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脳性麻痺成人の関節可動域の制限に関連する要因の検討

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(1)

理学療 法学 第

20

巻第

6

号  347

〜354

頁 (

1993

年)

   著

性麻 痺成人

動域

     関

要 因

検討

新 田

D

 

中 嶋 和 夫

2)

裕次

3) 要旨  本 研 究は脳 性 麻 痺 成 人 を 対 象に

関節 可 動 域 と年齢

性 別

姿勢 反 射

運 動 能 力

麻 痺の タイ プ

癇と の関 連 性にっ いて 分 析し た

 関節 可 動 域は 四肢

6

箇所の関 節

13方向を両 側で測定 した値を も とに主 成 分 分 析 を行い

 こ こで得 られた第

主 成 分が可動 域の大 きさ (拘 縮の程 度 ) を反 映 した もの と解 釈できたことか ら

こ の サ ンプ ル得 点と前 記 要 因との関 連 性にっ い て

数 量 化 1類を用い て検 討し た

そ の結果

発 達 的に運 動 能 力 も しく は姿 勢 反射の獲 得 水準が 低い もの ほど可 動 域の制 限は大 き く

また痙 直型はアテト

ゼを随伴 する 症例に比 して関 節 可 動 域の制 限 が 大 きい ことが 明 らかにさ れ た。  以上の ことは

脳 性 麻 痺 成 人の関 節 可 動 域は運 動 能 力も しくは姿勢反 射の程 度と麻 痺の タ イ プ に強く 影 響されて いることを 示 唆 するもの である。 キ

ド  脳性麻痺

関節可動 域

拘縮 工

は じ め に  脳 性 麻 痺 児 (者 )に脊柱側 轡が多発 すること は よく知 られて い るL9 ) 最 近, 著 者らも重 症 心身障害 者の う ち

痙直型の脳性麻 痺を呈 する症例を対象と して

脊柱 側彎 の程 度と姿勢反射お よ び年 齢との連性につ い て報 告し たle)。  しか し, 脊柱 側彎と同様に脳性麻痺児 (者)に多 発す る と さ れて い る関 節 拘縮(関節の 可動 性の 減 少も し く は 消失)に関 して は

好発 部位の指摘はなさ れ てい るもの * Factors

 Relating to the Range of Motion in Adults

 with  Ccrebra]Palsy

D 東京 都府 中 療 育

セ ンタ

 Osamu  Nitta

 BA

 RPT :Metropolitan Medical Center

 for the Severely Handicapped 2)

東京 都心身 障 害 者 福 祉セ ン タ

 KazuQ  Nakajima

 MA

 Cttse Worker & Psychologist :

 Multi

Handicapped Children

s SecLion at the Tokyo

 Metropolitan Rehabilitation Center f〔}r the Physically

 aIld Mentally  Handicapped

3)

東京 電 気 大 学理工学 部経 営工学 科

 Yuujirou Ono

 BA :Facu 匸ty o 〔Sciencc and  Engineer

 ing

 Tokyo Denkl University

 (受付日 1992年 7月9凵 / 受 理 日 1993年 5月 ll日) の11)

関 節 拘 縮の程 度がいか なる要 因と関連 しているか とい うことを 検討した研 究業績はほとんど見 当た ら ない  そこで

本 研究におい ては

関節拘縮にする治療指 針を得るこ と を ね らいに, 重 症心身 障 害の範 疇に含ま れ る脳性麻 痺成人を対 象に

関 節 可動域と年齢 性別

姿 勢 反 射

運 動 能 力

麻 痺の タイプ

癲 癇 との関 連 性にっ い て検 討 する こと を的と した

ll

  調 査 対 象 と して都 立 府 中セ ンタ

に入 所 中の重 症 心 身 障 害 者220名の中 か ら

厚 生 省の定 義且2)合 致 す脳 性 麻 痺 成 人 102名 (男 49名

女53名 )を抽 出した

ただ しこれら

102

名の うち5名は腱の延長術な ど整形外科 的 な治 療が 過去に施 行されていたこと か ら

その バ イア ス を避 ける た めに除外 し

残り97名 (男 47名

50

名) を本研 究にお ける集 計対象と した  調 査 項 目は  関節 可動 域

  年 齢

  性 別

  姿勢 反 射

  運 勁 能 力

  医 学 的な診 断 内容 (脳 性 麻 瘁の タイ プ

癲 癇 )で あ る

これ ら調 査 項 目の うち

医 学 的な診 断 資 料に関して は当セ ンタ

の医 師の協 力とに診 療

(2)

