幼児期における運動能力の構成因子についての研究
著者 降旗 義而
雑誌名 紀要
巻 30
ページ 32‑43
発行年 1975‑12
URL http://id.nii.ac.jp/1118/00000857/
Creative Commons : 表示 ‑ 非営利 ‑ 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by‑nc‑nd/3.0/deed.ja
幼児期における連動能力の構成因子についての研究
降 旗 義 而
緒 言
現在まで行なわれている幼児の身体適性及び運動能力 の測定は,青少年や成人についての体力の要因に関する 考え方や経験を通して作られた諸テストを用いているも
1) 2)
のが多い。一方松田や松浦は国子分析を通しての研究か らr幼児の身体適性及び遅動能力の構成因子を抽出し て,松田は平衡性,柔軟性筋九 瞬発筋力、全身の協応 性と名づけ,松浦は男女で共通のものとして脚の瞬発筋
九墟九身体協調能九柔軟能力と名づ机男のみに
抽出された因子に静的平衡鮭九 女のみのものに平衡能 力,筋持久力と名づけている。そして、それぞれその抽 出された能力を測定できると考えられる組テストを作成 して発表している。このように綿密に研究されたもの も,その根底には,体力や運動能力はいくつかの構成要 素を仮定でき,またその要素に対応した運動毯目があっ て構成要素を測定できるという仮定の上に成立している ものである。この仮定を成人や青少年に適応させてみて 正しくても果たして幼児に適切かどうかは疑問のあると
ころである。
Larson,LA.ほ次のような運動能力の構造に関する8)
仮説を発表している。
Skills Objective
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幼児においては,動的あそびの中で獲得する技能の主 たるものはここにかかげてある基礎運動技能(Fundan一 entaImotorskiIIs)が大半である。最上位のスポーツ 技能は猿得しようとするスポーツスキルを反復練習する ことによってはじめて獲得される。かかる意味において はある種目のスポーツスキルを猿得するということをも そのスポーツ技術に対する神経回路と筋肉が除々にでき あがってはじめて可能であることを考えると,ある運動 動作に対する神経回路と筋肉はスポーツスキルとある軽 度の対応関係があるということになる。運動能力の構造 に示されているnotor skills以下の要因が運動のトレー
ニソグ(training)や練習(practice)によって向上する とき身体適性(fitness)が拡大されて,スポーツスキル の獲得に役立つであろうことは勿論であるが,幼児にと っては成人や青少年にとって簡単に見える形式の運動で あってもいろいろの運動経験や競走場面を体験している 者と遣って,スポーツスキルを獲得するようなある程度 の練習によらないと,例え示範者に示されたフォームが 模倣できたにしても,フォームの模倣は勿論重要な条件 ではあるが,それが必ずしもできる限りの能力が発揮で きる心身の機能と直結できるとは考えら・れない。
SPECIFIC SPORTS SKILLS
Ex.basketball;pasS,running 血00ち jump血0七,etG,
† ↓
FUNDAMENTAL MOTOR SKII,LS runnlng,throwing,jumplng,
Vaulthg,妃cking,Climbing
† J・
FUNDAMENTAL MOTOR ELEMENTS
bヨ.lance,丘exibility agility,
accuracy,SPeed,COOrdination
† J
PHYSIQUB AND ORGANIC FUNCTIONS
physiqtle;Stature,WejgIlt,etC.
Organic function;皿uSCular strengtb,
 ̄  ̄‖ビ亘紹王臼fe印1℃卿fu∬Cti呵 ̄ ̄ ̄−
endurance,etc.
