アルミニウム:アルミニューム
著者名(日) 天沼 寧
雑誌名 大妻国文
巻 18
ページ 1‑23
発行年 1987‑03
URL http://id.nii.ac.jp/1114/00001568/
Creative Commons : 表示 ‑ 非営利 ‑ 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by‑nc‑nd/3.0/deed.ja
ア ル
-, Li7)v
― ム天 沼 寧
この稿は,aluminiumを, 我が国で外来語 として仮名で書 くとき,「 アル ミユウム」 と書 くか,「アル ミニューム」 と書 くか,また,日で言 うと き, 書 き表す仮名に従 って,「アル ミニウム」 と発音す るのか,「アル ミニューム」 と 発音するのか, それ とも書 き表 し方 と発音 との間にずれがあるか,(例えば,
仮名で「 アル ミニウム」 と書 き表 してあるのを読む場合に「 アル ミニウム」 と 発音するのか,それ とも「 アル ミニューム」のように拗長音で発音す るのか。
)
とい うことについて考察 したものである。
以下,本稿において,片仮名を [ ]に包んで示 した場合は,それが,書き 表し方についての場合,例えば,[アル ミニウム]とした場合は,具体的には
,
アル ミニウム
あるみに うむ アル ミニューム
あるみに ゅ―む アル ミニユーム
あるみにゆ―む アル ミニユウム
あるみにゆ うむ アル ミニユム
あるみにゆむ ア る ミニ ュー ム
Arumlnlumu Arumlnyttmu arumlnlumu arurnlnyumu
などのすべてを含んでいるものとす る。すなわち,片仮名・平仮名・ ローマ字 の別,また,直音か拗音か,母音字か長音符号かなどに一切 こだわらないもの とする。
また発音についてもの場合 も,細かい点は無視 し,「アル ミニウム」か ら「 ア ルニュームJまでの広い範囲を含んでいるものとす る。なお,以上は [アル ミ ニウム]だけでな く,他の語に も及ぼす。
ニユ
ヽヽ ヽ
ア ル ミ ユ ウ ム
¨ ア ル ミ ニ ュ ー ム
国語審議会の「 外来語の表記」
戦後,国語審議会は,改組後,その第2期,すなわち,昭和27年 4月か ら昭 和29年 4月 までの間に, 外来語の表記の問題を 審議事項の一つ として採 り上 げ,審議の結果を とりまとめ,「外来語の表記について」を報告を した。
このときの国語審議会は,漢字部会・表記部会・標準語部会・法律公用文部 会 ・術語部会・固有名詞部会の6部会を設け,それぞれ採 り上げるべ き事項を 決めて審議を進めていった。
外来語の表記の問題は,昭和27年7月 に設置された表記部会で審議すること となったのであるが, ち ょうどその折に,学術用語分科審議会 (現在は,「学 術審議会学術用語分科会」 とい う。)から国語審議会に対 して, 学術用語の表 記法についての質問があった。
この質問に対 しては,術語部会が審議に当たることになっていたが,外来語 の表記の問題を含むため,表記部会で もこの質問について優先的に審議するこ ととした。初めの うちは,両部会がそれぞれ単独に審議 していたが,能率を上 げるため,やがて両部会が合同して審議を進め,成果を得た後,所定の手続き を経て,昭和27年12月に,学術用語分科審議会あて回答を発 した。
この質問に対す る回答には,この稿で問題 としている,アル ミニウムかアル ミニュームかの問題は含んでいない。
その後,表記部会 と術語部会 とは,合同で外来語表記の問題について審議を 進め,「外来語の表記について」を昭和29年3月15日,総会に報告 し,他部会
の審議結果 と共に会長か ら文部大臣に報告 した。
審議の課程において最 も大 きな問題は,総会における表記部会長の報告によ れば,
外来語を表記す るのに 原語の発音に 即 した表記を 採 るべ きか, あるい は,国語に外国語を取 り入れた際に起 る国語化 した発音をもとに した平易 な表記を 採 るべ きか, の根本問題に ついて, しば しば論議が くり返され
