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経済調査部主任エコノミスト徳田秀信 当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり 商品の勧誘を目的としたものではありません 本資料は 当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが

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みずほリポート

2017年4月26日

北朝鮮リスクは日本経済に

どの程度影響するか

―北朝鮮リスクは長期化。暴発誘発リスクのコントロールが鍵

◆北朝鮮の反撃力を踏まえると、米国が先制攻撃を行う可能性は低 いと考えられる。一方、「リビアなどの教訓」から、北朝鮮の核 開発放棄も見込み難い。北朝鮮リスクは、長期化する可能性大 ◆第1・2次核危機時を参考にすると、軍事衝突に至らない限り、北 朝鮮リスクが金融市場や日本経済に与える影響はほとんどない。 ただし、北朝鮮の瀬戸際外交によって緊張が高まる瞬間に、「ア ルゴリズム取引」などによって相場の振れが大きくなる可能性に は注意 ◆米朝が軍事衝突に至る可能性は極めて低いと考えられるものの、 禁輸・金融制裁によって追い込まれた場合に、北朝鮮が先制攻撃 という賭けに出るリスクは懸念される。日米韓の連携強化、中国 やロシアとの協力拡大によって、北朝鮮の暴発リスクをコントロ ールすることが重要

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経 済 調 査 部 主 任 エ コ ノ ミ ス ト 徳 田 秀 信 0 3 - 3 5 9 1 - 12 9 8 h id e n o b u . t ok u d a @ m i z uh o - r i . c o .j p ●当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり、商品の勧誘を目的としたものではあり ません。本資料は、当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが、その正確性、 確実性を保証するものではありません。また、本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあ ります。

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目 次

1. 核・ミサイルの技術力向上により増大する潜在的脅威 ··· 1 2. 足元の北朝鮮リスクは、第 1・2 次核危機時のピークまで上昇 ··· 2 (1) 北朝鮮リスクは過去最高水準まで上昇 ··· 2 (2) 第 1 次核危機時は金日成死去時が緊張感のピーク ··· 2 (3) 第 2 次核危機時は第 1 回核実験時が緊張感のピーク ··· 4 3. 軍事行動に至らない限り、北朝鮮リスクの日本経済への影響は限定的 ··· 5 (1) 第 1 次核危機時の為替レートは、日米貿易摩擦や国内政局などが左右 · 5 (2) 第 2 次核危機時は中東の地政学要因などが為替レートに影響 ··· 6 4. 軍事衝突の可能性は低いが、北朝鮮の暴発に注意 ··· 9 (1) 米国による先制攻撃の可能性は低い ··· 9 (2) 禁輸・金融制裁が北朝鮮の暴発を誘発するリスクはゼロではない ···· 10 5. 北朝鮮リスクは長期化も、経済への影響は限定的 ··· 11

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1. 核・ミサイルの技術力向上により増大する潜在的脅威

2016年から北朝鮮の核実験・ミサイル発射実験が急増し、核弾頭化や固体燃料ミサイルなどの点に おいて技術力の向上が見て取れることから、国際社会の懸念が大きく高まっている(図表1)。こう した潜在的脅威の増加に対応して、米トランプ政権は北朝鮮政策の見直しを進めているが、北朝鮮は それに反発し、第6回目となる核実験の準備も進めているとみられる。こうした情勢の中、2017年4月 は北朝鮮・最高人民会議(11日)、故・金日成主席の生誕105年記念日(15日)、朝鮮人民軍創設85 年記念日(25日)という北朝鮮の重要イベントが相次いだほか、5月にも韓国大統領選が控えている ことから、金融市場関係者を中心に、北朝鮮リスクへの注目が集まっている。 本稿では、北朝鮮リスクが日本経済に与える影響を検証する。まず、「北朝鮮リスク指数」を作成 し、足元で北朝鮮リスクがどの程度高まっているかを数量的に評価するとともに、過去のリスク上昇 局面において、その背景にあった事実関係を整理する。次に、北朝鮮リスクが日本経済に及ぼす影響 を考察するため、過去のリスク上昇局面において、経済指標にどのような影響が表れたかを確認する。 最後に、今回の北朝鮮リスクを巡る展望について、考えられるシナリオを考察する。 図表1 2016年以降の北朝鮮による核実験・ミサイル発射 核実験・ ミサイル発射 ミ サイルの飛翔距離 ミサイルの主な 標的 1月6日 第4回核実験(初の水爆実験) 2月7日 テポドン2派生型 約2,500km 米国本土 3月10日 スカッド2発 約500km 韓国 3月18日 ノドン 約800km 日本 4月15日 ムスダン 不明(失敗) 日本、グアム 4月23日 SLBM(KN-11) 約30km(爆発) 4月28日 ムスダン2発 不明(失敗) 日本、グアム 5月31日 ムスダン 不明(失敗) 日本、グアム 6月22日 ムスダン2発 1発目:約100km 2発目:約500km 日本、グアム 7月9日 SLBM(KN-11) 数km(爆発) 7月19日 ノドンかスカッド計3発 1発目:約400km 3発目:約500km 韓国または日本 8月3日 ノドン2発 約1,000km(1発は爆発) 日本 8月24日 SLBM(KN-11) 約500km 9月5日 ノドンかスカッドの改良型計3発 約1,000km 韓国または日本 9月9日 第5回核実験(核弾頭の威力判定) 10月15日 ムスダン 不明(失敗) 日本、グアム 10月20日 ムスダン 不明(失敗) 日本、グアム 2月12日 新型IRBM(KN-15) 500km 3月6日 スカッド等計4発 3発が1,000km 4月5日 スカッドER 約60km(失敗) 韓国、日本の一部 4月16日 スカッドER(報道) 失敗 韓国、日本の一部 (資料)礒﨑・澤田(2017)、防衛省資料、各種報道より、みずほ総合研究所作成 日付 2016年 2017年

