滋 賀 大 学 教 育 学 部 紀 要 人 文 ・社 会 ・教 育 科 学, No.33 p.p.57-81,1983 57
湖 北 地 方 の 民 家 と 集 落
一 滋 賀 県 東 浅 井 郡 び わ 町 を 対 象 と して一
高 橋 誠 一 ・宮 畑 巳年 生 事
(1) は じめ にび わ湖 沿岸 地 域 の う ちで 、 一 般住 宅 に お け る
居 住 空 間 の最 も広 い地 域 は、 東 浅井 郡 び わ町 で
あ る、 とい っ て よ いで あ ろ う。
表1は1980年10月1日
現 在 の 滋 賀 県 に お け る
「
住 宅 に住 む普 通 世 帯 」 の 世 帯 数 ・世 帯 人 員 ・
1世 帯 当 た り人 員 ・1世 帯 当 た り室 数 ・1室 当
た り人員 ・1世 帯 当 た り畳 数 ・1人 当 た り畳 数
を市 町 村別 に示 した もの で あ る(1980年
国勢 調
査(1))。 これ に よれ ば、 び わ 町 は、1世 帯 当 た
り室 数 ・同畳 数 ・1人 当 た り畳 数 に お い て最 高
値 を示 し、 さ ら に1室 当 た り人 員 で も非 常 に低
い 数 値 を示 し て い る。 滋 賀 県 全 体 の 平 均 値 を
100と す れ ば、びわ 町 の1世 帯 当 た り室 数 は126、
1世 帯 当 た り畳 数 は149、1人
当 た り畳 数 は132
で あ り、1室 当 た り人 員 は逆 に90と い う こ と に
な る 。
ま た 同表 中 の4項
目 につ い て 、 そ れ ぞれ の 項
目 で居 住 空 間 の 広 さ を示 す順 位 の5位(同
数 の
場 合 は そ の町 の 数 値 も)ま で を太 字 と して表 現
した が、 これ に よれ ば 滋賀 県 の市 町 村 の う ちで
普通 世 帯 の 居 住 空 間 の広 い の は 、 び わ町 を筆 頭
と して伊 吹 町 ・高 月 町 ・湖 北 町 ・浅 井 町 ・山 東
町 な どの 、 い わ ゆ る湖 北 地 方 が上 位 ラ ン クに 位
置 す る こ とが 容易 に理 解 で き る で あ ろ う。
筆 者 らが,民 家 調査 の対 象 地 域 と して 東 浅 井
郡 び わ町 を選 ん だ 理 由 は 、 ま さ に上 記 の 点 に 集
約 され る。 す な わ ち都 市 型 住 宅 が急 増 し居住 ス
ペ ー スの 狭 少 化 が さけ ば れつ つ あ る現 在 、いま
なお 宏壮 な居 住 空 間 を温 存 す る こ との 最 も顕 著
な び わ 町 の 住 宅 の 実 態 は ど の よ う な もの な の
か 、 さ らに そ の地 域 に お い て いか な る変 貌 が進
行 しつつ あ る のか 。
と ころ で 、湖 北 地 方 は 、か つ て 藤 田 元春 が伊
香 型 と名づ け て注 目 した民 家 型 式 の 存 在 す る地
方 で あ る(2)。 藤 田 以 降 も多 くの 研 究 者 の 調 査
に よ って そ の様 式 が 明 らか に され 、 今 日 で は湖
北 型 の 名称 に よ って 近畿 地 方 の 中 で も特 殊 な民
家 と して知 られて いる 。湖 北 型 は妻 入 の余 呉 型
(藤 田 の伊 香 型)と 平入 の大 浦 型 に分 類 さ れ る
が 、 「
オ エ」・「
オ イエ 」・「ダ イ ドコ ロ」・「ニ ュ
ウ ジ」 と呼 ば れ る イロ リを も っ た広 間(10畳 以
上 の 大 きな も のが 多 い)の 存 在 が す ぐれ て特 色
的 で ある 。 こ の広 間 部分 は以 前 は奥 の畳 敷 の床
よ り20cm以 上 低 く、 下部 を た た き で 固 め そ の上
に籾 殻 や糠 を10∼15cmの 厚 さに敷 き 、 さ らに そ
の 上 に莚 と莫 座 を敷 い て い た 。 い わ ば土 間 の延
長 的 な地 床 住 居(土 座 ・地 面)的 部 屋 で あ り、
冬 季 の地 温 に よ る保 温 の 良 さを長 所 と して かつ
て は食 事 な ど最 も利 用率 の高 い部 屋 で あ っ た 。
しか し多湿 な こ とや 衛生 上 の欠 点 等 に よ っ て 、
昭和 初期 に は板 の 間 に 改造 す る工 事 が進 行 した
とい う。1950年 代 の 内 田秀 雄 の調 査 に よ れ ば 、
「
落 間」 分 布 率 は伊 香郡21%
。東 浅 井 郡7%・
坂 田郡5%・
犬 上 郡 と神 崎 郡1%で
あ っ た(3)。
い ず れ に せ よ、 この よ う な 湖 北 型 の 民 家 は東
北 ・北 陸 地 方 の 広 間 型 よ り、
や や規 模 が 小 さ く、
典 型 的 な広 間 型 か ら四 間取 りへ の漸 移 的 な型 式
と考 え られ て い るが 、 そ の他 に も 「
風 呂」・「
明
り 窓」・「シ トバ イ」 な ど の 特 色 を 有 し て い
る(の。 ま た 、 こ の よ う な 民 家 に お い て展 開 し
た 「
隠居 制 度 」 をみ す ごす こと も で きな い 。一
般 的 な複 合 ・世 代 家 族 にお い て 、 次世 代 が結 婚
す る と老 世 代 は 「イ ン キ ョ(隠 居)」 と 呼 ばれ
る居 住 空 間 に移 っ た。 イ ンキ ョは別 棟 の場 合 と
母 屋 と棟 続 きの 場 合 の両 様 が あ る(5)。
以 上 、 湖 北 の 伝統 的 な民 家 の概 略 につ い て述
1983年9月1日 受理 *滋 賀 大 学 名 誉 教 授,(現 在,京 都 文 化 短 期 大学)高 橋 誠 一 ・宮 畑 巳年 生 58 (1980年10月1日 国 勢 調 査) 表1.滋 賀 県 の 「住 宅 に 住 む普 通 世帯 」 の 人 員 。室 数 ・畳 数 り 数
勤
人 1 畳 nO 3 2q⋮9α 1器
㏄
羅
毘
蟹
α-麗
91
雛
㏄
器
認
臓
器
鎚
顯
%
銘
%
翻
握
盤
鴛
ω
捲
麗
留
㎝
認
1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1切
数
鞘
雌
畳
m 鵠 E33 4麗
謝
講
親
轄
鋤
霧
繋
姻
繋
霧
巍
巍
繋
⋮
繋⋮
姻
暴
灘
禦
り 員 た 当 室 1 人 63 65 61 ααα 留 麗 磁 65 ㎝ 図 α 研 砿 65 η 研 65 紹 60 62 α 63 62 α 62 α 田 ㎝ 62 62 58 砿 α α 57 55 56 58 57 58 61 58 57 訂 60 59 57 58 60 6 59 弱 59 α α α α α 0。 0。 α α 0。 α α α 0、 α α α 0。 α α α α α α α 住 α α α 0, α α α α α α α α α α 0. α α α 0。 α α α α α畑
数
鞘
他
室
-Qり 戸0 ㎝肋筋 18 別 96 96 紡 妬 19 62 58 27 96 53 60 18 71 35 71 騒 49 01 69 44 69 鴨 42 12 06 51 34 34 89 85 37 10 70 20 03 26 36 60 田 24 41 21 99 12 37 93 96 925555556α5乳555α α乳αaa乳α乳6,αaτ7.1aα6。 叡7、 乳6。乳乳αLLτα6乳a6,aaaα燭
.貝蛸
他
人
0 2 28ρUOa34 46 53 72 83 82 67 99 03 77 54 89 91 75 99 % 39 17 00 07 36 ㏄ 59 09 % 94 39 39 36 91 90 17 94 09 95 90 ㏄ 10 79 28 30 16 75 78 12 09 66 騒 10 14 073。3.3,aaaa4a4aaaa44444444。4aa444,33,4a4aa443.44。4。aa4,4aa44。4員
人
帯
世
06 69 37 四如μrOρ08054▲-,搬
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號
欝
裾
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概
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鵬
影
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鷹
髭
麗
㎜
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畿
鑑
⑤ Z 耽 9, Z 4 鼠 竃 臥 q 驚 ⑤ 3 ◎ 9、 恥 a 3 ¢ 琶 1, 傷 ◎ 9 駄 駄 9, Z 硫 ◎ 歌 島 名 ⑤ a 亀 L ◎ 銭 Z g q 亀 臥 ⑤ L a 竃 ◎ 9,08553741312 22 1111 2 1 1 1 1 1 1 12数
