半期ぶりに増加した。足元の住宅着工件数は底打ちし、減少には歯止めが掛かっているものの、今後も 力強さに欠いた動きが続くものとみられる。 15 年度は、住宅版エコポイントの復活など政府の支援策や、工事価格の上昇に一服感が出ることなど から、上向くとみられるものの、住宅ストックの過剰感もあって、新築住宅に対する需要の回復は小幅に とどまる。15 年度の住宅投資は前年度比+0.5%と小幅ながら増加に転じる。 16 年度は、17 年度の消費税率再引き上げを控えて、駆け込み需要が発生する。住宅は、購入金額が 大きく、引き渡しまでに時間を要するため、駆け込み需要が約 1 年に渡って続くとみられる。そのため、16 年度の住宅投資は前年度比+4.4%と増加が続くことが見込まれる。

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- 7 - -20 -15 -10 -5 0 5 10 15 20 25 30 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 資本財出荷指数(除く輸送機械) 機械受注(船舶電力除く) [図表B-9] 機械受注と資本財出荷(前年同月比) (%) (年/月) (資料)内閣府「機械受注統計」、経済産業省「経済産業統計」 -10 -5 0 5 10 15 20 25 10/Ⅰ 11/Ⅰ 12/Ⅰ 13/Ⅰ 14/Ⅰ キャッシュフロー 設備投資 (年度/四半期) (%) [図表B-11] 設備投資とキャッシュフロー(前年同期比) (注)キャッシュフロー=経常利益÷2+減価償却費 (資料)財務省「法人企業統計季報」 -6 -4 -2 0 2 4 6 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 2012 2013 2014 2015 2016 [図表B-12] 設備投資(前期比) (%) 予測 (年度/四半期) (資料)内閣府「四半期別GDP速報」 -15 -10 -5 0 5 10 15 2月 計画 5月 計画 8月 計画 11月 計画 翌年2月 実績見込み 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 (%) (注)各時点に調査した全規模・全産業企業の設備投資計画の前年比。 ソフトウェア投資額を含む、土地購入額を除く。 (資料)内閣府・財務省「法人企業景気予測調査」 [図表B-10] 設備投資計画(前年比) 設備投資 15 年度前年度比+4.0% 16 年度同+2.6% 設備投資は、1-3 月期に実質で前期比+2.7%と 3 四半期連続のプラスとなり、回復期待が高まってい る。企業マインド調査での堅調な見通しに対して、投資実績が伴わず、投資計画の後ずれが危惧された が、ようやく前向きな企業行動が表われ始めたとみられる。足元では先行指標となる機械受注(船舶・電 力除く民需)が 3 四半期連続で前期比プラスを続けるなど、持ち直しつつあり、今後も増加が期待される。 5 月中旬に調査された『法人企業景気予測調査』(内閣府・財務省)で 15 年度の設備投資をみると、前 年度比+5.9%と上方修正された。例年と比較しても堅調な見通しであり、投資意欲の回復が窺われる。 製造業では上期に同+15.7%と増加を見込んでおり、生産活動の拡大により企業が設備投資に対して 前向きになりつつあることが示された。 15 年度は、景気回復の停滞から脱し、個人消費や輸出が増加するにつれて、設備稼働率は上昇し、 企業の設備投資意欲が回復していくものと見込まれる。設備年齢の高まりや人手不足が顕在化しつつあ る中、機械化や省力化に向けた投資も増加が顕著となる。また、原油価格低下による企業収益の改善や 生産活動の活発化も見込まれ、15 年度は前年度比+4.0%のプラスとなる。 16 年度は、引き続き内外需の回復が設備投資に波及することに加え、企業業績の改善が続く見込み であることから、設備投資は前年度比+2.6%と増加が続く。

