製薬分野におけるバイオテクノロジー産業の実証分析 : 米国・サンディエゴの産業発展過程と地域的発展メカニズム
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(2) 114. (730). 横浜国際社会科学研究. 化させてあてはめれば成功すると結論付けた.. 引き付ける際に大きな誘引力となっているとい うことに加えて,. 第10巻第6号(2006年2月). 2点の研究の発展が見られた.. 従来の大半の研究では,強力な各要素(大手. 1点目は,バイオテクノロジー産業を医療関連・ 農業・化学・食料・廃棄物・エネルギーのセク. 製薬企業・中小バイオテクノロジー企業・研究. ターに分け,その中で特に医療関連産業の企業. など)が集積すれば,産業は発展する,と結論. がバイオテクノロジー研究機関と特に強い結び. 付けられている.そこでは,産業の発展と地域. 機関・資金面制度面の支援体制および支援機開. 2点. つきの傾向があることを明らかにした点で, 目は,その「結びつき」には3タイプ(A・B・. 仮に地域的な関係性の重要性を指摘しても, その根拠としては,各要素が地域的なネットワ. C)存在することを明らかにした点である(A: 垂直リンク(スタートアップ企業(例:治療薬 開発企業)と大手製薬企業のつながり),. 的な関係性に関しては,述べられていない.. B. :近. ークを土台に成長・発展するという指摘にとど まり,そのネットワークに関する分析が見られ. 接性のリンク(研究機閑の近くにいることで新. ない(産業構成要素間の連携の仕組みが見えて. 規創業の刺激を受ける),. こない).それでは,産業発展メカニズムの解明. C:水平的リンク(同. 分野の企業が参入してくる(例:治療薬開発企 莱-診断薬開発企業-医療機器開発企業(製薬. につながらないのではないか.. 実際の発展メカニズムの解明には,各地域・ 各時代の異なった制度や文化,風土,環境の中. 分野)))). またバイオテクノロジー産業の発展に関して, Audretsch【2003】7)では,バイオテクノロジー研. で,それに対応する形で,地域のバイオテクノ. 究機関とバイオテクノロジー企業との関係性が. ロジー産業を構成する諸要素(バイオテクノロ ジー企業・製薬企業・大学や公的研究機閑・行. 強力なことに加えて,補助要素(支援資金,起. 政・支援機閲・NPOなど)が行勤し成長してき. 業化しやすい文化,企業創出・育成の為の透明. ているという「地域的発展メカニズム」の視点. で最小限の規制)も重要であることが明らかに. が必要であり,地域的発展メカニズムを含めた. された.. 産業システムが,産業発展の持続性に関して鍵. そして,バイオテクノロジー産業と地域との 関係性を重視する立場としてWalshok[2002】8)で. となるのではないか.. 以上のような視点に立ち,本稿では,世界の. は,サンディエゴのバイオテクノロジー産業は, 触媒作用の社会的ネットワークが構築されるこ. バイオテクノロジー産業をリードし,バイオテ. とで優位に立つという仮説を立て,サンディエ. いがあると言われている地域の1つであるサンデ. ゴのバイオテクノロジー産業を構成する機関の. ィエゴを対象に実証分析をおこなう.. クノロジー産業が発達する米国の中でも特に勢. 役割を実証的に明らかにするという方法で分析 をおこなった.その結果,豊富な研究者や研究 機関,政府からの潤沢な資金供与,そして支援. 2.バイオテクノロジー産業 (1)技術的位置づけ. 機閑による企業育成をサンディエゴの特徴的な. 世界のバイオテクノロジー企業や研究機関約. 要素とし,併せて次の3つの要素(①生活の質の. 1,000のメンバーで構成される世界最大の業界団 体 で あ る BIO Industry ( Biotechnology. 高さ, ②ビジョナリーの存在,. ③サンディエゴ. の文化(育成の伝統,フロンティアスピリッツ)) を含め全てが働いて触媒作用のネットワークを 構築することが成長の鍵とした.さらには,米. Organization. :バイオテクノロジー産業協会)で. は,バイオテクノロジーを「細胞レベルまたは 分子レベルの知識・技術を用いて製品またはサ \. 国の他の地域のバイオテクノロジー産業を発達 させるには,サンディエゴの特徴的な要素を変. -ビスを生み出す技術」と定義付けしている9). バイオテクノロジーには,医療・農業・化.
(3) 製薬分野におけるバイオテクノロジー産業の実証分析(富岡). (731). 115. 学・環境など様々な分野が含まれる.例えば,. 究開発の成果である知的財産の所有権は研究開. 医療分野では,世界中で1億人以上もの人々がバ. 発側である大学や研究機関,企業に与えられる. イオテクノロジーを用いた医薬品やワクチンに. ようになった.これによって研究が活発となり,. よって助けられている.農業分野では,市場に. 大学発のバイオテクノロジー企業が増加した.. 出回っている食肉,果物,野菜の約3分の1はバ. バイオテクノロジー企業の育成において大き. イオテクノロジーによって作られた製品(例:. な役割を担ったのは,. 遺伝子組み換え野菜)になっている.化学分野. lnstitute of Health. では,革新的なバイオテクノロジーにより,新. 創設されたSBIR. しい繊維・プラスチック・接着剤・金属などの. Research. 日用品をクリーンで低コストな生産によって生. た.この制度は,バイオテクノロジーやIT (Information Technology :情報技術)といった. み出そうとしている10). 米国の各州でも,どの分野までバイオテクノ ロジーに含めるかはそれぞれ違いが見られるが11), 製薬から医療機器開発などをも含めた医療関連. 1982年にNIH. (National. :国立衛生研究所)によって (Small Business lnnovation. :中小企業技術革新研究制度)であっ. ハイテクノロジーを基盤とした従業員500人以下 の中小企業を支援するためのもので,中小企業 を資金的に支援して,研究開発の機会を拡大し. 産業がバイオテクノロジー産業全体の収益の約. 成長させることを目指している.スタート段階. 95%を占めるといわれることから,医療関連産 業をバイオテクノロジー産業とみなす場合が多. であるフェーズⅠでは6ケ月間で10万ドルまで. い12). 支給される.さらに商業化の段階であるフェー. が,それぞれの研究開発プロジェクトに対して ズⅠでは,. 2年間にわたって最高75万ドルが支給. (2)発展の経緯. されることになる.. バイオテクノロジー産業発展の第1の波は1980 年代に訪れた.当時のバイオテクノロジー研究. 1990年代に入ってから大きな拡大が見られ (1980年代の1.5倍) ,その拡大傾向は1990年代の バイオテクノロジー産業の急成長につながって. の方向は, DNA組み換え技術を利用して医薬品 など有用物質をつくることであった.第1の波を リードしたのは米国で,大学や研究所での技術. SBIRによる支給総額は,. いるものと思われる14).. を応用した数多くのバイオテクノロジー企業の. 第2の波は, 2000年6月のヒトゲノム解読完了 宣言を機に訪れた.ヒトゲノム解読に大きく貢. 誕生や,成長した企業からのスピンオフなどに. 献したのはセレ-ラ社というバイオテクノロジ. よって,サンフランシスコ・ベイエリアやボス. ー企業であった.. トンエリアなどの地域でバイオテクノロジー産. 現在,バイオテクノロジー産業の分野では,. 業が形成されていった.特に1990年代に入って. ゲノム情報を活用したゲノム創薬や再生医療15). からバイオテクノロジー産業は急成長し,同時. といったポストゲノム時代を迎えている.また,. に米国は世界のバイオテクノロジー産業の中で. IT産業での技術革新と遺伝子情報解読技術が融 合したバイオインフォマテイクスなどの新しい. 圧倒的な地位を占めるようになった13). このような米国優位を築いた第1の波を引き起 こす原動力となったのが, 1980年12月制定の 「バイ・ドール法」であった.それ以前は政府な. 分野も誕生した.活発な技術革新は,多くのビ ジネスチャンスをもたらすと共に,さらなる国 際競争の激化をも創出するであろう.. どからの公的資金援助(グラント)をもとに大 学や研究機閲,企業でおこなわれた研究開発の 成果は,資金提供をおこなった政府側の知的財 産となっていた.バイ・ドール法制定後は,研. (3)経済的インパクトー雇用・収益 世界のバイオテクノロジー産業は米国がリー ドしていることを上で述べたが,それは,売上.
