• 検索結果がありません。

新聞語彙調査の概略と語彙分析法試案

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "新聞語彙調査の概略と語彙分析法試案"

Copied!
47
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

国立国語研究所学術情報リポジトリ

新聞語彙調査の概略と語彙分析法試案

著者 林 四郎

雑誌名 電子計算機による国語研究

巻 1

ページ 1‑46

発行年 1968‑05‑15

シリーズ 国立国語研究所報告 ; 31

URL http://doi.org/10.15084/00000983

(2)

新聞語彙調査の概略と語彙分析法試案

林 四 郎

新聞語彙調査の概略

 電子計算機による語彙調査  羅立国語研究所は,開所以来,一つの業務 として書きことば資料による語彙調査を行なってきた。昭和24年度には,

手始めとして1か月の新聞の小規模な調査を行ない,以後,婦人雑誌(昭和 25年差総合雑誌(昭和29年),雑誌90種(昭和31年)と,一一貫して推計学の 方法により雑誌の用語を調i査してきた。そのうち規模の最大なものは,雑誌 90種で,サンプル延べ語数約53万語であった。しかし,現代語の基本語彙 に関し・より有効な情報を得るためには・さらに大規模な語彙調査を比較的 短期間内に仕Eげる必要がある。それには・従来の入力とカードによる方法 は・すでに限界に来たと思われるので・ここで・語彙調査の方法を電子計算 機による機械処i理にきりかえることにした。

 漢字テレタイプによる入出力  電子欝算機で語彙調査の作業を能率化す るといっても,漢字を表記の主力とする日本語の現状においては,ローマ字 だけで表記する欧米語とはちがって・電子予算機へ入力するまでの処理・お よび電子誹算機からの出力の方法に大きな困難がある。かなあるいはロ 一一マ 字を用いて入出力し,漢字を何らかの方法で仙の記号に変換して扱う方法も、

考えられ,現にNHKの放送文化研究断では,漢字を数字に変換して,話し ことばの語彙調査を行なっているが,国語研究所の語彙調査でぽ,漢字の調 査に重点を置く必要があるので・直接漢字を入力する方法をまず考えなけれ ばならなかった。そこで,入出力には・漢字テレタイプを用いることにし

た。

 漢テレ(以後r漢字テレタイプ」を略してこうい5)は印刷電信機(テレプ リンタ)の字母に漢字を入れたもので,現在新聞社カミ活字製版用及び遠隔地 送信用に罵いている機械である。漢テレは,文字を2進コードに変えて紙 テープにせん孔するので,このテープは電子計箕機への入カデータにするこ        一 1 一

(3)

とができる。この点に着眼して・語彙調査の入力データ作成には漢テレを用 いることにした。

 電子計算機及び漢テレの設置  昭和40年度から,国語研究所へ電子計 算機の借用と漢テレ購入の費用が認められたので,機種検討の結果,電子計 算機は日立製作所のHITAC 3010を使うことにし,漢テレは沖電気工業K:

Kの機械を用いることにした。機種決定と機械設置までの経過は,圏立国語 研究所年報16,17にしるしてある。

 漢テレは,新聞社で使っているものも,各桂によって仕様がちがっており,

統一・ *れた標準スタイルはない。特に電子計算機への入カデータを作るため には,その機種との特別な関係があるので,贋研のものは,HITAC 3010に 合おせて,独自の仕様により設計した。その詳細は本書に松本が報告してい

る。

 調査対象  電子翫算機による大量語彙調査の手始めとして,調査対象に は新聞を選んだ。(新聞を選んだ理由は年報17にしるした。)母集団は昭和41

年1月から12月31日までの,朝島毎島読売3紙の朝夕刊全紙面に含ま

れる文字及び記号である。標本の抽出は抽出比を1/60どし,藁積を基準と するブロックサンプリングの方法で行なった。その詳細は,本書に田中と斎 藤が報告している。

 語彙調査の調査単位  分かち書きの行なわれていない文章を計算機に読 ませて語をカウントするためには,あらかじめ人周が語の切れ目にしるしを 入れておかなければならぬ。語の認め方には,いろいろな単位がありうる。

研究所が今日まで行なってきた雑誌の語彙調査には2種類の単位が用いられ てきた。一つは・α単位と称するもので,文節を基準とし,1文節内の自立 語の部分を1語とするものである。いま一つはβ単位と称するもので,αを さらに細かく分解し,原則として二つの歯面単位の結合をもって1語とする ものである。

 今回の新聞の調査では,まずα単位によってインプット・データを作り,

アウトプットされたα単位語彙表の見出し語を,さらにβ単位に切るとい う・二段構えの作業をすることにした。はじめから単位を細かく切ること は,労が多く・しかも処理に不一致を生じやすいと考えたからである。α単        一 2一

(4)

位の規定は『婦人雑誌の用語』19ページ以下にしるされているが,われわれ は,この規定をそのまま用いることはせず,機械処理に適すように新たに規 定を作った。したがって,α単位と完全に一致するわけではないので・以後 われわれの単位を長単位という。

 標本の大きさ  新聞を朝刊16ページ,夕刊8ページ,合計24ページ とすると,1Bの新聞紙面全体に含まれている文節の数は約8万になる。

8万×3紙×360H== 8,640万の引算で,3紙1年周の全紙画に含まれる文節 数は8,600万余。その1/60の144万文節がわれわれの調査処理の対象とな

る標本である。

 今園の調査では・自立語だけを対象とするのではなく・文節内の付属語も 厄かぞえられるので・今回の調査処理の対象は,144万の長単位自立語に網当

数の長単位付属語及び記号類が加わり・長単位として200万を越すことにな

・ると思われる。

 語の所属縢の分類  新聞記事は話題からいっても・文章の種類からいっ ても・多様である。調査の結果拾われた語が・どういう性格の集黙に属して

㍗るかがわかることが必要なので・各語の属する文章を層に分けた。4つの

;角度から層別をしたが・そのうち三つは記事単位の区別であり・一つは・

ユ記事内の位置上の区別である。

 1)文章の種類による区分(記事単位の分類) G種層別

  Lニュ・・一ス(ニュース価値のある事件を速報するもの)

  2.ニュ 一一スの解説(独立した解説記事のほか・ニュ  一ス記事のあとに

   付属した「解説」や「注」も。)

  3.社説・=ラム(ニュ  一スの影響下にある論説・評論。寸描的描き方    のものも含む)

  4.ニュースに連なる特集記事(取材角度や編集法に特徴がある)

  一5.特別読みもの(直接には二。。 ・一スと関係がないが・物を見る霞に現    時的問題意識を含んでいる場合が多い。 動物紳士録. 菓京むかしむ

   かし,, 新人国記。等のようなもの)

  ・6.評論・論文(多く学芸欄にのるもの・時評的性格がある)

   7.実用知識読みもの(家庭欄に多い・ハウ・トゥーものなど)

       一3 一

(5)

 8・探訪ルポ(見て来たままを報ずる記事。 インタビェーなどによるe.