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0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 -20 -10 0 10 20 30 40 12 13 14 15 [図表B-13] 公共工事請負金額の推移 実額(右目盛) (兆円) (%) 前年比増減率(左目盛) (月次) (注)実額は調査部試算による季節調整値 (資料)北海道、東日本、西日本の3保証株式会社「公共工事前払金保証統計」 -4 -2 0 2 4 6 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 2012 2013 2014 2015 2016 [図表B-16] 公共投資(前期比) (%) 予測 (年度/四半期) (資料)内閣府「四半期別GDP速報」 0 2 4 6 8 10 12 14 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 補正予算(前年度) 当初予算 (兆円) (年度) (注)補正予算は、翌年度に計上している (資料)財務省、日経Financial Questデータベース [図表B-14] 公共工事予算額 14年度 補正予算 3 4 5 6 0 2 4 6 12/01 12/07 13/01 13/07 14/01 14/07 15/01 百万 土木工事受注額(公共機関) 土木の未消化工事(右目盛り) (千億円) (年/月) (注)大手50社の合計額 (資料)国土交通省「建設工事受注動態統計」 (兆円) [図表B-15] 土木工事の受注額と未消化工事額 公共投資 15 年度前年度比▲5.8% 16 年度同▲0.9% 公共投資は、政策効果が剥落し、1-3 月期は実質で前期比▲1.5%と 4 四半期ぶりの減少となった。公 共工事請負金額は既に減少基調にあり、今後も低水準が続くものと見込まれる。 15 年度は、13 年度補正予算による公共工事の押し上げは解消し、減少傾向が顕著となる。14 年度補 正予算において公共投資への配分は少なく、14 年度までの経済対策の効果が剥落することとなる。耐震 化工事などは継続されるが、4 年が経過した震災復興は一定の目途が付けられる見込みである。ただ し、建設労働者の不足などのために持ち越された工事や、積み上がった未消化工事が進捗することによ り、減少の度合いは緩和される。その結果、公共投資は 13・14 年度の高水準に対して、前年度比▲5.8% の減少となる。 16 年度は、引き続き公共投資予算が減少することが見込まれ、前年度比▲0.9%と減少が続くこととな る。

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- 9 - -15 -10 -5 0 5 10 15 20 12/1 7 13/1 7 14/1 7 15/1 [図表B-17] 輸出金額の地域別寄与度(前年比) その他 EU 米国 中国 アジア(中国除く) 合計 (年/月) (資料) 財務省「貿易統計」 (%) -20 -10 0 10 20 30 12/1 7 13/1 7 14/1 7 15/1 [図表B-18] 輸入金額の地域別寄与度(前年比) ( (年/月) (%) 90 95 100 105 110 12/01 12/07 13/01 13/07 14/01 14/07 15/01 生産指数 実質輸出 [図表B-19] 鉱工業生産と実質輸出 (2010年=100) (資料)経済産業省「経済産業統計」 日本銀行「実質輸出入」 (年/月) -6 -4 -2 0 2 4 6 8 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 2012 2013 2014 2015 2016 [図表B-20] 輸出入(前期比) (%) 予測 (年度/四半期) (資料)内閣府「四半期別GDP速報」 輸入 輸出 輸出 15 年度前年度比+6.1% 16 年度同+3.1% 輸出は、1-3 月期に実質で前期比+2.4%と 3 四半期連続の増加となった。米国向けの自動車や、アジ ア新興国向けの半導体などを中心に、数量ベースでも増加が定着し、回復傾向が表れている。 15 年度は、堅調な米国経済が拡大を続け、欧州経済は持ち直し、中国などの新興国経済は安定した 成長が見込まれるなど、海外経済の回復が輸出の追い風となる。円安の輸出誘発効果は以前より低下 しているものの、現状の為替水準は輸出にとって良好な環境であることから、15 年度は前年度比+6.1% と増加する。16 年度も、海外経済の拡大基調が維持されることから、輸出は増加が続き、前年度比+ 3.1%となる。 輸入 15 年度前年度比+4.6% 16 年度同+2.4% 輸入は、1-3 月期に伸びが拡大したものの、輸入金額は資源価格の下落により減少している。今後の 原油価格は小幅上昇が見込まれ、数量ベースでの燃料輸入の増加ペースは減速していく。一方で、国 内消費など内需の回復が実質輸入の増加につながり、15 年度は前年度比+4.6%となる。16 年度は、年 度末に生じる駆け込み需要による個人消費の拡大に伴って輸入も増加し、前年度比+2.4%と小幅の増 加が続く。