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2. 足元の北朝鮮リスクは、第 1・2 次核危機時のピークまで上昇

(1) 北朝鮮リスクは過去最高水準まで上昇 北朝鮮に関するリスクの高まりを数量的に把握するため、まず、北朝鮮リスクに言及する新聞記事 数を集計した。具体的には、①「北朝鮮」という用語を含むこと、かつ②「「安全保障 」または「核」 または「ミサイル」」という用語を含むこと、かつ③「「不透明」または「不確実」または「リスク」」 という用語を含むこと、という条件に該当する記事件数を集計した。①は主体に関する基準、②は内 容に関する基準、③は効果に関する基準と考えることができる1 集計結果を見ると、北朝鮮による挑発行動が活発化してきた2016年入り頃から記事件数が増加して おり、直近の2017年4月(26日朝刊まで)は129件と、歴史的な高水準になった(図表2)。記事件数 が100件を超えるのは、第1次核危機での緊張が最も高まった1994年7月(115件)や、第2次核危機で 緊張が高まっていた2006年8月(157件)および10月(183件)以来のことである。 次に、上記の記事件数をベースに、記事件数全体の増加トレンドなどを調整した「北朝鮮リスク指 数」(長期平均=100)を試算した2(図表3)。2017年4月の指数は491ポイントと、第2次核危機時の ピーク(2006年10月:460ポイント)を越え、第1次核危機時のピーク(1994年7月:529ポイント)に 迫っている。北朝鮮を巡るリスクは、過去最高水準並みまで高まっているといえるだろう。 それでは、この北朝鮮リスクの高まりによって、日本経済にはどの程度の影響があるだろうか。こ の疑問に答えるため、第3節では過去に「北朝鮮リスク指数」が大幅に上昇した第1・2次核危機時の 経済指標の動きを検証する。以下では、その前提として、当時の北朝鮮や米国を中心とした国際社会 の動きを、「北朝鮮リスク指数」の推移と合わせて確認しておこう。 (2) 第 1 次核危機時は金日成死去時が緊張感のピーク 第1次核危機時の事実関係について、礒﨑・澤田(2017)や戸崎(2005)などを基に確認する。第1 次核危機は、北朝鮮が1993年3月12日にNPT(核拡散防止条約)脱退を宣言したことで始まった。 既に1980年代から米国の偵察衛星によって北朝鮮による核兵器開発の兆候が捉えられていたが、

1 経済政策に関する不確実性指標を作成した Baker et al.(2016)を参考にした。Baker et al.(2016)では、①「”congress” または”deficit”または”Federal Reserve” または”legislation” または”regulation” または”white house”」という用語を含むこと、かつ②「”economic”または”economy”」という用語を含むこと、かつ③ 「”uncertainty”または”uncertain”」という用語を含むこと(これらの言い換え含む)、という条件を用いてい る。 2 詳細な作成方法は以下のとおりである(3 段階に分けて説明)。 (1)記事件数の集計(媒体別) 本論でも説明した通り、①「北朝鮮」という用語を含むこと、かつ②「「安全保障 」または「核」または「ミサイ ル」」という用語を含むこと、かつ③「「不透明」または「不確実」または「リスク」」という用語を含むこと、と いう条件に該当する記事件数を、媒体別・月別に集計した。集計した媒体は、全国紙(朝日新聞、産経新聞、日本経 済新聞、毎日新聞、読売新聞)である。 (2)集計値の標準化(媒体別) (1)の記事件数を、各媒体・各月の全記事数で割って比率化する。次に、この比率を、各媒体毎の標準偏差(1993 年以降の全期間)で割って標準化する。 (3)全媒体の平均・指数化 (2)で計算した標準化後の記事件数比率(媒体別・月別)について、各月毎に全媒体(5 媒体)の平均を計算す る。最後に、この平均値について長期平均が 100 になるように指数化する。