  スポーツ欄に多い)

 9.長期ニュース展望(週間・月闘・年間などの二L  一スをまとめたも.

  の)

10・記録・通知(株式・ラジt・テレビ番組・催しもののお知らせなど,

 要件だけを簡潔にしるしたもの。天気予報・番組案内の文章も含む>

11.紹介記事( 時の人 のような特定人物の紹介。海外雑誌新聞の論講  紹介など)

12・読者の作文(投書式意見文や ひととき 式随想作文など)

13・コミュニケーション(身上相談式な読者と社側との通信。読者の広  場式な読者同士の通信)

14・小説

15・商業広告(商品や事業の広告)

16・案内広告(いわゆる三行広告。大学入学案内・死亡通知などをふくむ>

17・漫画

2)話題による区分(記事単位の分類)  丁種層別  :L政治(国内政治)

 2.外交(臼:本の外交)

 3。経済(株式が主体,経済悶題でも,第1面にあるものは概ね政治)・

 4・労働

 5・赴会(社会画にのるもので,内容は雑多)

 6・国際(第2面外電が主体,1面にも多い)

 7・文化(学芸,文化欄)

 &地方(地方版)

 9・スポーツ(碁・将棋を含む)

10・婦人・家庭

1:L芸能。娯楽(ラジオ・テレビ番組,その解説)

12・広告(Gの14から17までを合併したもの)

3)署名態度による区分(記事単位の分類)  S種層別  1・無署名記事(一般の記事)

       一 4 一

(6)

2・通信祉記事 3・冒頭署名記事

4・末尾署名記事1(外部者)

5・末尾署名記事2(記者)

6・末尾署名記事3(略称による。 Q など)

7・外電冒頭記名記事(「ニェーヨーク十九目=小野寺正画派員」の如ぎ  もの)

8・無署名だが社を代表する立葉にある筆者による記事(社説,天声人  語など)

9・無署名で外部者たることが明らかなもの(天気予報など)

10・ [1】121こ同じ

4)紙薗一Eの位置による区分(1記事内の部分単位の分類)

 1・翠嵐し

 2・・標題・同名  3。 リード

 4・本文

 5・情報源・署名

 6・表

 7・写真や図・表などの説明  8。 T12}こ同じ

機械処理プログラム

P種層別・

       漢テレで作ったデータを電子計算機が処理して語 彙表を作るためのプPtグラムについては,石綿の論文が,流れの概略をしる している。このプPtグラムを作るに先立って, HITAC 3010による,卑語 情報処理の,当言究駈における最初の試みとして,漢テレによる用語総索引「

作成プログラムを作り,一一ZZの文学作品や新聞記事を資料にして,作錨の凧 例つき用語総索引を作った。本書,斎藤の論文は,これの報告である。木村,

田中の論文は,それぞれ,機械処理プログラムの一部分の報告である。

 作業の流れ  電子計算機による新聞語彙調査の作業は,次のような手順.

になっているQ

       − 5 一

(7)

韓に

⊃1幽;

ム分.訴 叛1三︸︸資料整備

媛本抽出

標本区画指定 長単位砂鵠 層別情報記入 漢ε1打鍵用斑︵稿清欝 蓼アレ打鍵セン孔 紙テ1プ修正 長機

ハ処、、轟吾理P械

e偉に

¥よ?る?

短単・位分鶴 よみがrなつけ

た同

゚語フ異

oi讐語

L別?の

1

分析研究

新聞語彙分析法の研究

 語のよく使われる慶合の測りかた  語彙調査の大きな自的の一つは・基 本語彙を求めることである。基本語彙の求め方には,いろいろな考え方があ

るが・大きな方向として・:Basic Englishのように,意味の分析によって基 本的意味を表わす語を求め,それらの組み合わせで表わせる事象の範朋から 基本藷の範囲を定めていく方法と・現実の発話や文章の用語を調べて・よく 使われる語を統計的に求める方法と,二つのいきかたが考えられる。われわ

れが当面用いようとする方法は第二のものである。

 語の使われる度含を統計的に求める方法は第1に使用度数をかぞえ,使用 率を計算することであり,第2に語の所属層を単位にして嵌現の範囲をかぞ

.え・一定の基準によって幅の広さの指数を出すごどである。そのほかにもあ りうるが,まず,この二つをたよりにする。

 今回の新聞の調査では,語の所属層について,前述のように,G.①。

S・Pと4種の層別を行なった。このうち,GとT,特に聖(話題)は,語の 拙現の幅を測るときの尺度として・おもに廟用しようとするものである。

 出現の幅を重視するにともなって,使用度数の方も全体をいっしょにした 総度数のほかに,各層内での使用度数を重視する考え方に傾く。各層内での 使用度の高さを「深さ」と称することにする。

 以下,語の使われる度合を測るための基本的な考え方は,使用度の深さと lIIH現する層の幅の広さとを二つの観察次元としていくことである。すると,

       一 6 一

(8)

一ド表のように,

  使用度

o現幅 深  い 浅  い

広   い 広くて深い 広くて浅い

狭   い 狭くて深い 狭くて浅い

1)広くて深い語

2)広くて浅い語

3) 狭くて深い語 4) 狭くて浅い語

の4群の語彙が得られることになる。広くて深い語は,文句なしに「よく使 われる」と見てよい。反対に,狭くて浅い語は,「あまり使われない」語で:

あろう。その中間にある二つの群が問題である。これらは,それぞれ「よぐ 使われる」といえると思うが,その意味がちがうのである。広くて浅い語が

もしあるなら,それは,その醤語(われわれが課題にしているのは日本語〉

の基本的構造にかかわる語彙であろう。狭くて深い語は,特定層内での「よ く使われる」語である。それがどんな層か,国民の言語生活に大事な意味を もつ層であるか否かによって,標準的に「よく使われる」といえるかどうか がきまる。

 語彙調査の結果,得られた語を,このように,使われかたの性格によって 群分けをしてみよ5。扱うデータは,新聞語彙調査のサンプルに指定されだ

ものの一部門,昭和41年12月に,それまでにできた入力データ長単位2万 余語をインプットし,テスト約にアウトプットしたものである。

 第1次語彙表の制約条件  長単位で切られた入力データを計算機で処理 した結果,見出し語として立つものの中には,ふつうの語彙表の見幽し語には:

眼て来ない語形のものがある。その一つは,活風のある語の活用した形で終 止形以外のものである。例えば「行った」という句から1ま,「行っ」と「た」とが.

