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IP v6ネットワーク 実践構築

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Academic year: 2021

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(1)

本資料について

本資料は下記著書を基にして作成された ものです.著書の内容の正確さは保障で きないため,正確な知識を求める方は原 本を参照してください.

監修:平松直樹

著書名: 「

IPv6

ネットワーク構築実験技法」

出版社:(株)オーム社

発行日:2001年8月24日 第1版第1刷

(2)

IP v6ネットワーク 実践構築

渡邊研究室

00J125

増田 真也

(3)

はじめに

|

全体の流れ

z

1

章 IPv6概要

z

2

章 プロトコル概要

z

3

章 移行技術と移行ツール

z

4

IP

v6ネットワーク構築実験

(4)

第 1 章 IPv6 概要

(5)

-

1.

IP

v6とは

|

IPv6

検討の背景

z インターネットの急速な普及

出典:Internet Software Consortium

(6)

-

1.

IP

v6とは

z アドレスの枯渇問題

短期解としてクラスの廃止(

CIDR

)を検討.

長期解として

Bigger Address

を検討.

z 長期解に向けた検討

IPng

IP Next Generation

• TUBA

TCP and UDP with Bigger Address

• TP/IX

• SIPP

Simple Internet Protocol Plus

z

IPv6

• SIPP

ベースの次世代プロトコルにバージョン6が割り当 てられる.

(7)

-

2.プライベートアドレスと

NAT

| アドレスの枯渇問題に対応し,大きく貢献

| 諸問題

z プライベートアドレスの弊害別々に管理されている ネットワークを相互接続する場合にアドレスが重複 する可能性がある.

z

NAT

の限界

• IP

アドレスを運ぶプロトコルは,運ぶ

IP

アドレスも含めて 変換する必要がり,専用の処理が必要で汎用性がない.

• IPsec

で暗号化されたアドレスは変換ができない.

(8)

-

3.

IP

v6の影響範囲

|

IP

に関わるプロトコルは変更が必要

z ネットワーク層のプロトコル

z

FTP

UDP

IP

ヘッダの一部を利用した擬似ヘッ ダを用いる

z

IP

アドレスを直接扱うようなアプリケーション

z

IP

を直接処理する機器

(9)

-

4.IPv6が開く可能性

| アドレスの増大 → 様々な機器がネットワークにつながる

| パフォーマンスの向上

z ヘッダ構造の簡素化によるルータの負荷軽減

z ルータに分割処理をさせない

| プラグ&プレイ機能を必須に → 端末導入手順の簡便化

| 品質保証機能(

QoS / CoS

) → 音声,映像通信への対応

| IPセキュリティ

z

IP

層での機能なので,アプリケーションによらず本機能を適 用できるようになる

| マルチキャスト,

Mobile IPv6

→ 新たなアプリケーション の可能性

(10)

第2章

プロトコル概要

(11)

-

1.

IP

v6ヘッダ

| IP

v6プロトコルの概要

z

基本的な考え方は

IP

v4と変わらない

z IP

ヘッダの単純化

基本ヘッダが固定長に

ヘッダ長とチェックサムの領域の削除

z

拡張ヘッダによる拡張性

z

アドレス空間の拡大

z IP

層でのセキュリティ

• IPSec

が標準になる

(12)

-

1.

IP

v6ヘッダ

| IP

v6基本ヘッダ

Source Address

128 bit

Destination Address

128 bit

Version Traffic Class Flow Label

Payload Length Next Header Hop Limit

0 4 12 16 24 31

(13)

-

2.

IP

アドレス

|

IP

v6アドレスの種類

アドレスの種類 アドレス割り当て インタフェース

パケット転送される インタフェース

ユニキャスト

マルチキャスト 任意数 任意数の全て

エニイキャスト 任意数 任意数のうちの一つ

エニイキャスト

ユニキャスト マルチキャスト

(14)

-

2.

IP

アドレス

| アドレスの表記法

z

128

ビットのアドレスを

16

ビット単位に区切り,それぞれを

16

進数 で表記し,“:”で区切る.

例)

FF01:0:0:0

0

0

0

101

z 連続する

0

については

1

度だけ“::”として短縮して表記できる.

