平成 27 年度地域密着型サービス整備事業候補者の選考にかかる経過と審議の概要について １．整備事業候補者となる法人 【第４圏域】地域密着型介護老人福祉施設、小規模多機能型居宅介護 ・社会福祉法人 大潤会 ・代 表 者 理事長 吉田 潤 ・所 在 地 枚方市渚西２丁目７番 30 号 （整備予定地：枚方市渚西１丁目） 【第 12 圏域】地域密着型介護老人福祉施設、小規模多機能型居宅介護 ・社会福祉法人 松樹会 ・代 表 者 理事長 中村 猛 ・所 在 地 枚方市交北２丁目 10 番１号 （整備予定地：枚方市藤阪南町２丁目） ２．選考の経過 平成 27 年５月 25 日 第１回枚方市介護保険施設等整備審議会開催 地域密着型サービス整備事業候補者の選考について諮問、 介護保険施設整備方針、スケジュール等について審議 平成 27 年６月 23 日 第２回枚方市介護保険施設等整備審議会開催 募集要項、選考基準について審議 平成 27 年７月 10 日、14 日 地域密着型サービス整備事業候補者選考に関する公募説明会 平成 27 年 10 月１日 整備希望事業者申込受付 平成 27 年 11 月 11 日 第３回枚方市介護保険施設等整備審議会開催 応募事業者ヒアリング 平成 27 年 12 月８日 第４回枚方市介護保険施設等整備審議会開催 整備事業候補者選定（答申） 平成 27 年 12 月 17 日 地域密着型サービス整備事業候補者の決定 ３．選考に係る審議の概要について ひらかた高齢者保健福祉計画 21（第６期）に基づき、各日常生活圏域で地域密着型サービスの 整備を行う事業候補者を選考するため、枚方市介護保険施設等整備審議会に諮問しました。 平成 27 年７月 10 日と 14 日に整備事業候補者公募説明会を実施。30 事業者が説明会に参加し、 20 事業者が仮申込を行いました。 平成 27 年 10 月１日、整備事業候補者の本申込の受付を行ったところ、仮申込を行った事業者 のうち第４圏域で３事業者、第７圏域で２事業者、第 10 圏域で１事業者、第 12 圏域で２事業者 から応募がありました。 平成 27 年 11 月 11 日、枚方市介護保険施設等整備審議会が開催され、応募のあった事業者か らヒアリングを実施。続いて、平成 27 年 12 月８日、同審議会が開催され、応募のあった事業者 がそれぞれの圏域で地域密着型サービスの整備を行う事業候補者として適切であるか、事業者か ら提出された事業計画書等の提案内容を、事前に定めた選考基準に基づき点数評価し、それらを 合算する評価方式で審査を行いました。 その結果、事業者ごとの合計得点は以下のとおりとなり、下記の事業者を整備事業候補者とし
て選定する旨の答申がなされました。 また、第７圏域における地域密着型特別養護老人ホーム及び認知症対応型共同生活介護の事業 提案と第 10 圏域における地域密着型特別養護老人ホームの事業提案については、選考基準に掲 げる最低基準点を下回っていたため、採択しない旨の答申がなされました。 ４．選考結果について 【第４圏域】 地域密着型特別養護老人ホーム、小規模多機能型居宅介護整備事業候補者 社会福祉法人 大潤会 評価点：576.3 点 （基準点：504 点 満点：840 点） 事業者Ａ 評価点：562.5 点 （基準点：504 点 満点：840 点） 事業者Ｂ 評価点：483.8 点 （基準点：432 点 満点：720 点） 【第７圏域】 地域密着型特別養護老人ホーム応募事業者 事業者Ｃ 評価点：430 点 （基準点：432 点 満点：720 点） 認知症対応型共同生活介護応募事業者 事業者Ｄ 評価点：427.5 点 （基準点：432 点 満点：720 点） 【第 10 圏域】 地域密着型特別養護老人ホーム応募事業者 事業者Ｅ 評価点：362.5 点 （基準点：432 点 満点：720 点） 【第 12 圏域】 地域密着型特別養護老人ホーム、小規模多機能型居宅介護整備事業候補者 社会福祉法人 松樹会 評価点：621.3 点 （基準点：504 点 満点：840 点） 事業者Ｆ 評価点：422.5 点 （基準点：432 点 満点：720 点） ５．枚方市介護保険施設等整備審議会における評価コメント ◆社会福祉法人 大潤会 地域の関係機関との連携状況、日常的な地域住民との連携の持ち方について、十分な提案が されており、今後も地域に埋もれた福祉ニーズの掘り起こしとその対応に努められることを期 待したい。 建物設計については、利用者及び職員共に過ごしやすい優れた提案となっていると感じた。 事業運営や実績についても十分な経験があり、事業実施にあたっては問題ないと考える。 今後、整備にあたり、近隣への配慮に努め、近隣住民の十分な理解の下に進めていかれるこ とを望む。 ◆社会福祉法人 松樹会 利用者の安全管理に関する取組みについて、具体的に策定されている点が評価できる。また、 建物設計についても、利用者、職員共に過ごしやすい優れた提案となっている。 新規事業を十分に運営していける実績があり、財務面においても、安定した経営が見込まれ るため、事業実施にあたっては問題ないと判断する。