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- 10 - -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 50 12/1 7 13/1 7 14/1 7 15/1 (年/月) [図表B-21] 企業物価指数(前年比) 素原材料(左目盛) 最終財(右目盛) 国内企業物価指数(右目盛) (注)素原材料、中間財、最終財は輸入品を含む (資料)日本銀行「企業物価指数」 (%) (%) -1 0 1 2 3 4 12/01 12/07 13/01 13/07 14/01 14/07 15/01 コアコア 生鮮除く食料 エネルギー コア (資料)総務省、日経Financial Quest (年/月) (%) [図表B-23] 消費者物価指数(前年比) -15 -10 -5 0 5 10 15 20 12/01 12/07 13/01 13/07 14/01 14/07 15/01 食料品 その他 機械 素材 石油 総平均 (資料)日本銀行、日経Financial Quest (年/月) (%) [図表B-22] 輸入物価(前年比) -4 -2 0 2 4 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 10 11 12 13 14 GDPデフレーター(前年比) 需給ギャップ (資料)内閣府、日経Financial Quest (年度/四半期) (%) [図表B-24] GDPデフレーターと需給ギャップ 消費者物価(生鮮食品を除く総合) 15 年度前年度比+0.3% 16 年度同+1.0% 川上の企業物価は、消費税影響が一巡し、前年比で下落に転じている。消費税影響を除けば 14 年 11 月からマイナスとなっており、その主因は原油価格の低下にある。円安により上昇が続いていた輸入物 価も下落に転じており、川下の消費者物価指数(消費税影響除き)においても、ガソリンなどのエネルギ ー価格を中心に伸び率は低下している。 今後も原油価格の大幅上昇は見込まれないため、消費者物価の伸びも小幅にとどまる。また、個人消 費など内需の回復により、需給ギャップは縮小することが見込まれるが、反動減により拡大した需給ギャ ップは当面、構造的な物価押し下げ要因であり続ける。 以上より、15 年度の消費者物価指数は前年度比+0.3%となり、消費税率引き上げ影響を除くベース で比較すると、14 年度の同+0.8%から伸びは縮小する。 16 年度は駆け込み需要の発生など需給面での物価上昇圧力が高まり、前年度比+1.0%と伸び率が 拡大することが見込まれる。

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- 11 - C 見通しにあたっての前提条件 -10 -8 -6 -4 -2 0 2 4 6 8 10/1Q 12/1Q 14/1Q 純輸出 政府支出 民間在庫 民間設備 民間住宅 個人消費 実質GDP (暦年/四半期) [図表C-1] 米国実質GDP成長率(前期比年率、寄与度) (%) ( (資料)米国商務省、Bloomberg (~2015/1Q) -800 -600 -400 -200 0 200 400 600 08/01 10/01 12/01 14/01 (年/月) [図表C-2] 非農業部門雇用者数(前月差) 政府 サービス 財生産 合計 (千人) (資料)米国労働省 (~2015/5) 米国 15 年前年比+2.3% 16 年同+2.8% 個人消費を中心に、景気は緩やかに拡大。 15 年 1-3 月期の実質 GDP 成長率(改定値)は前期比年率▲0.7%と、4 四半期ぶりのマイナス成長。 東部における記録的な寒波の影響で個人消費の伸びが同+1.8%に留まったことに加え、西部における 港湾ストライキの影響や米ドル高により輸出が同▲7.6%と 4 四半期ぶりに減少した。 今後は、寒波や港湾ストライキの影響が一巡し、個人消費を中心とした成長が期待できる。非農業部 門雇用者数は振れを伴いながらも月 200 千人台の増加が続き、失業率も低下基調にある。雇用環境の 改善から、GDP の約 7 割を占める個人消費は堅調に推移することが見込まれる。また、家計のバランス シート調整が進んでいることや、株価上昇に伴う資産効果、原油価格の低位安定なども個人消費の押し 上げ要因となる。設備投資は、内需の拡大、生産活動の回復を受け、緩やかな増加が続く。住宅投資 は、長期金利が低位安定していることなどから堅調な推移が期待できる。輸出は、欧州経済に持ち直し の兆しが見えるものの、中国経済の伸び率鈍化から大幅な増加は期待しにくい。また、このところの米ド ル独歩高による輸出の下押し圧力が懸念される。 以上から、米国経済の成長率は緩やかに拡大し、15 年は前年比+2.3%、16 年は同+2.8%を見込 む。景気の緩やかな回復や雇用環境の改善により、FRB(連邦準備理事会)は金融政策の正常化に向け て政策金利(フェデラル・ファンド・レート)の誘導目標の引き上げに着手するとみられる。 下振れリスクとしては、米ドル高の進行により輸出の鈍化が長期化することや、政策金利の引き上げ 時期を巡る思惑が交錯し、金融市場の動揺が実体経済に悪影響を与えることが懸念される。また、政策 金利を引き上げた際に、金利が急上昇し内需の下押し圧力となる懸念もある。

