安田記念出走予定外国馬プロフィール
◆コンテントメント (Contentment、漢字表記:詠彩繽紛)=香港
せん 7 歳・栗毛 (オーストラリア産 2010 年 9 月 20 日生まれ)
父:Hussonet = 母:Jemison (母の父:Commands)
馬主
:T. ロー
調教師
:J. サイズ
騎手
:J. モレイラ
通算成績 :通算 29 戦 10 勝、2 着 4 回、3 着 2 回
総獲得賞金:約 5 億 1,420 万円
主な戦績 :’17 チャンピオンズマイル(香 G1)
1 着
’16 クイーンズシルバージュビリーカップ(香 G1)
1 着
’15 シャティントロフィー(香 LG2)
1 着
’15 セレブレイションカップ(香 LG3)
1 着
’16 チャンピオンズマイル(香 G1)
2 着
’16 香スチュワーズカップ(香 G1)
3 着
コンテントメントは昨年の安田記念に続く 2 度目の来日となります。昨年のこのレースでは、モーリ スの後ろにつけますが、直線では後退してしんがり負けとなる 12 着。前年 10 月から約 8 か月で 10 戦したこともあり、シーズン終盤で遠征することの難しさが改めて浮き彫りとなりました。 その後は 4 か月の休養を経て、2016/17 年シーズンの初戦を 10 月 1 日のセレブレイションカップ (香 G3、1,400m)で迎えます。初の G1 タイトル獲得となった昨年のクイーンズシルバージュビリーカッ プからコンビを組むブレット・プレブル騎乗で 12 頭立て 2 番人気に推されますが、3 番手から伸びを 欠いて 1 馬身 3/4 差の 5 着でした。続く 10 月 23 日のシャティントロフィー(香 G2、1,600m)も 11 頭 立ての 3 番手から直線で後退して 7 馬身半差の 10 着(3 番人気)、さらに 11 月 20 日の香ジョッキー クラブマイル(香 G2、1,600m)は 10 頭立ての 2 番手から最後は脚色が鈍り 1 馬身 1/4 差の 4 着(6 番人気)。この 3 戦はともに最も重い斤量でした。 こうして 12 月 11 日の香港マイル(香 G1、1,600m)に臨みますが、14 頭立てのここは現地で 8 番人 気タイ、日本の発売で 7 番人気の評価に甘んじます。しかし、レースでは 4 番手から直線半ばで先頭 争いに加わり、最後は競り負けたものの、勝ったビューティーオンリーから 1 馬身 1/4 差の 4 着でした。 年が明けて 1 月 1 日の香チャレンジカップ(G3、1,400m)はトップハンデを背負っての 7 頭立て 4 番 人気となりますが、4 番手の内から直線では進路が開かず 2 馬身半差の 4 着。4 週後の 1 月 30 日、 香スチュワーズカップ(香 G1、1,600m)は 12 頭立て 4 番人気で、2 番手から残り 200m で先頭に立ち ますが、最後の 50m で脚が止まりヘレンパラゴンから 1 馬身半の差でまたも 4 着でした。 4 戦連続 4 着とした後、2 月 26 日のクイーンズシルバージュビリーカップ(香 G1、1,400m)で連覇 を目指します。8 頭立てのここはハナを取ったものの、残り 200m を過ぎて後続にかわされて 5 着。勝ったヘレンパラゴンからの着差は 1 馬身半で、2 番人気でした。次いで 3 月 19 日のアンビシャスドラ ゴンハンデキャップ(1,400m)はわずか 5 頭立てで 4 番人気でしたが、稍重馬場の 3 番手から 5 頭横 並びの直線では一時先頭に立ちます。最後は勝ったダッシングフェローにクビ差競り負けましたが、 同馬より 15 ポンド(約 6.8kg)重い斤量が響きました。続く 4 月 9 日のチェアマンズトロフィー(香 G2、 1,600m)は、史上初の香港 4 歳シリーズ完全制覇を成し遂げたラッパードラゴンを含む 9 頭を集め、 コンテントメントは 5 番人気。