例)

FF01

::

101

| スコープ

z

IPv6

アドレスは「スコープ内」で一意

• link-local scope :あるリンク内でのみ一意

• site-local scope :組織内で一意

• global scope :全世界で一意

z インタフェースにスコープの異なる複数のアドレスをつけることが 可能

→ プライベートアドレスより柔軟なセキュリティポリシの実現

しかし,

DNS

データベースやルータでの経路管理が面倒になる

(15)

-

3.

ICMP

v6と近隣探索

|

ICMPv6

の役割

z

IP

層の制御メッセージが規定されている

エラーメッセージ

情報メッセージ

z 近隣探索メッセージ(

Neighbor Discovery

• IPv6

アドレスと

MAC

アドレスの対応関係を調べる

IPv4

での

ARP

に該当).

① 近隣要請メッセージをマルチキャストで送り,MACアドレスを問い合わせる.

IPv6ルータ

② 近隣告知メッセージでMACアドレスを通知する.

(16)

第3章

移行技術と移行ツール

(17)

-

1.

IPv6

への移行

|

IP

v6への移行は,段階的に進んでいく.

IPv4

のみの時代

IPv6

普及初期(図1)

IPv6

普及後期(図2)

IPv6IPv6

IPv4 IPv4

IPv4 IPv4

IPv4 IPv4 IPv4 IPv4

IPv4 IPv4

図1 図2

IPv4IPv4

IPv6 IPv6

IPv6 IPv6

IPv6 IPv6 IPv6 IPv6

IPv6 IPv6

(18)

-

2.移行技術

| IPv4

から

IP

v6へ移行するための技術

z IP

v6

/IPv4 Dual stack

z

トンネル

z IP

v6

/IPv4 Translation

(19)

-

2.移行技術

IPv4 ホスト IPv4ネットワーク

IPv6 ホスト IPv6ネットワーク

Dual stack ホスト

Dual stack の概念図

|

IP

v6

/IPv4 Dual stack

z

IPv6

IPv4

のプロトコルスタックの両方をもち,通信相手に 応じて使い分ける.

z

Dual stack

の利点

IP

v4ホストと通信する場合もネイティブな通信が行える.

z

Dual stack

の欠点

メモリなどのリソースが

Single stack

より多く必要.

運用・管理が複雑になることがある.

(20)

-

2.移行技術

|

トンネル

z

IPv6

のホスト同士が

IPv4

のネットワークを介して通信

z

IPv6 over IPv4 tunnel

• IPv4

パケットを

IPv4

パケットでカプセル化する

z

IPv4 over IPv6 tunnel

• IPv4

パケットを

IPv6

パケットでカプセル化する

IPv4ヘッダ IPv6ヘッダ 上位層

IP

v6普及初期

IPv6ヘッダ IPv4ヘッダ 上位層

IP

v6普及後期

IPv4ネットワーク

IPv6ネットワーク IPv6ネットワーク

IPv6ヘッダ 上位層 IPv6ヘッダ 上位層

IPv4ヘッダ IPv6ヘッダ 上位層

IPv6 over IPv4 tunnelの概念図

(21)

-

2.移行技術

z トンネルの技術

• Configured Tunnel

:管理者が手動で設定するもの

• Automatic Tunnel

:自動でトンネルを構築する機能

• 6 to 4

:自動でトンネルを構築する機能

z トンネルの利点

• ISP

IPv6

に対応していない場合に有効 z トンネルの欠点

• Dual stack

が前提なので,リソース制限のあるホストな どには不向き

カプセル化する分データは大きくなり,処理も遅くなる

(22)

-

2.移行技術

| IP

v6

/IPv4 Translation

z

IPv6

のホストと

IPv4

のホスト間の通信をサポート

z リソースの制限などから,全ての

IPv6

ノードが

Dual Stack

になれるとは限らない.

