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定時制学校に学びの場を求める在日コリアンの言語意識に関する質的研究

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Academic year: 2021

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(1)定時制学校に学びの場を求める在目コリアンの言語意識に関する質的研究                                教科・領域教育学専攻                                言語系(国語)コース.                               M07133D                                金丸淳一. 1、研究の目的と意義.  なお、オールドカマーである在目コリアンは 高齢化が進み、今後さらに減少の道を辿ってい.  定時制学校に入学してくる在目コリアンは日. く。今彼らの言語意識を明らかにしておくこと. 本語での会話において不自由さを感じる場面は. は、彼らと関わりを持ってきた定時制学校の教. あまりないが、読み書きに関しては支障を来た. 師としての責務であり、急務である。そこにも. すことが少なくない。また、彼らの母語である. この研究の意義は認められる。. 韓国語の会話に関しては、日本語以上に不自由. 2.論文の構成. さを感じており、読み書きはほとんどできない。. 言語に対してこのように共通の特徴を持つ在日 コリアンの生徒は日本語、韓国語の両言語に対. 第1章研究目的と在日コリアンの背景. して、どのような意識を持っているのだろうか。.  1.1研究目的と意義. また、それらの言語意識は定時制学校入学の動.  1.2 呼称について. 機にどのように関係があるのだろうか。これら.  1.3研究背景. の疑問を明らかにしたいと考えたことが本研究.  1.4 先行研究. を行なうに至った動機である。. 第2章研究方法.  本研究の目的は、次の4点である。. ①定時制学校における在目コリアンの日本語.  2,1調査協力者. と韓国語に対する言語意識を明らかにする。.  2.2調査方法. ②生活環境と成長過程における社会的背景を.  2.3分析方法. 基に、言語意識の形成プロセスとその要因を. 第3章. 明らかにする。. 分析と考察. ③上記①②を踏まえて、在目コリアンが定時. 3.1. 生成された概念とカテゴリー. 制学校に求める学びにっいて明らかにする。. 3.2. カテゴリー間の相関関係. ④上記①②③で明らかになったことから定時. 3.3. 制学校における在日コリアンヘの学習支援の. 3.4. 失われた教育機会一カテゴリー皿. 視点を明示する。. 3.5. 引け目とはがゆさ一カテゴリー皿. 3,6. 成長期の精神的抑圧一カテゴリーIV. ける在目コリアンの学習支援に役立つと思われ. 3.7. 不自由さの持続一カテゴリーV. る。. 3.8. 学びの場を求めて一カテゴリーw.  以上の目的を遂げることが、定時制学校にお. 一278一. 目本語の位置づけの変化一カテゴリーI.

(2) 3.9 学校での収穫一カテゴリーV皿. 関連させて論じる。. 3.10考察.  第4章では本研究で明らかになったことを示 すともに定時制学校における在目コリアンヘの. 第4章 まとめと今後の課題. 学習支援の視点を明示する。さらに現在、ある.  4.1本研究で明らかになったこととその意義. いは今後のニューカマーたちの日本語教育への.  4.2今後の課題. 示唆の可能性を明らかにする。. 3.論文の概要. 4.今後の課題.  第1章では、研究の目的と意義を示し、在目.  本研究では分析焦点者をr定時制学校に学び. コリアン、とりわけ定時制学校における在目コ. の場を求める在日コリアン」としたため、定時. リアンの状況を概説する。そして、在目コリア. 制学校に学びを求めない在目コリアンの言語意. ンの言語意識に関する先行研究を中心に取り上. 識については分析対象としていない。彼らがど. げ、すでに明らかにされていることを把捉し、. のようにして【引け目とはがゆさ】を自分の中. 本研究の独自性を明確にする。. で処理しているのかを明らかにすることにより、.  第2章では調査協力者5名の基本属性、調査. 本研究の研究焦点者とは違った新たな知見が浮. 方法である半構造化インタビューについて説明. かび上がるであろう。この課題については本研. する。次にクラウンデッド・セオリー・アプロ. 究を発展させた形で実現させたい。. ーチ等の他の質的方法と比較しながら、修正版.  また、本研究で明らかになったことを学校現. クラウンデッド・セオリー・アプローチ. 場で生かすことは結果の実践への還元というク. (M・GTA)の利点を挙げ、その分析方法と選択. ラウンデッド・セオリー・アプローチの基本的. 理由について述べる。. 特性であり、社会的活動として意義があると考.  第3章では定時制学校における在日コリアン. える。したがって、定時制学校の現場で在目コ. のデータから生成した概念、カテゴリーを提示. リアンの理解に本研究の結果を生かし、個々に. する。そして、カテゴリー間の相関関係から在. 応じた学習支援を行い、検証することが今後取. 日コリアンが定時制学校に学びの場を求める要. り組むべき課題であると考えている。. 因を明らかにする。さらに、M・GTAに基づい た分析によって浮き上がった具体例と概念との. 主任指導教員. 田中雅和. 関係、各概念と概念同士のつながりを基にした. 指導教員. 寺尾裕子. カテゴリーとの関係を詳細に説明する。それら の分析結果を明示することにより、在目コリア ンが定時制学校に学びの場を求める要因の中心 となる彼らの言語意識を浮き彫りにする。.  考察では本研究の協力者よりも若い世代に関 する他のアンケート結果と本研究の分析結果を. 一279一.

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