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沖縄農業研究会創立30周年記念シンポジウム 転換期に立つ沖縄農業の課題と展望 ―ミバエ根絶後の園芸振興に向けた戦略的課題―: 沖縄地域学リポジトリ

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Title

沖縄農業研究会創立30周年記念シンポジウム 転換期に

立つ沖縄農業の課題と展望 ―ミバエ根絶後の園芸振興

に向けた戦略的課題―

Author(s)

-Citation

沖縄農業, 27(1・2): 43-83

Issue Date

1992-07

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/1282

Rights

沖縄農業研究会

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沖縄農業研究会創立30周年記念シンポジウム

転換期に立つ沖縄農業の課題と展望

ミバエ根絶後の園芸振興に向けた戦略的課題一

日時:1991年11月29日

場所:那覇市、ゆうな荘

総瞼および解題 安谷屋隆司 (沖縄総合事務局農林水産部) 会場の皆さんこんにちは。定刻になりましたので、 これから沖縄農業研究会創立30周年記念事業といたし ましてシンポジウムを開催いたしたいと思います。た だいま、木記念事業の経緯等について説明がありまし たので、さっそくシンポジウムの解題ということで説 明に入りたいと思います。 本日のシンポジウムにつきましては、私のほうから 解題いたしまして、その後パネラーの皆さんに意見発 表をお願いいたします。その後にコメンテイターの皆 様に意見を出していただきまして、その後、総合討論 ということになりますので、最後までよろしくお願い いたします。 さっそくですが、解題に入りたいと思います。本日 のシンポジウムのテーマといたしまして、「転換期に立 つ沖縄農業の課題と展望」と、サブ゛タイトルといた しまして、「ミバエ根絶後の園芸振興に向けた戦略的課 題」というテーマが提起されてございます。それでは まず、メイン・テーマであります「転換期に立つ沖縄 農業の課題と展望」という問題とサブ゛テーマの「ミ バエ根絶後の園芸振興に向けた戦略的課題」というこ とにアプローチいたしますために、まず、メイン・テー マの背景となります沖縄農業の現状について共通の認 識を得ておきたいと思っています。その次にサブ゛テー マに入る前提といたしまして、当沖縄農業研究会が1987 年7月24日に開催いたしましたシンポジウムがござい ます。その時のメイン・テーマが「沖縄県における野 菜生産の現状と問題点」で、サブ・テーマが「生産現 場からの報告における討論」ということで、その討論 内容をまず最初に確認いたしまして、その後に野菜生 産等の推移を把握した上でパネラーの皆様の基調報告 に移りたいと思っています。 沖縄県農業の経済的状況を農業粗生産額の推移によっ てマクロに見てまいりますと、昭和50年の648億円から 60年には1160億円に約1.8倍に伸びてきたわけですが、 その後は低迷いたしまして平成元年には1140億円になっ ております。さらに、この農業粗生産額を構成してお ります主要作目の粗生産額の推移を見てまいりますと、 さとうきびが昭和60年に最高の374億円から平成元年に は363億円へ、畜産が昭和61年に最高の364億円、その 後平成元年の345億円、野菜が昭和58年に最高の234億 円、そして平成元年には201億円、それぞれ主要作目が 伸び悩んでおります。このように低迷している状況が 見えてまいります。しかし、沖縄県の農家経済の視点 から見てまいりますと、農家所得に占める農業所得の 比率が全国の17%に比べまして、沖縄県は28%とかな り高くなっております。このことは農外の就業条件が 悪い沖縄では農業の振興が所得拡大や本土との格差是 正に重要な役割を果たすということができるであろう と思います。 このような沖縄農業の経済的な状況の背景にある問 題点を挙げてみますと、大まかに次のような点を挙げ

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沖縄農業第27巻第1.2併号(1992年) 44 負の立場から「名護農協管内の野菜生産体系について」、 それから上原英正氏が野菜の流通と販売について、そ れぞれ問題の提起を行いまして参加者全員によりまし て討論を行いました。 この討論の結果を次のようにまとめてみました。第 1点は土地生産性について二重の低位性の問題がある が、この土地生産性については産地の確立という点か ら、今後沖縄の亜熱帯農業技術を品種、栽培技術など を経済的視点の面から十分検討し、努力する必要があ るのではないかということです。第2点は団地化は産 地形成に一定の成果を得ているが、なお団地間に単収. 品質の差を生じているという現実から農業経営を原点 とした営農計画・生産計画を組織的に検討し、産地と しての統一を図り、品質と生産性の向上などを統一的 にすすめる必要があるのではないかということです。 第3点は県外市場出荷産地としての有利性を展開する には輸送コストの安価な船舶による輸送技術の確立が 必要であって、その場合に品質保持の面で問題がある ので、今後検討しなければならないということです。 第4点は、流通ルートの多様化はいわゆる出荷先の多 様化を含め、出荷量の増加及び価格の有利化を進める ためにも必要であるということです。なお、流通ルー トの多様化に対応した産地管理や団地形成について検 討する必要があるということが提起されたわけでござ います。 このような提起がなされてからほぼ4年が経過した わけでございます。次にこの間沖縄の野菜生産がどの ように変化しているのかということを見てまいります

と、①野菜の作付面積は昭和60年の4,960haから平成2

年には3,630haへ、1,060ha減少しております。この減

少面積は花きの作付面積が増加したl96haをはるかに超 える減少となっております。②野菜の出荷量も昭和60

年の58,751tから平成元年には48,724tへ10,027t減少して

おります。③出荷量は減少しているが、市場取扱量は

昭和60年の20,063tから平成元年には28,270tに増加して

おりまして、シェアも58%を占めており、卸売市場へ

の依存度を高めています。なお、沖縄県中央卸売市場

ることができるであろうと思います。①市町村別に農 業粗牛産額の推移を見てまいりますと、市町村間で増 減動向が分化していく傾向が見えています。いわゆる 市町村間に上昇するところと下降するところ、特に下 降する市町村が増えてきている傾向が見られます。② 農業就業人口の減少と若年農業就業者の著しい減少が 見られます。さらに高齢農業者の増加という現象が出 ております。次に③農村賃金の上昇ということがござ います。この農村賃金の上昇といいますのは、農村に おける農外の賃金のことです。農業労賃を上回る農村 賃金の上昇ということでございます。④さとうきび作 の収益性に対応した農業経営方式、それから土地利用 方式の高度化が進展していないという状況が見られま す。そういう反面で農地の粗放化が生じていること。 それから、⑤農業労働力の減少と資本装備の遅れのも とで農業経営の規模拡大が遅れる等、諸灸の問題が出 ておりまして、これらの状況をみると、現段階は構造 的に転換の時期にあるという意味で「転換期」という 言葉が該当するのであろうと思っています。 特に、本日のシンポジウムで取り上げることになり ました野菜については昭和62年7月のシンポジウム において、次のような課題設定と取りまとめが行われ ています。基調報告におきまして「沖縄における野菜 生産の停滞化」という状況のもとで「沖縄の県外出荷 を目標とした野菜生産が当面している基本的な問題」 といたしまして、「第1に10a当り収穫量が低い水準に あること」と「第2に品質が不揃いであること」を提 示し、これを二重の意味における土地生産性の低位性 と規定し、このことが、「市場供給原価を高めている ということと市場卸売価格を逆に低下させている。そ ういう意味で競争力と収益性を低下させる結果になっ ている」という認識のもとにシンポジウムに入ったわ けです。この問題をどのように解決して、沖縄の亜熱 帯農業を確立するのかという課題を設定したわけでご