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- 12 - 0 1 2 3 4 5 6 7 0 2 4 6 8 10 12 14 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2010 2011 2012 2013 2014 2015 (%) [図表C-3] 実質GDP成長率 (資料)中国国家統計局 前年比 前期比 (右目盛) -40 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 50 60 -8 -6 -4 -2 0 2 4 6 8 10 12 11/01 12/01 13/01 14/01 15/01 (年/月) [図表C-4] 住宅価格と販売面積 住宅価格 (左目盛) 住宅販売面積 (右目盛) (注)住宅価格は主要70都市の単純平均値。 住宅販売面積は、年初来累計の前年比。 (資料)中国国家統計局 (前年比、%) (前年比、%) (~2015/4) (暦年/四半期) (~2015/1Q) (%) 中国 15 年前年比+6.9% 16 年同+6.8% 安定した成長が続く見込みだが、拡大ペースは緩やかに鈍化。 15 年 1-3 月期の実質 GDP 成長率は前年比+7.0%と、14 年 10-12 月期(同+7.3%)から伸び率は鈍 化。前期比では+1.3%(内閣府試算の年率換算では+5.3%)となり、前期比の公表開始以来、最も低い 成長率となった。 内需は、中所得者層の拡大が続いていることから、個人消費は底堅い推移が見込まれる。固定資産 投資は、内陸部を中心にインフラ投資が今後も継続されると見込まれるものの、製造業における過剰な 供給能力の削減も続けられることから、投資全体としての伸び率は緩やかな鈍化が続く。また、不動産投 資は足元で低迷している。但し、住宅購入規制の緩和や政策金利の引き下げなどを進めており、先行き は緩やかな回復が期待される。外需は、米国・ASEAN 向け輸出が引き続き堅調に推移し、欧州向け輸 出の回復も期待できるものの、このところ弱い動きが続いており、当面は力強さに欠けるだろう。物価上 昇率は政府目標の範囲内で安定して推移することが見込まれる。 以上から、中国経済の成長率は緩やかに鈍化し、15 年は前年比+6.9%、16 年は同+6.8%を見込 む。足元で進めている金融緩和の効果が徐々に表れることから、政府が 15 年の成長目標として掲げて いる「7.0%前後」の範囲は達成できるであろう。政府は内需主導の経済構造への転換のため成長率の 鈍化を許容しており、不動産バブルや過剰投資の再燃を回避するためにも、大型の財政政策の出動は 見込みにくい。 下振れリスクとしては、金融緩和や規制緩和にも関わらず不動産市場の停滞が長期化することや、あ るいは反対に不動産価格の急上昇や生産設備への過剰な投資が拡大することが懸念される。

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- 13 - -1.0 -0.5 0.0 0.5 1.0 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 2011 2012 2013 2014 2015 純輸出 在庫増減 固定資本投資 政府支出 個人消費 合計 [図表C-5] ユーロ圏の実質GDP成長率 (資料)Eurostat (年/四半期) 0 5 10 15 20 25 30 07/01 09/01 11/01 13/01 15/01 ドイツ フランス イタリア スペイン ユーロ圏 [図表C-6] ユーロ圏の失業率 (資料)Eurostat (年/月) (%) (~2015/4) (前期比%) 欧州(ユーロ圏) 15 年前年比+1.3% 16 年同+1.5% 景気は持ち直しの兆しが見られる。 ユーロ圏の 15 年 1-3 月期の実質 GDP 成長率(改定値)は前期比+0.4%と、8 四半期連続のプラス成 長。輸入の増加で純輸出はマイナスとなっているものの、消費や固定資本投資が高い伸びを示した。ま た、水準で見ても、世界的な金融危機が深刻化する前の 08 年 1-3 月期並みまで回復している。 主要国では、中核国であるドイツが同+0.3%、フランスが同+0.6%と、ともに 3 四半期連続のプラス成 長。スペインも同+0.9%と高い伸びを示した。一方、イタリアは同+0.3%とプラス成長ではあるものの、 低水準に留まっている。 今後は、原油価格の低位安定による実質所得の改善や、失業率低下による雇用環境の改善により、 消費は堅調に推移することが見込まれる。設備投資も堅調に推移することが見込まれるが、財政健全化 のための公共投資削減もあるため、固定資本投資全体では低めの伸びに留まるだろう。輸出はユーロ 安が追い風となり堅調に推移することが見込まれるが、新興国の成長率鈍化が懸念材料である。物価上 昇率は一時マイナスに落ち込んでいたものの、足元では再びゼロ近傍で推移。欧州中央銀行(ECB)に よる国債買入の量的緩和(QE)実施により、足元のユーロ圏の金利は乱高下しているものの、今後は低 位安定が見込まれる。 以上から、ユーロ圏経済の成長率は緩やかに上昇し、15 年は前年比+1.3%、16 年は同+1.5%を見 込む。米国経済の拡大やユーロ安による外需中心の景気回復に加え、内需も緩やかに回復していくこと が期待される。 下振れリスクとしては、ギリシャ債務問題を巡る政治的混乱や、ウクライナや中東情勢などの地政学リ スクの高まりがある。イタリアでは労働市場などの構造改革は途上にあり、本格的な回復には時間を要 するなど、南欧諸国の景気回復の遅れが懸念される。また、ECB による QE 導入後の金融市場の混乱が 長期化し、実体経済に悪影響が及ぶリスクが考えられる。