帯
世
3 4 Q り05%167り臥 ・恥7[Uり白 ワ臼11難
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羅㎜
羅
羅欄
繋㎜
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擁
藻
霧
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幾㎜
躍
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蠣
●FO2つ11 2 1計
計
計
村
県市 町
市
市
市
市
市
市
市
町
町
町
町
町
町
町
町
町
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町
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町
町
町
町
町
町
町
町
町
町
町
町
町
町
町
町
村
町
町
町
津
根
浜
醐
師
主
西
・
山
賀
南
楽
土
生
野
王
瀧
剴
東
馴
吹
北
鉢
・
灘
㌢
木
釧
島
旭
大
彦
長
近
八
草
守
志
栗
中
野
石
甲
水
土
甲
甲
信
安
蒲
日
電
永
五
能
愛
湖
秦
愛
豊
甲
多
山
伊
米
近
浅
虎
湖
ぴ
高
木
余
西
マ
今
朽
安
高
新
湖北地方の民家 と集落
59べ た が 、本 稿 で は家 屋 内部 の 間 取 り と住 習慣 に
立 ち入 る こ と は しな い 。 これ ら に関 して は従 来
か ら相 当 量 の 研 究成 果 が蓄 積 され て い るか らで
あ る 。 と こ ろが 、母 屋 内部 の間 取 りな ど と比 較
して 、 それ 以 外 の建 築 物 につ い ての 研 究 が希 薄
な こと 、 ま た新 改 築 さ れ た民 家 につ いて の 研究
例 の 少 な さ につ い て は 、意 外 な感 さ え覚 え る。
東浅 井 郡 湖 北 町 尾 上 と伊 香郡 西 浅 井 町 菅 浦 な ど
を対 象 と した八 木 康 幸 らの詳 細 な集 落 地 図 は、
む しろ例 外 的 な存 在 で しか な い(6)。
そ こで本 稿 で は母 屋 とそ れ以 外 の付 属 建 築 物
全 て に焦 点 を あて る こ とに した い 。
(2)対
象 地 域 の 概 観
姉 川 ・高 時川 に よ って 形 成 され た平 野 に位 置
す る びわ 町 は 、1956年 大 郷 村 と竹生 村 が合 併 し
て で き た 町 で あ る。 旧 竹 生 村 の 小 観 音 寺 ・稲
葉 ・弓 削 ・香花 寺 ・富 田 ・十 九 ・上八 木 ・下 八
木 ・早 崎 ・益 田 ・安 養 寺 と 、旧 大 郷 村 の細 江 ・
曽根 ・錦 織 ・落:合 ・難 波 ・新 居 ・野 寺 ・八 木
浜 ・大 浜 ・南 浜 ・中浜(行 政 区 と して は南 浜 に
含 ま れ る)・ 川 道 の 集 落 か ら な る び わ 町 は 、
1980年 の 国 勢 調 査 時 の 人 口7,806人(男
子:
3,785、 女 子:4021)で
人 口 停 滞 地 域 の ひ と つ
で あ る。 従 来 、 水 田単 作 農 業 と漁 業 の ほか に養
蚕 や長 浜 ち りめん 業 が盛 ん に お こ な われ て い た
が 、 現 在 で は早 崎 内 湖 の 干 拓 に よ る 漁 業 の 衰
退 ・体 耕 田 の 増 加 と大 豆 な どへ の転 作 農 業 の 増
加 ・湖 岸 道 路 に と もな う葭 地 の荒 廃 と減 少 ・蚕
畑 の急 減(姉 川 氾 濫 原 にわ ず か に残 る程 度)な
どの変 容 が著 しい。
上 記23集 落 の う ち、 調査 対 象 と して選 ん だの
は安 養 寺 ・八 木 浜 ・大 浜 ・南 浜 ・中浜 の5集 落
で あ る。 い ず れ も 国道8号 線 か ら3㎞ 余 は なれ
て お り、 び わ 町の 中で も比 較 的 旧 来 の景 観 を よ
く保 存 し、 しか も農 業 の み な らず 、 び わ 湖 も し
くは姉 川 や 旧 内湖 に お け る漁 業 に も従事 して い
るか 、 か つ て は従 事 して い た集 落 で ある 。調 査
対象 と して この5集 落 を選 ん だの は、主 と して
以上 の2点 に よる もの で あ る。
こ こで 、1980年 世 界 農 林 業 セ ンサ ス農 業集 落
カー ドに よ って 、対 象 集 落(た
だ し前 述 した よ
うに 、 中 浜 は 行政 的 に は南 浜 に含 まれ るか ら、
こ こで は4大 字 と して扱 う)の 概 観 を して お き
た い。 な お増 減 に関 して は1970∼1980年 の10年
間 の もの と す る。(D安 養 寺 … … 総戸 数 は他 の3
大 字 と異 な っ て変 化 はな い。 しか し 非 農 家 の 増
加 と第2種 兼 業 の 増 加 は 同様 で あ る 。 ただ 農 家
率 は他 の3大 字 よ り多 く、農 業 の 占 め る ウエ イ
トは比 較 的 高 い 。 この 点 、 経 営 耕 地 面 積 規 模
1.Oha以
上 の 農 家 が 約60%を
占 め る こ と や 農
業 就 業 人 口 の年 齢 別 構 成 で30∼49歳 の 多 い こ と
と も符 号 して い る。 また 漁 家 が10→2へ
と激 減
して い る こ とは 内湖 干 拓 等 に よる も の で あ り注
目 され る。㈲ 八 木 浜 … … 総 戸 数 ・非 農 家 と も に
増 加 して い る。 しか し総 農 家 数 の微 減 ・第2種
兼 業率 の相 対 的低 さ ・第1種 兼 業減 少 率 の 低 さ
等 か らみ て 、農 業 の相 対 的 位 置 の低 下 と い う現
象 は希 薄 で あ る。 た だ農 業 就 業 人 口 の年 齢 構 成
で 、 高 年 齢 層 の 多 い こ と と0.3ha未
満 の 農 家
が 多 い こ とな どか ら、近 時 的 未 来 に お い て農 業
が 衰 微 す る可 能 性 は存在 す る 。(iii)大
浜 … …総 戸
数 ・非 農 家 の増 加 が み られ る 。前2大
字 と比 較
して専 業 農 家 ・第1種 兼 業農 家 は わ ず か 各1戸
しか存 在 しな い 。 これ は経 営 耕 地 面 積 規 模1.O
ha未 満 の 農 家 が80%以
上 で あ る こ と と も符 号
して お り、先 の安 養 寺 ・八 木 浜 に く らべ て 農 業
の衰 退 が よ り顕 著 で あ る こ と は明 らか で あ る。
(IV)南
浜(中 浜 を含 む)… …4大 字 の 中 で は最 も
規 模 の 大 き な大 字 で あ る が、 最 大 の 特 徴 は漁 家
数 が非 常 に 多 い とい うこ と で あ る。 表 に も示 し
た よ う に67→95へ 増 加 して お り、 農 家 数 の110
→91と 比 較 して も漁 業 の 占 め る比 重 の大 き さが
理 解 しうる 。総 戸 数 に しめ る漁 家 率44.8%と
い
う数 値 は、他 の3大 字 をは る か に上 ま わ っ て い
る。 い っぽ う農 業 に関 して は第2種
兼 業農 家 が
95。6%、0.3ha未
満 の 経 営 耕 地 面 積 規 模 の 農
家 が46.2%な
ど と い うデ ー タか ら も明 らか な よ
う に 、急 激 な衰 退 傾 向 に あ る こ とが わ か る。姉
川 の カ ス プ状 の三 角 洲 突 端 に位 置 す る南 浜 には
水 泳 客 用 の 民 宿 や 各企 業 の保 養 施 設 、 さ ら に水
田 か らの 転 作 で あ る ブ ドウ園 な ど も見 られ る。
した が っ て、 中 浜 は さて お き 、少 く と も南 浜 集
落 に 関 す る限 り、他 の対 象 集 落 と は 明確 に区 別
す る べ き性 格 を有 して い る と い っ て よ い。
高 橋 誠 一 ・宮畑 巳年 生 60 表2.調 査 対 象 大 字 の 農 林 漁 業 の 概 要(1980年 世 界 農 林 業 セ ンサ ス農 業 集 落 カ ー ドに よ る)
安 養 寺
八 木 浜
大 浜
南 浜(中 浜 を含む) 1970 1980 1970 1980 1970 1980 1970 1980総 戸 数
80 80 73 87 60 66 186 212非 農 家 数
11 20 17 36 9 20 76 121林 家 数
0 ・ 1 0 0 0 1 0 0漁 家 数
