当社は、明治39年11月19日に資本金700万円で創立、
明治43年4月15日に大阪・天満橋―京都・五条間で
鉄道営業を開始いたしました。以来、100年を超える歩
みのなかで、鉄道ネットワークの拡充に努めるとともに、
お客さまの生活に密接した様々な事業を展開してまい
りました。
そして現在、当社を含む京阪グループでは、次の
100年を見据えた取り組みとして、子育て世代から高
齢者世代までのあらゆる世代が住みたい沿線、快適
に暮らせる沿線の実現に改めて注力しています。ライ
フサイクルの各場面における需要を捉え、運輸業、不動
産業、流通業、レジャー・サービス業など京阪グループ
全体で世代循環に対応できる沿線づくりを推進して
まいります。
これまでの歴史を通じて培った安全・安心のDNAと、
時代の変化にしなやかに対応し、果敢にチャレンジす
る姿勢を持って、皆さまからさらに“こころまち”にされる、
期待に応え続けられる京阪グループをめざし、役員・
社員一同、一丸となって取り組んでまいります。今後とも、
一層のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い
申し上げます。
さらに多くのお客さまから信頼され、選ばれる京阪をめざして
京阪電気鉄道株式会社 代表取締役社長 CEO兼COO 執行役員社長
か と う よ し ふ み
1. 私たちは、法令・社会規範を遵守するとともに、高い倫理を保ち、責任ある行動をします。
2. 私たちは、お客さまの安全を第一に考えつつ、お客さまの信頼・満足が得られる品質の高いサービス（ ※1）をタイムリーに提供します。
3. 私たちは、公正な事業活動（ ※2）を行います。また、政治・行政との間に健全・正常な関係（ ※3）を保ちます。
4. 私たちは、広く社会とのコミュニケーションを行い、すべてのステークホルダーに必要な情報を適時・適切に開示します。 5. 私たちは、すべての人々の人権を尊重します。
6. 私たちは、ハラスメントなどのない安全で働きやすい職場づくりに努めます。 7. 私たちは、積極的に環境保護に努めます。
8. 私たちは、個人情報やその他の重要情報を厳正・適切に取り扱います。 9. 私たちは、事業活動を通じて地域社会に貢献します。
10. 私たちは、市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力に対しては毅然とした態度で臨み、その排除に取り組みます。 11. 私たちは、事業活動を健全（ ※4）かつ迅速に進め、企業価値の長期的・安定的な増大を図ります。
※1 サービスや商品について適切な表示や説明を行うことを含みます。
※2 談合、カルテル、業務上の地位を利用して私利を図る行為、社会通念上不適切な接待・贈答、発注者の立場を利用した不当要求、知的財産の侵害、 インサイダー取引などを行ってはいけません。
また、適正な会計処理を行い、特許・商標等の知的財産の保全に努めましょう。 ※3 政治活動に関する違法な寄附・献金を行ってはいけません。
※4 事業活動に関する情報は、ルールに従い正確に記録・保存しなければなりません。
京阪グループは、鉄道という公共性の高い事業を中心に地域に密着したさまざまな事業活動を行う企業集団として、 企業を取り巻く人々の期待に誠実に応えることにより企業としての社会的責任を果たし、地域社会から信頼される企業を 目指すため以下のとおり行動憲章を定めます。
京阪グループのすべての役員および従業員はこの行動憲章の実現が自らの役割であると認識し、率先してその実現に努めます。 1. 地域社会、顧客、株主、社員を大切にします。
2. 法令および社会規範を遵守し、企業の社会的責任を果たします。
3. 自然環境にやさしい企業運営を目指し、環境の保全や資源の保護に配慮します。 4. 常に新しいことに取り組み、自己改革を実現します。
5. 顧客第一主義のもと、鉄道事業を基幹としたライフステージネットワークを展開し、快適な生活環境を創造します。
京阪グループは、「地球環境の保全は人類共通の重要課題の一つである」との認識のもと、
環境の保全や資源の保護に配慮し、自然環境にやさしい企業運営を目指すことで、 持続的に発展できる社会の実現に貢献します。
環 境 理 念
行 動 憲 章
経 営 姿 勢
C O N T E N T S
Topics・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
