食生活改善推進員(愛称ヘルスメイト)は地域の食育アドバイザー
ヘルスメイトが健康づくりのお手伝い
食生活改善推進員(愛称ヘルスメイト)は「私たちの健康は私たちの手で」をスローガンに地域の中 で食生活改善をとおした健康づくりのためのボランティア活動をしています。男性も参加でき、「バラ ンスのとれた食生活の定着」を目的に、生活習慣病や認知症予防講座、親子や男性料理教室などを開 催しています。 調理実習に参加した中央地区の食生活改善推進員(ヘルスメイト)の皆さんヘルスメイトとは? その活動内容
医師、管理栄養士、保健師など、健康づくりのための専門知識を持つ講師が保健福祉センターで実施 する「健康づくりボランティア養成講座」を受け、「川崎区食生活改善推進員協議会」に入会をすると、 ヘルスメイトとして地域活動を行うことができます。現在、全国で約 17 万人の会員が活躍しており、 そのうち川崎区の会員は 94 人です。 それでは、ヘルスメイトはどのような活動をしているのでしょうか。■ヘルスメイトの活動
ヘルスメイトの活動は、(1)食育の推進と普及・啓発 (2)食事バランスガイドの普及・啓発 (3) 「第 2 期健康づくり 21」の推進です。■食育の学習と地域での普及啓発
ヘルスメイトの活動は食育の学習と地域での普及 啓発から成り立っています。 ■食育の学習 家族の健康を守り、地域の頼りになる食育アドバ イザーとなるには、食生活改善のための栄養情報 とバランスのとれた料理が欠かせません。川崎区 のヘルスメイトは、定期的に学習会と調理実習を 行い、交流会や見学会なども開催しています。学習会や調理実習を通して学んだレシピは町内会、老 人会の食事会、地域の出前講座などで活かしています。ヘルスメイトの皆さんにとっても、料理のレ パートリーが増える、いろいろな人と知り合えるなど、自分自身の健康づくりにも役立つ活動となっ ています。 ■地域での普及啓発 地域での活動は食育の普及啓発が主なものになります。町内会、老人会、PTA や行政などと協力し て、バランスの良い食事の大切さを伝える講話や料理を作る楽しさを伝える料理教室など地域に出向 き、講座を開催しています。 親子料理教室、男性料理教室、生活習慣病予防教室、高齢者低栄養予防教室などをお聞きになった方 もいらっしゃるかも知れません。その他、食育月間(6 月)や食育の日(毎月 19 日)の街頭 PR 活 動、イベントなどに参加し、食育の普及啓発活動を担っています。 食育推進分科会の講座自主学習会 「骨粗しょう症予防」をテーマとした調理実習
最初に栄養士さんからレクチャーを受ける
自主学習では、2 ヶ月で一つのテーマを学習しま す。川崎区のヘルスメイトが全員集まって勉強会を 行い、翌月は田島・大師・中央の 3 地区に分かれて 調理を実習します。取材させていただいた日のテー マは「骨粗しょう症予防」、中央地区の調理実習で 24 名が参加しました。 最初に川崎区の栄養士さんから骨粗しょう症に関す る話がありました。「カルシウムは吸収するのが難し い栄養素。牛乳はカルシウムが乳糖と結びついてい るのでカルシウムの吸収が他の食品より高く、一日 一回は摂ってもらいたい食材です。今日のレシピは牛乳を使った料理です。日頃から取り入れてみて ください」 続いて、班に分かれて調理開始。日本食生 活協会が提供する「生涯骨太クッキング」 からのレシピです。 ・主菜:キャベツのミルクトマト煮 ・副菜:切干大根のミルク煮 ・トマトとたまねぎのスープ ・ご飯 和やかな雰囲気の中、準備と調理がテキパ キと進みます。初めて参加した方もいまし たが、ベテラン主婦が多いためか、自然と 仕事の分担ができ、見る見るうちに料理が できていきました。 料理ができあがり試食タイム。川崎区役所保健福祉セ ンターの雨宮所長もこの日は試食会に参加。本日の料 理はミルクをふんだんに使用しているので特に味が優 しいと評判でした。切干大根のミルク煮は皆さん初め ての経験で、「小さな子どもでも食べてくれそうだ」 「家族の食卓にすぐに出せる」と好評でした。 雨宮所長に本日の料理の評価はいかにという話に満点 をいただき、楽しいひと時が終了しました。 【骨粗しょう症予防のための献立】 キャベツのミルクトマト煮と切干大根のミルク煮 ヘルスメイトには男性会員もいらっしゃいます
本日の料理は満点の評価
■調理実習後に、副会長にお話をうかがいました。
「薄味でびっくりするかも知れませんよ。老 後に生活習慣病にならないように、若い方に も減塩の食事に慣れていただきたいと思いま す」というのは、川崎区食生活改善推進員連 絡協議会副会長。私も試食させてもらいまし たが、確かに薄味、だけど、食材のうまみが 生きていて美味しい。生活習慣病予防の食事 の基本としてまず減塩が挙げられています。 塩分濃度計で今回の献立を計測すると、0.6% 以下という表示が出ました。減塩の薄味は 1 週間も続ければ慣れてしまうそうです。 副会長がヘルスメイトに参加されたきっかけは、もともと健康を維持するための食事に関心があった ところ、近所の人に食生活改善推進員の養成講座のお誘いを受けたことでした。調理実習は和気あい あいとしていて、家に帰ってすぐ活用できるレシピで料理のレパートリーが広くなると、ヘルスメイ トの活動にどんどん傾倒していったそうです。今では町会の婦人部長になり社会福祉協議会とも連携 ができ、ここで学んだことを町会が行っている会食会などいろいろな場で活かしています。老人会の食事会などではメニューに必要な材料を全部計算して買い物に行くことができるようになり、「何人い らっしゃっても慌てず無駄が出ないようになった、ここで勉強すれば地域活動もゆとりをもって楽し くできます」とおっしゃいます。 しかし、「一番の課題は会員の減少。若い方の参加が少ないのが一番の悩みです。現在の平均年齢は 70 歳代の中間くらい。現在、川崎区で 94 人ですが、以前は 100 名を越えていたんです」。若い方は お仕事をしている方が多いせいか、入会者が少ないそうです。将来の健康のためには食べることに気 を付けてないといけない。若い方にこそ関心を持ってほしいと思いました。