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平成 2 0・2 1 年度教 育学部 プ ロジ ェク ト推進支援事 業 報告書

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Academic year: 2021

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平成 2 0・2 1 年度教 育学部 プ ロジ ェク ト推進支援事 業 報告書

1.プロジェク ト名 :

理系 ものつ くり工房 「 テクノ ・スタジオ」設置プロジェク ト 2. プロジェク ト担当者

◎ 井上祥史,田中稔,宮川洋一,重松公司,名越利幸,八木一正,武井 隆明.

谷藤 仁 ( 実践セ),佐々木圭一 ( 技術科).

3. 概要

学校教員養成課程で理系 ものづ くり教育を推進す るために,実験や ものづ くりを行 う環 境整備 と講習会テキス トの作成 を初年度に行 った.そ して次年度に実験実習や公開講座 を 開催す るとともに実技講習会を開いて工具使用のライセ ンスを与え, 自由に実験や工作が 行える 「ものづ くり工房」の運用試行を行った.

4. 日的

本プロジェク トは学校教員養成課程で理系教育を推進す るために,理科実験 ・ものづ くり環境の構築 とカ リキュラムの策定を目的 としたものである.学校教育における児童の ものづ くり体験による視覚 ・聴覚 ・身体感覚を伴 う学習活動は, バ ランスの取れた発達を促 すために重要であるとの立場か ら,教員養成課程の学生が理科や実験そ してものづ くりの 苦手意識 を払拭 して,主体的に授業の構想が立て られ る力量を身につけることを最終 目標 に,実験 ものつ くり環境の整備 ・運用 とテキス ト作成 を目標 とした.

5. 実施計画 と方法

(1)実験 ・実習ができる環境整備 を初年度で行 う.

(2) 実験 ・ものづ くり需要の喚起

(3) 学生 ・ 院生が学年 を問わず必要や興味に応 じて 自由に教材作成や新 しいアイデアの 作品を制作する空間 として位置付け , 「 テクノ ・スタジオ」 として常時開放す る.

(4)木材,金属,プラスチ ックな どの簡単な工作ガイダンスを受講 したものに使用 ラ イセンスを与える.講師は最初は教職員が行い,後に学生ボランティアが務める.

(5 )アイデアの提案を募 り,優れたものには素材、工具な どを補助する.

(6) 高度な工作が必要なものは,木材 ・金属 ・電子情報実験室等で専門的な指導を行 う (7)退職教員など学外協力者 を募 り,理系 ものつ くり教育活動の拠点 として定着を図る (8)2 2 年度 より開始 され る小学校理科 B と連動 した実習 ・制作活動の拠点 とす る 6 :取組状況

6.1 H20 年度の取 り組み (1)環境構築

改修 のため臨時に共通実験室 ( プ ロジェク ト室) に作業台 1 0 台,椅子 40 台設置.

(2 )工具の整備

紙工作,プラスチ ック加工,木材加工,金属加工,電子工作,計測分野か ら必要最低限

ー1 0 2‑

(2)

の工具類 を,基本工具,汎用性 ,使 いやす さ,安全 、最新 の もの,そ して電動工具 も積極 的に取 り入れ るとい う視 点で選定 した.表 1 に工具 リス トを示す .

個 数

1000m m3本300m m 5 本

まさみ 20

工作 はさみ アルミ 銅版切断 5

NTカッター 20

カッティングマット 360x520mm ー0

NTデザインカッ

曲線切り 1

コンパスカッタ 円切 り ー

ガンタツカー 布留め 1

セメダイン 20

ホットメルト グルーガン 接着器 5

発泡スチロールカッター 熱線 1

アクリルカッター 20

まと目抜き 6mm 1

10mm 1

喜 木工

ぎ 片 刃 の

ゼ ッ ト リ ー

0

5

≡ 紙 や すり

書180 20

4320 20

≡ 木 工 や す リ セ ッ ト

5

本 租

1

≡ 両口 げ ん の う

10 5

t ■ 〕

… ト リ マ I

6

… ′ く ‑ ル

中里 2

…くぎ 32lTlrn 2kg 1

45mm 2kg 1

l

3

本 セ ッ ト

2

センターポンチ 5

ペンチ 150mm 10

ラジオペンチ 125mm 10

ニッパ 125mm ー0

プライヤ ー0

金 きり鋸 5

金 きりはさみ 直 2

曲 2

取 り付 け万 力 60mm以上 5

鉄 工 やす り 取 っ手 つきセット 5

スパナ 両 ロセット 1

六 角 レンチ 8本 組 み セット 1

金 床 2kg 5

ドライバ ー + 中 10

‑ 中 10

+小 10

表 1.工具 リス ト

(3 )講習テ キス ト作成

・木材加工 :糸鋸盤 によるコースター作成( 1. 5 時間用) ,ペ ン立て ( 1. 5 時間用)