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- 14 - (百万バレル/日) 2012 2013 2014 2015 予測 需要計(a) 90.6 91.9 92.5 93.6 前年比 1.2% 1.4% 0.7% 1.2% OECD 45.9 46.1 45.6 45.8 前年比 -1.1% 0.4% -1.0% 0.4% 非OECD 44.6 45.8 46.9 47.8 前年比 3.6% 2.5% 2.4% 2.0% 2012 2013 2014 2015 1Q 供給計(b) 90.8 91.4 93.6 95.1 前年比 2.5% 0.6% 2.5% 1.5% OPEC 37.5 36.7 36.7 37.0 非OPEC 53.3 54.6 57.0 58.1 0.2 -0.5 1.1 1.4 (注) 1. 四捨五入の関係で、合計と内訳は必ずしも一致しない。 2. 2015年の供給側予測は、第一四半期の値。 (資料)IEA「Monthly Oil Market Report」 May 2015

(b)-(a) [図表C-7] 世界の原油需給 0 10 20 30 40 50 40 60 80 100 120 140 160 11/01 12/01 13/01 14/01 15/01 [図表C-8] 原油価格と投機ポジション 投機ポジション WTI(スポット) ドバイ(スポット) (週足:~2015年6月5日) (ドル/バレル) (万枚) 買い越し (資料)Bloomberg 通関原油価格 15 年度1バレル=58.9 ドル 16 年度同 64.5 ドル 通関原油価格は、中国など新興国における原油需要の伸び率が鈍化する一方で、供給量は米国な ど非 OPEC 諸国および OPEC 諸国ともに増加が続いているため、世界的な需給は緩和。2015 年前半の ドバイ産原油価格は 40 ドル/バレル台まで低下。その後、米国における石油掘削リグ(石油掘削設備) 稼働数減少などを受け、足元では 60 ドル/バレル前後まで上昇している。 今後の原油需要量は、新興国を中心に増加が続くものの、その伸び率は緩やかとなる。米国など先 進国では原油価格下落により消費が刺激され原油需要増加が期待されるものの、世界的な需要量は 小幅増加に留まる。一方、6 月上旬に開催された OPEC 総会では日量 3,000 万バレルの生産目標維持 が決定されており、原油供給量は高水準を維持する見通しである。 以上から、原油需要の緩やかな高まりによる価格上昇圧力があるものの、供給面からの価格低下圧 力は依然強く、需給面から見た原油価格上昇圧力は抑制されるだろう。15 年度は 1 バレル=58.9 ドルと 足元から概ね横ばい、16 年度は 1 バレル=64.5 ドルと若干の上昇を見込む。 円/ドル為替レート 15 年度 1 ドル=126.5 円 16 年度同 129.0 円 日本では、国内景気回復による金利上昇圧力があるものの、日本銀行による大量の国債買入による 金利下押し圧力は強い。また、物価上昇率が日銀の目標に届かないと見込み、緩和的な金融政策は維 持されるだろう。一方、米国金利は、景気が堅調に拡大していくことに加え、15 年中に政策金利の引き上 げが見込まれるなど、緩やかな上昇が見込まれる。日米の金融政策の方向性の違いから、為替レートは 緩やかな円安ドル高が進行すると見られる。