(4) 116. 横浜国際社会科学研究. (732). 第10巻第6号(2006年2月). 表1世界のバイオテクノロジー産業動向(上場企業ベース・2002/1/1. 売上高(百万ドル) 研究開発費(百万ドル) 純収益(百万ドル) 上場企業数 未上場企業数 従業員数(人) 出所:. -2002/12/31のデータ). 世界合計. アメリカ. 41,369. 30,266. 8,262. 1,■466. 22,013. 16,272. 4,989. 555. 12,483. 9,378. 2,763. 263. 79. 613. 318. 102. 85. 108. 3,749. ヨーロッパ. 1,148. 193,753. カナダ. 1,776. 142,900. 33,304. ・アジア/太平洋 1,375 197. 332. 493. 7,785. 9,764. [2003]より作成.. Ernst&Young. 表2. アメリカのバイオテクノロジー企業の特徴(2001). 主な市場の部門. 企業規模(単位:%). 診断22 治療37 農業12 化学4 環境6 研究8 その他11. 小(従業員■1-50)54 中(従業員51-135)24 大(従業員136-)22 100. 従業員割合 研究31 製品開発22 製造28. 100. マーケテイング19. 出所:. [2001]より作成.. LindaHall. 表3. 大手バイオテクノロジー企業と大手製薬企業 売り上げ(百万ドル) 研究開発費(百万ドル). バイオテクノロジー企業. 雇用者数(人). Amgen. 3,433. 823. 6,40d. Genentecb. 1,414. 331. 3,880. Biogen. 825. 221. 1,350. GenzymeCorp.. 777. 156. 3,660. Alza. 763. 60. 2,930. Chiron. 684. 254. 3,110. ⅠmmuⅠ1eX. 559. 127. 1,170. (2001.12.Amgenに買収される) 製薬企業 32,762. 2,119. 62,300. ■27,439 20,169. 2,600. 97,800. 1,843. 54,500.. 16,269. 2,776. 51,000. 9,819. 1,784. 31,300. Merck&Co.Ⅰnc. Johnson&Jobnson BristolMyersSquibb. pfizerlnc(2002.7.Pharmacia買収) EliLilly&Co.. 出所:. Ernst&Young. [2000]より作成.. 高・研究開発費・純利益・企業数・従業員数の. 州の方が上)と欧州のほうが効率的にみえる.. どれをみても明らかだ(表1).米国と欧州を従. しかし,その値を従業員1人当たり研究開発費で. 業員1人当たり売上高でみると米国は21万2千ド. 割ると米国は1.87,欧州は1.66となり,米国の方. ル/人,欧州は24万8千ドル/人(純利益でも欧. が欧州より効率的に,研究開発資金-製品化-.
(5) 製薬分野におけるバイオテクノロジー産業の実証分析(富岡) 表4. 117. 医薬品開発プロセスにかかる平均年数と過程 臨床試験. 前臨床試験. (733). FDA. フェーズⅠ. フェーズⅡ. フェーズⅢ. 審査.承認. 6.5年. 1.5年. 2.0年. 3,5年. 1.5年. 試験管内.動物. 20-80人の健 康な人.ボラ. 市場化. フェーズⅣ. 市場化にい 午. たるまで約. 15年 試験対象. 100-300人. 1,000-3,000. の患者. 人の患者. ンティア. 安全性と次の 目的. 安全性.効用性 の確認. フェーズにお. ける投与量を 決定. 成功割合. 新薬候補 ・5,000化合物. 効果評価 と,副作用 の調査. 患者. 効果の確認 と,長期使用 による副作用. 市場化後の 副件用や間 題発生の調. 李. ■の調査. 新薬候補 5化合物. 承認. 1化合物. 注:前臨床試験がおこなわれる5,000種類の医薬品のうち,実際にFDAに承認されるのは1種類のみである とされる.この1種類の医薬品も,実際に市場で成功するかどうかは不確実であり,後に副作用が見つ かって回収される医薬品もある. 出所:. Pharmaceutical. Research. and. Manufacturers. 販売-収益獲得をなしえている. 日本をはじめとするアジアは,その全てにお いて出遅れ感を否めないが,日本の創薬には, 国際的にも高い評価を受けているものもいつく. of America. [2003]より作成.. 発の初期段階にある.巨大企業はほんの一握り の数で,アムジュン(Amgen),ジュネンティツ ク(Genentechlnc),バイオジェン・ (Biogen. IDEC. IDEC. かあり16),日本独自の技術の清かし方次第で巻. 2003年11月合併)などがあげら れる.こうした企業は, 20-30億ドルもの売り. き返しのチャンスはあるだろう.. 上げを記録し数千人規模の従業員を抱えている17). 表2から米国のバイオテクノロジー産業の特徴 を見る.バイオテクノロジー企業は,約60%が. (表3). バイオテクノロジー企業の90%は民間企業で,. 人間の病気治療に関する診断機器・治療薬の開. ベンチャーキャピタルヘ資金提供を強く求めて. 発企業である.ここであげた診断機器とは,ガ. いる.ただ,. ンやエイズを含めた遺伝子の異常や様々な病気 を未然に防ぐために使用する機器である.. のバイオテクノロジー企業に対する投資は停滞. バイオテクノロジー企業は,いわゆる大手の 製薬企業とは異なる.主に大手の製薬企業へ. 2002年から2003年にかけて,米国. し続けた.景気の低迷やバイオテクノロジー企 業の経営難が続く中で,米国のベンチャーキャ ピタルはバイオテクノロジー産業の市場に対す. 様々な物質解析技術の販売契約をしたり,タン. る慎重な姿勢を崩していない18).バイオテクノ. パク質や酵素,抗体などを提供することで収益. ロジー企業にとって,資金獲得には職烈な競争. を上げている.そして,そこで上げた収益を次. が避けられないものとなっている.. の研究開発へ投資していく. 企業の規模を見ると従業員50人以下の企業が 54%となっていることからも,バイオテクノロ. ジー産業は中小バイオテクノロジー企業が中心. バイオテクノロジー企業の従業員の内,製品 の研究・開発が53%を占めていることから,塞 礎研究の重要性がみてとれる. バイオテクノロジー産業において,多くの中. となって活動をしていることが分かる.これら. 小バイオテクノロジー企業が存在し,活躍して. の企業の大半は株式公開前の企業であり製品開. いることを述べてきたが,そうした状況が生ま.