事業紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
運輸業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
不動産業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
流通業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
レジャー・サービス業・・・・・・・・・・・・
Focus：そのほかの様々な取り組み・・・・
会社概要／グループ会社一覧・・・・・・・
事業エリア略図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
財務諸表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
沿革・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ご挨拶／目次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
経営理念体系
経営理念・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
京阪グループ経営ビジョン・・・・・・・・・・
ブランド戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中期経営計画（2012−2014年度）・・・
P1
P2
P3
P4
P5
P6
P8
P9
P13
P15
P17
P19
P21
P22
P23
P25
経 営 理 念 体 系
行 動 憲 章
行 動 指 針
経 営 姿 勢
経 営 ビ ジョン
環 境 理 念
環 境 方 針
経 営 理 念
京 阪 エ リア の 魅 力 向 上 と 拡 大
京 阪 ブ ラ ン ド の 確 立
お客さまからの信頼の維持・向上
お 客 さま 視 点 の 営 業 力 の 強 化
積 極 的・主 導 的 な 事 業 提 携
“ 選ばれる京阪” への挑戦
京 阪グ ル ー プ 経 営ビジョン「 “ 選 ば れ る京 阪 ” へ の 挑 戦 」
ブ ラ ンド 戦 略
会 社 創 立 1 0 0 年を迎えた2 0 0 6 年 1 1 月 、京 阪グ ループの将来像である京阪グループ経営ビジョン「“選 ばれる京阪”への挑戦」を発表しました。このビジョン は、開業100周年から10年後の2020年度を見据え、 「 人 々 の 暮らしを支え、よりよくすることを使 命とし
て、もっと多くのお客さまから選ばれる価値ある京阪 グループを創造」することを基本方針としています。
京阪グループでは、グループ経営ビジョン「“選ばれる京阪”への挑戦」の実現に向け、「京阪ブランド」を確立するため、ブランドコンセプト
を策定、それにあわせてシンボルマークとスローガンを制定し、2008年4月から、展開を開始しています。
ブランドコンセプト、シンボルマーク・スローガンは、京阪グループの経営理念全体を象徴的に表したものと位置づけています。
ブランドコンセプトは、お客さまをはじめとする社外の人々に対する約束であり、私たちがどのような商品やサービスなどを提供するのか を示したもの、シンボルマーク・スローガンは、ブランドコンセプトをシンボル化した旗印となるものです。
京阪グループが事業を展開するエリア全てを京阪エリアと位置づけ、京阪グループが 主体的にかつグループ企業が連携して事業を展開することで、もっと多くのお客さまに、 住んでいただける、訪れていただける京阪エリアを実現します。
KEIHANの「K」をモチーフに、象徴としてシンプルにデザ イン。上の三角 形はオレンジ 色で「 暖かさ、趣 」を思わせる旗 を、下の三角形はブルーグレイ色で「安全安心、やさしさ、心の こもった」京阪グループの基盤を表現しています。また、風にな びく旗と基盤が一体となって、「人を思い、潤いのある“街と暮 らし”を共に創る」というブランドコンセプトを表現しています。
京阪線（京阪本線・鴨東線、中之島線、交野線、宇治線）を走行する車両 には、京阪グループのブランド戦略に基づいて、「風流の今様」を 基本コンセプトとするデザインを採用しています。
①赤色・黄色・金色帯を組み合わせた8000系車両は「エレガン 京阪グループのブランドコンセプトを端的に表現しています。 シンボルマークと一 体で使 用し、「 心 待ちにされるグループ」 「心が通い合う街」を、お客さまと共につくりあげていきたいと
