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浦安市老人福祉センター施設整備基本計画(案)

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(1)

浦安市老人福祉センター

(2)

目 次

1.業務の目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2.条件等の整理

(1)現地情報の整理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 (2)関係法令等の整理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 (3)先進事例の整理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 3.計画理念の検討

(1)老人福祉センターの設置目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 (2)ニーズの整理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 (3)活動と事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 (4)整備テーマの設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 4.施設機能・規模の検討

(1)導入機能・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 (2)機能構成と対応する諸室・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 (3)規模の想定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 5.施設配置の検討

(3)

1.業務の目的

本業務は浦安市老人福祉センター建設のため、平成18 年3 月策定の「浦安市高齢者生 きがい・健康づくりに関する施設整備構想」に続き、より具体的な設計へ進むために必要

な問題点の整理を行うとともに、建設の基本的な条件となる計画理念と施設整備水準を設

定することにある。

■位置

計画地はシビックセンター地区の西端に位置し、福祉施設が集積している東野地区の学

校給食センター第1調理室跡地である。 ・住居表示:浦安市東野1-9-1

・地 番:浦安市東野一丁目33-1の一部

■建設の背景

以下の理由により移転建替えによる建設が決定された。

①利用者の増加に伴い施設の規模拡大が必要となっている。

②現Uセンターは築32 年を経過し、建築及び設備の老朽化が目立ちはじめている。

③改修や改築に伴う現Uセンターの休止を避けることが望まれる。

■整備スケジュールの想定

平成18 年度 平成19 年度 平成20 年度 平成21 年度

内容

基本計画

基本設計プロポーザル

基本設計

実施設計

建設工事 オープン

既存解体工事

シビックセンターコア地区

市庁舎

文化会館

健康センター

郷土博物館

中央図書館 計画地

(4)

■調査の進め方

基本計画策定にあたっては、地域住民代表、公募市民代表、学識経験者及び庁内関係課

職員による検討委員会を組織し、ニーズと導入機能及び整備テーマについて検討し、計画

案として取りまとめた。

また、素案段階において、パブリックコメントを実施し、広報するとともに市民の意見

を求めた。

第1回(8月22日)

・整備スケジュール ・基本構想説明

・施設の役割、あり方検討

第2回(9月26日)

・利用者の活動イメージ ・事業活動、サービス内容 ・施設の機能

第3回(10月27日)

・諸室の構成と規模

・配置計画と空間構成及び活動

(2案の比較検討)

第4回(11月30日)

・活動、機能、施設構成等に関 するとりまとめ

・課題の整理

第5回(1月○日)

・とりまとめ ・残された課題

・基本設計要件について □条件等の整理

・現地情報の整理 ・関係法令等の整理 ・先進事例の整理

基本構想(H17年度)

□計画理念の検討 ・設置目的 ・ニーズの整理

・整備テーマの設定

□施設機能・規模の検討 ・活動と事業

・機能構成と対応する諸室 ・諸室の規模想定

□施設配置の検討 ・配置計画 ・空間構成 ・基本計画図

□構造方式・設備方式の検討 ・構造方式の検討

・設備方式の検討

基本設計要求仕様書 基本計画報告書

調査・検討 検討委員会

(5)

2.条件等の整理

(1)現地情報の整理 ■周辺状況

計画地は、総合福祉センター、障害者福祉センターなどの福祉施設が集積する地区であ

る。将来的には、各福祉施設が有機的に関連した、多様な利用が行われる魅力的な地区と

なることが期待される。

計画地の北側及び西側は第1種低層住居専用地域に指定され、沿道には中層の共同住宅

が軒を並べ、良好な街並みが形成されている。

総合福祉センター

障害者福祉センター

浦安市旧第 1 福祉作業所

浦安市精神障害者協同作業所

防災倉庫 第 2 給食センター

老人福祉センター

計画地

【中期的配慮】

・中期的には、第 2 給食センターが移転す

る可能性がある。

【長期的配慮】

・長期的には、各施設が有機的なつながり

をもちながら、一体的な福祉の空間へ発

展する可能性がある。 【近隣への配慮】

・近隣は中層の共同住宅が建ち並んでいる。騒音、振動、プライバシー、

日照など住環境への影響を少なくするとともに、景観形成に資するデ

ザインに配慮する。

東野野球場

(6)

■敷地状況

計画地は南北方向約80m、東西方向約40mの広がりを持つ矩形の敷地形状である。 第1給食センターは解体撤去されるが、第2給食センターは、まだ数年は継続利用され る。そのため、第2給食センターの機能が損なわれないようにすることが条件となる。

また、北側道路歩道の拡幅及び西側道路に歩道を新設することを条件とする。このこと

により、道路沿いの生け垣が失われることになるため、道路側に新たに緑地帯を設け植栽

を施す必要があろう。

・敷地面積:約 3.360 ㎡(道路後退後:約 3,050 ㎡)

※ 図上計測

第 2 給食センター受水槽

第 2 給食センター変電室

既存の電気引き込み位置 給水管 75A

歩道として整備する範囲

現況道路幅員:10.0m

現況

道路幅

員:

6

.