ここは先手を取りますが、最後の 200m で次々にかわされて 3 馬身 3/4 差の 6 着に終わりました。 そして迎えた前走 5 月 7 日のチャンピオンズマイル(香 G1、1,600m)は、G1 ながら 7 頭立てと少頭 数のレースとなりました。1 番人気は前走で歴戦の古馬を相手に勝利したラッパードラゴン、次いでビ ューティーオンリー、ヘレンパラゴンが続き、ここまでが単勝ひと桁台。単勝 26 倍の 4 番人気に推さ れたコンテントメントは序盤にハナを取りますが、イギリスから遠征のストーミーアンタークティックが 3 コーナー手前で先頭に躍り出て 2 番手に。断然人気のラッパードラゴンが競走を中止して場内が騒 然となる中、先頭に並ぶ形で直線に入ると、後ろから来たヘレンパラゴンに一度はかわされますが、 残り 200m を過ぎてから競り合いに持ち込んでこれを退けると、さらに内から鋭く伸びてきたビューティ ーオンリーの追撃をクビ差抑えました。昨年のクイーンズシルバージュビリーカップに続く 13 戦ぶりの 勝利で 2 つ目の G1 タイトルを手中にしましたが、5 月 11 日発表のワールドベストレースホースランキ ングでは 119 ポンド以上を得られずランキング圏外でした。 オーストラリアのニューサウスウェールズ州で生産されたコンテントメントは、2012 年のシドニークラ シックイヤリングセール(1 歳馬せり市)において 6 万 5,000 豪ドル(当時約 510 万円)で取引され、プ ライスブラッドストックマネジメント社の所有馬として、チルトンカウンティ(Chilton County)と名づけら れました。しかし、現地で出走することなく、3 歳シーズン(2013/14 年)終盤に香港に輸出されました。 初出走は 2014 年 11 月のシャティンハイツハンデキャップ(1,400m)で、出遅れて最後方からの競 馬となりましたが、直線では外から伸びて 2 着に 3/4 馬身の差をつけて快勝。次いで 12 月のカムツィ ンハンデキャップ(1,400m)は好位から抜け出して 2 馬身 1/2 差で、続く 2015 年 1 月のヘルスアンド ハピネスハンデキャップ(1,400m)は逃げ切って 3 馬身 1/4 差の勝利を収め、連勝を 3 に伸ばします。 距離を伸ばして臨んだ 2 月のヤウオイハンデキャップ(1,600m)は逃げ粘りましたが、最後に 1/2 馬身 かわされて 2 着。重賞初出走となった 2 週後の香港クラシックカップ(香 LG1、1,800m)は、3 番手か ら残り 200m で後退し 3 馬身差 7 着でした。 3 月に入り、シティバンクインシュランスサーヴィシズハンデキャップ(1,800m)はジョアン・モレイラ 騎手の初騎乗で、3 番手から残り 200m で抜け出して 1 馬身 1/2 差で快勝を収めますが、2 週後の香 港ダービー(香 LG1、2,000m)は 2 番手から残り 300m で後退し、ルガーの 5 馬身 1/2 差 9 着に終わ りました。しかし、その後は再度モレイラ騎手とのコンビで 4 連勝と盛り返します。3 か月の休養を挟ん で臨んだ 6 月のショパールハンデキャップ(1,600m)は 3 番手から競り合いを制して 1 馬身差の勝利。 次いで 7 月のシャティンマイルトロフィー(1,600m)では 400m を通過して先頭に立つと、G1 馬ビュー ティーオンリーの追撃をクビ差抑えました。2014/15 年シーズンは 9 戦 6 勝、2 着 1 回で、レーティン グをシーズン初戦の 52 から 101 に上げ、年次表彰で最高躍進馬賞を受賞しました。 2015/16 年シーズンは 10 月のセレブレイションカップ(当時 LG3)で始動し、4 番手の外から残り 200m で先頭に立って重賞初勝利を飾ります。さらに 3 週後、G1 馬 6 頭を含む 14 頭で争われたシャ
