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戦争から平和への歩みを見直そう

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Academic year: 2021

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1 単元 戦争から平和への歩みを見直そう 「戦争と人々のくらし」 2 本単元の指導の立場 (1) 児童の実態 本学級の子どもたちは、知的好奇心が旺盛で新しい知識や情報を取り込む活動が大好きである。これまでに、 過去の歴史の中に見られる事象・内容と現代に残る風習や習慣、文化との関連性に興味をもちながら調べる活 動に取り組んできた。また、歴史事象の相互関係を見出すことを楽しんで学習してきた。 しかし、活動する中で、調査対象への絞込みの弱さ、資料選択・活用の仕方などにおける課題が見られ、視点 の定まった調べ活動が必要と感じられる。 (2) 教材の価値 本題材の「戦争から平和への歩みを見直そう」では、戦争という悲しい過去の出来事がどのような経過によって 起きたのか、その結果として日本のみならず、関係諸国の国民を巻き込みどのような結果をもたらしたのかを学 べる題材である。この題材を学ぶことは、戦後日本の民主的諸変革がこの歴史的事実の結果をふまえて行われ たことを考えたり、国際社会を生きる子どもたちの未来へとつながる大きな学びのもととなったりするものであるた め大変意義深いものである。(価値性)また、調べ活動を展開する中で、読み物資料に固執することなく、地域の お年寄りへの聞き取りや修学旅行での学びと関連付けて調査できるため、子どもたちが見通しを持ちながら意欲 的に活動できることが予想される。(活動性)さらにこれまでの歴史学習での調査内容に比べ、比較的資料が豊 富である一方、それぞれの立場や価値判断によって同じ事柄に対する評価が分かれていることも多い。(多様 性)以上のように価値性・活動性・多様性の3つの側面から見たうえでも大変意義深い題材である。 (3) 指導の構え 本単元の指導にあたっては、戦前と戦後の変化を比較する活動を通して、戦争による日本や諸外国の国民の 生活の変化を事実として捉え、平和な国際社会を築くために必要なことを考える力の育成をねらいとしている。ま た、読解力育成の観点では、歴史学習における情報活用の連続性を生かすことができるようにするため、2 単元 1 サイクルと捉え、情報をつかむ活動における前単元とのつながりを位置づける。さらに、新たな情報を活用する 活動においては、学んだことと現在の問題を引き寄せて考える活動を位置づける。 【情報をつかむ活動】 単元をとおした見通しが持てるようにするため、修学旅行で学んだ戦争の悲惨さという姿と、前単元での日 清、日露の 2 つの戦争で見える国づくりの姿、2つの間に生じる戦争の産物のギャップをもとに、戦争の拡大と国 民生活の変化を追求する学習課題を設定する。 【情報を基に自分の考えをつくり・表す活動】 戦争がもたらす国民生活の変化を自らの力でつかむことができるようにするため、戦争の拡大とそれに関わる ものや事の変化を5つの観点でまとめ「何と何がどう関係しているのか」「それはどんな関係なのか」という視点 で、地域の方への聞き取りや図書資料やインターネットでの情報収集に取り組めるようにする。 【新たな情報を活用する活動】 自分の調査内容を強調したり、歴史事象を広く関連的にとらえたりするために、友だちの調査内容と自分の調 査内容を比較したり、つないだりしながら交流し、戦争の拡大と国民生活の変化について根拠明らかにしながら 深める。さらに、いかす段階では、学んだことをもとに、この後どんな国づくりになるのか予想し、自分の考えを展 開しながら、次単元以降ついての見通しをもつ活動を位置づける。 特に本時指導にあたっては、GTとの意見交流をする活動を通して、読み物資料よりも体験から語られる言葉 の重みを感じ、当時を生きた人々の生活の様子や戦争の悲惨さをとらえることができるようにする。 3 目標 (1) 戦争の経緯と国民生活の様子について関心をもち、地域の方からお話を聞いたり、資料館や図書館の資 料、インターネットの資料等を活用したりして、戦争の悲惨さと平和の大切さを調べ、平和な世の中を築いて いこうとすることができるようにする。 (2) 戦争の経緯や国民生活の様子を因果関係からとらえたり、歴史的事実を関係づけたりしながら、戦争の課 題を考えると共に、戦争が人々にもたらした影響を適切に判断することができるようにする。 (3) 当時を生きた人々から話を聞いたり、修学旅行で調べたりした情報を生かして、戦争の経緯を絵図にまと めたり、当時の国づくりに対して、平和の視点から自分の考えを意見文にまとめることができるようにする。 (4) 戦争によりわが国が戦時体制に移行し、国民生活が苦しくなっていったことや当時の戦争に対する考え方 が非民主的な社会をつくりだしたことをとらえるとともに、平和の大切さをとらえることができるようにする。