拾われ「行っ」は「行く」とは別の見出し語に立てられる。もうひとつ異様な のは,付属語の連続である。「行きましょう」という句からは「行き」と「ま しょう」が拾われ,「ましょう」は「ましょ5」のままで見出し語に立つ。この ような条件のもとで作られるのが,今回の作業において,訂算機と漢テレが 打ち出して来る第1次語彙表である。

 こういう不便が除かれて・計算機の中で語形の整理がなされるようになる のは,計算引用吉語学(Compu七atiOllal Linguistics)がずっと進み,その上に

       一7一

(9)

:立って自動処理プログラムが組まれるようになってからで,それは・まだま だ将来のことである。屋下のところでは,pre−edi七のときに見出し語形を 記入しておくか,第1次アウトプットに中開処理の手を加えて再入力するか

のどちらかしか方法がない。おれわれは後者の方法をえらんでいるが・一こ こにしるす語彙分析の試行は,第1次アウトプットに何の手も加えない,いわ

/t: 変態的な語彙表を材料として行なったものであることをことわっておく。

 第一次語彙表のアウトプット  12月テストランで作った語彙表は,次 のような種類のものから成り立つ。

① 出典語彙表(*簡略五十音順に配列された見出し語のもとに,各語の出典   ナンバーがしるされ,原文にもどれるようにしてあるもの。見出し語だけ  ・は漢テレで印字してある)

 *簡略五十音順については,田中の論文を参照されたい。以下これを配

  ダ二丁と1,・う。

②度数順語彙表(総度数と順位とをしるし,度数順に見出し語だけを配列  したもの。見出し語は漢テレで印字する)

③配列順丁層別語彙表(簡略五十音順に配列された見戯し語のもとに,総  度数と,T,〜劉2各層内の度数とをしるしたもの。見出し語の印字は漢テ  レによる)

④ 配列順G層別語彙表(⑧と岡形式でG,〜G,7までの各度数をしるしたも  の)

 以上4種の語彙表のうち,②③④を用いて語彙分析の試行を行なった。

王位にどのような語があるかを一覧するために②の度数順語彙表の一部(度 数5まで364語)を以下(表1)に示す。

  表 遷

      慶 数 順 語 彙 翠

黛麟降 12004凸ド0

1,0361,

968の 51210 480を 448oに

ρ078901     ームー

361

343 325 304 296 290

響MO

一 vQ一

22V4西ドDハb7 唖■11111占

2801]

266た

2641 .

234で 2e81−

159ir

(10)

890123456789012345678901234567・8 1122222222223333333333444444444

53

56

   い るるうらと   のはのす  どつの  りは れ京た ﹂0もなクいあいかこしい一こでもま︻⁝だななぞ⁝他よに30こ東れ一

55 O4 X7 W9 W2 W1 U8 U8 U5 U5 T9 S9 S9 S4 S1 S1 S0

繧R53534333331282727262625雛 11

 いつ  5  2  10  ため23  にも

 NMOI

 前22  へ  や

59

62

65

69

75

84

91

95

        ろ   ○   ○        都  こでりMもるN瓦月京 1020れきす

かとまあ女型でな20¶あ歩715300後男東迄63!型撃そででみ4

21

20

19

18

17

16

 {  しかし15  入  なり  〈 14  する  普通

 明

 〉

一9

100

111

126

140

      3       

5

      0        た    ○    ら       ○

      後えけが  つでのし る  天業しもきがくら う    M酪 分 府が太   たて分M 自私政た臼ぱ方まれ30餐歌午考受だ中・とのへま夜れ4525倒商撃てとななな年よ5540/宝一う

13

12

11

10

(11)

真 い新の○はる 写代つ岡と二のよ905

152位9  いま,おり  き,共  こんな,女子  たのは,点  のが,ほか  問題,11  100, 8  11時,唱30 168位8  あと,インド  午箭,行わ  株,千代田区  たN・,男子  電,年齢  募集,まったく  れ,六  A, 35  18 M,100名  『,基 188位7  あなた,いい  音楽,麗  完備,きょう  経験,結婚  見,三〇  時,次  四,七謝  車,十分  揚舎,すぐ

 西恥晴着

多い,大きな 宅地,値上げ 調べ,ついて でした,ては 電話,とも 二,入○

不況,夫 米国,方針 ません,もう

臥られ

られて,られる 履歴書,145 170, 150

NMO4

235位6  委託,以上

一人,一丁 一番,うえ 映画,英語 応募,下さい 家庭,何 願書受付,近く 熊谷,限り 高校,高卒 旧債,今年 こんど,作家 由林,事件 社,祉員 社会,萩宿

ス*e .一ツ,そう

送料,回する だけ,だった だと,たり 当社,とは なお,ご人 ノ,はず 必要経費 郵送,有

ように,よく

わげ,KK

100円,2GO 12,望再○

一10一

288位5

 一・ge,うち  下車,可  各,楽団  学生,劇  結果,月  建築,現在  行監委,ことし  ころ,三了貝  三月,試験爲  四人,思い  社会党,若い  主張  主任教授  株式会社  渋谷区,十  置上,十二月  出来る,女性  小麦粉,人問1  薪しい,ず  世界,制度  早大,窓m

 第一,第: H]

 大蔵省,単  知ら,地下鉄  朝,輝  通信高校講座:

 動き,としで  どの,内閣  なければ  日興,二.一x  入学案内  認め,ぬ  のでは,のに  添い,入隊  発表し,;複  平年分,ほど  ましたが,まだ  もっとも, やつ  やっと,ような

 話,1時

 48,10時

一一一一一r

(12)

 度数順層別語藁表の作成  広さと深さの関係を求める足がかりはT,G の層別であるので,層劉の度数順語彙表が必要であった。ところが分析法の 考えがあとから追ったために,当初予定したプログラムには,層別語彙表は 配列順だけが考えられており,度数願がなかった。そこで②と③④との照合 によって度数順の慰別語彙表を作った。②の度数順語彙表を志とにし,その 語の配列順におげる位置をさがし求めて,層翔度数を転記した。この配列順 は,漢字については,頭1字の代表音訓で引くものだから・これを求める作 業は,国語辞書を引くように簡単ではなかった。層別語彙表は,配列順より