今後もコンプライアンス体制の充実に努めるとともに、貴法人として初めての事業となる小 規模多機能型居宅介護の実施にあたっては、校区をベースとした地域住民との連携を図りなが ら、地域密着型サービス運営事業者としての役割を十分に果たされることを期待する。 ◆事業者Ａ 全般にわたって、不足のない提案内容であった。特に、住み慣れた自宅や地域での生活を施 設の中でも継続できるよう利用者を支援するという運営方針・理念は、実現できれば素晴らし いものである。 十分な経験を積み重ねた上で事業展開されており、事業運営状況や実績については問題ない と考える。しかしながら、急速な事業展開ゆえ、長期的には人員確保に関して多少の不安が感 じられた。 多角的な経営を行っておられ、さらなる地域への貢献が期待される。 ◆事業者Ｂ 各種マニュアルが整備されるとともに、実践で生かせるよう研修が実施されており、介護事 故発生時などの非常時に、スムーズかつ適切な対応が期待できるところが特に評価できる。 小規模多機能型居宅介護の運営実績を積まれており、介護事業運営のノウハウが非常に高く、 事業実施に向け問題はないと思われるが、今回は他の併設提案の得点が高く、採択には至らな かった。 建物賃借による事業提案では、募集要項の賃貸借期間に応じた物件での応募の検討を期待す る。 ◆事業者Ｃ 人材確保策について、ホームページの活用、モバイル機器の利用など若い人材確保のため、 効果的な手段、方法を取り入れられており、評価できる。また、職員からの人材紹介を実現さ れているということは、職員が勤務しやすい職場環境ということであり、今後も職員による人 材確保が続くよう期待する。 地域密着型特養、ショートステイに加えて提案のあった緊急ショートステイ床は、ひらかた 高齢者保健福祉計画 21（第６期）で見込んだ指定短期入所サービスではなく、市が別途事業化 のうえ、予算措置が必要なものである。 コンプライアンスの実現に関しては、労務管理面のみではなく、組織として法令違反行為や 不適切行為の発見に繋げる具体的な取組みや、その行為に対応する具体的な体制整備について 更なる検討を期待する。 ◆事業者Ｄ 既存施設において家庭的な介護を実践されているとともに、職員一人ひとりが高い理想を持 って、誠実に仕事に取り組もうとしておられる姿勢が感じられた。高齢者の生活の場に地域の 人々、特に子どもが通うという理想の実現に向け、法人として具体的な仕組みを作り上げられ ることを期待する。 ◆事業者Ｅ 施設、利用者、家族をつなぐ取組みは、コンプライアンスに反する行為の防止に有効である と考える。高齢者の生活の場に地域の人々、特に子どもが通うという高い理想を持って誠実に
仕事に取り組もうとしておられる姿勢が感じられる。 一方、事業計画においては、社会福祉法人格の取得や地域密着型特別養護老人ホームのユニ ットに関する考え方、地域密着型特別養護老人ホーム以外の事業提案や運営についての具体性 が見えにくかった。また、補助金のない場合での運営について不安が感じられた。 ◆事業者Ｆ 社会福祉法人格の取得に関して、具体的な行動をとられており、取組みへの姿勢は評価でき る。 また、サービスの質の確保のために、利用者、家族、第３者評価の方法・手段について身近 なところから具体的に考えておられる点が評価できる。 法人設立前ということで、財務面での判断は難しいが、医療法人として地域への貢献度は高 く、これからの活動が期待できる。 コンプライアンスの考え方に関して、組織として法令違反行為や不適切行為を発見するため の具体的な取組みやその行為に対応する具体的な体制整備の検討を期待する。 ６．枚方市介護保険施設等整備審議会 会 長 西 海 博 之 介護支援専門員 副会長 松 田 伸 一 枚方市医師会理事 委 員 板 床 美 榮 枚方市民生委員児童委員協議会会計 委 員 今 西 義 行 税理士 委 員 浦 上 和 枝 枚方市老人クラブ連合会副会長 委 員 下 辻 千 惠 枚方市老人介護者（家族）の会副会長 委 員 中 村 亜 紀 京都女子大学准教授 委 員 平 方 かおる 弁護士
