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Studies on characteristics of Japanese encephalitis virus and the serological survey on Okinawa Island

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Academic year: 2021

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博 士 ( 獣 医 学 ) 斉 藤 美 加

学 位 論 文 題 名

Studies on characteristics of Japanese encephalitis virus and the serological survey on Okinawa Island

(沖繩島に分布する日本脳炎ウイルスの性状及び      血清学的調査に関する研究)

学位論文 内容の要旨

  日本 脳炎 ウイ ルス(JEV)は、ヒトやウマに脳炎を主徴とし高い 致死率を示す新興・再 興 感染 症の 原因 ウイ ル スで ある 。わ が国 で、 日本脳炎は1970年 代以前に大流行し、公 衆衛生上の 脅威であったが、近年、本病の患者発生数は年間10名以 下で推移している。

日 本で の患 者数 の減 少と時期を同じ くして、JEVは東南及び南ア ジアで大流行を引き起 こ した 。近 年、JEVは オーストラリアでも確認され、分布域を拡 大している。沖繩島に おいて、近 年、患者発生数は激減し、1974年以降は公的な報告はな い。しかし、豚や蚊 か らの ウイ ルス 分離 と豚の抗体調査 の成績から、沖繩島は依然、JEVの高活動地域であ る こと が明 らか であ る。これまでJEVには5つの遺伝子型が確認されている。日本のJEV 分 離株 は1990年 代以 前 はす べて 遺伝 子型3で あっ た が、 近年 は東 南ア ジア に限局して いた遺伝子 型1に置き換わりつっある。

  本研 究で は、 第1章 にお いて 、沖 繩島 に分 布す るJEVの遺伝子 型と抗原性の性状を検 討 し、 本島 で初 めて 遺 伝子 型1のJEVが出 現し たことを示した。1992年までの沖繩分離 株 は遺 伝子 型3で あっ たが 、2002、2003年に 豚血 清 から 分離 したJEV5株は 、全て遺伝 子 型1で あっ た。1985―1988年 の沖 縄豚 血清 はNaha Meat株(1985年、沖縄分離株、豚 由来、遺伝 子型3)、Oki 431S株(2002年、沖繩分離株、豚由来、遺伝子型1)、Nakayama 株(1935年 、 実 験 室 株、 人由 来、 遺伝 子 型3)を 同程 度に 中和 した が 、2002年 の豚 血 清 はOki 431S株 ,Nakayama株を 中和 する が、Naha Meat 54株を ほとんど中和しなか・

っ た。 この 豚血 清の 反応性の変化は 、沖繩に分布するJEVの抗原 性の変化を反映したも の と考 えら れる 。こ れらの結果は、 外来性のJEVが沖縄島に侵入 し、島内に分布域を拡 大した事を 示している。

  これ らの 変化 に対 応するため、第2章に諮いて、沖縄島特有の 生態系を破壊する外来 性侵略動物 として、特に数の増加と、分布域拡大により駆除対象に なっているマングー ス を用 いたJEVの 血清 学的 調査 を実 施し た。 駆除 事業下で捕獲されたマングース240頭 中 、35.4% がJEV4株 い ずれ かの 抗体 を保 有し 、体重及び頭胴長 の増加に依存して抗体 保有率が増 加した。これらの結果から、沖繩島のマングースは'JEVに感受性がある事が 明 らか とな った 。調 査成績について 、さらに抗体保有状況と捕獲地点をGISを用いて解 析すること により、詳細にJEV活動地区 が特定可能となった。

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    これらの結果は、ワクチンの積極的勧奨が中止されている現況で、今後のワクチン 株 の 選 択 や 日 本 脳 炎 対 策 の 優先 実 施 地区 の特 定に 際して 有用 な資 料と なる 。

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学 位 論 文 審 査 の 要 旨 主 査    教 授    高 島 郁 夫 副 査    教 授    大 橋 和 彦 副査    准 教授    前 田秋彦 副査    准 教授    苅 和宏明

学 位 論 文 題 名

 Studies on characteristics of Japanese encephalitis virus and the serological survey on Okinawa Island

( 沖 繩 島 に 分 布 す る 日 本 脳 炎 ウ イ ル ス の 性 状 及 び     血 清 学 的 調 査 に 関 す る 研 究 )

  日本脳炎ウイルス(JEV)は、ヒトやウマに脳炎を主徴とし高い致死率を示す新興・再興感 染症の原因ウイルスである。近年、わが国では本病の患者発生数は年間10名以下で推移し ており、沖繩島においても、患者発生数は激減し、1974年以降は公的な報告はない。しか し、豚や蚊からのウイルス分離と豚の抗体調査の成績から、沖繩島は依然、JEVの流行が活 発な地域であることが明らかである。これまでJEVには5つの遺伝子型が確認されている。

日 本 のJEV分離 株 は1990年代 以前はす べて遺 伝子型3であっ たが、 近年は東 南アジ アに 限局していた遺伝子型1に置き換わりつっある。

  本研 究では 、沖繩島 に分布するJEVの遺伝子型と抗原性の性状を検討し、本島で初めて 遺伝 子型1のJEVが出現し たこと を示した 。1992年ま での沖繩 分離株 は遺伝子型3であっ たが、2002、2003年に豚血清から分離したJEV5株は、全て遺伝子型1であった。1985‑1988 年の沖繩豚血清|ま Naha Meat株(1985年、沖繩分離株、豚由来、遺伝子型3)、Oki 431S 株(2002年、 沖 繩分 離株、 豚由来、 遺伝子 型1) 、Nakayama株(1935年、実 験室株、 人 由 来 、遺 伝 子 型3) を 同程 度 に 中和 し た が 、2002年の 豚血清 はOki 431S株,Nakayama 株を 中和する が、Naha Meat 54株をほと んど中 和しなかった。この豚血清の反応性の変 化は、沖繩に分布するJEVの抗原性の変化を反映したものと考えられる。これらの結果は、

外来 性のJEVが沖繩 島に侵入し、島内に分布域を拡大した事を示している。次にこれらの 変化に対応するため、外来性侵入動物として、駆除対象になっているマングースを用いた JEVの血清学 的調査 を実施し た。駆 除事業下 で捕獲されたマングース240頭中、35.4%が JEV4株いずれかの抗体を保有し、体重及び頭胴長の増加に依存して抗体保有率が増加した。

これ らの結果 から、 沖縄島のマングースはJEVに感受性がある事が明らかとなった。調査 成績について、さらに抗体保有状況と捕獲地点を地理情報システムを用いて解析することに より、詳細にJEV活動地区が特定可能となった。

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    これらの結果は、ワクチンの積極的勧奨が中止されている現況で、今後のワクチン株の 選択や日本脳炎対策の優先実施地区の特定に際して有用な資料となる。よって審査員一同は 上記論文提出者斉藤美加氏が博士(獣医学)の学位を授与されるに十分な資格を有するもの と認めた。

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参照

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