(6) 横浜国際社会科学研究. (734). 118. れた要因の1つに,バイオテクノロジーの急速な 発展がある.研究機閲で生まれたばかりの技術. 第10巻第6号(2006年2月). -チが形成され,全米および海外から多くの観 光客が年間を通して訪れる美しい港町である.. はハイリスクである.既存の大手製薬企業では. 地理的に見ると,東は砂漠,南はメキシコ国. すぐに製品化を進めることが難しい.株主の意. 撹,北は軍の演習地とかなり隔離された僻地で. 向が強く反映される米国では企業が継続的に利. ある.西には太平洋が開けているものの,地域. 益を上げることを求められるため,ハイリスク. の風土も閉鋳的であり,基本的に保守的な土地 柄であった.. な事業に踏み出すことに慎重にならざるを得な. 米国のビジネス誌『フォーブス』によると,. い.. 別の要因としては,チャレンジ精神と独創性. 雇用,収入,生産高に関するデータで評価した. を求められる先端技術の研究開発には,急な経. 「ビジネスに最適な全米都市ランキング」で1999. 営転換をおこないづらい大企業よりも,柔軟に. 年10月の時点では12位だったが,. 取り組み可能な中小バイオテクノロジー企業の. 点では1位にランクされた.. ほうが向いていることがあげられる.また,研. 2002年5月の時. サンディエゴ市の人口はここ10年で40万人増. 究者も自身の意向がすぐに反映されるという点. 加して126万人(2004年)となり,全米第7位,. からも中小バイオテクノロジー企業を好んだと. カリフォルニア州ではロサンゼルスに次ぐ大都 市となっている.サンディエゴ郡の人口もここ. 考えられる. 大手製薬企業は,自身の性質とその中での最 大限の経営効率化を考え,アウトソーシングを. 10年で13%増加して,. 2000年には約281万人にな. 推し進め,その委託先として中小バイオテクノ. っている19).以前は定年退職後にのんびりと余 生を過ごすシルバータウンとも言われていたサ. ロジー企業へのニーズが高まった.. ンディエゴだが,近年の人口増加に関してはフ. バイオテクノロジー産業の中で,ある1つの新 薬を開発し,日本の厚生労働省にあたるFDA. ォーブスのランキングからも分かるように,良 好なビジネス環境を求めての企業・労働者の流. (Food. 入によるものが大きいと考えられる.. Drug. Administration. :米国食品医薬 品局)の審査をパスして,市場化するまでに約 and. 5-6億ドルと15年という膨大な資金と時間がか. ②. バイオテクノロジー産業 サンディエゴの産業は,第2次大戦の終わりご. かる(表4).大手製薬企業と中小バイオテクノ. ろまで国防・航空宇宙産業が軸となっていた.. ロジー企業は,お互いの得意分野を清かして成 長していく.臨床試験では特に資金がかかるた. 戦時中は米国の海軍司令部がサンディエゴに設. め,その手前の新薬候補物質探索・研究段階で. 空宇宙産業が発展した.軍需産業中心の基地経. 製薬企業へ技術を販売する中小バイオテクノロ. 済であった.しかし,戦争が終わり1970年ごろ. ジー企業が多い.. から国防費の削減が始まり,国防・航空宇宙産 業は不況に見舞われた. 1980年代末の冷戦終結. 3.サンディエゴ・バイオテクノロジー産業の地 域的発展メカニズム. 置されていたため,軍需予算が集中し国防・航. は軍需産業へさらなるダメージを与え,国防・ 航空宇宙産業から約8万人の失業者が排出された.. (1)サンディエゴ・バイオテクノロジー産業. その当時,失業率は10%近くにまで上昇した20).. ①. IT・通信産業は,排出された失業者を吸収し 発展の速度を増した.バイオテクノロジー産業. サンディエゴ. 米国西海岸の最南端,メキシコとの国境近く に位置するサンディエゴは年間を適して温暖で. に関しては,ここ数年で2倍以上の従業員数の増. 雨の少ない気候に恵まれ,世界最大級の水族館. 加が見られ,その勢いは衰えを知らない(表5).. や動物園があり,海岸沿いには100km以上のビ. これらハイテク産業は,現在サンディエゴをリ.
(7) 製薬分野におけるバイオテクノロジー産業の実証分析(富岡) 表5 産業 バイオテクノロジー. 250. 20,000. 通信 ⅠT関連 国防.航空宇宙. 400. 20,000. 8.0. 500. 62,000. 14.7. 1,200. 21,600. レグノエーション関連 観光. N′A N′A. 6,000. -1.1 0.8. Diego. Regional. San. Diego. Association. Economic. Development. of Governments. アメリカのバイオテクノロジー企業の分布 地域. ll.4. 124,000. 5.0. Corporation資料[1999] [2003]より作成.. 歴労働者が学歴を取得する機会が不足している. (上場企業数・ 2001年度) 1. 従業員数の年平均変化率 (1995年-2002年.単位:%). 従業員数(人). San. 119. サンディエゴの主要産業. 企莱数(社). 出所:. 表6. (735). 企莱数. サンプラ■ンシスコ.ベイエリア. 業に教育システムの充実を促している22). 67. 2. 53. ニューイングランド 3 サンディエゴ. ために生じる.当機関は大学等の教育機関や企 サンディエゴのバイオテクノロジー企業の. 30. 2001年度上場・立地数は,サンフランシスコ・. 4. ニューンヤージー. 23. 5. 大西洋中部 南衷部. 20. ベイエリア,ニューイングランド(ボストンエ リア)に次いで全米第3位となっている(表6).. ニューヨーク州 中西部. 18. 企業の数だけを見ると(表6では上場企業のみで. 8. 17. あるが),サンフランシスコ・ベイエリアとニュ. 8. シアトル. 17. ロサンゼルス/オレンジ郡. 14. ノースカロライナ ペンシルベニア/デラウエア テキサス. 14. 6 7. 10 10 10 10 .14 15 16. ヽヾヽ. 19. 14 14. コロラ.ド. 7. ユタ. 2. その他 合計. 出所:. Ernst&Young. 13 342. [2002]より作成.. ーイングランドの優位が不動のようである.た だ,これら2つの地域は1970年噴からバイオテク ノロジー産業が発達している伝統を持った地域 である.多くの研究の蓄積と企業の集積があっ ても不思議ではない.. サンディエゴと同じように既存の大都市圏で はない地域で,ここ10年の間にバイオテクノロ ジー企業が急成長を遂げているシアトルとノー スカロライナとの比較でサンディエゴを見ると,. 2000年の年平均失 -ドする産業となっている. 業率は,サンディエゴが3%台,全米平均が4% 台,カリフォルニア州平均が5%台とサンディエ ゴ経済の好調さがうかがえる.. サンディエゴのバイオテクノロジー企業は最も. 成長している. サンディエゴはバイオテクノロジー企業に対 するベンチャーキャピタルの投資額も全米第3位. しかし,そうした状況にあって,サンディエ ゴの雇用創出サポート機関であるSanDiego. であり(表7),. Workforce. バイオテクノロジー企業への厳しい投資状況の 中でサンディエゴに投資が集中することは,ベ. Partnership21)は,サンディエゴの雇. 用需給ギャップの存在を指摘する. それは,サンディエゴで知識集約型産業化が 進行する中で,従業員には職人的な技術にもま して大学院マスター・ドクターレベルの高学歴 が強く求められるようになっているが,非高学. 2002年には, 5.6億ドルものベン チャーキャピタル投資を獲得している.米国の. ンチャーキャピタルにとって投資意欲をかきた てられるような高い成長段階にあるバイオテク ノロジー企業,またバイオテクノロジー企業の 技術・製品を効果的にべンチャーキャピタルへ.
