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行っている方からは 自宅に閉じこもりがちであったが 外出するきっかけができた との声をい ただいている 3 活動の特徴 1 活動の中で見られた工夫や活動が上手く進んだポイント 大規模仮設住宅以外の被災者を対象に支援を展開前述したように支援物資の配布を通じた訪問活動を行う中で 大規模仮設住宅以外で生活

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Academic year: 2021

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特定非営利活動法人ふれあいステーション・あい(岩手県宮古市)

大規模仮設住宅入居者以外の被災者を対象に、訪問による支援物資の配布と外出先とし

ての居場所を提供し、楽しみづくりを支援

被災者の自律と自立支援事業(大規模仮設住宅以外で生活する被災者を中心に) (平成 24 年度 新しい公共支援事業) 1 団体の概要 高齢者支援を目的として、平成 15 年度に設立した NPO 法人。設立当初から、介護保険の給付対 象外である高齢者を対象として、居場所づくりなどの支援を行っている。 東日本大震災後は、大規模仮設住宅以外で生活する被災者を中心に支援物資を配布するとともに、 高齢者を対象に実施していた居場所づくりのノウハウを活用して、大規模仮設住宅以外で生活する 被災者の居場所にづくりに取り組んでいる。 活動開始年度 平成 15 年度 NPO 法人設立年度 平成 15 年度 主な活動分野 保険・医療・福祉/子どもの健全育成 所在地 岩手県宮古市保久田6-8 電話 0193-64-4117 FAX 0193-64-4122 E-mail fureai.s.ai@gmail.com URL http://ww71.tiki.ne.jp/~fureai-s-ai/ 代表者 佐々木 りほ子 会員数 114 名 スタッフ数 32 名(内有給常勤 25 名、有給非常勤7名) 事業規模 約 119 百万円(平成 26 年度) 2 活動内容 当団体設立当初より、介護保険制度における要介護認定において、介護保険の要支援1から要介 護5に認定されていない介護保険の給付対象外である高齢者を対象に居場所づくりを展開している。 東日本大震災発災直後は、全国からの支援物資を被災者へ配布する活動を開始した。当時は大規 模な仮設住宅の入居者への支援は多く実施されている一方で、集会施設のない小規模仮設住宅や雇 用促進住宅などのみなし仮設住宅、自宅を修理して居住している被災者等大規模仮設住宅以外で生 活する被災者への支援が行き届いていなかったことから、当団体では従来の活動に加え設立趣旨で ある“助け合い”の理念のもと、支援物資の配布を通じた訪問活動を展開した。 震災からしばらく経過すると緊急を要する物資不足は解消傾向にあったが、芸能人が励ましに訪 れるといった多彩なイベントの楽しみの機会創出は集会所が併設されている大規模な仮設住宅が 中心で、大規模仮設住宅以外で生活する被災者には、そのような楽しみの機会の恩恵は相変わらず 行き届いていない状況が続いていた。 そこで、宮古市と紫波町で活動している NPO 法人紫波さぷりや全国で福祉に関わる活動をしてい る東京の NPO 法人市民福祉団体全国協議会と連携し、多彩なものづくりを行う手作り教室を開催し、 利用者の興味に応じて参加することができる楽しみづくりの場を創出する活動を進めてきている。 手作り教室は当団体の建物内の一部屋を居場所として開放し、楽しみづくりの一環として月1回開 催するとともに屋外で太陽の光をたくさん浴びながらの畑づくり等も実施している。また、支援を