0

(7)

(2)関係法令等の整理 ⅰ)建築基準法

■地域地区

・用途地域:第1 種中高層住居専用地域

・容積率:200%

・建ぺい率:60%

・高度地区:第2 種高度地区

・防火地域:指定なし、第22 条指定地域

・日影規制:4h、2.5h、4.0m

4h、2.5h、1.5m(1 低層地域)

■用途

・老人福祉センター

ⅱ)消防法

・対象防火建築物:消防法施行令 別表第1 6項 ロ

ⅲ)浦安市宅地開発事業等に関する条例等

主な計画条件は以下のとおり

施設 数量 根拠

(1)緑地 敷地面積の10%以上 ●浦安市宅地開発事業等に関する条例 施行規則

第44条 緑化の整備基準 当該開発地の10%以上

(2)駐車場 送迎用中型バス:1台

マイクロバス:1台

乗用車:20台

●利用実態に即した台数の確保(交通安全課協議より)

・現在10台分の駐車スペースがあるが、満杯常態にあり、

そのほかに、市の総合駐車場などが利用されている。

・H17年のアンケート時における自家用車利用の割合と

最大同時滞在率より必要台数を20台と想定する。

→平均利用者400(人/日)×自家用車利用8.3(%)×最大同

時滞在率56.8(%)=18.8(台)

(3)駐輪場 100台 ●利用実態に即した台数の確保(交通安全課協議より)

・H17年のアンケート時における自転車利用の割合と最

大同時滞在率より必要台数を100台と想定する。

(現状施設は駐輪台数100台)

→平均利用者 400(人/日)×自家用車利用 41.2(%)×最大

同時滞在率56.8(%)=93.6(台)

(4)雨 水 貯

留施設

計 画 平 均 流 出 係 数 が 地

区 別 流 出 係 数 (0.5) を

上回る場合必要

●雨水排水計画技術基準

・貯留必要量V(㎥)の算定式

V=(Q−Qc)×7200

第 1 種低層住居専用地域

第 1 種住居地域 計画地

(8)

(3)Uセンターと先進事例の整理

名称 浦安市老人福祉センター (Uセンター)

1静岡市長尾川 老人福祉センター

2静岡市小鹿 老人福祉センター

3 越 谷 市 立 老 人 福 祉 セ ン タ ーくすのき荘

4 越 谷 市 立 老 人 福 祉 セ ン タ ーゆりのき荘

5 藤 沢 市 老 人 福 祉 セ ン タ ー 湘南なぎさ荘

6 藤 沢 市 老 人 福 祉 セ ン タ ー こぶし荘

所在地 浦安市猫実1-1-3 静岡市葵区長尾117番地 静岡市駿河区小鹿2-5-45 越谷市大字大杉655番地 越谷市増林三丁目2-2 藤沢市鵠沼海岸6-17-7 藤沢市下土棚800-1

設置者 浦安市 静岡市 静岡市 越谷市 越谷市 藤沢市 藤沢市

管理・運営 浦安市 社 会 福 祉 法 人 静 岡 市 社 会

福祉協議会

社 会 福 祉 法 人 静 岡 市 社 会 福祉協議会

社 会 福 祉 法 人 越 谷 市 社 会 福祉協議会

社 会 福 祉 法 人 越 谷 市 社 会 福祉協議会

財 団 法 人 藤 沢 市 社 会 福 祉 事業協会

財 団 法 人 藤 沢 市 社 会 福 祉 事業協会

敷地面積 2,445.8㎡ 4,895.7㎡ 5,5454.8㎡ 10,419.84㎡ 9,939.05㎡ 2,685.34㎡ 6,279.03㎡

延床面積 1,399.52㎡ 2,043.55㎡ 1,736.29㎡

(老人福祉センター部分)

3,297.9㎡ 4,908.16㎡

(市民プールを含む)

3,149.12㎡ 4,937.82㎡

( 地 下 駐 車 場 、 複 合 用 途 含 む)

建物構造 鉄筋コンクリート造

2階建

鉄骨鉄筋コンクリート造 2階建

鉄骨造 3階建

鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 造 一 部 鉄 骨 造 3階建

鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 造 一 部 鉄 骨 造 2階建

鉄筋コンクリート造

地下1階建、地上2階

鉄筋コンクリート造一部鉄骨造

地下1階、地上2階建

建設費 ( 床単価)

1億4,550万円

(104千円/㎡)

13億円

(636千円/㎡)

5億7,497万円

(331千円/㎡))

14億9,659万円

(454千円/㎡)

23億円

(467千円/㎡)

18億8,196万円

(598千円/㎡)

21億1,533万円

(428千円/㎡)

収容人員 280人 650人 500人 450人 730人 650人 650人

開館日 昭和49年5月 平成10年4月1日 昭和41年2月10日

(平成16年5月移転)

