よって,人の手の暖かさ,心地よさを感じ,気持ちが穏や かになったと述べていた.生理的評価においても,指先 温度の上昇や, 感神経活動の指標である LF/HFの低 下,副 感神経活動の指標である HFの上昇がみられ, タッチを受けている者とタッチを行っている者の双方 に,リラクセーション反応がみられていたことが かっ た. このタッチの経験は,その後の臨地実習の中で生かさ れているのであろうか.実験に参加した学生にインタ ビューしたところ,その答えは半々だった.患者さんに 楽になってもらえたらと思って肩に触れていたら患者さ んが気持ちよさそうにうとうとしたというように実際に 活用できた学生と,自 の課題に精一杯で,タッチのこ とを思い出すこともなかったという学生がいた. 癒し技法としてのタッチは,ただ相手の身体にふれれ ばよいというものではない.タッチをする者が自 の心 身の状態を安定させ,相手が最もよい状態になることを 意図して相手の身体にそっと手をおく.これは生まれた ばかりの子どもを抱く母親のように,ケアの原点に戻っ て人にふれることなのかもしれない.しかし多くの任務 を課せられる看護の臨床で,このようなケアを行うこと は難しいのであろうか. 本講演では,タッチを通して実践する癒しについて, 患者を癒すとともに,自 自身を癒すことについてお話 させていただきたいと えている.
Olig2と脳腫瘍の病理診断
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