いう決意をこめて、「こころまち つくろう」としました。
鉄道事業を核に、より安全・安心、便利、快適な交通ネットワークの拡充に努め、京阪 グループが提供する価値の根幹を支えます。また、業界トップレベルの効率化と積極的 な需要創造施策の実施により、高い収益性を実現します。
不動産賃貸事業とマンションを中心とした短期回収型の不動産販売事業を柱に、 グループの中核事業であるとともに、今後さらなる拡大を目指す事業として育成を図り ます。特に不動産賃貸事業については今後の拡大の中心と位置づけます。また、都市 開発事業者として、魅力ある生活環境の基盤を創造するとともに、積極的な事業展開 を行い京阪エリアの拡大にも取り組みます。
今後のさらなる拡大を目指す事業として育成を図り、京阪エリアの魅力向上をリードす る事業として快適な生活環境を創造し、京阪ブランドの価値向上を担います。また、競争 力の強化のために、とりわけ利益率の向上に重点的に取り組みます。さらに、積極的 な事業展開を行い京阪エリアの拡大にも取り組みます。
ホテル事業を今後のさらなる拡大を目指す事業とし、育成を図ります。具体的には、 強みを持つ宿泊特化型のホテル事業を中心に、京阪エリアの拡大にも積極的に取り 組むことで、京阪ブランドの価値向上を担います。
グローバル化社会の中で、京阪ブランドの価値向上に資する事業や競争力のある 事業については、積極的な展開を行い京阪エリアの拡大に取り組みます。
京阪エリア外も含めたもっと多くの方々に京阪グループのお客さまとなっていただける よう、京阪エリアからの情報発信力、事業のネットワークを強化します。
京阪エリアの魅力向上
京阪グループシンボルマーク
京阪グループスローガン「こころまち つくろう」
Good Taste of Life
人を思い、潤いのある“街と暮らし”を共に創る
運輸業
不動産業
流通業
レジャー・サービス業 京阪エリアの拡大
お客さまの拡大
わたしたちは、
「人々の暮らしを支え、よりよくすることを使命として、
もっと多くのお客さまから選ばれる価値ある京阪グループの創造」に挑戦します。
事 業 エリア
シ ン ボ ル マ ー ク・ス ロ ー ガ ン
京 阪 線 車 両 の カラ ー デ ザ イン
ブ ランドコン セ プト
事 業 構 成
ト・サルーン」、②紺色・白色・銀色帯を組み合わせた3000系車両T o p i c s
当社では、平成24年4月から7月にかけ、新型車両13000系 20両（4両5編成）を導入。宇治線を中心に運転しています。 この車両は、鉄道電力削減など環境への配慮や、バリアフ リー対応、安全性向上などに主眼をおいて開発されました。 特に環境面では、従来車両（2600系）との比較で約35%の 電力削減を実現。4両5編成の置き換えにより、鉄道電力全体 の約1%の削減を見込む設計となっています。
安全面では、正面強度の向上やオフセット衝突対策など、車 体強度の向上を図っています。また、万が一の事故や急ブレー キ時に、お客さまが他のお客さまや車内設備に衝突することに よりケガをされることのないよう、握り棒の増設、座席端部の 仕切り板の大型化を行ったほか、危険な角部を極力なくしたや さしい設計としています。
当社では、東日本大震災を受け、津波による浸水被害のおそ れがある中之島―天満橋駅間および淀屋橋―天満橋駅間にお いて、地下駅構内や地下線内を走行中の電車からお客さまを速 やかに避難誘導できるよう、防災避難計画を見直しました。 平成24年2月には、京阪線、大津線、鋼索線で総合事故復旧 訓練を行い、見直し内容の検証を実施。東海・東南海・南海を震 源とする3連動型地震が発生し、大阪府沿岸に大津波警報と避 難勧告が発令されるという状況を想定し、列車移動やお客さま の安全確認・避難誘導をはじめ、点検・仮復旧作業、復旧計画の 策定などの訓練を行いました。
京阪グループでは、今後も鉄道の安全性向上のほか、大規模 災害時などにおけるグループの危機対応能力の向上に取り組 んでいきます。
新型車両13000系を導入
地震・津波に対する防災避難計画を見直し
新型車両13000系
当社と㈱京阪流通システムズは、「選ばれる京阪沿線」で あり続けるための拠 点 開 発の一 環として、「もっと誇れるく ずはへ」を開発コンセプトに、「KUZUHA MALL」の増床リ ニューアル計画を推進しています。
増床計画では、西館を解体して本館を増床するほか、KIDS 館、くずはコートも解体して新南館（仮称）を建設。多層階として 本館との動線を強化し、「KUZUHA MALL」全体の規模拡大 と回遊性向上を図ります。