CAUSE すなわち能力の測定においで吼
OrganlC Objective
EFFECT
いろいろな競走場面や遅効のスキル を体験し獲得していて,簡単な動作 の運動ならば十分に力を出すことの できる学習効果の転移の敢制が働く ほどに発達してこないと,それぞれ の測定種目の測定要領に示された動 作の模倣学習の程度をとらえるくら い㌣こすぎないということになる。こ のような結果はいくつかの運動を幼 児に行なわせてみて,青少年ならば かなり関係が当然でてくるであろう と思まっれるような運動種目間でも関 係がなかったり,関係のないと思わ れる運動に関係がでたりというよう な現象となってあらわれると考え る。
以上から,運動適性及び運動能力 長野県短期大学絶家
の構成国子もしくは行動体力の要田と称されるような因 子に対応して,それらせ測定できるような運動の種炉が あって要田測定が可能という仮定が一般暫こは適当として も,幼児にそれが適切かどうかを検証するために,本研 究では運動の測定項目相互間の相関係数を用い,偏相関 係数やサーストソ(Tburst0ne,LL)のセソトロイド 法(centroidrnethod)からの多田子分折汰(multiple factors01ution)を用いて検討した。
方 法 1 測定項目
東京教育大学幼児運動鮭カテストすなわち25m走(速 度),立幅とび(閣発力),ソフトボール投(協応性),
両足連続とびこし(敏捷性,協応性),棒上方足立ち(平 衡性),長座体前屈(柔軟性),体支持持続時間 (筋の持 久力)の・7種目を採用,それに小学校4年生以下に文部 省で行わせはじめたテープとびこしくぐり(敏碁性,功 ち性)を若干幼児むきになおしたもの,それに幅5cm 高さ5cm長さ10cmの横木を3mの距離にあるビニール テープで裸示した枠の中へ5ケを1つずつ運搬する横木 はこび往復走,および数取器による片手拇指タッピソグ
(小筋運動の反応速度)10秒間を加えて測定項目とし た。はかに身長と体重は健康診断時の資料により,年令 披5月20日現在の満年令を用いた。
測定項目は両足連続とびこし,テープとびこしくぐり
(4才児はくぐりとびこし),積木はこび往復走など全身 の協広隆や教卓性を測定すると考えられる項目が多い が,これは緒言で述べた阪説の相関性をみるためであ る。.小筋運動は神経系の発育発達と関係が深く,幼児時 代紅は知的能力や運動賠力や手先きの器用さなど発育発 達匿平行関係がありはしないかと考えてつけ加えてみ た。
2 測定方法
東京教育大学幼児運動絶カテストは制定されているテ ストの要領によって実施したが,その概要を述べると,
(1)25m走;30mの直線路3′一4本をつく り,25mの ところを標示しておく,.幼児はスタートライソを踏まな いようにし,足を前後に開いて立ち用意の姿勢をとる。
合い図係りは小旗をもってスタートライソの斜め前方に 立ち合い園をする。1回実施1/ェ汀砂まで測る。
(2)立幅とび;床に幅2・m位のビニールテープをは か,その線に垂直の訂盛線を用意する,幼児は,はだし になる。両足同時踏み切り・でできるだけ遠くへとぶ,雁 み切り線と着地したかかとの位置との最短距離をcm単 位で測定し,2回測定しよい方をとるげ
(3)ソフト・ボール投
ソフト・ボール教育1号4個以上用意,エm間隔で設
第30号1975
球線を引いておく。両足を前後に開き,前足が制限線を 應まないように立ちオーバースローで遠くへ投げる。落 下地点を確かめ最短距離をm単位一円則定する,(m未満 は切り捨てる)2回続けて投げよい方をとる。
(勾 両足連続とびこし;横木はこび往復走と同じ積み 木(幅5cm,高さ5cm,長さユOcm)10個を用意,4.5 mの距離に50cmごとに印をつけそれを中心にして10個 の横木を並べる。この10個の横木を1つ1つ正確に迅速 にとびこす,孟秒単位で鵬2回実施する、。記録はよい 方をとる。
(5)棒上片足立ち;平衡棒(幅3・C叫 高さ3cm,長 さ30cm)用意,幼児は靴下をはく,被験者は支持足を まっすぐ伸ばして棒上に載りもう一方の足を床から離 す。あげた足が床,棒.支持足にふれた時は失敗,また 支持足のひざが曲がったときも同様である。失敗するま での時間をユ/⊥0秒単位で測最 右足,左足交互に2回ず つ行なあせ榔定する。
(6)長座体前屈;机の上に足を伸ばしてすわり,かか とを20cm静く,被験者は両手をそろえて伸ばし,足の 間に置く,上体を前屈しながら両手を前方にできるだけ 伸ばす。指先が適したところに印をつけ,一かかとの線か らcm単位で測定する。線に達しないときは「−」の符 号を計測値につけておく。