10 2 4 4 4 2 67 95総 農 家 数
69 60 56 51 51 46 110 91専 業
6 2 2 4 5 1 3 1専農
兼家
別数
第1種 兼 業 32 6 23 10 9 1 21 3 第2種 兼 業 31 52 31 37 37 44 86 87総 戸 数 増 減 率
0.0 19.2 10.0 14.0農 家 数 増 減率
一13 .0 一8 .9 一9 .8 一17 .3 農'家 率 86.3 75.0 76.7 58.6 85.0 69.7 59.1 42.9林 家 率
1.3 0.0 1.5 0.0漁 家 率
2.5 4.6 3.0 44.8専 業
8.7 3.3 3.6 7.8 9.8 2.2 2.7 1.1専農
兼 家
別率
1 兼 46.4 10.0 41.1 19.6 17.6 2.2 19」 3.32 兼
44.9 86.7 55.4 72.5 72.5 95.7 782 95.6専 業
一66 .7 100.0 一80 .0 一66 .7専数
薔増
嚢装
1 兼 一81 .3 一56 .5 一88 .9 一85 .72 兼
67.7 19.4 18.9 1.2 0.3ha未 満 11.7 35.3 19.6 46.2 0.3∼0.5 15.0 11.8 23.9 24.2軽震
鰍
薔数
積 の綾構
別成
0.5∼1.0 13.0 15.7 ・ 39.1 18.7 1.0∼2.0 33.3 23.5 15.2 9.9 2.0-3.0 23.3 5.9 2.2 1.1 3.Ohao上 3.3 7.8 0.0 0.0 16∼29歳 4.8 1.9 2.4 12.9 30 ∼ 39 12.9 7.5 4.8 9.7農年
義輪
業 別 人 構 口 の 成 40 ∼'49 12.9 1.9 19.0 4.8 50 ∼ 64 32.3 47.2 31.0 50.0 65歳 以 上 37.1 41.5 42.9 22.6 屋 に 関 す る 概 要 調 書 』(7)(表3)に よ っ て 把 握 して み よ う 。 び わ 町 全 体 で 課 税 対 象 に な っ て い る 家 屋 は 木 造 が7,097棟 ・427,994m2,木 造 以 外 が1,498棟 ・110,935㎡ で 、 木 造 は 棟 数 で は(3)家
屋 台 帳 等 か らみ た家 屋
① び わ 町 の家 屋 ま ず び わ 町 全 体 の 概 容 を
「
昭 和57年 度 固定 資 産 税 概 要 調 書 報 告 書 家
湖 北 地 方 の民 家 と集 落 表3.び わ 町 の 家屋 の概 要(固 定 資 産税 概 要調 書 報 告 書 、 昭 和57年 度 、 よ り) A総 括 表 61
区 分
所 有 者 数 ひ」棟 数
床 面 積{面
木 造
5,026 7,097 427,994木 造 以 外
1,373 1,498 110,935計
6,399 8,595 538,929非課税家屋
一 368 27,147 B 所 有者 区分 に よ る 家屋 に 関 す る調区 分
個人が所有する家屋
法人が 所有する家屋
合 計
棟 数
床 面 積(面
棟 数
床 面 積hf}棟 数
床 面 積 圃
木 造
7,067 425,462 30 2,532 7,097 427,994木 造 以 外
1,378 86,638 120 24,297 1,498 110,935計
8,445 512,100 150 26,829 8,595 538,929 C 木 造 家屋 に 関 す る調区 分
家 屋 の 種 類
所 有 者 数
レ9
棟 数
床 面 積 (㎡} 1 一 般 住 宅 用 693 985 95,189専 用 住 宅
2 農 家 用
1,048 1,798 190,191 (1+2)計 1,741 2,783 285,380住 宅 部 分
4 一 般 住 宅 用 11 11 641併 用 住 宅
5 農 家 用
9 9 604 6 その 他の 用 の 部分 20 20 280 (4+5+6)計 (棟 数 は4+5) 40 20 1,5257 農 家 住 宅
301 302 33,005 10 普 通 旅 館 ・料 亭 ・待 合 1 1 232 11ホ テ ル ・簡 易 旅館 ・団体 旅 館 1 2 81 12事 務 所 ・銀 行 9 9 551 13店 舗 47 48 2,609 17農 家 用 1 1 40工
場
18 そ の 他 の 用 101 124 9,324 (17+18)計 102 125 9,364 19 農 家 用 13 17 1,302倉 庫
20そ の 他 の 用 41 49 2,471 (19+20)計 54 66 3,773 21一 般 住 宅 用 30 33 1,425土 蔵
22 農 家 用 287 323 13,175 23 そ の 他 の 用 13 14 552 (21+22+23)計 330 370 15,152 24 一 般 住 宅 用 174 224 6,077 25 農 家 用 948 1,718 55,815付 属 家
(灘 療
轟 き)
26そ の 他 の 用 1,278 1,429 14,430 (24+25+26)計 2,400 3,371 76,322合 計
5,026 7,097 427,994 一 般 住宅 用 1+4+21+24 908 1,253 103,332同 上 内 訳
農 家 用 2十5十7十17十19十22十25 2,607 4,168 294,132 そ の 他 の 用 6十10十11十12十13十18十20十23十26 1,511 1,696 30,5309 高橋 誠 一 ・宮 畑 巳年 生 62 D 木造 以 外 の 家屋 に 関 す る 調 に,事 務 所 ・店 舗 ・百 貨 店
区 分
構造別
所 有 者 数 レu棟 数
床 面 積 〔η切 鉄 骨 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト造 『 一 一 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト造 2 2 370鉄 骨 造
20 22 3,665軽 量 鉄 骨 造
17 21 1,410 れ ん が 造 コ ン ク リ ー トブ ロ ッ ク造 1 1 25計
40 46 5,470 ② 住 宅 ・ア パ ー ト(一 般 住 宅 用)区 分
構造別
所 有者 数 レ9棟 数
床 面 積
㈲
鉄 骨 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト造 一 一 一 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト造 一 一 一鉄 骨 造
35 35 3,977軽 量 鉄 骨 造
89 91 7,272 れ ん が 造 コ ン ク リ ー トブ ロ ッ ク 造 3 3 187計
127 129 11,436 {3)住 宅 ・ア パ ー ト(農 家 用)区 分
構造
別
所 有者 数 レ9棟 数
床 面 積
励
鉄 骨 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト造 1 1 264 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト造 1 1 97鉄 骨 造
26 26 3,458軽 量 鉄 骨 造
49 50 3,635 れ ん が 造 コ ン ク リー トブ ロ ッ ク造 4 5 282計
81 83 7,736 ㈲ ホ テ ル 。病 院区 分
構造別
所 有 者 数レ9棟 数
床 面 積 {㎡} 鉄 骨 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト造 2 2 746 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト造 1 1 76鉄 骨 造
5 5 1,731軽 量 鉄 骨 造
1 2 50 れ ん が 造 コ ン ク リ ー トブ ロ ッ ク 造 一 一 一計
9 10 2,603 ⑤ 劇 場 ・娯 楽 場 用 等 の ホ ー ル型 建 物区 分
構造別
所 有 者 数 し9棟 数
床 面 積 {η粉 鉄 骨 鉄 筋 コ ン ク リー ト造 一 一 一 鉄 筋 コ ン ク リー ト造 一 『 『鉄 骨 造
『 一 一軽 量 鉄 骨 造
1 1 32 れ ん が 造 コ ン ク リ ー トブ ロ ッ ク 造 一 一 一計
1 1 3263
湖北地方の民家 と集落
他(そ の 他 の 用) の㈹ そ
〔7)工場 ・倉 庫(農 家 用)区 分
構造別
所有者数
ω
棟 数
床 面 積 {㎡)区 分
構造別
所有者数
囚
棟 数
床 面 積
圃
