Title
保健体育教師志望学生の器械運動における技能の達成度
に関する事例研究
Author(s)
嘉数, 健悟; 岩田, 昌太郎; 竹内, 俊介; 二宮, 亜紀子
Citation
広島大学大学院教育学研究科紀要. 第二部, 文化教育開発
関連領域 = Bulletin of the Graduate School of Education,
Hiroshima University. Part. 2, Arts and science education(59):
337-343
Issue Date
2010
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/10124
広島大学大学院教育学研究科紀要 第二部 第59号 2010337-343
保健体育教師志望学生の器械運動における
技能の達成度に関する事例研究
嘉数健悟・岩田昌太郎・竹内俊介
1・二宮亜紀子
2(20lO年lO月7日受瑚)
Case
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キーワードー保健体育教師志望学生.器械i
連動,技能1.問題の所在
「健やかな体を育む教育のあり方」専門部会の「審 議会経過報告(平成17年度9月29日)
J
において.体 育の説明責任(アカウンタビリティー)に応えるため. 「身体能力J
r
知識,思考・判断J
r
態度」の各領減に 関わった到達日襟をできるだけ具体的に提示する方針 で作業が進められてきた。そして,平成20年に中学校 争習指導要領が改訂され,学習内容が明確に示された ことで,そのE
産突な習得が円指されている(今関. 2008:岡/:11.2008)。 すなわち.今後は従来の課題を踏まえて.基礎的・3
圭本的な学力の笥得が明確に意図される中で.各jjs動 1 .2広島大学大宇院教育学研究科博士課税前期 領域での最低限の体育的学力を保障する指導のあり方 が求められる。 ところで,これまでの体育授業においては,運動技 能の習得に関心が寄せられており.その指導法や到達 度に関する報告を散見することができる (例えば。 佐藤ら, 2009:中垣ら 2009)。とりわけ,運動技能 や意欲の二極化が表れやすい器械運動の領減では.学 校 現 場 に よ る 多 く の 関 心 を 集 め て い る ( 江 藤 ら 2008;松下.2008)。
器械運動の領域について,高橋ら(1992)は「自分 自身の運動経験の不足から器械運動の指導を回避して しまう先生方が少なくありませんJ
と述べており.器 械運動に対する教師の苦手意識が授業を行う際に少な からず影響を与えていると考えられる。言い換えれば. 教師の器械運動に対する技能や知識,経験の有無に嘉数健悟・岩附昌太郎・竹内俊介・二宮亜紀
f
よって,児童生徒の学習状況に大きく差がでると思わ れる。 では,このような課題を解決しようとする時.教員 養成もその役割を少なからず担っていると考えられる。 教師は, 学習指導要領に基づいて授業を実践するこ とが求められるため,教員養成においても学習指導要 領に明示された技を経験しあるいは習得することが 求められる。 水島 (2004)は,大学における器械運動の受講者の 多くが.I
器械運動をするk
で,指導者は示 範 (見本) できる能力が必要である」と答えていると述べてい る。その縄由は,I
見せることによってイメージがっ くりやすい」ということであった。そのため.r
指導 者が示範できるということは,学習者を指導する1
-
.
で 重要な情報を指導者ー自身が留得することができ, さら にその情報を理解することによって,学習者を指導す る十でその情報をより効果的に役立てることができる のであるJ
(水島.2004)。また,吉田ら(1996)もI
白 分でできること.あるいは自分でやってみた経験があ ることは,教師の自信となって如実に現れます。その 意味で指導者は基本的には<笑技派>であって, 指導 者としての最低限の実技経験が保持される必要があり ます」と指摘している。すなわち,教師が技を指導す るために重要なことは,児童生徒が知りたい情報やど のようにすればできるのかといった技の情報であり, そのために.教師自身が指導する技を経験し,できる ようになることが求められる。つまり.教員養成では 現職教師として学校現場に州る前に,教師を志望する 学生に最低限の運動経験や技能を保障することも重要 になってくる。 しかしながら,実際に保健体育教師を志望する学 生が器械運動の技がどの符度できるのか.あるいは どの技を苦手としているのかについての研究は皆無 に等しい。2
.
