- 4 - 第1.審査の対象 1.一般会計及び各特別会計 平成 24 年度枚方市一般会計決算 〃 枚方市国民健康保険特別会計決算 〃 枚方市土地取得特別会計決算 〃 枚方市自動車駐車場特別会計決算 〃 枚方市財産区特別会計決算 〃 枚方市介護保険特別会計決算 〃 枚方市後期高齢者医療特別会計決算 2.平成 24 年度枚方市各会計歳入歳出決算事項別明細書 3.平成 24 年度各会計実質収支に関する調書 4.平成 24 年度財産に関する調書 第2.審査の方法 審査に付された各会計歳入歳出決算書、同事項別明細書、実質収支に関する調書及び財産に 関する調書は、関係法令に準拠して作成されているか、また、会計管理者及び関係部局が所管 する諸帳簿との照合、点検並びに検討を行い、計数の正確性、財政状況、予算執行の適否を確 認するとともに、関係職員から聴取して行った。 第3.審査の期間 平成 25 年 7 月 17 日から平成 25 年 9 月 1 日まで 第4.審査の結果 各会計歳入歳出決算書及び付属書類は、いずれも関係法令に準拠して作成されており、計数 は諸帳簿等を照合したところ符合して正確であり、予算執行及び事務処理については、例月現 金出納検査・定期監査等を通じて検査・監査した結果、おおむね良好に処理されていた。
- 5 - 第5.決算の概要 1.一般会計及び各特別会計決算の状況 一般会計及び各特別会計を合わせた決算額は、 歳 入 1,934 億 6,058 万 4 千円 一 般 会 計 1,202 億 8,534 万 2 千円 特 別 会 計 731 億 7,524 万 2 千円 歳 出 1,929 億 3,599 万 8 千円 一 般 会 計 1,186 億 8,384 万 1 千円 特 別 会 計 742 億 5,215 万 7 千円 で、前年度に比べ、歳入で 48 億 8,198 万 9 千円(2.6%)増加し、歳出で 55 億 2,564 万円 (2.9%)増加している。 歳入歳出差引き(形式収支1)は 5 億 2,458 万 6 千円の黒字で、翌年度へ繰り越すべき財源が 1 億 9,275 万 9 千円あるので、実質収支2は 3 億 3,182 万 7 千円の黒字となっている。 前年度の実質収支が 2 億 2,677 万 5 千円の黒字であったので、単年度収支は 1 億 505 万 2 千 円の黒字である。 一般会計及び各特別会計の歳入歳出決算総括表は、次表のとおりである。 1 形式収支…歳入決算額から歳出決算額を単純に差し引いたもの。 2 実質収支…形式収支から翌年度へ繰り越すべき財源を控除したもの。
- 6 - 24年度 23年度 増 減 額 24年度 23年度 増 減 額 120,285,342 118,279,626 2,005,716 118,683,841 115,937,035 2,746,806 国 民 健 康 保 険 42,665,474 41,371,102 1,294,372 44,008,494 42,519,646 1,488,848 土 地 取 得 1,586,851 1,799,935 △ 213,084 1,586,851 1,799,935 △ 213,084 自 動 車 駐 車 場 96,786 105,110 △ 8,324 520,025 473,793 46,232 財 産 区 221,068 86,393 134,675 221,068 86,393 134,675 介 護 保 険 24,067,023 22,476,970 1,590,053 23,585,918 22,289,689 1,296,229 牧 野 駅 東 地 区 再 開 発 0 507,737 △ 507,737 0 507,737 △ 507,737 後 期 高 齢 者 医 療 4,538,040 3,951,722 586,318 4,329,801 3,796,130 533,671 73,175,242 70,298,969 2,876,273 74,252,157 71,473,323 2,778,834 193,460,584 188,578,595 4,881,989 192,935,998 187,410,358 5,525,640 (a) 特 別 会 計 一 般 会 計 計 (b)
歳 入 歳 出 決 算 総 括 表