′こ 。
とい うことである。
引き続いて, 同報告では,「原音の発音に即すべ きものとする説の論拠」を
述べ,また,これに対す る論を述べ ,「 け っき ょく,多数意見 に基 いて」,次の
三つ の方針を立てた ことを述べている。
(1)その表記が,国民一般 に行われやす い こ とをたて まえ とす る。
(2)その表記 の社会 におけ る慣用 の,濃い薄 いを合わせ考 える。
(3)表記が二様 にわた り,まだ固定 しない語が多いため,それ らの語に つ いては一 々について審議す る。
この ように して,具体的 に審議 を進 め,19項にわた る原則 を立てたが,審議 会 としては,なお,
しか し,外来語は,その伝来 の径路が多様 であ り,また,その歴史 も語 に よって異 なるので,その書 き表わ し方 の原則 は,これ らに対処す る こと が で きるよ う,配慮 されなければ な らない。 したが って表記が二様 にわ た る語につ いては,原語 の発音 としてわれわれが 聞 き取 る音を基準 とし,こ
れが 国語音に近づいて平易にな った ものを採 る ことを原則 としたが,慣用
の固定 した もの,または,原語 の発音に近 く書 く慣用 の久 し く行われてい る ものは, これに従 った。 多 くの例外があ るのは, このためであ る。 な
お,一々の語の書 き表わ し方に,この原則 を, ・・・
と述べ てい る。
この「 外来語 の表記についてJの内容 であ る「 外来語 の表記Jにおけ る「 外 来語表記 の原則」 の「
17」
に,
語末 (特 に元素名等)の ‐umは「 ウム」 と書 く。
アル ミニウム(aluminium) ラジ ウム (radium)
〔例外〕 アルバム(album) スタジアム(Stadium) とある。
また,付属の「外来語用例集」には,
アル ミニウム
(Aluminium D) 17
とある。括弧内の「D」 は,用例集の「(注記)」 によれば, 原語の出所が ドイ ツ語であることを示 している。「
17」
は,上に引用 した原則の番号である。先 の原則では,アル ミニウムの原語のつづ りの文字遣いが aluminiumで
あったが,この用例集では Aluminiumとなっている。
ア ル ユヽ 一ウ ム
¨ ア ル ミ 一I I ム
この よ うな ことが ど うして生 じたのか,そのい きさつは明 らかではないが
,
おそ ら くは次 の よ うな ことではなか ろ うか と思われ る。
ここに引用した報告「外来語の表記」は
,『
外来語の表記 資料集』(文部省国語シリ ーズ27,昭和 30.3.30,明 治図書出版株式会社刊)によった。これによれば,審議会 の報告した用例集には,「アル ミユウム (aluminium)17」 とあって, 原語の出所が 掲げてなかった。後に,国語シ リーズの 1巻 としてまとめるに当たって,審議会委員 の厚意によって原語の出所を加え,上に引用したように,「Aluminium D」 とした ものである。 しかし,このときに,原則「17」 の語例のaluminiumを Aluminium と改めるのを見落としたのか, ドイツ語と英語とでは,語頭の大文字・小文字の違い だけで,つづ りは同じであるから,あえて改めなかったのかのどちらかであろう。なお,国語シ リーズは現在は絶版となっている。 しかし,例えば,次のような文献 に収録されているので参照されたい。
『 国語表記 実務提要』(文化庁国語課監修,昭和44年,株式会社ぎょうせい刊)
そ の後,この「 外来語 の表記 」は,日本新聞協会発行,新聞用 語懇談会編の
『 新 聞用 語集』(昭 和31.10.1刊)にも,「原則 17」 を
一七 語尾 の ‐um(特に元素名等)はな るべ く「 ウム」 と書 く。
アル ミニ ウム、 ラジ ウム
(原文は縦組み。)