も度数順の方がまず必要であるととがわかったので・早速,度数順層別語彙 蓑を作るプログラムを追加したが・そのtペレーートは,今厩の報告には間に 合わなかった。よって,層別語彙表の配列順から度数順への作りかえは,す べて人為作業で行なった。サンプルとして丁層溺度数順語彙表の上位52位 まで(総度tw 24まで)を示したのカ㍉表2である。

 表 2

li MO

r j O

順位

1234567890工234567890          11111111112

総度数

3鹸

ぜ霧

2陳

−政 5

祉会

輔・羅

881837481965738189 4 117463 343  2 2111 1 11 817549 380883 46三221 112

1

4  44

州λ 哩上哩二

4701227616116911ーマ8 705109 196339 5143 3

9飼9日−縛上−  噌■

βOnU26りり1  1 11311311 11

11 U0 S5 S1 R1 R2 W3 R0 Q2 P8

W826718畷22541ー

イゐ      イ⊥

58ま一QV3

1吋■ ﹂←

5922421ま3

69臼q︶4∩V9臼

12ρ07ρDド0 11 5GG66525479 3 444113 3111 1 682G8135460064589547

03 X6 T1 S8

K36343230露92928262623201515109

1

6443229211331 11 49132655−8766..7631

1 1 6

10 婦・家

ワ・QVn◎14轟09りb冒り戸04︷3

02233i32166 339鯛   9酬 3

2! 8 11 芸・娯

2告 1広

郵%麗鴨留酪盟禦謎−駈㏄騨劉η手無螂珍 12     エ    一1 

1 41 R9

Q23332 25葛13 562 4343藪

8

(13)

21 Q2 Q3

b%26272829303132333435363738394041戯4344菊4647弼49505152 807734256 438 11111111  

1

289荏5 153 61132

舘寵緻68686565甜49翻藪414140留艶艶雛認器31器幻禦%%%雛騒雛鍛% 0674786356 1      

9扁

り向ρ◎nδ 

21噂←

1

9臼19偏 4n◎Qり0◎8

4 1

9臼9偏

2

1

482μり   一

1

1

1

8434024412112112 960420756︑1110

−︷よ   一1     

1

阿◎7000   1 628530872

  団上 −噌⊥

329453635

nδ009臼

ド01119耐

1

4 3

1

44P◎2 4nφ00 17 丞轟22

5 13

62.25242319422

工O

129ゼ 11 9一41

4⊥2ーム

621261762

9臼μり

3

89飼4

2 6 2

1

1121 .311855︑06335356132︐38︑02  り耐     −   一1    21     

3 1

1

11

27

21 18

210f

6 2 10 5 17

︽よQ︾4嘱

  1

9り9︼冨◎ 1

 各層内での度数分布調べと段階分け  表2を横に見ればel各語が各層に どのように分布しているかがわかる。例えば,最高度数の「、」(読点)は全体 で1036あり,その内訳は,政治記事に116,外交記事に15……そして広告 に146となっている。次にこの表をたてに見ると,各層の中で,何という語 が何回出現したかがわかる。例えば・政治記事の中では・「、」が116,「の」

が122,「。」(句点)が68……という具合である。政治から広告まで各層を上        一12一

(14)

;から下へだどってみると,:大体において,下へ行くほど数がへっているけれ ども,細かく見れば・必ずしも順番どおりではない。すなわち,各語は,層 三によって,出現のしかたにちがいがあるわけである。各語が,各層の中で出 現している度数が多い方か少ない方か,どの辺の位置を占めているかをつか みやすくするために,各層内での語の度数分布を調べ,便宜上5段階に区分

した。その結果は,例えば政治記事でいえば表3㊧ようになる。

 度数1が他と比較にならなく多いが,これは長単位の切り方のために,数 字の組み合わせなどがやたらにたくさん出て来るためである。これからの考

察をするのに,そのような無意味な数字列などを相手にしてもしかたがない ので,以下の分析では,総度教1の語を鮒象外とする。表3の政治記事内で の度数1の685語のうち,総度数1の語が駁8あるので,これを除くと残り 4ま167となる。このよ5にして三度i数1の語を除外し・総魔数2以.上の語に ついて,上記の処理をした結果,望とGの層溺において,表4.1,4.2のよ

うな段階区分を得た。      e

麟段 分器 5 布鷺

賢︑︑ 講語

丁数2216

  1 

1

3度

48直り一50r◎ワ・nり6PO443 ームー己←−確⊥22

4

54320987 1朔⊥−己ま一 13221121

◎りOOワ梱6 ユーユユ 1132

3

6    6 5   11 4   12 3   32

2

一13一

2 102

1 685

1

(15)

一山一

表44

TlT2

[v3 1 T4 1 [rs 1 T6 T7 lT8

T9

Tle

Tll 1 tl?12

段階隣翻蹴撚隣撚騨語数騨翻麟語数騨翻麟融{麟語数階下麟語数隣瀦

ユ22 116 74 35 19  7  6  3  2  1  2  9 20 61 269 361 8ピ0 1義9

イ⊥1 1 ρ04 39臼  −

9一30U4    1

戸0げ5

9日4

144 111 83 20 18  6  5  3  2  1  2 13 24 50 295 384 1

06 nδ9餌−

ハ◎9耐り04

農V良︶9臼00

274 150 116 35 31  7  6  3  2  1  3 12 30 104 477 626 9偏ρU

只︸9 イ⊥4 11 nU8 ρ01

18574432

nb49臼一←− 1 118 71 37 28  6  5  3  2  1

 2  7 15 42 268 334

32  1000

11  耀ユー 9偏  曜←

2 9臼ρ0 8 QUワ膨

噌⊥QU

りり490δ6QU

QV64009一

∩δ000白−

 2  5 13 51 241 312

7QV422

QUド04函Qり州⊥

839り一

 1  4  7 42 228 282 64亀2厚一8

 4∩09佃5 ワ嘔009碗−

 1  6 16 25 97 145

225    6122 87

  12

21 18

  27

 9  8   211 3  2   569 1   825 衷4.2 Lg−1.LG. .g 1−q3一 1−g.一4−1 Gsti g61.g−7 一1. qs l Gg l GiolGnlGi21Gi31Gk l qis.1 .gi一,