ざいますが、この課題にアプローチするために与座克

則氏が「南部地域における野菜生産の地域格差」につ いてというテーマで、それから仲宗根靖氏が営農指導

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シンポジウム:転換期に立つ沖縄農業の課題と展望 45 の県産野菜の取扱量は増加しておりますが、平成元年 の総取扱量に占める県産野菜は26.6%を占めているに すぎないという実態もございます。 このようなことから見てまいりますと、卸売市場の 需要はあるものの、供給が対応していないという状況 等から、前回のシンポジウムで討論した問題で、なお 未解決のものがあるのではないかと思われます。 そういう状況から、本日のシンポジウムでは、転換 期に立つ沖縄農業を象徴するテーマとして「ミバエ根

絶後の園芸振興」を取り上げ、その問題について多角

的に検討することにしております。特に、ミバエ根絶 という県外出荷の制約条件を克服いたしたわけでござ いますが、必ずしも野菜生産が伸びていない状況を踏 まえまして、農業労働力の脆弱化という農業構造上の 問題とも関連いたしまして野菜作経営の経済的規模を どのうよ}こ拡大させるのかという問題、さらには梢賢 者の野菜消費形態が変化しているという問題を踏まえ まして、技術・経営・流通等の各分野からご討論をお 願いしたいと思っています。 本日はこれらの問題にアプローチするために、沖縄 県農林水産部流通園芸課長の新里惣一氏に「園芸振興 における行政的対策について」ということで基調報告 をしていただきます。続きまして、宮古郡農業協同組合 の宇座徳次氏に「宮古におけるミバエ根絶後の園芸振興 に向けた取り組みと今後の課題」ということで基調報 告をしていただきます。そして、続きまして沖縄県経 済農業協同組合連合会の神田幸輝氏に「本県野菜生産 の問題点と今後の方向性」ということで基調報告をし ていただきます。最後になりますけれども、東京青果株 式会社の営業管理部企画情報課長の工藤徹男氏が沖縄 の野菜に対する「市場側の期待」ということで、基調報 告をしていただきます。工藤徹男さんにははるばる東 京から駆けつけていただきまして大変ありがとうござ いました。 こういう基調報告をしていただきました後に、コメ ンテイターにコメントをお願いしてございます。まず 「農家指導の現場から」ということで沖縄県農林水産部 南部農業改良普及所の新崎正信氏にお願いしてござい ます。続いて「農業経営面から」ということで、沖縄 県農業試験場の家坂正光氏にお願いしてございます。 それから「流通販売対策の面から」沖縄協同青果株式 会社代表取締役であります比嘉栄勇氏にコメントをお 願いしてございます。以上のコメントをみた上で総合 討論に入りまして、その後、沖縄県農業試験場の小那 覇安優氏に本日のまとめをしていただくとこういう本 日のスケジュールになっておりますので、会場の皆さ んにおかれましては長時間になるかと思いますけれど もご協力のほどよろしくお願いいたします。最初に沖 縄県農林水産部流通園芸課長の新里惣一さんに「園芸 振興における行政的対策」ということで基調報告をお 願いしたいと思います。

基調報告I園芸振興における行政的対策

新里惣一

(沖縄県農林水産部流通園芸課)

れども、不勉強でございまして、うまい具合にまとめ ることができるかどうか不安でございますけれども、 皆さんの協力をお願いしたいと思います。 まず、はじめに本県は我が国唯一の亜熱帯地域でご 流通園芸課の新里でございます。沖縄農業研究会創 立30周年記念、本当におめでとうございます。今後の ますますのご発展を祈念いたします。今日は与えられ たテーマで少し話してくれということでございますけ

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沖縄農業第27巻第1.2併号(1992年) 46 でございます。今日は野菜、果樹、花きについてお話 するつもりでしたが、時間の都合もございまして、野 菜の部門に限りまして説明させていただきます。 今後の野菜の振興でございますが、野菜の生産はほ とんど復帰後、各施策で推進してまいりました。冬春 期の県外出荷、野菜を中心にいたしまして大幅に進展 いたしております。昭和55年には作付面積5,350ha、収 穫量にしまして93,900tのピークに達しました。しかし、 その後は生産出荷量の大部分を占めておりますカボチャ が外国産(ニュージランド産)との競合によりまして 漸減し、平成2年度には作付面積3,460ha、生産量64,700t と半減しております。このような野菜の生産を今後ど ういうふうにして奨励していくか、これが大きな課題 でございます。 現在、本土に出荷している野菜の生産量が13,000t、 本土から要求されている野菜の量が60,000t、まだまだ 本土の要求に連せないという実情でございまして、こ の生産振興に取り組まなければいけないということで ございます。 一方、県外出荷は昭和50年代のカボチャ中心からサ ヤインゲン、オクラ、スイートコーンの主要品目に変 わりつつあります。さらにまた、高単価、軽量物とい う形にだんだん変わってきております。また、スイカ、

カボチャ、とうがん等の作物の多品目化に移りつつご

ざいます。出荷量につきましては、昭和55年の13,600t から大きな変化もなく、県外に出荷しておりますが、 出荷額は昭和55年度の54億円から平成2年には71億円 と増加しているところでございます。 次に、5ページの表を見ていただきますが、サヤイ ンゲンについては、やはり1番で金額にいたしまして 36億円という金額で、以下スイカ、カボチャ、スイー トコーン、オクラ、とうがん、ピーマン、サトイモ、

みょうが等を本土への出荷をいたしております。

次に、生産対策等の実施状況でございますが、昭和

56年から平成2年までの実施状況をみますと、野菜生

産の拡大を図るため、国の補助事業が導入されまして、

集出荷施設15カ所、ピニールハウス栽培施設等が鉄骨

ざいまして、その地域特性を生かした農業の振興を進 めているところでございまして、冬春期の果樹、野菜、 花き等園芸農作物の供給基地として積極的に振興を進 めており、近年その期待が大きく寄せられているとこ ろでございます。しかし、最近の農業をめぐる情勢は、 非常に厳しいものがございまして、農作物の輸入の自 由化、それから需要の伸び悩み農作物の内外価格差の 拡大、それから農業従事者の高齢化、労働力不足等、 国際的国内的な観点からいろいろ対応を迫られている ところでございます。これまで本県の農業はさとうき びを中心にいたしまして、農業経営が継続されてきた ところでございますが、沖縄の農業生産基盤の整備が 進むとともにハウス等の各近代的施設の導入、またウ リミバエの撲滅等が進展いたしました。それにともな い沖縄の野菜、園芸が本土の端境期における冬春期を 中心とした野菜、花きの生産が進められているところ でございます。また、それが定着しつつございます。 さらに近年は、パイナップルの生産拡大、マンゴー、 パパイヤ等熱帯果樹の生産が大きく進展しているとこ ろでございます。特にパイナップルにつきましては、 平成2年4月から自由化されましたけれども国の価格 対策、生産対策、加工対策等の対策がとられまして、 現在はその生産がちょうど自由化にさしかかって、自 由化になるということで生産を控えめにした時期がご ざいまして、その時期がちょうど収穫時期に当たりま して生産が低迷しています。今後はやはり加工を中心 にいたしまして、新しくビニールハウスで生産されて おります加工用、青果用、それらを伸ばしていかなけ ればいけないと考えています。 本土には13万t国外からパインが輸入されております が、県から出荷されているのが6,000tでございますので、 その2,3万tを沖縄から今後提供していきたい、そうい う生産対策で果樹を振興する必要があるのではないか と考えています。