研究目的
そこで本研究は, 中・高等学校の保健体育教師免許 を取得する予定である大学生の器械運動における技能 の到達度をi
調査することを目的とする。具体的には, 平成20年度版中学校学習指導要領解説保健体育編(以 下,改訂学習指導要領と略記)に例示された「マット 運動J.I
鉄棒運動J
.
I
跳び箱運動J
の技を大学におけ る器械運動の授業を通して.どの程度できるようにな るかについて,その現状を調査することである。すな わち.本研究は教員養成の実技科目, とりわけ器械運 動における授業改善の方策の基礎資料を提供する。3
.
研究方法
3
.
1.調査対象者と対象授業の概要 調査対象者は.H
大字教育学部健康スポーツ系コー ス所属のl年生32名(男子18名,女子14名)である。 対象授業は, 平成初年度後期に開講された「器械運 動1J
の授業 05時間)で,主に技能の習得を日的 としているl' 授業の進め方は.I
マット運動J
I
鉄棒運動J
I
跳び 箱運動」の3種目の練習ができるように場の設定を行 い 履修学生を3つのグループ (マ yト運動,鉄俸運 動,跳び箱運動),こ分けた。そして.各グループが各 種目を 20~25分程度練習し 1 ~'I の授業で 3 種目を ローテーションして行った。また4 前"
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度にI
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授業を 履修した学生(14名)が種目ごとに4-5名はりっき. 教師役として指導や助手守をわわせた。授業形態は, 主 に担当教員とTAの大学院'4:が全体の指導を行い, 教師役の学生が個別指導を行った。 なお,教師役の学生は 全員が教育実脅を経験して おり最低限の指導経験は持っているO また,事前に教 材研究を行うように指導も行った。 3.2.調査内容 調査内容は.改訂学習指導要領の 「第2京第 2節各 分野の日標及び内容B務械運動第3学年J
に例示され た技であるc 具体的には,表lのii
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りである。また, 技が「できた・できていない」についての判断は.授 業担当の大学教員とTAが迷動観察を行い判断した。 そのため担当教員とTA.教師役の学生は.r
器械連 動の授業づくりJ
(尚橋ら.1992)を参考にし 事前 に各種円の各技のポイントを協議し,迷動観察の視点 表1 種目ごとの技の内容 γット運動 主主体ょ型出] 跳び箱理場dJ 恒 リ土月倒立回転 内frh 主 nliil~,、 │制脚跳び 倒4ブリァジ 後Jブ主持!日1中山 開脚f'll身跳び 側脚Hi!転 降車カ刈tlがり 泊哨、えこみ眺び 開仰後軍r. 踏み鍾しおり liif}j制腕倒立lo'lt、眺び 倒立前転 内íj }j膝制 II"I~攻、 加lfil'眺び 伸膝後転 後}i膝かけ阿帯、 ,ill.);倒、'i向転跳び 畑j方倒立回転、1/4ひねり 月1ft民的眺びIり ytはね跳び 片足'1'-均、,',-ち 後}jfi申膝支持lりl軒、 6'1立 i量Jち阪り桃びI句 伸nf前+.., Hji}j仰膝支持"11転、 前方倒立阿転眺び I持眺び越しト灼 E且はねおき 前五もを川、けl耐恥、 片足E而木平立ち ~A品、け fj,'り 後転倒守 illがり¥
¥
¥
i量),浮き支持1"1恥、 体下振りHlし卜り 338-保健体育教師志望学生の器械運動における技能の達成度に関する事例研究 をすり合わせた。
3
.
3
.
分析方法 分析は.Microsoft 0節目Excel2ω7を用いて.種 目ごとの各技への到達人数とその割合を算出した。ま た.各技に対して何週日に何人が到達したのかについ ても分析した。4
.
結 果
4
.
1
.