平成7年度 平成14年度 平成3年7月1日 平成11年5月1日

各種相談 ・健康相談 ・健康相談 ・健康相談 ・生活・健康相談 ・生活・健康相談

・リハビリなんでも相談 (理学療法士)

・健康相談(医師) その他保健師が常駐

・健康相談(医師) その他保健師が常駐

生業・就労 の指導

― ― ― ・シルバー人材センター(事

務室)の併設

― 就労相談室 生きがい福祉作業室

ボランティアコーナー 機 能 回 復

訓練・体力 増進

・健康器具の活用 ・健康器具の活用

・ゲートボール・ペタンクな ど(多目的広場)

・健康器具の活用 ・健康器具の活用 ・健康器具の活用 ・健康器具の活用

・歩行・渦流・運動浴槽 ・ゲートボール(屋上)

・健康器具の活用 ・歩行・運動浴槽 ・ゲートボール

運 動 系

・教室

(ヨーガ、ダンス)

・教室

(気功、太極拳、民謡踊フラダ ンス教室1日体験講座など) ・自主クラブ活動

(気功・太極拳、健康表現体 操、ダンス、民舞踊、歌踊な ど)

・教室

・自主クラブ活動 (社交ダンスなど)

・教室

・自主クラブ活動

・健康講座、健康ふれあいサ ロン

・卓球講習会

・セミナー(健康編)

・教室

・自主クラブ活動 ・健康講座

・楽唱体操・ハッポちゃん体 操と講話(講師:保健師) ・水中ウォーキング講習会 ・卓球

・教室

(健康づくり運動、介護予防 など)

・アクアビクス(水中運動)講座 ・自主サークル

(太極拳、ヨガ、フォークダンス、 気功法、ソフトエアロビクス、フラダンス など)

・教室

(卓球、健康運動、介護予防 など)

・健康づくり運動教室

・アクアビクス(水中運動)講座

・自主サークル

(社交ダンス、気功、体操な ど)

教 室 講 座 等 の 実施

文 化 系

・教室

(書道、和紙はり紙、茶道、 民謡踊り、民謡、生け花、陶 芸)

・教室

( 生 け 花 、 ハ ゚ ッ チ ワ ー ク 、 か な 書 道、大正琴、ウクレレ、英会話な ど)

・自主クラブ活動

(編み物、生け花、囲碁、ウク レレ、英会話、絵手紙、かな書 道 、 カ ラ オ ケ 歌 謡 、 キ ー ホ ゙ ー ト ゙ 、 刻 字、唱歌、水彩画、川柳、彫 刻、俳句、パッチワークなど)

・教室

・自主クラブ活動

( 茶 道 、 ハ ゚ ッ チ ワ ー ク 、 編 み 物 、 唱歌、ちぎり絵、書道、墨絵 など)

・教室

・自主クラブ活動

・セミナー(教養・趣味編) ・パソコン教室

・手作り和菓子講習

・教室

・自主クラブ活動

・講座

(歴史、文学、パソコンなど) ・自主サークル

(茶道、中国語、大正琴、詩 吟、英語、折り紙、手話、書 道、油絵、囲碁、籐工芸、木 版画、七宝焼、煎茶、短歌、 エ ッ セ イ 、 コ ー ラ ス、 川 柳 、 マ シ ゙ッ ク 、 陶 芸 、 朗 読 、 民 謡 、 ハ ー モ ニ カ 、 歴史散策など)

・講座

(文学、歴史、書道、御煎茶、

健康料理、ハーモニカ、囲碁将棋、 コーラス、折り紙など)

・自主サークル

(茶道、園芸、陶芸、古典文 学、油絵、パソコン、コーラスなど)

リ ラ ク ゼ ーション

・温浴、

・日本庭園の観賞 ・ビリヤード、ピンポン

・温浴 ・温浴 ・温浴 ・温浴 ・温浴 ・温浴

イベント ・競技大会(5競技)

・開館記念事業

・花火大会や自治会祭りなど に参加し交流を図る。

・クラブ発表会、映画・昔遊 び、移動図書館、ふれあい デー、祭り

・カラオケ大会、俳句・川柳 募集、人情芝居、ミニコンサート、 昔遊び

・祭り、映画会、演芸会 ・保育園児とのふれあい体操

・祭り、映画会、演芸会 活

動 ・ 事 業

その他 ・売店

・団体利用(100人以上)が

ある。

・複合施設(3階生涯学習セン タ ー/2 階 勤 労者 福 祉 セ ン タ ー/1 階小鹿市民サービスコーナー)

・図書・VTRライブラリーコ

ーナー ・売店

・図書情報コーナー ・市民プール併設 ・売店

・図書コーナー ・喫茶室 ・園芸用の温室 ・電動ろくろと陶芸釜

・図書コーナー、食堂、温室 ・園芸用の温室

・電動ろくろと陶芸釜 ・多目的ホール、開閉式ステージ

特徴

・日常的利用者が多い(35%)