ちなみに、農産園芸作物の粗生産額が、昭和50年で

は155億円、また平成元年には364億円に拡大し、将来

的には平成元年の約3倍、1,000億円に引き上げる計画

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シンポジウム:転換期に立つ沖縄農業の課題と展望 47 で27カ所、277,699,2、パイプハウスが44カ所、冷蔵 コンテナ流通施設等が61台、その他市場情報、出荷情 報等の農業情報管理施設、ため池等、その他施設を野 菜産地総合対策事業、農業構造改善事業等で実施して いるところでございます。特に、本県は年中暖かいの で保温する必要はないのではないかということで、ビ ニールハウスの栽培はこれまではあまり必要ではない とされ、その取り組みに非常に遅れたのでございます。 しかし、実際やってみますと、病害虫が多い、北風が 強いと雨にたたられまして安定生産ができない、その ためにはやはりピニールハウスで生産したほうが品質 向上、計画生産ができるということで実施していると ころでございます。その件につきましては国のほうで は昭和57年度から国庫補助の対象から外されておりま すけれども、沖縄県ではその取り組みが遅れていると いうことでまだ補助対象にいたしております。近いう ちにその補助金も融資制度に変わるのではないかと予 想されます。そういうことで早めに補助対象になって いる間にその補助で施設を完備するということを進め なければならないということを考えております。 次に3表を見ますと、これは作物のハウス設置状況 でございます。昭和63年までの数字で2カ年おきに数 字をまとめております。63年度では野菜用が401ha、花 き用がl70ha、果樹用が65ha、その中で636haにビニー ルハウスがされておりまして、大体、平成2年度でお よそ700から800haぐらいの野菜の施設がされているの ではないかと考えております。第4表はハウスの設置 状況でございまして、全国の平均が1,O39ha、沖縄が636 haで61%の達成率でございます。そのうち野菜が全国 平均で720haございますけれども、沖縄のハウスが401 ha、56%、とまだ低い状況にあります。 さらに、野菜の生産振興に大きなインパクトをもっ ております野菜の価格の安定でございますが、主野菜 に対しまして生産と出荷の近代化、計画的に推進する ために対象地域、出荷された野菜の価格が暴落した場 合に再生産を確保するために、以下4つの価格対策を とっております。 1番目に指定野菜価格安定対策事業、指定消費地へ 出荷される野菜の価格が暴落した場合にはそれを補填 するということで、その仕組みの細かいことについて は時間がございませんので説明を省かせていただきま す。それから、特定野菜価格安定対策事業でございま して、それも国、県の補助金で価格安定をさせるとい うことで補助金を交付しております。さらに、3,4 番目は県単事業でございますけれども、やはり価格の 安定、価格の部分、輸送の部分について補助金を交付 するということでございます。ただその基準価格が国 の基準が非常に低いというのが問題でございまして、 野菜の低落した場合でも、価格がずっと落ちないと対 象にできないという面が難点でございます。そういう 面の改正につきまして国に要望しておりますけれども、 沖縄県の実情だけではいかんともしがたいというとこ ろでございます。 次に、野菜の生産振興を図っていく見地から平成3 年度から従来の事業に加えまして新たに4つの事業を 創設いたしまして、その充実強化に努めているところ でございます。 第1番目に野菜産地総合対策事業、これが普通、県 や国等の補助金で集団的な野菜産地規制、パイプハウ ス等の共同栽培施設、集出荷施設等の事業を進めてい る予算でございまして、これはずっとこの予算で進め ているところでございます。2番目に新規事業といた しまして4事業がございますが、指定野菜産地育成整 備事業ということで特に生産を図る作目につきまして トマト、ナス、キュウリ、ピーマン等の新産地の形成 をいたしまして、生産拡大を図るということで、それ に予算を組みまして力を入れているところでございま す。それから次に、野菜産地育成展示圃設置事業でご ざいます。ウリミバエ根絶後の新規拡大品目としてメ ロン、ニガウリ、その他優良品種等の栽培改善普及を 進めていきたいということで予算計上し、その施策を 進めているところでございます。 さらに、サヤインゲンの選別機導入でございます。 現在最も利益の多い作物として取り入れられています

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沖縄農業第27巻第1.2併号(1992年) 48 場のニーズにあったLMSという規格がございますが、 そういった規格にあった生産をしていかなければ、本 土の市場にもっていきましていくら立派なものでも消 費者が見て、それはいいと感じなければ売れないわけ でございますので、消巽者の立場にたって、この規格 の統一を図り、そして品質の向上に努めなければなら ないと考え、その指導を進めていきたいと考えていま す。 3番目に市場販売を有利にするための計画的な生産 出荷対策でございます。せっかく市場との信頼関係を 結んでおりましても、この決められた時期に、また決 められた量を出荷できないということで、本土の市場 から沖縄の出荷についてはあてにならないという批評 がございますので、そういう点を解決しないと沖縄の 野菜の販売が増えていかないということでございます。 そういうためにも産地化を図り、集団化をやっていき まして集出荷の一元化をやれば、本土のそういった要 求にこたえられるのではないか、そういう方向で今後 進めたいと考えています。 第4番目に、トマト、ナス、キュウリ、メロンおよ びゴーヤでございますが、今後新規品目として導入し、 県外出荷品目として拡大しなければいけないというこ とでございます。それらの作物は従来つくられている のでございますが、それをもっと拡大して本土の需要 に見合うように生産を拡大していかなければならない と考えています。 第5番目に、従来の県外出荷品目、サヤインゲン、 スイカ、スイートコーン、オクラ等の生産拡大、絶対 量の不足でございますので、今後そういったものにも 力を入れて生産を拡大していきたいと考えています。 6番目に県内出荷野菜の生産が減少傾向にあります ので、夏場対策も含めた県内自給率の向上を図ってい きたいと考えています。現在野菜の生産は本土の出荷 を中心に進められていまして、県内の冬春期において