鉄 骨 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト造 一 一 一 鉄 骨 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト造 1 1 59 鉄 筋 コ ン ク リー ト造 一 一 一 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト造 一 一 一鉄 骨 造
4 4 1,085鉄 骨 造
11 11 1,544軽 量 鉄 骨 造
4 5 239軽 量 鉄 骨 造
80 87 3,983 れ ん が 造 コ ン ク リ ー トブ ロ ッ ク 造 1 1 12 れ ん が 造 コ ン ク リー トブ ロ ッ ク造 26 27 214計
9 10 1,336計
118 126 5,800計
q4合 {8)工 場 ・倉 庫(そ の他 の 用)区 分
構造別
所有者 数
囚
棟 数
床 面 積
㈱
区 分
構造別
所 有者 数 レ9棟 数
床 面 積 (㎡) 鉄 骨 鉄 筋 コ ン ク リー ト造 一 一 一 鉄 骨 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト造 4 4 1,069 鉄 筋 コ ン ク リー ト造 一 一 『 鉄 筋 コ ン ク リー ト造 5 5 605鉄 骨 造
59 77 20,662鉄 骨 造
273 299 48,502軽 量 鉄 骨 造
87 101 7,503軽 量 鉄 骨 造
953 1,047 59,172 れ ん が 造 コ ン ク リ ー トブ ロ ッ ク 造 2 3 34 れ ん が 造 コ ン ク リー トブ ロ ッ ク 造 138 143 1,587計
147 181 28,199計
1,373 1,498 110,935 一 般 住 宅 用 2+11 324 330 16,583 q21そ の 他(農 家 用) 農 家 用 3+7+12 733 804 52,248区 分
構造別
所 有者 数
囚
棟 数
床 面 積 {㎡)同
上
内
訳
そ の 他 の 用 1+4+5+6+8 十9+10十13 316 364 42,104 鉄 骨 鉄 筋 コ ン ク リー ト造 一 一 『 鉄 筋 コ ン ク リー ト造 1 1 62鉄 骨 造
100 106 11,568軽 量 鉄 骨 造
479 539 31,087 れ ん が 造 コ ン ク リ ー トブ ロ ッ ク 造 63 65 459計
643 711 43,176 床 面 積 〔㎡1 建 築 年 次 区分 に よ る 家屋 に 関 す る調 E建 築 年 次
木 造 家 屋
木造以外の家屋
計
S38年1月1日 以 前 257,340 10,266 267,606 38年1月2日 ∼41年1月1日 9,424 2,505 11,929 41. 1. 2. ∼44. 1. 1. 26,201 11,434 37,635 44, 1. 2. ∼47. 1, 1. 27,533 22,332 49,865 47. 1. 2. ∼50. 1. 1. 31,085 16,708 47,793 50. 1. 2. ∼53. 1. 1. 35,549 24,873 60,422 53。 1. 2. ∼ 56. 1. 1. 34,738 18,932 53,670 56. 1. 2. ∼ 57. 1. 1. 6,124 3,885 10,009合 計
427,994 110,935 538,92964 高 橋 誠 一 ・宮畑 巳 年生 82.6%・ 床 面 積 で は79.4%を 占 め て い る 。1所 有 者 当 た りの 平 均 棟 数 と平 均 床 面 積 は 、 木 造 が 1.14棟 ・85.16㎡ 、木 造 以 外 が1.09棟 ・80.80㎡ 、 木 造 と 木 造 以 外 を あ わ せ れ ば1.34棟 ・84.22m2 と な る 。 先 に あ げ た表1で び わ 町 の1世 帯 当 た り畳 数 が55.3畳 、 こ れ を ご く 単 純 に 面 積 と し て (す な わ ち2畳 ≒3.3㎡ と し て)表 現 す れ ば 91.25m2で あ る か ら 、 表3の 数 値 は ほ ぼ 合 致 し て い る 。 しか し後 述 す る よ う に 、 こ の 数 値 が ど れ 程 、 実 態 に 近 い か と い う こ と に つ い て は 大 い に疑 問 が あ る 。 次 に 木 造 家 屋 に 関 す る機 能 に つ い て み れ ば 、 一 般 住 宅 用 が 総 棟 数 の17 .7%・ 総 床 面 積 の 24.1%、 農 家 用 が58.7%・68.7%、 そ の 他 用 が 23.9%・7.1%を し め る 。 農 家 用 が 棟 数 の 比 率 に対 し て 床 面 積 の 多 い こ と は 、 一 般 住 宅 よ り も 広 い ス ペ ー ス を 有 して い る こ と を示 し て い る 。 ま た 同 じ く木 造 家 屋 の う ち 、 一 般 用 ・農 家 用 を と わ ず 分 類 す れ ば 、 住 宅(一 般 住 宅 用 と 農 家 用 の 専 用 住 宅 ・一 般 住 宅 用 と農 家 用 の 併 用 住 宅 ・ 農 家 住 宅)は 棟 数3125(44.0%)・ 床 面 積 319,910㎡(74.7%)、 工 場 は125棟(1.8%)・ 9,364m2(2.2%)、 倉 庫 は66棟(0.9%)・3,773m2 (0.9%)、 土 蔵 は370棟(5.2%)・15,152㎡ (3.5%)、 付 属 家 (酪 農 舎 ・蚕 室 ・煙 草 乾 燥 場 な ど)は3,371棟(47.5%)・76,322㎡(17.8%)、 店 舗 そ の 他(普 通 旅 館 ・料 亭 ・待 合 、 ホ テ ル ・ 簡 易 旅 館 ・団 体 旅 館 、 事 務 所 ・銀 行 、 な ど を 含 む)は60棟(0.8%)・3,473rd(0.8%)で あ る 。 し た が っ て 木 造 家 屋 に お い て は 住 宅 機 能 を も つ も の が 特 に 床 面 積 で は 圧 倒 的 に 優 位 を 占 め 、 棟 数 で 住 宅 と ほ ぼ 同 数 の 付 属 家 は 床 面 積 で は そ の 棟 当 り面 積 の 狭 小 さ ゆ え に 住 宅 面 積 の 約%で し か な い こ と が わ か る 。 ま た 店 舗 や 工 場 は 棟 数 ・ 床 面 積 と も に そ の 比 率 が き わ め て 低 い 。 次 に 木 造 以 外 の 家 屋 に つ い て み れ ば 、 一 般 住 宅 用 が330棟(22.0%)・16,583rd(14.9%)、 農 家 用 が804棟(53.7%)・52,248m2(47.1%)、 そ の 他 用 が364棟(24。3%)・42,104㎡(38.0%) と な り、 農 家 用 は 木 造 に お け る よ り も 少 い と は い う もの の 、 な お%程 度 を 占 め る こ と が 注 目 さ れ る 。 す な わ ち鉄 骨 造 や 軽 量 鉄 骨 造 の 新 し い 農 家 用 の 家 屋 が び わ 町 で は 相 当 建 設 さ れ つ つ あ る と い う 状 況 が 理 解 で き る も の で あ る 。 ま た 木 造 と 同 様 に 一 般 用 ・農 家 用 を と わ ず 分 類 す れ ば 、 住 宅 は212棟(14.2%)・19,172㎡(17.3%)、 工 場 ・ 倉 庫 は191棟(12.8%)・29,535rd (26.6%)、 そ の 他 の 店 舗 な ど は1,095棟 (73」%)・62,228m2(56.1%)と な り、 住 宅 用 が 木 造 に 比 して 極 端 に 少 な い 。 要 す る に 農 家 用 の 木 造 以 外 の 家 屋 は か な りの 数 に の ぼ る と は い う も の の 、 鉄 骨 や 軽 量 鉄 骨 で 建 設 さ れ て い る 農 家 用 の 家 屋 の か な り の 部 分 は 、 住 宅 機 能 以 外 の 目 的 を も つ も の で あ る と 理 解 しな け れ ば な ら な い 。 最 後 に 建 築 年 次 区 分 に よ っ て み れ ば 、 昭 和38 年1月1日 以 前 に建 築 さ れ た 木 造 家 屋 は 床 面 積 に し て60.1%、 木 造 以 外 の 家 屋 は9.3%で 好 対 照 を な す 。 最 近20年 間 で 木 造 以 外 の 家 屋 が 急 増 し て い る こ と が 如 実 に 示 さ れ て い る が 、 しか し 逆 に 意 外 に 多 く の 木 造 家 屋 が 新 築 さ れ て い る こ と に 注 目 す べ き で あ ろ う 。住 宅 用 に 関 す る 限 り 、 い わ ば 伝 統 的 木 造 家 屋 へ の 志 向 は 、'か な り根 強 ノ
い もの で あ る と解釈 で き る。
② 家 屋 台 帳 か らみ た対 象5集 落 次 に対 象5
集 落 の 家 屋 の状 況 を把 握 す る た め に 、 「
