継続的改善のためのIR/IEセミナー2018
[セッション3]IR初級人材育成研修セッション
講義2:
データマネジメントと分析
鳥取大学 大学評価室
学長室IRセクション 学長特別補佐(IR担当)
大野 賢一
本日の内容
IRにおけるデータ分析とは
データマネジメントとは
データの特定
分析前のデータ準備
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IRとは何か(現場での実感)
IR業務とは(嶌田ほか、2014)
①
必要な時に、必要な情報を、必要とする依頼者に提供する業務
②
そのための
データの情報への変換
業務(調査・分析をデザインする
業務も含まれる)
IRオフィスとは(藤原・大野, 2015)
「IR業務をより効果的、効率的に行う部署」
Data
= something given = 自然に得られる事実
Information
= informの名詞 = into + formすること = 判断を形成するために提供される事実
(参考) Intelligence = intelligent (=understanding) の名詞= inter + choose = 選択肢の間の選択をする
意思決定や判断、改善を図る依頼者への情報提供
(改善はAdministratorの仕事)
データはどうする?
分析に必要なデータは、どこにあり、どうやって集める?
データの定義や内容は、本当に合っている?
データの誤記やエラーは、どのような手順で修正する?
分析に足りないデータは、新規に集める?
一旦収集したデータは、どのように蓄積・維持する?
収集したデータのセキュリティ対策は? など
組織としての「データマネジメント」が重要!
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ビジネスデータ分析プロジェクトにおける
ライフサイクル
(出典:David(2017)8ページ(図1.3)を基に作成)
データ分析
詳細な
データ分析
ビジネスプロセス
への取込
メンテナンス
データの
特定
技術面の
検討
相関などの
検討
モデリング
テスト
結果の妥当性
評価
分析の目的
を決める
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分析の目的(ビジネス課題の具体例)
既存顧客のロスを
3パーセント下げる
新規顧客が契約書にサインする割合を
2パーセント上げる
テレビの視聴占拠率を
70パーセントの確率
で予測する
どのクライアントが新製品に契約するか
75パーセントの精
度
で予測する
クライアントと製品の
新しいカテゴリを見つける
新しい顧客の
セグメンテーションモデルを生み出す
(出典:David(2017)9ページを基に作成)
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データマネジメントとは
文字通り
データを管理すること
です。
もう少し細かく言えば、
データを登録・更新・活
用する業務
を指しますが、こういった業務を遂
行するために必要な、
データを蓄積しておく仕
組みの構築や維持、データ構造の可視化や
データの意味管理、責任体制の確立
、なども
データマネジメントに含まれます。
■株式会社データ総研 「データマネジメントとは何か」(2012/08/28)
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データマネジメントの「対象」とは
1 アプリケーションデータ
1.1 構造化データ
1.1.1 リソースデータ
1.1.2 イベントデータ
1.1.3 集計系データ
1.2 非構造化データ
2 メタデータ
■株式会社データ総研 「データマネジメントとは何か」(2012/08/28)
※「列」と「行」の概念のあるデータ
(CSVファイル、Excelファイル等)
※規則性があるデータもある
(XMLファイル等)
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データマネジメントの「活動」とは
1 戦略策定・計画(データアーキテクチャ)
2 データの設計
3 データを蓄積する仕組みの構築・維持
4 データの利用(データ品質の向上、
セキュリティ管理も含む)
■株式会社データ総研 「データマネジメントとは何か」(2012/08/28)
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データマネジメントの実践事例(明治大学)
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IR業務の推進に大切なこと
IRの基本的業務
要求された課題に沿って,収集したデータ(データベースなど)を
意味ある情報に変換する(分析する)こと
大切なこと
学内の各部門との連携,コミュニケーションを図ること
各部門と共通のデータ(合意された
定義のデータ)を使えること
→
①全学統合型データベース
データの見方や使い方を提案できる
こと
→
②ファクトブック
学内の抱えている課題や,学内
データの使われ方を理解すること
→
③学部等ヒアリング
1 戦略策定・計画(データアーキテクチャ)
2 データの設計
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A. 定型資料
・大学基礎データ ・学校基本調査 ・事業報告書 等B.非定型の利用
・年度計画立案 ・カリキュラム検討 ・入試制度検討 ・学修成果の把握 ・点検・評価 ・各種調査,申請等①基幹データベース
②
Excelデータ
○各種データベース
○各種マスタ
(例)・教務システム
・人事システム
C. 学内業務利用
①生成・記録
②蓄積・共有
③利活用
③ 文字データ
各部署が業務
利用するExcel
等
・各種ガイド ・会議資料 等ガイド・HPで数値が異なる。
依頼に応じて類似したデータが作成され,公式の 統計資料が不明。情報公開上,課題学部の数字が全学で分からない・・
紙やOffice等の独自管理でデータの属人化が進み,全 学の集計しにくい。留学生数もいろいろ・・
必要時にデータ提供(集計)を各部門に依頼する ため,その時によって定義が異なり,不揃いになる。教員数=助手が含まれたり,
特任教員が抜かれたり・・
手作業で作成し,集計部署も手作業のため, 集計基準が属人的で不正確になりがち。データが遺失しても分らない?