は、27%と県内生産量の県内消費が非常に低い。やは

り県内塵の技術を向上させて、その上で県外に出荷す

るという方法をとらなければいけないのじやないか、 が、その-番の難点が栽培はできますけれども、選別 が大変だということで、その選別の機械化をしてほし いということでございますが、それに対する補助を進 めているところでございます。現在機械の導入をして いますけれども、まだ完全にこれでよいという結論は 出ておりませんので、これから導入しつつ改善してい きたいと考えております。 それから農業用廃プラスチックの適性処理対策事業 でございますが、年をビニールハウスの栽培が増え、 さらにマノレチのビニールの使用が増えています。その 対策をどうするか、どんどん出てきますのでこれらが 野に積まれるということで、これは腐敗するには相当 の年月がかかりますので、その対策をどうしていくか ということが、全国的に大きな問題になっているわけ です。処理につきましては、いま使われている塩化ビ ニール、ポリエチレン、その他のプラスチック等があ りますが、その中で処理されているのが埋立、焼却処 理、その他業者の回収で処理されています。ですけれ ども、埋立につきましても将来的にずっと継続される ものではないので、それを有効活用できるような方向 で今後南部一円、中部一円とか、沖縄全島一円の処理 対策を考えなければいけないということで、それの研 究対策要としていま予算を組んで研究し、将来に向け て取り組んでいるところでございます。 次に、野菜の生産出荷における問題点を挙げました。 野菜の生産対策につきましては、流通対策等に多くの 課題が提起されております。今回はごく限って行政的 対策の施策の観点から問題を整理してみたいと思って います。 1番目に消費ニーズの高級化、多様化に対応した生 産ということでございまして、外食産業の発達、また 生活様式の変化等がありまして、やはり高級化や、少 量多目的な多種目の野菜の要求が多くなっております ので、それに対応する対策をしていかなければいけな いのではないか。 それから2番目に市場競争力を高めるための企画、

品質等選果、選別の徹底ということでございます。市

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シンポジウム:転換期に立つ沖縄農業の課題と展望 49 そのためにもやはり生産拡大が待たれているところで ございます。 次に今後の対応策でございますが、野菜生産は本県 の亜熱帯地域の作目として今後可能性の大きいもので ございますので、積極的に振興する必要がございます。 今後の目標といたしましては、平成3年の作付面積が 4,050haを今後1.5倍の6,000haに引き上げていきたいと 考えています。また、生産量は、現在76,000tの2倍、 約150,000tぐらいに引き上げていきたい。それから生産 額203億円から480億円に、約2.5倍に拡大する目標をお いて今後進めていきたい。 計画を達成するためには、やはり生産対策、流通対 策、価格安定対策等の課題を抱えておりますので、そ の対策につきまして今後進めていきたいと思っており ます。その対策につきまして、いろいろございますが、 その中で当面、早急に対応する点だけを述べておきた いと思います。 第1番目に県外出荷の新規品目の生産振興のために ピニールハウスの整備とともに産地の育成を図ってい きたいということでございまして、やはりその施設を 作れば生産が増加するということが、大体これまでの 実績から出ていますので、そのピニールハウスの栽培 施設の拡大を図っていきたいと考えております。そう することによって、品質の向上で消費性の高いものが 作れ、また降雨等に左右されない計画ができます。そ れから、大雨、強風および病害虫の防除もできるとい うことでございまして、ビニールハウスの整備を努め ていきたいというふうに考えています。 2番目に県外出荷の主力である野菜、サヤインゲン の生産拡大を推進するため、選別機の導入による農家 労働時間の短縮を図っていきたい。現在、サヤインゲ ンの10a当り生産労働時間は1,058時間でございまして、 その中の選別が380時間で35.9%を占めております。で すから、どうしてもその時間を機械に置き換えること により生産農家の労働のきついものを緩和でき、また コストも軽減できると思います。これがサヤインゲン を振興するための重要な課題でございます。サヤイン ゲンは、沖縄の立地条件を生かして、今後とも相当伸 びるものと思いますし、また本土の市場からもそうと う期待されている作物でございます。そういうような 労働時間の節約、短縮を図るための機械設備の導入を していきたいと思っております。 次に中央卸市場等県内向けの野菜のシェアの拡大で ございます。先ほど申し上げましたとおり、やはり県 内野菜消費のウエイトが27%しかない、それを底上げ いたしまして生産拡大しまして、県内の野菜の県内出 回りをよくする。そのためには、やはり冬春期につい ては各農家でも自家用で作っていますが、やはり夏秋 期、夏場の野菜がない、それをどういうふうに対策し ていくかが大きな課題でございますので、やはりピニー ルハウスの温度を下げる方法を今後検討すること、さ らに年中栽培するための水耕栽培を振興していきたい。 現在、知念村でサラダ菜が年中計画的に生産され、 しかも経営もスムーズにいっているようですので、水 のあるところでは、水耕栽培を推進していきたいと思 います。いま木部町でゴーヤーを周年栽培できる実験 を進めていますので、そういったゴーヤーやピーマン 等もやはり水がないとだめですのでそういう適地を選 定いたしまして、奨励していきたいと考えております。 4番目に土地利用型野菜の振興を考えていきたいと 思います。やはりサトウキビがあまり振わないと、輪 作体系を推進する、またそのさとうきびなどが栽培で きない地域を活用いたしまして、ジャガイモ、ニンジ ンなど土地利用のできる野菜を振興していきたいとい うことで、現在モデル地区を設定してその振興を図り たい。平成3年度からその実験事業を進めているとこ ろでございます。 5番目に航空輸送、船舶輸送の併用と低温輸送技術 及び体制の確立でございます。現在航空輸送と船舶輸 送になっておりますが、航空輸送につきましては非常 に経費がかかるので、どうしても船舶輸送じゃないと コストがかかりすぎます。そこで船舶の輸送技術の確 立および船舶等の日程の調整を図りまして、海上輸送 の徹底に取り組んでいきたいと考えています。

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沖縄農業第27巻第1.2併号(1992年) 50 農用地の流動化による経営規模の拡大や各種近代化施 設の整備等、また地域農業の組織等を通じた農業担い 手の育成確保に努めてまいっているところでございま す。しかしながら、本県の農業を取り巻く情勢は農業 就業者の高齢化、国外を含めた産地競争の激化、農産 物の輸入自由化、基幹作物の価格が据え置かれるなど 厳しい状況でございます。このような情勢の中で今後 は地域の特性を生かし、本土にない野菜、花きおよび 熱帯果樹等の産地を形成しまして、バイオテクノロジー または先端技術の活用を図り、流通体制の整備等、生 産から販売の各段階における施策の展開を推進しなけ ればいけないと考えいます。そのためには、これまで 種を述べてきたとおり、これらの施策を総合的あるい は計画的に今後とも推進していきたいと考えておりま すので、皆さんのご協力をお願いしたいと思います。 どうもありがとうございました。 安谷屋隆司:新里さんどうもありがとうございました。 続きまして、宮古郡農協城辺支所長の宇座徳次さんに 「宮古におけるミバエ根絶後の園芸振興へ向けた取り組 みと今後の課題」ということでお願いいたします。 6番目に出荷規格及び品質向上の徹底でございます。 沖縄県青果物出荷規格等を設定しておりまして、規格 基準の徹底順守を図って消費拡大につなげていきたい と思います。それから需要の拡大および消費宣伝でご ざいます。沖縄の野菜、熱帯果樹につきましては、本 土に持っていってもあまり知られていない。今年の6 月、農林省のほうで消費フェアということで、沖縄の 果実や野菜を展示いたしましたけれども、その中で一 番多かったのがゴーヤーに対する質問でした。熱帯果 樹で非常に変わっていると、それはどういうふうにし て作るか、どこで買うか、種子はどういうふうにでき るのかと、熱心に聞いておりました。そういった新し い野菜を今後進めていかなければいかないし、また、 大いにピーアールする必要があります。現在沖縄の段 階では毎年2月に野菜フェスティバルを開いておりま すし、また本土の主要都市でのキャンペーンを物産展 等を通じまして推進していきたいと考えているところ でございます。 これまでサトウキビ主体に野菜、花き、果樹、畜産 を含めた生産性の高い亜熱帯農業の確立を図るという 基本目標をあげまして農業の生産基盤の整備をはじめ、