家 屋 台
帳』(8)(1982年7月
現在)を
ま と め た の が 表
4で あ る。 「
家 屋 台 帳 」 に は所 有 者 名 ・種 類 ・
構 造 ・地 上 階 ・建築 年 次 ・屋 根 材 料 ・一 階 外 床
面 積 ・一 階 床 面 積 が記 載 され て い るが 、 こ こで
は所 有 著 名 と家 屋 の種 類 は省 略 した。 なお 表3
と表4の 数 値 を比較 す れ ば矛 盾 の 存 在 す る こ と
が わ か る。 た とえ ば表3Aの
総 括 表 で は所 有 者
数6,399人
・棟 数8,595棟
・床 面 積538,929㎡ で
1所 有 者 当 た りの 平 均 棟 数 が1.34棟
・床 面 積
84.22mZで あ っ た の に 対 して、 表4で
扱 っ た5
集 落 計 で は 、所 有 者 数412人 ・棟 数1866棟
・総
床 面 積110,850,31m?で1所
有 者 当 た りの 平 均 棟
数 が4.53棟
・平 均 所 有 床 面 積 が269.05㎡ で あ
る。 要 す る に表3で 記 入 した所 有 者 数 と表4の
所 有 者 数 と は、 明 らか に異 な っ た基 準 で報 告 ・
登 録 さ れて い る と考 え ざる を え な い。 この 点 に
関 して 、結 論 か らい え ば 『
昭 和57年 度 固 定 資
産 税 概 要 調 書 報 告 書 家 屋 に 関 す る 概 要 調 書』
の所 有 者 数(表3)の
記 載 の 仕 方 は 、 誤 り とは
い え な い ま で も誤 解 を生 じや す い記 入 の 仕 方 で
あ る と考 え る。 す な わ ち、 び わ 町 の 世 帯 数 は
1,810(表1)で
あ り、 前 記 調 書 の 所 有 者 数
湖北地方の民家 と集落
65 表4.家 屋 台 帳 か らの対 象5集 落 の 状 況(1982年)安 養 寺
八 木 浜
大 浜
南 浜
中 浜
計
所
有 者 数
79 83 62 148 40 412全 棟 数
366 384 260 695 161 1866 所 有 者1人 当 た り棟 数 4.63 4.63 4.19 4.70 4.03 453 1 棟 5(6.3) 10(12.0) 2(3.2) 6(4.1) 3(7.5) 26(6.3)2 棟
9(11.4)
7(8.4) 10(16.1) 11(7.4) 3(7.5) 40(9.7)3 棟
7(8。9) 15(18.1) 15(24.2) 34(23.0) 9(22.5) 80(19.4)4 棟
11(13.9)
9(10.8) 11(17.7) 22(14.9) 10(25.0) 63(15.3)5 棟
22(27.8) 14(16,9) 11(17.7) 29(19。6) 7(17.5) 83(20.1)所
有
棟
数
別
の
所
有
者
数
6 棟
15(19.0) 14(16.9) 6(9。7) 17(11.5) 6(15.0) 58(14.0)7 棟
6(7.6) 4(4.8) 3(4.8) 11(7.4) 2(5.0) 26(6.3)8 棟
2(2.5) 2(2.4) 1(1.6) 11(7.4) 0(0.0) 16(3.9)9 棟
1(1.3) 5(6.0) 1(1.6) 5(3.4) 0(0.0) 12(2.9) 10棟 以 上 1(1.3) 3(3.6) 2(3.2) 2(1.4) 0(0.0) 8(1.9) 1 階 229(62.6) 256(66.7) 182(70.0) 495(71.2) 106(65.8) 1268(68.0) 地 の齢
別数
2 階
136(37.2) 128(33.3) 78(30.0) 199(28.6) 55(34.2) 596(31.9) 3 階 1(0.3) 0(0,0) 0(0.0) 1(0.1) 0(0.0) 2(0.1) 昭 1 年 220(60.1) 256(66.7) 205(78.8) 412(59.3) 97(60.2) 1190(63。8) 2∼19年 1(0.3) 1(0.3) 0(0.0) 8(1.2) 0(0.0) 10(0.5) 20∼24年 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 7(1.0) 0(0.0) 7(0.4) 25∼29年 1(0.3) 4(1.0) 0(0.0) 11(1、6) 0(0.0) 16(0.9) 30∼34年 1(0.3) 1(0.3) 0(0.0) 20(2.9) 0(0.0) 22(1.2)建
築
年
次
別
の
棟
数
35∼39年 0(0.0) 10(2.6) 0(0.0) 46(6.6) 0(0,0) 56(3.0) 40∼44年 36(9.8) 28(7.3) 14(5.4) 41(5.9) 8(5.0) 127(6.8) 45∼49年 39(10.7) 35(9.1) 13(5.0) 53(7.6) 20(12.4) 160(8.6) 50∼54年 51(13.9) 33(8.6) 25(9.6) 70(10.1) 32(19.9) 211(11.3) 55年 以 後 12(3.3) 15(3.9) 3(1.2) 27(3.9) 3(1.9) 60(3.2)不 明
5(1.4) 1(0.3) 0(0.0) 0(0.0) 1(0.6)7(0.4)
木 造
296(80.9) 335(872) 229(88.1) 575(82.7) 127(78.9) 1562(83.7)鉄 骨 造
13(3.6) 10(26) 4(1.5) 16(2.3) 3(1.9) 46(2.5)主の
体
構棟
造
別数
軽 量鉄骨造
51(13.9)29(7.6)
21(8.1) 86(12.4) 26(16.1)213(11.4)
コ ン ク リ ー トブ ロ ッ ク 造 6(1.6) 10(2.6) 6(2.3) 18(2.6) 5(3.1) 45(2.4)瓦 葺
256(69.9) 264(68.8) 181(69.6) 433(62.3) 100(62」) 1234(66」) ス レ ー ト葺 1(0.3) 4(1.0) 3(1.2) 12(1.7) 8(5.0)28(1.5)
亜鉛 メ ッキ鋼 板平 茸 63(17.2) 65(16.9) 48(18.5) 170(24.5) 38(23.6) 384(20.6)屋
根
材
料
別
の
棟
数
亜鉛 メ ッキ 鋼 板 瓦棒 葺 19(5.2) 13(3.4) 7(2.7) 45(6.5) 8(5.0) 92(4,9)陸 屋 根
6(1.6) 9(2.3) 5(1.9) 8(1.2) 4(2.5) 32(1.7)草 葺
15(4.1) 25(6.5) 14(5,4) 24(3.5) 3(1。9) 81(4.3)そ の 他
6(1.6) 4(1.1) 2(0.8) 3(0.4) 0(0.0) 15(0.8)総 床 面 積
{面
24577.90 24529.29 15487.91 36328.74 9926.47 110850.311階
床 面 積 面
18006.35 18789.59 11927.12 27869.60 7555.11 84147.77 1階 以 外 床 面 積 〔nf} 6571.55 5739.70 3560.79 8459.14 2371.36 26702.54 1棟 当た り床 面 積 {面 67.15 63.88 59.57 52.27 61.66 59.41 1所 有 者 当た り床 面 積 (面 311.11 295.53 249.81 245.46 248.16 269.05 6,399人 と い う 数 値 を み て も わ か る よ う に 、 こ こ に は 明 ら か に 矛 盾 が 存 在 す る 。 実 は 、 表3を 検 討 す れ ば 、 家 屋 の 種 類 ご と の 所 有 者 を す べ て 合 計 し た 数 値 が6,399人 と い う 所 有 者 数 に な っ て い る こ と が わ か る(た と え ば表3Cの1∼26 す べ て を 合 計 し た 所 有 者数 が5,026人 と さ れ て " い る な ど)。 し た が っ て 、同 一 人 が 重 複 して トー タ ル さ れ て い る わ け で 、 前 項 で 記 し た1所 有 者66 高 橋 誠 一 ・宮 畑 巳 年 生
当 た りの棟 数 や床 面 積 は 、全 く意 味 の な い 数値
で あ る こ と に な る。 と こ ろが 、 前 項 に 記 した よ
うに 国勢 調 査 の1世 帯 当 た りの畳 数 や そ れ か ら
単純 計 算 した 床 面 積 と は奇 し く も似 た 数 値 に
な っ て い る こ とが 理 解 しが た く、 この点 につ い
て は検 討 の 余 地 が 残 され て い る。
いず れ にせ よ、1戸
ご とあ るい は1世 帯 ご と
の家 屋 の 所 有 状 況 を考 え る うえ で は 、前 掲 の表