348

理 学 療法学 第

20

巻第

6

号 録か ら抜 粋 し

年齢は関 節 可 動 域 測 定 時を基準日 と して 算 出し

そ の他の項 目に関 して は著 者 らが直 接 観察並び に検 査を行

た。  関 節 可 動域は 日本整形外科 学会 身 体 障 害 委 員 会お よ び 日本リハ ビリ テ

シ ョ ン医学会評価幕準委員会に よ る測 定 法に従っ て測 定 した 且3>

た だ し

本研究において は

各関節の逆 方 向の 酊動 域 を 加 算 するこ と によ

面 上で の関 節の可 動性を算 出し た。 測定 部 位は図 1に示 し た 13ヵ 所の両 側 計 26 ヵ所で あ る

 姿 勢 反 射は

6

種 類す な わち非対 称 性 緊 張 性 頸 反 射 (

Asyrnmetrical

  tonic neck   reflex 巻 き戻し反 応 (

Derotative

 reaction )

ヒ肢の 前 方 保 護 伸展 反 応 (

Forward

 parachute reaction )

上 肢の保 護

反 応 (

Sideway

 parachute reaction )

前 方の立位平衡

A B A+B

関 節の可勤性

7

)A

肩関 節 屈 曲   B

肩関節 イ申展 11前腕 回 内

回 外 12) 手 関 節掌屈+背「i

13t手閣節 橈 屈

尺屈

鋤 肩 関節 外 転+内転 9 ) 肩 関節 外 旋+内旋 1  1け関節 屈曲+伸 展 の 足関節底 屈+背 屈 \               ⇒ 6〕足関節内力ごえし 7) 屑 関節

屈 曲 + 伸 展 上) 股 関節 外転 +内転

L

2)股 関節 屈 曲+伸 展 3) 股閲節外旋 + 内 旋 4

1膝 関節 屈 曲+伸 展 図 1  可 動 性の 算 出方 法

(3)

脳 性 麻 痺 成 人の関 節 可 動域の制隈連 する要因の

349

1

 姿勢反 射の獲 得 水 準

反 射水準

ATNR

DR

PARA ,

 

F

 

PARA ,

 

S

  

ER ,

 F ER

 B

1 十

  閲

 一

 一

    且

1r7

1

  .

皿 十

十 十 十 十

广

    IV

   」

iL

十 十

十 十

1.

T.

V

十 十

十 →

十 十 1 十

VI

1

十 十

十 十 十 十 十  ATNR :Asymrnetrical  tonic neck  reflex

    DR :Derotative reactiorl

PARA

 F :FQrward Parachute  reaction PARA

 S :Sideway  Parachute  reaction

  ER

 F :Forward equiHbriun 、 reactions  in standing  positbn

  ER

 B :Backward equilibrium  reactions  in standing  pて)sition

表2  運 動 能 力の評 価 幕 準 移 動能力 評 価 基 準 立位移動 もの にっ か ま らず 立位でなくと も

5〜6

歩前進移動する (独 歩 ) 立位でもの にっ か まっ て少な く とも5

6歩横に移動す る (伝い歩き) 飼 匐 移 動 上 肢 と ド肢で体 重 を 支 え 移 動 する (四っ這い) 移   動 腹 部 を床につ ま ま移 動 す る (腹 這い) 方   法 回 転 移 動 寝 返 りを繰 り返して移 動す る (連 続 寝 返 り) 背臥位か ら腹臥位まで の寝返 り

1

2

転) 移動無 し

E

記の移動 方法 を有さず

ある場所か らあ る場所へ 身体全体を移すこ とがで きない

反 応 (

Forward

 equilibrium  reaction )

後 方の立 位 平 衡 反 応 (Backward  equilibrium  reaction を とりあ げ,

ミ ラニ

且4)ブレ ッ ク 15) 手技に従っ て検査し た (表 1 )。  運 動 能 力は表 2の 価 基準を 用い

通常な さ れて い る よ うに

各 種 補 装 具 (歩行器や杖 等)の使 用を認 め ず, 移 動 能 力に よ っ て評 価し た

 解 析 方 法 と して は

前記調査項 目と関節口∫動域の関係 を林の数 量 化1 

nc16

)で検 討した

ただ し関 節 可 動 域に関 して は主 成 分 分 析 を 導 人し関 節 可 動 域 全体を 反映する サ ンプ ル点にする諸要因の連性を検討するこ とに し た。 なお数 量 化