・金属加 工 :真鈴材 のネ ジき り ( 1 時間用)

・電子工作 : LED 点灯 ( 1. 5 時間用),点滅回路 ( 2 時間用),オシロス コープの使 い方 ( 1. 5 時間用)

6. 2 H21 年度 の取 り組み (1)授業

・小学校理科 A ( 理科担 当):

後期 1 コマ 40 人 .物理実験 .

・総合演習 ( 学校教育担 当):

前期 1 コマ 22 人 .

三線作成 ( 木材お よび金属加 工, 演奏) .ライセ ンス発行 22 名 .

図 2 .カンカ ラ三線

3

(3)

(2 )講習会

・夏期講習会 :平成 21 年 9 月 8 , 9, 10, 14, 15, 16日の 2 週 に渡 って木材加 工 1 テーマ,金 属加 工 1 テーマ,電気回路 2 テーマ をそれぞれ 6 回枠準備 .ライセ ンス 5 名ト

・冬季講習会 :

12 月 24日木材加 工,金属加 工 を準備 .参加者 な し.

・春季講習会 ( 準備 中)

t 漂 ∵ 酵 賢 . . 喜 ∴ ̲ ̲ . : ̲, ̲ g i = ̲ ̲ . 図 4. 夏期講習 (1)木材加 工

夏期講習 ( 2 )金属加工

F ・ ' 蒜1 .I . I, ‑ チ

軍 ‑ ,̲ i l t . 夏期講習 ( 3 )電気工作

・地域幼児教育セ ンター公開講座 :

8 月 29日, 1. 5 時間.幼稚 園教諭 20 名 .工作 コミュニケー シ ョン ( 動 くお もちゃ

‑1 0 4‑

(4)

風 に向かって走 る車 ( 図 5)、ブー メラン)

・地連セ ンター公開工作教室 : 12 月.

小学生対象.学生 3 人で素材作成 . ひ らめき 21 の素材 (ソー ラーバ ッテ リー カー と発電器 40 個 ( 図 6)) の作成 .

図 5.風 に向かって走 る車

∴ 車 惨 、 、 事 了

図 6. ソー ラーバ ッテ リーカーの提供回路 ( 左),発電器 ( 中),完成作品 ( 右) 1 ‑

lL一・‑

: ? I ‑ (3 )環境整備

改修 に伴い 2F 共同実験実習室 に移動.電動工具 (トリマ,ボール盤)追加 .

・4)テキス ト作成 管

・・( 木材加工.I 金属加工.

」 '‑ て ⊥.‑ 4・

1蜘 ㈱ f宗野か錘軒tLpJ:lly ff廃 せfij′し批 野d始 卿 棚 滋糾 /‑:・・ こL土t.11 ▼ 一

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理科 B 用 のテキス ト作成 ‥実験 とものづ くりか ら ̲ . ^ 二

仙̲.…一芸 ㌫ 脚 巾 替r

な り, ものづ くりでは木材加 工( 吊 り棚)・紙プラス 図 7.発行 したライセ ンス チ ック加 工 ・電気工作 と画像換作 ・栽培 のテキス ト

を作成 した.作成 にあた り教育実習や出前授業で構想 した教材 を 自ら作成す るために必要 な基本的スキル と,実際にものづ くりを行 ううえで必要 な計画 と工夫 について体験できる 幅広い領域 を含む内容 とした.実施 しなが ら内容 のチ ェ ック ・修正 を行 う.

