クラウド時代に求められる
ストレージプラットフォームの革新について
2014年2月13日
日本電気株式会社
ITプラットフォーム事業部 シニアマネージャー
菊地 芳秀
目次
▌
ICTの進化とクラウド
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クラウドストレージとは
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ストレージ活用事例
クラウド向けストレージ市場は高度成長を予想
525
2,463
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
2012 2013 2014 2015 2016 2017
▌
国内ストレージ市場予測
(外付け型・内蔵型合計)
l
国内ストレージ市場全体は、安定成長。
l
分野としてはクラウド向け市場が急成長と予想。
出典:
2,546
7,756
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
2012 2013 2014 2015 2016 2017
単位:億円
単位:ペタバイト
(PB)
29.7%
2.1%
77.5%
39.7%
金額*
容量
2012-17
CAGR
ストレージ全体
クラウド向
取り扱うデータの増大と変化
▌
データ増大の背景
l
IT市場における「第3のプラットフォーム」の成長
l
センサーなどの新しい管理対象データの増加
l
クラウド利用の拡大
l
高度な社会インフラ管理に伴うデータの増大
0
2000
4000
6000
8000
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
ペタバイト
(PB)
国内ディスクストレージシステム・コンサンプションモデル
(容量ベース
)
コンテンツデポ/
パブリッククラウド
複製データ
非構造化データ
構造化データ
(67.7%)
(28.4%)
(42.1%)
(19.5%)
2012-17
CAGR
( )
クラウド化におけるお客様の悩みと期待
経営者
CIO
情報システム
期待
悩み
高性能・信頼性
運用効率化
安心・安全
コスト最適化
迅速性
エコ
自社システムが最も安心だが
コスト・変化対応力に制約がある
エコ対応も必要(
CSR)
パブリッククラウド活用を考えると
価格・迅速性は魅力だがセキュリティが不安
基幹業務には高性能・高信頼性が必要
パブリッククラウド、プライベートクラウド、
個別のシステムなど複数の環境が共存
今後運用が複雑になる
お客様のニーズを満足するためのクラウド基盤の要件
コスト最適化
迅速性
エコ
高性能・信頼性
安心・安全
運用効率化
ニーズ
高いコストパフォーマンス ・ 高性能 ・ 高信頼
迅速な拡張が出来るサービス
複数環境の統合運用
環境への配慮
安心・安全・セキュリティへの配慮
マルチテナントへの対応
クラウド基盤の要件
運用性
安定性
環境性
拡張性
クラウド時代のストレージに
期待されること
取り扱うデータの変化とストレージへの期待の変化
単純な入出力と
保管
サーバ
ワークロード代行
(複製、圧縮、暗号化 等)
リソース仮想化と
高度な自律運用
クラウド時代の
ストレージ
デ
ー
タ
容
量
EDPデータ
高精細化(静止画、動画)
入力多様化(各種センサ)
時系列分析
保管期間の長期化
集約情報から生情報
マルチメディア
Office文書
インターネット
お客様のニーズを満足するためのクラウド基盤の要件
(再掲)
高いコストパフォーマンス ・ 高性能 ・ 高信頼
迅速な拡張が出来るサービス
複数環境の統合運用
環境への配慮
クラウド基盤の要件
運用性
環境性
拡張性
安心・安全・セキュリティへの配慮
マルチテナントへの対応
安定性
クラウドサービスに重要な4つの観点
運用性
安定性
環境性
拡張性
局所化
自律化
仮想化
自動化
可視化
独立化
簡素化
稼働状況が見えること
操作や保守が手を煩わさず行えること
環境や実行時の条件に従い稼働状況を
自律的に調整できること
他の影響を受けずそれぞれの独立した
サービスが提供されること
柔軟な拡張を実現するためあらゆる
リソースを仮想化すること
障害発生や過負荷時にも
他へ影響しないこと
設計項目を簡素化し運用を単純化
できること
クラウドストレージに期待される機能例
ストレージQoS機能