(7)体支持持続時間;・被験者のひじの高さ位の机2個 を用意し肩幅分だけあけておく,その間に幼児を立たせ る。用意で両腕を曲げて机の上に手を置き,始めの合図 で両腕を伸ばしながら足を床から離す。できるだけ長く その姿勢を保たせるα1回だけ測定する。
((1ト(7)の測定で2回実施したものはすべて記録した。)
(8)テープとびこしくぐり(4才凪 くぐりとびこ し);小旗をさす台㌣こ棒をさし,2cm幅のゴム敵を1.5m 用意し30cmの高さにしぼりつける。テープより1m離 れたところに出発線をビニールテープでつくる。被験者 をそこに立たせ,合図で5才児はまずテープをとびこ し,次にテープの下をくぐりぬける,これを5回くりか えし出鰍こ手をつくまでの時間を1/10秒単位ではか る。測定者は数を1回,2回と数えてやる。4才児はま ずテープをくぐら填てからとび越えさせ,5回目のとび 越しが終了した時までを計測し,被験者にはそれから運 動の終了したことを知らせる。2′一3回練習した後ユ回 計測する。
(9)横木はこび往復走
両足連続とびこしと同じ横木10個を用意し3mの距離 をおいてビニールテープで幅ユ5cm長さ70cmの枠をつく
り,片方の出発点となる四角形の方に5箇ずつ横木を入 れておく。被扱者は出発点となる横木の入った四角形の
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方にト運びこむ方の四角形を背にして向いて立ち,合図 で横木1つずつをもって運搬する。二人同時紅競走的に 行なわせる。殿後の横木を運びおえた時の時間を1/10秒 単位で測定する。練習を1回行なわせた後に1回実施す る。
脚 数取器によるタッピソグ(tapping);数取券の指通 しに人差指を入れて片手で数取帯をもち,抱指でできる だけ速く打点部を叩く,10秒間実施する。右手,左手と 交互に2回ずつ実施する。1回練習をしてから実施す
る。
3 対象 本学付属幼稚園の全園児を対象にしたが,
年長組(5′、ノ6才児)は男30名,女29名,年少組は男29 名,女28名であった。
4 測定日時1975年5月下旬に東京教育大運動能力 テストと片手拇指タッビングを,6月上旬に横木ほこび 往復走とテープとびこしくぐりを午前中に実施した。
因子分析は相関係数の倍額性に関係する。相関係数の 誤差は因子負荷最における誤差に反映する。したがって 充分な大きさの標本を得ることが要件(200名ほどは必 要といわれている)であるが,幼児においては正確な動 作で興味をもたせて行なわせることが大変むずかしいの
表1各測定項目の平均値,標準偏差
で今回は研究における方向性を探るという意味で,被験 者は付属幼稚園児のみにとどめた。
結果と考療
1各測定項目の平均値と標準偏差
2回の測定を莫施したものは大きい方の値をとった が,棒上片足立ちは右足の最高と左足の最高値との平均 値をとった。タッピソグほ右手左手各2回実施した中の 最高値をとった。衰1に結果を示した。
2 洲定の倍額度
2回実施しているものについては,同一の被験者に同 一の検者が同一テストを二度くりかえしているので,そ の二度の測定値間の相聞係数をもって測定の信頼度とし た。ただし棒上片足立ちと片手拇指タッピソグは右およ び左の最高値を取り,左右の足または手の中,数値の大 きい方を効き足もしくは効き手と考えて∴効き足も.しく は効き手の方とそうでない方に数値を整理して相関係数 を算出した。結果を蓑2忙示したが,年少女の棒上片足 立ちは.457の催しか得られず信頼度は低かったが,他は すべて.600以上で測定値の借顔性はあると一応判断され た。
3.750 5.349 2,980 0.770 16.361 2.706 1.330 6.754 6.068
3.6上組 3.590 1.762 0.586 14.296 1.091 0.993 6.970 5.023 25 m 走sec
立 幅 と びcm ソ フト・ポール投 m
両足連続とびこしSeC 棒 上 片足立ちSeC 長 座 体 前 屈cm 俸支持持続時間SeC 横木はこび往復走SeC テープとびこしくぐり SeC 片手拇=指タッピソグ 回
∴
…;…ヨ…‡
49.241 46.405
1葦…∃
5;莞ll;…:謂8≡:≡…≡
2.300 3.292
3 軸足項目間の相関
表3に年長,表4に年少組の相関マトリックス(地e
natrix of correlation8)を示した,蓑の上段には相関
係数の有意のものを※印(5%の危険率),※※印(ユ%
の危険率)で示してある。年令別性別を問わず25m走と 他の測定項目間との間に有意なものが多い。男は年令,
身長,立幅とび,ソフトボール投が他と相関するものが