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- 15 - 1 -1  項目別前年比 予測 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 1.0 2.1 ▲ 0.9 1.6 1.8 うち内需 1.7 2.5 ▲ 1.5 1.3 1.6 (うち民需) 1.9 2.4 ▲ 2.2 1.8 1.9 (うち公需) 1.4 3.1 0.7 ▲ 0.3 0.5 民間最終消費 1.8 2.5 ▲ 3.1 1.7 1.8 民間住宅投資 5.7 9.3 ▲ 11.7 0.5 4.4 民間設備投資 1.2 4.0 0.4 4.0 2.6 民間在庫投資 - - - - -政府最終消費支出 1.5 1.6 0.4 0.9 0.8 公的固定資本形成 1.0 10.3 2.0 ▲ 5.8 ▲ 0.9 財・サービスの輸出 ▲ 1.4 4.4 8.0 6.1 3.1 (控除)財・サービスの輸入 3.6 6.7 3.7 4.6 2.4 0.1 1.8 1.6 2.8 2.5 GDPデフレーター ▲ 0.9 ▲ 0.3 2.5 1.1 0.7 1 -2  項目別寄与度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 1.0 2.1 ▲ 0.9 1.6 1.8 うち内需 1.8 2.6 ▲ 1.7 1.3 1.6 (うち民需) 1.4 1.8 ▲ 1.8 1.3 1.5 (うち公需) 0.3 0.8 0.1 ▲ 0.1 0.1 うち外需 ▲ 0.8 ▲ 0.5 0.7 0.4 0.2 民間最終消費 1.1 1.5 ▲ 1.9 1.0 1.1 民間住宅投資 0.2 0.3 ▲ 0.3 0.0 0.1 民間設備投資 0.2 0.5 0.0 0.5 0.4 民間在庫投資 0.0 ▲ 0.5 0.5 ▲ 0.2 ▲ 0.1 政府最終消費支出 0.3 0.3 0.0 0.2 0.2 公的固定資本形成 0.0 0.5 0.1 ▲ 0.2 ▲ 0.0 財・サービスの輸出 ▲ 0.2 0.6 1.3 1.1 0.6 (控除)財・サービスの輸入 ▲ 0.6 ▲ 1.2 ▲ 0.6 ▲ 0.7 ▲ 0.4 1 -3  主要経済指標 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 ▲ 3.0 3.3 ▲ 0.5 1.9 3.5 4.3 3.9 3.5 3.4 3.3 ▲ 1.0 1.8 2.8 ▲ 0.9 1.0 ▲ 0.2 0.8 2.8 0.3 1.0 0.1 1.0 1.7 1.6 1.6 ▲ 5.2 ▲ 11.0 ▲ 6.6 ▲ 0.3 1.3 4.2 1.5 7.8 14.4 16.4 2.3 2.2 2.4 2.3 2.8 7.7 7.7 7.4 6.9 6.8 ▲ 0.8 ▲ 0.4 0.8 1.3 1.5 113.4 109.5 90.6 58.9 64.5 83.1 100.2 109.9 126.5 129.0 図表D-1    経済見通し総括表(2015年6月) 実質GDP ⑦経常収支(兆円) ⑧米国実質GDP成長率(暦年)   需 要 項 目 名目GDP 実質GDP ⑥貿易収支(兆円)   需 要 項 目 ①鉱工業生産 ②完全失業率(%) ③国内企業物価指数 ④消費者物価指数(生鮮食品を除く総合) ⑤名目雇用者報酬 ⑨中国実質GDP成長率(暦年) ⑩ユーロ圏実質GDP成長率(暦年) ⑪通関原油価格(ドル/バレル) ⑫為替レート(円/ドル) (注1)断りの無い限り前年比(%)。寄与度は簡便法により計算。その合計と内訳は四捨五入等により一致しないことがある。

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- 16 - 1.0 2.1 ▲0.9 1.6 1.8 ▲ 2.5 ▲ 2.0 ▲ 1.5 ▲ 1.0 ▲ 0.5 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 2012 2013 2014 2015 2016

図表D-3

実質GDPの成長率寄与度

実質公共投資 実質政府消費 外需 実質民間在庫投資 実質設備投資 実質住宅投資 実質個人消費 (年度) (注1)外需=輸出-輸入 (注2)公的在庫品増加は省略(寄与度は2012年度~2016年度まで0.0) (注3)寄与度の合計と内訳は四捨五入等により一致しないことがある。 (資料)内閣府「四半期別GDP速報」 (%) 外需 個人消費 民間在庫投資 設備投資 公共投資 住宅投資 予測 政府消費 470 480 490 500 510 520 530 540 550 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 図表D-2 実質GDP(実額)の推移 (兆円) (年度) (注1)実数は年度値、数値は年度間成長率。 (注2)いわゆる「ゲタ」:各年度第4四半期の実質GDP÷各年度平均の実質GDP-1 15年度が約+0.7%、16年度が約+0.6% (資料)内閣府「四半期別GDP速報」 商工中金予測 +2.0% ▲0.4% +1.1% +2.3% +1.9% +1.8% +1.5% +1.8% ▲2.0% ▲3.7% +2.1% +0.4% +3.5% +1.0% ▲0.9% +1.8% +1.6%