ティントロフィー(当時 LG2)も 2 番手から残り 200m で抜け出し、外から急襲するビューティーオンリ ーに 3/4 馬身差をつけました。しかし、その後は小差ながら勝ちに恵まれず、11 月の香ジョッキークラ ブマイルは 3 番手から 1 馬身 1/4 差 2 着、12 月の香港マイルは 2 番手追走から後退して日本のモ ーリスから 2 馬身 3/4 差の 5 着。年が明けて 1 月の香チャレンジカップ(当時 LG3)は 5 番手から伸 びを欠いて 1 馬身 1/4 差、続く 4 週後の香スチュワーズカップは 3 番手から伸びたものの後続も鋭く 追い込んで接戦となり、ともにモレイラ騎手で 3 着でした。 しかし、2 月末にクイーンズシルバージュビリーカップで待望の G1 タイトルを獲得します。プレブル 騎手の初騎乗で 2 番手からゴール前 150m で抜け出すと、1 馬身 3/4 差の快勝でした。ここは 9 頭立 ての 2 番人気で、勝ちタイムは 1 分 21 秒 2。続く 4 月のチェアマンズトロフィー(当時 LG2)は 1 番人 気でしたが、5 番手から伸びずビューティーオンリーから 3 馬身差の 5 着、そして 5 月のチャンピオン ズマイルはモーリスに次ぐ 2 番人気に支持され、3 番手の内から伸びたものの、先に抜け出した同馬 に 2 馬身差の 2 着でした。この後、冒頭で述べた通り、日本へ遠征しました。 【血統】 父のユソネット(その父ミスタープロスペクター)はアメリカでダートの未勝利戦と条件戦を 2 勝したの みだが、種牡馬として成功。主な産駒にオーストラリアの年度代表馬ウィークエンドハスラー(コーフィ ールドギニーズなど豪 G1・7 勝)や、香港マイルを制し安田記念に 3 度出走のグロリアスデイズなど。 母のジェミソンはオーストラリアで 4 戦 2 着 2 回、3 着 1 回。祖母ヴィスタヴィンチェレの半弟に豪 G1 の AJC サイアーズプロデュース S を勝ったアラインがいる。母の父コマンズはデインヒルの直仔で豪 G3 ミサイル S の勝ち馬。種牡馬としてオーストラリアで G1 馬を輩出し、日本でも供用された。
Photo: The Hong Kong Jockey Club 2017 年チャンピオンズマイル
安田記念出走予定外国馬関係者プロフィール
■ コンテントメント(Contentment)
馬主:タクウィン・ロー(Tak Wing Benson Lo / 漢字表記:羅德榮)
イギリスのウエストミンスター大学を卒業し、太平基業證券有限公司を設立。現在は香港証券投資 学会の理事兼特別研究員や香港中文大学の起業研究センター審議会委員などを務めるほか、香 港馬主協会の副会長にも名を連ねている。 イギリス在学中に競馬のスポーツとしての側面に魅せられ、また、馬主だった父の影響を受けて自 身も馬主に。香港では個人名義で本馬を含む 3 頭を所有し、全てサイズ調教師が管理している。本 馬以外では、エントラップメントが 2009/10 年シーズンに 7 戦 7 勝を挙げて競走馬のシーズン最多勝 記録を更新するとともに、レーティングを 52 から 115 に上げて最高躍進馬賞を受賞。同馬は翌シー ズンも重賞戦線で活躍を続け、シャティンスプリントトロフィー(香 LG3)を優勝、香港スプリント(香 G1)でもアタマ差 2 着に好走した。その他共同名義で 1990 年代に 1 頭を所有。
調教師:ジョン・サイズ(John Size / 漢字表記:蔡約翰)