(8) 横浜国際社会科学研究. (736). 120. 表7. 第10巻第6号(2006年2月). サンディエゴとサンフランシスコ・ボストンの比較 サンフランシスコ, ベイ羊リア. サンディエゴ. NⅠH補助金(2000年)(百万ドル) バイオテクノロジー研究者(1998年)(人) パテント取得件数(1990-1999年)(件) 1980年代 -1970年代 ベンチャーキャピタル投資額(1995-2001年)(百万ドル) 大手製薬企業とバイオテクノ由ジー企業(百万ドル). 全米第5位681 (内,大学向け379) 全米第7位1,430 全米第6位1,632 210 23. 全米第3位1,560 全米第2位2,637. ボストン地域. 704. 1,423. 3,090. 4,980. 3,991. 3,007. 1,173. 592. 414. 126. 3,029. 1,961. 2,562. 4,806. の提携(1990-2001年) 出所:. The. Brookings. Institution. 表8. [2002]より作成.. サンディエゴ・バイオテクノロジー企業の部門別構成 部門 製薬 治療. 薬物発見 医療機器 診断機器 一般的研究 農業.その他. 出所:. San Diego. 構成比率(%) 25 24 15 ■13 8 6 9. BiocommerceAssociation資料[2003]より作成.. アピールするようなシステムが,サンディエゴ. 存在し, 3万人以上の雇用が創出されているとい. に存在するということである.. われる.. パテントの取得件数を見ると, 数は全米第7位となっているが,. 1990年代の件 1970年以降,増. バイオテクノロジー企業の部門別構成を見る と半数近く(49%)が製薬分野(製薬+治療). 加率が拡大し,サンフランシスコ・ベイエリア. の企業であり,この値は米国の他の地域と比べ. やボストンエリアの増加率を大きく上回ってい. ても高い.サンディエゴに集積立地する研究所. る.サンディエゴのバイオテクノロジー企業や. や大学,企業の研究機関における製薬の基盤と. 研究機閑は,技術の製品への応用能力次第では. なる研究能力の高さと技術応用能力の高さが想. 今後さらなる成長が見込まれる.. 定できる.. ⑨. バイオテクノロジー企業. また,製薬分野の企業は特に生体観測や病気. バイオテクノロジー産業の成長が続くサンデ. 診断のための診断機器を開発する企業(8%)と. ィエゴでは,バイオテクノロジー企業の数も継 続的に増加していて,サンディエゴ・バイオテ. の結びつきが強い(表8).バイオテクノロジー. クノロジー産業協会の調査によると,現在サン. による創薬の場合,薬として効果のありそうな 物質(候補化合物)を探す段階で,人間の体内. ディエゴにはスタートアップ企業を含めて400社. の遺伝子に注目する.さまぎまな遺伝子を調べ. 近いバイオテクノロジー企業(240社が製薬産業. て,遺伝子の状態と病気との関係をつかむ.そ. の分野・. 153社が医療・診断機器産業の分野)が. して,その悪性の遺伝子を治すための物質を探.
(9) 製薬分野におけるバイオテクノロジー産業の実証分析(富岡) していく23).このように,バイオテクノロジー. (737). 121. りラホヤに設立されたことにより形成が始まる.. による創薬においては遺伝子診断や,遺伝子機 能解析の機器が欠かせないことから創英企業と 診断機器開発企業との結びつきが強いと考えら れる.. スクリプス海洋研究所は,. 1912年カリフォル. ニア大学に帰属し,そのことは後のカリフォル ニア大学サンディエゴ校誘致へと発展する. 1925年には,海洋に加えて生物,地質,気象ま. こ/め表での医療機器企業は,主に心臓血管に 関する装置や医薬品伝達機器,心臓ペースメー. 在のスクリプス研究所に変えて,サンディエゴ. カーといった機器を扱う企業である.. における科学的研究の中心的存在となった25).. で幅広い研究をおこなう機関として,名称を現. サンディエゴのバイオテクノロジー企業は近 年急成長を遂げていて,創業5年以内のバイオテ. 現在のスクリプス医学研究所であるが,この研. クノロジー企業がサンディエゴ全体のバイオテ. 究所は,学際的研究の伝統として今日に引き継. クノロジー企業の50%以上を占め,また,その 中でも特に中小企業の割合が高く, 50人以下の. がれることとなるスクリプス方式と呼ばれる特 徴的な研究方式を採用した.それは研究テーマ. 従業員の企業が70%を占吟ている.. の自由選択,部門の枠を超える研究,地元企業. サンディエゴは中小バイオテクノロジー企業 の割合が極めて高いが,ファイザー(P丘zer),. スクリプス・メタポリック・クリニックは,. との密接な連携などである.そのようなオープ. メルク(Merck),エリ・リリー(Eliully),ノ. ンな研究を可能とするスクリプス研究所はサン ディエゴの外からも多くの研究者を集め,現在. バルティス(Novartis),ジョンソン&ジョンソ. 270人以上の研究者,. ン(Johnson. &. Johonson)といった大手製薬企. 業も進出している.大手製薬企業は,自社の研. 800人以上のポストドクタ. 一研究者26) 1500人の研究技術者, 126人の博士 課程学生を抱える巨大な研究所に成長している27). ,. 究所の拡張やそれに伴う研究者・サポートスタ. その後, 1960年,スクリプス研究所のディレ. ッフの増強をおこない成長をしていった.しか し,そのことでサンディエゴの中小バイオテク. クターもつとめたロジャーリベルの働きかけに より,カリフォルニア大学サンディエゴ校がラ ホヤに設立された.. ノロジー企業の雇用状況が著しく悪化したり, 研究者の大幅な不足が生じることはなかった24).. 1966年には,研究中心の大 学として工学,医学,生物学などに重点を置く. 外からの研究者の流入や大手製薬企業から流出. バイオ工学の研究が開始された.同校は,現在. した研究者,そして,サンディエゴ内の大学の. もなお研究開発型の大学の伝統を継承しており,. 卒業者によって雇用バランスがとれていたので. 修士と博士の割合が通常の大学の逆で,修士が. あろう.また,サンディエゴの中小バイオテク. 2割で博士が8割となっている28).. ノロジー企業は大手製薬企業とかなりの規模で 提携関係を結んでいる(前掲表7).. 1963年ラホヤにサンディエゴ市から土地の提 供を受けて設立されたソ-ク研究所は,産業基 盤としての産業コミュニティーの地位をさらに. (2)サンディエゴ・バイオテクノロジー産業形 ①. 高めた.研究所を設立したジョナス・ソ-ク博. 成・発展の流れ. 士は,小児麻痔のワクチンを発明した世界的に. バイオテクノロジー産業基盤としての研究. 権威のある人物で,ソ-ク研究所へ多くの優秀. 機関・大学. な研究者を集めた29).. サンディエゴのバイオテクノロジー産業の土 台は, 1903年にスクリプス海洋研究所が, 年にはスクリプス・メタポリック・クリニック. 1924. が地元の資産家エレン・スクリプスの寄付によ. この他にもサンディエゴには,バーハム研究 所(1976年). ,ラホヤ分子医療研究所(1988年) シドニー・キメ-ル癌センター(1990年),神経. 科学研究所(1992年)など,有力な研究所が存. ,.
(10) 122. (738). 横浜国際社会科学研究. 第10巻第6号(2006年2月). 図1ハイプリテック社からのスピンオフ・ツリー. 注: 1.口内の数字は企業創業年度. 2.太い□の企業は、ベンチャーキャピタル. 出所: UCSD. CONNECT1996.. 1997. 2000. 2002より作成.. *1. 注: Biovest. Partners社につながる企業は,創業初期段階にBiovest. Partners社より資金捷供を受けた..