個人管理が多く,データリストもない。全学的データの責 任者が不明瞭で,運用ルールも不明瞭。①-1 統合型データベース~共通の言語を持つ
1 戦略策定・計画(データアーキテクチャ)
2 データの設計
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①-2 定義を整理する~対話と合意の蓄積
データ定義表項目
・分析レポート名称
・データ取得元
・取得データの詳細
・データ基準日
・データ取得日
・分析軸
・分析軸定義
・分析軸詳細
・備考
(定義の具体例など)
№ タイトル データ取得元 取得データ 取得データ詳細 基準日・取得日 分析軸 分析軸定義 分析軸詳細 備考 1 . 1 ①学生比率(男女構成比率) 基幹データ 学生数 在籍学生数を「性別」「文 系/理系」「所属キャンパ ス」「所属課程」ごとに分析 2015年5月1日 性別 学籍データ:性別 ②学生比率 (学部、研究科文理比率) 文系学部・研究科/理系学 部・研究科 IR:文理マスタ 文系学部:法,商, 政,文,営,情,国 文系研究科:法, 商 政 営 文 文系学部:法,商,政,文,営,情,国 文系研究科:法,商,政,営,文,情,教 デ,国,GG,専門職 系学部 農 総数 ③学生比率 (キャンパス比率) 所属キャンパス 学籍データ:所属キャンパス ④学生比率 (学位課程比率) 設置別 IR:設置マスタ 学部/博士前期課程/博士後期課程/専門 職大学院を区分 1 . 2 男女別学生数5か年推移 基幹データ※ 学生数 在籍学生数を「性別」で集 計 各年5月1日 性別 学籍データ:性別 ※ 教務事務室所管「学生数集計表」過去5年分 1 . 3 男女別学生数比率 [主要12大学比較] 私立大学連盟加盟校データライブラリ 学生数 他大学と在学生の「男女別割合」で比較 2014年5月1日 性別 - 私大連:平成26(2014)年度学生・教職員数調査 Ⅱ-1 学部別学生実員数 1 . 4 外国人留学生数 [主要12大学比較] 私立大学連盟加盟校データライブラリ 大学別課程別留学生数 留学生を「課程別」に総計を示す。 留学生の定義はJASSOの 定義 準ず 2014年5月1日 留学生種別 留学生種別は私大連 の種別と同定義。 私大連:平成26(2014)年度国際教育・交流調査 「外国人留学生受入数 <大学別>受 入れ留学生数」 1 . 5 出身地域別・外国人留学生数・比率 基幹データ 学生数(留学生 数) 留学生管理システムにおいて「留学生管理フラグ」= 「1」の学生。 2015年9月25日 出身地域 学籍データ:国籍 IR:地域マスタ 「地域マスタ」は学籍データの「国籍情報」を 「地域」に関連付けるも の。 「留学生」=査証が「留学」の者。外国籍でも査 証が「留学」以外の場合はカウントしない。 1 . 6 外国人留学生の状況 1 外国人留学生数推移 2 2015年度国籍別留学生人数と割合 (上位10か国) 2014年度明治大学 データ集 学生数(留学生数) 留学生を「国籍別」で集計 2015年5月1日 出身国及び派遣先国 【受入れ】学籍データ:国籍 【送出し】送出し学生 データ:「派遣国」情 大学データ表19 外国人留学生の受入れ状況 1 . 7 海外派遣学生の状況 1 海外派遣学生数推移 2 2014年度派遣国先別人数と割合 (上位10か国) 部署データ 海外派遣学生数 2014年度海外留学をし たり、海外派遣プログラムに 参加した学生数 2015年5月1日 1 大学データ表20 海外派遣学生数 2 データ管理部署:国際連携事務部 2 . 1 志願者の推移(過去5か年) 1 志願者数と志願倍率の推移 2 18歳人口と大学進学率の推移 1 2014年度明治大 学データ集 2 学校基本調査 学部・学科,大学 院研究科,専門職 大学院の入学定員 と志願者数 - 2015年5月1日 志願倍率=志 願者数÷学科 専攻の入学定 員 - 1 大学基礎データ表3 学部・学科,大学院研究科,専門職大学 院の志願者・合格者・入学者の推移 2 学校基本調査(2015年度) 2 . 2 一般入試における入学者に対する志願倍率と 入学率の経年推移(過去3か年)[主要8大 学比較] 私立大学連盟加盟校 データライブラリ 各大学の一般入試(一般・センター利 用・全学部)におけ る志願者数、合格 者数、入学者数 入学者に対する志願倍率 =志願者数÷入学者数 入学率=入学者数÷合 格者数 2012年度~2014年度 入学率=入学 者数÷合格者 数 -3 データを蓄積する仕組みの構築・維持
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※ データを抽出(extract)し、利用しやすく変換・加工(transform)し、 対象となるデータベースに出力する(load)作業のこと 教学システム 基幹システム 各種ローカル ファイル DSA (データ整理) DWH (データ・ウェアハウス) データマート アウトプット基幹DBに蓄積
ETL処理1 (※) ETL処理2 SQL Server (SSAS)SQL Server SQL Server(SSRS)Share Point Server File Server ETL処理1 (※)