また、「ちょっと憧れの生活」を提案できる高感度なファッショ ンや雑貨などの店舗の一層の集積に努めると同時に、エンター テインメントや住宅関連商材などの機能を強化することで、 国内屈指のショッピングセンターへの成長をめざします。 開業は平成26年春を予定しています。
「KUZUHA MALL」第2期開発計画が進行中
「KUZUHA MALL」リニューアル後の完成予想図
避難誘導訓練のようす 京阪電鉄不動産 ㈱は、平成23年7月、京阪グループ初となるリ
フォームショールーム「京阪ファーストリフォームプラザ」を、京 阪東ローズタウン内にグランドオープンしました。
館内には、建材や住宅関連機器のほか、リフォーム後の仕上が りがイメージできるモデルルームなどを設置。
また、オープンに合わせ、優れたデザイン提案力や保証・ア フターサービスが魅力のオリジナル定額制リフォームプラン 「K-PAC」の発売も開始しています。
少子高齢化や人口減少により沿線間競争が激化するなか、京 阪グループでは、リフォーム事業のほか、先般参入した「移住・ 住みかえ支援事業」など、住まいに関するコンサルティング・ソ リューション事業に取り組み、あらゆる世代の人々が住みたい沿 線、快適に暮らせる沿線の実現をめざします。
リフォーム事業に本格進出
モデルルーム（リフォームプラザ内）
京 阪グ ル ー プ 中 期 経 営 計 画
（2012−2014年度）
本計画では、2012年度からの3カ年を、人口減少に伴う市場の縮小や突然の経営環境悪化にも耐え抜き、将来にわたって京阪 グループが発展していく打ち手を講 ずるための期 間と位 置 づけています 。着 実に利 益を残してさらに経 営 基 盤を強 化し、京 阪 グループの企業価値とブランド価値を向上させ、将来の大きな飛躍をめざします。
①沿線の再耕 ②他の交通機関との連携強化など交通事業の将来のあり方の検討 ③長年培ってきたノウハウを生かした事業の確立 ①鉄道の安全性の向上 ②大規模災害時等におけるグループの危機対応能力の向上
①利益を生み出し最大化できる体制の構築 ②徹底的な効率化 安全の確保とリスクマネジメント能力の向上
体質の強化
沿線の肥沃化による鉄道復権とノウハウの活用による事業拡大
取り組 む べ き 経 営 課 題
「安全・安心」の提供をベースとして、運営体制の効率化を進めながら、 お客さまのニーズに合致した、お客さま視点でのサービスを展開する。
賃貸事業においては保有資産のバリューアップ、アセット・ポートフォリオ の入れ替えを戦略的に進めるとともに、販売事業においては短期回収 型の事業を継続する。
ＫＵＺＵＨＡ ＭＡＬＬ第２期開発計画を着実に推進し、徹底した事業構造 の見直しにより競争力を高めるとともに、プロパティマネジメント事業を 拡大する。
徹底した事業構造の見直しにより競争力を高め、観光需要の獲得を 図るとともに、ホテルブランドを構築する。
運輸業
不動産業
流通業
レジャー・サービス業
事 業 戦 略
次の100年のために「強靭な京阪」の礎を築く
基 本 方 針
定量目標
結果としてめざす水準
定 量 目 標
連結営業利益 181億円
2011年度（実績）
202億円 2014年度（目標）
連結EBITDA 362億円 379億円
連結有利子負債/
EBITDA倍率 9.26倍 8.98倍
連結当期純利益 70億円
2011年度（実績）
86億円 2014年度（目標）
連結ROE
（自己資本当期純利益率） 5.1％ 5.6％ 連結ROA
（総資産営業利益率） 2.9％ 3.1％
1
3 2
①事業部門
②管理部門
事業構造の抜本的な見直しによる効率的な運営体制の構築 ○事業手法の見直し
○グループ内再編や統合
○不採算事業や将来性の見込めない事業からの撤退
コストのコントロールによる効率化の徹底
○京阪電鉄本社（管理）部門での「小さな本社」の実現 ○グループ各社における管理部門のコスト削減
①拠点開発の推進
③沿線肥沃化に向けた新規事業の推進
将来にわたって「 選ばれる 京阪沿線」であり続けるため、 ＫＵＺＵＨＡ ＭＡＬＬ第2期開 発計画をはじめとする沿線 戦略拠点の開発等により、 住み良い沿線づくりを推進
②京都戦略の推進
京都におけるリーディングカ ンパニーとしての地位を確 立し、「京都といえば京阪」 を具現
子育てしやすい京阪沿線、高齢者に優しい京阪沿線づくりをめざ した、ライフサイクル支援事業の推進
徹底的な効率化による体質強化