自律化
独立化
仮想化
高度な運用管理機能
自律化
自動化
可視化
高度な性能分析機能
簡素化
局所化
可視化
高度な運用管理機能
▌
業務(VM)単位でサーバ・ストレージをまるごと運用管理できること
が必要。これにより運用のための負荷が軽減可能。
・ 業務別のSLAに応じたきめ細かな管理
・ アクセス頻度に応じた、データの最適なデバイスへの自動再配置
・ 無停止バックアップや災害対策のためのデータ保護
・ VM単位のきめ細かな分析・可視化(次頁)
A
B
D
C
ESXi (Hypervisor)
SASプール
高負荷
サーバ
VM2
VMn
VM1
VM1 VM2
QoS
・・・
・・・
SSDプール
VM2 VMx
・・・
DDRプール
RDRプール
VM1”
・・・
A
B
C
C
D
業務(VM)単位に
簡単に運用管理
高度な性能分析機能
▌
業務(LD)単位でVMと紐づけた性能分析が必要。
これにより、ボトルネックの特定が容易で迅速に解決可能。
・ 仮想化管理ソフトとの連携
・ 分析ノウハウに基づいたストレージ性能の自動診断
・ VM単位によるストレージリソースの一元的な性能分析
ESXi
VM1
VM2
従来
クラウドストレージ
サーバ
VM2
VM1
ストレージ
ストレージ性能
監視
仮想サーバ性能
ESXi
サーバ
VM2
VM1
ストレージ
VM1 VM2
仮想化管理ソフト
A
B
A
C
C
ストレージ性能
監視
分析ノウハウ
ボトル
ネック
B
ストレージQoS機能
▌
管理者がI/O流量の上限を設定できることが必要。これにより業務
の突発的な高負荷による性能影響を抑止し、安定稼動が可能。
ストレージのI/O流量を業務(LD)単位に制限
CPUリソース分割によるストレージを共有する業務の安定性向上
VM単位のきめ細かなQoS設定・管理
ESXi (Hypervisor)
ESXi (Hypervisor)
CPUVM3
新VM
高負荷
キャッシュ
プール
CPUVM3
新VM
キャッシュ
CPUVM1
VM2
プール
サーバ
VM2
VM3
VM1
新VM
追加
高負荷
サーバ
VM2
VM3
VM1
新VM
VM1 VM2
追加
A
B
C
A
B
C
従来
クラウドストレージ
NEC Cloud IaaS(新規サービス)基盤に導入
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2014年4月開始の新規サービス NEC Cloud IaaS
l
2種類のIaaSラインナップで企業システムのニーズを広範にカバー
l
マルチクラウド管理機能をお客様自身がセルフサービスポータル画面から利用可能
•
プロビジョニング機能 (リソース調達・管理)
•
統合運用管理機能 (様々なクラウド環境や個別システムをまとめて管理)
プロビジョニング
NEC Cloud IaaS
(スタンダード:STD)
個別システム
統合運用管理
NEC Cloud IaaS
(ハイアベイラビリティ:HA)
プライベートクラウド
(オンプレミス)
セルフサービス
ポータル
NECの既存IaaS
(RIACUBE)
パブリッククラウド
参考 NEC Cloud IaaS ラインナップ
※基本サービス★
2014年7月提供開始予定
★★
:2014年10月提供開始予定
★★★
:2015年4月提供開始予定
仮想サーバ (CPU/メモリ) OSサーバ (スタンダード:STD)
物理サーバ ★★サーバ (ハイアベイラビリティ:HA)
ストレージ
データ ディスク オブジェクト ストレージ ★★ ファイル ストレージ システム ディスク HA用リソース調達・運用
ポータル オートスケール ★ テンプレート ★★ 統合運用管理ネットワーク
データセンター間 ネットワーク接続 ★★ ファイアウォール 基本 ネットワーク VPN ロードバランサ MTA/DNS プロビジョニング (STD/HA) ファイアウォール (高性能) CentOS Ubuntu Windows Server 2012 SERed Hat Enterprise Linux6.4以降
インターネット 接続 専用線接続 Windows Server 2012 SE 持ち込みOS (Windows Server 2008など) 仮想サーバ (CPU/メモリ) OS 物理サーバ ★★ ※オプションサービス 持ち込みOS (Windows Server 2008など)