1

類適用の事 前分析と して

個々の要 因 が関節 可動 域 (主成分 分析の サンプル得 点 )及 ぼ す影 響の 有無

元 配 置によ る分 散 分 析で検 討 し

加えて有 意な関係が見ら れ た要因に関 して は相 互の独 立 性 をx2 値で判 断

説明要 因の モデル を構 築 する こ とと し た

研 究 結 果  

1.

対 象の属性分布  対 象の 年 齢は 平均 29

6

標 準 偏差 9

44で

そ の範 囲は 20

〜 62

歳で あっ た  脳性麻 痺の タ イ プ は痙直 型

51

名 (52

6%)

混 合 型

18

(4)

350 理学療 法 学 第 20巻 第6号 名 (

18.

6

%)

アテ ト

ゼ型28名 (28

9% )で あっ た。 癲 癇は

50

名 (5L5%)に随 伴して い た

 姿 勢 反 射は

発 達 的な観 点 か ら み る と1群 36名 (

37

」% )

H群

16

名 (16

5%), 皿群 14 名 (14

4%), IV群 11名 (11

3

% )

  V 群 11 名 (

1L3

  VI群

9

名 (9

3% )であっ た。  運 動 能 力は移 動なし37名 (38

1%)

回転運動 17 名 (

17.

5

%)

匍 匐 移 動 24 名 (24

7% )

立 位 移 動 19名 (

19.

6

%)であっ た  関節可動域の 平均値と標準偏差は表

3

に示し た通りで あ る。 正 常 人に比 して可 動 域が狭い こと が示 唆さ れ る。 なお各 関 節 可動 域におい て平 均 値に は左 右 差は認められ な かっ た  関節可 動域に関する主成 分分析の結 果は表 4にした 通 りであ る。 カテゴ リ

得点か ら第

主成分は全体の 可 勤域のき さ (拘 縮の程 度)と解釈で き, 第二 主成分は 表 3  脳 性 麻 痺 成 人の関 節 可 動 域の分 布 変 数 名       正 常 値

平 均 値         標 準 偏 差        (度) (度) 股 関節外 転+内転 :右       :左 股 関 節 屈 曲+伸 展 :右       :左 股関節 外 旋+内 旋:右       :左 膝関節屈曲1伸歴 :右       :左 足 関節底屈 1背屈 :       :左 足 関 節 内がえ し  :右    十外 が え し  1左 肩 関 節 屈 曲+伸 展 :右       : 肩関節外転+内転:右       :左 肩 関 節 外 旋

1

内旋 :右       :左 肘 関 節 丿

F

目曲+イ市展 :右       :左 前 腕 回 内+回 外   1右       :左 手 関 節 掌 屈+背 屈 :右       :左 手 関 節 橈 屈 卜尺 屈 :右       :左 0788941043178570632246173

O 44446698540953355497031922 33996699444399444422664377                       1   11   1

 

11

 

111111 77604585520417522368363868 11108813893318663489163555 22442233111143334422433311 664499336655338888558866885500000D550000000000000000   11     11       221111111111

本整形 外 科 学 会 身 体 障 害 委 員 会お よ び 日本1丿ハ ビ リ  テ

ショ ン医 学 会 評価基準 委 員 会によ る可 動 域 表 示な ら  び に 測 寇 法 に 示 さ れ た 正 常 可 動 範 囲 を 参 考 に し て 算出し   た

ヒ肢ど ド肢の可 動 域 (拘縮部 位 )の い と解 釈さ れ

ま た第三主 成 分は遠 位部と近位部の

可動域の違い と解 釈さ れる。 た だ し

第 四

第五主 成 分に関して は解 釈 困 難で あっ た  なお, 第

主 成 分固 有 値主 成 分比 し大 き く, 寄与 率も62

0% とな っ て いたこと か ら, 以 ドの 分 析におい て は

主成分の サ ンプル得点を個々人の 可 動 域に対 する代 表 値とする (以 下

これ を 「総 合 的な 関節 可動域」と呼 称 する)。  

2 .