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行っている方からは「自宅に閉じこもりがちであったが、外出するきっかけができた」との声をい ただいている。 3 活動の特徴 (1)活動の中で見られた工夫や活動が上手く進んだポイント ●大規模仮設住宅以外の被災者を対象に支援を展開 前述したように支援物資の配布を通じた訪問活動を行う中で、大規模仮設住宅以外で生活す る被災者に対する支援はほとんど行き渡っていない状況であることを把握し、また、限られた スタッフ数と運営費では手広く支援ができないこともあり、支援対象を大規模仮設住宅以外で 生活する被災者に限定することを、スタッフ間で話し合って決定し、共通認識を図った。 これらにより、現場において要請の高いかつ行政の支援の届きにくい高齢者の支援が、団体 として無理のない範囲で継続的に実施できることとなっている。 ●近隣市町村の NPO 法人との連携で多彩な教室を開催 被災者の居場所の提供と楽しみづくりは、多彩な教室を用意したことにより、利用者がそれ ぞれの興味に応じて参加することができ、自宅に閉じこもりがちな大規模仮設住宅以外で生活 する被災者が外出するきっかけとなった。その際、教室の企画や講師の派遣を紫波町の NPO 法 人紫波さぷりと連携して実施するなど、幅広い人脈を活用して活動を進めている。 ●料金を徴収することで利用者の精神的負担を軽減 経済的な負担を理由に教室に参加できないことがないよう、少額の参加費を利用者から徴収 している。参加費を徴収することにより、いつまでも被災者(支援を受ける側)ではないこと の理解を促す意味もある。また、楽しみを得るのであれば対価を支払うことでサービス提供側 と対等の立場になることを望む利用者もいることから参加費を徴収しているが、これは復興の 進展を踏まえた利用者の立場の尊重の意味合いを有する。 (2)成長プロセスにおける特徴 事業実施前 事業実施中 事業実施後 ~平成 23 年 3 月 平成 23 年 3 月~平成 24 年 3 月 平成 24 年度 平成 24 年度~ 介護保険の給 付対象外であ る支援の行き 届きにくい高 齢者の支援を 実施。 東日本大震災後、全国から支援物 資を募り、被災者に配達している 中で、大規模仮設住宅には手厚く 届けられるが、自宅やみなし仮設 住宅の被災者にはほとんど届け られていないことに気づいた。 大規模仮設住宅ではイベントが 頻繁に開催されていたが、仮設住 宅以外からの参加がしづらい状 況にあった。 物資が全国から届くため地元商 店街の商品が売れなくなった。 大規模仮設住宅以外の 被災者を対象に物資の 配達を行う。 大規模仮設住宅以外の 被災者の居場所づくり と楽しみづくりのため の手作り教室の開催。 物 資 と と も に 寄 附 金を募り、地元商店 街 か ら 支 援 物 資 を 購入。 継続して実施 平成 26 年度か ら 参 加 費 を 徴 収。 手 作 り 教 室 は 月 1 回 か ら 2 ヶ 月 に 1 回 の ペ ー ス と し て 継続している。 17

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(3)事業実施の各段階における関係主体との関連 関係主体との関連 実 施 前 ( ~ 平 成 23 年 度 ) 実 施 中 ( 平 成 24 年 度 ) 実 施 後 ( 平 成 24 年 度 ~ ) 行政 (宮古市・岩手県) 特定非営利活動法人 ふれあいステーション・あい 特定非営利活動法人 市民福祉団体全国協議会 会員 (利用者) 利用者 特定非営利活動法人 紫波さぷり 情報共有 情報共有 情報共有 サービスの提供 会費 特定非営利活動法人 ふれあいステーション・あい 特定非営利活動法人 市民福祉団体全国協議会 特定非営利活動法人 紫波さぷり 行政 (宮古市) 仮設住宅以外の被災者 販売団体(任意) 購入者 連携 連携 連携 連携 連携 連携 運営会議 運営会議 運営会議 事業サポート 運営会議 講師派遣等 手作り教室コーディネート 手作り教室参加 支援物資お届け 手作り教室勧誘 製作・販売活動 サポート 会員(寄付金) 販売 大規模仮設住宅以外の被災者 仮設住宅以外の被災者 一般の被災者 アームカバー購入者 行政 (宮古市) 特定非営利活動法人 紫波さぷり 特定非営利活動法人 市民福祉団体全国協議会 特定非営利活動法人 ふれあいステーション・あい 連携 講師派遣等 手作り教室コーディネート 手作り教室参加 手作り教室勧誘 会員 (寄付金) 手作り教室参加 情報共有 情報共有 大規模仮設住宅以外の被災者 (寄附金) (寄附金) 18