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- 17 - a

公共投資

の減少 需給ギャップ の残存

輸出

の増加 需要の増加 生産の 活発化

設備投資

の増加 企業収益 の底上げ 雇用改善 所得増加

個人消費

の増加 設備年齢 の上昇 経済対策 効果の剥落

輸入

の鈍化 海外経済の 持ち直し 小幅の円安

自律的

な回復

消費者物価

の伸びは低水準

2015・2016年度の景気回復経路

人口減少 ミスマッチ

原油

価格 の低位安定

(18)

- 18 - (年度) GDP 個人消費 住宅投資 設備投資 政府消費 公共投資 輸出 輸入 1956 6.8 8.2 11.1 39.1 ▲ 0.4 1.0 14.6 34.3 1957 8.1 8.2 7.9 21.5 ▲ 0.2 17.4 11.4 8.1 1958 6.6 8.2 12.3 ▲ 0.4 6.3 17.3 3.0 ▲ 7.9 1959 11.2 6.4 19.7 32.6 7.7 10.8 15.3 28.0 1960 12.0 9.6 22.3 39.6 3.3 15.0 11.8 20.3 1961 11.7 10.3 10.6 23.5 6.5 27.4 6.5 24.4 1962 7.5 7.1 14.1 3.5 7.6 23.5 15.4 ▲ 3.1 1963 10.4 9.9 26.3 12.4 7.4 11.6 9.0 26.5 1964 9.5 9.5 20.5 14.4 2.0 5.7 26.1 7.2 1965 6.2 6.5 18.9 ▲ 8.4 3.3 13.9 19.6 6.6 1966 11.0 10.3 7.5 24.7 4.5 13.3 15.0 15.5 1967 11.0 9.8 21.5 27.3 3.6 9.6 8.4 21.9 1968 12.4 9.4 15.9 21.0 4.9 13.2 26.1 10.5 1969 12.0 9.8 19.8 30.0 3.9 9.5 19.7 17.0 1970 8.2 6.6 9.2 11.7 5.0 15.2 17.3 22.3 1971 5.0 5.9 5.6 ▲ 4.2 4.8 22.2 12.5 2.3 1972 9.1 9.8 20.3 5.8 4.8 12.0 5.6 15.1 1973 5.1 6.0 11.6 13.6 4.3 ▲ 7.3 5.5 22.7 1974 ▲ 0.5 1.5 ▲ 17.3 ▲ 8.6 2.6 0.1 22.8 ▲ 1.6 1975 4.0 3.5 12.3 ▲ 3.8 10.8 5.6 ▲ 0.1 ▲ 7.4 1976 3.8 3.4 3.3 0.6 4.0 ▲ 0.4 17.3 7.9 1977 4.5 4.1 1.8 ▲ 0.8 4.2 13.5 9.6 3.3 1978 5.4 5.9 2.3 8.5 5.4 13.0 ▲ 3.3 10.8 1979 5.1 5.4 0.4 10.7 3.6 ▲ 1.8 10.6 6.1 1980 2.6 0.7 ▲ 9.9 7.5 3.3 ▲ 1.7 14.4 ▲ 6.3 1981 3.9 2.4 ▲ 2.0 3.8 5.8 1.0 12.6 4.0 1982 3.1 4.6 1.1 1.4 4.2 ▲ 2.1 ▲ 0.4 ▲ 4.8 1983 3.5 3.0 ▲ 8.4 1.9 5.6 ▲ 1.0 8.6 1.7 1984 4.8 3.0 ▲ 0.1 12.3 2.5 ▲ 2.2 13.5 8.1 1985 6.3 4.4 3.5 15.1 1.8 ▲ 4.9 2.5 ▲ 4.4 1986 1.9 3.6 9.4 5.0 3.8 4.7 ▲ 4.3 7.1 1987 6.1 4.8 24.3 8.2 3.9 8.0 1.0 12.3 1988 6.4 5.3 5.8 19.9 3.6 0.7 8.7 18.9 1989 4.6 4.1 ▲ 1.4 10.7 2.8 1.9 8.5 15.0 1990 6.2 5.4 5.5 11.5 3.8 4.3 6.7 5.4 1991 2.3 2.2 ▲ 9.2 ▲ 0.4 3.6 5.7 5.2 ▲ 0.6 1992 0.7 1.3 ▲ 3.0 ▲ 6.1 2.8 17.3 3.7 ▲ 2.1 1993 ▲ 0.5 1.4 3.7 ▲ 12.9 3.3 9.1 ▲ 0.6 0.4 1994 1.5 2.1 7.2 ▲ 1.9 3.5 ▲ 1.6 4.9 9.8 1995 2.7 2.3 ▲ 5.7 3.1 4.3 6.7 4.4 13.8 1996 2.7 2.4 13.3 5.1 2.2 ▲ 2.3 7.4 11.6 1997 0.1 ▲ 1.0 ▲ 18.9 5.5 0.6 ▲ 7.1 8.7 ▲ 1.5 1998 ▲ 1.5 0.5 ▲ 10.6 ▲ 7.8 2.0 1.9 ▲ 4.0 ▲ 6.7 1999 0.5 1.2 3.5 0.5 3.8 ▲ 3.2 5.9 6.7 2000 2.0 0.3 ▲ 0.1 4.8 4.8 ▲ 6.1 9.3 11.2 2001 ▲ 0.4 1.6 ▲ 7.2 ▲ 3.2 3.9 ▲ 6.0 ▲ 7.8 ▲ 3.5 2002 1.1 1.2 ▲ 2.1 ▲ 2.2 2.1 ▲ 5.1 11.9 4.3 2003 2.3 0.8 ▲ 0.3 5.1 2.1 ▲ 7.3 10.1 3.2 2004 1.5 0.8 1.5 4.5 1.2 ▲ 10.9 11.1 7.9 2005 1.9 1.9 ▲ 0.7 4.4 0.4 ▲ 6.7 8.5 4.5 2006 1.8 0.8 0.1 5.9 0.4 ▲ 7.3 8.7 3.8 2007 1.8 0.8 ▲ 14.5 3.0 1.2 ▲ 4.9 9.4 2.4 2008 ▲ 3.7 ▲ 2.0 ▲ 1.1 ▲ 7.7 ▲ 0.4 ▲ 6.7 ▲ 10.6 ▲ 4.7 2009 ▲ 2.0 1.2 ▲ 21.0 ▲ 12.0 2.7 11.5 ▲ 9.6 ▲ 10.7 2010 3.5 1.6 2.2 3.8 2.0 ▲ 6.4 17.5 12.0 2011 0.4 1.4 3.2 4.8 1.2 ▲ 3.2 ▲ 1.6 5.4 2012 1.0 1.8 5.7 1.2 1.5 1.0 ▲ 1.4 3.6 2013 2.1 2.5 9.3 4.0 1.6 10.3 4.4 6.7 2014 ▲ 0.9 ▲ 3.1 ▲ 11.7 0.4 0.4 2.0 8.0 3.7

