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NPO法人ネットワークオレンジ勉強会 座位活動について考える

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Academic year: 2021

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座位の活動について考える

(2)

本日は,座位の活動について考えてみたいと思います。 まずは,私たち自身の「座位のしくみ」を考えてみます。 次に,障害者や高齢者の座位はどういう状態なのか?椅子 (車いす等)にはどのような配慮が必要かを考えてみます。 日常生活の様々な場面で,座る機会がありますが(トイレ, お風呂,食事等),今日は,特に「食事場面」に焦点を絞っ てみます。 今日はたくさん身体を動かしてみましょう。「具体的なイ

(3)

座位について

○座位の定義

・骨盤の座骨結節に体重がかかる状態

・大腿後面から座面,足底から床,背中から椅子に少しず

つ体重がかかる状態

椅子

(4)

座位の種類

・座位には,リラックスした座位(休息座位)と活動する ための座位(活動座位)があります。 ・座位には,椅子と床の座位(正座,長座位,あぐら座位 割座,横座り等)があります

★今日は,「活動座位」と「椅子座位」を中心に

考えましょう。

(5)

活動座位と休息座位の違い

活動座位 休息座位 身体の状態 重心の位置 前方 後方 骨盤 垂直 やや後傾 上半身の位置 前傾 やや後傾 足の位置と足底の体重支持 後方に引いて体重を支える 前方に投げ出される 椅子の規格 座面の高さ 高い 低い 座面の傾き 水平に近い 後方に沈み込む 背もたれの高さ 低い 高い 背もたれの傾き 垂直に近い 後傾

(6)
(7)

まずは骨盤!!

✪骨盤安定→脊柱・頭部が活動しやすい ✪骨盤不安定→脊柱・頭部が活動しにくい

骨盤は動きやすく不安定

(座骨=弓状)

筋肉等で安定している

(8)

骨盤の位置が,頭,身体の姿勢を決める

骨盤

✪座位は骨盤がスタート地点

✪よい姿勢にしたいときは,

骨盤をよい状態にする

積み木のイメージ

(9)

骨盤と両足部の状態が,身体の動く範囲を決める

(10)

骨盤の座骨結節に触ってみよう

(11)

足部の状態と手を伸ばす範囲を体感しよう

~前後方向と左右方向~

体験

片足だけ つく場合 足部をつかない場合 つま先だけ つく場合

(12)

私たちは,悪い姿勢でも問題はほとんどない

○私たちは椅子に座るとき,手や足を組んだり,足を組み替 えたり,背中を丸めたり,横に持たれたり,ずっこけて座っ たりします。 ○「悪い姿勢」と言われる,仙骨座り,円背,ねじれ,非対 称なものも含むが,姿勢をすぐに変えられるので問題になる ことはありません。 ○ただし,何かしらの障害がある場合,「悪い姿勢」はいろ

(13)

脊柱屈曲 変形 尾骨部 褥瘡 嚥下機能 の抑制 上肢機能 の抑制 内臓運動 抑制

障害者のずっこけ座りの弊害

廃用性 症候群

★障害が重度だと,廃用

性症候群になりやすい。

★障害が軽度だと,活動

性の低下(しにくさ)に

つながりやすい。

(14)

ずっこけず座りの主な原因

〇車椅子のサイズや形状 ・座面サイズ(奥行き)が合っていない。 ・足台(フットサポート)の高さが合っていない。 ・座面(シート)がたわんでいる。 ・座位保持能力と座面~背もたれの支持面が不適切 〇障害状況 ・股関節の屈曲拘縮 ・股関節の伸展拘縮

(15)

車いすについて

軽度の 場合 重度の 場合

普通型

モジュラー型 ティルト・リクライニング型

(16)

普通型車いすのサイズの確認

○シートの幅 お尻の幅プラス5cmくらい (手が入る程度) ○背もたれの高さ 肩甲骨の下まで ○シートの奥行き 背もたれにお尻を付け て座り,膝の内側が少 ○肘台の高さ 肘を無理なく,まげて乗せられ るくらい ○シートの高さ 膝下の高さを合わせる 足がぶらつかない様に

