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IRUCAA@TDC : Existence and Function of β-Adrenoceptor Subtypes in Parotid Gland Cells

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

Existence and Function of β-Adrenoceptor Subtypes

in Parotid Gland Cells

Author(s)

宮本, 一彦

Journal

歯科学報, 116(6): 500-501

URL

http://hdl.handle.net/10130/4165

Right

(2)

論 文 内 容 の 要 旨 1.研 究 目 的 唾液分泌において,β アドレナリン受容体は,タンパク成分の合成と分泌に関与していることが知られてい る。β 受容体には β1,β2,β3の他,まだクローニングがされていない仮想のサブタイプ β4を加えると4 種類が薬理学的に分類される。このうち,ラット唾液腺のβ1と β2受容体のサブタイプとタンパク分泌の関 係についてはこれまでにいくつかの報告がなされているが,唾液腺組織における局在と機能の大きさについて 統合された見解が不十分であると考えられる。また,β3受容体については研究の初期には褐色脂肪細胞の脂 質の加水分解,褐色細胞の産熱に関与していると報告されていたが,後年,白色脂肪細胞,消化管,骨格筋に も分布が広げられた。今回の研究では,新しく開発された各サブタイプに特異性の高いリガンドを用いて,3 つのβ アドレナリン受容体のサブタイプのアミラーゼ分泌機能とラット耳下腺組織における局在について細 胞生物学的および分子生物学的な検索を行った。 2.研 究 方 法 Wistar 系雄性ラット(7週齢,200g 前後)から,耳下腺を摘出し以下の実験を行った。①膜標品を調製し, アイソトープとして[3 H]CGP12177を用いて受容体結合実験を行い,親和性(Kd 値)と受容体数(Bmax 値)を求 めた。②耳下腺組織から通法に従って total RNA を調製し,RT-PCR による mRNA 存在を Northern blot に より検索した。③コラゲナーゼとヒアルロニダーゼ処理によって耳下腺腺房細胞を調整し,アミラーゼ分泌実 験を行った。薬物はβ1および β2受容体のアゴニストであるイソプレナリン,選択的 β2受容体アゴニスト であるサルブタモール,より高親和性で選択的β2受容体アゴニストであるクレンブテロール,選択的 β3受 容体アゴニストでβ1および β2受容体アンタゴニストである CGP12177を用いた。また,選択的 β1受容体 アンタゴニストのアテノロールおよび選択的β2受容体アンタゴニストのブトキサミンを用いて,β1と β2各 受容体のアミラーゼ分泌に対する効力の比較を行った。④耳下腺組織から凍結切片を調製し,in-situ RT-PCR によって受容体の mRNA の局在を調べた。 3.研究成績および考察 ラットの耳下腺には,β1,β2,β3アドレナリン受容体のサブタイプの mRNA が存在した。これらの量 は,β1と β2が同程度であるのに対して,β3はごく少量であった。また,受容体結合実験の結果,いずれの 受容体も親和性が nM レベルの高親和性を示し,最大結合量は,β1,β2に比べて,β3がその約1/4と少量 であった。さらに,アミラーゼ放出実験でその効力は,イソプレナリン>サルブタモール>クレンブテロール 氏 名(本 籍) みや もと かず ひこ

(埼玉県) 学 位 の 種 類 博 士(歯 学) 学 位 記 番 号 第 1529 号(乙第672号) 学 位 授 与 の 日 付 平成14年6月12日 学 位 授 与 の 要 件 学位規則第4条第2項該当

学 位 論 文 題 目 Existence and Function ofβ-Adrenoceptor Subtypes in Parotid Gland Cells 論 文 審 査 委 員 (主査) 川口 充教授 (副査) 下野 正基教授 木崎 治俊教授 金子 譲教授 山根 源之教授 歯科学報 Vol.116,No.6(2016) 500 ― 52 ―

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>CGP12177の順であった。β1と β3受容体は耳下腺の腺房細胞と管上皮細胞に分布したが,β2受容体は腺 房細胞よりも管上皮細胞に顕著に認められた。 4.結 論 ラットの耳下腺組織には,β アドレナリン受容体のサブタイプのなかで,β1,β2および少量ながら β3ア ドレナリン受容体が存在することが明らかになった。また,タンパクの分泌は,β1アドレナリン受容体の関 与が大であるが,β2アドレナリン受容体はその40%,β3アドレナリン受容体は20%の分泌機能があること が示唆された。 論 文 審 査 の 要 旨 本研究は,唾液のアミラーゼ分泌に大きな役割を担っているβ アドレナリン受容体タンパクのファミリー のうち,β1,β2,β3の3つのサブタイプについて,ラット耳下腺組織における mRNA の証明,局在部 位,アミラーゼ分泌機能を検索するために,細胞生物学的,分子生物学的な検索を行った。その結果,ラット の耳下腺には,β1,β2,β3サブタイプの mRNA が存在すること,β1・β2サブタイプの受容体数に対し て,β3サブタイプは約1/4であること,いずれのサブタイプも nM レベルの高親和性を有すること,各サブ タイプの耳下腺組織における局在は,腺房細胞,管上皮細胞,毛細血管の細胞に認められること,アミラーゼ 分泌に対する各サブタイプの機能は,β1を1とすると β2は0.3,β3は0.2であることが明らかにされた。 本審査会では以上の発表に対して,1)β2サブタイプが導管細胞に損際する機能的な意義について,2) RT-PCR で大脳皮質を対照にした理由,3)β3サブタイプの分布から考えてより主要な機能は何か,などの 質疑が行われ,それに対して1)ラクトフェリンのように介在部から分泌されるタンパクがある,2)未知の データを提出する場合,既出のデータとの一致性を示す必要性がある,3)耳下腺組織の脂肪代謝などエネル ギー供与の可能性などの概ね妥当な回答が得られた。 本研究で得られた結果は,今後の歯学および唾液腺研究の進歩,発展に寄与するところ大であり,学位授与 に値するものと判定した。なお,英・独2カ国語につき試験を行った結果,合格と認定した。 歯科学報 Vol.116,No.6(2016) 501 ― 53 ―

参照

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