1954 年 7 月 10 日生まれの 62 歳。香港移籍前は、オーストラリアのブリスベン、そしてシドニーの ランドウィック競馬場に拠点を構え、有力調教師の一人として活躍した。 2001/02 年シーズンに香港に移籍すると、早速 58 勝を挙げてリーディングを獲得。その後も 2002/03、03/04、05/06、07/08、09/10、11/12、そして 15/16 年シーズンと計 8 度のリーディングタイトル を手中にした。これまでにマイル G1・3 勝のエレクトロニックユニコーンおよび 2003 年に香港短距離 三冠を達成したグランドディライトの 2 頭が年度代表馬に選出されたほか、04 年にリバーダンサーで クイーンエリザベス II 世カップを、03 年にエレクトロニックユニコーン、09 年にサイトウィナーでチャン ピオンズマイルを、13 年にグロリアスデイズで香港マイルを、12 年にフェイフェイ、15 年にルガーで香 港ダービーを制するなど数多くの活躍馬を手がける。 今シーズンは、2 月 22 日に香港の調教師として史上 3 人目となる通算 1,000 勝を達成。アメージ ングキッズでナショナルデーカップ(香 G3)と香スプリントトロフィー(香 G3)、ミスタースタニングで香ス プリントカップ(香 G2)、本馬でチャンピオンズマイル(香 G1)を制するなど、5 月 24 日現在、438 戦 81 勝で 2 位に 20 勝差をつけてトップに立っており、2 シーズン連続 9 度目のリーディング獲得を射 程に入れている。 日本への参戦はこれまで 8 回、そのすべてが安田記念で、アルマダで 2008 年 2 着、09 年 8 着、 サイトウィナーで 09 年 6 着、10 年 5 着、グロリアスデイズで 12 年 14 着、13 年 11 着、14 年 6 着、そ して本馬で昨年 12 着。
騎手:J. モレイラ(Joao Moreira / 漢字表記:莫雷拉)
1983 年 9 月 26 日生まれの 33 歳。ブラジル南部パラナ州のクリチバ出身。同国で 2000 年から騎乗を開始し、サンパウロ地区を中心に 1,000 勝以上を挙げた。2009 年にシンガポールに移籍すると、 翌年から 4 年連続でリーディングを獲得。同国のシーズン最多勝記録も次々と塗り替え 2012 年には 206 勝まで記録を伸ばした。2013 年 9 月には、全 9 レースのうち見習騎手限定戦を除く 8 戦を勝利 するという離れ業を見せた。 同年 10 月からは香港で騎乗を開始。2013/14 年シーズンに 478 戦 97 勝でリーディング 2 位につ けると、続く 2014/15 年は 145 勝、2015/16 年は 168 勝でリーディングに輝くとともに、シーズン最多勝 利記録を立て続けに更新した。今シーズンも 5 月 24 日現在、595 戦 149 勝で 2 位に 60 勝もの差を つけ首位を独走している。 香港での主な G1 タイトルは 2014 年香港マイル(エイブルフレンド)、香港カップ(デザインズオンロ ーム)、15 年香港スプリント(ペニアフォビア)、15、16 年チャンピオンズマイル(エイブルフレンド、日 本のモーリス)。今シーズンも日本のサトノクラウンとネオリアリズムで制した香港ヴァーズおよびクイー ンエリザベス II 世カップの G1・2 勝を含む重賞 10 勝を挙げているほか、重賞格付けはないもののラ ッパードラゴンで史上初の香港 4 歳シリーズ完全制覇を達成した。また、国外でも 2014 年にアルクオ ーツスプリント(首 G1;アンバースカイ)、ドバイゴールデンシャヒーン(首 G1;スターリングシティ)、ク ールモアスタッドステークス(豪 G1;ブレイゼンボー)および 2015 年ニューマーケットハンデキャップ (豪 G1;同)を制している。 日本での初騎乗は 2014 年の安田記念で、グロリアスデイズに騎乗して 6 着。ワールドオールスタ ージョッキーズには 2 回出場し、2015 年優勝、昨年 5 位。また、昨年 8 月には初めて短期免許を取 得して騎乗し、史上タイとなる騎乗機会 7 連勝を記録している。