合 計 歳 入 総 額 歳 出 総 額 区 分- 7 - (単位:千円) 24年度 23年度 24年度 23年度 24年度 23年度 24年度 23年度 (e) (f) (e)-(f) 1,601,501 2,342,591 165,869 930,805 1,435,632 1,411,786 23,846 190,146 △ 1,343,020 △ 1,148,544 26,890 0 △ 1,369,910 △ 1,148,544 △ 221,366 276,293 0 0 0 0 0 0 0 0 △ 423,239 △ 368,683 0 0 △ 423,239 △ 368,683 △ 54,556 △ 54,587 0 0 0 0 0 0 0 0 481,105 187,281 0 10,657 481,105 176,624 304,481 △ 292,440 0 0 0 0 0 0 0 0 208,239 155,592 0 0 208,239 155,592 52,647 116,105 △ 1,076,915 △ 1,174,354 26,890 10,657 △ 1,103,805 △ 1,185,011 81,206 45,371 524,586 1,168,237 192,759 941,462 331,827 226,775 105,052 235,517 (d) (a)-(b)=(c) 単 年 度 収 支 (c)-(d) 実 質 収 支 歳 入 歳 出 差 引 額 ( 形 式 的 収 支 ) 翌 年 度 へ 繰 り 越 す べ き 財 源
- 8 - 一般会計から特別会計への繰出金の状況は、次表のとおりである。 区 分 24年度 23年度 増 減 額 増 減 率 国 民 健 康 保 険 3,835,618 3,871,739 △ 36,121 △ 0.9 土 地 取 得 149,351 156,435 △ 7,084 △ 4.5 自 動 車 駐 車 場 6,705 10,921 △ 4,216 △ 38.6 介 護 保 険 3,416,437 3,259,317 157,120 4.8 牧 野 駅 東 地 区 再 開 発 0 46,595 △ 46,595 皆減 後 期 高 齢 者 医 療 689,751 632,700 57,051 9.0 計 8,097,862 7,977,707 120,155 1.5 (単位:千円、%) 一般会計から各特別会計への繰出しは 80 億 9,786 万 2 千円で、前年度に比べ 1 億 2,015 万 5 千円(1.5%)増加している。 これは、国民健康保険特別会計への繰出しが 3,612 万 1 千円(△0.9%)減少したものの、保 険給付費や認定調査に係る事務経費等の増加により介護保険特別会計への繰出しが 1 億 5,712 万円(4.8%)、保険基盤安定制度の対象となる保険料軽減措置対象者数の増加等により後期高 齢者医療特別会計への繰出しが 5,705 万 1 千円(9.0%)増加したためである。 なお、このほかに前年度は牧野駅東地区再開発特別会計への繰出金 4,659 万 5 千円があった が、事業完了により、当該特別会計は廃止となっている。 2.収支に現れない要素 以上に述べた収支のほかに、これらに現れないものとして地方債と債務負担行為3がある。 (1) 地方債について 地方債現在高の 3 か年の推移は、次表のとおりである。 3 債務負担行為…予算の内容の一部として契約等で発生する将来の一定期間、一定限度の支出負担枠を設定すること。
- 9 - (単位:千円) 22年度 23年度 24年度 一 般 会 計 93,932,754 94,582,353 93,835,235 土 地 取 得 特 別 会 計 5,079,900 4,785,721 4,491,542 自 動 車 駐 車 場 特 別 会 計 439,014 328,359 213,882 合 計 99,451,668 99,696,433 98,540,659 一 般 会 計 9,214,990 8,355,431 10,528,522 土 地 取 得 特 別 会 計 1,643,500 1,437,500 1,231,500 自 動 車 駐 車 場 特 別 会 計 0 0 0 合 計 10,858,490 9,792,931 11,760,022 一 般 会 計 8,565,391 9,102,549 9,388,215 土 地 取 得 特 別 会 計 1,937,679 1,731,679 1,525,679 自 動 車 駐 車 場 特 別 会 計 110,655 114,477 113,707 合 計 10,613,725 