鯛彗数騰数i度翻穐数leetfU数騰数隆上騰数隆数熱意}穐数騰数騰数i墜吾数計数騰三 戸043

375

  2

353 191

  8

101 76   30

10

   8

26 i

   7 1S 6i2 g i213 38 215¥ 2 23 2ii¥ 6 11 21−5 G.8

102 1 59   16 7  6   27 3 54    43

  2

47.    33 32    23   156    20 5    13   233 Ul 3

 34 2196 3  19    103isg

 4

   1613

 3 i9 4 髪5

3  5 197

  4

98 66   2015 13   35 7

14 1

11

  2

10

97

51    430

29 g

6

  33

3 45    3i926 21

   6   11

6 a−」・i4 g i7i3

169 1

2  82    156  22  1841 S4 43

i24

  4

90 55   2e 8  7   35 5

(16)

2 1

昌曹

り榊 − 761 475 QVOOり爾−

 2 11

14

 1 23

79 7811 11240 2 3612 5212 51E. 1 le61 1 1451 1 102 1681 2411 193 2 31 1 103 152 2 30 1 97 156 2 15 1 30 59 6

 85

3 2  3811 525 4

 14

2 1 47 71

2 36i 2 32[2 7 1 12111 115

1 27 2e31 1781 46

g一 i78i 1 285 522 18

43

333

9臼環ム

473 この段階区分に従って各層内で度数順に配列した語彙表を示すと・次のようになる。(τについて,段階2までを示す。)  表5話題(T)層別による各層頻度段階風度数順語彙表(段階2まで)

一μα一

羅置治犀交1轟3済陽4働1程5会i函6際匿化躍方}熟ッ嶋1兜家隈1順怯12告

5の  122の  , 1161,

を曹にはがてとた

4

をにと 76654443 48025005

18

 一 144      の  , 111

15

努の0

嘘ムQり0り

SMO 83 ︒をはにが

︑を

V6544333 ︶0451210

︑の

10 o

がをにたはてとで

¢︶ρ0

70ド0 470

9臼9扁− 116

 を

111

 に

102

 と

96

 は

92

 て

91

 0

66 51

一三8 ︒にをてとがは 540987

9臼9細9偏−耀よ一

,, 13 8普通 13

10◎O◎−QV87 7ρ044の◎OUOO SMO 95k

,   64 女  11

   の { 11

︒︹︺を 9づ⊥ρ063 の︒をに 違4n60◎QU

971 .

0﹁lJ

9614 廻05ド04

︑の

56 fi MO 32

の・︹︺

225 177 166 157 146 馴MO 122

にをは︒とでて 433192 1任44︷40◎00

78697840

87655333

(17)

1麟卜

で  」 3  な、・

 r

 いる  ある   [  ]  し  から  この  屯  いう  ζ1と  ました

ど=の

なも

35

Wてた

987776654443・322098

1111111111111111

た   26  1   26

NMO1零3

 て   22

 瓢MO220

6と  再8に 5で   18ど

4二三0313た

2   12 も  11.  S MO5 lz[.[

い新   らど

な同4︹・︺かな5

いる いう 145

009888887777

イ⊥−

r  41 屯  38

」   37 ない  35 3[ ] 31 ( 3いる  い から

はつう 

る︑と

でないしあこ

つ.の 

いもだにれ はた

1144086544321100︑00

332221111111111111

F J いる ﹇ ﹈ インド こと い5 あ蚤 これ ところ 行わ 米国

28 Q7 P9 P8 P8 P4 P3 P1 P0

W776

ρD 6

    る 弓 らと. は. い でた﹁﹂いもい﹁かこしに︹.なや

商業 男 100 150 50 25e

10は 7が 6に 4て 3乏 、3た  で 租10 1 6 筆20

      る

てではがとたあ 2221111111 6528773100999

9臼9︼00219佃 0◎3Qり329臼−

30

窯NO

10 20 ﹇ ﹈ oo 慧天○ 歌 05 45 25 40 35

ます た t)

       都

り月      京  

月  で.

よ3﹁迄﹁〜﹁東!︿21ま﹀﹂=5歩/

27 Q1 P9 P5 P5 P3 P3 P2 P2 P0 P0

X8

8.∩6

7ρ041

9編9日9臼2

1111111111111111111 887766555443.3321111

(18)

!難一  府 だ政

2 N,N  これ  ため  また  対し 億上げ  その  より  か  しかし 考え

8 7 6は 6も いう6 国連6 61[ 61] 5で ない5 5 こと 5 など.5

gd MO4 7 ,g 6 こと  6 もの  6 ついて  6

170 6

3い 3110 3や 313 2み 2155 2不況 2ある 2では 2なつ 2いつ

510 5産業翔 5討論i樂 5会 5統一賃金2 5 5 4 4 4 4

この にも 30分 一部 午後

SMO

など 策京 晴着 2その 2でき 2み 11時 18礒 調べ 作家 必要経費

れめ

こた

9 9 9 9 8 8 8 8 7 7 7 7

いら のはた前 化礎B

なかしこでれ午話変三五 66666666 55

 るのつもるつ   M

︹あもいになあ人﹃訂勢 33333333333

5

5こんな 4535 5400 35e5 51291 51300

○  い○谷る分

30

二歩・0な入熊あ309唱

22222222

8も ます7 6 こと 6私 6ました 6ir 6b 5ない い弓5 5し 5その

1賦 7 筆再0 7と r7i rT 6楽団

6 通摺高6 校講座6 61 6 556

こと  1e

︵U O O O ハU

11ーイ⊥−

京りす 東あで上年

代2

7も ある6 その6 5株 千代田5 5区 男子5 5電 募集 100名4

4

0◎り ∩686◎n6

888887

(19)

lH◎Ol

問題 あなた 行監委 小麦粉 内閣 平年分 なつ ところ それ できよう 方針 社会党 機能強 江田 H三和41 年分 秘書団 では には にも

5555554444444娃4 44 4占QU3∩OQU

ジaネ ーブ協 定 責任 設備 2150 大蔵雀

       ○        

興い和06瓢の 府でが0篤しき ら  

日貿48大38141290¶10しこ=だ7政のな10国新動

2 9臼

44444444444 333333333333

 し      ろ

 か りて付が れいす こもるつす分いまり わい へし人なれ受だ夜ら若まやとでなあで自ついおき行た   府      て    て 停 渉地介し ののめれる後  はるれり澄し し 爆足 止当季対多もそたそす午整うのよらた入示発とは北止満