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3 1992年に入って北朝鮮がIAEA(国際原子力機関)と査察受入などを内容とする包括的保障措置協定を 締結(1月30日調印、4月10日発効)し3、核開発疑惑に関する調査が進み始めたことから国際社会の注 目を集めた。協定に従って5月4日に北朝鮮が冒頭報告を行い、それを検認するため、IAEAは92年6月 3 北朝鮮は米国・ソ連の圧力によって 1985 年にNPT加入したものの、非核・加入国の義務である IAEA 包括的保障措 置協定については、在韓米軍からの核兵器撤去などを条件に掲げ、締結していなかった。しかし、冷戦終結後の 1991 年に米国が在韓米軍から核兵器を撤去したことで、北朝鮮は同協定の締結を余儀なくされた。 図表2 「北朝鮮リスク」に言及する記事件数 図表3 「北朝鮮リスク指数」の推移 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 93 95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 17 (記事件数) [第1次核危機] [第2次核危機] 94年7月:115件 06年7月:157件 06年10月:183件 17年4月:129件 (26日朝刊まで) (注)1.①「北朝鮮」という用語を含み、かつ②「「安全保障 」または「核」または「ミサイル」」という用語を含み、かつ ③「「不透明」または「不確実」または「リスク」」という用語を含む、という条件に該当する記事件数を集計。 2.集計対象は朝日、産経、日経、毎日、読売。 (資料)みずほ総合研究所作成 0 100 200 300 400 500 600 93 95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 17 (全平均=100) 協議再開直後に金日成死去 (94年7月8日) [第1次核危機] [第2次核危機] IAEA査察一部拒否(94年3月3日) 「ソウルは火の海」発言(3月19日) ⇒米国が軍事行動検討(~5月) 第1回核実験(10月9日) ミサイル7発発射 (06年7月5日) (注)計算方法は脚注2参照。 (資料)みずほ総合研究所作成 (年)

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4 から93年2月にかけて核施設への特定査察を行った。査察の結果、北朝鮮が申告以上にプルトニウム を抽出していたという疑問が強まったため、IAEAは特別査察要求(2月9日)を行ったが、北朝鮮はこ れを拒否し、先ほどのNPT脱退宣言へと至ったのである。 ただし、第1次核危機の発生後も、「北朝鮮リスク指数」はしばらく低水準で推移している(図表3)。 NPT脱退宣言によって、直ちに緊張感が高まったわけではないことが読み取れるだろう。これは、 93年6月から米国が北朝鮮との2国間協議を受け入れて、その間北朝鮮がNPT脱退を留保したためで ある。 「北朝鮮リスク指数」が大幅に上昇したのは、1994年3月以降である。北朝鮮がIAEAの追加査察の 一部を拒否し国連制裁が議論され始めたこと、および、北朝鮮がこれに反対して「戦争になればソウ ルは火の海になる」という発言(3月19日の南北対話での発言)を行ったことで、緊張感が一気に高 まった模様である。米クリントン政権は5月にかけて北朝鮮に対する軍事行動を検討したが、最終的 には、国防総省から米軍・韓国軍への被害が甚大であるという報告が行われたことなどから見送り、 米朝協議に復帰した。 なお、「北朝鮮リスク指数」がピークに達したのは、米朝協議再開などにより、事態が進展し始め た後の94年7月である。6月中旬のカーター元大統領の訪朝によって、金日成がIAEA査察官の残留、IAEA による核施設の監視装置稼働を認めるなどの進展がみられたが、7月8日に金日成が死去することで、 後継者である金正日の出方を巡って、一時的に不透明感が高まったためである。当時の報道をみると、 一部では南北の軍事衝突といったリスクも懸念されたようである。もっとも、翌月(8月)には、米 朝協議が再開されたことで、不透明感は早期に払しょくされたようだ。「北朝鮮リスク指数」も8月 に「平時」の水準に戻っている。 (3) 第 2 次核危機時は第 1 回核実験時が緊張感のピーク 次に、第2次核危機時の事実関係を確認しておこう。第2次核危機が発生したのは、北朝鮮がNPT 脱退を再び宣言した2003年1月である。2001年1月に誕生した米ブッシュ政権は、前クリントン政権の 北朝鮮政策に批判的であった。9月11日の米同時多発テロ事件後には、北朝鮮に対する姿勢は一層厳 しいものとなり、2002年1月の一般教書演説ではイラン・イラクと並んで北朝鮮を「悪の枢軸」と名 指した。02年10月になると、北朝鮮が高濃縮ウランによる核開発計画を米朝協議で認めたという発表 が米国側からなされ、米国は北朝鮮への重油提供(クリントン政権での「合意された枠組み」に基づ くもの)を停止した。北朝鮮はこれに反発して、核施設を再稼働し、NPT脱退を宣言したのである。 もっとも、国際社会は、北朝鮮に「NPT脱退通告」というカードを政治的に利用させないため、 第1次核危機時とは異なり、北朝鮮の通告を無視するという手段を採った。そのため、北朝鮮は更な る瀬戸際戦術を展開し、原子炉・再処理施設の再稼働などを行った。米国は第1次核危機の反省から2 国間協議には応じず、6カ国協議(日米中韓露と北朝鮮)の枠組みで対応し、2005年9月には共同声明 の採択に至ったが、同月に行ったバンコ・デルタ・アジア(BDA)4への制裁に北朝鮮が反発し、協 4 マカオの銀行であり、当時、金正日ファミリーの資金を管理する口座があった。BDA制裁は、北朝鮮によるマネー ロンダリング関与が理由であり、核開発問題とは別であったが、北朝鮮は核協議から離脱するなど強く反発した。