基調報告Ⅱ宮古におけるミバエ根絶後の園芸振興へ向けた取組みと今後の課題

宇座徳次

(宮古郡農協城辺支所) ただいまご紹介いただきました字座です。宮古は経 過の中にありますように昭和62年11月にウリミバエが 根絶されました。先進地ということで基調報告をして くれというお願いがありましたので、実際の現場での 取り組みの中で、いろんな課題が山積しておりますの で、それを話題にして皆さんのご指導を仰ぎたいと思 います。計画の中ではミカンコミバエが59年、ウリミ バエが62年、それから流通の基盤整備として平成元年 に直行便がとんでおります。それから地下ダムも着工 されておりまして、生産あるいは流通を含めた整備は 着灸と進んでおります。 そのような中で全体として野菜の中では伸びる品目 と伸びない品目に、二分化されてきたような気がして おります。昭和62年にウリミバエが根絶される前まで、 ウリミバエがいるから、あるいはいないから農家の意 識は変わるのか、非常に皆さんも疑問を持っていたか と思いますけど、実際にぶち当たってみたらあまり変 わらないです。ウリミバエがいなくなったから自らの

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シンポジウム:転換期に立つ沖縄農業の課題と展望 51 経営を野菜に転換して、農家所得を上げようという農 家はごくわずかしかいないです。しからばあれだけの 大事業でウリミバエを根絶した中で農家所得を上げる ためにはやはり現場の指導者がある程度勉強して頑張 らなければならないということで、毎晩、オトーリを 飲んで、テーブルをたたいて4年ですね、そろそろ農 家の意識が変わってきたなというのが見受けられるの が実感でございます。 そういう中で有望品目の選定と、これからの生産対 策の課題を挙げてありますが、現在宮古では10品目、 県内外の野菜出荷は10品目あります。その中には特に ということで有望品目は4つばかりここで挙げてあり ますが、当然、これは出荷して売れれば有望品目でご ざいます。 選定の理由としましては、確実に金が儲かる、これ が第一でなければだめなんです。単収が上がるとか、 作り易いではだめなんで、確実に農家の懐に金が入る ということを前提におかなければ絶対失敗しています。 これまでやってみた経緯の中でいろんな品目をやって みたけれども、やはり価格の安定していない品目につ いては非常に衰退しているのです。特に皆さんご承知 のようにカボチャ、農家は見向きもしません。なぜか といいますと59年の暴落以来、カボチャの種子代をさ とうきびの代金で払ったという農家が約3割ぐらいお りました。「こんな儲からない農業やるか」というよ うな時代もございました。まず、インゲンは市場性が あるし、絶対量が足らないわけですから、確実に儲か る品目のトップとして位置づけでいます。インゲンを まず作ろうと、ウリミバエの本当の目玉商品だという 位置づけがされておりましたので、そのへんのピーアー ルから実施しております。 生産形態としましては5aの方は1月から4月いっ ぱい、10aの方は5aは植え替え方式、9月下旬撒い て、年内収穫で1月初旬植え替です。これの2回転を やってもらっています。そういう形態の中で非常に成

績のいいのは5aで1,500kg出荷している。1,500kg以

上出ている農家も2,3おりますので、それこそ金のな る木というふうに感じています。品種はサーベル1本 にしぼっています。これは東京直行便のメリットがご ざいますので、どうしても荷痛みの激しい品目は積み 替えが嫌いなんですね、宮古からのものはほとんど那 覇で積み替えていますので、積み替えた品目を東京市

場へいってみゑとめちゃくちやに崩れている。せっか

く夜中まできれいに選別したのに、これは何かと、あ る農家をつれていった時の話なんですが、じゃ、こん なに選別する必要などないじゃないかという話なども 出まして、たいへん困った時もありましたが、直行便 の品種として、京浜向けの品種を1本に絞っています。 そのほうが営農指導も一番楽なんです。どれが儲かる と聞かれたら困りますので、そういう方向でやってい ます。 推進状況としまして、宮古は1.6ha以上、経営耕地面 積はございますので、多い多良間村では2.7haぐらいあ りますので、さとうきびが100t以下でないとだめだと、 100t以上の農家にはインゲンは絶対させるなと、今で もやっておりません。どうしてもさとうきびの収穫が 伝票割り当て制なものですから、それを優先に収穫に 入りまして、一番高い時期の1,2月で収穫を断念せざ るをえない農家も最初は出ましたので、2年次からは 100t以上の農家については断っています。そうしない と、どうもうまくいきません。それがインゲンの背景 でございます。 それからピーマンです。復帰前に一時沖縄県に向け て相当生産した経緯がございまして、ピーマンにつき ましは、ウリミバエがなくなったらピーマンをやるぞ という農家が多かったです。そういうことで、取り組 みが早くされたのはピーマンなんです。品種はニュー エースを使って、ビックPという銘柄で売り出してお りますが、ほとんど県内向けに70%、現在もいってい ます。県外が30%です。県外市場の評価というのがま だまだいいのか悪いのか、量が少ないだけに評価がさ れていません。今後とも生産拡大をしていかなければ ならないなと考えています。 平成元年度の販路開拓実験事業、価格保障制度で経