として採用 され,以後,昭和35年 版 以降 も引き続いて収録 してあ ったが,昭和 47年版 のものか らは,外 来語 の表記を用語集に収めていない よ うであ る。なお, 用 語集 の昭和31年 版 では,アル ミユ ウムの原語を Aluminiumと し,昭和40 年版 では aluminiumと してい る。
また『 護記事 スタイル ブ ック』(昭和59.2.1,時事通信社 刊)では, そ の
「 外来語 の書 き方」 の項 の「 表記基準」では,
十 六、語尾 の ‐umは、 な るべ く「 ウム」 と書 く。 と くに元素名はすべ て「 ウム」 と書 く。
例 シ ンポジウム リノ リウム アル ミニウム ス トロンチウム 例外 カ リキ ュラム ス タジアム マキシマム
とあ り,「外来語用例 」 に「 アル ミニウム」 とあ る。 (注:原文は縦組み。
)
共 同通信社 の『 記者 ハ ン ドブ ック』(昭 和
56.9。
16刊)でも,その「 外来語の 書 き方」 の項 の「 表記 の原貝J」 において,
14.語末 (特 に元素 名な ど)の ‐umはウムと書 く。
ア ル ミニ ウ ム
〔例外〕 スタジアム
とあ り,「外来語用例集」には,「アル ミ (サ ッシ,ニ ウム)Jとあ る。 (注 :原 文は縦組み。)
以上 の よ うに して,aluminiumを外来語 として仮名で書 くときに,アル ミ
ニュームとは書かず,アル ミニウムと書 くことは,今日では,ほとん ど異論 な く一般社会に受け入れ られている とみ て よい よ うであ る。
この ことは,国語審議会の報告に よって,アル ミニ ウムに統一 されたのであ ろ うか,それ とも,報告以前か ら,アル ミニ ューム・アル ミニウムの両者が行 われ ていたが,後者 のほ うが優勢 であ り,基準的 であ ると考 え られ ていたので あろ うか。
国語辞典 における語末が ‐umで終わ る語等 の表記
明治以降,今日に至 るまでの各種 国語辞典 の うち,明治か ら戦前 までの刊行 にかかわ るものに重′点をお いて,11種 を選 び,戦 後か ら今 日に至 るものの うちか ら4種を選 び,計15種 の辞典で,原語 の語末が ‐umであ るものを,元素 名等 を中心 として23語,元素名 とは全 く無 関係 の もの る4語,更に,語末が ‐umで
ない外来語を4語 (た だ し,参考 までに [アンチモ ニー]を含 めた。),参考 の ため付け加え,なお,Eアル ミユ ウム]の略称 であ る [アル ミ], 及 び,[ニウ
ム]の 2語を含めて,合計33語 につ い て,各辞典 におけ る見 出 しの有無 ・表記 を一覧表 の形 にまとめ,第1表として次に掲げ る。
参照 した辞典名 ・語例は表 に記載 した とお りであ る。辞典は,大体,初版 第 1刷の発行 日の古い順 に並べた。ただ し,表において,各辞典 の下 に記 した年 月 日は, 参照 した版 の発行 日であ る。 初版 の もの もあれば, 重版 の もの もあ る。数巻か ら成 る辞典では,2段に分け,上段 に第1巻の発行 日を,下段 に最 終巻 の発行 日を記 した。 日付は, そ の年号 の,「明治」 を「 M.」,「大正」を
「 T.」 ,「 昭和」を「S.」,と略記 した。
語末が ・umで終わ る元素名等 の語例 は,大体 にお いて,現 行 の小型辞典に採 録 されてい るであろ うと思われ るものを選 び,その 書 き表 し方は,『文部省学 術用語集 化学編 (増 訂2版)』 (昭和61.3.10,南江堂 刊)によった。その右
ア ル ミ ニウ ム
¨ア ル ミ 一
︱ ム
′
′
7
側に ( )に包んで ローマ字で示 した ものは,同書にある「 用語の読み方を示 す ローマ字書 き」であって,そのつづ り方は,昭和29年,内閣告示「 ローマ字 のつづ り方」の「第1表」に掲げてあるつづ り方によっている。『学術用語集』
では,「ウラニウム」,「チタニウム」,「ポ ッタシウム」を採 らず,「ウラン」,