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5 議は停滞した。 こうした情勢の下、北朝鮮の瀬戸際外交は続き、06年7月にはミサイル7発の発射、10月には第1回 核実験という事態に至った。この時期、「北朝鮮リスク指数」は大きく跳ね上がっており、北朝鮮に 対する懸念が大きく高まったことが伺われる。最終的にこうした北朝鮮の瀬戸際戦術は奏功し、ブッ シュ政権は北朝鮮との2国間協議に応じて、05年9月の共同声明の履行に応じたエネルギー支援、BD Aへの制裁解除、テロ支援国家指定解除といった措置に踏み切った。

3. 軍事行動に至らない限り、北朝鮮リスクの日本経済への影響は限定的

前節で概観した第1・2次核危機時において、北朝鮮リスクの高まりが日本経済にどの程度の影響を 及ぼしたかを、経済指標の動きから確認しよう。検討する経済指標は、金融指標の中で景気への影響 が大きい為替レートと、実体経済に関する指標の中で、最も北朝鮮リスクに反応しやすいと考えられ るマインド関連指標(企業マインド:日銀短観、消費者マインド:消費者態度指数)とする。 (1) 第 1 次核危機時の為替レートは、日米貿易摩擦や国内政局などが左右 第1次核危機時についてみると、当時の為替レートを左右した最大の要因は日米関係であった(図 表4)。日米関係の他には、国内政局や景気動向が為替レートの推移に影響したようだ。一方、北朝 鮮リスクについては、「有事のドル買い」という連想から一時的に円高を抑えた可能性はあるものの、 その影響は限定的だった。 以上の点を詳しく確認しよう。第1次核危機時の為替レートは円高基調で推移した。これは1993年1 月に発足したクリントン政権が、円安批判や日本の貿易黒字批判を展開したためだ。クリントン政権 の批判を契機に、日本の貿易収支・経常収支の黒字の大きさが市場関係者から注目されることで、円 図表4 「北朝鮮リスク指数」と為替レート(第1次核危機) 0 100 200 300 400 500 600 90 95 100 105 110 115 120 125 130 93/1 93/4 93/7 93/10 94/1 94/4 94/7 94/10 北朝鮮リスク指数(右目盛) 為替レート(ドル・円) (円/ドル) (長期平均=100) 日米首脳会談の決裂 (94年2月11日) 宮澤内閣「嘘つき解散」 (93年6月18日) クリントン政権による 円安批判 政局の不安定化・ 景気底割れ懸念 日米包括協議枠組み合意 (93年7月10日) 米国の円高 容認観測 日米包括協議再開合意 (94年5月24日) (年/月) (資料)日経NEEDS、各種報道などよりみずほ総合研究所作成