関節 可動 域の制 限 と個々 の要 因の関係  総 合的な関節可動域と関連要 因すな わ ち性別

年齢

姿勢 反射

運動能力

脳性麻痺の タイ プ

癲 癇との関 連 性につ い ては表

5

に示 した通 りで ある。 なお

表 5の脳 性麻 痺の タ イ プ 姿勢反射, 運動 能力に関して各カ テゴ リ

間に総 合 的 な関 節可動 域の 平均値の差が統計 的に認 め られな かっ た ものにっ い て , 独立 し たカ テ ゴ リ

と して は扱え ない と判 断し

これ を併 合するこ とに より最 もサンプルを反 映し た カ テゴ

にまと め なお した。 っ まり姿 勢 反 射で は

姿 勢 反 射の獲 得水準 1

VIの 6 群を

1

のみの群

,H 〜

皿までの群

 

IV〜VI

の群の

3

群に

運 動能力では移動無し

, 1

2

寝返 り

連続寝返 り

腹這 い

四っ 這い

伝い歩き

独歩の 7 群を寝返 り不能群 (移 動 無 し)

寝 返 り

腹 這い (レ2寝 返 り

連 続 寝 返 り

腹 這い)

四っ這い

独 歩 (独 歩

伝い歩 き

四っ這い)の 3群 に

脳 性 麻 痺の タ イ プで は痙 直 型

混 合 型

アテ ト

ゼ型 の 3群を混 合 型とア テ ト

ゼ型 を

っ のと して 全 体 と して 2群にま とめ その果 を示して ある。  結 果と して

F

に着目する な ら

運動能力 (

36、

59

姿 勢反射 (

32.

57

麻 痺の タイ プ (19

33)

癲 癇 (2

44)

年 齢 (

0.

88

性 別 (

0.

02) と なっ てお り

有 意 水 準が 1% 以 下で あっ た項 目は運動 能力 姿勢反射 脳 性麻 痺の タ イ プの 3 項目であっ た  

3 .

関節可動域に対 する関 連 娑 因の影響度の違い  

L

6

つ の 要 因の な かで

総 合的 な関 節可 動 域 に対す る従属性が有意水 準

O.

1

以下で認め ら れ た

3

項目にっ い て は

各項目間の 独 立 性の検 定 を 行

こ の結 果

独 立性が保た れ ない

運動 能力と姿勢反射が同時に説 明要 因と して組み合わ さ れ ない こ と を考慮し, 総合 的な関節 可動域に対す る関 連要 因モ デル と して  運動能力

麻痺 の タ イプ のみ合わせ と  姿勢反射, 麻 痺のタ イプ の組 み合わ せの

2

っ を選択し

そ れ ぞ れの組 合せにつ いて数 量化

1

類を導入し分析し た。  以

ヒの事 前 分 析に基づ く数量化

1

類に よ る分 析結巣 は

(5)

脳性麻痺成人の関節 可動域制 限に関連する要因の検討

351

表 4 脳性麻痺 成人の節 可動域に関 する主 成 分分 析の 結 果 変数名 第

成分  第二成分  第三成分  第四成 分  第五成 分 股 関 節 外 転+内 転 :右        :左 股 関節 屈曲+

d

       :左 股関節外 旋+内 旋 :        :左 膝 関 節 屈 曲+伸 展 :右        ;左 足 関 節底屈+背 屈 ;右        :左 足関節 内がえ し :右    十外がえ し  :左 肩 関 節 屈 曲+伸 展 :右        :左 肩 関節 外 転+内転 1        : 肩 関 節 外 旋+内 旋        :虎 肘 関節 屈 曲+伸 展 :右        :左 前 腕 回 内+回 外   :右        :左 手関節 掌屈+背屈 :右        :左 手関節 橈 屈+尺 屈 :右        :左 75017201693956524353070744

82036126018061861462521642

01887760761458455521065566

88887778776688888888777766

00000000000000000000000000

00000000000000000000000000

22111121335522220022231122

32033417989799748472306841

15697530078153078503185632

62384831854061338991628062

 

 0

3314     0

1698    

0

1288  

0.

3220

     

0.

1756   

−・

0,

1322  

0,

2208

     

0,

1191

   

− 0,1032

 0

2378     G

1040   

O

0916  

0.