(11) 製薬分野におけるバイオテクノロジー産業の実証分析(富岡). (739). 123. *2. 注: Forward. Ventures社につながる企業は,創業初期段階にForward. Ventures社より資金提供を受けた.. 注:KingsburyAssociates社につながる企業は,創業初期段階にKingsburyAssociates社より資金提供を受けた.. 在し,世界のバイオテクノロジー企業・製薬企. サンディエゴで最初に設立された企業は,. 業を引き付ける知的インフラとなっている.. 1978年9月14日,カリフォルニア大学サンディエ. ②. ゴ校の教授アイパー・ロイストンとロイストン. バイオテクノロジー企業の誕生.
(12) 横浜国際社会科学研究. (740). 124. 第10巻第6号(2006年2月). の研究助手ハワード・バーンドープが設立した. を退社し,その後ジェン・プローブ社(Gen-. ハイプリテック社(ラホヤ地区)であった30).ハ イプリテック社はモノクロ-ナル抗体技術31)を. Probe)や現在のバーンドープの企業であるナノ. 基盤として製薬研究をおこなう企業として設立. テクノロジー企業を設立した.. ジュン社(Nanogen)を含めいくつかのバイオ. された.設立時,ロイストンは大学に籍を置き. カム・ガーナ-は,デュラ製薬(Dura. ながらの起業であったが,大学からは「研究活. Pharmaceuticals)を設立した. テッド・グリーンは,. 動を離れて,私的な民間企業を立ち上げるなん 1970. てとんでもない」と相当に非難された32).. 1986年にべンチャーキ. 年代末頃のサンディエゴでは,起尭に対しての. ャピタルのバイオベスト・パートナーズ社 (BiovestPartners)を設立し,そこからアミリ. 保守的な風土が強く,まだ学界と産業界との間. ン製薬(Amylin. に充分な相互理解に基づくネットワークができ. イト社(Biosite),バイカル社(Ⅵcal),サイテ. てtlなかったものと思われる.. ル社(Cytel)を含む7社のバイオテクノロジー 企業をスピンオフさせた.. ハイプリテック社はその後順調な発展を遂げ て1981年に株式公開する. 1986年には従業員800 人以上の企業に成長したが,ハイプリテック社 の社員のさらなる研究資金獲得のために,同社. Phamaceuticals)やバイオサ. その他にハイプリテック社則業者達によって 設立された2社のベンチャーキャピタル(バーン ドープ・バイオテクノロジー社(Birndorf Biotechnology:. 発をおこなっていたエリ・リリー社に約4億ドル. 1991) ,キングスバリー・アソ シエイツ社(KingsburyAssociates: 1993」)が. で売却された.ハイプリテック社の売却前後の. あり,そこからも多くのバイオテクノロジー企. 80年代半ば頃から創設者や研究者,従業員が 次々に新しいバイオテクノロジー企業を設立し. 業が生み出されスピンオフ・ツリ-でつながっ. と同じモノクロ-ナル抗体を基盤とした薬の開. ていった.. ツリーでつながった企業の従業員は,元同僚. た.さらに,その企業から多くの新しいバイオ テクノロジー企業がスピンオフしてハイプリテ. ック社を頂点としたスピンオフ・ツリーを形成 していった(図1).スピンオフは1980年代後半 から増えて,サンディエゴに設立された企業は 1995年には44社, 2003年には約60社にもなった. ハイプリテック社の売却はサンディエゴ内へ 有能な経営者や技術者を排出することになり,. であり共に同じ目標を目指して研究をしてきた 仲であった.そのような従業員のいる企業同士 は互いに協力しながら競争するという関係を持 っていた.今日サンディエゴのバイオ関連企業 の大半がハイプリテック社となんらかの関係を 持つともいわれている.スピンオフ・ツリーの 形成と発展が,サンディエゴのバイオテクノロ. 新規バイオテクノロジー企業設立増加へつなが. ジー産業における緊密な地域的ネットワーク形. った.ハイプリテック社の経営幹部であった者 たちは,それぞれ多くのバイオテクノロジー企. 成の背景の1つとなっていると考えられる.. 業を生み出し,育成していった. ロイストンは1990年に,ベンチャーキャピタ. ⑨. バイオテクノロジー企業の成長 サンディエゴに設立されたバイオテクノロジ. ルのフォーワード・ベンチャーズ社(Forward. ー企業は,カリフォルニア大学サンディエゴ校 やスクリプス研究所,ソ-ク研究所といった研. Ventures)を設立した.フォーワード・ベンチ. 究機関の集中するソレントバレー地区・ラホヤ. ャーズ社からは現在までに14社ものバイオテク ノロジー企業がスピンオフしてツリーでつなが. 地区に多く集積した.. っている. バーンドープは,. 1984年にハイプリテック社. こうした地理的近接性は,サンディエゴのバ イオテクノロジー産業の発展にメリットを生み 出していると考えられる.前にも述べたように,.
(13) 製薬分野におけるバイオテクノロジー産業の実証分析(富岡) 表9. サンディエゴ・バイオテクノロジー企業(上位25社・2003年3月) 2002年 売上高 (百万ドル). 地元雇用数 ・2003. 企業名. ・2002. 製品数 ・FDA認可書斉み. 950. ⅠnVitrogenCorp.. CONNECT メン′ヾ-. 研究分野. 地元での設立年. 試薬. 1987. ○. 製薬. 19白6. ○. 診断. 1983. ○. 製薬. 1989. (⊃. 診断. 1988. ○. 試薬. 1987. ○. 製薬. 1987. ○. 製薬. 1987. ○. 2003. ・臨床段階(人体). ・%増減 1. (741). na. 647. 648.6. na. 47 2. 701 800. ⅠdecPbar皿aCeuticalsCorp.. na. 404.2. 4. 155.6. NA. -12 657 3. Gen-ProbeⅠnc.. 50. 646 2 518. 4. ⅠsisPbarmaceuticals,Ⅰnc.. 1. 466. 80. 10. Eq 495 5. Biosite,Ⅰnc.. 7. 320. 105.2. na. 55 6. NA. 425 432. BDBiosciencePharmlngen. 甲nd. 1. 96,6. 20. -2 402 7. LigandPbarmaceudcals,Ⅰnc.. 8. AmylinPharmaceuticals,Ⅰnc.. 5. 306 31 376. na. 228. ll.9. 65 375 9. BechmanCoulter,Ⅰnc.. na. 500. 350. wnd. 0. 診断 試薬. 1973. 31.7. 1 0. 製薬 診断. 1996. 7 10. 358 272. DiVersaCorp.. 32 266 ll. NeurocrineBiosciences,Ⅰnc.. 234 14. 12. ScantibodiesI_aboratorylnc.. 320. na. 18. 230. na. 30. 14. 18. 19. 20. 21. NA NA. その他. 1994. AppliedBioTecbⅠnc,. -10 175 285. 42. 97 4. 診断 試薬. 1991. 0. 診断 試薬. 1993. ○. 製薬 その他. 1987. ○. Nan()gen,Ⅰnc.. 171. 17.2. VicalInc.. I_aJollaPharmaceuticalCo.. 7. wnd. 2. 製薬. 1989. ○. 68.2. 5 0. 製薬 診断. 1995. ・○. 1993. ○. 診断. 1989. ■○. 製薬 試薬. 1995. 製薬 その他. 1998. 製薬. 1997. NA. 製薬. 1999. ○. NA. 製薬 診断. 1995. (⊃. 27 148 135. Ⅰnc.. 23. 24. 25. 1 0. 128. PrometheusIJaboratories,. 0 NA. 163. その他. 10 118 125. MaximPharmaceuticals,Inc.. na. wnd. -6 92. A11iancePhamaceutica1. 144. Corp.. wnd. -36 76. DiscoveryPartners Ⅰntemationa1,Ⅰnc.. na. 製薬. na. 撃薬. na. NA.. 63. 41. 21 50 22. 1976. 30.9. 1 162 17. 製薬 診断. ○. 202. -3 165 16. 1992. Sequenom,Ⅰnc.. -39 166 15. na. 製薬. 諸藩. -28 181 13. 7. .;=f. NA NA. Triadnlerapeutics,In°.. 65. wnd. NA. Ⅲo11is-Eden. -23 43 49. wnd. 0 3. Pharmaceuticals. -12 42. QuoreXPharmaseuticals,. 95. Ⅰnc.. ・不明 出所: sallyArdizzone. wnd. -7 30. DigitalGeneTechnologies,. 注:甘nd-. NA. 45. Ⅰnc.. wnd. -68 na-. [2003]. ・得られそうにない ,. UCSD. CONNECT. NA-. ・使用できない [2003]より作成.. NA. 125.