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6 高のトレンドを形成していったとみられる。 細かく見れば、93年7月や94年5・6月のように、「北朝鮮リスク指数」の上昇と円安が同時に生じ ている時期がある。しかし、当時の報道を確認すると、93年7月は日米包括協議の枠組み合意がなさ れたこと、94年5月は同協議の再開合意がなされたことで、日米の貿易摩擦について一時的に安心感 が広がったことが円安の要因に挙げられている。北朝鮮リスクが円安に作用したわけではないようだ 5 また、93年後半の円安基調についても、北朝鮮リスクの影響ではなく、国内政局の不安定化や景気 の底割れ懸念が主な要因のようだ。国内政局の混迷とは、1992年に発覚した「佐川急便事件」に端を 発するもので、宮澤内閣による政治改革断念後の衆院解散(93年6月)6を経て、選挙後の連立協議不 調による自民党下野、すなわち「55年体制」の終焉に至ったものである。景気については、公式の景 気基準日付では、91年2月をピークとして93年10月まで後退局面と認定されている。景気後退局面の 中にあっても、93年初から93年夏場までは公共投資や個人消費の持ち直しなどから明るい動きがみら れたが、93年夏場から年末にかけて、円高による輸出・企業マインドの停滞、個人消費の下振れなど から、景気は再び悪化した(経済企画庁(1994)を参照)。 「北朝鮮リスク指数」が急上昇する契機となった94年3月19日の「ソウルは火の海」発言時や94年7 月8日の金日成死去時についてみても、「有事のドル買い」の連想から円安という観測が一部報道で 示されているが、そうした見方は早急に収束している。 以上のように、第1次核危機時の為替レートは、日米関係や国内政治要因、景気要因による影響が 大きく、北朝鮮リスクによる影響はほとんど見られなかったことが分かる。 企業マインドと消費者マインドについても、為替レートと同様に、北朝鮮リスクの高まりによる影 響は軽微のようだ。両指標の動きを確認すると、北朝鮮リスクが高まった1994年にかけて改善を示し ている(図表5)。マインドが改善したのは1993年末から景気が回復局面に入った影響とみられ、北 朝鮮リスクの高まりによる悪影響はほとんど表れていない。 (2) 第 2 次核危機時は中東の地政学要因などが為替レートに影響 第2次核危機時についても、為替レートや企業マインド・消費者マインドに対する北朝鮮リスクの 影響はほとんどみられない。 為替レートは、第2次核危機の前半に円高方向、後半に円安方向で推移している(図表6)。前半は、 米同時多発テロ(2001年9月)後にテロの再発懸念がくすぶり続けたこと、アフガニスタンでの軍事 作戦(01年10月開始)やイラク戦争(03年3月開始)後の治安悪化が長期化したことなどの地政学要 因が、円高をもたらしたようだ。このことは、地政学リスクが米国本土に対する攻撃や実際の米軍の 軍事活動にまで発展すれば、為替市場にも大きな影響を与えることを示唆している。一方、後半は、 5 なお、93 年 7 月、94 年 5・6 月ともに、その後の日米協議は不調に終わっていることから、為替レートは再び円高基 調に戻っている。日米協議が合意に達するのは、米国による日本製高級車への関税賦課という「脅し」の期限であっ た 95 年 6 月 28 日である(詳しくは、通商産業政策史編纂委員会編・阿部武司編著(2013)を参照)。 6 約束した政治改革を実現できなかったため、「嘘つき解散」との通称がある。

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7 米国が利上げ(04年6月~06年6月)を進める一方、日本が低金利を維持し、日米金利差が拡大したこ とが円安要因となっている。低金利で円を調達して資源国通貨などに投資する「円キャリートレード」 の活発化も円安に作用した。 一方、北朝鮮要因については、一時的に円安に振れる要因にはなったものの、為替レートに継続的 な影響は与えていない。例えば、2006年10月9日の第1回核実験時についてみると、為替レートは翌10 日に円安で反応したが、11日には影響は収束した。当時の報道を確認しても、10日は「北朝鮮が核実 図表5 「北朝鮮リスク指数」と企業・消費者マインド(第1次核危機) ①企業マインド ②消費者マインド 図表6 「北朝鮮リスク指数」と為替レート(第2次核危機) 0 50 100 150 200 250 300 350 400 ‐40 ‐35 ‐30 ‐25 ‐20 ‐15 ‐10 ‐5 0 93Q1 93Q3 94Q1 94Q3 北朝鮮リスク指数(右目盛) 業況判断DI (DI、%Pt) (長期平均=100) 0 50 100 150 200 250 300 350 400 36 38 40 42 44 46 48 93Q1 93Q3 94Q1 94Q3 北朝鮮リスク指数(右目盛) 消費者態度指数 (DI、%Pt) (長期平均=100) (資料)日本銀行「全国企業短期経済観測調査」、内閣府「消費動向調査」などより、みずほ総合研究所作成 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500 90 95 100 105 110 115 120 125 130 135 140 02/1 02/7 03/1 03/7 04/1 04/7 05/1 05/7 06/1 06/7 07/1 07/7 (円/ドル) (長期平均=100) 米テロ再発懸念・ 米不正会計問題・ イラク情勢混乱・ 米国双子の赤字問題など 第1回核実験後に 一時円安(2006年10月10日) 米国利上げ・国内低金利継続・ キャリートレード活発化 (資料)日経NEEDS、各種報道などよりみずほ総合研究所作成 (年/月)