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沖縄農業第27巻第1.2併号(1992年) 52 ますので、台風が来るまで約'00日、一番いいやつで 4t単収が出ていますので、逆にスイカがちょっと安かっ たらゴーヤーをとったというのも出てきていまして、 ウリミバエのお陰だなというのが-番ゴーヤーが恩恵 を受けているのじやないかなという気がしています。 そういう中で資材代だけ取ろうという発想で始めたも のが本格的になりまして、去年も30tあまり出ています。 先ほど課長さんからありましたように農林省の消費者 の部屋も宮古から代表でゴーヤー農家が行っておりま して、たいへん好評を博しております。 次に生産対策上、いろんな課題がございますが、あ えて、4つ上げています。インゲンにつきましては皆 さんご承知の通り、選別作業これをどうするかという のはそれこそ沖縄の園芸をどうするかということにつ きると思います。今年宮古も1台選別機が入って稼働 しています。非常に選別機が稼働している現段階でハ ウスに興味がなかった農家が見学に来るのです。この ような農家がだいぶ来ておりまして、来年は倍増する だろうなというような見通しをもっています。当然、 選別機で共選するわけですから、有利販売ができると いうメリットからすれば、選別費用なんていうのは対 したことではないのではないかというふうに考えてい ます。高齢化した中で夜中まで選別しているほうが健 康上非常に問題があるというふうに見ておりますので、 さとうきびと競合する中での作業ですから、どうして も選別機は早急に揃える必要があるというふうに考え ます。 品種の整理等です。これは宮古は1本で来ておりま す。後で話が出ると思いますが、名京、阪神にも南西 航空さんが航路新設を予定しておりますので、そのへ んどうするかというのが課題で名京、阪神の市場さん とも打ち合わせしていますが、なかなか沖縄本島の品 種が多すぎて、これで沖縄のインゲンは有利販売でき ているのかなと不思議に思います。といいますのは品 種によって格差がありますでしょうO同じ農家が作る のだから単収と価格の差がイコール●ゼロであれば問 題はないと思うのですが、そのへんの選定は十分やつ 済連さんが生産拡大もいろいろやってもらったお陰で 非常にそれを機軸として軌道にも乗りまして頑張って います。部会では最低10a以上、5aではどうしても飯 が食えないから10a以上を作れという位置づけがされ ておりまして、10a以下の人はピーマンを作っており ません。ピーマン農家は全部10a以上のピーマンでご ざいます。 その中で、これはミスプリントで8tで250万という のが部会の基準でございます。これは12月から4月ま で、よくいろんな先生方から単収が低いのではないか と言われていますが、15t出そうと思えば簡単なことで すけど、問題は価格なんですから、離島から輸送費か けてじゃ採算あうかと、農家は採算がつい優先ですか ら、そういう単収になっているのが実態でございます。 次に、スイカは、宮古はご存じのとおり毎年、毎年 干ばつが来る、逆にいえば排水のいい島尻マージ地帯 が多いわけです。平均土層で35cmぐらいと言われてと いますから、そういう中で立地条件の一番いい、作物 でないかということで、ウリミバエ根絶前からですが、 一番伸びた品目です。現在は品種は二つ作っています が、それは慣れた品種ということで、ずっと農家は自 分が前から作っている品種を使っているので二つになっ ています。 推進状況としましては、若い農業者が多いです。30 代の半ばが部会の6割ぐらいを占めています。そういっ た中で、それならば本当にスイカ1本で飯が食える専 業農家を今後育成していかなきゃならんだろうという のが、これは課題なんでございますが、40aのハウス の実面積ですが、40aの2作で大体1千万円の収益を 上げる、そういうのが2,3名出ていますので、これを 目標に頑張っていきたいなというふうに思っています。 ゴーヤーにつきましては、スイカとインゲンの後、 夏場の台風が来るまで何を植えるかというのを課題と して挙げた結果、ゴーヤーをやってみようということ で、スイカの2回転のあと、スイカの収穫前にゴーヤー を植えてしまうのです。スイカのほ場に、3月の上旬 に定植しています。そして5月上旬からゴーヤーが出

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シンポジウム:転換期に立つ沖縄農業の課題と展望 53 ていく必要があるのではないかと思います。 高畝栽培というのは現場でいろいろ指導しています が、どうしてもさとうきびの感覚があります。さとう きびの感覚でするものですから、収穫作業が非常にき ついということで、今年からは高畝栽培をどうするか ということで現場サイドでいろいろやっております。 これも徹底させるためにはなんらかの方策を講じなきゃ ならんかなというふうに見ています。 高温時のハウス管理、これはどうしても遮光技術の 確立をどうしても図らなければ、沖縄の夏場野菜をど うするかという問題は遮光技術の確立をどうするかと いうことだと思います。どうしても品質は悪くなるし、 単収は上がらなくなる、ということからすればどうい う資材でどういう遮光率でやれば、ある程度の品質保 持ができるかというのは、早急に改善するべき課題だ ろうというふうに考えています。 ピーマンにつきましては1条植えと2条植え、これ はまたやっかいなことに1条植えの場合は当然12月か ら5月までという収穫期間を目標においているわけで すが、2条植えの場合は12月から3月いっぱい汀ある いは4月上旬までという発想がありまして、いい農家 で2条植えのほうが今いいのです。ところが長期取り の場合は1条植えがいい、それから秀品率からすると 1条植えのほうが断然いいわけですから、いろいろな 農家によって短期決戦でいくのか、長期取りでいくの かという、両方あるわけですが、基本的には1条で植 えなさいというふうな指導をしております。2条植え のネット誘因のいい農家がいるものですから、そのへ んがどうも整備していかなければならないなというふ うに考えています。 低温期の着果促進にどうしても、沖縄といえども夜 温が10度まで下がりますのでそのへんの対策は二層被 覆でもして2重トンネルでも使わなければ高単価時期 での収量アップというのは図れないだろうというふう にみておりまして、今年から、そういう試験ほ場を設 けたいと思っています。 ±づくりと病害虫は当たり前のことで、皆さんもご 承知のとおりでございますから、やはり通常の作物の ような±づくりでやっているものですからパテてしま う、途中で木がパテてしまうものですから全体的に品 質と収量に大きな問題が出ておりますので、品目に向 けた士づくりですね、どうも県の基準もチッソがいく らだとか、オールマイティーな表現しかありませんの で、その品目によった土壌設計なりを今後は十分に設 定していく必要があるというふうに考えています。 ゴーヤーにつきましては、固定種が完全にできてい ないようでございますから、私どものところでは農家 があっちこつちから種を持ち込まないように共同育苗 を実施しています。共同育苗をしないと、いろんなも のが出てきて箱積めに困ります。共同育苗で農協がほ とんど供給しております。それからどうしても5月か ら収穫しますので、朝早く収穫しないとダメなんです。 早朝収穫を義務づけでおりまして、loa以上植えるな ということが原則です。これはまた逆に10aまでとい う規制をしていることから、品質の保持はある程度保 たれています。7月になるとちょっと問題があります ね、市場へいって黄化してしまう場合があります。 それからその他としまして、特に、スイカですが個 人育苗が主なんです。台風時のたびに苗を移動したり 病害虫に悩まされているのが実態でございますので、 台風に耐えるようなハウスの建設が大事かと思います。 3番目に生産部会、これは小集団活動、濃密指導を 実施しております。スイカの専門指導員が-人おりま して、熊本の植木町農協で半年間スイカを勉強してき た職員がおりまして、これを中心に10名程度の集落別、 あるいは学区単位の濃密指導をやっています。1週間 1時間だけお付き合いしてくださいということでやっ ております。 そういう中で技術が、先ほどもありましたようにど うしても個人個人バラバラなんで、沖縄のスイカは信 用ないというのはそこから来ているわけですから、や はり技術はどうしても標準にもってこないと品質は統 一されないと思いますので、そのへんがうまくかみ合 うように頑張っていきたいと思います。