(14) 126. (742). 横浜国際社会科学研究. 第10巻第6号(2006年2月). バイオテクノロジー産業では,例えば薬物の研 究や開発においては,遺伝子を対象として実験. する時にアラガン社の高性能な識別技術を使う. や分析をおこなったりするように,. さらに,大学の教授でありながら企業で研究を. ことができ,効率的な製薬が可能となっている.. 1つの薬を作. るにも関連する様々な企業が必要となるからだ.. おこなうものもいるように,人の交流も大学・. また,多くの研究者がスピンオフをしたハイプ. 企業の間でかなりあり,全体の企業間関係をよ. リテック社などはハイプリテック社出身者の同. り複雑なものとしている.. 窓会組織(alumni. association)の開催・運営が スムーズになり,インフォーマルな会合でのビ ジネス情報の交換にも役立つと考えられる. サンディエゴのバイオテクノロジー企業上位. 25社は,表9の通りであるが,これらの企業の大 半もカリフォルニア大学サンディエゴ校やスク リプス研究所,ソ-ク研究所などの研究機関を 中心として地理的にも集積して立地している. IDEC製薬(IDEC. Pharmaceuticals. Corp.). ,ジ. ュン・プローブ(Gen-Probelnc.),リガンド製 Pharmaceuticals 薬(ugand lnc.)など地元の中. そういった複雑な関係の中では異なった技術 系列の企業同士のネットワークはうまく構築で きていない状況も考えられる. そのような複雑な企業間関係をまとめ,活性 化を支援してきたのが, 1985年カリフォルニア 大学サンディエゴ校の中に設立された coNNECTという産学連携サポート機関(NPO) であった.. CONNECTは産学連携のほかにも企. 業間関係ネットワークにも貢献してきた.サン ディエゴのバイオテクノロジー企業が多く創出 されだしたのも,. CONNECTが設立されて以降. 小バイオテクノロジ-企業から成長したハイプ. のことである.. リテック社系列の大手企業をはじめ,多くのバ. ④. イオテクノロジー企業が大学や研究機閑を中心. サンディエゴには,世界的に高レベルな研究 機開や研究型大学が設立され,バイオテクノロ. としてネットワークを構成している.こうした 環境はバイオテクノロジー企業が高度で最新の. バイオテクノロジー産業の発展. ジー企業も創出されてはいたが,今日のような. 技術に触れる可能性を拡げると考えられること. 大学から企業へのスムーズな技術移転・新製品. からも,他の地域のバイオテクノロジー企業に. 開発による継続的なバイオテクノロジー産業発. とって魅力的なものであり,他地域のバイオテ. 展のダイナミズムはなかった.ロイズトンがハ. クノロジー企業もサンディエゴヘ移ってくるよ. イプリテック社を設立した時(1978年)に大学. うになった.. から冷ややかな眼で見られたように,起業家創. サンディエゴには多くのバイオテクノロジー. 出に対する意識はその程度の低さだった.. 企業が存在しバイオテクノロジー産業を形成し. そのような状態に危機感を抱いた人物が,カ. ているが,その全てがハイプリテック社系列で. リフォルニア大学サンディエゴ校の17代目学長. はなく,別の企業群も存在する.それぞれの企. のリチャード・アトキンソンであり,その思い. 業群は,技術的に同じ分野ごとに企業群を形成. に賛同してCONNECTの発展に貢献した有能な. している.例えば,ハイプリテック社系列は,. 起業家のウイリアム・オッタソンであった.リ. モノクロ-ナル抗体技術を中心にスピンオフ・. チャード・アトキンソンは国立科学財団やスタ. ツリーを形成している.また,サンディエゴ北 部に立地するアラガン社(Allergan lnc.)はハ. ンフォード大学の機関で長年働いてきた優秀な 人物であった33'.アトキンソンは,常に地域rC=. イプリテック社系列とは違う技術系列に属する. 貢献する大学運営の構想を持っていた.その構. が,そのアラガン社からスピンオフしたオファ. 想の主な柱をあげると,第1に大学は地域に学部. ゲン・ファーマシュ-テイカル社(Orphagen. や教員の姿を通して常に魅力を与えなければな. pharmaceuticals)は,製薬で候補化合物を識別. らない.第2に,大学は地域の産業や行政と新し.