2320

     

0.

4409     

0.

0197

 

0,

2315

     

0.

4439     

0.

0

工49  0

1655   

0

2815   

G

3051  

0.

0515

   

− O.

2481

   

− O.

1322

− O.

1485     

0.

0248

     

0.

1952

− O.2166

    

0,

0120

    

0.

1913

3262

   

−0.

2049     0

0861

0

3710   

0

1909     0

0331  0

1059    

−・

0

2578     0

0329  0

正289   

− 0.

2008   

− O.

0089

 

0.

ll82   

− 0,

30G9

   

− 0.

0739

 

0.

1018

   

− 0.

3149

   

− 0,

0878

 0

0486    

−−

G

2284     0

1720  

0.

0378

    

− 0.1783

     0

1848  0

0221     

0,

0342     

0.

0414

− 0.0002

     

0.

0493

    

− O.

1506  

0.

0257

    

0,

1373

     〔}

5009

−0,1254

     

0,

1333

     

0,

4055

0

3221     0

1218     0

0081

− 0.

3457

     

0.

1496     

0.

0284

0

4822     0

2063   

0

3570

−−

0

4885     0

2034   

− 0.

3423

固有 値 固有 値の 寄与 率 (%) 累積 寄与率 (%)

16.

121316

121362

00562

005

1.

992518

1139  7

66469

669

1.

5365

     1

2379     1

OlO7

19

6503

    20

8882    21

8989  5

910     4

761     3

887

75.

578

     80

339

     

84,

226 表6に示 し た通 りであ る。   の運 動 能 力と麻 痺の タ イ プ の特徴の組み合わ せで重相 関 係 数は O

77

で あっ た。 こ の と きの偏 相 関 係 数 は運動能力

0.

71

麻痺の タイ プ

0.

57 で あり

関 節 可 動 域が運 動 能 力と麻 痺の タ イプに強 く影 響を受 けて いることが明 らかに された

また  の姿 勢 反 射, 麻痺の タ イ プ の組み合わせ におい て も同様の結 果と なっ ており 重 相関係 数は0

77

偏 相 関 係 数は姿 勢 反射

0,

71,

筋 緊 張の特 徴

0.

57であっ た

w

.考

  本 研 究は

関 節 拘 縮に関 する治 療 指 針を得る こ とをね らい と して

重 症 心 身 障 害の範 疇に含 まれて い る脳 性 麻 揮 成 人を対 象と して

関節 可 勤 域と年 齢

性 別

姿 勢 反 射

運 動 能 力

麻 痺の タイ プ

癲 癇 との関連 性にっ いて 検 討する こと を目的に行っ た

  調 査 対 象 は

当セ ンタ

に入 所 中の もの のうち

著 者 らが直 接 関 与 した脳 性 麻 痺 成 人で

全例に おい て関節可 動 域

姿 勢 反 射 および運 動 能 力の所 見は著者の

人が

また医学的所見は同

医師が行っ た もの であり

その 再 現 性や精度は高い もの と考え る。  調 査 対 象の節 可 動 域の分布につ い ては, 比較可能な 研 究 業 績が殆ど な く

確 実なこと は言え ない が

脳 性 麻 痺 成 人の個々 の関 節 可 動 域が正常成 人の可動域17)に比 し て明らか に制 限さ れて いたこと か ら

これ らの対 象は脳 性 麻 痺 成 人の関節 可 動 域の連要因 を検討す る上で妥 当 であっ た と判 断さ れる

(6)

352

理学療 法学 第 20巻第

6

号 表5  脳 性 麻 痺 成 人の関 節 可 動 域 と個々 の要 因の 関 係 要 因 カテ ゴ リ

区分 人 数 平 均 値 F値 運 動 能 力        寝 返 り不 能 群       37       

−.

O.

760      F

漏36.

59

           寝 返 り

腹 這い君羊      

25

      

0.

038

      p<

O.

Ol

       四つ 這い

独 歩 群      

35

         0

776 姿 勢 反 射        1    群      

36

     

− O.752

     

F − 32.

57

           n

1[1群      30        0

092       pく

O.

0

】        IV

〜VI

君羊       

31

         0

784 脳 性 麻 痺 の タ イ プ 癲    癇 痙 直型      

51

ア テ ト

混 合 型         46 有り     

50

無し      47

391

 0

433 F

19

33

p<

O .