「 チタン」,「カ リウム」を採 っているので,こ こには,その ローマ字による読み を添えておかなか った,「サナ トリウム」から「 プラネタ リム」,及び,「アンチ モニー」か ら「 ビールJまでの各4語の表記は,一般に行われているところに よる。
〔表の見方〕
1:『言海』 と『 日本大辞書』には,採録 してある語が少ないので,1欄を 左右に分けて記載 してある。左上側が『 言海』,右下側が『 日本大辞書』
のものである。なお,『ことばの泉』 とその『 補遺』は互いに相補 うも のであるので同様の取 り扱い とした。
2:『診言泉』,『広辞林』,『辞苑』では,なかてん 〔・〕を挟 んで二つの表 記が掲げてあるものがあるが,これは,その辞典で,二つの形を別 々に 見出し語 として掲げていることを示す。
3:( )に
包んで掲げた ものは,その語は見出 し語 として立てていないが,
別の見出 し語の語釈等において,その形が使 ってあること,又は,見出 し語の語釈において,見出 し語 とは,異なった語形が使 ってあることを 示す。
例えば『 言海』の「(マグネシウム)」 及び,『日本大辞書』の「(ま ぐ ね しうむ)」 は,両辞典 ともに,[マグネシウム]の見出し語は採録して いないが,『言海』では,「マグネシア」の語釈に,<「マグネシウム」(金 属元素)ノ酸化物、自粉 ヲナス、下剤 二用キル。苦土。>(原文は縦組み,
また,引用に当たって漢字‐仮名の字体は,現行通用のものを用いた。以下,同じ。)
とあ る。 また,『日本大辞書』では,やは り「 ま ぐね しあ」の語釈に「 元 素 ま ぐね し うむ ノ酸化物。 味 ヒ酸 ク、 下剤 ニスル。=苦土。」 とある。
( )に包 んで掲げた形は,そのすべてを尽 くしてい るわけではな く
/
た また ま目についた ものを掲げおいたのであ るが,『
辞海』では,こ れが第 1表
I語
辞
く │
精
・0・.
3﹄は
海 言 M ・
帝国大辞典 M30.2 15
辞林 増補再版 M.42.10.1
S S
改修 言泉 広 辞 林 S.4.1.20
界義REF隼 S.5.10.15易釜
辞
苑
S ll.4.29
大辞典 覆刻版 S.10 8.10 S ll.H30
修
]T,3]
海 辞
S.27.5.1
新 小 辞 林 S.48,7.1
広辞苑 第二版 S.50.12.6
民国語例解潮
S.60.12.1
野典電ウムCarum面
m→
│ア ンモ ニ ウム (anmOniumu)
イ リジ ウム (iriziumu) ウ ラニ ウム
カ ドミウム (kadomiumu)
ヵ リウム (kariumu) カ ウル シ ム (karuSiumu) グル マ ニ ウム(gerumaniumu)
ス トロンチ ウム(SutorOntiumu) セ シ ウム (SeSiumu)
セ リウ ム(seriumu) タ リウ ム (tariumu) チ タニ ウム
トリウム (toriumu) ナ トリウム (natOriumu)
〔ニ ウム〕
バ リウム (bariumu)
プル トニ ウム (purutOniumu) ヘ リウ ム (heriumu) ベ リ リウム (beririumu) ポ ッタシ ウム
マ グ ネシ ウム(magunesiumu)
ラジ ウム (raziumu) リチ ウム (ritiumu)
/ ̀ / / / / / / か
/ かる
/ / / / / / / / / / / /
マ/そ苺て
.ゑ tゝ i‖
/ /
み む む
あ
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/ /
あるみ
/ / / / /
か りうむ かるしうむ
/ / / / / / / / / / / / / /
:ま ぐね しうむ
/ /
あるみ あるみに う あんもに う
/
うらに う かとみ う か りうむ かるしうむ
/
すとろんちう
/ /
た りう
/
とりう なとりうむ
/
̀ │