(15) 製薬分野におけるバイオテクノロジー産業の実証分析(富岡). い研究のパートナーシップを形成しなければな らない.その構想に基づき,経済開発公社のデ ィレクター,カリフォルニア大学サンディエゴ 校の教員,サンディエゴのベンチャーキャピタ. (743). 127. カリフォルニア大学サンディエゴ校において, 1994年に技術移転機関として設立された,技術 移転および知的財産権サービス(Technology Transfer. Intellectual. and. Property. Services:. ル,大手バイオテクノロジー企業の社長,会計 士といったメンバーによる産行学の非公式な会. TrIPS)は,それまで個別におこなわれていた 技術移転を一括管理しておこなわれるようにし. 議が重ねられた.その結果,サンディエゴ内に. た35).さらに,サンディエゴの企業へ多くの高. 産行学のネットワーク機関・. 学歴な人材を供給するなど,サンディエゴのバ. CONNECTが設立. された.. 1986年にCONNECTのディレクターに就任し. イオテクノロジー企業との間のビジネス関係が 普段から密接に形成されてきた.また,同校の. たウイリアム・オッタソンはスタンフォード大. バイオ工学部は,. 学でMBAを取得し,. ート誌による1999年全米大学ランキングでバイ オテクノロジー分野の第2位に選ばれている.. IBMへ就職する.その後起 業して会社をおこし,最終的には8社もの共同創 業をおこなったほどの有能な起業家であった34).. USニュース&ワールド・リポ. バイオテクノロジー産業の発展が自然発生的. CONNECTはオッタソンを中心に成長し,バイ. であったサンディエゴでは,行政による目立っ. オテクノロジー企業や研究機関,ベンチャーキ. た介入は見られないものの,サンディエゴ市は. ャピタル,会計事務所,銀行がネットワークを 組んで,共にサンディエゴを発展させていこう. 税制面や制度面などで企業に対して優遇措置を. という風土が出来上がっていった.. ピールによって外からの企業誘致にも積極的に. 取っている.ビジネス環境と生活環境両面のア 取り組んでいる.. (3)サンディエゴ・バイオテクノロジー産業の 発展を支える地域的ネットワーク ハイプリテック社に見られるようなスピンオ. サンディエゴの経済発展を土台から支える NPOは数多く存在する.サンディエゴ地域経済 San Diego 開発公社(ne Regional Economic. フ・ツリーが発達したサンディエゴでは,企業 間のネットワークがバイオテクノロジー産業の. Development. 発展を生み出す力となっていると考えられる.. クノロジー産業の世界の中心地とする目標の基. また,そのようなバイオテクノロジー企業の集. に設立されたNPOである.サンディエゴ地域の. 積を他の企業群と共により広範囲でまとめてバ. 経済を活性化させるための企業誘致活動が主な. イオテクノロジー産業へと発展させたサンディ. 業務である.外部からサンディエゴ進出を目指. エゴNPOの存在も重要であると考えられる.サ. すバイオテクノロジー企業をサポートし,サン. ンディエゴでは1996年から1999年の間,年平均. ディエゴ内でのパートナーシップ形成を促し,. 9社の株式公開があったこともサンディエゴのバ. バイオテクノロジー企業の集積を促進させてい. イオテクノロジー企業が育っていった証といえ. る36).. よう.. 以下に具体的な制度やプログラムでバイオテ クノロジー企業を支援する機関とその役割をあ げて,バイオテクノロジー産業を構成する各要. Corporation:. SDREDC)は,サン. ディエゴをバイオテクノロジーのようなハイテ. サンディエゴ地域技術連盟(¶1e Regional. Technology. Sam. Diego. Alliance:. SDRTA)は,従 来軍事産業への依存が強かったサンディエゴに おいて,軍事技術のハイテク産業への転換をサ. 秦(企業・大学・行政・NPO),およびその関係. ポートするために1993年,州政府によって設立. 性を探る.そしてトをこからサンディエゴの地. されたNPOである.支援対象は主に,地域の中. 域的ネットワークの実態を明らかにしていく.. 小企業やハイテクノロジー産業の起業家である37)..
(16) 128. (744). 横浜国際社会科学研究. バイオテクノロジー企業経営にとって最大の 課題は事業資金の確保である.. 1つの医薬品開発. 第10巻第6号(2006年2月). レターを発刊し,常に最新情報を伝えることに 努める.. にかかる膨大な時間と資金は,各企業にとって. coNNECTバイオテクノロジー企業育成の流. 大きな壁となる.バイオテクノロジー産業はハ. れは以下のようになっている.企業は自分の成. イリスク・ハイリターンの要素を多分に含んだ. 長段階に応じてプログラムを選び参加する.. 産業であり,そのことは,資金提供をおこなう ベンチャーキャピタルが投資対象企業を選別す. スプリング・ボード,②テクノロジー・ファイ ナンシャル・フォーラム, ③バイオテクノロジ. る眼をいっそう厳しいものとする.. ー/バイオメディカル・コ-ボレート・パート. そのような状況で,より確実に効率よく資金 獲得を進めるために,サンディエゴの企業支援. ナ-シップ・フォーラム). NPOは,大手企業・中堅企業・スタートアップ. フは,地域の有望なスタートアップ企業の起業 家を指導してビジネスプランを作らせ,プレゼ. 企業と各段階の企業に対応したプログラムやフ ォーラムを催し・実行することによって,継続 的なバイオテクノロジー企業の創出,バイオテ クノロジー産業の発展を目指す.また,そうし た取り組みには,地域のベンチャーキャピタル,. ①スプリング・ボード---コネクトのスタッ. ンテーションの仕方を指導する.指導者(ボラ ンティア)は,ベンチャー・キャピタリスト, 会計士,弁理士,マーケテイング企業の幹部で, それぞれが起業家のビジネス戦略の開発を手助. 貧計士,弁理士,成功企業の社長といった現場. けする.その後,優秀な企業家はフォーラムへ. のプロが必要に応じて加わり,ボランティアで 支援をする38).無償支援の裏には,長期的な視. 推薦される.. 野で見た自分たちの利益もあったのだろう.サ. ラム--スプリング・ボードで磨かれ,ふるい. ンディエゴのバイオテクノロジー企業の多くは,. にかけられたベンチャー企業が,地元の企業の 役員と専門家で構成されたセレクション委員会. サンディエゴで起業して発展するので,将来的 には自分たちのパートナーとなることも期待し ていたのだろう.. CONNECTは,地元のハイテクベンチャー企. (①. ②テクノロジー・ファイナンシャル・フォー. によってさらに厳選され(20-30社),全米から 集まったベンチャーキャピタル企業を前にビジ ネスプランの発表をおこなう.報告の後には,. 業を支援するために設立されたNPOである.現. ベンチャー企業とベンチャーキャピタル企業と. 在設立から15年以上を経て,主にサンディエゴ 地域を中心とした1000社以上のハイテク企業が. の個別接触の時間帯が設けられる. ③バイオテクノロジー/バイオメディカル・. 会員となり,その会費収入で運営されている.. コーポレート・パートナーシップ・フォーラム. 活動としては,産業をバイオ医療・電気・ソフ などの分野ごとに分けて専門部署を設け,それ. ・-・・企業間のM&A促進を目的におこなうフォー ラム.報告企業はバイオテクノロジーとバイオ 医療の分野で20社ほどに絞られる.世界中から. ぞれの分野に特化したセミナーやフォーラムな. 100社以上のバイオ・化学関係の大企業が収益の. どのプログラムを提供している.各プログラム. チャンスを狙って参加する.. トウエア・通信・環境・ベンチャーキャピタル. は人と人との非公式な交わりに重点を置いたも. ベンチャーキャピタルは,このようなフォー. のとなっていて,絶えず刺激しあいビジネスチ. ラムに参加することで,確実で成長見込みの高. ャンスの可能性を最大限に高めることを目指す. 他にも,カリフォルニアのバイオテクノロジー. い技術を持った企業と安定的に交流を持つこと が可能となる.フォーラム運営には,ボランテ. 企業の技術情報を紹介するテレビ番組を放映し. ィアで現役の専門的な能力を持ったスタッフが 関わっていることも,ベンチャーキャピタル投. たり,. CONNECTの動きを伝える週刊ニュース.
