第6学年○組 理科学習指導案
1 単元 水溶液の性質 2 指導観 ○ これからの変化の激しい社会において求められる能力として、国立教育政策研究所から「21 世 紀型能力」が示されている。その中には、論理的思考力が位置付けられており、昨今の社会で、 児童に論理的思考力を育成することが求められていることは明らかである。そこで、理科学習に おける児童の論理的思考力の実態を把握するため、思考力に焦点を当てて試行授業を実施した。 その結果、仮説の設定場面で、結果の予想、実験方法、実験の視点の整合性のある仮説を見いだ した児童は、全体の○%であった。また、考察場面で、実験結果及び結果から考えられることの 整合性のある考察を見いだした児童は、全体の○%であった。このことから、本学級の児童は、 一連の問題解決過程で必要になる論理的思考力が身に付いていないと考えられる。 ○ 本単元では、水溶液に溶けているものや溶かした金属、水溶液から取り出したものに着目して、 水溶液の性質や違いを多面的に調べる活動を通して、水溶液の性質や働きについて捉えられるよ うにする。このような、水溶液の性質や働きを導いていくことを通して、論理的思考力を身に付 けることをねらいとしている。そこで、教材として五つの水溶液(塩酸、炭酸水、食塩水、石灰 水、アンモニア水)を取り扱う。これらの水溶液を取り扱うことで、①酸性、中性、アルカリ性 の三つの液性があること、②気体が溶けている水溶液があること、③金属を変化させる水溶液が あることを捉えることができる。そして、液性を調べる探究、溶けているものを調べる探究、金 属を変化させるのかを調べる探究という三つの探究のまとまりに分け、これらを相互に関連させ ることによって五つの水溶液を区別していくように単元を構成する。そうすることによって、各 探究において結論を導いていく過程だけでなく、五つの水溶液を区別していく際にも、それぞれ の探究で身に付けた水溶液の性質や働きを相互に関連させながら、論理的に思考することが求め られる。このことから、五つの水溶液は、児童の論理的思考力を育成するために適した教材であ ると考える。なお、本単元の内容は、第5学年「A(1)物の溶け方」の学習を踏まえて、「粒 子」についての基本的な見方や概念を柱とした内容のうちの「粒子の結合」「粒子の保存性」に 関わるものであり、中学校第1分野「(2)ア(イ)水溶液」「(4)ア(イ)化学変化」「(6) ア水溶液とイオン」の学習につながるものである。 ○ 本単元の指導にあたっては、整合性のある仮説や考察を見いだし、水溶液の性質や働きを導い ていく中で、論理的思考を身に付けていくことをねらいとし、仮説の設定・考察場面に検討活動 を設定する。その際、検討活動を活性化させるために、論証シートを使ったり、視点カードの操 作と教師の問いかけをしたりする。第一次では、水溶液の性質について問題意識をもたせるため に、ラベルのない五つの水溶液を提示し、「水溶液の性質を調べて、五つの水溶液を区別しよう」 という学習問題を設定する。そして、検討活動によって仮説の整合性を図りながら、「液 性 や 溶 け て い る も の を 調 べ れ ば 、 五 つ の 水 溶 液 を 区 別 す る こ と が で き る は ず だ 」 と い っ た 単 元 の 仮 説 を 立 て る こ と が で き る よ う に す る 。第二次では、水溶液の液性を調べる。その際、 検討活動を行うことによって、仮説や考察の整合性を図り、見た目・においと液性の判断基準か ら五つの水溶液の区別を考えるようにする。第三次では、水溶液に溶けているものを調べる。そ の際、検討活動を行うことによって、仮説や考察の整合性を図り、見た目・におい、液性、溶け ているものの判断基準から五つの水溶液の区別を考えるようにする。第四次では、単元の仮説に、 調べることとして金属を溶かすかを付け加えるために、アルカリ性の重曹水がアルミ鍋を変色さ せた事象と酸性のクエン酸水が鉄鍋を変色させた事象を提示する。そして、水溶液の金属反応を 調べる。その際、検討活動を行うことで、仮説や考察の整合性を図り、見た目・におい、液性、 溶けているもの、金属を変化させるかの判断基準から五つの水溶液の区別を考えるようにする。 このように、単元を通して仮説の設定・考察場面に検討活動を位置付け、仮説や考察の整合性を 図っていくことを通して、児童が論理的思考を身に付けることができるようにしたい。3 目標(単元の目標) (1)〔知識及び技能〕 複数の探究で身に付けた知識を使って、水溶液は、その性質や働きによって区別できることが 分かる。 (2)〔思考力、判断力、表現力等〕 自分の仮説や考察を他者の情報を基に検討しながら、水溶液の性質や働きついて、問いとの整 合性のある仮説や考察を論理的に表現することができる。 (3)〔主体的に学習に取り組む態度〕 学習問題の解決に向けて、他者との情報交換を通して、自ら設定した仮説や考察の整合性を見 直しながら学習を進めようとする。 4 評価規準 知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に取り組む態度 ・ 水溶液は、その性質によっ て酸性、アルカリ性、中性に分 けられること、気体が溶けて いるもの、金属を変化させる ものがあることを理解してい る。 ・ 水溶液の性質や働きについ て、観察・実験などの目的に応 じ て 器 具 や 機 器 な ど を 選 択 し、正しく扱いながら調べ、結 果を適切に記録している。 ・ 水溶液の性質や働きにつ いて追究する中で、その性質 や働きについての予想を基 に実験の方法及び視点を発 想し、より妥当な仮説を立 て、表現している。 ・ 水溶液の性質や働きにつ いて追究する中で、溶けてい るものによる性質や働きの 違いについて、結果を基によ り妥当な考えをつくりだし て、表現している。 ・ 水溶液の性質についての 事象に進んで関わり、粘り強 く、他者と関わりながら問題 解決しようとしている。 ・ 水溶液の性質について学 んだことを学習や生活に生 かそうとしている。 5 計画(12 時間) 段階 配時 主な学習活動 主な手立て(※)、評価規準(★) 第 一 次 2 1/12 2/12 1 水溶液の性質や働きについて、学習問題をつく り、単元の仮説を立てる。 ①ラベルのない五つの水溶液(A 塩酸、B 炭酸水、C 食塩水、D 石灰水、E アンモニア水)を観察し、学 習問題をつくる。 ②既習事項(第5学年「物の溶け方」)や生活経験(洗 剤等の容器に書かれている液性)から気付いたこ とを話し合い、区別の仕方を考える。 ③五つの水溶液を区別できるようにするために、何 を調べていけばよいのか、単元全体の仮説を立て、 検討する。 ※ 学習問題をつくるために、見 た目やにおいで区別できる水と 酢を提示した後、ラベルのない 五つの水溶液を提示し、同じよ うに区別できるかできないかの 理由について話し合う場を設定 する。 ※ 理由を明確にして仮説を考え られるようにするために、話し 合ったことを論証シートに整理 し、理由と仮説のつながりを可 視化する。 ※ 整合性のある仮説にするため に、単元の仮説の視点カードを 操作して、検討の焦点化を図り、 得た情報から整合性を判断する ように促す。 既習事項 ・5年生の学習で、食塩水を蒸 発させると、溶けていた食 塩がでてきたよ。 ・何が溶けているかが分かれ ば区別できるかな。 洗剤等の液性 ・洗剤等の容器に酸性とか 中性とかアルカリ性って 書いてあるよ。 ・この液性が分かれば区別 することができるかな。 【学習問題】 水溶液の性質を調べて、五つの水溶液を区別しよう。 【 本 時 ① 】
★ 既 習 や 生 活 経 験 を 理 由 に し て、水溶液を区別するために調 べることを考え、単元を見通し た仮説を書いている。【思】 第 二 次 2 3/12 4/12 2 水溶液は、酸性、中性、アルカリ性の三つに分け られることを調べる。 ①仮説を立て、検討する。 ②リトマス紙で液性を調べる。 ③実験結果を整理し、考察して、検討する。 ※ 整合性のある仮説を導くため に、論証シートで予想と方法及 び視点のつながりを可視化し、 仮説の視点カードを操作して検 討の焦点化を図るように促す。 ★ 液性を調べる方法及び視点と 結果の予想の整合性のある仮説 を書いている。【思】 ※ 整合性のある考察にするため に、論証シートで実験結果と考 え及び学習問題の結論のつなが りを可視化し、考察の視点カー ドを操作して、検討の焦点化を 図るように促す。 【単元を見通した仮説】 1液性、2溶けているものを調べれば、五つの水溶 液を区別することができるはずだ。 【仮説】 色の変化に注目し、リトマス紙で液性を調べれば、 酸性、中性、アルカリ性に分けることができるはずだ。 (結果の予想) こ の 学 習 の ゴ ー ル は、五つの水溶液を 区別できるようにな ることでよいかな。 (何を調べるか) 食塩水を蒸発させた ときのように、蒸発 させればよいと思う けれど、もし、固体ば かりが出てきたら区 別できないな。 (何を調べるか) 洗剤の容器に書いて あったような液性を 調べればよいと思っ たけれど、もし同じ 液性だったら区別で きるのかな。 ・液性を調べれば、酸性、中性、アルカリ性の三つに分けられる はずだから、区別できると思うよ。 ・液性だけでなく、蒸発させると溶けているものが出てくるから それを見れば区別できると思うよ。 (結果の予想) リ ト マ ス 紙 を 使 う と、どんな液性に分 けることができるの かな。 (実験方法) 酸性になると予想し ている水溶液は、青 色リトマス紙で調べ る だ け で よ い の か な。 (実験の視点) リトマス紙を使えば よいことは分かった けれど、視点は何か な。 色の変化に注目して実験すると、リトマス紙が青→赤に変化す るだけだったら酸性、赤→青に変化するだけだったらアルカリ性、 青→青、赤→赤で変化しなかったら中性と言える。 (実験結果) A、B は青→赤、C は 変化なし、D、E は赤 →青になったけど、 この結果でよいのか な。他の班の結果は どうなのかな。 (考え) 色の変化の結果は整 理することができた けれど、このことか ら 何 が 言 え る の か な。 (学習問題の結論) 酸性、アルカリ性、中 性の三つに分けられ たけれど、これで五 つの水溶液は区別で きるのかな。 ・実験結果は、自分の考えの根拠になっているのかな。 ・水溶液は三つの液性に分けられるという考えは、学習問題の結 論につながるのかな。
