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修士論文要旨

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Academic year: 2021

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神奈川大学大学院経営学研究科『研究年報』第22号 2019年3月 1

サーフィ ンは日本において、メジャーなスポー ツであるとは言いがたく 、競技人口の高齢化が懸 念されている。しかし、海外におけるサーフィ ン は日本とは真逆で、競技人口の増加が予想されて おり、若者の間ではファッショ ン的な要素での サーフィ ンや、新たなライフスタイルとして注目 を集めている。そのような状況の中で、サーフィ ンがオリンピックの種目の一つとなり、日本が最 初の開催国となることが決まった。海外でのサー フィ ン人気の高まりや、オリンピック競技となっ たことを踏まえ、今後の日本において、「日本の サーフィ ン産業はどのよう にサーフィ ンをプロ モーショ ンするべきか」、「サーフィ ンを一つの魅 力とする町はどのように周知していく べきか」と いうことを本論文では考察した。

まだサーフィ ンがメジャーなスポーツではない 日本において、今後どのような経済効果をもたら すことができるのか。サーフィ ンをビジネスの一 環として考えることにどれほどの利益があるのか を提示することが本研究の目的の一つである。海 外のデータを基に日本におけるサーフィ ンを分析 し、ビジネスや町興しに繋がる可能性が大いにあ ることを本論文では提示した。

「第一章:序論」

2020年のオリ ンピッ クを控えた日本のサー フィ ン事情、そしてオリンピック後の日本のサー フィ ン産業について、私のオースト ラリアやハワ イでの体験を基に考察した。また、本論文の目的 の一つである「サスティ ナブルなサーフィ ン産業 の構築」について述べ、本論文の価値を提示した。

「第二章:サーフィ ンの歴史」

サーフィ ンの起源や、サーフィ ンがカリフォル ニアやオースト ラリアへ持ち込まれ、現在の形へ と進化を遂げた経緯について紹介し、サーフィ ン カルチャーが構築されるに至った歴史的背景に関 して述べた。

「第三章:マリンスポーツ産業におけるサーフィ ンの位置づけ」

日本のマリンスポーツ産業の現状、また、その 中でのサーフィ ンの位置づけや、競技人口の高齢 化等の日本のサーフィ ン産業が抱える問題点を明 確にした。また、海外におけるマリンスポーツの 人気を、ビーチカルチャー等の観点から考察し、

日本と海外のコント ラスト を明確にした。

修士論文要旨

The Surfing Industry and its Economic Impact in Japan

サーフィ ン産業の分析と日本における経済効果

神奈川大学大学院 経営学研究科 国際経営専攻 博士前期課程

長谷部 礼於

Leo  Hasebe

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2 神奈川大学大学院経営学研究科『研究年報』第22号 2019年3月

「第四章:サーフボード産業」

サーフィ ン産業の中心であるサーフボード産業 の重要性や価値、サーフボードビルダーが抱える 経済的問題やそれを援助する企業の存在を紹介 し、今後の日本のサーフボード産業の課題を明確 にし、サスティ ナブルなサーフィ ン産業を目指し サーフボードビルダーの育成に力を入れることを 提案した。

「第五章:サーフィ ンビジネスと産業」

サーフィ ンをビジネスの対象として考える海外 と日本を比較、日本は趣味をビジネスの対象と考 えていないことが問題点だとして指摘した。特に ITにおける日本の遅れは、多く の分野において致 命的であることを指摘、具体的な改善策として、

ド ローン等のITを利用した新たなビジネスへの 適応を提案した。

「第六章:世界のプロスポーツ産業との比較」

サーフィ ンとメ ジャーなスポーツの大会を比 べ、サーフィ ンがチケット 収入や動員において不 利なスポーツであることを指摘するとともに、動 員の確保や収益を上げることを目的とした、イベ ント 一体型の大会を増やすことを提案した。また、

競技人口の高齢化にある対策の一環とし、日本の 甲子園や、アメリカのカレッジフット ボール等の システムを模範とした、若い世代のサーファーの 大会開催や育成に力を入れることを提案した。

「第七章:サーフィ ン産業とクオリティ オブライ フ」

サーフィ ンが産業やビジネスとして発展するた めの課題や問題点について議論し、サーフィ ンが もたらす経済効果や海外における研究データの提 示を行った。

「第八章:サーフィ ンの経済的効果」

サーフィ ンがもたらす経済効果に関する研究を 基に、国内外のいく つかのサーフタウンをケース スタディ として提示した。また、波のクオリティ

の低下が町の利益が半減したという スペインの ケースを例とし、サーフィ ンの影響力を明確にし た。

「第九章:結論 本論文の価値と日本のサーフィ ン産業の未来」

サーフィ ンが持つ経済効果の活用や、サーフィ ン産業と地域活性の関係性について議論し、サー フィ ンを町の魅力の一つとした町づく りの重要性 を提案した。日本のサーフィ ン産業は、オース ト ラリアやハワイのよう にサスティ ナブルでメ ジャーな産業を目指すべきであると提案し、結論 とした。

参照

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