10,948,705 11,027,601 一 般 会 計 94,582,353 93,835,235 94,975,542 土 地 取 得 特 別 会 計 4,785,721 4,491,542 4,197,363 自 動 車 駐 車 場 特 別 会 計 328,359 213,882 100,175 合 計 99,696,433 98,540,659 99,273,080 年 度 末 現 在 高 (a)+(b)-(c) 前年度末 現 在 高 (a) 当該年度 発 行 額 (b) 当該年度 償 還 額 (c) 区 分 地 方 債 現 在 高 の 推 移 本年度末現在高は 992 億 7,308 万円で、前年度末に比べ 7 億 3,242 万 1 千円(0.7%)増加 している。 本年度は 110 億 2,760 万 1 千円を償還したものの、衛生債 10 億 540 万円、都市計画事業債 9 億 6,550 万円、臨時財政対策債 73 億 362 万 2 千円等、新たに 117 億 6,002 万 2 千円を発行 したためである。 地方債は、後年度に恩恵を受ける市民にも負担を求める観点から公平かつ有効な制度であ るが、過度な発行は将来の義務的経費の増大につながることから、慎重な取扱いが必要であ る。 (2) 債務負担行為について 債務負担行為額を前年度と比較すると次表のとおりである。
- 10 - 24年度 23年度 土地保有に係る 債務負担 その他債務負担 土地保有に係る 債務負担 その他債務負担 小 ・ 中 学 校 416,987 0 416,987 443,258 0 443,258 1,583,395 2,325,036 (491,300) (806,598) 4,169,456 4,042,968 (925,413) (872,677) 設 計 委 託 15,500 0 15,500 37,880 0 37,880 240,366 238,619 (38,728) (36,981) 2,866,788 4,043,109 (781,688) (965,894) 8,860,005 10,649,732 (2,237,129) (2,682,150) 446,142 0 446,142 404,899 0 404,899 75,300 0 75,300 101,000 0 101,000 330,198 0 330,198 420,943 0 420,943 12,956 0 12,956 10,762 0 10,762 21,562,940 8,860,005 12,702,935 27,633,404 10,649,732 16,983,672 (注) 「土地保有に係る債務負担」欄の額は利息を含む。( )が利息の額。 (注) 千円単位で表示されている数字は、四捨五入しているものの、端数処理を行う関係で、前年度の数値から調整したものがある。 4,169,456 1,288,648 13,224,358 20,698,344 2,325,036 1,048,282 10,357,570 11,838,339 26,695,800 1,528,871 0 0 1,583,395 16,046,068 18,317,787 4,042,968 0 0 1,290,252 14,274,678 一 般 会 計 都 市 公 園 街 路 ・ 道 路 その他教育施設 そ の 他 小 計 自動車駐車場特別会計 介 護 保 険 特 別 会 計 国民健康保険特別会計 後 期 高 齢 者 医 療 特 別 会 計 合 計 (単位:千円) 区 分 本年度末の債務負担行為額は 215 億 6,294 万円で、前年度に比べ 60 億 7,046 万 4 千円(△ 22.0%)減少している。 債務負担行為額のうち、枚方市土地開発公社の公有用地保有に係る債務負担が 14 事業用地 (50,311.95 ㎡)分で 88 億 6,000 万 5 千円となり、前年度に比べ 17 億 8,972 万 7 千円(△ 16.8%)減少している。その他の債務負担は 127 億 293 万 5 千円で、前年度に比べ 42 億 8,073 万 7 千円(△25.2%)減少している。 債務負担行為は、地方債と同様、後年度の財政負担を伴うものであるので、計画的な見通 しを立てるとともに、一時に過重な負担とならないような配慮が必要である。