④考察したことから次時の問題を話し合う。 ★ リトマス紙の色の変化から水 溶液の液性を判断し、見た目・に おいと液性から水溶液の区別を 考え、整合性のある考察を書い ている。【思】 ★ 水溶液には、酸性、中性、アル カリ性の三つの液性があること を理解している。【知】 第 三 次 4 5/12 6/12 3 水溶液には気体が溶けているものがあることを 調べる。 (1) 水溶液を蒸発させ、溶けているものを調べる。 ①仮説を立て、検討する。 ②水溶液を蒸発させ、溶けているものを調べる。 ③実験結果を整理し、考察して、検討する。 ※ 整合性のある仮説を導くため に、論証シートで予想と方法及 び視点のつながりを可視化し、 仮説の視点カードを操作して検 討の焦点化を図るように促す。 ★ 他者との情報交換を通して、 自分の考えの整合性を見直しな が ら 仮 説 を 立 て よ う と し て い る。【態】 ★ 溶けているものを調べる方法 及び視点と結果の予想の整合性 のある仮説を書いている。【思】 ※ 整合性のある考察にするため に、論証シートで実験結果と考 え及び学習問題の結論のつなが りを可視化し、考察の視点カー ドを操作して、検討の焦点化を 図るように促す。 【考察】 A と B は青→赤、D と E は赤→青、C は変化なし。 だから水溶液は酸性、中性、アルカリ性の三つの液 性に分けられると考えられる。 これまでの学習をまとめると、C は一つだけ中性だ から区別できる。A、B は同じ酸性でも見た目のちがい があって区別できる。D、E は同じアルカリ性でもにお いのちがいがあって区別できる。 【仮説】 何か残るかに注目し、水溶液を蒸発させれば、固体 や気体が溶けていると分かるはずだ。
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(結果の予想) 水溶液を蒸発させる と、何か残る(何も残 らない)と、どんなこ とが分かるのかな。 (実験方法) 前に食塩水を蒸発さ せたら溶けているも のが分かったからこ の方法でいいかな。 (実験の視点) どこに注目すれば、 固体や気体が溶けて いると分かるかな。 何か残るかに注目して実験すると、何か残れば固体、何も残ら なければ気体が溶けていると言えるから。 (実験結果) A、B、E は何も残らな い、C、D は白い粉が 残る結果になったけ れど、この結果でよ いのかな。他の班の 結果はどうかな。 (考え) 蒸発させた後に、何 か残るのかという結 果については整理で きたけれど、何も残 らないことからは、 何が言えるのかな。 (学習問題の結論) 固体や気体が溶けて い る こ と が 分 か れ ば、水溶液は区別で きるのかな。 ・実験結果は、自分の考えの根拠になっているのかな。 ・水溶液には固体だけでなく、気体が溶けているものがあるとい う考えは、学習問題の結論につながるのかな。7/12 8/12 ④考察したことから次時の問題を話し合う。 (2) 炭酸水には二酸化炭素が溶けていることを調べ る。 ①仮説を立て、検討する。 ②炭酸水に二酸化炭素が溶けているかを調べる。 ③実験結果を整理し、考察して、検討する。 ★ 蒸発させた後に残るものから 水 溶 液 に 溶 け て い る 物 を 判 断 し、見た目・におい、液性、溶け ているものから水溶液の区別を 考え、整合性のある考察を書い ている。【思】 ★ 水溶液には、気体が溶けてい るものがあることを理解してい る。【知】 ※ 整合性のある仮説を導くため に、論証シートで予想と方法及 び視点のつながりを可視化し、 仮説の視点カードを操作して検 討の焦点化を図るように促す。 ★ 炭酸水に溶けている二酸化炭 素を調べる方法及び視点と結果 の予想の整合性のある仮説を書 いている。【思】 ※ 整合性のある考察にするため に、論証シートで実験結果と考 え及び学習問題の結論のつなが りを可視化し、考察の視点カー ドを操作して、検討の焦点化を 図るように促す。 【考察】 A と B と E は何も残らず、C と D は白い粉が残った。 だから、水溶液には固体が溶けているものと気体が 溶けているものがあると考えられる。 これまでの学習をまとめると、C は一つだけ中性で固 体が溶けているから区別できる。A、B は同じ酸性で気 体が溶けているけれど、見た目が違うから区別できる。 D、E は同じアルカリ性でも溶けているものが固体か気 体かで区別できる。C、D は固体が溶けているのは同じ だけれど、液性で区別できる。 【仮説】 白くにごるかに注目し、B(炭酸水)に石灰水を入れ て、溶けている気体を調べれば、二酸化炭素が溶けて いることが分かるはずだ。 石灰水 炭酸水 (結果の予想) B は炭酸水のはずだ から、二酸化炭素が 溶けているのではな いかな。 (実験方法) 二酸化炭素を調べる には、石灰水を使え ばよかったかな。 (実験の視点) 実験の時、何に注目 し て い れ よ い の か な。 色の変化に注目して実験すると、石灰水が白くにごれば、二酸化 炭素があると言える。 (実験結果) 石灰水は白くにごっ たけど、この結果で いいのかな。他の班 の結果はどうなのか な。 (考え) 白くにごったという ことは、どんなこと が言えるのかな。 (学習問題の結論) B は炭酸水だと区別 できたけれど、これ で全ての水溶液が区 別できるのかな。 ・実験結果は、自分の考えの根拠になっているのかな。 ・B に溶けている気体は二酸化炭素であるという考えは、学習問 題の結論につながるのかな。