7. 考察 7. 1 背景

プ ロジェク トの背景 には理系 に興味 を示す割合 が学年が進む ほ ど低 下 し,実験や ものづ く りをす る経験 が減 って きてい る とい う学校教育の実態か ら,教員養成学部 としての対応 が求 め られてい ることがある.国際数学 ・理科教育調査 ( I E A)の調査 で,数学や理科が好 きで将来 の肯定的職 業観 を持つ生徒 の割合 は国際平均値 と比較 して大幅 に少 な く,また

OECD 1 5 歳生徒 の学習到達度調査 ( PI S A) において も,数学的 リテ ラシー,科学的 リテ ラ

シー共 に 3年前の調査 よ り国際比較で順位 を下げてい る結果 を受 けて,国語 ・算数 ・理科

の時間数が上位 6 カ国中で最 も少 な く,一学級 あた りの児童生徒数 も小 中 ともに国際平均

よ り多いな ど, さま ざまな原 因が指摘 され てきた. これ に対 し文部科学省 も新学習指導要

領や学力向上推進事業 をは じめ科学技術基本計画 な どで戦略的重点政策 を掲 げ,対応 に乗

り出 してい る.教育学部 において も早 くか ら教員養成課程 の学生 の理系学力 の低下 を把握

(5)

してお り,その危機意識か ら平成 1 9 年度に教員養成課程に 「 理系コース」を設けて理系に 強い教員養成教育を志向 し,基礎科学の新研究科 を構想す るな ど,理系教育‑の対応 を具 体的に検討 してきた.その具体的な対応策の 1 つが ,H2 2 年度か ら必修化 され る小学校理 科A ・Bであ り,もう1つがそれを支え展開す る本プロジェク トである.

7. 2 環境構築の評価 と課題

本プロジェク トによ りい くつかの授業 ・講習会な どを円滑に行 うことができたため,実 験 ものづ くり環境の基盤整備 はほぼ終了 した と考え られ る.需要の高い工作は授業や講習 内容に依存す るが,運用結果か ら紙工作お よびプラスチ ック加工 と木材加工の割合が高 く, 電気工作 と金属加工がそれに続 くことが推察できた.学年進行 とともにスケールが大きく な り質が高 くなるため木材加工 と電気工作の割合が増 える傾向にある.

このよ うな傾 向に対応 して,木材加工の工具の種類 と数量を追加整備 して充実す る必要 があ り,質の高い加工に対応す るため複数の電動糸のこ盤 と木工旋盤 の整備 も考慮す る必 要がある.またプラスチ ック加工では折 り曲げ機,電気工作では電源 とテスターが未整備 である. さらにものづ くりの障壁 を減 らすため素材の提供にはできるだけ配慮す る必要が あ り,特に電子工作ではできるだけ電子部品を提供する必要性が高い.

7. 3 運用の評価 と課題

公開講座や出前授業の素材作 りではものづ くり工房が効果的に使用できた.授業でもの づ くりを学べない学生を対象に した講習では,少数ではあるが理系ものつ くりに対す る苦 手意識 を一定程度低減できた と考えられ る.この講習を引き続き開催 して参加者を募 り, ライセンスを取得す ると工具を自由に利用できるメ リッ トを強調す るなど一層の宣伝 と魅 力ある講習内容の精選を行 う必要がある.特に電気回路の講習では,半田付けおよびチェ ックに予定の 2 倍近い時間がかかることが明 らか となったため,内容の見直 しが必要である .また電動工具を中心 とした工具の使用法の充実を図る必要がある.

理科 A ,総合演習では,ものづ くり工房が活用 されたが,さらに多 くの授業で利用 され る ために工作物の展示や実施環境の整備協力を行ってい く必要がある.

8. 今後の展開

実験で結果 を予測 し計測 してモデル を検証 し,計画 してものを創造 し,その過程でコミ ュニケーシ ョンす る楽 しさ,そ して安全 を確保す る 「 理系 リテ ラシー」を身につけるため に,ものづ くり工房の 24 時間開放に向けてより多 くの授業 ・実習で活用するとともに,請 習会でライセ ンスを発行 してものづ くりの苦手意識 と障壁 を取 り払い,学生が進んで安全 なものつ くりができる環境 と意欲 を醸成す る.また さまざまな機会 を捉 えてアンケー トを 実施 し,学生の科学 リテラシーの変容過程 を把握す ることによって,教員養成の教育内容 開発 を実証的に進 めてい く. さらに実験や ものづ くりの出前授業だけでな く,学外協力者 との連携 による理系 ものつ くりの地域教育意識の底上や教育現場か らの依頼 に応 えた素材 提供など学生の自主的な活動に支えられたものづ くり活動の拠点を展望 してい く.