/ぼった しうむ まぐね しうむ
らち うむ
/ 1
うむ
アル ミ アル ミニ ウム ア ンモ ニ ウム
/
ウラニウム
/
カ リウム カル シ ウム
/
ス トロンチ ウム セ シ ウム セ リウム タ リウム
/
トリウム ナ トリウム
/
バ リウム
/ /
ベ リリウム ポ ッタシ ウム マ グネシ ウム ラヂ ウム リチ ウム
あるみ あるみに うむ あん もに うむ い りぢ うむ
うらに うむ か どみ うむ か りうむ か るしうむ
/
ケとろんち うむ せ しうむ せ りうむ た りうむ ちたに うむ
とりうむ な とりうむ に うむ ば りうむ
/ /
べ りりうむ ぽた しうむ・
ぼ った しうむ まぐね しうむ らぢ うむ りち うむ
アル ミ アル ミニ ウム ア ンモ ニ ウ ム イ リジ ウム ウ ラニ ウ ム カ ドミウム カ リウム カル シ ウム
/
ス トロンチ ウム セ シ ウム セ リウム タ リウム チ タ ニ ウ ム
トリウ ム ナ トリウム
/
パ リウム
/ /
ベ リリウム ポ タシ ウム・
ポ ッタシ ウム マ グネシ ウム ラジ ウム リチ ュウム
アル ミ アル ミニ ウム ア ンモ ニ ウム イ リジ ウム ウ ラニ ウム カ ドミウム カ リウム カル シ ウム
/
ス トロンチ ウム セ ツ ウム セ リウム タ リウム チ タニ ウ ム
トリウム ナ トリウム
ニ ュ ー ム ノミリウ ム
/
ヘ リウム ベ リ リウム ポ タシ ュム・
ポ ッタシ ウ ム マ グネシ ウム ラヂ ウム リチ ウ ム
アル ミ アル ミニ ウ ム ア ンモ ニ ウム イ リヂ ウム ウ ラ ニ ウム カ ドミウ ム カ リウ ム カル シ ウム グル マ ニ ウム ス トロンチ ウム
セ シ ウム セ リウム タ リウム チ タニ ウ ム
トリウム ナ トリウム
̲ュー ム バ リウム
/
ヘ リウ ム ベ リ リウム ポ ッタシ ウム マ グネシ ウム ラヂ ウム
リチ ウム
む む む む う う 知
/ 牢
/ 知
/
/
4 ね︲
知 知 り り と り り っ ぐ ぢ ち た と な ば べ ぽ ま ら り
(ウ
ラユウム )
カ ド ミュ ー ム カ リ ュ ー ム
│カル シ ュ ー ム │ グ ル マ ニ ュ ー ム│
ス トロ ン チ ュ ー│
ム│
セ シ ュ ー ム
│セ リ ュ ー ム タ リ ュ ー ム チ タ ニ ュ ー ム
(チ
タニウム )
ト リ ュ ー ム
(ト リウム )
ナ ト リ ュ ー ム
(ナトリウム )
̲ュ
ー ム パ リュ ー ム
(パ
リウム
)プ ル トニ ュ ー ム
ヘ リュ ー ム
(ヘリウム )
ベ リ リ ュ ー ム ポ タ シ ュ ー ム
(ポタシウム )
マ グ ネ シ ュー ム
(マグネシウム )
ラ ジ ュ ー ム
(ラジウム )
.リ チ ュ ー ム
アル ミ アル ミニウム
/
イ リジウム ウラニウム
/
カ リウム カル シ ウム グル マニウム ス トロンチ ウム
セシ ウム
/ /
(チ タニ ウム)
/
ナ トリウム ニ ウム バ リウム プル トニウム ヘ リウム
/
アル ミ アル ミニ ウム ア ンモ ニ ウム イ リジ ウム ウラユ ウム カ ドミウム カ リウム カル シ ウム グル マ ニ ウム ス トロンチ ウム
セ シ ウム セ リウム タ リウム チ タ ニ ウム
トリウム ナ トリウム
̲ュ ーム パ リウム プル トニ ウム ヘ リウム ベ リ リウム
│ポタシ ウム
│::::ウ
ム アル ミ アル ミニウム
(ニ ュ ー ム
,ア
ル ミ)
ア ン モ ニ ウム
(アンモニューム )
イ リジ ウ ム ウ ラ ニ ウム
(ウ ラニューム〕
カ ド ミウム カ リウ ム
(カ リューム
)カル シ ウム
《カルシューム
)グ ル マ ニ ウ ム ス トロ ン チ ウ ム
《 ス トロンチューム
)セ ツ ウ ム
(セ シューム】
セ リウ ム
(セリューム
)/
チタニウム
