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WindEurope Offshore 2019 参加報告記

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Academic year: 2021

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WindEurope Offshore 2019 参加報告記

弘前大学 地域戦略研究所 本田 明弘 1.はじめに 2019 年 11 月 26-28 日の3日間,デンマーク コペン ハーゲンのベラセンター(図 1)で開催された Wind Europa Offshore 2019 に参加したので,会議および展 示会の概要を報告する. 図1. 会場のベラセンター(© WindEurope) オープニングセッションは冒頭にメイン会場で開催さ れ,全体の参加人数は約 8,000 名,展示社は 433 にの ぼった.開会にあたって、デンマーク王室のフレデリック 皇太子が挨拶をされた。1991年にデンマークで始まっ た洋上風力が、大きな市場に成長して、今回この会議 を開催することの感慨を述べられた。 図2. 挨拶するフレデリック皇太子(© WindEurope) 今回の WindEurope Offshore 2019 は、会議および展 示会で構成され、陸上風力を含めた WindEurope から 洋上風力を独立して開催される欧州の風力関係の一大 イベントである。 今回の会議初日の 11 月 26 日に、WindEurope とし ての洋上風力に係る 2050 年までに 450GW の設備容量 を目標とするレポート(図3)を公開し、図4に示すように 会場一杯の聴衆で盛り上がった。 図3. WindEurope のレポート1]表紙 図4. オープニングセッション(© WindEurope) 2018 年末での欧州における洋上風力発電の設備容 日本風力エネルギー学会誌 Vol.43, No.4 ― 595 ―

会議参加・報告記

04 学会誌43-4号(会議参加・報告記).indd 595 2020/02/17 11:10:18

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量は、陸上でおおよそ 180GW、洋上で 18.5GW であり、 洋上だけで現状の約 24 倍を目指すものである。 図 5 には IEA が 2050 年までの欧州における電源構 成の比率を予測したもので、2042 年以降は洋上風力が 陸上風力を抜いて1番となっている。 図5.欧州における電源構成の比率予測2] これを現実的に検討して、図6に示す従来の北海を中 心とした海域に加えて、バルト海、大西洋、地中海を含 む南欧海域においても導入促進を図るビジョンを示し、 国ごとに目標を共有化した事は驚愕に値する。 図6.欧州における 2050 年の洋上風力発電設備予測1] 以上のバックグラウンドがある中での会議であるため、 話題の中心は、450GW@2050 という目標をいかに達成 するかとの点に集中した 2.会議 会議冒頭のオープニングセッションでは、風車メーカ ーである MHI Vestas Offshore Wind、発電事業者の Orsted、Shell さらに海事工事会社である Van Oord から 代表者が登壇して各々の意見を繰り広げた。石油王手 として知られる Shell から、既存エネルギーからの転換を 図り、洋上風力に興味を持っている旨の説明があった。 図7.オープニングセッション登壇者(© WindEurope) 表1には会議のプログラムを示す。学術というよりも、 より広範囲なテーマに関する 3 日間の討議が中心であり, 3会場におけるパラレル形式で行われた. 特に目を引いたテーマとして、風力業界の関係者で はない軍や漁業者からの発表があり、いずれも気候変 動に対応するエネルギー確保のため協力的なスタンス でのプレゼンテーションであった。 図8. ベルギー海軍の発表3] 図9. 英国空軍の発表4] Journal of JWEA 2019 年 ― 596 ― 04 学会誌43-4号(会議参加・報告記).indd 596 2020/02/17 11:10:21

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3.ポスター

日本からのポスター発表は以下の通り.

涌井(大阪府大):Model predictive control of floating offshore wind turbine-generator Systems based on preview of wind speed and wave height, PO.040

・ 市村(自然エネルギー財団):Current status and opportunities to be a major power source toward 2030 for offshore wind in Japan, PO.057 ・ 辻(神戸大):Hub-height wind resource estimation

based on year-round met mast and short-term LiDAR observations, PO.157

生井(神戸大):Upper-level wind resource assessment over Japan for airborne wind turbines, PO.158 4.展示会 展示場では洋上風力の発電事業者、風車メーカー、 サプライヤ、工事関係者など各種の展示が行われてい たほか、グローバルマーケットシアターとして欧州のみ ならず、米国、中国、日本、インド、台湾の関係者が登 壇してプレゼンテーションを行った。 日本からは、日本風力発電協会 中村専務理事のほ か、ベーカー&マッケンジー事務所の江口氏、日本政 策投資銀行の北村氏がプレゼンテーションを行った。 また、展示場内に設置されたプールで洋上風力から の緊急時の脱出訓練のデモが行われていた。(図10) 図10.展示場内に設置されたプールと緊急脱出用ボ ート

Day Time A10 A11 A12

11/25 9:00‐10:45 Opening Ministerial Session

11:15‐12:30 How to deliver 450 GW by 2050

14:00‐15:30 Sharing the maritime space with 

other sectors & interests CEO Panel ‐ Delivering the first 100 GW by 2030 Bottom‐fixed foundations design 16:15‐17:45 How to keep the supply chain 

competitive Workforce bottlenecks How Chief Technology Officers see the scale‐up 11/26 8:30‐9:00 Energy talk with Henrik Stiesdal

9:00‐10:15 Financing the expansion of offshore wind 10:45‐12:15 Revenue Streams Ports and the industrialisation of 

offshore wind Research and innovation priorities 14:00‐15:30 Financing offshore wind outside 

Europe Happy coexistence with aviation and the military Science & Research Symposium 16:15‐17:45 Installing larger turbines: 

challenges and solutions Preserving marine biodiversity 11/27 8:30‐9:00 Energy talk with Makani CEO Fort Felker

9:00‐10:15 Regional cooperation on offshore grid development 10:45‐12:15 Floating offshore wind: markets & 

projects Offshore wind, balancing, inertia and other ancillary services Using data to improve planning and operations 13:30‐15:00 Floating offshore wind: towards 

industrialisation Digitalisingthe system integration of offshore wind Technical symposium O&M and Resource Assessment 15:30‐17:00 Cybersecurity Offshore wind and electrification 表1. 会議プログラム 日本風力エネルギー学会誌 Vol.43, No.4 ― 597 ― WindEurope Offshore 2019 参加報告記 04 学会誌43-4号(会議参加・報告記).indd 597 2020/02/17 11:10:23

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更に、洋上風力のメンテナンスに関わる展示物も多く、 図11に示す安全具関係の実演も行われており、欧州で の洋上風力が実用段階に入っている事を感じさせた。 図11.ハーネスを装着した梯子昇降時のデモ 6.まとめ 洋上風力に関して,欧州が 2050 年までの目標を共 有し,その達成に向かっての動きを始めようとする風力 発電の先進地域である欧州の取組に感心させられる一 方で,日本の現状が大きく立ち遅れている状況を認識 させられた. 今後の関係各位の尽力で,少しでも状況を挽回でき ることを切に願うものである. 参考文献 1]https://windeurope.org/wp-content/uploads/files/a bout-wind/statistics/WindEurope-Annual-Offshore-Sta tistics-2019.pdf 2]https://youtu.be/PHym7PqEMVk

3] Jan De Beurme, ‘Maritime security, governmental operations and windfarms’, WindEurope Offshore 2019 4]Rose Galloway Green, ‘Mitigating Air Defence Issues through the Offshore Wind Sector Deal’, WindEurope Offshore 2019

Journal of JWEA 2019 年

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参照

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