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WWWを中心にした大学情報ネットワークシステムの構築

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Academic year: 2021

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(1)31. wwwを. ヽ に した Ё 中ノ. 大学情報 ネ ッ トワー クシス テムの構築 勇. 伯. 佐. sacki@konan― wu.ac.jp http:〃 www.konan― wu.ac.jp/∼ sacki/. は. め. に. 2005年 には,イ ン ター ネ ッ ト利用者 が人 口の 6割 に当たる 7,670万 人 に達 す る と予想 されて い る。 い わゆ る IT革 命 に よ り,こ れ まで の 組織 ,役 割. ,. 人間関係 な どが根底 か ら覆 され る と考 え られ ,イ ンター ネ ッ トに適応 した新 しい社 会 の あ り方 が 問 わ る よ う にな りつつ あ る。 ところが ,若 き頭脳 が 集 い ,先 進 的研究教育活動 を推 進す べ き大学 にお け る IT革 命 へ の取 り組 み は 大 幅 に遅 れてお り,次 世代 を担 う人材 の 輩 出が危 ぶ まれ る事 態 を招 い て い る。 そ こで ,本 稿 で は まず ,イ ン ター ネ ッ トの普及 と高速化 の状況 ,お よび. WWWに. ,. よるネ ッ トワ ー クアプ リケ ー シ ヨンの 普 及動 向 につ い て概 説 し. ,. 多 くの大学 が情報 ネ ッ トワー クシス テ ム に関 して抱 える問題点 につい て言及 す る。次 に,大 学情 報 ネ ッ トワ ー ク シス テ ム にお い て,WWWを. 情報 共有. プラ ッ トフ オーム として利用す る こ とによるシナジ ー効果 の増大 と,イ ンタ フェ ース としてのポ ー タル画面 の重 要性 を指摘 す る。 また ,大 学情報 ネ ッ ト ワー クシステム を活用す るため には,統 括 的管理 と情報 リテ ラシ教 育 が何 よ り重要 で ある こ とを示 し,そ の具体 的実現方針 を提案す る。.

(2) 32. WWWを. 中心 に した大学情報 ネッ トワー クシステムの構築. 1.イ. 1。. 1. ン タ ー ネ ッ トの 普 及 動 向. インタ ー ネ ッ トの爆発 的普及. 図 1は ,日 本 国内 の イ ン ター ネ ッ ト利 用者 数 と普 及率 の 推 移 を表 して い ・ 。 1999年 末 における 15∼ 69歳 の イ ンター ネ ッ ト利用者数 は 2,706万 人 と る 推計 され ,こ れ まで の ところ年率 50%程 度増 加 し続 け てお り,2005年 には 人口 の 6割 に当たる 7,670万 人 に達す る と予想 され て い る。 また既 に,従 業 者数 300人 以上 の企業 の約 9割 ,従 業者数 5人 以上 の事業所 の約 3割 ,世 帯 の約 2割 が イ ンター ネ ッ トに接続 してお り,特 に事業所 や世帯普及率 の伸 び が著 しく,今 後 これ らが 本格 的 な普及期 に入 る と考 え られ る。 図 2は ,日 本 国内 の イ ンター ネ ッ ト利用者数 を,家 庭 か らの利用者 ,勤 務 先 ・学校 か らの利用者 ,家 庭 ,勤 務先 ・学校両方 か らの利 用者 と利用形態 に ハ 従 って三 分類 した図であ る 。 ここ最近 の 大 きな特徴 と して ,勤 務先 ・学校 か らの利用者数 が 減少 し,家 庭 ,勤 務先 ・学校両方 か らの利用者が大幅 に増. (万 人 ). (%). 8000. 100. 80. 6000. 60. 4000 40 1.8. 2000. 20 0. 0. 1995. 1. 1996. 1利 用者数. ―. 図1. 1997. 1998. 1999. 2005. (1年 二 ). 事業所普及率 ―●― 世帯普及率 ― ンター の イ ネ ッ ト普及状況 日本 国内 企業普及率.