(チ タ ニ ュー ム
)
ト リウ ム
(ト リューム )
ナ トリウム
│
《 ナ トリューム
)│ニ
ュ ー ム
+'f lt la [sanatoriumJ
vvl:)l a [symposium)
E7 =l a [geraniumJ /, 4-, ') I a [planetarium]
/ / / / / / / /
/ / / /
/ / / /
/ / / /
/ /
ぜらにゆうむ
/
/ / / /
サ ナ トリウム
/
ゼ(ヂェ
)ラ
ニア ム/
サナ トリウム
/
ゼ ラニウム
/
サ ナ トリア ム・
サ ナ トリウム
/
ゼ ラニウム プラネ タ リウム
︲/︲/︲/ ノ
サ ナ ト リ ュ ー ム
/
ゼ ラ ニ ュー ム プ ラ ネ タ リュ ー ム
サ ナ トリウム シ ンポ ジ ウム ゼ ラ ニウム プ ラネ タ リウム
サ ナ トリウム シ ンポ ジ ウム ゼ ラニ ウム プ ラネ タ リウム
サ ナ トリウム
(サナトリューム:
シ ンポ ジウム ゼ ラニウム プ ラネ タ リウム
7/*+=- (antimonyJ a-lc- [coffee]
7 - n" (sodal C-zt, [beerJ
アンチモニー あんちもにい コウヒイ
こぉひぃ ソウダ
そ うだ ビイル
び、、 る
あ ん ち もにい こおひい 。こうひヽ
そ うだ び い る
あんち もにい こおひい そ うだ びい る
ア ン チ モ ニ ー コ ー ヒ ー
/
ビ ー ル
あんち もにい こおひい そおだ びいる
ア ンチ モ ニー コー ヒー ソーダ ビール
ア ン チ
(ティ
)モ ニ ー コ ー ヒー ソ ー ダ ビ ー ル (ア )
ア ンチ モ ニ ー コー ヒー ソー ダ ビール
ア ン チ モ ニ ー コ ー ヒ ー ソ ー ダ ビ ー ル
こ一
■01 1 一︱︱︱ ︲︲︱
ち ひ だ る ん 一 二 あ こ そ び
ア ンチ モ ニ ー コー ヒー ソー ダ ビール
(tv*+=- r-E- v -r"
C-tv
ア ン チ モ ニ ー コ ー ヒ ー ソ ー ダ ビ ー ル
ア ン チ モ ニ ー
コー ヒー
ソーダ ビール多 い ことに気付 く,丹念に探せば,23語のほ とん ど全部 にわた ってい る か もしれない。なお,『辞海』は,その凡例 に よれば,国語 。漢語 につ い ては,見出しの表記を,<表音式を徹底す るため、「 オー」 と発音す る ものはすべて「 おお」で>表し,外来語の<引き音は「 一」で表わ し
>
てお り,また,<わが国にはいってか らの歴史が比較的浅いもの、又は 学術語・国有名詞などはなるべ く原音に近 く表記 したが、その他は慣用 のものに従 った。>とい うことである。
4:『思肇
REFLEX辞
典』は,その内容をA欄か らE欄に至る5欄に分け,外来語 ・外国語はA欄にまとめてある。その見出 し語は,片仮名で書 き 表 してあるが,表中,片仮名 と平仮名 と交ぜ書 きのもの,及び,括弧内 の仮名について,同書の「 几例」には,「外国語の音を仮名で書 き現す ことは非常に困難の伴なふ所であるが、大体世俗の慣用に従ひ、其他は 之を類推せ しめることとす る。唯左の二三の注意を要する。
S サ シ ス セ ソ ザ ジ ズ ゼ ゾ th さしすせそ
ざじずぜぞ
t と tO 卜 tё とゥ tO トー
d
ど dё ド dё ど ゥdO
ドー1 ら りるれろ
r
ラリル レロ」
「 陛俗の慣用の著 しく原音 と異なるものに就いては別に括弧を以て原音 に近きものを示す。故に括弧ある時は、その上接の一字を除 く代 りに括 弧内の字を発音すべ きであ り、括弧内の空なる時は、その上接の一字を 除いて読 まぬ筈である。」 とある。
5:『民国語例解辞典』 の欄に「《》」に包んで示 した ものは, 同書の「 記 述の要領」 によれば,「見出し語形 と異なった語形が慣用的に用 いられ
る」 ものである。
6:「/」 は,その語が見出し語 として採録 されていない ことを示す。「 ウラ ン」,「チタン」が採録されていても,[ウラニウム], Eチ タニウム]が