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4.活動の成果 ◎大規模仮設住宅以外で生活する被災者の物資不足解消と地元商店街の売上げに貢献 大規模仮設住宅以外で生活する被災者が、特に必要としている支援物資のリストを当団体のウェ ブサイトに書き込んで支援を呼びかけ、全国から届いた支援物資を届ける取組を行ったことで、「支 援していただいたのは初めてだ」と声を掛けていただけるなど、大規模仮設住宅以外で生活してい るために支援が行き届いていなかった被災者のニーズに応えることができた。 一方で、全国から支援物資が届くことから地元商店街の商品の販売に支障を来たしている状況で あったことから、当団体のウェブサイトで物資とともに寄附金を募り、商店街から物資を購入して 大規模仮設住宅以外で生活する被災者に配布するなど、商店街とこれら被災者の両方を支援するこ とができた。 ◎アームカバーの購入者がリピーターからサポーターへ 当団体の主催する手作り教室の参加者の中で、縫物が得意なメンバーを中心に、炊事用のアーム カバーを商品として作成する任意の団体が立ち上がり、販売にまで至っている。 当初は、アームカバーの販路が明確でないまま商品化を進めていたため、販路の開拓が課題であ ったが、被災地支援の特集記事としてアームカバーづくりが新聞で取り上げられたことを契機に購 入希望者からの問い合わせが増加した。 同時に当団体のホームページで、アームカバーの製作販売を目的に発足した任意団体の活動と商 品を紹介するとともに、資金の管理や商品発送などの後方支援を行った。このときの購入者がリピ ーターとなって積極的に購入していただき、その後当団体と任意団体のサポーターとなり、中には 当 NPO 法人の賛助会員となった方もおられるなど、活動に賛同いただくまでの広がりを見せている。 ◎復興とともに本来の助け合い活動に戻り、無理なく活動を続けることを目標に 震災から3年以上の時間が経過し、復旧・復興が進んできたことにより、物資支援などは一定の 目途が立ちはじめたことから、平成 26 年度からは、仮設住宅に居住している方も対象に手作り教 室(屋内・屋外とも)の募集を市の広報誌を通じて行うこととし、本来の“助け合い活動”に戻る 形で継続して活動を行っている。 また、運営資金の調達が厳しい中、手作り教室の開催数を半分程度に減らし、無理のない活動と して継続させることを目指している。 <事業を通じて得た定量的な成果> 事業を通じた 成果 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 累計 大規模仮設住 宅以外の被災 者訪問 のべ 50 軒 のべ 637 軒 のべ 278 軒 のべ 107 軒 のべ 1,072 軒 手作り教室の 講師派遣 地域内外専門 家のべ6名 地域内外専門 家のべ 12 名 地域内外専門 家のべ 8 名 地域内外専門 家のべ 2 名 地域内外専門 家のべ 28 名 19

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5.活動の継続に向けた課題と今後の展望 ◎会費収入の増加に向けた広報活動 参加費の徴収を行っているが、参加費だけで事業を継続していくことは困難であり、外部の財団 等の助成を得て活動を継続している。 会員は 60 歳代が多く、今後高齢化とともに会員の減少が懸念されることから、新たな会員の加 入による会費収入の増加を図るため、ウェブサイトなどを通じた広報活動を積極的に展開していく。 ◎連携によるネットワーク活用 手作り教室の講師の紹介など、紫波町の NPO 法人紫波さぷりとの連携を引き続き継続し、多様な 楽しみづくりの場の提供を行っていく。 ◎今後の取組 今後は家庭訪問型子育て支援「ホームスタート」を自主事業として展開し、高齢者支援とともに 子育て支援にも取り組んでいく。 第 10 回手作り教室(ひな飾り作り)の様子(平成 24 年 2 月 15 日) 20

参照

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