・教室参加者が多い。 ・入浴利用者が多い。

・規模はUセンターと同程度

・30程度の自主クラブ活動

・建設コストが高い ・ホームページ等の広報が充実 ・地域交流室がロビー脇にある

・規模はUセンターと同程度

・他施設と複合しているがフ ロ ア で 明 確 に 分 節 さ れ て いる

・ホームページ等の広報が充実

・ホール吹き抜けが印象的な 豪華なつくり

・自主クラブ65団体

・電気陶芸釜

・リハビリ器具の設置

・自主クラブ21団体

・併設された市民プール・ト レ ー ニ ン グ ル ー ム は 高 齢 者の利用もある

・喫茶室のにぎわい

・自主サークル活動が非常に 盛ん

・水中運動に力を入れている

・食堂の利用者が多い ・水中運動に力を入れている ・交流プラザ(ホール)近くに談話 できる大小のスペースを確保 ・雨水・太陽光の利用

(9)

(№1)

名称 静岡市長尾川老人福祉センター

所在地 静岡市葵区長尾117番地

設置者 静岡市

管理・運営 社会福祉法人 静岡市社会福祉協議会

敷地面積 4,895.70㎡

延床面積 2,043.55㎡

建物構造 鉄骨・鉄筋コンクリート2階建

総事業費 13億円

収容人員 650人(大広間500人、クラブ室等150人)

開館日 平成10年4月1日

(10)

(№2)

名称

静岡市小鹿老人福祉センター

(勤労者福祉センター、生涯学習センターとの複合施設)

所在地 静岡市駿河区小鹿二丁目25−45

設置者 静岡市

管理・運営 社会福祉法人 静岡市社会福祉協議会

敷地面積 5,454.80平方メートル

建物構造 鉄骨造

床面積 1,736.29平方メートル(老人福祉センター部分)

建築費総額 15億327万円(うち老人福祉センター 5億7497万円(331千円/㎡))

収容人員 500人

(11)

(№3)

名称 越谷市立老人福祉センターくすのき荘

所在地 埼玉県越谷市大字大杉655番地

設置者 越谷市

管理・運営 社会福祉法人 越谷市社会福祉協議会

敷地面積 10,419.84㎡

延床面積 3,297.90㎡

建物構造 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 3階建

建設費 14億9,659万円(454千円/㎡)

収容人員 450人

開館日 平成7年度

図書コーナー、V T R ライブラリー テーマ:娯楽と教養

エントランスホール

陶芸室 1 階

(12)

(№4)

名称 越谷市立老人福祉センターゆりのき荘

所在地 埼玉県越谷市増林三丁目2番地2

設置者 越谷市

管理・運営 社会福祉法人 越谷市社会福祉協議会

敷地面積 9,939.05㎡

延床面積 4,908.16㎡(市民プールを含む)

建物構造 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 2階建

建設費 23億円(467千円/㎡)

収容人員 730人(老人福祉センター部分)

開館日 平成14年度

機能回復訓練室

調理室

多目的ホール

教養娯楽室 (和室)

浴室

プール

テーマ:ふれあいと健康づくり

(13)

(№5)

名称 藤沢市老人福祉センター 湘南なぎさ荘

所在地 神奈川県藤沢市鵠沼海岸6-17-7

設置者 藤沢市

管理・運営 財団法人 藤沢市社会福祉事業協会

敷地面積 2,685.34㎡

延床面積 3,149.12㎡

建物構造 鉄筋コンクリート造 地下1階建、地上2階

建設費 18億8,196万円(598千円/㎡)

収容人員 650人

開館日 平成3年7月1日

機械式 駐車場 空調

機械室

喫茶室 集会ホール

(14)

(№6)

名称 藤沢市老人福祉センター こぶし荘

所在地 神奈川県藤沢市下土棚800−1

設置者 藤沢市

管理・運営 財団法人 藤沢市社会福祉事業協会

敷地面積 6,279.03㎡

延床面積

4,937.82㎡(地下駐車場、デイサービスセンター、生きがい福祉センター、地域包

括支援センターを含む)

建物構造 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 地下1階、地上2階建

建設費 21億1,533万円(428千円/㎡)

収容人員 650人

開館日 平成11年5月1日

(15)

藤沢市老人福祉センター こぶし荘

2 階ホール

屋上のゲートボール場 クッキング教室 和室

運動浴槽

(16)

3.計画理念の検討

(1)老人福祉センターの設置目的

本施設は老人福祉法に基づく老人福祉センターとして位置付ける。 (老人福祉法 第20条の7)

老人福祉センターは、無料又は低額な料金で、老人に関する各種の相談に応ずるととも に、老人に対して、健康の増進、教養の向上及びレクリエーションのための便宜を総合的 に供与することを目的とする施設とする。(老人福祉法 第20条の7)