- 11 - 第6.総 括 1.一般会計及び各特別会計について 平成 24 年度の一般会計及び各特別会計を合わせた決算収支状況は、歳入は 1,934 億 6,058 万 4 千円で、前年度に比べ 48 億 8,198 万 9 千円(2.6%)増加し、歳出は 1,929 億 3,599 万 8 千 円で前年度に比べ 55 億 2,564 万円(2.9%)増加している。 実質収支では、3 億 3,182 万 7 千円の黒字で、前年度実質収支が 2 億 2,677 万 5 千円の黒字 であったため、単年度収支は、1 億 505 万 2 千円の黒字となっている。前年度の単年度収支は 2 億 3,551 万 7 千円の黒字であったので、1 億 3,046 万 5 千円の黒字額の減少となっている。 各会計別にみると、一般会計決算状況は、実質収支は 14 億 3,563 万 2 千円の黒字となり、前 年度実質収支黒字額 14 億 1,178 万 6 千円を差し引いた単年度収支では、2,384 万 6 千円の黒字 となっている。実質収支については平成 14 年度以降 11 年連続の黒字、単年度収支は平成 22 年 度以降 3 年連続の黒字を計上している。 一般会計歳入のうち、自主財源である市税については、税制改正による年少扶養控除の廃止 や特定扶養親族の範囲の見直し等により個人市民税が前年度に比べ 6 億 7,963 万 3 千円 (3.1%)増加したものの、企業収益の悪化等により法人市民税が 5 億 5,801 万 6 千円(△ 15.1%)、3 年に一度の土地・家屋の評価の見直し等に伴い固定資産税が 10 億 8,379 万 2 千円 (△4.9%)減少したこと等により、市税全体では前年度に比べ 11 億 9,150 万 6 千円(△ 2.1%)の減収となり、5 年連続の減収となっている。徴収率は 95.8%で、前年度に比べ 0.5 ポ イント改善している。財産収入は土地売払収入の増加により 6 億 3,583 万 9 千円(364.7%)の 増加、繰入金は 7 億 4,477 万 1 千円(△43.5%)の減少となっている。一方、依存財源である 地方特例交付金は子ども手当特例交付金の廃止等により 5 億 1,403 万 7 千円(△59.7%)の減 少、国庫支出金は子ども手当等負担金の減少により 6 億 1,336 万 5 千円(△2.8%)の減少、地 方交付税は 7 億 4,875 万 6 千円(7.3%)の増加となっている。市債については、衛生債、土木 債の増加に加え、地方交付税の補塡措置である臨時財政対策債4が 7 億 7,769 万 1 千円 (11.9%)増加したため、合計で 21 億 7,309 万 1 千円(26.0%)の増加となっている。 これらの結果、自主財源で 4 億 3,209 万 2 千円(△0.7%)減少し、依存財源で 24 億 3,780 万 8 千円(4.5%)増加となり、歳入全体では前年度に比べ 20 億 571 万 6 千円(1.7%)の増加 となっている。 一般会計歳出を性質別に分類した場合、義務的経費では、生活保護費や障害者自立支援費、 子ども手当等の増加により扶助費が 3 億 4,760 万 2 千円(1.2%)、臨時財政対策債償還額の増 加等により公債費が 1 億 7,327 万 7 千円(1.6%)増加したものの、職員数の削減や給与改定及 び退職者数の減少等により人件費が 11 億 4,137 万 6 千円(△5.2%)減少した結果、義務的経 4 臨時財政対策債…地方一般財源の不足に対処するため、投資的経費以外の経費にも充てられる地方財政法第5条の特例として発行さ れる地方債。
- 12 - 費全体では前年度に比べ 6 億 2,049 万 7 千円(△1.0%)の減少となり、歳出総額に占める割合 は前年度より 1.8 ポイント低下の 52.5%となっている。また、事業経費全体では、新消防本部 建設用地整備事業や長尾駅前広場整備事業、伊加賀スポーツセンター整備事業などの実施によ り、前年度に比べ 27 億 6,214 万 5 千円(55.1%)の増加となっている。その他の経費では、積 立金が前年度に比べ 7 億 5,921 万 7 千円(△21.3%)減少したものの、物件費が 4 億 9,923 万 3 千円(2.8%)、補助費等が 6 億 6,139 万 7 千円(3.6%)増加した結果、その他の経費全体 では前年度に比べ 6 億 515 万 8 千円(1.3%)の増加となっている。 これらの結果、歳出全体では前年度に比べ 27 億 4,680 万 6 千円(2.4%)の増加となったが、 歳入総額が歳出総額を上回っているため、単年度収支は黒字となっている。 