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多い。年長男と年少女はその他にテープとぴこしく ぐ り,年少男は横木はこびが他項目と有意性があるものが 多い。全件的債向としては女子の方が有意性のある相関 係数が少ない。
4 偏相関係数
年令や体格(身長・体重)の与えている影響を相関係 数から除去すれば,ある程度其の遅効項目間の相聞に近
長野県短期大学紀要
表2 測定項目の信頼度
〔注〕25m走,体支持持続時間,硬水はこび往復 走,テープとびこしくぐりは1回実施しただけ である。
5)
づくと考えて,次の公式をつかってそれ等の影響を除去 してみた。
変数Ⅹ1,Ⅹ2,………,Ⅹnの多元相関においてⅩユ,
Ⅹ2に関する偏相関係数(精しくほⅩ3,Ⅹ4,……・・・,
Ⅹnの影響を除いたⅩ1,Ⅹ2の偏相関係数)rユ2・34……nは
r12●34…=一n=
ただし
R=
rllrユ2…=◆rln r21r22日…r2n
rnユrn2日●◆‥rnn ーRユ2
1/RllR巴
r22r23……r2n r32r33……r3n
rn2rn3…Hrnn
蓑5に偏相関係数を示した。各欄の上段には,25m走,
両足連続とびこし,横木はこび往復走,テープとびこし くぐりについては,他の測定賓目では数値の大きいもの が優れた成績なのに,数値の小のものが速いため正負の 符号を変えて示してある。次に検討をする因子分析はこ の符号を変えた上段の相関行列によって行なった。表中 相関の有意なものは一肌 =印(それぞれ5%,ユ%の 危険率を示す)で示した。有意性の有無の検討は次の公
6)
式をつかった。
七。= Rl/ 訂二五
/ ̄1」R㌢ (Ⅴ=n−k)
ただし R==r12・84…n,七。は七の実現値,
Ⅴは自由度,(nは被験者数,kは測定項目数)
年令や体格の影響を除去すれば,\幼児運動能力テスト と名づけられてつくられているテAb粟Lどの年令にも妥
第30号1975
当性があるはずであるから,少なくとも男子および女子 別に年令という枠をはずした上で相関係数に同じような 債向があらわれてよい筈である。表5の2にり このこと を相関係数の有意性のある,なしの上から検討するため に,有意性あるもののみを取り出して示した。表に示し た数値の意味は,例えば男子の年長では25m走と立幅と びに相関が見られるの匠年少では相関がない,このよう なものの数値を調べ一覧表にしたわけである。これによ ると男子は25m走,立幅とびト横木はこび往復走,テー プとびこしくぐり,ソフトボール投,両足連続とびに約
%もしくはそれ以上のものが測定項目間で相違がみられ た。女子も若干測定項目は異なるが同様にかなりの相違 がみられたが特に25m走6,両足連続とび5と半数以上 であった。男女間の差異は年長が多く,年少は組別によ る相達より少ない。この意味では年長児の方が既に性差 が多くあらわれる年令段階に到達しているといえる。
表5の2 偏相関係数で有意性のあるものの相遵 男女別比較
テスト項目 男l女座長l年少
1 25 m 走
2 立 幅 と び
3 ソフト・ボール投 4 両足連続 とびこし 5 棒上片足立ち
6 長 座 体 前 屈
7 体支持持続時間 8 帝木はこび往復走
_.● _J ヽ −J tサ ー_.1 J J◆
テープとびこしくぐ
り
10 片手拇指タッピソグ
表5の2が示すように,かなり年令別,性別に相違が みられるということは同一の組テストでは幼児の運動能 力の田子を探ることがむずかしい換言すれば測定項目を 年令別,性別に変える必要があるということである。
5 田子分析
7)
(1)因子分析目的の仮説は次に述べるような事柄であ る。
いま,標本特性を記述するような多種にわたる変畳が 与えられたとする。一般にこれらの変畳ほ相互に独立で はなくて,ある程度の相関を有するのが普通である。せ こで,これらの各変畳全体に共通の何らかの基本的な因 子が存在しているであろうと仮定する,これを共通因子 と呼ぶ。因子分析ではこの共通因子を探り出し,各変畳 がこれにどの程度寄与しているかというウェイト(因子 負荷量−factOrloadings)を求める。この因子負荷畳の 大小により与えられた多層の変畳をいくつかの変畳にグ
35
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ループ分けして整理し,その結果標本特性の記述を簡略 化する。
この仮説における共通因子が,既に多くの研究者によ って述べられている,平衡性,敏捷性,筋力,瞬発九 筋持久九 スどこド,柔軟性,協応性などの諸能力であ る。困子分折の結果これらの諸能力のうちの幾つかを解 釈できるような因子負荷量のグループがみつかれば,幼 児にもそのような運動能力の構成因子を表現できる適当 な測定項目すなわち運動形式があることになる。しから ざるときは運動適性の発達段階から考え緒言の仮説で述 べたように否定される。