555555555544444444444444 444444444444443333333333

         は        ろ     う のは どれがてでらいの口好包 つの こ本  とよ

こでだなごたれのなった窓︸二心・なぞかと口中点あき 333322222222222222222 22

 日

 二  時らの京か○大原幡幡 分   りがは時

六第単複1かこ東ほ莞心確石入0凄し73なたの11四

     た       プ

はりつつ旨し    れけ 楽ぐろ弓馬一

でああと結でだへか女そ受中音すご墨池テ︹︺・

 ろ

のこ

555554444444444433333333

も︸ζ

555555444444444444433333

9 ミュー ジック に は 5 50 8 映画 英語 ス71ミー ニca開 化学 海外 アワー パtz ・一

     な   書      受

   真 ん子備験歴    齢 地話託募軍卒林員

73方写共こ女謙卑聾し30へ00年車宅電委応願事高山社 44 33333333 3 3333

777777777766666666666666

(20)

       どる    企  協  で 艮   でも のきまり合はんすずらめ小  僚会行行る七 へやまでぱへといお場てこ対は知認中業約閣議現実き十

33333333333333333 003

000◎ 3 70 62 43 および 三井山 修正 トヨタ ナイロ 売り 免税 51 60 66 110 164 137

3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3

もう 事件 二人 三丁目 四人 十二月 女性 やつ 恵美子 さん 私大 少年 審議 みとめ

Y子

 が   たえるき かたば方ま考れと

44444333333333

4カシミ ー一

糾ヤ

4題 4 関する 4 共岡宣 4

4検討し 4サイゴ 4ン 四条件4 出発 成果 それほ  ど  タイ  日本隠

ハノイ 反応 唯一一  ワニ

9近く 3 ように3

2やっと 3

2エンジ3

 ン

3∩δ0◎

者番手 著順切

9臼り臼 2 2 2 2 り向9臼 9偏9畠9臼04

10時 全日本 一〇〇 一一

Z

互い 山本 四五 話し合 松田 選手権 端歩 塚田 適 ナシ 200 e

∩0 00 り0 3 00 の0の◎

   ら 

 り分が せり

後な自な時ま限 3333333333333333

宿料社送K鋼︒ーらののたも 本のる捌㌫車

新送当郵有駁1020いかこもれで男4臼へれ七西下下可

6 6 6 6 6 6 6 6 5 5 5 5 5

55555555555

(21)

1鱒O︑−

敷務 総評 二田 本気

EEC

4293

3 3 3 3 3 3

       な   て    は  り

くうは  い ︐ きも れ  所でだま見わ れぐ なよの点れい見二大と二らノ営門のまあ意い計生多

33333333333333333333333

日教 会 区 鉄案      験任地谷下学  めもし

試主授温帯渋十地入内↓10たにかま8 上客年 会う築 以即今敏社そ建

ピリピリ 5 ビリ﹃リビリζり

5444444444塩444

(22)

1トゆH;︐

新   とつ  君 リン  雀   会日置

日祉書か定うか心宿彦ろラマ浦期治わ印可か議十五十七 朝洲調と予よわ意共晶ごサハご二二急使指憂し都二 二

3

3r3;333=3・3・33:3 33333333

3 3

る  ルン科大す オ定L

来長齢田薦一マ︑択攻遇期つ知価

      カカ竜田験息E口 出坪﹂院資神里セス選野選視学追通男増築マの無試利丁1

4︷44444曲4一 4444 44444 444444

(23)

1トひbひ一

木蚕ん・

硫酸  3 5時  3

  円      ん

月日酬いはつるきる0る前合せ語群

11510↑ないでだな女な後です4よ午﹃﹄.揚−二ま英−高

41

S4433333333333333333333

(24)

障ω

       ス     区     美  み

債 く 度究区一学表  ス島野分徳二佐業串込 而

国 ソ レよ 日月1.翻制 研 港  コ ←八 代 著 霞 バ  豊 本 ドD 悪 案 庸† 僧 腰お   科 額

3333333333333333.3333

3 n◎0り

(25)

−b◎群1

      考    隊ざて 部科  総代 水    大給料類選与給種呈兵くべ 学学含店元現建香高工妻済最支資書 賞昇職進新やす

33333333333333

3 3

39りnO3

3 3

(26)

ートう駅一

  院区説 ムる   地 

日ド

 無学野央蓄篇小価 二野え宝町⁝掌記問曇る 接接︻ム 垣壁大中中職長坪呈デ都答東南入バ不段車又平面ロジ

3 3 3 3 3 3 3 3

33333333333333

3

(27)

ゆ⑦

33333333333333333 3

       ンへ

書分日農雰転落2年瞥ほ臼馬蔵

叢36103014105122634210132845000ダル

(28)

 広さと深さの調査  また,表2にもどる。表3, 数を,段階点数に置きかえると表6ができる。

4できまった各語の段階を,段階点数と呼ぶことにするQ表2の層別度 表 6

一bo 一

  N

 の

  o

 を  に  は

 fil MO

 が  て

  と   [   ]

順位

123456789012         1∴11占

総酬・・ 1036 968 512 480 448 361 343 325 304 296 290 280

554444 44433

T2

v一一t一一Hwhn一..n一一一一一=V一

551442  閏3422

T3 544444444333

T4 452431 11311

T5 555444344433

T6 554444一34433

T7 554444244432

T8i T 9

  ,

544433533344

TIO

544443 33322

T11

4411224 1233

T12

554444544455

層塑舗点

VV−t7Kvt一一)一VN;AVsA2−vfx?V一

111111691111一

111111  1111

31710530582絹︑ 553443233333︑

(29)

 表6の右端2欄は新しく加えられたものだが・暦数とは・各語カミ度数の多 少にかかわらず存在している層の数をかぞえたものである。だから・層数 は,Tに関していえぽ1から12までの数となる。例えば・「、」は[Es 8を除 いて勉のすべてにあるから層数は11となる。合計点は・段階点数:を合計し たもの。層数は出現の幅を表わし,合計点は,幅の同じものの申での使用度 の深さの度合を示す。

 層数と合計点とによって,広さと深さを測り・広くて深い語から狭くて浅 N・語にいたるまで,語の群分けをしてみよ5。最初に示したように「広い」

「狭い」と「深い」賎い」を掛け合わせれば四つの群になるが,今は,それぞれ の次元にヂ中位」を入れて・九つの群に分けることにする。層数と合計点との 関係を考えると,層数12の語において,合計点の最大値は12×5で,60で あり,最小値:は12×1で12であるから・その値は60回転12までの整i数で

ある。仏様に層数11の語の合計点は55から11まで・二二10のものは50

から10までというふ弓になる。それぞれの中を,「深い」「中位∫浅い」のii三部 に分ける。分け方は・平均3.5から1.5までを「中位」とし・平均3.5をこえ るものを「深い」・平均1・5来命のものを「浅い」とする。層数1◎でいえば,

