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JAIST Repository: 立地特性からみた日本の産業構造の変化

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Academic year: 2021

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JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/ Title 立地特性からみた日本の産業構造の変化 Author(s) 権田, 金治; 池端, 包広; 柿崎, 文彦 Citation 年次学術大会講演要旨集, 11: 270-273 Issue Date 1996-10-31

Type Conference Paper Text version publisher

URL http://hdl.handle.net/10119/5570

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す るものです。This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management.

(2)

2D6

立地特性からみた 日本の産業構造の 変化

0 権 田令 治 ( 東海大国際科学技術政策 ), 池端 色広 ( 東京電力 ), 柿崎文彦 ( 科技庁・科学技術政策研 ) 1 . 序 ; 命 我が国産業の 国際競争力の 強さの源泉は 7 0 年代までは「後発優位の 原則」によっ て維持されてきたが、 8 0 年代以降は民間部門に 於ける活発な 研究・技術開発投資と 政 府 による積極的な 開発支援策によって 維持されてきたと 言っても過言ではない。 しかしながら、 その間政府の 採ってきた経済政策の 中で、 産業政策の枠組みからな がめるとその 重要度が極めて 高じにも 杓 わらず、 その果たして 来た役割の大きさと 我が 国産業の競争力維持への 貢献があ まり評価されていない 政策に産業立地政策があ る。 産業立地政策は 経済活動の「空間制約」の 克服とその円滑な 活用支援にあ るが、 知 的 生産活動も含めて 産業活動の生産性とそれが 立地する地域との 空間的な相互依存関係 ほ ついて解析・ 評価するための 理論は、 今日でも古典的な 地域経済理論の 枠組みの中の 理論以外ほとんど 知られてない。 その原因は、 古典的な産業立地論が、 産業の物 財 生産 活動にのみ着目し、 その生産性と 地理学的な立地・ 環境との比較優位論に 立脚して展開 されて来たからに 他ならない。 しかしながら、 産業はその成長過程を 応じて、 それ自身 立地空間特性をダイナッミックに 変化させながら 空間的に移動して 行く性質を始めから 内在させているのみならず、 特に近年、 産業の競争力が 生産性の比較優位から 技術開発 力の比較優位へと、 その内容を大きく 転換させていることを 考慮すれば、 産業活動の 一 つの側面であ る物射生産活動のみに 注目した古典的な 立地論に新しい 産業政策理論の 構 築を求めることは 最早不可能になっていると 見るべきであ ろう。 本研究の目標は、 こうした地域経済理論や 産業立地論の 現状を踏まえ、 産業活動の 知的生産性に 着目した新しい 産業立地論の 確立と、 研究・技術開発活動の 生産性とその 立地空間特性を 評価できる科学技術立地論の 構築にあ る ( 図 1) 。 本 報では、 我が国の 産業活動のダイナミズムの 時系列評価に 加え、 新たに立地空間特性を 評価出来る手法の 開発を進め、 工業統計表の 時空間分析を 行った結果、 (1) 産業の成長と 衰退過程の時 空間評価が可能になった、

(2)

地域に於ける 産業構造の転換とその 特性が評価できる ようになった、

(3)

知識の生産性とその 空間的流動性の 関係からイノベーション 創出 メカニズムの 新しい理論の 構築が可能になったので 報告する。 2. 工業統計表の 時空間分析 我が国の工業統計表は 我が国の全製造業の 生産活動に関して、 業種別、 従業員規模 別に極めて機密にして 詳細に調査して 政府から毎年報告される 世界にも稀な 調査統計 較 吉書として知られている。 しかしながら、 本調査統計報告書では 極 一部を除いて、 都道 一 270 一

(3)

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Decline 図 2 産業の成長・ 衰退過程とその 立地特性に関する 法則 ( れ部要因 ) 分散成長 一寧成長 集損 成長 ( 新規立地型 )

""""" 分散 成臆 ( 転出延命型 ) 集租成照 ( 産地延命型 ) Concentration 集積 「比較 任位 」喪失に 「比較 任位 」喪失に よる強者 直珪型 よる弱者切り 捨て型 ( 産地差別イ ヒ型 ) 一 % 衰退 一眼 CSr 億 CSi 図 3. 織 難産業の衰退過程に 見る立地空間特性

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(5)

府県別の全製造業の 生産活動の詳細についての 統計データは 公表されていない。 そこで 本研究では、 工業統計表の 都道府県別データの 詳細を人手し 、 個々のデータ 精度の検索・ 修正を行った 上で、 池端らの研究報告で 明らかにした よ うに、 産業構造の変動を 示す 変 動 係数による評価に 加え、 新たに開発した 3 つの指数で我が 国産業の構造的変動を 時空 間 的に初めて評価した。 それぞれの変数の 数理特性に関する 詳細はここでは 省略するが、 以下のの 4 つの変動係数・ 指数について、 その経済学的意味について 報告する。 (1)

変動係数

(2)

産業立地特性指数

(3)

地域産業構造転換指数

(4)

産業集積係数

3. 産業の立地空間特性と 地域性 工業統計表の 都道府県別データの 4 つの指数を用いた 時空間分析

(1

3 年間、 4 7 都道府県 ) から、 産業の立地空間特性を 評価すると、 個々の産業にはそれぞれ 極めて 強 い 立地特性が観測され、 その特性は用いる 統計変数 ( 事業所数、 従業員数、 生産額 ) に よっても変化するのみならず、 企業のサイズ ( 従業員規模 ) によっても著しく 変化する。 それらは、 図 2 に示したように、 大きく分けて 分散型と集積型と 一寧型に分類され、 そ れぞれが更に 成長、 成熟、 衰退型の 3 類型に分類され、 結局産業の立地空間特性は 8 つ の 特性に別分類が 可能になる。 さらに本報では 以下の 3 つの特性について、 産業別、 都 道府県別に分析・ 評価した結果について 報告する。

(1)

立地空間特性の 評価

(2)

地域産業の構造転換特性評価

(3)

産業集積と競争力評価 4. 産業の空間集積と 知識創造 本手法による 産業の立地空間特性指数の 時系列分析から 明らかににされた 結果の中 で特に強調して 置くべきことは、 産業の成長と 衰退過程を空間的に 評価することの 重要 性 が明らかにされたことであ る。 例えば、 図 3 に示した 26 に 、 我が国の繊維産業が 8 0 年代以降急速に 衰退してきたことは 自明のことであ るが、 それらが、 我が国の中で 時 空間的にどのような 形で衰退してきたかは 明らかではなかった。 しかしながら、 その 衰 退 過程には図から 明らかなように、 3 つの異なったフェイ ズ が存在していることが 明確 に 観測されており、 それらは衰退産業支援施策の 政策介入の方法を 示唆していると 言え

よう。 特に本節では、

分散成長型産業と 集積成長型産業の 持つ特性について、 産業の空 間集積と知識創造の 関係から評価し、 知識の流動性とイノベーションの 関係について 考 察を加える。

参照

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