3よ り本 項 で 掲 げ た表4の 方 が 、 よ り実 態 に近
い こ と は確 実 で あ る。 表4の 各集 落 の所 有 者 数
と表2の 各 大字 の総 戸 数 とが ほ ぼ合 致 す る こ と
か らも、 この こ とは い え る 。
論 点 を表4に
も ど した い 。 各項 日 ご と に うか
が え る特徴 を列 記 す れ ば 、以 下 の如 くで あ る。
所 有 者1人 当 た りの棟 数 は5集 落 と も に4棟 以
上 で 、国勢 調 査 の 数 値 な どか ら類 推 され る よ り、
け た ちが い に 多 い 。 す べ て の棟 が 居 住 スペ ー ス
で あ るわ け で は な い が 、 い わ ゆ る都 市 型 の 住 宅
に比 して 、格 段 に広 い ス ペ ー ス を有 して い る こ
と は明 らか で あ る。 これ は1所 有 者 当 た りの床
面 積 が5集 落 平 均 で269.05m2(約82坪)と
い う
数 値 を み て も特 筆 さ れ るべ き こ とで あ る。 た だ
平 均 棟 数 の 多 い南 浜 が 平 均 床 面 積 で は 最 も 少
く、1棟 当 た りの床 面 積 に は集 落 に よ って相 当
の 差 が存 在 して い る。 お そ ら く は、 他 の調 査 項
目や各 集 落 の構 造 と も関 連 す る もの で あ る こ と
が推 測 で き るが 、 本 稿 で ばそ こま で考 察 を深 め
る ことが で き なか っ た。 次 に所 有棟 数別 の所 有
者 数 で は、5集 落 と も3∼6棟
を所 有 す る人 が
60%以 上 を 占め て い る。 た だ安 養 寺69.6%・
八
木 浜62.7%・
大 浜69.3%・
南 浜69.0%・
中 浜
80.0%と
い う3∼6棟
所 有 者 率 の 中 で 、八 木 浜
が相 対 的 に 少 く、 中浜 が極 端 に多 い こ とが注 目
さ れ る。
八 木 浜 の場 合 、1棟 の所 有 者 が12.0%・
10棟 以 上 の 所 有 者 が3.6%と
い う数 値 か ら もわ
か る よ う に 、他 集落 に く らべ て1戸 当 た りの 所
有 棟 数 の ぱ らつ きの 多 い こ とが指 摘 で き、 これ
とは反 対 に 中浜 は全 て が7棟 以 下 に限 られ て い
る こと が特 色 で あ る。 地 上 階 につ い て は殆 ん ど
全 て の建 物 が2階 建 以 下 で あ り、1階 建 てが 約
70%を 占 め る。安 養 寺 が 他 集 落 に く らべ て や や
2階 建 て の 多 い こと の ほか は、 集 落 ごと の さ し
た る違 い は な い 。 ま た5集 落 計 の1階 建 棟 数 は
68.0%・2階
以 上 の棟 数 は32.0%で
あ るの に対
し、1階 床 面 積 は総 床面 積 の75.9%・1階
以 外
床 面 積 は24.1%で
、 当然 の こ と なが ら棟 数 に比
して2階 以 上 の床 面 積 は小 さい。 建 築 年 次 に関
して は、 昭和1年
と 「
家 屋 台 帳1に 記 さ れ た建
物 が5集 落 全 体 で63.8%を
しめ て い る 。 た だ こ
の 数 値 を そ の ま ま採 用 す る こ と は で き な い 。 な
ぜ な ら昭和 以 前 建 築 の もの は 、全 て 昭 和1年
と
記 され て い る こ と は容易 に推 定 で き る し、大 浜
の 昭2∼39、
中 浜 の2∼39の
建 築 棟 数 が と も に
0と い う数 値 はい か に も不 自然 で あ り、南 浜 は'
さて お き 昭和30年 代 以前 の建 築 件 数 につ い て は
疑 問 の余 地 が 多 い こと は否 め な いの で あ る。 建
築年 次 につ い て、 しい て特 徴 を あ げれ ば昭 和50
年 以 降 の新 築 数 が きわ め て 多 い点 で 、 こ の こ と
は次 の主 体 構 造 の デー タと も符 号 す る 。す な わ
ちい ず れ の集 落 にお い て も木 造 は約80%を
しめ
るが(表3の
数 値 と も合 致 して お り、 対 象 集 落
は び わ町 の 中 で特 殊 な存 在 で は な い)、 軽 量 鉄
骨造 りや鉄 骨 造 りが10%以 上 を しめて い る。 な
か で も軽 量 鉄 骨 造 りが 、 こ の地 域 で一 般 的 に採
用 され る よ う にな った の が主 に昭 和50年 代 で あ
る との 聞 き取 りの 結 果 と あ わ せ考 えれ ば 、最 近
の 新 改築 の多 くが 比較 的新 しい工 法 に よ る もの
と して も よ い であ ろ う。最 後 に、 屋 根 材 料 につ
い て み れ ば、 瓦 葺 は安 養 寺 ・八 木 浜 ・大 浜 に比
較 して南 浜 ・中 浜 が わ ず か なが ら率 的 に は少 な
い 。 ま た草 葺(葭 葺 が大 部 分)の 屋 根 は、 八 木
浜 の6.5%を
筆 頭 と して い ず れ の 集 落 で も数%
(全 体 で は4.3%)残
存 して い る が 、 や は り南
浜 と 中浜 が比 率 と して は や や低 い 。これ に対 し、
亜鉛 メ ッキ鋼 板 平 葺 は南 浜 ・中 浜 が 他3集 落 よ
りや や1多く、屋 根 に関 す る限 り南 浜 ・中 浜 の 両
集 落 の 変 容 が若 干 は激 しい と いえ る。 しか し亜
鉛 メ ッキ 鋼 板平 葺 と は い って も、 草 葺 の う え に
鋼 板 を覆 っ て い る 例 が どの 程 度 存 在 す る の か
は、 この 資料 か らは 明 らか にで き ない 。
以 上 、 「
家 屋 台 帳」 か ら指 摘 し う る こ との 概
略 を記 したが 、 これ の み で は 、5集 落 の民 家 と
集 落 景 観 の 実 態 に はせ ま りえ な い こ と 、改 め て
い う まで もな い 。ま た先 に も少 しふ れ た よ う に、
この種 の 台 帳 の 記 載 事項 と実 態 と の 間 に は、 か
な りの相 違 の ある こと が予 測 で き る 。
湖北地方の民家 と集落
67(4)現
地 調 査 に よ る民 家 ・集 落 図 の 作成
① 現 地 調 査 の 方 法 そ こ で筆 者 ら は、 既存 の
統 計 資 料 の枠 を脱 し、 よ り実 態 に近 い状 況 を把
握 す る た め、 現 地調 査 を実 施 す る こ と に した 。
調 査 に あ た って は、5集 落 に存 在 す る建 築 物 す
べ て を対 象 とす る悉 皆 調査 をめ ざ した。 その た
め び わ町 の住 宅 案 内 図 に 記載 され た家 屋 全 て に
ナ ンバ リ ング を して 脱 落 を防 ぐべ くつ と め 、住
宅案 内 図 に記 載 され て いな い 家 につ い て も調 査
時 点 で付 加 して い っ た。 しか し現 実 的 に は調 査
拒 否 ・不 在 の家 が相 当 数 あ っ た ゆえ に 、悉 皆 調
査 を は たす こ とは で き なか っ た。 調査 完 了 の家
は約350戸 、全 体 の 約85%で
あ る 。
調 査 方 法 と して は 、2人1組
で各 戸 を訪 問 し、
面 接 調 査 に よ って調 査 票 に記 入 して い く方式 を
採 っ た。 この 際 、調 査 者 に よる ズ レを避 ける た
め 、予 め調 査 票 を作成 して 質 問項 目 と記 入 方 式
の統 一 を徹 底 した。調 査票 の項 目 は以 下 の 通 り
で あ る。1.調
査 対 象 者 住 所(大 字 名)、2.家
屋番 号(住 宅 案 内 図 に付 し た番 号)、3.居
住 歴
(10年 前 か らの現 地 で の 居 住 の 有無 、無 の場 合
は前 任地 も記 入 、 同一 大 字 で も転 居 して い る場
合 はそ の 旨 を も記 入)、4.家
族 構 成(家 族 数 、
各 人 の続 柄 と年 齢)、5.職
業(主 た る生 計 維 持
の職 業 、 さ らに農 業 と漁 業 に従 事 して い る場 合
は兼 業 で あ って もそ の 旨 を記 入)、6.家
屋 に 関
す る調 査(所 有 して い る建 築 物 一 び わ町 の場 合
は持 家 率 が きわ め て高 い た め所 有 家 屋 と居住 家
屋 を区 別 す る必要 が殆 ん ど な い一 す なわ ち金 棟
の名 称 ・用 途 ・新 改築 の有 無 と年 次 ・階 数 ・屋
根 材 料 、 た と え ば4棟 所有 の場 合 は4棟 全 て に
つ い て前 記 の 各 項 目 を聞 き と り記入 した)、7.