(参考)実質GDPと主な内訳の前年比長期推移(%)

(注)1980年度以前は68SNA、1981年~1994年度は93SNA・2000年連鎖基準、1995年度以降は2005年基準。 「▲0.0」を「0.0」と表示している場合がある。 (資料)内閣府 本資料は情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断の決定につきまして は、お客様ご自身の判断でなされますようにお願いいたします。また、文中の情報は信頼できると思われる各種デ ータに基づいて作成しておりますが、商工中金はその完全性・正確性を保証するものではありません。

参照

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402 昭和44年5月 日 立 n.1() 三三0・0呂 ニ0.06 口.04 0吉一 ノ// 40 60 と;0 100 120 140 160 月 (Ⅴ)

30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 13 14 15 16 WTI原油先物価格 12/19時点 11月末 10月末 9月末 8月末 (ドル/バレル) (年)

20 40 70 70 80 0 10 10 20 20 30 40 40 40 50 70 70 70 80 80 80 90 30 80 20 40 10 50 90 40 50 60 70 100 70 70 0 20 40 60 80 100 hypothermia

60  70  80  90  100  110  120  130  140 . 70  75  80  85  90  95  100  105 

100 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 0. 20 40 60 80

40 50 60 70 80 90 100 110 120 10 11 12 13 14 岐阜 愛知 三重 東海3県 ( 2005年度=100) (年度、月) (出所)内閣府、 MURC

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500 5000 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 glueminisat2.2.6-ucore k = 1 n = 0.95 (k = 1) + (n = 0.95) 求解数 CP

(出所) International Monetary Fund, World Economic Outlook Database, April 2013 -20 0 20 40 60 80 100 120 140 160 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 (%)