(2)国子分析の実施
衰5の上段の相関行列に基づいて,サーストソ(T九一 urstOne,LL.)のセソトロイド法ここではよく用いら れている完全セソトロイド法の手順をほどこし表6の因 子負荷量を得た。表の下段gF勘は各因子ごとに負荷畳を 平方和したもので,gF2/N(Nほ項目数)は全分散の 中で各因子がどの程度占めるかの割合,あるいはそれが 説明し得る簡因を示すと考えられているから,年長男
64.4%,年長女61.6%,年少男54.7%,年少女56.5%が 説明できると考えてよい。
表6の因子負荷畳からではグループ分けはむずかしい ので更に基準軸を直交回転(Or地OgOnalfotation)する 方法によって,サーストソのいう単純構造に近づくよう にして得た因子負荷畳を示したのが表7セある。
蓑7の2に本研究では被験者数が少なかったので,
.400以上の因子負荷畳を示すものを抽出して示し,共通 国子の推定が容易にできるようにした。表の右端には今 まで考えられて早るテスト曜日が示すと思われる運動適 性若しくは運動能力の構成因子をあげてある。
(8)因子負荷量の解釈(衰7の2に.よる)
打)男子 年長組; 第Ⅰ因子はソフト・ボール投と 棒上片足立及び横木はこび往復走である。協応低平衡 性,敏捷性と全身協応性がそれらの種目では考えられる が,平衡性も四肢と目の協感動作で成立すると考えれ ば,それ等に共通する因子は全身協応性と強いて推察す れば名づけることができる。
第2因子は両足連続とびこしに特に高く負荷し,テー プとびこしくぐりと,タッピソグにかなり負荷してい る。大筋運動という立場からとりあげれば,敏捷性協応 性が考えられる。更に小筋運動の反応速度を考慮すれ ば,反復する敏捷性田子と解釈できる。
第3田子は立ち幅とびと横木はこび往復走の負荷が高 い,棒上片足立ちには負の負荷がみられたが,正の因子 だけからみると積木はこび往復走はストップ,ダッシュ の繰り返えし動作であるからL立も幅と逆と臓__
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は脚の瞬発力と考え得ることができる。
第4因子は走,眺一投の測定項目とテープとびこしく ぐり特匹テープとびこしくぐりに負荷が大きいので全身 協応性と癖察セきる。
第5因子は体支持持続時間のみに負荷がたかいから筋 持久力と考えられる。
年少組;
第1国子では25m免 ソフトボール投,横木はこび往 復走に負荷が高いその中でも25m走と横木はこび往復走 に負荷が高いから,スピードの因子と考えられ∴更にソ
フトボール投と横木はこびに共通する領域として協応性 を考えればスピードと協応性と解釈される。
第2国子は体支持持続時間とテープくぐりとびこしであ る,この因子の共通領域ほ解釈が困難で不明ということ になるが,筋力の静的持久性と動的持久性と考えると筋 の持久力という特性がうかんでくる。
第3因子は立ち幅とびと両足連続とびで立ち幅とびの 方がより負荷が大きいから瞬発力と解釈される。
第4因子は25m走と片手拇指タッピソクで大筋運動の 速度と小筋運動の反復速度ということから共通額坂はス
ピードということになろう。
第5国子はソフトボール投,両足連続とびこし,テー プくぐりとびこしで共通領域ほ全身協応性であろう〇
第6因子は棒上片足立ちのみに負の負荷がみられたが 不明である。
回 女子 年長組;第1田子は立ち幅とび,棒上片 足立ち,片手拇指タッピソグにかなりの負荷がみられ た,共通領域をこれらの測定項目からさがすことは困難 である。
第2因子は両足連続とびと体支持持続時間,特に体支 持持続時間に高い負荷がみられたから筋持久力と考えら れる。
第3因子は両足連続とびこしに正の長座体前屈にかな りたかい魚のまた立ち幅とびに負の負荷がみられた。南 足連続とびと立幅とびという共通鯨域がみられそうな測 定項目に反対に負の負荷畳があらわれるということはな い皆で,この点から考えてもこの因子は不明ということ がいえる。
第4国子は25m走と横木はこび往復走でスゼードがそ の共通領域であろう。
第5田子はテープとびこしくぐりで全身協応性,敏捷 性と考えられる。
年少;第1因子は多くの測定項目に負荷がたかく不 明である。
第2田子は25m走,長座体前凰 片手拇指タッピソグ
」賢缶かい負荷がみられを,.長匪体前屈を無視すれば年少 長野県短期大学紀要
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