(17) 製薬分野におけるバイオテクノロジー産業の実証分析(富岡). (745). 129. 資の際の安心感・投資意欲の向上に貢献してい. 面に出してベンチャーキャピタルからの資金獲. るであろう.最終的には,サンディエゴに来れ. 得を進めていた.また,立地し従業員が生活す. ばすこしでもローリスク・ハイリターンな投資. る地域と一体となって成長していた,そのよう. が可能であるということをベンチャーキャピタ. な姿に,サンディエゴの地域的ネットワークが. ルへ定着されられれば,継続的な企業の発展, 地域の発展が望める.. あるのではないか.. BIOCOM. (SanDiego. Biocommerce. 4.おわりに. Association). サンディエゴの実証分析から,サンディエゴ. は設立当初,会計事務所,法律事務所,特許事 務所,ベンチャーキャピタル,不動産会社,コ. のバイオテクノロジー産業が地域的に発展する. ンサルタントなどバイオテクノロジー企業への. メカニズムに関して,. サービスを提供する会社で構成されるNPOであ. た.. った.. 1995年にバイオメディカル・インダスト. リー・カウンシルと合併し,会員数は約300社 となった.合併後は地域でのサービスを専門で. 2つのことが明らかとなっ. 1つ目は,スピンオフ・ツリーにおける競争・ 協力の人的ネットワークの形成である.. おこなうフルタイム勤務の正社員が生まれた.. 1978年にモノクロ-ナル抗体技術を基盤に設 立されたハイプリテック社を頂点として,ハイ. それによって,会員へのサービス提供をおこな. プリテック社からスピンオフしたバイオテクノ. う団体の設立が可能となった.現在は,専門情. ロジー企業によるスピンオフ・ツリーが形成さ. 報の共有,イベントや会合の開催,企業間のネ. れた.スピンオフ・ツリーでつながった企業の. ットワーク強化などのサービスをバイオテクノ ロジー企業に対して提供している. 具体的な取り組みの例をあげると,新薬完成. 従業員は元同僚であり共に同じ目標を目指して. FDA. までの時間短縮化と,リスク管理のため,. への新薬(製品)の理解を促す働きかけと,全 ての会員への新薬承認に関する指導や,議員と 会員とで円卓会議を開き,お互いの共通理解を 深めるためのバイオベンチャーフォーラムの毎. 研究をしてきた仲であった.そのような従業員 のいる企業同士は互いに協力しながら競争する という関係が生まれ,お互いに信頼関係が築か れていった.他にもアラガン社系列の信頼に基 づく企業間の競争・協力関係も見られた. 2つ目は,サンディエゴ・NPOによるバイオテ. クノロジー産業支援体制の意義である. サンディエゴはもともと保守的な土地柄でも. 月の開催などがある. 以上のように,様々な支援機閑(カリフォル. あり,起業家を生み出す風土はなく,それは起. ニア大学サンディエゴ校,サンディエゴ市,そ. 業にとっての障害となっていたが,様々なプロ. してSDREDC. の企業家集団による支援機関(NPO)がサンデ. ・. SDRTA. ・. CONNECT. ・. BIOCOM. といったNPO)がサンディエゴのバイオテクノ ロジー産業の中で企業を個別に,全体としてサ ポートし産業の維持・発展に寄与していること が分かった. サンディエゴのバイオテクノロジー企業は,. NPO支援機閑の働きかけにより,企業間で協力 しながらの競争と言う柔軟な競争をおこない, 米国国内,また海外に対してはサンディエゴと. ィエゴのバイオテクノロジー産業の中で企業を 個別に,全体としてサポートし,風土を変えて 産業の維持・発展に寄与していることが分かっ た.. CONNECTやBIOCOMの各種プログラム・フ ォーラムは,ハイプリテック社系列以外の技術 系列企業群や技術系列に加われない企業をも含 めた広い範囲でのパートナーシップを形成し,. して強力なアピールを発信することで注目を引. 企業間で多くの接触機会が設けられることでよ. き,フォーラムの場では個々の企業の技術を前. り広い範囲の企業間での信頼性構築をもたらし.
(18) 130. (746). 横浜国際社会科学研究. た.信頼は協力を生み,柔軟な競争へと発展し た.. 第10巻第6号(2006年2月). 上記より,本稿で明らかとなった事柄は,早. CONNECTのバイオテクノロジー企業支援体. にバイオテクノロジー産業を構成する要素が一 地域に集まり成長すれば,産業が発展するとい. 制は,スタートアップ企業,中堅企業,大手企. う従来の研究の到達点を乗り越える成果といえ. 業といった各種類のバイオテクノロジー企業に. よう.. 対応したものとなっていて,より確実で効率的. 今バイオテクノロジー産業は,世界先進各国. なバイオテクノロジー企業の設立・育成がなさ. でリーディング産業としてもてはやされている. れた.. が,継続的なバイオテクノロジー産業の発展を. CONNECTのプログラムによって形成さ. れた企業の信頼性は,ベンチャーキャピタルが. 目指すのであれば,各地域独自のメカニズムを. 企業へ投資をおこなう際の大きな決め手ともな. 形成することが必要であろう. 今後は他の地域との比較分析によって,サン. っていた.多くの第三者,特に専門家からのプ ラスの評価があるということは,たとえ設立間 もない企業であっても,その企業の技術や製品. 応用できるような,より政策応用性の高い地域. の品質を保証するということになるからだ.. 的発展メカニズムの提唱を目指していきたい.. ディエゴのような自然発生型を政策誘導型へと. 本稿で明らかにした事柄は,主にサンディエ ゴの製薬分野におけるバイオテクノロジー産業 のいくつかの特徴にすぎないかもしれないが, 米国・サンディエゴでの実証研究により,ハイ プリテック社を源とするスピンオフにより多数 の企業が創出され,そこに緊密な人的ネットワ. 注. Age.. 2) 3). G.. 4). Stephan. R. Darby. 【1998],Intellectual. and. Human. of U.S. Biotechnology American Economic Review.. ∫.Goetz. 5). Mia. and R.Shannon Morgan【1995】, Locational Determinants of Firms,. Gray. change tbe US. 6). Martha. to. the. Comparative. 7). David. その後,ベンチャーキャピタル,そして大手の. Comparative. 8). clusters. the. case. Mary. of. and pharmaceutical P. 1763. and Plannlng. in the. development USAfrom. of the late. 1990s, Biotechnology in early Perspective. Routledge. P. 52, 53. TYle [2003】,. role of sma11丘rm. clusters, Biotechnology Perspective. Routledge. P. 31.. Lindenstein. Walshok. innovation. IndustTγ experience, 34, 35, 41, 42.. 9). Industrial 【1998】,. biotechnology. regional. わかるが,欧米の大手製薬企業が,米国の先進. Development. development:. [2003], The. Audretsch. に中小のバイオテクノロジー企業が設立され,. Parker. Enviy10nment Prevezer. biotechnology 1970s. Eric. and. industries,. Economic. 9. P. 180.. and regional biotecbnology. in US. が重要な鍵となっていたとも考えられる.. Biotech. Michael. and. The. Quarterly.Vol.. 各種ディレクトリやメディアなどから,サン. 背景に,サンディエゴの地域的発展メカニズム. Coming. Birth. the. Biotechnology. する地域へと成長できたのではないだろうか.. 地域の中から,サンディエゴヘの立地を決めた. [2000], The. Zucker. State-Level. そして,水平的な地域的産業発展メカニズムを. 製薬企業が特定地域に設立してきていることが. Biotech. P. 32.. B. Brewer. and. Coming. Vol. 88. P. 292, 302.. の信頼関係形成が可能となったと考えられる.. ディエゴでの企業設立を歴史的に見ると,最初. Lynne Capital. 然発生型」により産業発展してきた地域といえ. 含む産業システムが見られる発展の持続性を有. Oliver. EnterprlSeS,. 「政策誘導型」ではなく「自. るが,自然発生型の結果として産業構成要素間. W.. 【2000],The P. 10.. McGrawIHill,. Marilynn. 力関係によって地域の風土を変革し,産業発展 サンディエゴは,. Oliver. W.. McGraw-Hill,. Richard Age.. ークがみられ,地元NPOが機能的に活動するこ とで,単に企業間の競争だけでなく地域的な協 したことが明らかとなった.. Rkhard. 1). Biotecbnology State. Government. 2001.. P. 7.. ln. Building [2002.2】,. Diego the Sam capacity: Education. P. and Higher. Industry. Organization. Initiatives. [2001.9]. in Biotechnology. ,.
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