・設置運営主体:地方公共団体又は社会福祉法人 ・利用資格:60歳以上

・利 用 料:原則として無料

・主な事業:①各種相談、②生業及び就労の指導、③機能回復訓練の実施、④教養講座等 の実施、⑤老人クラブに対する援助 等

・主な設備:所長室、事務室、生活相談室、機能回復訓練室、集会室、教養娯楽室、図書 室、浴場、便所

(2)ニーズの整理

ⅰ)H17年度利用者アンケート調査レビュー

現Uセンター機能を継続することを基本に、利用者要望を踏まえ新たな機能の導入を図 るものとする。

<利用者アンケート(n=192)>

・利用者の多くは現在の施設内容に満足・感謝している。

・喫茶コーナーの導入、健康相談の充実、教室(講座)の拡充などが求められている。 ■ Uセンターを利用する主な目的

35.4%

47.4% 14.1%

28.6% 12.5%

9.4%

50.0% 11.5%

6.8%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 1.事 業 (教 室 ・催 し物 )に参 加 するため

(17)

■ Uセンターにある施設の利用頻度

■ これからのUセンターに望む場所 4.8% 31.1% 5.0% 20.2% 9.5% 42.6% 32.6% 40.2% 26.2% 64.0% 6.0% 28.3% 6.3% 7.9% 6.0% 14.8% 17.9% 15.2% 27.2% 11.0% 16.9% 11.3% 12.5% 10.1% 15.5% 13.9% 22.1% 9.8% 10.7% 2.9% 29.2% 61.8% 69.0% 28.7% 27.4% 34.8% 35.9% 22.1% 72.4% 76.2%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

中 庭 健 康 相 談 室 茶 室 娯 楽 室 会 議 室 大 広 間 休 憩 や 談 話 の ための コーナー 多 目 的 ホール 機 能 回 復 室 浴 室

1.よく利 用 する 2.たまに利 用 する 3.あまり利 用 しない 4.利 用 したことが ない

29.7% 13.0% 18.2% 13.5% 12.5% 14.1% 10.4% 38.5%

0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 40.0% 45.0% 1.ダンスや 軽 スポーツなど楽 しみ なが ら体 を動 か せ る場

(18)

■ これからのUセンターに望む活動・事業

また、自由意見より以下の課題が挙げられる。 ・世代間交流の機会の提供

・専有的な利用、不公平感の是正

・多目的ホール・浴場・広間等の規模拡大 ・活動内容と諸室配置の適正化

・利用教室の拡充

・もっといろいろな地域の人が自由に利用できること ・活動内容の広報の充実

・アクセスの利便性

11.5% 10.9% 6.8%

8.3% 10.4%

27.1% 7.8%

15.6% 13.0%

13.5% 7.8%

36.5%

0.0% 5.0% 10.0%15.0% 20.0%25.0%30.0%35.0% 40.0%

(19)

ⅱ)潜在的ニーズの整理

高齢者の日常的な余暇活動に関する潜在的なニーズは以下のように整理できるであろ う。また、そのニーズに至る利用者の背景を考察する。

老人福祉センターは、これらのニーズに対して適切な機能を有することが求められるも のと考える。

利用者の背景 ニーズ

人と係りたい。 家族がいない。

健康・体力を維持したい 健康や生活に不安がある

趣味を上達させたい

身体を動かしたい。 家族との係りが少ない。

友達が少ない。

風呂が好き。

歌うのが好き。

日々に退屈している。

地域行事になかなか参加できな い。

身体の衰えを感じる。

趣味を持ちたい。 居場所がほしい。

無趣味である。

人 の 気 配 の あ る と こ ろ で 過 ご したい

自分の作品・発表をみてほしい 教養を深めたい

リラックスしたい・癒されたい

社会貢献・ボランティア活動をしたい 団塊世代の活力

余暇を楽しみたい。

(20)

(3)活動と事業

利用者ニーズを踏まえ、本施設における利用者の活動を想定すると運営者の事業として 以下の 6 項目に整理される。

①日常の居場所づくり

[ 活動:談話、のんびり過ごす、ふれあい・交流、お弁当・お茶、読書・VTR 観賞など] 17 年度の利用者アンケートによれば、ひと月のうち 20 回以上訪れる日常的な利用者が 35%を占めている。老人福祉センターで過ごすことが生活の大きな要素となっている。住 宅と同様に居場所となっていることが伺われる。

②リラクゼーション、娯楽の場の提供

[ 活動:入浴、カラオケ、囲碁・将棋、ビリヤードなど]

浦安市高齢者の特徴のひとつに風呂好きがあげられるようである。また、一部にはカラ オケやビリヤードに対する根強い人気がある。

③講座・教室の開催

[ 活動:講座・教室への参加、文化系・運動系のサークル活動、作品展示・発表会など] 現Uセンターにおいて実施中の講座・教室の定員の拡大や新規講座の開設などが考えら れる。

④体力維持・増進

[ 活動:機能回復訓練/ 運動系の教室など]

身体を動かしたいというニーズは高い。運動・体育機能の拡張を図り、利用者ニーズに 応えるとともに、新なた魅力づくりのひとつとしていくことが求められよう。

⑤相談・セミナーの開催

[ 活動:健康相談、生活相談など]