‑1 0 6‑

(6)

学部 GP 「 20 年度教育学部プロジェク ト推進支援事業」実施要綱 20. 9 企画推進室 (1)対象

教育学部 ・附属学校教員 (2) 目的

学部重点課題 の推進 を図る。現在、学部 において求め られている主たる課題 として 「 教 育学研究科 にお ける教育内容 開発専攻‑の改組」及び 「 学部 における教員養成カ リキュ ラムのよ り一層の充実」があげ られ る。これ らを推進す るために 、「 20 年度教育学部プロ ジェク ト推進支援事業」を設 ける。支援期間は 20, 21 年度の 2 年間 とす る。

(3 )対象 とす るプロジェク ト ( 丑教育内容開発プロジェク ト

イ)教科教育 ・教職 と教科専門 とが協力 して、学校教育における教育内容 の研究 ・開 発 を図るプ ロジェク ト

ロ)現代社会の諸課題 に対応す る教科領域横断的な教育内容開発プロジェク ト ハ)学部 と附属学校 との連携 による教育内容開発プロジェク ト

ニ)その他関連す るプロジェク ト

②教員養成カ リキュラム開発プロジェク ト

イ)カンファレンス、模擬授業、体験学習、イ ンター ンシ ップ、学生派遣等の一層の 充実 と具体 をすす めるプロジェク ト

ロ) 「 教職実践演習」の実施 に関す るプ ロジェク ト

ハ)学部 と附属学校 との連携 による教育研究プロジェク ト ニ)その他関連す るプロジェク ト

(4 )支援期間

20 年度 、21 年度の 2 年間 (5 )支援経費

・当該プロジェク ト実施 に必要な経費 ( 設備備 品費、消耗品費、旅費、謝金等)

・一件あた り原則 として 50 万円以内 ( 学部長裁量経費等による) (6) 事業推進主体 学部企画推進室 ( 責任者 学部長)

(7 )応募

・プロジェク トの概要 を別紙 フォーマ ッ トに基づいて記入

・1 0 件程度の採用 を予定 し、本事業の 目的にそっていれば基本的に採用 とす る。但 し、

応募状況によ り企画推進室で調整、審査 を行 うこともある。

(8) 申請締 め切 り 10 月 20 日 ( 月)学部運営グループ佐藤 ( 美)まで (9 )その他

・プロジェク ト報告会の実施 ( 22 年 2 月頃)

・事業報告集 の作成 ( 22 年 3月予定)

(7)

平成 20I21 年度教育学部 プロジェク ト推進支援事業支援軽費 (予算)

( 単位 : 千円)

NO プロジェクト名 プロジェクト代表者 計

1児童 . 生徒の「 生活技術能力」開発を目指す体鹸学習教材の検 渡 瀬 典 子 400 2 学部と附属学校の連携 による算数 . 数学の授業改善 立 花 正 男 5 00 3教育学部小学校教員養成課程 における理科基礎実験授業の 名 越 利 幸 400

改善と実験マニュアルの作成

4 外国語と異文化 に慣れ親しむための英語絵本の活用法 ジェームズ ホール 450

5通常学級 における学習指導を中心とした特別支援教育の在り 方 佐 々木 正 利 498 6 「 粒子」を柱とした物質学習の教育内容開発 菊 地 洋 一 400 7 学校教員養成学生の実践的指導力の育成プロジェクト 武 田 京 子 400

8 社会科教育内容開発研究プロジェクト 今 野 日出晴 400

9学校教育に対して新課程の諸教育が果たす役割 に関する総合 新 妻 二 男 500 的研究

1 0 教育養成カリキュラムの体系化 . 充実化の方策 に関する調査研 遠 藤 孝 夫 5 00 l l学部新設講義‑のカンファレンスの導入プログラムの開発 塚 野 弘 明 400 1 2 首都圏観察実習等の実施 による教員就職率アップ. プロジェクト 大河原 清 500 1 3 理系ものつくり工房 「 テクノ. スタジオ」 設置プロジェクト 井 上 祥 史 500

‑1 0 8‑

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