IPv6/IPv4 Translation

を利用

IPv4 ホスト IPv4ネットワーク

IPv6 ホスト

IPv6ネットワーク

トランスレータ

IPv6ヘッダ 上位層 IPv4ヘッダ 上位層

IPv6パケット IPv4パケット

トランスレータの概念図

(23)

-

2.移行技術

z

IPv6/IPv4 Translation

の技術

Stateless IP/ICMP Translation Algorithm(SIIT)

An IPv6-to-IPv4 transport relay translator

TRT

Network Address Translation

Protocol Translation

NAT- PT

z

IPv6/IPv4 Translation

の利点

Single stackで利用できる

→ リソース制限のあるホストに有効

ISP

IPv6

に対応してない場合に有効

z

IPv6/IPv4 Translation

の欠点

IP

アドレスを扱う上位プロトコル部分もアドレスを変換しなけれ ばならない場合がある.

トランスレータにアドレスの対応をマッピングする必要がある

→利用の制約

(24)

-

3.移行ツール

|

Dual stack

z

BSD

OS

KAME

パッチ

z

Linux

USAGI

パッチ

z

Windows XP

: 標準搭載のコンポーネント

| トンネル

z

Configured Tunnel

KAME

スタックをはじめ,

IP

v6対応の大部分で提供

z

Automatic Tunnel

Linux

Windows XP

のプロトコルスタックで利用できる

z

6 to 4

• KAMEスタックやBSDOSWindows XPのプロトコルスタック

| トランスレータ

z

TRT方式: TBB(横河電気の製品)など

z

NAT−PT方式: KAMEスタックにあるNAPT-PTなど

(25)

第4章

IP v6ネットワーク

構築実験

(26)

-

1.はじめに

|

実験の目的

z とにかく触れて覚える

→ 基本的な知識・技術の習得

|

実験項目

Windows XP

Linux

Dual stack

による

IPv6

ping6

による

Windows

Linux

の通信

Apache

2.0

)の動作確認

IPv6

でインターネット

(27)

-

2.

① Dual stack による IPv6 化

|

Windows XP

z 導入法

• IP

v6コンポーネントが標準搭載なので,コマンドプロン プトから

“ipv6 install”

と入力するだけ.

z 動作確認

コマンドプロンプトの「

ipconfig

」コマンドで,

IPv6

アドレ スが表示されることを確認する.

C:¥Documents and Settings¥dasshi>ipconfig Windows IP Configuration

Ethernet adapter ローカル エリア接続:

Connection-specific DNS Suffix . : IP Address. . . : 192.168.1.14 Subnet Mask . . . : 255.255.255.0

IP Address. . . : fe80::230:1bff:fead:b664%4 Default Gateway . . . : 192.168.1.1

(28)

-

2.

① Dual stack による IPv6 化

|

Linux

Red Hat Linux

9)

z 導入法

• USAGI

パッチをあて(詳細は別資料),ユーザーランド

アプリケーション を作成する.

z 動作確認

ifconfig

」コマンドで,

IPv6

アドレスが表示されることを 確認する.

[root@dasshi-srv root]# ifconfig

eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:00:E2:12:58:C3

inet addr:192.168.1.13 Bcast:192.168.1.255 Mask:255.255.255.0 inet6 addr: fe80::200:e2ff:fe12:58c3/64 Scope:Link

UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:83 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0

TX packets:54 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:100

(29)

-

3.

② ping6 による通信

| 応答確認

z

Linux

から

Windows

へ「

ping6

」コマンドで応答 確認する.

[root@dasshi-srv root]# ping6 fe80::230:1bff:fead:b664%eth0

PING fe80::230:1bff:fead:b664%eth0(fe80::230:1bff:fead:b664%eth0) from fe80::200:e2ff:fe12:58c3%eth0 : 56 data bytes

64 bytes from fe80::230:1bff:fead:b664%eth0: icmp_seq=1 ttl=128 time=0.286 ms 64 bytes from fe80::230:1bff:fead:b664%eth0: icmp_seq=2 ttl=128 time=0.295 ms 64 bytes from fe80::230:1bff:fead:b664%eth0: icmp_seq=3 ttl=128 time=0.295 ms 64 bytes from fe80::230:1bff:fead:b664%eth0: icmp_seq=4 ttl=128 time=0.289 ms 64 bytes from fe80::230:1bff:fead:b664%eth0: icmp_seq=5 ttl=128 time=0.297 ms

--- fe80::230:1bff:fead:b664%eth0 ping statistics --- 5 packets transmitted, 5 received, 0% loss, time 4002ms rtt min/avg/max/mdev = 0.286/0.292/0.297/0.015 ms Linux

Windows fe80::200:e2ff:

fe12:58c3

fe80::230:1bff:

fead:b664

(30)

-

3.