家屋 見 取 図(調 査 票 に1cm方 眼 を印刷 し、 縮 尺
1/200の 家 屋 の 配 置 見 取 図 を ス ケ ッチ 、 この 場
合厳 密 な実 測 はせ ず あ くまで も見取 図 に と ど め
た。 な お方 位 と敷 地 範 囲 お よび 周辺 道 路 な ど を
記 入 し、 調査 項 目6の いず れ の 棟 に 相 当 す る か
・
につ い て も番 号 で表 示 した
。
② 民 家 ・集 落 図 の作 成 以 上 の よ うな方 法 で
作 成 した1戸
ごと の調 査 票 を1:2500都
市 計 画
図 上 に記 入 して 、
集 落 全 体 の 図 化 を お こ な っ た。
この 際 、 既 成 の1:2500都
市 計 画 図 で は作業 が
困 難 なた め、 そ れ を約1:1000に
拡 大 した うえ
で調 査 家 屋 を記入 して い く とい う方 法 を と ら ざ
る をえ な か っ た。 と こ ろが 図 化 の過 程 で 、既 成
の1:2500都
市 計画 図 と現 地 調 査 の 結 果 に は か
な りの 差 の存 す る こと が判 明 した。1:2500都
市 計 画 図作 成 時 と調査 時 点 の 年 代 差 に よる差 異
は さて お き、1:2500都
市 計 画 図 作 成 時 に は 明
らか に存在 した と推 定 され る家 屋 が 実 態 とは異
な っ て作 図 され て いる例 が意 外 に多 い 。 そ の う
ち最 も多 い例 は 、1:2500都
市 計 画 図 で1棟
と
して 図示 され て い る もの が 、実 は2棟
も しく は
3棟 で あ る場 合 で あ る。 これ は1:2500都
市 計
画 図 が空 中写 真 測量 に よ っ て作 成 さ れ て お り、
屋 根 の形 状 や境 界 の判 読 が不 十 分 で あ る こと に
由 来 す る と考 え られ る 。 ま た小 規 模 の 小 屋 な ど
は省 略 され て い る場 合 も あ る。 し た が って 民
家 ・集 落 図 の作 成 にあ た って は 、 あ く まで も筆
者 らの 現 地調 査 に よ る結 果 を尊 重 し た。 ま た先
述 の よ う に1:2500都
市 計 画 図 は垂 直空 中写 真
上 に撮 影 され た屋 根 の 範 囲 を各 々の 建 物 と して
図示 して い るが 、筆 者 らの 調 査 は あ くま で も敷
地 の範 囲 を基 本 と して い る 。ヒ の た め両 者 が極
端 に異 な る場 合 も、現 地 調 査 の結 果 に従 う こと
と した 。
作 成 した図 は本 稿 に収 録 した 図1∼5の
各 々
のA・Bで
ある 。安 養 寺 ・八 木 浜 ・大 浜 ・中 浜
に つ い て は、 調査 の対 象 を全 て 収 録 したが 、 南
浜 につ い て は技術 的 な関 係 に よ って 一 部 を省 略
せ ざる を え なか った 。 た だ南 浜 の場 合 も 、後 述
の説 明 で は調 査 済 の家 屋 全 て を取 り扱 う こ と に
し たい 。
各 集落 につ いて 各 々A・Bの2図
に ま と め た
が 、 こ の う ちAは
各 棟 の 名 称 と機 能 ・新 改 築
年 ・各 戸 の 主 た る 職 業 ・家 族 数 を 表 示 し た も
の で あ る。 この 場 合 、建 築 物 と して は1棟 す な
わ ち敷 地 が 接 して い て 家屋 内 で 連 結 され て い る
もの に つ い て も、 屋 根 ・名 称 ・新 改 築 年 な ど の
点 で 、 別棟 と意 識 され て い る もの につ い て は 、
別 個 に 名称 や機 能 等 を表 示 して 文 字 通 り別 棟 と
して表 現 す る こ と に した。 各 棟 の 名 称 と機 能 は
前 述 の 嫁 屋 台 帳』の 分 類 に は と らわれ ず 、「
母
屋 」・「は な れ ・隠 居」・「
小 屋 ・物 置 ・倉 庫 な
ど」・「
工場 ・作 業 場 」・「
車 庫 ・ガ レー ジ」・「ト
イ レ ・便所 」・「
農 協 ・事 務 所 ・店 」・「そ の他 ・
不 明」 とい う よ うに分 類 した 。 こ こで あ げ た名
68 高 橋 誠 一 ・宮 畑 巳年 生
称 は一 般的 に使 用 され る名 称 と し、た と え ば 「は
なれ ・隠居 」を 「
書 院」と呼 ん で い る場 合 も、「は
なれ ・隠居 」 の 中 に含 め る こ と に した。 ま た名
称 と機 能 が異 な る場 合 、 た と え ば 「
隠 居 」 と呼
ん で い て も実 際 に は倉 庫 と して使 用 して い る場
合 は、 そ の 名称 に と らわれ ず 「
小 屋 ・物 置 ・倉
庫 な ど」 に含 め た。 す な わ ちAが 各 棟 の 名称 と
機 能 の 図 で あ る と は い う もの の、 基 本 的 に は機
能 を優 先表 示 した わ けで あ る。
な お 図 中 の凡 例 で は あ げて いな い名 称 を記 せ
ば、 「
母 屋 」一 本 家 ・住 宅 、 「はな れ ・隠 居」 一
新 家 ・書 院 ・老 人 の 家 、 「
小 屋 ・物 置 ・倉 庫 な
ど」 一 物 入 れ ・つ け も の 小 屋 ・納 小 屋 ・牛 小
屋 ・格 納 庫 ・農 機 具 庫 ・長 屋 、 「
工 場 ・作 業 場 」
一 洗 場 ・養 蚕 小 屋 ・乾 燥 場
、「その 他 」一 水屋 ・
民 宿 ・宿 舎 ・焼 却 場 ・社 寺 関 係 な どの 名 称 、 な
どが あ げ られ る。
次 に家 族 数 と職 業 につ いて は数 字 とア ル フ ァ
ベ ッ トで記 入 したが 、 職 業 は聞 き と り調査 で 回
答 の え られ た職 業 をす べ て 記 入 して い る。 した
.が って先 に あ げ た農 林 業 セ ンサ ス な ど の統 計 数
値 とは相 当 のへ だ た りが あ る。な お図 の 性 質 上 、
職 業 の分 類 は ご く簡 略 な もの と し、A:農
業 、
F:漁
業(鮮
魚 の 卸 商 を も含 む)、S:会
社 員
な ど勤 務(公 務員 な ど も含 む)、M:自
営 業(商
店 ・民 宿 ・工 場 な ど を経 営 して い る も の の ほ
か 、 大 工 ・左 官 な ど も一 応 これ に含 め た)、X
:無 職 ・不 明、 とい う よ うに示 した 。 た と え ば
図 中 で6AFSと
あれ ば 家 族 数 が6人(現
在 居
住 して い る数)で 、 農 業 と漁業 に従 事 し会 社 へ
も勤務 して い る世 帯 で あ る こ とを意 味 す る。 こ
の場 合 、AFSは
第1種 兼 業 とい うよ う な意 味
を含 ま な い 、す なわ ちア ル フ ァベ ッ トの順 は主
た る職 業 か ら従 た る職 業 へ の順 位 とは か か わ り
な く、 機 械 的 にAFSMXの
順 に表 示 した に す
ぎ な い。 ま た職 業 は必 ず しも世 帯 主1人 に 限定
せ ず世 帯 員 全 員 につ い て の も ので あ る(た だ し
世 帯 員 の中 で無 職 の もの が い る場 合 は当 然 の こ
とな が ら、 こと さ ら に表 示 は して い な い。 そ れ
ゆ えXは そ の家 で誰 も職 業 に就 い て い な い場 合
の み で あ る)。
また 建築 物 に接 して 記 入 した数 字 は新 改 築 し
た昭 和 年 で ある 。調 査 時 に は新築 ・改 築 の 区別
をつ け たが 、 そ の 区分 が 曖 昧 な た め 、 図 で は一