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8 験を実施したとの発表を受け、外国為替市場で円売り・ドル買いが鮮明になっている。朝鮮半島と地 理的に近い日本へのリスクを懸念する海外の投資家が円売りに動いている」(2006年10月11日、日本 経済新聞)とされたが、翌日には、株式市場に関して「「北朝鮮リスク」を「実体経済への影響が読 みにくい」としてひとまず棚上げ」(2006年10月12日、日本経済新聞)と報道されており、懸念が後 退していることが伺われる。10月中旬までは、国連・安保理の制裁決議(10月14日)とそれに対する 北朝鮮の反発から円安長期化懸念も燻ったが、10月下旬から年末にかけては、米国の利下げ観測再燃 などから円高に転じている。 北朝鮮リスクの企業マインド・消費者マインドへの影響についても、第1次核危機時と同様に、ほ とんど見られない(図表7)。2002年以降の日本経済は、2度の踊り場を迎えながらも回復局面が続い たため、企業マインド・消費者マインドともに回復傾向で推移している。2007年後半から両指標は悪 化しているが、これは米国景気の減速や資源価格の高騰による影響が大きく、北朝鮮リスクが押し下 げ要因になったわけではない。 以上を総合すれば、北朝鮮リスクは、核実験やミサイル発射試験にとどまる限りは、金融市場を含 めて、日本経済への影響はほとんどないと考えられる。仮に影響があるとすれば、過去2回の核危機 時とは異なり、円のショートポジションの巻き戻しによる一時的な円高という可能性の方が高いだろ う。ただ、過去と異なり近年はアルゴリズム取引がますます増加しているため、一時的な調整の動き が増幅されるリスクには注意しておくべきだろう。 図表7 「北朝鮮リスク指数」と企業・消費者マインド(第2次核危機) ①企業マインド ②消費者マインド 0 50 100 150 200 250 300 ‐50 ‐40 ‐30 ‐20 ‐10 0 10 20 02Q1 03Q1 04Q1 05Q1 06Q1 07Q1 北朝鮮リスク指数(右目盛) 業況判断DI (DI、%Pt) (長期平均=100) 0 50 100 150 200 250 300 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 02Q1 03Q1 04Q1 05Q1 06Q1 07Q1 北朝鮮リスク指数(右目盛) 消費者態度指数 (DI、%Pt) (長期平均=100) (資料)日本銀行「全国企業短期経済観測調査」、内閣府「消費動向調査」などより、みずほ総合研究所作成

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4. 軍事衝突の可能性は低いが、北朝鮮の暴発に注意

以上では、北朝鮮リスクが核実験やミサイル発射試験といった事態にとどまる限り、日本経済への 影響は軽微であることを確認した。もっとも、軍事行動にまで発展するような場合には、米同時多発 テロやアフガニスタン・イラク戦争などの際にみられたように、為替市場に大きな影響を及ぼすとと もに、日本への地理的な近さからマインド関連の指標にも波及すると考えられる。そこで、以下では、 軍事行動に発展する可能性がどの程度あるかを含めて、今後の北朝鮮情勢に関する展望を検討しよう。 (1) 米国による先制攻撃の可能性は低い トランプ政権は、北朝鮮が非核化の意思を示すまで交渉に応じないというオバマ政権時代の「戦略 的忍耐」は失敗に終わったと評価し、軍事行動を含む「全ての選択肢」を検討している。具体的には、 トランプ政権は、①中国の協力による禁輸措置の強化、②北朝鮮と取引のある中国企業などへの金融 制裁、③軍事行動の3段構えで、北朝鮮政策を再検討しているとみられる。もっとも、このうち、③ 米国が北朝鮮に先制攻撃を行う可能性は、北朝鮮の反撃力を踏まえれば、極めて低いと考えられる。 北朝鮮の反撃力について検討しておくと、北朝鮮は韓国や日本を射程に収める「スカッド」や「ノ ドン」といった弾道ミサイルを数百基保有しているとされる(図表8)。これらは移動式発射台を用 いているため、事前に場所の特定ができず、先制攻撃で破壊することが困難である。さらに、2017年 2月には、固体燃料を用いた新型の中距離弾道ミサイル「KN-157」の発射実験もなされた。固体燃料の ミサイルは、液体燃料の場合と異なり、予め燃料を搭載して発射準備状況での待機が可能となるため、 発射の兆候を掴んで破壊することがより困難である。 これらのミサイルは、米国の先制攻撃を潜り抜けて、数の上で韓国や日本のミサイル防衛システム 7 米軍による呼称。近年発見されたミサイルは、North Korea を反転した KN に数字を付して呼ばれる。北朝鮮での呼称 は「北極星 2 号」である。 図表8 北朝鮮が開発・保有するミサイル一覧 名称 射程内の標的 配備状況 発射台 燃料 推定射程 弾頭重量 トクサ 開発中 移動式 固体 120km スカッ ドB 韓国中部以北 量産 移動式 液体 300km 1,000kg スカッ ドC 韓国全域 量産 移動式 液体 500km 700kg スカッ ドER 韓国全域、 日本の一部 配備済み 移動式 液体 1000km ノドン 日本の ほぼ全域 数百基 配備済み 移動式 液体 1300km 700kg テ ポドン2 派生型 米国本土 開発中 固定式 液体 10,000km以上 500~600kg ム スダン 日本、グアム 配備済み 移動式 液体 最大4,000km 650kg SLBM ( KN- 1 1 ) 発射実験成功 (500km) 潜水艦発射 固体 2,000km 新型IC BM ( KN- 0 8 , 1 4 ) 米国本土 開発中 (閲兵式に登場) 移動式 液体 大陸間 新型IRBM ( KN- 1 5 ) 発射実験成功 (500km) 移動式 固体 2,000km以上 (資料)礒﨑・澤田(2017)「新版 北朝鮮入門」の表1-5をもとに、みずほ総合研究所にて情報を更新