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沖縄農業第27巻第1.2併号(1992年) 54 ています。そのへんも週最低3便、あるいは3.5便ぐら いもってきてほしいという要請はいたしております。 ニガウリは夏の品目ということで早朝収穫ですから、 東京直行便にほとんど乗せています。そういうことで、 来年4月から南西さんは名古屋も飛ぶということで今 度メロンの生産、これを名古屋向けに大幅に伸ばそう という計画をもっています。次に、今後の流通販売対 策ですが、離島ですから当然どこにものがどのように 流れているか誰も知らないわけですね、したがって今 後とも経済連さんにはきめ細かな1円でも高く売れる ような流通対策を講じていただきたいと思います。 これは去年から問題になっておりまして、業者が沖 縄本島と宮古もありますが、スイカを買い取って大阪 あるいは東京へ送って、沖縄産というブランドで売っ ておりまして、箱もやや似ていますので、非常に業者 が沖縄産の基準がバラバラになっているのではないか という指摘がありました。調べてみたらやはり業者の 出荷による販売というのが発覚しました。先ほど課長 から出荷基準は設定されておるということですが、じゃ 誰がそれを守らせるかというのが問題なんですね、当 然、業者も基準どおりやっていただければ何も言うこ とはないのですが、そのへんの規制は誰ができるかと いうのが今後の課題だろうというふうに思います。ピー マンのB品ですね、特にエアーもののB品、C品とい うのは送って採算が会わないわけですから捨てるとい うふうなものが非常に多い、特にピーマンは。そのへ んは1次加工してカットして冷凍して送ってくれない かという外食産業などもいろいろ注文がくるわけです。 ところが冷蔵施設、予冷施設整備が図られなければこ れは不可能なんですね、もの|まあるけれども捨てざる を得ないと、つまり5月からは単価が低いので出荷し て引き合わない場合はどうするかというのはこれで対 応できる。じゃ、8月までピーマンはひっぱれるので はないかという気がしていますのでそのへんの整備も 大事ではないかなというふうに思います。 それから、特にスイカの場合は人の悪口言いたくな

いのですけど、熊本産が4月上旬から出てくるが、値

それから、皆さんのところはどうかしりませんが、 宮古ではこれが儲かるとこれに、あれが儲かるとあれ にというふうな非常に流動的な農家がございますので、 スイカ部会では-度止めたら2カ年間復帰させないと 厳しい規則を設けて、これを守っていますので、一人 も止める人はおりません。そういうことでございます。 それから園芸生産農家経営育成ということですが、や はり宮古は規模が大きいだけに土地利用型の農業、肉 用牛と組み合わせて機械化できる露地野菜、それの生 産拡大も考えていく必要があるというふうに思います。 次は郡農協管内の生産の動きを示しておりますがど の品目もやはり昭和63年度からしか動いていません。 インゲン、ピーマン、スイカは1億円以上の大台に乗っ ております。今後とも相当増えます。露地と施設に分 けておりますが、昭和61年は31,100万円あまり露地が ありました、施設が15,000万円しかありませんでした けれども完全に平成2年度では露地野菜は1億を切り 9,000万円、施設が53,000万円です。かぼちゃが減少し たことが主な要因でございます。 時間がありませんので急ぎますが、4番目に流通販 売対策。いまインゲンは東京直行便で行っております が、同時にオクラもサトイモもきておりますので、南 西航空さんの野菜スペースが1tしかないですね、そう すると1t積みなので生産に、那覇経由も含めてやって いるような実態でございまして、直行便のメリットが 必ずしも100%生かされているとはいえないというふう になっています。ピーマンにつきましては船舶、ある いはエアー両方使っています。これは県内の場合には 船舶、市場要求があれば県内でもエアーで飛ばしてい るというのが実態でございますので、冷蔵コンテナを 使う場合でもやはりロットがまとまらないと積み荷が できませんので、エアーと冷蔵コンテナとの価格差と いうのがそうないので、いつでもエアーで飛ばすとい うふうな格好になっています。スイカの場合は船便が どうも少ないのでいま週2便です。それも不真面目な 時は2社あるわけですが、2社一緒に入って同日入港 というのもございまして、非常に農家からも麺盛をかつ

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シンポジウム:転換期に立つ沖縄農業の課題と展望 55 段が沖縄の2倍ぐらいするのですね、毎年毎年熊本の スイカを取り寄せて、農家で試食会をするのですけれ ども、まったくおいしくないのです。まず、色が薄い、 糖度がたいして差はないというのになぜ2倍で売れる かということで、これは沖縄県の販売が下手だと私は 指摘したい。一番おいしいのは4月なんですから沖縄 のスイカは。沖縄のスイカはおいしいということで市 場なりあるいは消費者なりに宣伝して販売してもらい たい。逃げ腰で販売しているというのが市場の見方で すからね、もう少し積極的な販売方法を確立していた だきたいと思います。 それと関連しますけれども、市場に行くたびに沖縄 県の知事は作らせた農産物売る気があるのかと市場の 上層部の意見なんです。1回も市場に来たことがない そうですよ。今回からはぜひ、のぼりを上げて、各産 地とも市場の販売促進をやるわけですから、これはぜ ひやっていただきたいというふうに思います。 以上、簡単でございますが、後は参考資料で5a100 万円運動、儲かるか、儲からないかが農家が動くか動 かないかの接点でございますから、どうぞ、沖縄の儲 かる品目は無理押ししてでも生産拡大させるような方 向づけで頑張りたいと思います。 沖縄本島は本土に送って、宮古は沖縄本島に送るの が順序としては非常にいいのですが、輸送コストを強 いられていますので、そのへんはご指導よろしくお願 いします。

基調報告Ⅲ本県野菜生産の問題点と今後の方向性

神田幸輝

(沖縄県経済連園芸農産部) ただいまご紹介いただきました神田でございます。 これから、与えられたテーマ「本県野菜生産の問題点 と今後の方向性」ということで報告をしていきたいと 思っております。先ほどのお二人の話された内容が大 体、私が報告しようと思っておったことと似通ってい る面もありますのですそのあたりは省きながら報告を していきたいというふうに考えています。 まずはじめに、沖縄の野菜の有望性については市場 のほうからもいろんな関係機関のほうからもそうとう 可能性があるというような期待を持たれているわけで すが、近年、なかなか期待どおり伸びてこないという 問題があります。このために私どもいろんな会合に引っ 張り出されて、なぜかという質問攻めにあっているわ けですけれども、そういう意味では侘しい思いをして いるという昨今でございます。よく考えてみますと仲 縄の野菜が市場のほうでまだ高く売れるのではないか という意見もあるわけですが、販売環境としては、日 本のどこの産地にも負けないほど有利な販売条件を持っ ているというのが実態でございます。ですから平均単 価を見ても、お互いが出荷する時期は非常にものが高 く売れる時期であるというのがございまして、販売面 においても大きな問題があるという判断はできません し、また、行政による野菜生産の支援ということを考 えても2次振計が終わり、これから3次振計がスター トするわけですけれども、そういう意味での国関係、 県関係の野菜生産に対する支援対策といいますか、そ ういったものは内容的にはいろいろ問題があるとして も、形としては、他の産地に決して負けないような補 助事業の導入もされているという実態もあります。ま た、ミバエ関係もそういうことで多大の費用が投入さ