④考察したことから次時の問題を話し合う。 ★ 石灰水の色の変化から炭酸水 に溶けている気体を判断し、見 た目・におい、液性、溶けている ものから水溶液の区別を考え、 整 合 性 の あ る 考 察 を 書 い て い る。【思】 第 四 次 4 9/12 4 水溶液には金属を変化させるものがあることを 調べる。 (1) 水溶液の働きについて問題意識をもつ。 ①重曹水によってアルミ鍋が変色した事象とクエン 酸水によって鉄鍋が変色した事象を基に、水溶液 と金属反応の疑問について話し合う。 (2) 金属を溶かす水溶液があるのかを調べる。 ①仮説を立て、検討する。 ※ 金属を溶かす水溶液の働きに つ い て 問 題 意 識 を 高 め る た め に、二つの事象提示から、水溶液 には金属を溶かしてしまうもの があることに気付かせた後、水 溶液の液性や溶けているものと 金属反応の関係に焦点化して話 し合う場を設定する。 ※ 整合性のある仮説を導くため に、論証シートで予想と方法及 び視点のつながりを可視化し、 仮説の視点カードを操作して検 討の焦点化を図るように促す。 ★ 水溶液に金属を入れて、金属 の変化を調べれば、水溶液は液 性によって金属を溶かすのかが 分かるといった実験の方法及び 視点と結果の予想の整合性のあ る仮説を書いている。【思】 ★ 他者との情報交換を通して、 自分の考えの整合性を見直しな が ら 仮 説 を 立 て よ う と し て い る。【態】 【考察】 石灰水が白くにごった。 だから、B は二酸化炭素が溶けていると考えられる。 これまでの学習をまとめると、C は一つだけ中性で固 体が溶けていたから区別できる。A、B は同じ酸性でも、 溶けている気体のちがい(B は二酸化炭素)や見た目の ちがいで区別できる。C、D は固体が溶けているのは同 じだけど、液性のちがいで区別できる。D、E は同じア ルカリ性でも、溶けているものが固体か気体かのちが いやにおいのちがいで区別できる。 【単元を見通した仮説】 1液性、2溶けているものだけでなく、3金属を溶 かすのかを調べれば、五つの水溶液を区別することが できるはずだ。 (事象提示) アルカリ性で固体が 溶けた重曹水には、 アルミを溶かしてし ま う も の が あ る ん だ。 (事象提示) 酸性で固体が溶けた クエン酸水には、鉄 を溶かしてしまうも のがあるんだ。 (既習) 酸性、中性、アルカリ 性があること、溶け ているものが固体か 気体かで区別してき たよ。 ・液性によって、金属を溶かすものとそうではないものがあった り、溶かす金属が違ったりするのかな。 ・同じ液性でも、固体が溶けているものと気体が溶けているもの では、違いがあるのかな。 (結果の予想) アルカリ性のものは 金属を溶かすはずだ けれど、もしかした ら、酸性が金属を溶 かすこともあるのか な。 (実験方法) アルカリ性が金属を 溶 か す と 思 う け れ ど、もし他の液性も 溶かす可能性がある のなら、調べるのは アルカリ性だけでよ いのかな。 (実験の視点) 金属を入れて、どこ に注目し、どんなふ うになれば、溶かす と言えるのかな。 金属の変化に注目して実験すると、A や B の酸性の方だけあわ が出て、金属の形が変われば、酸性が金属を溶かす、アルカリ性 の D や E の方だけあわが出て、金属の形が変わればアルカリ性が 金属を溶かす、C だけあわが出て、金属の形が変われば、中性が金 属を溶かす、全てあわが出て金属の形が変わればどの液性も金属 を溶かすと言える。 【仮説】 金属の変化に注目し、五つの水溶液にアルミ・鉄・ 銅を入れて溶けるのかを調べれば、どの液性が金属を 溶かすのかが分かるはず。 【 本 時 ② 】
10/12 11/12 ②五つの水溶液に、アルミニウム、鉄、銅を入れて溶 けるのかを調べる。 ③実験結果を整理し、考察して、検討する。 ④考察したことから次時の問題を話し合う。 (3) 溶けた金属はどうなったのかを調べる。 ①仮説を立て、検討する。 ※ 整合性のある考察にするため に、論証シートで実験結果と考 え及び学習問題の結論のつなが りを可視化し、考察の視点カー ドを操作して、検討の焦点化を 図るように促す。 ★ 水 溶 液 と 金 属 反 応 の 結 果 か ら、水溶液には金属を溶かすも のと溶かさないものがあると判 断し、見た目・におい、液性、溶 けているもの、金属を溶かすか から水溶液の区別を考え、整合 性 の あ る 考 察 を 書 い て い る 。 【思】 ★ 水溶液には、金属を溶かすも のがあることを理解している。 【知】 ※ 整合性のある仮説を導くため に、論証シートで予想と方法及 び視点のつながりを可視化し、 仮説の視点カードを操作して検 討の焦点化を図るように促す。 ★ 溶けた金属がどうなったかを 調べる方法及び視点と結果の予 想の整合性を考え、仮説を書い ている。【思】 【仮説】 あわが出るかに注目し、蒸発させて取り出したもの を再び水溶液の中に入れて、どうなるかを調べれば、 溶けた金属がどうなったのか分かるだろう。 