(3) 佐. 伯. 33. 勇. (万 人 ). 2000 1500 1000 500 0. 1997. 1998. 1999. 2000. (1年. 1). 国 家庭 国 両 方 剛 勤務 先・学校 図 2 日本国内のインターネット利用者数推移. 大す る傾 向 が見 られ る。 これ は,勤 務先 ・学校 で イ ン ター ネ ッ トを利用 して い た利 用 者 が 自宅 の. PCを イ ン ター ネ ッ トに接 続 し始 め た こ とを表 して い. る。今後 もこの傾 向 は一 層拡大 し,家 庭 か らの イ ンター ネ ッ ト常 時接続 が一 般化す るため ,家 庭 か ら勤務先 ・学校 の情報 ネ ッ トワー クシス テ ム を利用 し たい とい う要求 が 高 まる こと も想定 され る。 また ,2000年 4月 20日 には ,筆 者 が担 当す る文学部 一 年次 配 当共通 自由 科 日の情報処理入 門受講学生 187名 に対 して ア ンケ ー ト調査 を行 った。図 3 は,受 講学生 の. PC所 有状況 を表 して い る。 マルチ メデ イア総合研 究所 に よ. れ ば ,1999年 の. PC世 帯 普 及 率 は 32.9%,市 場 シ ェ ア上位 三 社 は,NEC,. の 富士通 ,IBMと の こ とである 。情報処理 関連 の 自由科 目 を積極 的 に履修 す る学 生群 で あ る とい う点 を差 し引 い て も,PC普 及率 69%は 平均 と比 較 し て著 しく高 い。 また IBMを 除 け ば ,ほ ぼ市場 シェア に対応 した機種選択 を して い る ものの ,自 宅 の PCメ ー カを認識 して い ない学生 も約 2割 存在 しす るこ とか ら,Pc所 有者 の 中 に も利用 頻度 の低 い 者 が少 なか らず含 まれ て い る と考 え られる。.

(4) 34. Apple. SOTEC SHARP 2%. 2%. 3%. その他 2% なし. 31%. 富 士通 13%. NEC 19%. メー カ不 明. 20% 図 3 情報処理 入門受講生 の. biglobe. 7%. EZウ ェブ. 6%. Pc所 有状 況. OcN 4%. @nifty. 3%. 大学 10%. ODN 3%. その 他 12%. J一 sky. 13% 図4. 情報処理 入門受講生 の ISP加 入状 況. また図 4は ,受 講学 生の ISP(Intemet Ser宙 cc Pro宙 der)力 日入状況 を表 して い る。 なお ,PCと 携帯電話 な ど複数 の ISPを 利 用 して い る場 合 ,そ れぞれ を 一 加 入 と して集計 して い る。図 4よ り,本 学 の ダイア ル ア ップサ ー ビス を利 用 して い る. 10%の 学生 以外 は,big10be,@ni■ y,OCN,ODNな ど大手 プ ロバ. イダと契約 して い る者が多 い こ とが 分 か る。更 に,過 半数. (61%)が 携帯電. 話 を用 い て イ ンター ネ ッ トに接続 して い る こ とが 明 らか になった。 ほぼ全 学.