Ol

 O

153

− O.

163 F

2

44N

S.

年   齢

30

歳未満

30

歳以 卜 07600  0

075

O

122 F

0

88N

S.

性    牙ll     男

       47      

0.

Ol5

    

F =0.

02

      女性        50     

− O.Ol4

     

N .

 

S.

表6  脳 性 麻 痺 成 人の関 節 可動 域に及ぼす 関 連 要 因の数 量 化 1類に よ る検 討 変 数 名 度 数 (% )         モデ ル 1 カテ ゴ リ

得点   偏相関係数         モ デ ル皿 カテ ゴ リ

得 点  偏 相 関 係数 脳 性 麻 痺の タ イ プ       

i

 痙 直 型        51 (52

6) …    

− O.

38

 

ア テ ト

 

46 (47

4

) …

   

O.

42 運動 能 力

         

i

 

寝返り不能群

   

37 (38

1)

1

   

O

68

 

寝 返り

腹 這い群

 

25 (25

8)

i

  

− 0.

13

 

四っ

独 歩 群

 35

36

1

i

   

O.

81

姿勢反射       i   I群        36 (37

1)  i   II

皿君羊        

30

 (

30.

9

)  …  

IV〜VI

群         

31

 (

32,

0

)  …

O.

57     …       0

57        …   

− 0.

42        …     

0.

47 0

71    …

     …

     …

       … …            

0.

71

i     

− 0,

65 …     

− 0.14

…    

0.

89

重相 関 係 数 予 測平均誤差

O.

770

64

0,

770

64

 と こ ろ で, 脳性麻痺成人の関節可動域に対する関 連 要 因を検討す る ため の基本的な問題は, 関 連要因と して何 を取り

E

げる かということ に な る が

本 研究に おいて は

臨床場面で簡 単に入手で き, 脳 性麻痺児 (者)の関節拘 縮と も関連性が 高い脊柱側彎の研究におい て関 連 性 が検 討 さ れ て い た 運 動 能 力

姿 勢 反 射

麻 痺 の タイ プ1)S)7 )10)]8)19)および纈 癇を用いた

た だ し

測 定し た関 節 可 動 域は互い に相 関が高い ことか ら主 成 分 分 析 を行っ た と ころ

主 成 分の固 有 値は他の主 成 分に比して大 きく, 寄

与率 も高 く

し かも個々 のカテ ゴ リ

得 点の大 き さ は そ れ ぞ れの関 節の可 動 域の大き さ を反 映して い る もの と判断さ れ たこと か ら

本 研 究におい て はこ の第

主成分を個々関 節 可 動 域代 表 値と して用い

その サンプル得点と要因 間の関連性にっ い て検討し た。  その結果,

元 配 置 分析で統 計 的に有 意な関連性が認 められた項 目は運 動能力

姿勢反射

麻痺の タ イ プの

3

El

で あっ た す な わ ち 運動 能力に関しては, 発達 的 に水 準が低い移 動 能 力の ものほ ど 関節可動 域の制限 が大

(7)

脳性麻 痺 成 人の 関 節 可 動 域の制 限に関連 する要 因

353

きいこと

ま た姿勢反 射に関して も発 達 的にみてその 準が低い もの ほど関節可動域の制 限が大きい こと を示 し て いた。 さ ら に麻 痺の タ イ プに関して はア テ ト

ゼ も し くはア テ ト

ゼ と痙直が混合して い る ものは

痙直型に 比して関節可動域が広い傾 向を示して い た。 こ のよ う な 傾 向は

従 来の性麻 痺児 (者 )を対 象と し た脊 柱 側 彎 の連要因と内容を異にする もの で は な か っ た5)且9)。 す な わ ち

脳性麻痺成 人の関 節 可動域の制 限は その関連 要 因が脊柱側轡と

致 すること か ら10)

その要 因にっ い て も脊柱 側 彎の発 現 と 同様の点にあ ることが 推 定 さ れる

 ただし

本 研 究におい て は

これらの要 因の関 連 度が どのよ うな違いが あるか とい うことにっ いて

ふ たっ の 説 明モ デル を用い数 量 化 1類で検 討し た が, 結 果は偏相 関係数に着目する と

運動 能 力 (もし く は姿 勢 反 射 )が 最 も関連が強く, 次いで麻痺の タイプ とい う順にな っ て い た。 これ は関 節 可 動 域の制 限の 大き さ は中枢 神 経 系の 擾傷の程度を反 映して いるこ とを示 唆 する もの である