第6学年 社会科学習指導案

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4 単元の展開(全10時間) 段階 配時 学習活動と内容 主にねらう読解力 教師の支援 で あ う ① 1 前単元の 2 つの戦争や修学旅行で学んだこと をもとに話し合い、単元のめあてをたてる。 ○日清戦争、日露戦争の経緯や背景を振り返 り、戦争が起こる要因について話し合う。 ○修学旅行で学んだことと、戦争に踏み切る経 緯のギャップから、単元のめあてをたてる。 戦前と戦後を比べ、変わったものはなんだ ろう、またその変化はなにが原因で起きたの だろうか。 ○既習内容を振り返り 事実と意見を分けな がら、発言し交流する 力。 ○歴史的事象に関わる 事前と事後を比較し、 見通しをもつ力。 ○単元を通した見通しが 持てるようにするため、 修学旅行で学んだ戦争 の悲惨さという結果と戦 争に向けた経緯のギャ ップについて比較でき るように資料を提示し、 話し合わせる。 さ ぐ る ① ① ① ① 2 どのようにして日本が戦争への道を進んでい ったのか、その結果国民の生活がどのように変 化していったのか調べる。 (1)戦争がはじまる経緯について、絵図や各種資 料をもとに調べて話し合う。 ○一般の人々に広められた考えについて調べる。 ○日本軍の動きについて調べる。 ・満州事変、首相の暗殺、反乱 (2)戦争がどのように拡大していったのか、絵図 や各種資料をもとに調べて話し合う。 ○中国との戦いがどのようになっていったか調べる。 ・上海、南京への進行と市街戦 ○なぜ日本はアメリカやイギリスとも戦争をはじ めたのか調べる。 ・ドイツ、イタリアとの同盟関係 (3)戦争によって国民の生活がどのように変化し たのか各種資料をもとに調べて話し合う。 ・学校での軍事訓練 (4)戦争はどのようにして終結に向かったのか絵 図や各種資料をもとに調べて話し合う。 ○沖縄戦、広島・長崎について調べる。 ○単元のめあてに向け た見通しをもち、調査 対象を絞り込む力。 ○戦争が始まる経緯に ついて多面的に捉え る力。 ○相手国への直接的な 影響や他国間の関係 などを捉える力。 ○調査したことをもとに 事象の因果関係も考 えながら、調べた事 実と意見・感想を区別 し、考えることができ る力。 ○単元のめあてに向けて 調査対象を絞ることがで きるようにするために、ス タートとゴールを記述し た年表を用意し、その間 を埋める歴史事象に着 目させる。 ○歴史事象を多面的に捉 えることができるようにす るため、国や軍の視点と 国民の視点相互から迫 れるように2分割ノートの 提示や助言する。 ○中国との戦いで中国の 人々にどのような影響を 与えたかを考えることが できるように、関係資料 を提示する。 ふ か め る ① ① 本 時 ① 3 調査した資料をもとに、戦争の拡大と国民生活 の関係について調べ、まとめる。 (1)調査したことをもとに戦前と戦後の変化を整 理する。 (2)GTの方を交えて戦前と戦後の変化について 意見交流する。 (3)戦前と戦後の変化についてまとめる。 ○戦後の拡大について 資料を比較し、変化 を推察する力。 ○国民生活の変化につ いて視点を明らかに し、聞き取る力。 ○友だちの調査内容と 自分の調査内容の関 係性を捉える力。 ○それぞれの視点を大切 にしながら、交流する中 で出てきたことを関連付 けて考えることができる ように助言する。 ○国民生活の変化につい て考えを深めることがで きるように、GTの方と意 見交流をする。 い か す ① ① 4 これまでに学んだ戦争と国民生活の関係をも とに、戦後どのような国づくりになるか予想す る。 (1)戦争がもたらした人々の生活の変化を振り返 り、戦後進められたであろう国づくりの方針や 具体的な方策について予想する。 (2)次のテーマに向けて、自分の考える戦後の 国づくりについてまとめる。 ○学習したことを生か し、視点を持ちながら 時代の流れを見出す 力 ○学んだことをもとに戦 争と平和について自 分の意見を表現する 力 ○考える視点を明らかにさ せるため、戦争が与え た影響、国民の生活と いった本単元での学び を提示する。 ○次単元の学びにつなぐ 資料となるように各自テ ーマを絞らせる。