(5) 佐. 35. 伯. 生が既 に携帯電話 を所有 して い る こ とか ら,今 後 の学 生 との コ ミュニ ケ ー シ ョンや学生サ ー ビス を考 える上 で ,携 帯電話 の イ ン ター ネ ッ ト接続機能 を極 めて重 要 なプラ ッ トフ ォーム と して位 置付 けなけ ればな らない 。. 1。. 2. ネ ッ トワー クの 高速化. 現在 の学 内基幹 ネ ッ トワー クは,非 同期転送 モ ー ド (ATM:Asynchronous. Transfer Mode)ス イ ッチ,又 はギ ガ ビ ッ ト・ イ ー サ ネ ッ ト・ス イ ッチ を核 として構成 され る こ とが 多 い。 それぞれ のス イ ッチで理 論 的 に処理可 能 なデ ー タ転送速度 を表 1に 示す。 表. 1. 基幹 ス イ ッチのデ ー タ転送速度. ス イ ッチの種類. ATM(OC-12) ATM(OC-48) ギ ガ ビ ッ ト・ イ ー サ ネ ッ ト. デ ー タ転送速度 622 Mbps 2.4 Gbps l Gbps. l Gbpsと は,1秒 間 に「0」 又 は「 1」 の情報 を約 10億 個 転 送 す る速度 で あ り,400字 詰 め 原稿用紙 に換算 す る と 16万 枚 以上 の デ ー タに相 当す る。 (1. Gbps=1,024 Mbps=1,024×. 1,024 kbps). 一 方 ,学 内基幹 ネ ッ トワー クをイ ン ター ネ ッ トに接続す る対外接続線 の速 度 は 128 kbps∼ 6 Mbps程 度 が 一 般 的 で あ るが ,一 部 の 実験 目的学術 ネ ッ ト ワー クで は,こ れ をはるか に上 回 る接続速度が実現 されて い る。例 えば,通 信放送機構 の Japan Gigabit Networkの では,学 内基幹 ネ ッ トワ ー ク と同等 の 速度 に よる対外線接続が可能 で あ り,ア クセスポ イ ン トまでの 回線接続費用 を負担す るだ け で ,超 高速 ネ ッ トワー クを利用 した研 究 を遂行 で きる。 前述 した とお り,我 々 は既 に学 内情報基盤 と して l Gbpsも の通信 速度 を 手 に して い るが ,電 子 メ ー ル な どテキス ト主 体 の アプ リケ ー シ ョンを利用す るだ けで は,到 底 そ の能力 を活 かす ことはで きない。そ のため ,Japan Giga― bit Networkへ の研 究 申請 の多 くは,高 精彩動 画像 を用 い た マ ルチ メデ イア.

(6) 36. WWWを. 中心にした大学情報ネットワークシステムの構築. アプ リケ ー シ ョン開発 ,あ るい は分散 コンピュー テ ィ ング環境 に集 中 して い る。 つ ま り,対 外接続線速度 とは桁違 いの学 内基幹 ネ ッ トワー ク速 度 を有効活 用す るため には,「 イ ンター ネ ッ ト利用」=「 電子 メール と wWWに よる学外 情報検索」 とい う従来 の 図式 を崩 し,学 内 の情報共有 とマ ルチ メデ ィア化 を い か に効率 的 に進 め るか を考 えなければな らない。 どれほ ど学 内 ネ ッ トワー クの高速 化 と整備 を行 って も,ネ ッ トサ ー フ ィ ンの速度 は基本 的 に全 く向上 しない ことを理解す べ きである。 ちなみ に,本 学 の 学 内基 幹 ネ ッ トワ ー ク速 度 は l Gbps,対 外接 続線 速度 は 1.5 Mbps+128 kbpsと 3桁 の差があ り,上 述 の通 り,学 内 ネ ッ トワー ク帯 域 の積極 的利 用が重要 な課題 にな ってい る。. 1。. 3. イ ンター ネ ッ トア プ リケ ー シ ョ ンプ ラ ッ トフ ォ ーム と しての. WWW. の普及. (World Wide Web)は ,直 訳 すれば,「 世界 中 に張 り巡 らされた蜘. 呻. 蛛 の 巣」 とい う意味 で あ り,イ ン ター ネ ッ トを用 い て 情 報 を世 界 中 に公 開 し,ま た,公 開 されて い る情報 を参照 で きる よ うにす るシス テ ムの 名称 であ を利 用す る際 には,WWブ. る。. ― 用 いて. ―. ラウザ とい う ア プ リケ ー シ ョン を. サ ーバ に保存 され て い る フ ァイル にア クセ ス す る。 フ ァイル. は HTML(Hyper Text Markup Language)と い う仕様 に基 づ い て記述 され. ,. 他 の文書 と関連付 け るための リ ンク を埋 め込 む ことが で きる。我が国で イ ン. ター ネッ トの商用化が開始 され て以来,「 イ ンター ネ ッ ト」=「 www」 =「 ホ は人気 のあるサ ー ビス ― が成功 した要因 としては次 の三点が挙げ られる。. ームペー ジ」 とい う一般誤認識 が生 じるほ ど となった。呻. (1)従 来のテキス トや コマ ン ドベースの情報検索方法 ではな く,テ キス トと 画像 をマ ウス クリックのみで表示 で きる容易性 (2)イ ンターネッ ト上に分散配置 された情報間をハ イパー リンクによつて結 合 した移動性.