全 社 戦 略
くずは
京都
1
沿線の再耕
T o p i c s
当社は、約50におよぶグループ会社とともに、京阪グループ
を形成しています。
鉄道事業を核に広く交通ネットワークを展開し、京阪グループ
が提供する「安全・安心」
「便利」
「快適」などといった価値
の根幹を支える運輸業。
京阪沿線内外でオフィスビルの賃貸やマンション販売など
を行うほか、都市開発事業者としてニュータウン開発や住宅
開発を手がける不動産業。
沿線で百貨店やショッピングセンター、スーパーマーケット
などを展開し、そこで培ったノウハウを生かして沿線外に
も進出する流通業。
沿線のレジャー施設として長らく愛されるひらかたパークや、
宿泊特化型ホテルを中心に、沿線内外で展開するホテル
事業などのレジャー・サービス業。
これら、生活に密接した事業の展開を通じ、経営理念に掲
げるとおり「人の暮らしに夢と希望と信頼のネットワークを
築いて、快適な生活環境を創造し、社会に貢献」するため、
京阪グループは日々取り組みを進めています。
運 輸 業 P9
不 動 産 業 P13
流 通 業 P15
レジャー・サービス業 P17
事 業 紹 介
「 京 都 と い え ば 京 阪 」を 具 現 す る た め に
京阪グループでは、京阪エリアの魅力向上に向け、様々な取り組みを進めています。「沿線の再耕」を掲げるなかで、国際観光都市・京都においても、「京都といえば京阪」を具現するために、交通ネットワークの存在感
の強化や、ホテル・交通を中心としたグループ連携による観光営業施策の強化など、京都戦略の推進に取り組んでいきます。
当社では、平成23年秋および平成24年春、主に大阪市内 や大阪南部から京都へお出かけのお客さまをターゲットとし て、淀屋橋駅始発で京橋−七条駅間の途中駅に停車しない「ノ ンストップ京阪特急」を運行。駅から徒歩圏内に祇園や清水 寺、平安神宮など京都を代表する観光スポットがある利便性 や、2階建て車両（ダブルデッカー車）や2人がけシートを備えた 8000系車両の快適性など、京都観光における当社線の魅力・ 優位性をPRしました。
なお、平成24年春には、公募によって同列車の愛称を「洛 楽」と決定。今後も、春秋の観光シーズンにノンストップ京阪 特急「洛楽」として運行する予定です。
京阪グループでは、平成23年7月に新たに加わった京都セ ンチュリーホテルを含め、京都駅前で5ホテル約1,100室を保 有・展開し、国内外のお客さまのニーズに応じて多様なグレードの ホテルを提供。英語、中国語（繁体・簡体）、韓国語にも対応する 「京阪グループホテル共通Web予約システム」を活用し、駅前エ
リアでスケールメリットを発揮しています。
また、ホテル京阪京都、京都タワーホテル、京都センチュリー ホテルのリニューアルによる魅力強化や、当社、叡山電車、京福 電車、京阪バス、京都バスなど、グループの交通ネットワークと グループホテルの連携、JR西日本、地元などとの連携により、 観光営業施策を強化していきます。
ノンストップ京阪特急「洛楽」の運行
京都駅前の京阪グループホテルの取り組み
ノンストップ京阪特急「洛楽」
京阪バス㈱が運行する京都定期観光バスでは、平成23年 10月にGPSを利用した車内外国語案内システムを導入。訪日 外国人観光客向けに、バスの走行に合わせて車内モニター映 像と英語・中国語（繁体・簡体）・韓国語の3カ国語音声で史跡・ 名所の観光案内を行っています。
同バスは、京都駅、三条京阪を拠点に毎日運行しており、同 システムを使用したコースは清水寺、金閣寺など人気の名所を 巡っています。また、従来グループ外との共同運行であった同バ スが平成24年3月から京阪バス㈱による単独運行となったこと から、京阪グループでは、グループネットワークを生かしてさらな るサービス強化を図っていきます。
京都定期観光バスにおける取り組み
京都定期観光バス
当社とJR西日本では、平成23年11月から、東福寺駅の当 社線出町柳方面行きホームとJR奈良線奈良方面行きホームを つなぐ「のりかえ口」の使用を開始。両ホーム間を階段利用なし で乗り換えることが可能となりました。
両社では、新幹線などで京都へお越しになる多数の観光客を、 JR京都駅から東福寺駅を経由して京阪線へご案内する取り組み を共同で実施しており、この「のりかえ口」の設置もその一環で す。鉄道ネットワークを生かし、混雑期にも交通渋滞のないスムー ズな京都観光ルートを提供しています。
なお、これら一連の取り組みは、京都市がめざす「歩くまち京 都」の実現に向けた取り組みのひとつでもあります。