採録 されていなければ「/」 とした。 ただ し,『新小辞林』のように, [チタニウム]がな くて,「チタン」の語釈に「 チタニウム」が使 ってあ
ア ル ミ ニ ウ ム
¨ ア ル ミ 一
︱ ム
る場合は,その語を ( )内に掲げてあ る。(「
3」
を参照 。)
第1表を見 て気が付 くことは,国語辞典 では,明治時代か ら,既に,語末に
‐umを有す る元素 名等 は,「 ウム」 で書 き表 してい る ことであ る。第1表では,
『 言海』 は,奥付 に「 明治四十年三 月 第七十五版」 とあ る一冊物 を 参照 したの であ るが,周知 の とお り,『言海』は, もと, 4分冊 に分けて逐次出版 した も ので,「 マ グネシ ウム」は,その第4冊 (明治24.4.22刊)の「 マ グネシア」 の 項 の語釈 にあ り,『日本辞書 言海 第四冊』の覆刻版 和
.11.15,大
修館書店刊)を見 て も,「 ウム」であ るか ら,明治 の中 ごろか ら,「‐um」 を「 ・・・ ウム」 と書 き表す ことが行わ れ ていた ことが分 か る。もっとも,『 言海』では,単に,元素等 の名だけでな く,現 在 は一般的に「 コ ー ヒー・ ソーダ・ ビール」 な どと書 き表 してい る語 も,長音符 号を使わずに
,
「 コウヒイ・ ソウダ・ ビイル」 な ど と書 き表 してい るか ら,「‐um」 の表記 もこ の方に よれば,「 ・ ・
る といえ よ う。
・ ューム」ではな く,「・・・ウム」とするのが当然であ プン上⁚君三安質母尼英語 ︑トロョ8Чし
い●去あり権り見ョ.
F 南
> ウ ハ゛ な 指 尺 フ レ
『 日本人辞書・帝国大辞典。ことばの泉・滲言泉』でも,「コーヒー,ソ ーダ
,
ビール」等の語に至るまで,採用 されている。
ところが,元素名等の書き表 し方は,『言海』 と同様な方式を採 っている『 肇 大日本国語辞典』では,「アンチモニー,コーヒー,ソーダ,ビール」等の一 般語には「 あんちもに一,こ―ひ―,そ―だ,び―る」のように母音字でな く
,
長音符号を用いている。
また,『辞林
増補再版』では,片仮名を使用 し,語末が‐umで終わる元素名
等は「 ・・・ウム」 としているが, そ うでない語には 長音符号を使用 してい る。
以上,見てきたように,特に元素名等で,語末に「 ‐um」 を有す る語を「 ・
… ウムJで書き表す ことは,『言海』にあるように,長音符号の使用は,配列 順を決めかねるからそ うしたのか。例え,必要に応 じ,長音符号を使用す ると しても,これら元素名等の発音は「 ・・・ ューム」 よりも「 ・・・ウム」で表 したは うが適切 と考えたか らそ うしたのかは分か らない。が,原語のつづ りを 意識においた表記法 として,まれな例外を除いては,今日に至 るまで受け継が れているのであって
,「
外来語の表記」が,両様行われている表記を統一 した と いうよりも,むしろ,確認 したと見たは うが よいのではないか と思われる。第1表において,参考のため加えた [アル ミユウム]の略称の [ニ ウム]の
場合は,『辞海』以外にも「 ニューム」を しているものが「 ニウム」 より多い。
「ニウム」,又は,「ニューム」を見出し語 として立てている各辞典の語釈におけ る[アル ミニウム]の書 き表 し方が どうであるかを掲げてみ ると,次のとお り である。
『移言泉』
に うむ
あるみに うむ (安律密紐誤)の略。「 に うむの鍋」
『界肇REFLEX辞典』
̲ュ
ー ム
『 辞 苑 』 ニ ュ ー ム
『 大辞典』
「 アる ミニウム」の略。
アル ミニウムの俗称。
ア ル ミ ニ ウ ム
¨ ア ル ミ 一I I ム
ニ ューム アル ミニ ウムの略称 。
『 辞海 』
ニ ューム アル ミニ ウムの略。
『 新小辞林』
ニウム アル ミニ ウムの略。
『 広辞苑 第二版 』