(7) 佐. 37. 伯. (3)Microsoi Windows,Apple Mac OS,各 種 UNIXな どほ とん どの プ ラ ッ ト フ ォー ムで ブ ラ ウザ が 稼 動 す る汎 用 性. wWW普. 及 の牽 引役 とな った NCSA. MOSAICと. い う WWWブ ラウザ登. 場 か らまだ 7年 しか経 過 して い な い こ ともあ り,WWWは. ,「 イ ン ター ネ ッ. トを利用 して世界 中 か ら情報検索が で きる システム」 として理 解 されて い る こ とが 多 い 。大学 の研 究教 育現 場 で も,WWWを. 利 用 した論 文 の検 索 や. ,. サ ー チ エ ンジ ンの利用法 な ど,大 学外 デ ー タベ ースヘ の アクセス手段 と して 主 に利用 されて い る。 しか し,WWWブ. ラウザ は元 来 イ ンター ネ ッ トと極 め て 親和 性 の 高 い ア. プ リケ ー シ ヨンで あ るため ,電 子 メ ー ル ,チ ャ ッ ト,掲 示板 な どの い わゆる コ ミュニ テ イサ ー ビス ,グ ループ ウ ェ ア,大 規模 アプ リケ ー シ ョンや業務 ア プ リケ ー シ ヨンの クライア ン トソフ トウェ ア,プ リ ンタな どコンピュー タ周 辺機器 の設定 ツー ル な どが続 々 と WWWブ ラウザで稼動 しつつ あ る。 この様 な状況 か ら,コ ンピュー タを活用 した今 後 の研 究教 育 の 重点 を. ,. WWWブ. ラウザ を用 い た ネ ッ トワー クアプ リケ ー シ ョン利 用 に シ フ トす べ. きであ る と考 えて い る。 また ,業 務 アプ リケ ー シ ョンな どの クライア ン トソ フ トウ ェ ア導入 に際 して ,開 発 コス トや操作性 の慣 れか ら,従 来 の大型汎用 コ ンピュー タシス テ ムの イ ンタフェース を踏襲 す る例 が 多 く見 受 け られ る が ,中. を学 内情報 ネ ッ トワ ー クシ ス テ ムの標 準 イ ンタフェース と して. 採用す る こ とに よ り,利 用す るソフ トウ ェ アの操作性 が統 一 され , トー タル コス トを削減で きる可能性が高 い こ とに注意す べ きである。. 2。. 2。. WWWを. l WWW共. 中 心 に した 大 学 情 報 ネ ッ トワ ー ク シ ス テ ム の 構 築. 有 によるシナ ジー効果. 大学 で は,部 局 ,委 員会 ,研 究室 ,研 究者 な ど様 々 な単位 で知的生産活動 が行 われて い る。本来 ,各 セ クシ ョンの活動 は教授 会 な ど統括 的会議 にお い て報告 され ,そ の方針 につい て十分 な審議 が行 われるべ きである。 しか し多.