マット運動の到達度及び到達日数 表2は,マット運動における遡ごとの各技への到達 人数及びその割合を示したものである。 マット運動において全員が到達した技は無かった。 またJ
側方倒立回転H
倒立ブリッジH
関脚前転H
開 脚後転J
r
倒立前転J
r
伸膝後転J
r
側方倒立回転1/4
ひ 表2
マット運動における各技への到達人数及び日数 安出主IJ数 IW 2可V 3可V 4 W 5可" 6 W 7 w 8 W 9明J 10市内J lIW 合 計 人 数 26 I 2。 。 。 。 。 。 。
30 (人) 似IJ}J 倒\'t:~.'J Ifi,μ 害IJ{} (号令) 81.3 3.1 6.3 3.1。
。
。 。
。
。 。
。 。
。 。
。 。
。
93.8 人数 19 5 o O I。
2 O。
I。
28 (メ、) fjlJ、i正ブリγジ 割 合 (ろも) 59.4 15.6。 。
。
。
3.1。
。
6.3。
.0。
。
3.1。
。
87.5 人 数 3 17 3。
1 l 3 o。
2。
30 I井J)J1i!lilil転 (人) 割 合 (ろも) 9.4 53.1 9.4。
。
3.1 3.1 9.4。
。
0.0 6.3 0.0 93.8 人数 2 19 3 【} I l 3。
。
。
30 (人) 同月!阿l千五和i 割 合 (ろ也) 6.3 59.4 9.4 0.0 3.1 3.1 9.4 0.0。
。
3.1 0.0 93.8 人 数。
17 2 I 2 4。 。 。 。
27 仔'Ju:nij帯広 (入、) 割 合 (引け。
。
53.1 6.3 3.1 3.1 6.3 12.5。
。
。
。
。
。
0.0 84.4 人 数。
19 2 I 1 2 4 O。
1。
30 (入、) {申)j,H圭恥、 寄付干 (%)。
。
59.4 6.3 3.1 3.1 6.3 12.5。 。
。
。
3.1。
。
93.8 人 数。
12 3 2 3 2。 。
2 26 -? f則1Jイタl立「口1'Iit., (人) ツ l〆1U寸Aり 害J合I。
。
9.4 6.3 9.4 6.3 3.1。
。
。
。
6.3 3.1 81.3 ( %) 37.5 i軍 人 数 動 (人)。
10 8 4 z。
。
2 1 29 Ji足斗LJ勾、Vち 害IJfr (今(,)。
。
31.3 25.0 3.1 12.5 3.1 6.3 0.0。
。
6.3 3.1 90.6 人 数。
7 1 2 3 1 l。 。 。 。
15 (人) 佐IJマy 前合 (写令)。
。
21.9 3.1 6.3 9.4 3.1 3.1。
。
。
。
0.0。
。
46.9 人 数。
4 3 3 3。 。 。 。
15 (人) イ巾膝 前ifiu 割合 (今も)。
。
12.5 9.4 9.4 3.1 9.4 0.0。 。
。
。
0.0 3.1 46.9 人 数。
3 2 3。
7。 。 。
l。
16 口ij方 倒 点 [111転 (人) 割合 (号令)。
。
9.4 6.3 9.4 0.0 21.9。
。 。
。
。
。
3.1 0.0 50.0 人 数。
3 2 2 4 5。 。
1 19 fitil:t.t:l.f.oき (人) 神l合 (号令)。
。
9.4 6.3 6.3 12.5 15.6 3.1。
。
。
。
3.1 3.1 59.4 人 数。
2 2 2 7 4 4 O。
2 24 (人) 片Ji1:iI~ !tl,j 71<可ぇ、'ct.) 割台 (ろ色)。
。
6.3 6.3 6.3 21.9 12.5 12.5 0.0。
。
3.1 6.3 75.0 人 数。
z 2。
I 3 2。 。
I 1 12 後+
ζ
似てな (人) 割 合。
。
6.3 6.3。
。
3.1 9.4 6.3 0.0。
。
3.1 3.1 37.5 (今ら)嘉数健悟・岩田昌太郎・竹内俊介・二宮亜紀子 表
3
鉄棒運動における各技への到達人数及び回数 到 達 日 数 IW 2 W 3 W 4 W 5W 6 W 7 W 8W 9W ¥OW IIW 合 計 人 数 17 3 2。 。 。 。 。
25 前 方 支 持 (人) 回 転 割 合 53.1 9. 4 6.3 3.1 3.1 3.1。 。
。
。
。 。
。
。
78.1 (%)。
。
人 数 18 3。
2。 。 。 。
26 後 方 支 持 (人) 回 転 割 合 56.3 9.4。
。
3.1 6.3 3.1。
。
。
。
81.3 (%) 3.1。 。