ニ ューム アル ミニ ウムの俗称 。
『民国語例解辞典』
ニューム
「 アル ミニウム」の略。「 ニュームのなべ」
なお,以下のことは,本稿の目的外であるか ら深入 りはしないが,こ れら元 素名等のい くつかには,漢字による当て字表記が行われている。1例を示せば 次のとお りであ る。
アル ミ
安爾美
ナ トリウム
那篤留誤 アル ミニウム
安律美紐誤
バ リウム
抜僣誤 カ リウム
加侶母
マグネシウム
麻属涅受母 カルシウム
巧而西恩
ポ ッタシウム
■ll篤亜受誤 各種国語辞典における [アル ミニウム
]・
[ニウム]の表記次に 数多 くの 国語辞典について,[アル ミニウム
]・
[ニウム]の書き表し方 を どのように しているかを,第2表として掲げる。辞典の配列は,初版 の発行 日を一部考慮 しつつ,参照 した版の発行 日の順 と したが,これをあま り厳密に考えたわけではない。代表的な書 き表 し方を
[ア
ル ミニウム]ヤこついては,「アル ミニウム」。「 アル ミニューム」の二つとし,Eニウム]を「 ニウム」・「 ニューム」の二つ とし,各辞典の 見出し語の書き表 し方が,合致す る欄に「 ○」印で表 した。発音上の微妙な差,わずかの差は無 視 して,同じ発音 と見なす ことができるが,表記の異なるものは,該当する欄 に,文字で表 してある。「/」 は, その語が見出し語 として立ててないことを 示す。
「/」 は,[アル ミニウム]についても,[ニ ウム]についても,各辞典で,
それぞれにどち らか一方の形を見出 し語 として立てているので,他の形は立て
ていないことを示す。 もっとも,計69種の辞典中,Eニ ウム]については,「ニ ウム」。「 ニューム」等両形を併せ掲げているものが,⑩ o① ・〇の3種あった。
「←Jは, 前記,「ニウム」・「 ■ューム」等 の両形を掲げてある辞典で,一
つを本項 目とし,他を参照項 目(いわゆ る空見出 し)と してお り,参照項 目に は語訳を施 さず,本項 目を見 るよう指示 してあ ることを示す。
なお, Eアル ミ ニウム]について,このような取 り扱いを してあ る辞典は1種もなか った。
⑬の辞典で,「アる ミニューム」 としてあるのは, 第1表でも注記 したよう に,こ の「 る」は,rでな く1の音であることを表 しているものである。
また,表中,「Ar器
hu」 などと2段に分けて, ローマ字で表記 した場合に,
〔‐〕(つなぎ)を入れたのは,欄が狭 くて文字が入 りきらないためにとった便宜 上のことであって,原文では, 1行であ り,当然つなぎも入 っていない。
アル ミユ ウム ニ ウム
ア ル ミ ニ ウ ム
¨ ア ル ミ ニ ュ ー ム
海 本大辞書 本大辞林 日本新辞林 ことばの泉
(改訂版)
ローマ字びき 国語辞典
ABC‐びき
辞林 言泉 日用語大辞典
M.40‐ 3 M.26 10.25 M.27.6.16 M.30.2.15 M.35 5.24 M.34.10.20
// // //
あるみにうむ
/
○ あるみにうむ
○ Aruml‐
/ /
○ あるみにうむ
/
/ あるみにうむ
○
/ // / / / //
/ / / / Aruml‐
nyumu
亜 爾 美 奴 摸
/ /
○ アる ミニューム
/ /
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/
/
○ にゆ―む
○ ことばの泉(補遺)M.41.11.14
(増補再版)
M.42.3.1 M.42.10.1
*M.43.2.20 M4448
T.4.6.3 日本類語大辞典
日本辞典 T.6.61
i式
いろは引節用辞典 T.8.3.1 S.4.1.20 S.3.5.10 S.2.8.20REFLEX辞典 S5.10.15
式辞典 S.10.2.20
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に うむ
/
/
に うむ
/
第2表
* S.10.8.10 辞 典