なお

脳性麻 痺 成 人の節 可 動 域制限に は運 動 能 力 と姿 勢反射が ほ ぼ等価な影響 度を示していた が

その理 由 と して これ らふ たっ の要 因は 互い に関連性が高い こと が想 定さ れ る20)。 すな わ ち成長過程に おい ては特定の運動 能 力を獲 得す る た めに必要な姿勢反 射が実 際の運動能力に 先 行 することも有 り得る が

完 態と して の成人期に は姿 勢 反 射に見 合

た運 動 能 力が獲 得されてお り, こ の こと が結 果 的に関節可 動 域に価な影響と してあ ら わ れ たも の と解 釈 され る。  とこ ろ で

従来か ら脳性麻痺児にして は拘縮予 防の た めの訓 練方法21) 装 具22)が紹介さ れてい る ものの, そ の効 果に関しては必 ずし も十分に検 討さ れていない む しろ訓 練 効 果に関して は否定的な報告に統計 的な裏付け を見る こと ができ る23)

もち ろ ん その訓 練 期 間は

6

か月 と短 く

その効 果 判 定に は問題が撰いわけでは ない。 こ の点に関 連 すること として

著者らの成 績は成 人 期の関 節 可 動 域に年 齢 的な成 分の影響は みられ な かっ た。 こ の こと をもっ て 日々行っ てい る体 位変換な どの影 響を判 断 する こと は囲難であるが

今後はこ の点を明らかにす る た めに脳 性麻痺を随 伴 する症 例の 成 長 期の関 節 可 動域の 変化にっ い ての検 討が 必要と言え よ う。 文 献

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1973

(8)

354

ee#es

za\

es

20

geg

6

-E-<Abstract>

Factors

Relating

to Range of Motion inAdults with

Cerebral

Palsy

Osamu

NITTA, BA, RPT

MetropolitanMbdicat Centerfor the SevefelylldendicaPPed

Kazuo

NAKAJIMA,

MA,

Case

Worker,

Psychologist

Multi-Htzndicapped

Chitdren's

Section

at the

7bhyo

Miztrqpolitan

Rehabilitation

Center

for

the

Playsicallyand Mitnndly HandicapPed

Yuujirou ONO, BA

Flaculty

of

Sctenceand Engineering Tohyo DenleiUheiversity

In thisstudy, the range of motion of

97

cerebral-palsied adults, 47males and 50

females

from

20

to

62

yearsof age, were analyzed

to

identify

the

relation

between

the

subjects'

contrac-tureand various parameters of theircondition; age. sex, gress motor

function,

evolution of the posturalreflex, epilepsy and clinical type

(spastic

51,

mixed

18,

athetosis

28).

Principalcomponent analysis

indicated

thatmost of the variance

in

therange of motion of

12

joints

could be accounted

for

by

one component,

The

relation between the-component and

the

individualparameters was investigatedby using a

quantification

method of

the

first

type.

As

a result,

the

followingfindingswere obtained,

Range

of motion was mainly correlated with

both

gross motor

function

and evolution of

the postural reflex to an equal

degree,

and

the

partialcorrelation coeMcient was

O,71

inboth

cases.

Clinical

type came next as a correlating

factor,

with a partialcorrelation coefficient of

O.57.

No

correlations

between

range of motion and other parameters were

found.

The

lower

value

for

the gross motor

function

or ev61ution of the postural refiex was, the higher degree of

Iimitationof range of motion

became,

and patients with spastic paralysis showed severer

表 2   運 動 能 力 の 評 価 幕 準 移 動 能 力 評 価 基 準 立 位移動 も の に っ か ま ら ず 立 位 で 少 な く と も 5〜6 歩 前 進移動 す る ( 独 歩 ) 立 位 で も の に っ か ま っ て 少 な く と も 5 〜 6歩横 に 移動 す る ( 伝 い 歩 き ) 飼 匐 移 動 上 肢 と ド肢 で 体 重 を 支 え 移 動 す る ( 四 っ 這 い ) 移   動 腹 部 を床 に つ け た ま ま移 動 す る ( 腹 這 い ) 方

参照

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