アルミニウムを入れる 鉄を入れる 銅を入れる (実験結果) A はアルミと鉄が溶 けたけれど、同じ酸 性でも B は溶けない よ。この結果でとい のかな。他の班の結 果はどうなのかな。 (考え) D も E もアルミだけ は溶けたけれど、他 は溶けないから、ア ルカリ性は溶かす金 属とそうではない金 属があるのかな。 (学習問題の結論) 今 日 の 学 習 だ け で は、D、E の水溶液の 区別を言うことはで きないから、学習問 題の結論はどう書け ばよいのかな。 ・実験結果は、自分の考えの根拠になっているのかな。 ・水溶液には液性によって金属を溶かすものと溶かさないものが あるという考えとこれまでの学習をつなげれば、学習問題の結 論が言えるのかな。 【考察】 A、B はアルミと鉄であわが出て、色と形が変わった けど、B はすぐに変化しない。C は変化なし。D、E は アルミのときだけあわが出て、色と形が変わった。 だから、酸性はアルミと鉄を溶かすけれど、溶かす スピードが違う、中性は金属を溶かさない、アルカリ 性はアルミを溶かすと考えられる。 これまでの学習をまとめると、A、B は同じ酸性、ど ちらも気体が溶けているけれど、溶ける金属のスピー ドの違いで区別できる。D、E は同じアルカリ性で、ど ちらもアルミだけを溶かすけれど、溶けているものが 固体か気体かで区別できる。C は一つだけ中性で固体 が溶けていて、金属を溶かさないから区別できる。 (結果の予想) 食塩水みたいに、溶 け た ア ル ミ ニ ウ ム は、水溶液の中に残 るのかな。 (実験方法) 蒸発して取り出した ものをどうすれば調 べられるのかな。 (実験の視点) 実験でどこに注目す れば、溶けた金属が どうなったのか分か るのかな。 取り出したものの変化に注目して実験すると、あわを出せば同 じ金属で、あわを出さなければ別のものに変化したと言える。
12/12 ②溶けた金属がどうなったのかを調べる。 ③実験結果を整理し、考察し、検討する。 ④単元全体を振り返る。 ※ 整合性のある考察にするため に、論証シートで実験結果と考 え及び学習問題の結論のつなが りを可視化し、考察の視点カー ドを操作して、検討の焦点化を 図るように促す。 ★ 取り出したものと塩酸の反応 から水溶液には金属を変化させ るものがあることを判断し、見 た目・におい、液性、溶けている もの、金属を別のものに変化さ せ る か か ら 水 溶 液 の 区 別 を 考 え、整合性のある考察を書いて いる。【思】 ★ 各探究で身に付けた液性、溶 けているもの、金属を溶かすか という知識を全てつなげて水溶 液の性質を捉えている。【知】 【考察】 取り出したものを水溶液に入れても反応しない。 だから、水溶液には、金属を溶かし、別のものに変 える働きのものもある。 これまでの学習をまとめると、水溶液は、液性、溶 けているもの、金属を別のものに変えるかを調べると 見分けることができる。 これまでの学習をまとめると、A、B は同じ酸性、ど ちらも気体が溶けているけれど、金属を別のものに変 えるスピードの違いで区別できる。D、E は同じアルカ リ性で、どちらもアルミを別のものに変えるけれど、 溶けているものが固体か気体かで区別できる。C は一 つだけ中性で固体が溶けていて、金属を溶かさないか ら区別できる。 【単元全体の結論】 見た目・におい、液性、溶けているもの、金属を別 のものに変化させるかを調べれば、五つの水溶液を区 別することができる。 A 塩酸は、酸性、気体が溶けていて、アルミと鉄を別 のものに変える性質。 B 炭酸水は、あわが出ていて、酸性、気体(二酸化炭 素)が溶けていて、アルミと鉄をゆっくり別のものに 変える性質。 C 食塩水は、中性、固体が溶けていて、金属を溶かさ ない性質。 D 石灰水は、アルカリ性、固体が溶けていて、アルミ を別のものに変える性質。 E アンモニア水は、刺激臭があり、アルカリ性、気体 が溶けていて、アルミを別のものに変える性質。 上ずみ液を熱する 熱 し て 残 っ た も の を 再び水溶液に入れる (実験結果) もう一度入れてもあ わは出ないけど、こ の 結 果 で よ い の か な。他の班の結果は どうなのかな。 (考え) あわは出ないから、 金属ではない別のも のになったというこ とかな。 (学習問題の結論) これまでの学習をま とめていくと、五つ の水溶液は区別でき ると言えるのかな。 ・実験結果は、自分の考えの根拠になっているのかな。 ・水溶液には液性によって金属を別のものに変化させるという考 えは、学習問題の結論につながるのかな。