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10 を圧倒し、化学弾頭・生物兵器弾頭の効果も組み合わさって、韓国や日本に物的・人的被害を生じさ せると考えられる。1993~94年の第1次核危機の際は、先述したようにクリントン政権が北朝鮮攻撃 を検討したものの、国防総省から「最初の90日間で米軍の死傷者が約5.2万人、韓国軍の死傷者が約 49万人」といった報告8がなされたため、韓国からの強い反対もあって、北朝鮮攻撃を断念したとされ る。現在、北朝鮮の反撃力は当時より向上しており、被害はより大きなものとなるだろう。 このように、米国が北朝鮮に先制攻撃を行う場合には、同盟国である韓国や日本に被害が生じる可 能性が高い。この点は、北朝鮮がシリアやかつてのイラク(フセイン政権時代)などと大きく異なる 点である。したがって、このような結果から逆算して考えると、トランプ政権としても日韓を犠牲に するようなリスクを冒せないため、北朝鮮への先制攻撃がなされる可能性は極めて低いとみられる。 ただし、北朝鮮の核開発・長距離弾道ミサイル開発は進んでおり、数年以内には「小型化された核 弾頭を搭載し、米国本土に到達するICBM(大陸間弾道ミサイル)」が完成するとの見方もある9。北朝 鮮の技術開発がそこまで進めば、米国の設定する「レッドライン(超えてはならない一線)」を超え る可能性がある。米国の先制攻撃の可能性は極めて低いものの、これまでに比べれば高まっていると 評価せざるを得ないだろう。 (2) 禁輸・金融制裁が北朝鮮の暴発を誘発するリスクはゼロではない トランプ政権による①禁輸措置の強化、②金融制裁によって、北朝鮮情勢はどのようなシナリオを 辿る蓋然性が高いだろうか。 まず、北朝鮮が米国の要求に応じて、開発を放棄する可能性は低い。北朝鮮は、リビアなどの事例 から「核開発を放棄すれば、体制崩壊につながる」との教訓を得ているとされるためだ。ここで、リ ビアの事例とは、リビアの旧カダフィ政権が2003年に英米の要求に応じて核開発を放棄したものの、 その後2011年に発生した「アラブの春」でNATOが反政府勢力を支援して軍事介入し、体制崩壊に至っ たことを指している。 そうだとすると、北朝鮮としては、禁輸、金融制裁を受けながらも、核開発を進めるだろう。米朝 ともに譲歩が難しい問題であるため、トランプ政権においても抜本的な解決は難しく、緊張状態が長 引く可能性がもっとも高い。 また、第6回目の核実験やミサイル発射の増加といった瀬戸際外交に出る可能性も十分にある。過 去の北朝鮮の行動パターンをみると、追い詰められる度に瀬戸際外交を展開し、打開を図ることが多 かった。例えば、2005年9月のBDA(バンコ・デルタ・アジア)への金融制裁によって北朝鮮は打 撃を受けたとされるが、これに対して、北朝鮮は2006年10月に第1回核実験を行うという瀬戸際外交 を展開して見せた。この瀬戸際外交が奏功し、ブッシュ政権はそれまでの強硬姿勢を転換して米朝協 8 5 月 19 日に、ペリー国防長官、シュリガシュビリ統合参謀本部議長、ラック駐韓米軍司令官から、クリントン大統領 に報告されたとされる。また、ラック駐韓米軍司令官は、全体で 100 万人の死傷者(うち米国人は 10 万人)、韓国経 済に 1 兆ドル以上(米国経済に 1,000 億ドル以上)の損害が生じるとの試算もおこなっている。John Barry ”N. Korea: Why Force Can’t Work”(Newsweek、2006 年 10 月 18 日、

http://www.newsweek.com/n-korea-why-force-cant-work-111637)などを参照。 9 RAND(2016)など。