各特別会計の実質収支では、介護保険、後期高齢者医療の 2 特別会計が黒字であり、介護保 険特別会計では 4 億 8,110 万 5 千円、後期高齢者医療特別会計では 2 億 823 万 9 千円それぞれ 黒字となっている。国民健康保険、自動車駐車場の 2 特別会計は赤字で、それぞれの赤字額は 国民健康保険特別会計で 13 億 6,991 万円、自動車駐車場特別会計で 4 億 2,323 万 9 千円となっ ている。また、土地取得、財産区の 2 特別会計は収支均衡となっている。 財政指標のうち財政力指数5は前年度 0.828 に対し、平成 24 年度は 0.804 と 0.024 ポイント 悪化しており、経常収支比率6は前年度 89.4%に対し、平成 24 年度は 89.7%と 0.3 ポイント悪 化している。 2.今後の見通し及び意見について 本市の一般会計及び各特別会計を合わせた決算収支状況は、前年度に引き続き、実質収支、 単年度収支ともに黒字が継続している。 一般会計では、実質収支は平成 14 年度以降 11 年連続の黒字、単年度収支は平成 22 年度以降 3 年連続の黒字となっている。平成 24 年度は、税制改正による年少扶養控除の廃止等により個 人市民税が 6 億 7,963 万 3 千円(3.1%)の増収となったものの、企業収益の悪化等により法人 市民税が 5 億 5,801 万 6 千円(△15.1%)、3 年に一度の評価の見直しの年度に当たり、固定 資産税が、前年度に比べ家屋で 8 億 1,655 万 7 千円(△8.1%)、土地で 1 億 7,175 万 1 千円 (△2.0%)等、合計 10 億 8,379 万 2 千円(△4.9%)の減収となる等、市税は前年度に比べ 11 億 9,150 万 6 千円(△2.1%)減収となり、5 年連続の減収となっている。一方、地方交付税 及び臨時財政対策債を合わせた額は前年度に比べ 15 億 2,644 万 7 千円(9.1%)の増加となっ ている。市税の減収が続き自主財源の確保が難しい中、依存財源の構成比は 47.4%で、前年度 に比べ 1.3 ポイント上昇している。財政の弾力性を示す経常収支比率は 89.7%で、前年度に比 5 財政力指数…基準財政収入額を基準財政需要額で除して得た数値の過去 3 年間の平均値のことで、高いほど自主財源の割合が高く、 財政力が強い。 6 経常収支比率…毎年度経常的に収入される財源のうちその使途が特定されずに自由に使用できる収入(=経常一般財源)に占める経 常的な経費の割合。この比率が高くなると、財政が硬直していると言われる。
- 13 - べ 0.3 ポイントの悪化となっており、歳入経常一般財源に算入されている臨時財政対策債を除 いた経常収支比率は 99.6%で、前年度に比べ 1.6 ポイントの悪化となっている。 歳入の根幹をなす市民税・固定資産税の増収が期待できない中で、さらなる少子高齢化の進 行による社会保障経費の増大や老朽化した施設の維持保全、さらには新病院整備事業などへの 多大な財政負担が見込まれることから、収支の均衡をより意識した厳しい財政運営が求められ る。あわせて、次世代の負担軽減に向けて、地方債残高の抑制に向けた取組も必要である。 今後、限られた財源の中で、財政の健全性を確保しながら、新たな市民ニーズや社会的要請 などを踏まえた「選択と集中」により効果的に施策を展開する必要があり、次の諸点に留意し て迅速に取り組むことを要望する。 ① 弾力性のある財政構造の確立に向け、新行政改革大綱に基づく実施プランに沿った一層 の行政改革の取組を推進すること。 ② 今後も厳しい財政状況が続く中、自主財源を確保することは極めて重要である。市税及 びその他の収入については、引き続き未収金の早期解消に向けた効率的かつ効果的な回収 を推進し、新たな滞納の発生を抑止すること。 ③ 新たな投資的事業については、地方債残高に留意しながら推進すること。また、財政負 担の平準化を図りつつ、老朽化する市有建築物の耐震化及び改修・更新工事等を計画に基 づき着実に推進すること。 ④ 受益者負担の適正化の観点から、引き続き適切に使用料、手数料等の見直しを行うこと。 ⑤ 経済情勢の急激な悪化や将来の財政需要に備え、引き続き財政調整基金等への計画的な 積立を行うこと。 ⑥ 施策評価を基本にしながら、外部の視点による評価や事務事業総点検の結果等を踏まえ、 着実に事業の見直し・改善を進めること。