看護師による健康相談、日常的な生活相談、健康セミナーの開催などに対応していくこ とが必要である。

⑥市民との協働による企画・運営 [ 活動:教室、イベント等の企画・運営]

今後の高齢者像として、受身的立場だけではなく能動的な活動欲求もでてくると思われ る。ボランティアや老人クラブ活動者として、教室やイベント等の企画・運営に参加して

各種事業活動の状況

事業名 開催日 開催時間 参加者数(人)講師(人)

書道教室 第1・2・3 月火金 10:30∼14:30 2, 608 1

和紙はり絵教室 第1・2・3 水木 10:30∼14:30 1, 688 1

茶道教室 第1・2・3・4 水 10:00∼11:30 150 1

民謡踊り教室 第1・2・3・4 金 13:00∼14:30 513 1

民謡教室 第1・2・3・4 火 11:00∼14:00 563 1

生け花教室 第1・2・3・4 水 10:30∼14:30 292 1

第1・2・3・4 木 907 1

第2・4 月 439 1

ヨーガ教室 第1・2・3・4 土 9:30∼11:00 2, 371 2

ダンス教室 第1・2・3・4 月 10:00∼12:00 2, 404 1

健康体操教室 第1・2・3・4 金 10:30∼12:00 3, 373 1

健康相談事業 毎日 9:00∼16:00 15, 336 2

競技大会(5競技) 年1回 10:30∼15:00 95

(21)

(4)整備テーマの設定

利用者ニーズと活動及び団塊世代の新たな需要発生などを踏まえ整備テーマを以下の とおり設定する。

■ 整備テーマ

「心と身体の健康づくり」

■ 施設づくりの基本方針 ①仲間をつくり、交流を広める

個人でゆっくりリラックスしたり、知人と茶飲み話したり、また、教室活動を通じた新 たな出逢いや交流を深める場とする。多様な楽しみ方ができる施設づくりを目指す。

②身体を動かしリフレッシュする

気軽に身体を動かすきっかけがあり、日頃の健康維持や積極的な体力づくりができる施 設づくりを目指す。

③趣味を広め、教養を深める

知的好奇心を満たす様々な機会があり、高齢者が進んで文化的活動に参加できる施設づ くりを目指す。

③趣味を広め、教養を深める

● 企画・運営への参加

● 相談

● セミナー

● 体力維持・増進

● 日常の居場所づくり

● 講座・教室、

● サークル活動

● イベント

● リラクゼーション、娯楽

②身体を動かしリフレッシュする

(22)

4.施設機能・規模の検討 (1)導入機能

利用者の活動及び運営者の事業を成り立たせるために導入すべき機能とそのスペース は以下のように整理できる。

運営・維持管理機能 日常の居場所機能

リラクゼーション・娯楽機能

講座・教室機能

体力維持・増進機能

相談機能

・文化系講座・教室のスペース

椅子・机の教室のほか、工芸、調理など設備 を付帯するスペース

茶道教室に対応する和室 ・談話・休憩スペース

大広間内や廊下の一部に設置、また喫茶コー

ナーも該当する。

・お弁当を食べるスペース 主に大広間

・囲碁・将棋のスペース 主に大広間

・カラオケコーナー

大広間のステージ部分をあてる。カラオケコ

ーナー付近は畳敷きがよいらしい。

・菜園づくり、ガーデニングなどの屋外スペース

導入機能 必要なスペース

・運動系教室のスペース

健康体操、ダンスが心地よくできるスペース

・浴室

湯 上りの休憩 コーナーを 付帯した余 裕の あ るスペース

・娯楽コーナー

ビリヤードやダーツの専用スペース

・機能回復機器のあるスペース

・軽運動のできるスペース

ピ ンポンなど のスポーツ やイベント がで き るスペース

(23)

(2)機能構成と対応する諸室

機能カテゴリー

(事業)

諸室名

規模の 増減

特記事項

大広間 現状 ・椅子利用を基本とするが、一部畳敷きとする。

(畳敷き部分は可動間仕切りで分割可能)