東福寺駅「のりかえ口」の使用を開始
東福寺駅「のりかえ口」 京都センチュリーホテル
運輸業
【京阪電鉄：都市交通／駅・サービス】
当社は、京阪本線・鴨東線、中之島線、交野線、宇治線、京津線、石山坂本線、鋼索線からなる総営業距離91.1kmの鉄 道ネットワークを構築しています。大阪と京都という2大都市を結ぶ通勤・通学アクセスとして、また、京都やびわ湖への観 光アクセスとして、1日平均約80万人のお客さまにご利用いただいています。
「大阪」「京都」「滋賀」関西2府1県を結ぶ地域の大動脈
「京都観光」のメーンライン
当社線は、国際観光都市“京都”のなか でも、祇園や清水寺、平安神宮など、人気 観光スポットが集積するエリアを走る「京 都観光」のメーンラインです。より多くの お客さまのために快適な京都観光をお楽 しみいただくため、JR西日本と協力し、 「全国からJR京都駅→東福寺駅経由→
京阪線で祇園・清水、洛北へ」という京都 における新たな観光ルートの育成にも注力 しています。
「水都大阪」の中心を貫く中之島線
中之島線は、京阪本線天満橋駅から分 岐し、大阪の文化とビジネスの中心地で ある中之島に乗り入れる約3kmの路線で す。同線は、京都と大阪の中心部を直結 するほか、大阪市内中心部の鉄道空白地 帯を解消するもので、中之島西部地区再 開発の一層の促進なども期待されていま す。また、中之島線4駅は、3000系車両 とともに「2009年度グッドデザイン賞」を 受賞しています。
「湖都大津」の足として地元に愛される大津線
大津線は、京津線と石山坂本線の総称で、 全列車が各駅停車、約1.0kmの併用軌道部 分を持っており、大津市民の日常の足という 性格が色濃い路線です。また、平成20年1月 には、京都市営地下鉄東西線の延伸に伴い、 京津線車両の乗り入れ区間を「太秦天神川 駅」まで延長しました。
石清水八幡宮参詣の足として活躍するケーブルカー
男山ケーブルは、石清水八幡宮参詣の足と して大正15年に男山索道株式会社によって 敷設されましたが、戦時中の資材供出のため 昭和19年に廃止されました。その後、昭和30 年に当社が復活させ、現在も参拝客を中心に 多くのお客さまでにぎわっています。
利便性の高い駅をめざして
平成16年8月、関西民鉄の先陣を切っ てICカード決済サービス「PiTaPa」を導 入。平成23年6月からは、ICOCAおよび ICOCA定期券の当社での発売を開始し、さ らなる利便性の向上を図っています。
また、お客さまから気軽にお問い合わせ いただけるよう、オープンカウンター式の改 札口「けいはんインフォステーション」を京 阪線の主要駅に設置。駅係員を「コンシェ ルジェ」と位置づけ、きめ細やかなご案内 に努めています。駅係員には、接客レベル 向上のためのCS研修を実施しています。 ほかにも、便利かつ快適に駅をご利用い ただくため、駅構内に銀行ATMやコンビ ニエンスストア「アンスリー」を展開するな ど、ハード・ソフト両面から様々な取り組み を行っています。
大阪と京都を結ぶ特急車両には、2階建 て車両を連結し、特別料金を必要としない ものとしては最上級の豪華さを誇る8000 系車両を主に運転しています。同車両では、 シートなどインテリアのグレードアップや、 停車駅案内・天気予報・ニュースなどを表示 する液晶ディスプレイの設置などを行うリ ニューアルを順次進めており、平成24年秋 に完了予定。さらに魅力ある車両へと生ま れ変わっています。
ダブルデッカー車内
LCD（液晶ディスプレイ）車内案内表示器 中之島空撮
なにわ橋駅改札階 中之島駅地上階 ICカード対応型改札機 けいはんインフォステーション
8000系2階建て車両（ダブルデッカー車）
大津線
日常生活の1シーンである鉄道。そんな鉄道施設を安全に、快適にご利用いただくため、 ハード・ソフト両面から当社では様々な取り組みを行っています。
安全で快適な鉄道をめざして
安全を守る日々の取り組み
当社では、非常事態に備えて多様な訓練を実施しています。 そのなかでも、毎年行われる総合事故復旧訓練と総合防災訓 練は、鉄道部門全体で実施する大規模な訓練で、毎回様々な状 況・場面を設定し、緊急事態発生時にも速やかに行動をとれる ようにしています。
また、安全設備やその他関連機器の保守・点検を徹底している
ほか、運転士全員にSAS（睡眠時無呼吸症候群）の簡易検査を実施
するなど、安全確保のために日々取り組んでいます。
安心してご利用いただくために
