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ヒト膵癌細胞におけるLPA受容体を介した遊走・浸潤と放射線治療戦略

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Academic year: 2021

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第52回群馬放射線腫瘍研究会抄録集

日 時:平成 27年 3月 14日 (土) 13時 25 ∼18時 05 場 所:群馬大学医学部 昭和キャンパス 刀城会館 大会長:館林厚生病院 放射線科 池田 一 事務局:群馬大学大学院医学系研究科腫瘍放射線学 野内 群馬放射線腫瘍研究会事務局 共 催:群馬放射線腫瘍研究会,群馬大学がんプロフェッショナル養成プラン,群馬放射線治療技術研究会

一般演題 臨床>

13:30―14:20 座長:岡本 雅彦(群馬大・重粒子線医学研究センター) 1.ヒト膵癌細胞における LPA受容体を介した遊走・浸潤 と放射線治療戦略 小町麻由美,野田 真永,村田 和俊 中野 隆 (群馬大院・医・腫瘍放射線学) 高橋 昭久 (群馬大医・先端科学者育成ユニット) 岡本 雅彦 (群馬大・重粒子線医学研究センター) 鈴木 義行 (福島県立医科大学医学部放射線腫瘍学) 【目 的】 膵癌は遊走・浸潤能が高く,さらに放射線によ りそれらが亢進することから,放射線治療時には治療範囲 の決定に苦慮する例が少なくない.これまでにリゾホス ファチジン酸 (LPA)単独による,受容体を介した細胞遊 走・浸潤の作用機構について報告してきた (Komachi M, Carcinogenesis 30:457,2009).近年,放射線により LPAの 亢進がおこることが報告された (Xue J,Oncol Rep,24: 1515,2010).本研究では,膵癌細胞における X線誘導遊走・ 浸潤能の 子機構の解明をめざした.【方 法】 ヒト膵 癌細胞株 BxPC-3細胞を用い,X線照射後に,遊走能はボ イデンチャンバー法,浸潤能はインベージョン法にて検討 した.遊走・浸潤能に関与する ERKのリン酸化タンパク質 の発現は,ウエスタン・ブロット法で解析した.LPAによる シグナル伝達を阻害するために,LPA受容体アンタゴニス ト Ki16425を用いた. 細胞外マトリックスプロテアーゼ (MMP)の活性をゼラチンザイモで測定した.【結 果】 ヒト膵癌細胞株 BxPC-3において,(1)X線 4 Gy照射後, 遊走・浸潤能の亢進がみられた.(2)X線による遊走・浸潤 能は LPAによって亢進し,この亢進は Ki16425で抑制さ れた.(3)X線照射直後,ERKのリン酸化が見られた.(4)X 線による ERKのリン酸化は LPAによって亢進し,この亢 進は Ki16425で抑制された.(5)X線による MMP2,9の活 性化は,Ki16425で抑制された.【結 論】 LPAはヒト 膵癌 細 胞 株 に お け る X線 照 射 後 の ERKの リ ン 酸 化 や MMP活性を亢進し,遊走・浸潤能の促進的に関与している ことが示唆された. 2.高精度放射線治療時代の転移性脳腫瘍:全脳照射と定 位放射線治療の有効活用 大西 真弘,齊藤 吉弘,楮本 智子 大久保 悠,牛島 弘毅,小島 徹 (埼玉県立がんセンター 放射線治療科) 子標的薬をはじめとした全身治療の進歩により肺癌や 乳癌の治療成績が向上しており,転移性脳腫瘍に対する放 射線治療の重要性は増している.当院では 2014年 7月よ り Novalis Txを用いた定位放射線治療を開始し,2015年 1 月までに 35例 65個の治療を行った.一般的に転移個数が 多い場合は全脳照射が選択され,定位放射線治療の適応は 転移個数 4個以下とされているが,γナイフを用いた定位 放射線治療では,転移個数 5個以上に対しても,その有用 性が報告されている.一方,医療の高度化に伴う国民医療 費の増大が社会的問題となっており,費用対効果を 慮し た医療が求められている.全脳照射と定位放射線治療の適 応を選択するために,既知の予後因子解析が,当院で全脳 照射を施行した肺癌症例に対し有用であったか 及的に検 討した.今後,それぞれの治療法の長短を 慮しながら, 個々の患者背景や予後予測に応じた,最適な治療方法を模 索していく必要があると えられた. ―297―

抄 録

2016;66:297∼301

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