(8) 38. WWWを. 中心にした大学情報ネットワークシステムの構築. くの場 合 ,短 時 間 の会議 にお い て 各 セ クシ ョンの活動 内容 を全 て把握す る こ とは 困難 で あ り,形 式 的 な活動 報 告 で 会議 を進 行 す る こ とが 多 い。 この た め ,セ クシ ョン間 の情報交換 は不十分 とな り,直 接 関 わ つてい ない プ ロ ジェ ク トの進捗状況 を把握す るため には多大 な労力 を要す る。 そ のため ,大 学全 体 の動 きは極 めて緩慢 な もの にな らざるを得 ない 。仮 に,そ れぞれのセ クシ ョンが 積極的 に情報 開示 を行 お う としていて も,そ の 開示方法 が統 一 され て い なければ利用価値 が 半減 され る。以上 の よ うな理 由か ら,知 的生産活動 の シナジ ー効果 を生 むため には,情 報 開示 や ア クセ ス方法 の統 一 化 と簡易化 が 不可欠 であ る。 これ まで ,ネ ッ トワー クを用 い た情報共有 の ツール と して ,電 子 メール や メ ー リ ング リス トが 利用 され る こ とが 多 か ったが ,メ ール ア ドレス管理 ,配 信範 囲 の調整 が 難 しく,ロ グを保存す るだけではプ ロ ジ ェ ク トの流 れが 不 明 瞭 となるな どの 問題 点 が 存在 した。 ところが. WWWで. は,開 示情報 を見 や. す い形 に加 工 で き,必 要 に応 じて 自由に ア クセ スす る こ とがで きる。情 報 開 示範 囲 を限定 したければ,任 意 の ファイルやデ ィレク トリに対 して パ ス ワー ド認証 や IPア ドレス制限 な どに よ リア クセ ス制 限 をか け る こ とも可 能 で あ る。 この よ うな理 由 で ,―. は,現 時点 で は上 記 目的 に最 も合致 す る情. 報共有 プラ ッ トフ ォーム で あ る と言 える。 最 も簡易 な実現例 と して ,Www で動作す るグループウェア を購 入 し,そ れ をカス タマ イ ズす る ことに よ り情 報共有 を図 る方法 もあるが ,各 活動単位 が 定 め られた フ ォーマ ッ トに従 って プ ロ ジェク トの進行状況 を開示 し共有す るだけで も,極 めて安価 にシナジ ー 効果 を生 む こ とがで きるので はない か と考 え られ る。. 2。. 2. 大学構成 員向 けポ ー タル サ ー ビスの 実現. イ ンター ネ ッ トを活 用 した学 生 向 けサ ー ビス と して ,い くつ か の 大 学 で や携帯 電話 端 末 を用 い た シ ラバ ス 開示 ,履 修 登 録 ,証 明書 申請 ,休 … 講情報 ,就 職情報 ,図 書検索 な どのサ ー ビスが 導 入 され つつ あ る。 しか し多 くの場 合 ,統 括部局 の不在 ,不 十分 な予 算措置 な どの理 由に よ り,そ れぞれ.

(9) 佐. 39. 伯. のサ ー ビス を各部局 で独 自に開発 せ ざるを得ず. ,. コンセ プ トや操作性 が不統 一 となるため に,サ ー ビス全体 として使 い勝手 が悪 くな ってい る。 この よ うに,大 学全体 のサ ー ビス を一 元 的 に提供 で き るか否 かが ,提 供 サ ー ビスの 品質 に直結す る。 一 方 ,全 ての学 生 に汎 用情報 を提供す るだけで は. 1.緊 急連絡 あ なたは社 会学専攻 に 配属決定 され ま した 2。 本 日の予定 1限. 2限 ,. 溢 れ る情報 の 中 か ら 自分 に必 要 な情報 を抽 出す る 作業 を学生 に課す る こ とになるため ,学 生個 人 の 年次 ,ク ラス ,履 修状況 な どの属性 を元 に個 人 ご とにカス タマ イズ されたポ ー タルサ ー ビスが必 要 になる。図 5に. ☆ 甲南女子大 Web 2000/10/01 12:30. ,学 生 向け携帯電話 ポ ー タル画面. の構 築例 を提 案 す る。WWwブ ラ ウザ で ポ ー タ ルサ イ トに ロ グイ ンす る と,そ の 日一 日の授 業 や. 4限. 歴史 I 英語 Ⅱ 社会調査 法. 10:00∼. 12:00健. 康. 診 断 (保 健室 1週 間 の予定 3。 4.履 修情報 5.申 請 メニ ュー 6.予 約 メ ニ ュー 7.検 索 メニ ュー ). 図 5 学生 向 け携 帯 電 話 ポ ー タル画面 の例. 休講情報 ,各 部局 か らのお知 らせ な どが一 覧 で表示 され るこ とに よ り,学 生 か ら見 れば,部 局 を超 えた シーム レス なサ ー ビス が実現 される こ とになる。 この 時 ,コ ンテ ンッ作成 の責任境界 を明確 にす るため に,ポ ー タル画面 の見 出 しを「教務課 か らのお知 らせ 」,「 図書館 か らのお知 らせ」 な どと各部局 ご とに分類 しが ちであ るが ,「 申請 メ ニ ュー」,「 予約 メニ ュー」 な ど 目的別 に 分類 したほ うが はるか にユ ーザ フ レン ドリなシス テ ム になる ことに注意す べ きである。 この よ うなポ ー タルサ イ トの構築 に際 しては,教 務課が抱 える学 生情 報 デ ー タベ ー ス と各部局 の情報管理 システム との連携 ,職 員 に よる リア ル タイ ム 情 報 入 力 ,帳 簿 管 理 業 務 の オ ン ラ イ ン化 ,WWWと. 携 帯 電 話 用 画 面 の連. 携 ,学 生 のパ ス ワー ド管理 な ど数多 くの検討事項 が 存在す る。 一 方 ,こ の学 生 向け ポ ー タルサ イ トの基本構成法 は,教 職員 向けサ ー ビス に も応用可能である。予 定情報 ,各 部局 か らの連絡 ,募 集案 内 ,書 類提 出. ,. 履修 ・成績管理 な どを一 元的 に集約 し,個 人向けに カス タマ イズ表示す る こ とに よ り,WWWを. 情 報 「シス テ ム」 と して 利 用 す る本 質 的意味 が理 解 さ.