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沖縄農業第27巻第1.2併号(1992年) 56 れ、お互いの産地が県外の産地と同じ土俵に上ること ができたという状況もございます。生産自体が抑制さ れる因子はそう大きくないという判断をしております けれども、ただ伸びてきていないという実態について よく考えてみると、生産者、農家の経営の側から必要 とされるものを補強する形でやってこなかったのでは ないのかなという感じをひとつもっております。と申 し上げますのは、花と野菜は同時期にスタートしたわ けですけれども、花のほうは現在、他の産地に比較し ても相当量伸びております。ところが野菜のほうはそ う伸びていないということを比較して考えた場合に、 どうも野菜については1個の農家の経営の中に、農家 所得でその家計を維持するほどの所得を上げるための 規模が非常に持ちづらいと、花の場合はこれができる ということですね。これはいろんな要素があります。 花は露地で,,800坪ぐらいの平均面積があるとみていま すけれども、これぐらいの面積で、 ̄戸の年間総家計 費、これは農業経済調査によりますと約370万円ぐらい でしたか、の金額が必要だということですけれども、 花農家は自分の経営の中でこれぐらいの面積が経営で きてなおかつ、所得が上げられるということで、労働 力と面積と家計費といいますか、農業所得ですね、こ れがマッチしているが、野菜はそのへんが中途半端で す。現状は施設規模が20aぐらいしかないわけですが、 露地にしても、花より小さいという問題があるわけで すね、これを一通り、農家の労働力の範囲内でやりま すと、それで手一杯ということであります。ところが この20aの施設規模でいきますと、一戸の農家が必要 とする家計費額の半分ぐらいの確保しかできないとい うのがありまして、そのために野菜の場合は花に比べ て専業農家が非常に少なく、兼業者が多いということ になっております。このへんに基本的な問題もあるの ではないかなというのが長年野菜、花の生産を携わっ てきての感想でございます。 その結果として、いろいろ先ほど県の新里課長のほ うからも野菜の県外出荷の推移であるとか、あるいは 野菜農家がかなり減少しておりますよという報告もあっ たのですが、野菜については技術的な問題であるとか、 品種の問題であるとか、いろんなことを言われていま すが、-番根源にあるものは専業農家が専業農家とし て自立できないような状況にいまあるというのが-番 大きな問題ではないのか、それからいろんな問題が波 及していく、派生してきているというふうに考えてい ます。 これまで野菜の問題について、いろいろ討議をして きた経過は私どもたくさんありますし、また皆さんも 野菜の研究者、あるいは普及、試験に携わる方'9rでご ざいますから、どうも農家が野菜農家として自立でき るための条件整備はどうあるべきなのかという観点か らの議論は少なくて、一つの品目の生産性をどう向上 させるか、あるいは技術的な背景であるとか、いろい ろなテーマがあるわけですけれども、そのへんがあま りにも基調にもなってきたのではないかなというのが ございます。今日はたくさんの関係者来ておられます からそのあたりを訴えていきたいと考えております。 それから野菜を生産する場合に日本全国見ても現状 指定産地制度とか、国の補助事業だとかというものが たくさんあるわけですが、沖縄においてはハード的な 整備については先ほど申し上げましたように1次振計、 2次振計の中でかなり整備されてきた、それから3次 振計の中でも県もそうとう準備をしているという状況 でございますけれども、ただお互い考えなければなら ないのは野菜生産の場合は流通対策、価格対策ですね、 基金制度、これが整備されていまして、他の県ではこ れがベースにされて産地形成がされておるというのが 実態であると見ております。ところが沖縄は国の指定 野菜だけでも13品目ある中で、沖縄はわずか2品目、 それも産地が2つしかないという状況で、どうもこの あたりの問題を十分押さえていないといけないと思い ます。他の県ではそれをペースに産地を作っているけ れども、沖縄はそれに対しては無頓着できたというふ うなところがあります。これの大きな要因は、地域に おいて市町村あるいは関係農協も含めて、お互い経済 連もそうだと思うのですが、このあたりのことを十分

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シンポジウム:転換期に立つ沖縄農業の課題と展望 57 認識していなかったのじやないのかなということと、 PRが不足していたかなということがあります。 もう一つ大きな要素は指定産地制度で他の県の産地 は守られてきています。沖縄はこの制度だけでは守り にくいところがあるということです。他の産地では単 収を上げて量を多く出せば、ある程度の価格でも経営 維持できるような要素があるわけですが、沖縄の場合 は宇座さんからもあったのですが、運賃が高いもので すから、量だけ出しても本土市場に送りますと運賃の 占めるウエイトが高いため、その分だけ手取りが減り まして、トータルとして単収増加の効果を半減させて しまうというところがあります。 ところがこれは、指定産地制度自体は、私のかって な解釈でもあるわけですが、近郊大型産地が単収を徹 底的に上げまして、その中で合理化をやりまして、そ れで一定程度の規模であればひき合うような価格に設 定されています。ですから沖縄から東京までものを送 る、その場合の運賃見合い部分がほとんど考慮されて いないというところがあるわけです。このあたりを私 どもとしては県のほうにも国のほうにもこれからお願 いをしていきたいと思います。指定産地制度を全国的 に-つの基準でやっています。公平に適用させるため には、やはり遠隔地における野菜生産を振興させると いう観点からこういう運賃見合い部分をどういうふう に考えていくかということが-つ大きな要素だろうと、 そういうことがあれば指定産地制度そのものが沖縄の 野菜生産を守っていくという大きな武器になっていく のじやないかなという認識をしています。 もう一つ問題点は県外から、協同青果にものが入っ てきます。そしたらあんな遠いところから沖縄で作る ものよりも安く入ってくるじゃないかと、皆が不思議 がります。これのマジックは指定産地制度にあるわけ ですね、全体の中から一部分は沖縄に送りましてもトー タルで清算しますと、要するに向こうでペイした部分 沖縄に流して基本の市場のところの単価を維持する対 策が立てられる訳です。ところが沖縄はもろにそこに ぶつけるものですから、どうしてもそれだけで引き合 わないということがあるわけです。大きな産地背景の 中で沖縄に一部分送ってくるものですから、多少安い ということがあっても全体の比率から考えて見た場合 にはそういうことも可能であるというのが、このへん に指定産地制度の強さがあるわけです。お互いはそれ を十分活用しきれていないという問題があるのではな いかと考えていまして、このあたりは皆さんのほうで もひとつご検討いただきたいと思います○私の解釈が 適正がどうかよくわかりませんけれども、基本的には そのあたりから考えていかなきゃならんなと思ってお ります。 それから、野菜の全体的な概要を見ても全般的に儲 からない品目は伸びないし、儲かっている品目は伸び ているということを、総合事務局のほうで整理された 資料をそのまま使わせていただいたのですけれども、 例えば、インゲンですね、スイカ、かぼちゃもありま すし《菊のものが出ておりますね、そういたしますと 大体インゲンとスイカというのは沖縄でも伸びている 品目でございます。伸びている品目というのは10aあ たり所得もこれぐらいありますし、またこれは輪作が きくということもありまして、これだけの所得をあげ ていけば2回転、3回転、あるいは他の品目の組み合 わせというふうなことでなんとかやっていけるし、菊 の場合は面積をこなせる上に、かなり単収も高いわけ ですけれども、かぼちゃというのは先ほど宇座さんか らも報告がありましたが、どう転んでもなかなか伸ば しにくい品目だなという感じをいたしておりまして、 このあたりが-つのポイントじゃないのかなというこ とでございます。ですから、農家自身が儲かるための 背景がある品目は伸びるし、そうじゃないものは伸び にくいと、これははっきりしていると、当然の話だと 思っています。 指定産地につきましては、やはりこれをもう少しお 互いが取り組む努力をする必要があるということと、 県の場合は先ほど課長の方からもご報告がありました ように、指定野菜価格安定対策事業、それから特定野 菜価格安定対策事業、重要野菜価格安定対策事業、野

参照

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