。
。
人 数 9 6 2。
。 。 。
。
20 (人) 月奈カ斗ナiニカミり 割 合 (%) 28.1 18.8 6.3 0.0 3.1 3.1。 。
。
。 。
。
3.1。
。
62.5 人 数 2 ¥0 5 I。 。 。 。 。
20 踏み越しおり (人) 割 合 6.3 31.3 15.6 3.1 3.1。 。
。
。
0.0。 。
。
。
3.1 62.5 (%) 人 数。
8 3 2 2。
2。 。 。 。
17 前 々 膝 か け (人) 回 転 割 合。
。
25.0 9.4 6.3 6.3。
。
6.3。 。
。
。 。
。 。
。
53.1 (%) 人 数。
5 3 3。 。 。 。
14 後 方 膝 か け (人) 回 転 割 合。
。
15.6 9.4 3.1 9.4 3.1 3.1。
。
。 。
。
。
43.8 (%) 0.0 人 数。
3 10 2 2 1。 。 。 。
19 前振り眺 (人) び下り 割 合。
。
9.4 31.3 3.1。 。
。
。
3.1 59.4 (%) 6.3 6.3。 。
。
。
人 数 1 1 4 6。
3。 。 。 。
16 後 方 伸 膝 (人) : j;;主 支 持 回 転 割 合 棒 3.1 3.1 12.5 18.8。
。
9.4。 。
。
。 。
。 。
。
3.1 50.0 i軍 (%) 動 λ、都E。
¥0 2 2 2。 。 。
4 3 24 後ろ振り (人) 尉Eひミトり 割 合。
。
3.1 31.3。
。
75.0 (%) 6.3 6.3 6.3。
。
。
。
12.5 9.4 人 数。 。
1。 。 。 。 。 。
。
2 自可jゴイ申H宰 (人) 支 持 回 転 割 合。 。
。
。
3.1。 。
。
。
6.3 れも)。 。
。
。
0.0 0.0 3.1 0.0 人 数。 。
3。
4。 。
。
¥0 支 持 跳 び (人) 越し下り 割 合。 。
。
。
3.1 (%) 9.4。
。
12.5 3.1。 。
。
。
3.1。
。
31.3 人 数。 。 。
2。
3。 。 。 。 。
5 前方ももか (人) け 向 転 割 合 (%)。 。
。
。
0.0 6.3。
。
9.4。 。
。
。 。
。 。
。 。
。
15.6 人 数。 。
。 。
2。 。 。
。
4 (人) ももカ叫ナ}カ1り 割 合 (%)。 。
。
。
3.1。 。
。
。
6.3。 。
。
。 。
。
3.1。
。
12.5 人 数。 。
。
。 。 。
。
4 (人) ftよニカ1り 割 合 (%)。 。
。
。
3.1 3.1。
。
3.1。
。
0.0。
。
3.1。
。
12.5 人 数。 。 。
。 。 。 。 。 。 。
f&hィ手き (人) 支 持 回 転 割 合 (%)。
。
0.0。
。
3.1。 。
。
。 。
。 。
。 。
。
0.0。
。
3.1 人 数。 。 。
3。
。 。 。
2 7 棒下振り (人) 出し下り 割 合 (%)。 。
。
。 。
。
9.4。
。
3.1。 。
。
。 。
。
6.3 3.1 21.9 340保健体育教師志望学生の器械運動における技能の達成度に関する事例研究 ねり
J
r
片足平均立ち」は。 80%以上の学生が到達し ている。中でも,r
側万倒立│口l
転Jr
開脚前転J
r
開脚 後転J
r
伸膝後転」は.その到達率が高い。 ー方,r
倒立J
r
伸膝前転J
r
後転倒立」は到達者が 50%に達していない。 週ごとの到達度については,r
側方伊j立回転J
r
倒立 ブリッジJ
r
開脚前転J
r
開脚後転J
r
片足平均立ちj が比較的早い段階て、多くの学生ができるようになって いる。しかし 8週日以降の技への到達者が少ない。 4.2. 鉄機運動の到達度及ひ事~i童回数 表3は,鉄棒運動における週ごとの各技への到達人 数及びその割合を示したものである。 鉄榛運動において80%以上の生徒が到達した技は, 「後方支持向転I
のみである。 一方,到達度が50%以下の技は,r
後方膝かけ凶転」 「支持跳び越し下りJ
r
ももかけヒがりJ
など, 10種類 もある。その多くは, 学習指導要領において発展技に 分類されている。 到達日数については.r
前方支持回転J
r
後方支持回 転J
r
踏み越しおりJ
r
膝かけ上がり」が他の技よりも 早い段階でできるようになっている。しかしながら, 鉄棒運動も.マット運動と同様に8週日以降の各技へ の到達者が少ない。4
.