50から36までがr深い」,35から15までがr中位」,14から10までが「浅い」

となる。広さの方は,層数12から9までを「広い」,8から4までを「中位」・

3から1までを「狭い」とした。こうしてできる広さと深さの理論的配置は表 7のようになる。

  表 7

陣釧深 い}中 位}浅

2イ⊥0 イ⊥11

9

876PO4

60 一 43 55 一 39 50 一 36 45 一 32 40 一 29 35 一 25 30 一 22 25 一 18 20 一 15

42 一 18 38 一 17 35 一 15 31 一 14 28 一 12 24 一 11

21一 9 17一 8 14一 6

17 一 12 16 一 11 14 一 le

13一 9 11一 8 10一 7 8一 6 7一 5 5一 4

一28一

(30)

狭い

009佃−∴ 15 一 11

10一 8 5一 4

10 一

7−

3一

ド0009臼 3

︻21

4

 表6の母右端の合計点により,表7のわくづけに従って出語を分配したも のが表8である。G層瑚について岡様の処置を施したものが表9である。た だしこの表には,総度数6以上の287語だけがのっ:ている。したがって,纏

の狭い語で度数:が6以上ならば,ど5しても浅くぼならないので,狭くて浅 い群には一つも語が登記されていないのである。度数1までの語をこの表に のせれば,度数1は全部狭くて浅い群にはいるのだから,この群の語数がけ たちがいに大きくなるわけである。

  表8

語の使われかたの広さと深さとの閣係

 総慶数6以上の語(287)の層数別,頻度段階点数割一覧表(話題層別)

ll

[.

A広い

11

  10

(53語)9

8

7

ii・ 1

B中位

(152語)

6

5

1 深 い

53、 51の 41を40に

23 X MO

2 中 位

38と37。 35は35て32〔

31〕 31で 26「 26」

34た26ク21し20いる

30層目24。 23なし・23こと 22いう17では17だエ7など 16い

20も20ある19から18もの 17この16 .・14なつ14その 13には13これ13や12れた 21−13ところza東京鴛か 11ため11へ

1鶏こも10いっgよりg鳶if 9まで9あり9あっ9男 9なり

8でき8のは8たが

3 浅

11それ10する9う8ても

エOでも10なる 9ので 8なく7のが

一29

  私      間

 た7れ    時5しまう7 えるき6くか8よらる逸れ6いた

しば8なれ77点たつ 88ら7らて夜76ま

88876人7766 望口なと欝7中よあ次

20

     ま {がつ6t7ると5

8887677766 雪自へだとみ受とほて

10ェのがの7けきかは

(31)

i

4

3

1

C   2

(82語)

1

4壕MOエ

4SMO2

1119ます959女8−

82 87  8後 8ました 850

76737です7致府7午後

6他6上6方6つい6午前

1GO 7107{7普通6… 64

5205155東京都545525 5555一部595いま5おり 585揚合5二5米国 5ません5られて5150

5305歩500530分5歌 5405行わ4!4〈4>

4商業4年4共4こんな 411時4インド4『4S 4ついて41704英語4属債 4/3女子31003A 318鑓 3車3西口3宅地3値上げ 3調べ3電話3入03不況 3下さい3歓会

3(雪NO 1 33月3迄3〜

32月3fi MO 3鞭天0

3/3『斑053代3同新

3e5335 3晴ラ醤 3145

3『MO 42株2千代田区 2男子2電2募集210◎名 2完備2経験2羅歴書 2委託2応募2略書受付 2熊谷2高卒2作家2山林 2社員2新宿2送料2当社 2必要経費2郵送2有

2KK 2100  2200 2M再○

5十分ll−n・ts 5だった 5だと

5写真5たのは5問題 5望305L・い5きょう5見 5三〇5大きな5とも 5もう5近く5限り5高校・

5こんど5対する5たり 5はず5よく4対し4多い、

4夫L人4一日4うえ

4何4だけ 4とは4なお

4わけ

4二二〇 411 4年1齢 4六

4あなた4音楽4結婚4四 4七劇4すぐ4でした

4方針4られ4肚4映断

灘筆灘二隻11

4よう}こ 312

L︐.

一 30,一一一

(32)

・表9

 語の使あれかたの広さ深さとの関係

  総慶数6以上の語(287)の,層細別,頻度段階点数別一覧表(文種層別)

」\深さ

広さ\

  層数\

1 深い

2 中 3 浅

ll(53語)

A広い

擁・

j  h三一   − 唱 層 1 1    歳一    擁﹁︐..      弓4ド

16

PD4321 11111

OQり

8

B中位 一

7

(152語)6

5

4

3

76, 73の 66。61を

61番こ 60}ま

58と 53て

52た52で51が

40「39」36から

38{ 38] 321,N 2i

32なし・31し23など 35も30こと2?もの 28・27ある然この24−

23いる22では19これ 22い21だ20その16あっ 17ます16なつ15れた 14ところ

17や16より15へ

22用MO 19ク19東京 15にも15には13あり 13でも11前11考え 1δ ・・12いっ12まで12それ

12人11−11後10自分 10だが9れる9ながら 9との

141 115 1Q中9男93 9上 9つL、 8穣20 8受け

8のでsよう8こんな

10210です9女97

9東京都94 9政舟守86 8のは8問題6一部6あと 6年齢6児6大きな6:

6もう 6一番6イ可6とは 8ました7…7他7年6!

6{6〈696共6そう

18なる

14ため14か12ば 13なり10する

11臼本11とつ10み10方 9への9う

一31一

10でき10私leれて10なく leなら8たが8とき 7しかし

8また8ても8たのは8点 8はず7おり7まったく 7れ7いい7すぐ7B 6次 6られる

7駁107写真7き7のが 7ほか?87たい7結婚 7時7揚合7ません6夜 6闘6四6多い6とも6夫 6うえ6近く6tんど 6だけ5一日

5よる鰭305午前5十分 5ては5られ5一人5家庭 5独5社会5対する5だと 5わけ4高校

4ヌ寸し 4?予オつ 4三三〇

4ついて4られて4下さい

(33)

C   2

(82語)

1 8歩

5 lj MO3.