・ステージと控室を付設

・カラオケはステージ部分で行う。

・また、ステージでは民謡踊りの練習も行われる。

喫茶コーナー 新設 ・H17 年のアンケートでも要望の多い軽食・休憩のた

めのスペース

・1階のアプローチしやすい場所に配置し、運営方法 によっては一般の利用も可能とする。

(1)日 常 の 居 場 所 づ く

図書コーナー 拡大 ・気軽に過ごせる学習スペース

・デジタルライブラリーもある。

浴室 現状 ・脱衣所、便所、休憩スペースを敷設

(2)リ ラ グ ゼ ー シ ョ

ン・娯楽 娯楽室 現状 ・ビリヤード等のスペース

多目的ホール 拡大 ・現況規模を大幅に拡大

・観覧ギャラリー、器具庫、更衣室を付設

・観覧ギャラリーでは何時でも演技を見学できる。

・ミニ体育館としての活動が展開される新たな老 人福祉センターの魅力としていきたい。

講座室・和室 拡大 ・会議、教室などの利用に洋室2、和室1

・和室は茶道教室等に利用

調理室 新設 ・他施設の利用率が低いことが懸念されるが、新

たな活動の展開に期待できる。 (3)講座・教室

サークル活動

イベント

工芸室 新設 ・要望の多い陶芸に対応できる。

(4)体力維持・増進 機能回復室 拡大 ・体力維持器具の配置

(5)相談 相談室 現状 ・看護師が常駐する。入浴前に血圧測定すること

から浴室に近接することが望ましい。

・相談室内に体調を崩した方の静養場所を併設

・管理上では事務室との近接が望ましい。

事務室 拡大 ・職員10名程度を想定

講師控室 新設 ・講座・教室などの講師の控室

・応接室を兼ねる。

スタッフ休憩室 新設 ・清掃・運転手等の控室を含む

(6)管理・運営

設備関連諸室 ・非常電源設備、スプリンクラー設備、受変電設

備、ポンプユニット、ボイラー設備など

ホール等 拡大 ・各階のホールのアルコーブに談話コーナーを設置

(7)共用スペース

便所 拡大 ・各階に設置、車椅子対応は1ヵ所以上

(24)

(3)規模の想定

ⅰ)利用者数の想定(H17基本構想より作成)

・総人口は平成17年の153,000人から平成27年には173,000人程度へ増加すると推計さ

れる。ただし、平成25年をピークに減少に転じることが見込まれる。

・60 歳以上の人口は、U センター開設時の昭和 49 年では 2,500 人であったが、平成 17 年では21,400人、平成27年では34,500人へと増加を続けることが推計できる。 ・一方、60歳以上人口に対する利用者実数の割合は、昭和49年の45%から平成 16年に

は8.3%となっており、需要者の割合は減少している。地域別にみると、元町地域10.6%、 中町地域7.3%、新町地域5.5%となっている。

・1日の平均利用者数は、昭和49年が103人、平成16年現在では約400人となっており、 施設規模の限界にある。この増加傾向を平成27年にあてはめると約570人となることが 推計される。

2,506 11,616 16,230 21,440 29,280 34,570 2,402 2,185 1,993 1,627 1,516 1,143 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000

S 49 H7 H12 H17 H22 H27

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000

60歳以上人口 利用者実数

■ グラフ 1:対象人口と利用者実数の推計

利用者割合:45.6% 13.1% 10.0% 9.3% 7.5% 6.9% 実績値 推計

(人) (人)

326 339

348 360

365 368 366 380

395 406 y = 0.0833x

2

+ 6.9197x + 324.03

0 50 100 150 200 250 300 350 400 450

H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16

■ グラフ 2:1 日の平均利用者数の推計

572 人/ 日

(25)

ⅱ)諸室の規模想定

基本構想において平成27年の1日あたりの平均利用者数は570人と推計している。最 大同時滞在率を60%と見込むと、計画定員は340人以上とする必要がある。

老人福祉センターの定員は、一般的に教室・講座等の諸室を対象としない大広間と多目 的ホールの規模を対象として設定されている。このことから、大広間と多目的ホールとの 合計の有効床面積(通常、畳部屋は0.5畳/人、それ以外は1㎡/人で算出されている。)は 340㎡以上が必要となる。

一方、利用者数の想定から導き出される諸室の概算規模は以下のとおりである。

諸室名 計画利用者の設定 原単位の設定 有効規模概算

大広間 90人 (現状規模程度) 200㎡

同上控室 30㎡

喫茶コーナー 30人 2㎡/人 60㎡

同上厨房 20㎡

図書コーナー 5人 8㎡/人 40㎡

浴室(付設室含む) 40人(男+女) 6㎡/人 240㎡

娯楽室 10人程度 60㎡

多目的ホール(体操時) 50人 5㎡/人 250㎡

同上更衣室 40㎡

同上器具庫 40㎡

講座室(倉庫含む) 60人 1.8㎡/人 (2ヶ所計)120㎡

和室 10人∼20人 畳敷き部分12畳程度 30㎡

調理室 15人 4㎡/人以上 60㎡

工芸室(倉庫含む) 15人 4㎡/人以上 70㎡

機能回復室 15人 4㎡/人 60㎡

相談室 1人 (現状規模程度) 30㎡

事務室 10人 6㎡/人 60㎡

講師控室 20㎡

スタッフ休憩室 40㎡

便所 各階 (3ヶ所計)150㎡

ホール、廊下・階段等 延べ面積の30%程度 750㎡

設備室 延べ面積の5%程度 130㎡

計 350人(スタッフ除く) 約2,500㎡

(26)

5.施設配置の検討

(1)建物計画の基本的な考え方 ①ゆったりとした建物計画

限られた敷地を有効利用し、つめこみすぎず柔軟な使い方ができる施設づくりを目指す べきである。諸室をコンパクトにレイアウトするとともに、空間の組み合わせにより多様 な活動の展開が可能となる工夫が必要であろう。