3
.
跳び箱運動の到達度及び到達回数 表4は,跳び箱運動における週ごとの各技への到達 人数及びその割合を示したものであるO マット運動に ついては.r
閥脚跳び」に全員が到達しており.r
開脚 伸身跳び」ゃ「かかえ込み跳び」も90%以上が到達し ている。さらに,全種目に50%以上が到達しており,マッ ト運動や鉄棒運動とは到達率が大きく異なっている。 到達日数については。「関脚跳びJ
r
関脚伸身跳びJ
r
か かえ込み跳びJ
r
前方屈腕倒立回転跳びJ
が早い段階 でできるようになった学生が多くいる。一方で.r
屈 伸跳びJ
r
前方倒立回転跳びJ
r
頭はね銚び」は,授業 の中盤から終盤にかけてできるようになっている。5
.
考 察
5
.
1.技能の到達度について 技能の到達度は, 全体的にマット運動と鉄棒運動の 到達度が低い結果となった。特に,平成20年度版中学 表4
跳び箱運動における各技への到達人数及び回数 到達日数 1W 2W 3W 4W 5W 6W 7w 8W 9W 10W 11W 合計 人数 32。 。 。 。 。 。 。
。 。
。
32 開脚跳び (人) 割合 (%) 100.0。
。
。
。
。
。
。
。
0.0 0.0 0.0。
。
0.0。
。
100.0 人数。
10 4 9 4 2。
。 。 。 。
29 開脚伸身跳び (人) 割合 (%) 0.0 31.3 12.5 28.1 12.5 6.3。
。
。
。
0.0。
。
。
。
90.6 人数。
8 13 5 3。 。 。
。
31 tJ.かえこみ跳び υ¥) 割合 0.0 25.0 40.6 15.6 9.4 3.1。
。
0.0。
。
3.1。
。
96.9 問E (%) び 人数。
7 5 10 3。 。 。 。 。 。
25 箱 前方問腕 {人) 運1
担l立回転跳び 割合 動 (%) 0.0 21.9 15.6 31.3 9.4 0.0 0.0 0.0。 。
。
。 。
。
78.1 人数。
4 2 4 3。 。
4。
19 加H
巾跳び (人) 割合 (%)。
。
12.5 3.1 6.3 12.5 9.4 3.1 0.0。
。
12.5。
。
59.4 人数。 。
2 8 2 2。 。
3。
18 前.h傍l守同転跳び (人) 割合 (%) 0.0。
。
6.3 25.0 3.1 6.3 6.3。
。
0.0 9.4。
。
56.3 人数。
。
7 4 2 5。 。
4 24 l ijjはね眺び (人) 割合 (%) 0.0。
。
3.1 21.9 12.5 6.3 15.6。
。
。
。
12.5 3.1 75.0嘉数健悟・岩田昌太郎・竹内俊介・二宮亜紀子 校学習指導要領の第3学年において発展技に分類され ている技については, どの種目も到達度が低い傾向に あった。本来,大学生であれば小学校・中学校・高校 と少しでも何らかの形で器械運動を経験しているはず であるO 水島 (2004)は.
