令和元年度(平成31年度)学内研究助成金 研究報告書
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(2) へと移行し,最終的に魚類へと移行していることを示唆している.河川水の分析が進んでいない ため土壌から河川への移行過程に関する詳細な議論ができず,この点は今後の課題である.2019 年の調査で採取した魚類の骨は 29~54 Bq/kg wet の値を示した.2016 年および 2018 年におけ る同じ小河川(P1 よりも上流側)の個体と比べると,最大濃度は低くなっているものの,最小濃 度は大きく変化はしていない.このことから,この小河川の魚類には原発事故由来の放射性 Sr が 2019 年の時点で他地域の同種の個体に比べてより多く蓄積していることが考えられる.一方 で,その蓄積量については 2016 年に比べて徐々に低下している可能性がある.これらの成果に より,土壌から河川水を経由して最終的に魚類の骨に原発事故由来の放射性 Sr が移行しているこ とが示唆された.また,請戸川上流の一部地域において魚骨中の Sr-90 濃度が 2019 年現在でも 高濃度の状況が維持されている状況は,原発事故から 8 年経過した 2019 年においても未だに原 発事故由来の放射性 Sr による陸水環境の汚染が存在していることを意味している.. 3.本研究と関連した今後の研究計画 本研究を進める中で 2 つの課題が残った.一つは研究対象としている小河川近傍の表層土壌中の 放射性ストロンチウム(Sr-90)濃度の時空間分布の変動要因の解明であり,二つ目は新型コロナ ウィルスの影響で分析ができなかった河川水の Sr-90 濃度分析および土壌から河川への Sr-90 移 行プロセスの検討である.従って,今後はこの 2 点の課題への取り組みを中心に研究を進めてい く.. 4.成果の発表等 発. 表. 機. 関. 名. 種類(著書・雑誌・口頭). 発表年月日(予定を含む).
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