② ping6 による通信

|

Ethereal

によるパケットのキャプチャリング

IPv6基本ヘッダ

Version: 6 Nex header: ICMPv6 (0x3a)

Traffic class: 0x00 Source address: fe80::200:e2ff:fe12:58c3 Flow Label: 0x00000 Destination address : fe80::230:1bff:fead:b664 Payload length: 64

ping6

Linux

Windows fe80::200:e2ff:

fe12:58c3

fe80::230:1bff:

fead:b664

(31)

-

4.

③ Apache ( 2.0 )の動作確認

|

telnet

による動作確認

z

Windows

から

Linux

Apache

導入済)へ

telnet

80

番ポートに接続して

Apache

の動作確認をする.

C:¥Documents and Settings¥dasshi>telnet fe80::200:e2ff:fe12:58c3%4 80 GET /

<div align="center">

<img src="images/sub.gif" alt="[APACHE DOCUMENTATION]" />

<h3>Apache HTTP Server Version 2.0</h3>

</div>

ホストとの接続が切断されました.

Linux

Windows fe80::200:e2ff:

fe12:58c3

fe80::230:1bff:

fead:b664

(32)

-

5.

④ IP v6でインターネット

|

ISP

IP

v6サービスはまだまだ

→トンネリングで実現する

IP

v6の世界

z 比較的簡単な

6to4

を採用.その中でも容易な

Windows XP

で実験.

←アニメーションのカメ.IPv4では静止 画のカメである.

http://www.kame.net

(33)

-

6. 実験の考察・感想

| 考察

z グローバル

IPv4

を取得できる環境であれば,

Dual stack

+トンネリングで,

IPv6

のインター ネットが実現可能.

動的グローバル

IP

の場合は,

IP

アドレス変更 時に設定の書き換えが必要.

DPRP

を利用することで,動的に設定変 更が可能ではないだろうか.

| 感想

z 実際に

IPv6

ネットワークに触れたことで,体感を 得ることができ,

IPv6

の実態がつかめた.

(34)

まとめ

|

IP

v6による新たな可能性

| ネイティブな

IP

v6が実現するまでは移行技術を 用いる

| 実際に触れることで,

IP

v6が身近なものとなる

詳細ドキュメント

¥¥Wata_lab-srv¥documents¥IPv6

実践構築

(35)

おわり

(36)

Linux

IP

v6実装状況

|

FreeBSD

などの

KAME

プロジェクトの環境と比べると,あ まり芳しくない.

| スタックの未分離問題

z IPv6のプロトコルスタックは,IPv4のプロトコルスタックと別 になっていない.

→ IPv6

only のマシンを作ることができない.

IPv4スタック

IPv4,IPv6共通部分 IPv6独自部分

デバイスドライバ

カーネル内部のプロトコルスタックの構造

(37)

to

4によるトンネリング

IPv4 ホスト IPv4ネットワーク

IPv6 ホスト IPv6ネットワーク

6to4 ネットワーク の概念図 IPv6ネットワーク

6to4リレールータ 6to4リレールータ

6to4リレールータ

6to4リレーを指定

手近な6to4リレーを選択 2002::/16 2002::/16 2002::/16

本実験では,KDDI研究 所のkddilab.6to4.jp を リレールータとして指定

(38)

参考文献・サイト

|

IPv6

ネットワーク構築実験技法」

監修:平松直樹 出版: (株)オーム社

| 「マスタリング

TCP/IP

入門編」

竹下隆史・村山公保・荒井透・苅田幸雄 共著 出版: (株)オーム社

|

IPv6

次世代インターネットプロトコル」

クリスチャン・ウイテマ 著 出版:(株)ピアソン:エデュケーション

|

Linux

で作る

IPv6

ネットワーク環境

http://www.atmarkit.co.jp/flinux/special/usagi/usagi01a.html

|

6to4

http://www.6to4.jp/

参照

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