6 本 時 ① 【 1 ,2 /12】 ○ 主 眼 液 性 や 溶 け て い る も の を 調 べ れ ば 、五 つ の 水 溶 液 を 区 別 す る こ と が で き る と い っ た 調 べ る こ と と 結 果 の 予 想 を 因 果 関 係 で 捉 え た 単 元 の 仮 説 を 立 て る こ と が で き る 。 ○ 準 備 ラ ベ ル の な い 五 つ の 水 溶 液 (A 塩 酸 、 B 炭 酸 水 、 C 食 塩 水 、 D 石 灰 水 、 E ア ン モ ニ ア 水 )、 水 、 酢 、 試 験 管 、 試 験 管 立 て 、 保 護 眼 鏡 、 視 点 カ ー ド 、 ホ ワ イ ト ボ ー ド 、 論 証 シ ー ト 既 習 図 、 五 つ の 水 溶 液 一 覧 表 、 洗 剤 容 器 ○ 過 程 段階 学習活動 ○内容 ※手立て ★評価規準 問 題 の 設 定 仮 説 の 設 定 1 ラベルのない五つの水溶液(A 塩 酸 、B 炭 酸 水 、 C 食 塩 水 、 D 石 灰 水 、 E ア ン モ ニ ア 水 )の見た目やにおいを調べて、学習問題 をつくる。 ○ 見た目やにおいの共通点や差異点を見い だし、見た目やにおいだけでは、区別できな いことに気付くこと 2 学習問題に対して、単元を見通した仮説を 立てる。 (1) 既習事項(第5学年「物の溶け方」)や生 活経験(洗剤等の容器に書かれている液性) から気付いたことを話し合い、区別の仕方 を考える。 ○ 食塩水を蒸発させると、溶けていた食塩 が取り出せることや三つの液性があること に気付くこと ※ 五つの水溶液は見 た目やにおいだけで は区別できないとい う疑問を引き出すた めに、見た目やにお いで区別できる水と 酢を提示した後、ラ ベルのない五つの水 溶液を提示し、同じ ように区別できるか できないかの理由に ついて話し合う場を 設定する。 ※ 理由を明確にして 仮説を考えられるよ うにするために、既 習図を掲示したり、 洗剤等の容器を提示 したりして、気付い たことを話し合わせ る。 (見た目) ・水も酢も透明だけ ど、酢は色がつい ているよ。 (におい) ・水はにおいがしな いけど、酢はツン と し た に お い が するね。 (見た目) ・全て透明だけど、 B だけあわが出て いるよ。 (におい) ・A は少しツンとく るにおい、E はツ ン と く る に お い がするけど、他は においがないね。 水と酢 ラベルのない 五つの水溶液 ・水と酢では、見た目やにおいが違うから、簡単 に見分けられるよ。 ・ラベルのない五つの水溶液では、見た目やにお いだけでは、区別できないよ。どうすれば区別 できるようになるかな。 学習問題 水溶液の性質を調べて、五つの水溶液を 区別しよう。
(2) 単元を見通した自分の仮説を立てる。 ○ 結 果 の 予 想 、 何 を調 べ る か の つ な が り を整理し、不安を感じる要素を把握するこ と (3) 他者と情報交換をし、自分の仮説の整合 性について見直す。 ○ 液 性 と 溶 け て い るも の の 両 方 を 調 べ れ ば、五つの水溶液を区別できることに気付 くこと ※ 理由を明確にして 仮説を考えられるよ うにするために、話 し合ったことを論証 シートに整理し、理 由と仮説のつながり を可視化する。 ※ 整合性のある仮説 にするために、単元 の仮説の視点カード を操作して、検討の 焦点化を図るように 促し、整合性を図る ことができない児童 の状況に応じて、「も し、同じ液性になっ たらどうか」「もし、 同じように固体が出 てきたらどうか」と いった方向転換を促 す問いかけをする。 ★ 既 習 や 生 活 経 験 を 理由にして、水溶液を 区 別 す る た め に 調 べ ることを考え、単元を 見 通 し た 仮 説 を 書 い ている。【思】 既習事項 ・5年生の学習で、食塩 水を蒸発させると、溶 けていた食塩がでてき たよ。 ・何が溶けているかが分 か れ ば 区 別 で き る か な。 洗剤等の液性 ・洗剤等の容器に酸性と か中性とかアルカリ性 って書いてあるよ。 ・この液性が分かれば区 別することができるか な。 (結果の予想) こ の 学 習 の ゴ ー ルは、五つの水溶 液 を 区 別 で き る よ う に な る こ と でいいかな。 (何を調べるか) 食 塩 水 を 蒸 発 さ せ た と き の よ う に、蒸発させれば いいと思うけど、 もし、固体ばかり が 出 て き た ら 区 別できないな。 (何を調べるか) 洗 剤 の 容 器 に 書 い て あ っ た よ う な 液 性 を 調 べ れ ば よ い と 思 っ た けれど、もし同じ 液 性 に な っ た ら 区別できないな。 ・液性を調べれば、酸性、中性、アルカリ性の三つに分 けられるはずだから、区別できると思うよ。 ・液性だけでなく、蒸発させると溶けているものが出て くるから、それを見れば区別できると思うよ。 【単元を見通した仮説】 1液性、2溶けているものを調べれば、五つ の水溶液を区別することができるはずだ。