括 し て 取 り扱 っ た 。 数 字 を 付 し て い な い も の は 昭 和20年 以 降 新 改 築 さ れ た と の 回 答 を え て い な い も の で あ る 。 Bは 、屋 根 材 料 と 階 数 を 表 わ し た も の で あ る 。 こ の 場 合 も 「家 屋 台 帳 』の 分 類 に は と ら わ れ ず 、 「瓦 」 ・「よ し ・か や ・わ ら」 ・「ト タ ン」 ・ 「ス レ ー ト ・コ ン ク リ ー ト ・ス チ ー ル ・波 板 」 ・「よ しの 上 に トタ ン を 覆 っ た も の 」 ・「そ の 他 ・不 明 (未 調 査 も し く は 調 査 票 に 記 入 も れ の も の と分 類 不 可 能 な も の 等 を 含 む)」、 と い う よ う に 大 別 し た 。 中 に は こ の 分 類 項 目 が 混 在 す る も の 、 た と え ば 「よ し」 と 「瓦 」 の 混 在 す る 屋 根 な ど が あ り、 そ の よ う な 場 合 は 、 で き る 限 り 視 覚 的 に 表 現 す る こ と に し た 。 ま た 各 棟 中 に 付 し た2は 2階 建 を 示 し 、 無 印 は1階 建 で あ る こ と を示 し て い る 。 以 下 、 作 成 し た 図 を 中 心 に し て 対 象 集 落 の 状 況 を 述 べ る こ と に し た い 。 (i)安 養 寺 … … 調 査 戸 数64戸(寺 な ど を 含 む) で 金 棟 数 が245棟 。1戸 当 た りの 棟 数 が3.83棟 と な る 。 こ れ を 機 能 別 に み れ ば 、 母 屋 ・本 屋 な ど と 呼 ば れ て 専 住 機 能 を も つ も の が62棟 (25.3%、 た だ し調 査 戸 数64戸 で あ る の に 、 母 屋 が62棟 と い う ズ レ は 、64戸 の う ち に 寺 と 集 会 所 各1が 含 ま れ て い る た め 〉、 主 と し て 隠 居 と 呼 ば れ て は な れ と して の 機 能 を も つ も の が44棟 (17.9%)、 小 屋 ・物 置 ・ 倉 庫 な ど が73棟 (29.8%)、 工 場 ・作 業 場 が23棟(9.4%)、 車 庫 ・ ガ レ ー ジ が9棟(3.7%)、 独 立 ト イ レ20棟 (8.2%)、 事 務 所 ・店 が4棟(1.6%)、 お よ び そ の 他 と い う こ と に な る 。こ れ ら の 数 値 の う ち 、 隠 居 が62戸 の う ち71.0%に も あ た る44棟 も 存 在 す る こ と が 注 目 さ れ る 。 隠 居 は 少 数 の 例 外 を 除 い て 原 則 と し て1戸 に1棟 の ケ ー ス が 多 い が 、 しか し本 来 の 意 味 に お け る 隠 居 す な わ ち 次 世 代 が 結 婚 す る と 老 世 代 が 移 り住 む 隠 居 制 度 を と ど め て い る 場 合 は き わ め て 少 な い 。 要 す る に 母 屋 の 機 能 を 補 完 す る 単 な る 「は な れ 」 と し て 使 用 さ れ て い る の が 大 部 分 で あ る こ と が 聞 き 取 り 調 査 に よ っ て 判 明 し た 。 ま た独 立 し た トイ レの 多 さ と 車 庫 ・ガ レ ー ジ の 少 な さ も注 目 さ れ る 。 後 者 に つ い て は 自 動 車 所 有 台 数 の 多 さ に も か か わ ら ず 、 敷 地 内 の 空 閑 地 の 広 い こ と に 起 因 す る と 考 え て よ い 。 ま た 作 業 場 な ど の 使 用 目 的 か ら み詔 騨
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[皿皿 よし・かや・わら 巨 ヨ トタ・ 〔 移=協 卜 〔1そ の他・糊 loom 図1B 安 養 寺早 崎 内 湖 の干 拓(昭 和39年 着 工 、43年 完 成)に
よ る もの で あ る こ と は い う まで もな い が 、漁 業
の衰 退 が安 養 寺 に お け る集 落 景 歓 の 変容 に果 た
した影 響 の一 端 を新 改 築 年 にか い ま見 る こと が
で き る。 す な わ ち、 新 改 築 年 次 別 の棟 数 を みれ
ば、 昭和10年 代4棟 、20年 代5棟 、30年 代26棟
で あ るの に対 し、 昭 和40年 代 で は57棟 、50年 代
で は54棟 と い う状 況 が 判 明 した 。 これ は他 の 要
因 は もち ろん あ る にせ よ、主 と して 内湖 干 拓 等
に よ る漁 業 補 償 が ひ と つ の契 機 を な して い る と
考 え られ るの で あ る 。
次 に屋 根 材 料 につ い て は 、瓦181棟(73.9%)
で圧 倒 的 に瓦 葺 が 多 く、 つ い で トタ ン葺 が41棟
(16.7%)で
あ る。 トタ ン葺 は 大部 分 が 小屋 な
どの収 納 機 能 の 建 築 物 に お い て み られ 、 母 屋 や
隠 居 な ど居住 機 能 の建 築 物 に は殆 ん どみ られ な
い。 ま た、 よ しな ど の植 物 性 の 屋 根 は、 わ ず か
3棟 しか 残 存 しな い が 、他 に よ し と瓦 が1棟 、
鋤 他物
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はなれ、
隠居
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吻
工場、
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区動 輪 ル ー・
難 畢籍 勤務[コ
・
イ・
睡轟 農協、
蔚脇 盾
[コ
・・他・
不明
loom 図3A 大 浜 わ ら と瓦 が1棟 あ る 。 さ ら に トタ ン と 瓦 の 屋 根 が5棟 数 え ら れ た 。 よ し ・か や ・わ ら葺 建 物 の 減 少 は 昭 和20年 以 降142棟 に も の ぼ る 新 改 築 の 結 果 で あ る こ と は 容 易 に 想 像 で き る が 、 こ れ に 伴 な っ て2階 建 以 上 が138棟(う ち9が 中2階 、 1が3階)に 増 加 、1階 建 は86棟 で35.1%で し か な い 。 以 上 、 安 養 寺 の 民 家 ・集 落 図 を も と に そ の ご く概 略 を 述 べ た が 、い ず れ の 数 値 も先 に み た 「家 屋 台 帳 』 の 数 値(表4な ど)と は 大 幅 に く い ち が っ て い る 。 た と え ば 表4の 安 養 寺 の1階 建 は 62.6%で あ る の に 対 し 、 現 地 調 査 の 結 果 は 35.1%で し か な い の で あ る 。 『家 屋 台 帳 』 に 記 載 さ れ た 内 容 は 、 新 改 築 時 に 建 築 申 請 が な さ れ た も の に 限 ら れ る こ と な ど を 考 え あ わ せ れ ば 、 筆 者 らが 実 施 し た現 地 調 査 に よ る 結 果 の 方 が よ り実 態 に 近 い こ と は 、 た と え 調 査 時 の 多 少 の ミ ス を 勘 案 す る と し て も 、 い う ま で も な い で あ ろ う 。 ( )八 木 浜 … … 調 査 戸 数 は81戸 の う ち61戸 、 金 棟 数 が207棟 。1戸 当 た り の 平 均 棟 数 は 、 3.39棟 で あ る 。所 有 棟 数 別 に み れ ば1棟 が6戸 、74 高 橋 誠 一 ・宮 畑 巳年 生