体験

(17)

モジュラー型車いすにおける座面~背もたれの形状 ※障害が比較的軽度:円背があるが少しは動ける場合 座面について ・サイズを確認する ・前ずれしにくい適切なクッションも有効 背もたれについて 円背の形状で骨盤と腰背部を支持する 崩れても,元に戻せるかどうか? アンカー サポート 骨盤 腰背部

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座面について ・ティルト・リクライニングの活用 背もたれについて 円背に合わせ骨盤・腰背部及びより上方 を支持する できるかぎり姿勢が崩れないようにする 骨盤 腰背部 アンカー サポート ティルト・リクライニング型における座面~背もたれの形状 ※障害が重度:円背があり動きが少ない場合

(19)
(20)

食事の基本姿勢とは

1 軽いうなずき姿勢で,あごを軽く引く

2 体幹は軽く前傾する

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1 軽いうなずき姿勢で,あごを軽く引く

★咀嚼,食塊の送り込み,嚥下がしやすくなるため

ポイント1 指3本分 ポイント2 唇~耳を結ぶ 線は下向き

(22)

2 体幹は軽く前傾する

★飲み込みやすい頭部の姿勢をとるため

ポイント1 指3本分 ポイント2 唇~耳を結ぶ 線は下向き

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3 足をしっかり床に下ろし,やや後方に引く

★前傾姿勢で前にバラ ンスを崩さないため ★前後に動きやすくす るため

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椅子・机の工夫

椅子は足底がしっかり床につく高さ,机はみぞおちくらいの 高さが望ましい。 椅子・机が準備できない場合 ●座奥が深すぎる場合は,背当て(電話帳等を活用)を入れ, 奥行きのサイズを調整する。 ●足がしっかりつかない場合は,足底を補高(電話帳等を活 用)する。

(25)

ずっこけ座りで,ごっくんしてみよう

体験

何か違いは

ありますか?

(26)

椅子から立ち上がってみよう

高い椅子の場合

低い椅子の場合

体験

ずっこけ座りの場合

何か違いは

ありますか?

(27)

食事動作をサポートする用具(自助具)

体験

(28)

補足 歩行について

(ロフストランド杖)

1本の脚と体重を支えるグリップ,前腕を支えるカフ (腕を固定する機構)を備えた杖です。 カフ(前腕を通す「輪っか」)とグリップの2カ所で 体重を支えます。 グリップの1カ所で支えるT字杖よりも,安定した歩 行ができます。 また,体重も分散しやすく,握力の弱い方や,手首に

(29)

基本的な杖の長さの決め方

○杖を床についたとき,肘を曲げた角度が30度になる長さ ○床面から足の付け根(大転子)までの長さ

(30)

腰が曲がっている方は身長であわせる方がよい。

手首の高さや腰の高さであわせると,杖が長すぎて

しまいます。

1・無理な伸ばせる範囲で軽く背を伸ばします。

2・腕を下げ,肘を曲げやすいところまで曲げます。

3・そのときの手から地面までの長さが良いとされ

ています。

高齢者等の場合

(31)

両側ロフストランド杖の場合

・ロフストランド杖としての基準はありません。杖の基本的な考え方をベースに考 えましょう。 ・立位姿勢及び歩行の状態を確認しましょう。 ・杖なしでの立位保持が難しい場合は,杖を使用した立位で,無理なく脊柱を進展 できる状態を確認しましょう。 ・必要以上に杖に体重をかけないようにします。難しい場合は,可能な範囲でいい ので,脊柱を伸ばしてゆっくり歩くようにしましょう。 ・無意識での歩容と意識しての歩容は違います。無意識の歩容がよくなるのは理想

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まとめ

○今日は,座位の活動について,基本的な考え方をお話し しました。 ○障害がある方の生活課題を考えるとき,まず「私たち はどうだろうか?」という視点がいいヒントになります。 そのうえで,障害特性・個人特性を考えると,理解しや すくなるかもしれません。 ○いろんな職種と一緒に考えることで,生活で役立つ支援 に向けての,解決への糸口が探せると思います。

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