視覚に障がいをお持ちの方のホームからの転落を防止するた
め、ホーム点字ブロック内方線を全駅全ホームに設置※しているほ
か、エレベーターやオストメイト対応トイレなど、ハード面でのバリ アフリー対策を充実させています。
また、お手伝いが必要なお客さまへのご案内方法などを学ぶ 「ヒューマンサポート研修」や「普通救命講習」をすべての駅係 員が受講（乗務員の一部も受講）し、主要駅にAED（自動体外式除細
動器）を設置するなど、お客さまに安心してご利用いただくため、
ソフト・ハード両面から取 り組みを進めています。
※京都市交通局管理の御陵駅を除く
車両点検 線路保守点検
総合事故復旧訓練 電気設備点検
京都・嵐山に延びる京福電気鉄道㈱、洛北を走る叡山電鉄㈱といった鉄道事業や、京阪沿線を軸に地域交通 を支えるバス事業のほか、駅や駅前の可能性を生かした生活サポートサービスなど、京阪グループでは安全・ 安心で、便利・快適なネットワークの拡充に努めています。
主なグループ会社
有料老人ホーム「ローズライフ高の原」
京福電気鉄道㈱
「嵐電」の愛称で親しまれる京福電車は、沿線に世界文化遺 産に登録されている社寺など観光名所が多いことから、京都 観光において重要な役割を担っています。平成23年4月に交 通ＩＣカードシステムを
導入し、利便性が向上し ました。また、同年5月 にはヤマト運輸㈱と提携 し、全 国 初の路 面 電 車 を利用した宅配便輸送 を開始しました。
京阪バス㈱
路線バスのネットワークは大阪・京都・滋賀・奈良の2府2県に またがり、地域の皆さまに愛される「やさしい公共交通機関」を めざしています。平成21年に開業した松井山手―京都間の直 通急行バス「ダイレクトエクスプレス直Ｑ京都」も好評で、平成 24年4月には交野とな
んばへの延伸を実施。 90年の歴史を持つバ ス会社として、京都定 期観光バスや高速バス などでもご愛顧いただ いています。
京都バス㈱
観光スポットである大原や嵐山・嵯峨野など京都市北西部 を中心に路線・貸切バスを運行しています。積極的に環境保 護にも取り組んでおり、平成21年3月には京都のバス事業者 として初めて「グリーン経営認証」を取得しました。
また平成23年9 月には、「貸切バス 事業者安全性評価 認定制度」の認定を 受けました。
京阪ライフサポート㈱
「Quality of Life（生活の質）」の向上、「Normalization（誰に も優しい街づくり）」をめざし、生活の魅力づくりの一翼を担って います。
訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護などのサービスに加え て、デイサービス、有料老人ホームなどの施設を運営し、介 護予防を含めた心身のリハビリテーション、安心して暮らせる 「住まい」づくり、尊厳ある高齢者の生活支援サービスに取
り組んでいます。
叡山電鉄㈱
叡山電車は、出町柳駅で京阪線と接続しており、通勤路線 と観光路線の二面の性格を持ち合わせています。紅葉シーズ ンに実施される鞍馬線市原−二ノ瀬駅間にある通称「もみじの トンネル」のライトアッ
プは、京 都 の 夜 の 新し い観光スポットとなって います。
美しい景色を堪能で きる展望列車「きらら」 も好評です。
安全設備の充実
当社では、昭和42年に関西民鉄で初めてATS（自動列車停止装
置）を導入しました。さらに現在、より一層の安全性向上のため、多
情報連続制御式の新型ATSの導入準備を進めています。 また、列車の脱線を防止する脱線防止ガードを、国に定められ た基準を上回って設置しているほか、運転士異常時列車停止装 置を全車両に設置するなど、安全最優先の考えに則り、安全設備
の充実を図っています。
平成19年6月には、さらなる安全と円滑な運行管理をめざし て、駅の信号機、ポイント、行先表示器、案内放送などを自動的
に制御する「自律分散式列車運行管理システム（ADEC）」を更新
し、機能向上を図りました。
ATS地上子 脱線防止ガード
自律分散式列車運行管理システム（ADEC）
AED（自動体外式除細動器） 普通救命講習
ホーム点字ブロック内方線
快適な空間を実現する「京阪」の不動産業
京阪堂島ビル 京阪御堂筋ビル 京阪大手町ビル
インテージ秋葉原ビル 永新ビル イースタンビル
不動産業
賃貸事業
当社では、不動産賃貸業の強化に注力 しており、戦略的に不動産への積極投資 を行っています。
近年、大阪で「京阪堂島ビル」、「京阪 御堂筋ビル」を、東京で「京阪大手町ビ
ル」、「インテージ秋葉原ビル」、「永新ビ