②アクセスしやすい建物

現Uセンター利用者の主な交通手段は、自転車約 40%、徒歩約 30%、自家用車約 8%、

送迎バス約 8%、お散歩バス約 6%となっている。自転車利用者が最も多くなっており、

北側道路からの安全な動線と自転車置場の確保は優先すべき計画条件となる。また、送迎 バスのスムーズな転回と利用者の利便性に配慮した車寄せの構造など、アクセスしやすい 建物とすることが大切である。

③周辺環境との調和・つながりに配慮した建物

北側及び西側の隣接地は 3∼4 層の集合住宅による街並みが形成されている。本施設に

おいても周辺の建物高さ以下に抑えることが適切であろう。また、冬至において午前 9 時 以降の日影が既存住宅に影響しないように配慮することも必要となる。

また、本地区は総合福祉センター、障害者福祉センターなど福祉施設が集積する福祉ゾ ーンを形成する。今後、地区全体のマスタープランを検討する必要があるが、敷地東側に ついては、将来の動線的なつながりに配慮しておくことが大切である。

④地球環境に配慮した建物

地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨被害などが地球規模で進み、環境保全の必要性が叫ば れるようになった。このような時代要請から、本施設においても環境負荷の低減と省エネルギ ーを図っていきたい。

自然換気と自然採光の得やすい構成とするとともに、断熱性能、気密性能を確保するこ とや設備機器の選定において省エネルギー化を図ることが大切である。

中水利用や太陽光利用については初期費用とのバランスに考慮した検討が必要である。 また敷地内の緑地スペースの確保や屋上緑化を積極的に行っていきたい。

⑤誰もが使いやすい建物

従来の老人福祉センターは、玄関で靴を脱ぎ、大広間は畳敷きというように、旅館的な 構造をとっていたが、生活スタイルの変化や利便性、足腰への負担の軽減に配慮し、下足 のままの利用を基本とするとともに椅子席を主とする構造とする。そのため浴室、和室及び 大広間畳敷き部分には、それぞれ下足箱を設置する方式とする。

(27)

(2)配置計画案

配置計画上の条件で最も制約となるものは乗用車20台、自転車 100 台の駐車スペース

の確保である。建物の階数を周辺状況との調和に配慮し3階以下に抑えることを条件とす

れば、屋外のみでこれらのスペースを確保することは困難である。そのため本計画におい

ては建物の1階部分を駐車、駐輪スペースにあてることとした。代替案として地下の利用

も考えられるが、工事費用の増加が懸念される。 配置計画における留意点は以下のとおりである。

・送迎バスの車寄せを北側に配置、一般用駐車場は1階部分南側に確保

・エントランスホールを南北に長くとり2方向からアクセス可能

・自転車置場は北側のアプローチ近くに配置、2階部分にはセンター施設機能を配置

・喫茶コーナーは1階のアクセスしやすい場所に配置

送迎バス動線

一般車輌動線 自転車

置場

エ ン トラ ン ス ホ ー ル 喫茶 コー ナ ー

管理 部門

駐車場

E n t .

(28)

(3)空間構成案

敷地条件と必要諸室規模から地上3階建ての構成を基本とする。

1 階がエントランスである。エントランス直近に入館窓口機能を果たす事務室をはじめ

とする管理部門諸室を設置する。また、気軽な立ち寄り場所となる図書コーナー及び喫茶 コーナーを配置する。

2階は、多目的ホール、浴室、大広間など本館のメインとなる施設を配置する。

多目的ホールはミニ体育館的な空間であることから2層分の階高とする。吹き抜け部分

である3階レベルに観覧ギャラリーを設けることも考えられる。

浴室は外部からの視線を遮断する必要があり、将来東側の第2給食センター跡地との関

連が必要な場合、阻害要素となる可能性があるため、西側道路側に配置し、あらかじめ目 隠しを施す。

大広間は、日常的な居場所として、またカラオケや踊りの練習に使用する場所である。

ブリッジを渡った離れ的な雰囲気の構成を提案する。また、大広間は使用状況により2か

ら3に部屋が区分できるような可動間仕切りを設置する。

3階は文化系講座諸室を配置する。

講座室は 2 室を可動間仕切りとし、一体利用に対応できる構造が望ましいと考える。2

階の屋根部分は講座室・和室から出入りできるテラス・庭園とすることで屋外との連続性 と活動の幅が広がることが期待できる。

ホ ー ル 、ロ ー カ ホ ー ル 、ロ ー カ

ホ ー ル 、ロ ー カ

スタッフ 事務室 大広間

ステージ、控室

多目的ホール 更衣室、器具庫 浴室

脱衣室、休憩、便所 講座室、和室

工芸室

調理室

機能回復室

図書コー ナ ー 喫茶コー ナ ー

便所

駐車場

E n t .

談話コー ナ ー

娯楽室 相談室

便所 便所

多目的ホール吹き抜け

3階:教室・講座対応の諸室

2階:趣味・娯楽と運動系諸室

1階:管理部門と喫茶コーナーなど

参照

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