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5 本時の主眼 ○ 戦争の拡大とともに国民生活への制限が加えられ、人々の生活が苦しくなっていったこと を捉えるとともに、そうした中でも一生懸命に生きてきた人々の思いに気づくことができる ようにする。 【内容】 ○ 戦時中の国民生活を表した年表の出来事の変化を関係づけながら、我が国が戦時体制に移 行し、国民生活が苦しくなっていったことを話し合うとともに、その時代に生きた人々にイ ンタビューをすることで、当時の国民の思いについて話し合うことができるようにする。 【読解力】 6 準備 前時までに収集した資料、記録メモ 7 本時の展開(45分) 段階 学習活動と内容 主な支援 で あ う 1 2枚の写真を比べ、国民生活の変化をつかみ、 本時のめあてをつかむ。 【情報をつかむ活動】 ○ 戦前、戦中の2枚の写真を比較する。 ・着物が違う。(いつでも避難できるように?) ・町の様子が違う。(ものがなくなったのかな?) 資料やGTの方のお話をもとに戦争と人々のく らしの関係について調べよう。 ○戦前と戦中の2枚の写真を提示し、そ こから見えるものや人の変化を比較 させることによって本時学習の見通 しが持てるようにする。 《つかませたい情報》 ・ 戦前、戦中の写真から見える人々 の姿や町の様子の比較情報 さ ぐ る 2 前時までの資料をもとに戦争と人々のくらしの 変化について調べる。【情報を基に自分の考えをつくり・表す活動】 ○ 資料をもとに友だちと交流しながら整理していく。 ・各出来事と人々のくらしの関係について、どのよう な関連なのか理由を明らかにしながら整理する。 年 出来事 国民意識 日常生活 食 物 1937 日中戦争始 まる 戦争反対者 への逮捕 慰 問 袋 ・ 千人針 1940 「ぜいたくは 敵だ」の看板 ダ ン ス ホ ー ル閉鎖 生活必需品 が切符制 1941 太平洋戦争 が始まる 乗用車のガソリン使用 禁止、国民学校発足 砂糖・小麦粉・ 油が配給制 ○ 全体で表を分析しわかったことを話し合う。 ○前時までに整理した5つの観点を提 示し、ことの関連性を縦のつながりや 横のつながりといった見方ができる ようにする。 ○2つ以上の事柄を見ていく際に変化、 比較、総合、関連という読み取り方が できるように視点を与えておく。ま た、その視点をもとに、自分と友だち の見方の違いもつかめるように助言 する。 ○全体で表を分析し、わかったことを話 し合う場を設定することで、GTとの 意見交流に向けた見通しを持たせる。 ふ か め る 3 GTの方に質問や意見交流をして、自分の調査 内容を見直し、当時の生活について考える。 【新たな情報を活用する活動】 ○ GTの方と質疑や意見交流をする中で、3つ の視点について明らかにする。 ・自分たちが調べた資料や内容はどうだったか? ・本県でもそうだったのだろうか? ・そのときのくらしからどんなことを考えたのか ○資料から学べること、GTの方からし か学べないことを整理し、3つの視点 から意見交流できるように進行する。 《身につけさせたい読解力》 ・ 多くの情報を収集、整理して再構成 しながら客観的事実に近づける力。 ・ 意見交流を通して一般論と地域 性の違いを見出す力。 ふ り か え る 4 本時の学習を振り返る。 ○ 調べたこととGTから学んだことを整理し て、本時のまとめを書く。 GTの○○さんの話を聞いて、戦争によってみんなの生活が苦しく なったということがよくわかりました。戦争の中生き抜いてきた○○ さんの言葉から、空襲のこわさや戦後の生活のつらさが伝わってきま した。だから戦争はもう二度とおこしてはいけないのだと感じました。 ○自分が資料で読み解いたことと、本時 での中心活動であるGTの方との意見 交流から学んだことを分けて本時学習 を振り返らせる。

参照

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