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11 議に応じたのである10 最悪のリスクは、①禁輸や②金融制裁によって追い込まれることで、北朝鮮が先制攻撃などの賭け に出ることである。北朝鮮が、このまま制裁が続けばいずれ体制存続が危うくなると考え、かつ、先 制攻撃によって短期的に大きな戦果を挙げることで米軍・韓国軍の戦意を挫き、早期に有利な条件で 休戦協定に持ち込める可能性があるとの見通しを持った場合には、北朝鮮経済が疲弊して不利な状況 に陥る前に、先制攻撃という賭けに出るインセンティブが生じてしまう。特に、韓国の首都ソウルが 地理的に南北の軍事境界線と近いことから、北朝鮮が短期決戦で戦果を挙げることが出来ると考える 可能性は否定できないだろう。

5. 北朝鮮リスクは長期化も、経済への影響は限定的

本稿の分析結果を基に今後についての展望をまとめると、最終的にはトランプ大統領の判断次第で はあるが、北朝鮮の反撃力を踏まえると、米国が先制攻撃を行う可能性は低いと考えられる。一方、 「リビアなどの教訓」から、北朝鮮の核開発放棄も見込み難い。朝鮮半島情勢を巡る不透明感は、長 期化するだろう。もともと、北朝鮮の核開発問題は1980・90年代から長時間をかけて深刻化してきた 問題であり、短期的な解決は難しいと考えられる。 もっとも、過去の第1・2次核危機の事例をみると、軍事衝突に至らない限り、北朝鮮リスクが金融 市場や実体経済に与える影響はほとんどない。「アルゴリズム取引」などによる市場の振れには注意 すべきであるものの、過去の事例を見る限り、北朝鮮リスクは、瀬戸際外交などで一時的に緊張が高 まる局面において話題になる程度であろう。 なお、米朝が軍事衝突に至る可能性は極めて低いと考えられるものの、禁輸・金融制裁によって追 い込まれた場合に、北朝鮮が先制攻撃という賭けに出るリスクは懸念される。北朝鮮が、制裁継続に よっていずれ体制存続が危うくなると考え、かつ、短期決戦で米軍・韓国軍の戦意を挫き、有利な条 件で休戦協定に持ち込める可能性があると考えた場合には、北朝鮮経済が疲弊して不利な状況に陥る 前に、先制攻撃に出るインセンティブが生じてしまうためだ。 以上を総合すると、北朝鮮リスクが日本経済に与える影響はほとんどないが、禁輸・金融制裁によ って追い込まれた北朝鮮が先制攻撃という賭けを行うテール・リスクは懸念される。こうした事態を 生じさせないためには、北朝鮮が短期決戦で戦果を挙げられるといった見通しを持たせないようにす ることが必要であり、日米韓の連携強化と中国(さらにロシア)との協力拡大が重要となってくるだ ろう。 10 ブッシュ政権の態度が軟化した背景については、2 期目の任期がわずかになる中で、何らかの成果を出すことを優先 したとの説明がある(礒﨑・澤田(2017)など)。

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12 [参考文献] アーロン・L・フリードバーグ(2013)『支配への競争~米中対立の構図とアジアの将来~』日本評 論社 アーロン・L・フリードバーグ(2016)『アメリカの対中軍事戦略~エアシー・バトルの先にあるも の~』芙蓉書房出版 礒﨑敦仁・澤田克己(2017)『新版北朝鮮入門 ~ 金正恩体制の政治・経済・社会・国際関係』東洋 経済新報社 経済企画庁(1994)『平成6年度年次経済報告(経済白書)』 通商産業政策史編纂委員会編・阿部武司編著(2013)『通商産業政策史 1980-2000 第2巻 -通商・ 貿易政策-』経済産業調査会 戸崎洋史(2005)「北朝鮮核問題と核不拡散体制」(日本国際問題研究所『北東アジアの安全保障と 日本』、3月) 防衛省(2016)『平成28年版防衛白書』 森聡(2013)「オバマ政権のアジア太平洋シフト」(日本国際問題研究所『米国内政と外交における 新展開』、3月) 森聡(2017)「技術と安全保障-米国の国防イノベーションにおけるオートノミー導入構想」(日本 国際問題研究所『国際問題』No.658) 八木直人(2011)「エアシー・バトルの背景」(海上自衛隊幹部学校『海幹校戦略研究』、5月)

Baker, Scott R., Nicholas Bloom and Steven J. Davis(2016)“Measuring Economic Policy Uncertainty,” The Quarterly Journal of Economics, 131.4:1593-1636

参照

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