1
小学校では器械運動を経 験したが,中学校3年間まったく経験することなく, 久しぶりに高校でという場合がある。これは小学校時 代に比べて,当然のことであるが身体も大きくなって おり,また感覚的な面からみても運動を久しぶりに行 うことから,今まで以上に技を実施することが困難で あることは容易に想像することができる」と述べてお か大学生にとって学宵指導要領に記載された技は難 しかったと考えられる。 しかし教師に示範の技術があること,あるいは運 動経験があるということは,教える上で児童生徒に技 のイメージをもたせることができるだけでなく,教師 自身のもっている技のコツが児童生徒を指導する上で 重要な要素になると考えられる。さらに.1
技を指導 するために必要なことは,児童が知りたい情報であ るO この技がどうすればできるのかという技の技術j (水島.2004)も重要になると思われるO 一方,跳び箱運動については,他の種目に比べると 到達度が高い傾向にあった。金子(1987)によると.1と び箱運動における“とび方つまり,わざの体系は, 鉄棒やマットに比べると,そんなに複雑ではない」た め. 1つの技の体系が他の技に転移しやすく,技能の 宵得が谷易になり到達度が高くなったと考えられる。 また,他の種目が約15種 類 の 技 が あ る の に 対 し 跳 び 箱運動は約半分の7種類であるため. 1つの技にかけ る練宵時間が多くあったということも考えられるO 以上を踏まえると,教員養成では.15コマ(lコマ=9
0
分)という授業の中で,いかに保健体育教師として の技能を保障し児童生徒のために必要な指導力を身 につけさせていくのかが大きな課題になると考えられ る。もちろん.1
オリンピック選手のようなかけはな れた動きでは,それは憧れであって決して学習者はま ねをしたいとは思わないJ
(水島.2004)ため,児童 生徒がI
r
まねたい』と思うような動きの形がそこに 示されなければならないJ
(三木.1999) ことは言う までもない。5
.
2
.
到達回数について 各技の到達日数は,マット運動が「側方倒立回転」 や「開脚前転J
.
1
開脚後転」など,鉄棒運動が「前方 支持回転J
や「後方支持回転J.I膝かけ上がりjなど, 跳び箱運動が「開脚跳び」や「かかえ込み跳びJ
.
1
前 方屈腕倒立回転跳びjなどになっており,早い日数で できるようになっている。これらの技は,平成20年度 版中学校学習指導要領の第3学年において基本的な技 に分類されている技であり,学生にとっても比較的容 易な技であったと考えられる。 一方,どの種目においても8週目以降に到達した学 生が少ない傾向にあり,授業の後半に技能の習得が停 滞していたと考えられる。坂手(1999) は「練習期間 の一時的に進歩が停滞し横ばい状態を示す場合があ る」と指摘しており。本研究においてもその傾向があっ たと考えられる。6
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摘 要
本研究では,中・高等学校の保健体育教師志望学生 が,大学における器械運動の授業において学習指導要 領に例示された技をどの程度できるようになるのか, その技能の達成度を調査した。その結果,以下の3点 が明らかになった。 1)マット運動は.1
仮Ij方倒立阿転J
1
開脚前転J
1
閑脚 後転J
1
I{申膝後転」の達成度が高く.1
倒立J
1
仲膝 前転J
1
後転倒立」の達成度が低い。 2)鉄棒運動は.1後方膝かけ回転J
I
支持銚び越し下り」 「ももかけ上がり」など8種類の技の達成度が低く, その多くは,学習指導要領において発展技に分類 されている技であった。 3)跳び箱運動は,他の種目に比べて達成疫が尚かっ た。それは,他の種目に比べるとわざの体系が複 雑でないことや. 1つの技にかける練習時聞が確 保されていたことが考えられる。 保健体育教師を目指す学'
l
o
が,学資指導要領に例示 されている技をすべて習得しできるようになるとい う必要はない。しかし教師が1つの技に対して十分 な知識や技能を持っていれば,より効〉字よく安全に技 を習得させることができる(水島.2004)。他の運動 領域についても言えることではあるが,これらの基礎 を培う教員養成においては,大学における器械運動の 授業を通して,小学校・中学校・高校で器械運動を指 導できる教師を育てるという責務を負っていると号え るだろうO{注]
1)器械運動に関する授業には.
1
器械運動1J
と「器 械運動I
I
J
があり,前者は技能の習得をH
的とした 授業,後者は~~械運動の指導 i去や技のポイントと いった知識の習得を日的とした授業があるO 一 一 342一一保健体育教師志望学生の器械運動における技能の達成度に関する事例研究