7 本 時 ② 【 9 ,10/ 12】 ○ 主 眼 ・ 金 属 の 変 化 に 注 目 し 、 五 つ の 水 溶 液 に ア ル ミ 、 鉄 、 銅 を 入 れ て 溶 け る か を 調 べ れ ば 、 酸 性( ア ル カ リ 性 )は 金 属 を 溶 か す こ と が 分 か る と い っ た 実 験 の 方 法 及 び 実 験 の 視 点 と 結 果 の 予 想 を 因 果 関 係 で 捉 え た 仮 説 を 立 て る こ と が で き る 。 【 9 / 12】 ・ 水 溶 液 と 金 属 反 応 の 結 果 か ら 、水 溶 液 に は 金 属 を 溶 か す も の と 溶 か さ な い も の が あ る と 判 断 し 、 「 見た目・におい、液性、溶けているもの、金属を溶かすかから水溶液の区別を考え る 」と い う よ う に 、実 験 結 果 と 考 え 及 び 学 習 問 題 の 結 論 を 因 果 関 係 で 捉 え た 考 察 を 書 く こ と が で き る 。 【 10/ 12】 ○ 準 備 五 つ の 水 溶 液 (A 塩 酸 、 B 炭 酸 水 、 C 食 塩 水 、 D 石 灰 水 、 E ア ン モ ニ ア 水 )、 ピ ン セ ッ ト 、 ア ル ミ ニ ウ ム 箔 、ス チ ー ル ウ ー ル 、銅 板 、試 験 管 、試 験 管 立 て 、保 護 眼 鏡 、視 点 カ ー ド ホ ワ イ ト ボ ー ド 、重 曹 水 で 変 色 し た ア ル ミ 鍋 の 写 真 、ク エ ン 酸 水 で 変 色 し た 鉄 鍋 の 写 真 、 論 証 シ ー ト 、 時 間 を お い た 炭 酸 水 と 金 属 反 応 の 映 像 、 水 溶 液 の 性 質 の 一 覧 表 ○ 過 程 段階 学習活動 ○内容 ※手立て ★評価規準 問 題 の 設 定 仮 説 の 設 定 1 既習、重曹水によってアルミ鍋が変色し た事象、クエン酸水によって鉄鍋が変色し た事象を基に、水溶液と金属反応の疑問に ついて話し合い、本時の問いを設定する。 ○ 水溶液を更に詳しく区別するには、金属 を溶かすのかを調べればよいことに気付 くこと 2 既習や生活経験を基に、本時の仮説を立 てる。 (1) 自分の仮説を立てる。 ○ 結果の予想、実験の方法、実験の視点の つながりを整理し、不安を感じる要素を把 握すること ※ 金属を溶かす水溶 液の働きについて、 問題意識を高めるた めに、二つの事象提 示から、水溶液には 金属を溶かしてしま うものがあることに 気付かせた後、水溶 液の液性や溶けてい るものと金属反応の 関係に焦点化して話 し 合 う 場 を 設 定 す る。 ※ 自分の仮説につい て不安を感じる要素 を把握するために、 論証シートで結果の 予想、実験の方法、実 験の視点のつながり を可視化する。 (事象提示) ア ル カ リ 性 で 固 体 が 溶 け た 重 曹 水には、アルミを 溶 か し て し ま う ものがあるんだ。 (事象提示) 酸 性 で 固 体 が 溶 け た ク エ ン 酸 水 には、鉄を溶かし て し ま う も の が あるんだ。 (既習) 酸性、中性、アル カ リ 性 が あ る こ と、溶けているも の が 固 体 か 気 体 か で 区 別 し て き たよ。 問い 金属を溶かすのかを調べることで、五つ の水溶液を区別できるのだろうか。 【単元を見通した仮説】 1液性、2溶けているものだけでなく、3 金属を溶かすのかを調べれば、五つの水溶液 を区別することができるはずだ。 ・液性によって、金属を溶かすものとそうではないも のがあったり、溶かす金属が違ったりするのかな。 ・同じ液性でも、固体が溶けているものと気体が溶け ているものでは、違いがあるのかな。
実 験 ・ 観 察 結 果 の 処 理 ・ 考 察 (2) 他者と情報交換をし、自分の仮説の整合 性について見直す。 ○ 複数の金属を使う、同じ液性でも複数の 水溶液を取り扱う、反証を調べる必要性に 気付くこと 3 水溶液(酸性、アルカリ性、中性)は金 属(アルミ、鉄、銅)を溶かすのかについ て、実験する。 ○ 金属の変化に注目し、A(塩酸)はアルミ と鉄を溶かすが、B(炭酸水)は時間をおか ないと溶けないこと、C は溶かさないこと、 D(石灰水)E(アンモニア水)はアルミだけ を溶かすことを捉えること 4 実験結果を基に、水溶液の液性と金属の 溶かし方の関係、五つの水溶液の区別につ いて考察する。 (1) 自分の考察を書く。 ○ 実験結果、考え、学習問題の結論のつな がりを整理し、不安を感じる要素を把握す ること ※ 整合性のある仮説 にするために、仮説 の視点カードを操作 して検討の焦点化を 図るように促し、整 合性を図ることがで きない児童の状況に 応じて、「もし、他の 液性も金属を溶かす 可能性があるならど うか」「もし、他の金 属は溶かさなかった らどうか」といった 方向転換を促す問い かけをする。 ※ 炭酸水は、時間を おかないと溶けない こ と を 捉 え る た め に、時間をおいた後 の炭酸水と金属の反 応について映像を提 示する。 ※ 自分の考察につい て不安を感じる要素 を把握するために、 論証シートで実験結 果、考え、学習問題の 結論のつながりを可 視化する。 ★ 他 者 と の 情 報 交 換 を通して、自分の考え を 見 直 し な が ら 仮 説 を 立 て よ う と し て い る。【態】 ★ 金 属 の 変 化 に 注 目 し、五つの水溶液に三 種類の金属を入れて、 溶けるかを調べれば、 酸性(アルカリ性)は 金 属 を 溶 か す こ と が 分 か る と い っ た 実 験 の 方 法 及 び 視 点 と 結 果 の 予 想 の 整 合 性 の あ る 仮 説 を 書 い て い る。【思】 (結果の予想) ア ル カ リ 性 の も の は 金 属 を 溶 か すはずだけど、も しかしたら、酸性 が 金 属 を 溶 か す こ と も あ る の か な。 (実験方法) ア ル カ リ 性 が 金 属 を 溶 か す と 思 うけど、もし他の 液 性 も 溶 か す 可 能性があるなら、 調 べ る の は ア ル カ リ 性 だ け で よ いのかな。 (実験の視点) 金属を入れて、ど こに注目し、どん なふうになれば、 溶 か す と 言 え る のかな。 【仮説】 金属の変化に注目し、五つの水溶液に金属 (アルミ・鉄・銅)を入れて溶けるのかを調 べれば、どの液性が金属を溶かすのかが分か るはず。 アルミニウムを 入れる 鉄を入れる 銅を入れる 金属の変化に注目して実験すると、A や B の酸性の 方だけあわが出て、金属の形が変われば、酸性が金属 を溶かす、アルカリ性の D や E の方だけあわが出て、 金属の形が変わればアルカリ性が金属を溶かす、C だ けあわが出て、金属の形が変われば、中性が金属を溶 かす、全てあわが出て金属の形が変わればどの液性も 金属を溶かすと言える。
結 論 の 導 出 (2) 他者と情報交換をし、自分の考察の整合 性について見直す。 ○ 他者の実験結果も踏まえ、液性によって 溶かす金属が違うこと、液性、溶けている もの、金属を溶かすかの判断基準をつなげ て、水溶液の性質の違いに気付くこと 5 本時の学習をまとめる。 ○ これまでに学習した判断基準だけでな く、金属を溶かすかの判断基準も使うと、 五つの水溶液の区別につながることに気 付くこと ※ 整合性のある考察 を見いだすために、 考察の視点カードを 操作して検討の焦点 化 を 図 る よ う に 促 し、整合性を図るこ とができない児童の 状況に応じて、「その 結果だけでこの考え は言えるのか」「その 考えだけで学習問題 の 結 論 は 言 え る の か」といった方向転 換を促す問いかけを する。 ※ 本時の結論を導く ために、本時で学ん だ 判 断 基 準 に よ っ て、五つの水溶液を 区別できたのかにつ いて、これまで見い だした水溶液の性質 の一覧表を使って、 話 し 合 う 場 を 設 け る。 ★ 水 溶 液 と 金 属 反 応 の結果から、水溶液は 金 属 を 溶 か す も の と 溶 か さ な い も の が あ ると判断し、見た目・ におい、液性、溶けて いるもの、金属を溶か す か か ら 水 溶 液 の 区 別を考え、整合性のあ る考察を書いている。 【思】 ★ 水溶液には、金属を 溶 か す も の が あ る こ と を 理 解 し て い る 。 【知】 (実験結果) A はアルミと鉄が 溶けたけど、同じ 酸性でも B は溶 けないよ。この結 果でいいのかな。 他 の 班 の 結 果 は どうなのかな。 (考え) D も E もアルミだ けは溶けたけど、 他 は 溶 け な い か ら、アルカリ性は 溶 か す 金 属 と そ う で は な い 金 属 があるのかな。 (学 習 問 題 の 結 論) 今 日 の 学 習 だ け では、D、E の水溶 液 の 区 別 を 言 う こ と は で き な い から、学習問題の 結 論 は ど う 書 け ばよいのかな。 【考察】 A、B はアルミと鉄であわが出て、色と形 が変わったけれど、B はすぐに変化しない。 C は変化なし。D、E はアルミのときだけあわ が出て、色と形が変わった。 だから、酸性はアルミと鉄を溶かすけれ ど、溶かすスピードが違う、中性は金属を溶 かさない、アルカリ性はアルミを溶かすと考 えられる。 これまでの学習をまとめると、A、B は同 じ酸性、どちらも気体が溶けているけれど、 溶ける金属のスピードの違いで区別できる。 D、E は同じアルカリ性で、どちらもアルミ だけを溶かすけれど、溶けているものが固体 か気体かで区別できる。C は一つだけ中性で 固体が溶けていて、金属を溶かさないから区 別できる。 結論 液性によって、溶かす金属と溶かさ ない金属があることを調べると、五つ の水溶液の区別につながる。 ・実験結果は、自分の考えの根拠になっているのかな。 ・水溶液には液性によって金属を溶かすものと溶かさ ないものがあるという考えとこれまでの学習をつな げれば、学習問題の結論が言えるのかな。
振 り 返 り 6 本時の学習を振り返り、次時の問いにつ いて話し合う。 ○ 溶けた金属はどうなったのかという次 時の問題を捉えること ※ 次時の問いにつな がる疑問を引き出す ために、第5学年「物 の溶け方」の学習で は、溶けた食塩は、食 塩水の中に含まれて いたことを確認し、 本時で溶けた金属は どうなったのかにつ いて話し合う場を設 定する。
論証シート(単元全体)
学習問題
だから
学習全体の仮説
(何を調べるか)
を調べれば、
(結果の予想)
できるはずだ。
今までに
習ったことから
身の回りの
生活から
学習全体の結論
論 証 シ ー ト ( 一 探 究 ) 問い 仮説 (実験の 視点) に 注 目して、 (実験の方法) を 調 べれば、 (結果の予想) こと が分 か る だろ う。 なぜな ら に 注目し、 に なれば、 というこ とが言 え るから。 考察 (実験結果) だか ら (考え) というこ とが考 え られる。 結論 学習問題の答え 今までの学習をまとめる と ふり 返 り だか ら