(10) 40. WWWを. 中心にした大学情報ネットワークシステムの構築. れ るはず である。. 2。. 3. 学 内情報 ネ ッ トワー クシス テムの統括的管理. 多 くの大学 で は,事 務 ,図 書館 ,教 育用 システムな どの情報 ネ ッ トワー ク システムをそれぞれの部局 が独 自に構成 して い る。 しか し,こ れ まで述 べ た よ うに,現 在 ,各 部局 の システ ムは超高速 ネ ッ トワー クで接続 され ,対 外接 続線 で イ ンター ネ ッ トに常時接続 されて い る。従 つて ,大 学全体 の情報 ネ ッ トワー クシス テ ム を一つの システ ム と捉 え,デ ー タ互換性 ,相 互運用性 を高 め る努力 を怠 れば,新 たなサ ー ビスの構築 や雑 多 なネ ッ トワー クシステムの 管理 に余分 な コス トが発生 す る。具 体 的 には,共 有す べ き各種 デ ー タの コン バ ー トや再 入力作業 ,異 なるプラ ッ トフ ォーム のセキュ リテ イやバ ックア ッ プ管理 な どの遂 行 に余分 な人員 を配 置す る必 要が生ず る。 また ,情 報 ネ ッ ト ワー クシステム技術 自体 が 年 々高度化 して い るため ,各 部局単位 で この トレ ン ドに追随す る こ とは極 めて難 しくなってお り,既 存 システムの更新 に関 し て も十分 な検討が な され な くな つて きて い る。 さらに,情 報 ネ ッ トワー クシ ステムの利便性 を高 め よ う とすれば不正侵 入 ,サ ー ビス妨害 ,情 報盗用 な ど へ のセキュ リテ イ対策 が 一 層重要 となる。 以上 の よ うな理 由 か ら,「 技術 は集 中,コ ンテ ンツは分散」 とい う方針 に よ り,学 内 の情報 ネ ッ トワー クシス テム技術 を集約 し,各 部局 の システム構 築 ,安 定運用 ,サ ー ビス,相 互接続 に対 してア ドバ イス を与 え,部 局 間 の調 整 を行 う専 門部局 の重要性 が 飛躍 的 に高 まって くる と考 えて い る。. 2.4. 大学構成 員 に対 する情報 ネ ッ トワ ー ク リテ ラシ教育. wwwを. 利 用 した学 内情 報 ネ ッ トワー ク シス テ ムの 有 効 活 用 を図 るため. には,学 生 ,教 職員 な ど,大 学構 成員 に対す る情報 ネ ッ トワー ク リテ ラシ教 育 が重要 な課題 の一 つ となる。既 に多 くの大学 で ,全 学 生 に対 して情報 ネ ッ トワー ク リテ ラシ教育 を必修 化 して い るが ,そ の教 育 内容 は PC,Os,電 子 メ ール,―. での情報検 索 ,ワ ー プ ロ を始 め とす る ア プ リケ ー シ ヨンソ.