彗MO2 矧NO1

43月 4100名

5普通525520『いま511 511時5六5あなた5七翻 5車5でした5三聖5米国 5限り5今年5だった 5たり5なお5二入51

5ように

70 610 620 615600 6迄

62月  5〜 540 5イ曳こ 5株

5千代田区5電5募漿5r 5』5不況5熊谷4歌445

5554504/4女子三子

4経験咤地428 N栖口 4履歴書4英語4応募 4麟債4新宿4送料4当社 4郵送4100円3イン、ド 3A 3音楽3きょう3調べ

3入(=) 3方i−1− 3170 3150

3以上3映画3スポーツ

330分鞭MO3鞠天02 3商業3$MO53岡薪

30532GO 3353完奮彦 3145

3NMO43委託

3願書受ず寸  3高卒 3eF家

3霞林3必要経費3有 3KK 2晴着2値:上げ 2事件黛2002頸再○

4社員4よく312

 いま・fi 9によって,広くて深い語にどんなものがあるかと冤ると,次の 8語である。

  、の。をにはとて

 句読点とテニヲハがきれいにそろっている。句読点は・国語の文章の表言出 に絶対欠かすことのできないものであり・テニヲハは日本語の構造の根幹を・

なす語であることが,これでよくわかる。

 次に幅が広くて深さ中位のもの33語を藷類によって分けてみると・次の・

ようになる。

 〔助 詞〕

 〔助動詞〕

でがからなど

た ない だ ます

〔指承語〕 この これ その

も では れた

一32一

や より へ

(34)

 こ動 詞〕 いう し ある いる い あっ なつ  〔名 詞〕 こと もの ところ

 〔記 号〕 「 」 〔〕・(ナカグロ) 一(横線)

 助動詞では,単純な判断を表わすものがここにあり,動詞では,形式動 詞・名詞では形式名詞が集まっている。すなわち・詞の中で辞に近い性質を

もった形式的な語が・辞とともにごζに位置する。

 広くて浅い語は12語で次のとおりである。

  なるためかばなりする臼本とつみ方へのう

 やはり・形式語が大部分であるが・「日本」とい5語がここには、・っている のは,新聞語彙の特徴を示すものであろう。

 以上の事実から,日本語の基幹をなす語に,重要さの度合で序列をつけセ みると・表9の上部の配置からダ大体のところ次のよ5になろう。

 1テニヲハ のをにはとてがもからよりへ

 2単純な文末判断辞  た だ ない

 3 コ・ソのつく指示語 この これ その

 4形式動詞  する いう ある いる なる

 5 形式名詞  こと もの ところ ため

 表9で,幡の中位の欄を見ると,「深い」には1語もない。かなりの纏を もって出現し,かつ,どこにも深く存在するという語はなかったわけである。

中位の幡で,深さの「中位」と「浅N・」とをいっしょにながめると,回数7 と6のところに,「にも」rには」「まで」「それ」「あり1「いっ」「おり」「と き」「点」など,基幹的形式語のつづきが見られるが,そのほかにも注意す べきことがある。「ても」「でも」「ながら」「たが」「しかし」「また」など,

接続助詞または接続詞の類があること,「まったく」「すぐ」のような副詞 があること。また,「日本」につながる性格の語として「東京」「髄」「後」

「人」「私」「自分」などの語があることなどである。 「日本」や「東京」が この資料の範囲内における新關語彙的なものであることはすぐ感じられるが

「前」「後」「人」「私」「自分」などが新聞語彙的なものか,一般基本語彙的 なものかは,これだけではわからない。しかし・戸数5・4・3の欄を見る

       rm ,n,3 一一

(35)

と・「男」「女」「結婚」「東京都」「政府」「問題」「社会」「年齢」「家庭」「米 鋤「社員」など・人事や社会現象を表わすことばが見え・これらが新聞語彙 的なものであるととには疑いがあるまい。

 さらに・非常にはっきりしているのは・幅の狭いところに属する語彙であ る。「深い」と「中位」とを合わせて・一目見てわかることは,ここにある語の 大半が案内広告欄に属するものであることだ。求人関係の語が多いこと・ま た,「3月∫2月」という語があることから見てこの入力データが2・3月の 新聞記事であることもすぐわかる。また「電MO 1」は「①」のような表記を

さしているのだが・これらの特殊マークがどの層に属するかは表5を見れば

わかる。

 層による用語の特徴  広さと深さの調査から基本語彙を求めようとする 試みが・層による用藷の特徴の一端を明らかにするのであるが・また別の方 向から,層と用語との関係をさぐってみよう。

 もし,各語が層とは無関係で所属層の性格に左右されることがないのなら ば・語の各層への散らばりかたは・大まかに言ってどの語も大体同じ割り合 いになるはずである。それが実際はどうであるか・ある語はある層に特に多 いとか特に少ないとかい5現象があるだろうか。それを調べるためにまず各 語を層に頬して中性と考えた場合の層別理論度数を算出してみる。理論度数 は各層の層別総度数の延べの総語数に対する比率を算出し,その比率によっ て,夢語の総度数を比例配分すれば出せる。τ層別についていえば,層別総 度数とその比率は次のようになっている。

一34一

(36)

一cQα⁝

IT ilT 21T 31T 4

層別総度数12,080

1・・悸・

1 22sl 2,2761 g31 3,s46i 7731

贋三野・飾弓剰・曜u

iml e.s

li8・・い・1

pmt 7 T 81T g iT iOiT 111T 12

勾693い5・紳6「…88ド…1・・552 1

20,516 s.31 o.7i 7.2i 6.31 s,21 27.11IOO  だから,度数1036の1、」について,藺瑚理論度数を作れば,1036に10・1以下の係数を掛けて次の表の上欄の数値が得 られる。そして下欄の実度数と比べてみる。

[r ilT 21T 3 [E・ 4iT 51T 6iT 71T 8iT gl[v iO 理論度数1・・51・・巨・51・i・95「39186

u61 ls

1116

2741 4s

118 775 64

1 65

97

IT nl [r i2

1 s41 28i1

41146 1,036 1,03. 6

参照

Outline

関連したドキュメント

   できるだけ,その表記を採用した。画面の表記が複数ある場合には,もっとも標準的な

⑧ 今園の用語調査は,電子計箪機を用いて行なう第一回のものであるので,技術的に必ずし

「タバコ(タバコ)/たばこ(たばこ)/煙草(たばこ)」のように,()内

 10.記録・通知 新聞紙面の中で最もドライな情報に満ちた部分。経済欄に

の区分でも上位を占める傾向があり,どの層別区分において,より特徴的かと

 今,このたびの調査において得られた語の使三二を二三にするならば,それはこの報告轡の第

ということばをモットーとした(『国語研究所報告43』:5)。ただし,実例を重視し,調査にカ

理に基づいて編纂されたもので,語源はもとよりその語が文献のうえで最初に使われた年(初lki