(11) 佐. 41. 伯. フ トウ ェ アな どの利用方法 と簡単 なネ ッ トワー クエ チケ ッ トの紹介 に留 まっ て い る。 しか し,次 の三 点 の 理 由 に よ り,今 後 の教 育 の 中心 を,―. ブ. ラウザ をイ ンタフェース に したアプ リケ ー シ ヨン利用 とネ ッ トワー クセキ ュ リテ イに移すべ きであ る と考 えて い る。. (1)携 帯電話 を始 め とす る非 PC情 報端末 が イ ンター ネ ッ トアクセス手段 の 主流 になる こ と (2)ASP(Application Servicc Provider)の 発展 に よ りほ とん どの アプ リケ ー. シ ョンソフ トウェアが WWWに よ り利用可能 となること. (3)電 子 メール,掲 示板 ,チ ャッ トなどを利用 したいわゆる電子 コ ミュニテ イヘ の学生 の参加が急速 に進んでい ること 学生の多 くは,未 だに Microsot Windows,Word,Excelを 中心 にした PC利 用教育 を要望 してい るが,全 ての学生が今後 イ ンターネッ トと深 い関わ りを 持 ちなが ら日常生活 を送 らなければならな くなる ことは明 らかであるため. ,. ネッ トワー ク分散環境 でのアプリケー ション利用 とコ ミュニケー シ ヨン教育 を通 じて,イ ンターネッ トの本質的意味 を理解する ことが何 よ り大切 になる のである。 一方, 日々学生 に接する教職員 に対す る情報 リテラシ教育 は,学 生に対す る教育以上 に重要である。学生が理解すべ き上記 の事項以外 に,研 究 ・授業 資料 のデジタル化 と蓄積検索技術 ,ホ ームページ・電子掲示板 ・メー リング リス ト・電子 メールを利用 した研究者や学生 との コ ミュニケーシ ヨン技術 な ど,高 度な情報ネ ッ トワークをいかに研究 ・教育 に活用す るかについて広範 囲な知識 を身 に付 けることが求め られる。 この 目的を達す るためには,単 な るリテラシ教育 だけでな く,活 用事例 と取 り組 みを互 い に紹介す る研究会形 式 の勉強会が有効 な手段 とな りうると考 えている。. お. わ. り. に. 本稿 で は まず ,イ ン ター ネ ッ トの普及動 向 につい て概 説 し,家 庭 や携帯電.

(12) 42. WWWを. 中心 にした大学情報 ネットワークシステムの構築. 話 か らの イ ンター ネ ッ ト接続 要求 が高 まって い るこ と,対 外接続線 に比 べ て はるか に広帯域 な学 内 ネ ッ トワー クを活用す るには,マ ルチ メデ イアアプ リ ケ ー シ ョンと分散 コンピューテ イング環境 を考慮 しなければな らない こと. ,. を学 内情報 システ ムの標準 イ ンタフェー ス と して採 用 す べ き こ とを ― 指摘 した。 次 に,知 的生 産活動 の 活性 化 の ため には電子 メ ール よ りも WWWを 活 用 す べ きであ る こ と,各 部局縦割 りの情報提供 ではな くシーム レス なシ ス テ ム を構築すべ きこ と,大 学情報 ネ ッ トワー クシ ステムの安定運用 と効率 的利用 のため には統括 的管理部局が必須 である こ と, リテ ラシ教育 の 中心 をネ ッ ト ワー ク環 境 での アプ リケ ー シ ョン利用 とコ ミュニ ケ ー シ ョン教育 に移す べ き こ とを示 した。 本稿 が ,新 しい大学情報 ネ ッ トワー クシ ステ ム構築 に関す る議論 の きっか け となれば幸 い である。. 参考資料. 1)郵 政省編,「 平成 12年 版通信 白書」,http:〃 www.mpt.gojp/poHcyrepo■ sttapa_ nese/papers/h12/index.htrrll,2000。. 2)ア. クセ ス メデ イア イ ンターナ シ ヨナル株式 会社 ,家 庭 内情 報 関連 機器 普及率. 里, 2000. 訂司型 cojp/ 3)マ ルチ メデ イア総 合研 究 所 ,99年 国 内 パ ソ コ ン出荷状 況 ,http:〃 m2五 。 newsreleases/00201.htnll,2000。. 4)Japan Gigabit Network,http:〃 wwwojgn.tao.go.jp/..

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