ル」、「イースタンビル」をはじめとする複
数のオフィスビルを取得するなど、沿線だ けでなく首都圏などにおいても優良物件 の取得を進めています。
また、不動産保有形態の多様化の一環 として、流動化物件への出資を推進する など、グループ会社の京阪電鉄不動産㈱ と連携を取りながら、不動産流動化事業 の拡大にも取り組んでいます。
そのほかにも、既存のビルのリニューア ルなども随時進めるなど、保有するビル全 体の資産価値の最大化を図っています。
京阪園芸㈱
自然再生や屋上緑化の企画・設計施工から、公園や個人邸 の庭の維持管理まで、造園事業を幅広く手がけています。また、 京阪沿線でフラワーショップ「フローリスト京阪」を展開して いるほか、貸鉢や装飾を中心とするグリーンサービス事業も 営んでいます。なお、伝統ある栽培事業では、独自のバラの 品種を開発するなど、日本屈指の 技術力を誇っています。
都市開発事業
当社は、昭和初期から沿線を中心とし
た都市開発事業を展開しており、「くずは
ローズタウン」、「びわ湖ローズタウン」、
「 京 阪 東ローズタウン」の3 つのローズ タウンを中心に「京阪東御蔵山住宅地」、 「けいはんな公園都市」など交通機関と
商業施設、コミュニティ施設を組み合わ
ファインガーデンスクエア（京阪東ローズタウン） ザ・香里園タワー
京阪電車開業100周年記念 新種バラ『悠久の約束』 A-standard 渋谷桜丘（東京都渋谷区）
くずはタワーシティ（くずはローズタウン）
当社を含む京阪グループでは、沿線を中心に、大規模ニュータウン開発をはじめ、良質な戸建住宅やマンションなどの 住宅開発を行っています。また、商業施設やオフィスビルなど、賃貸事業による駅前開発などにも積極的に取り組んで いるほか、造園事業なども手がけ、生活環境をトータルに考えた街づくりを推進しています。
主なニュータウン開発実績
名 称 所 在 地
くず は ロ ー ズ タ ウ ン 枚方市・八幡市 び わ 湖 ロ ー ズ タ ウ ン 大津市 京 阪 東 御 蔵 山 住 宅 地 宇治市 京 阪 東 ロ ー ズ タウン 京田辺市・八幡市 け い は ん な 公 園 都 市 精華町
主なグループ会社
フローリスト京阪 京橋店
京阪電鉄不動産㈱
関西圏を中心に事業主として行う新築戸建住宅の分譲を はじめ、マンションでも、京阪電鉄との共同事業や他社との JV方式で参画を進める大規模分譲のほか、オリジナルブラ ンド「ファインフラッツ」シリーズを展開。首都圏でも単独で マンション分譲を行うほか、当社
と連携し不動産流動化事業の拡 大に取り組むなど、沿線の付加価 値向上に軸足を置きつつも、積極 的な事業展開を推進しています。
流通業
楽しく、心豊かな暮らしを創造する「京阪」の流通業
㈱京阪百貨店
新規出店・売り場増床が相次ぐ競争の激 しい百貨店業界において、食品売り場を 強みとする郊外型百貨店としてのノウハウ を確立し、独自のポジションを獲得してい ます。「すがたも心もきれいな百貨店」と いうストアコンセプトの下、守口店、くずは モール店、ひらかた店、モール京橋店の4 店舗で沿線ニーズにお応えするほか、平 成22年10月には初の沿線外店舗となる 「すみのどう店」をJR学研都市線住道駅
前に開業しました。
また、リニューアルによる既存店の魅力
㈱京阪ザ・ストア
沿線の駅ナカや駅前を中心に、スー パーマーケット「フレスト」やコンビニエ ンスストア「アンスリー」をはじめ、様々 な商業施設を展開しています。 ㈱ユニクロと提携して駅ナカで「ユ ニクロ」を運営しているほか、話題の ショップのスイーツを週替わりで提供す るスイーツ専門店「SWEETS BOX」な ど、多様な業態を開発し、魅力ある店舗
京阪百貨店 守口店
SWEETS BOX 食品フロア（守口店）
化粧品フロア（守口店） 京阪百貨店 すみのどう店
向上にも取り組んでおり、守口店では平成 22年4月に婦人服・化粧品などのフロア、 平成23年11月には食品フロアを、ひらか た店では同年3月に婦人服・化粧品などの フロアをリニューアルしました。
京阪グループでは、毎日ご利用いただく「駅」を中心に、百貨店やショッピングセンター、スーパーマーケットなど、 様々な商業施設を展開しています。沿線のお客さまの、より快適・便利で、楽しく、心豊かな暮らしをサポートするべく 取り組みながら、そこで蓄積したノウハウを生かし、沿線外でも積極的な事業展開を進めています。
㈱京阪レストラン
沿線のほか、吹田をはじめとする高速道路の サービスエリアや遊園地などで様々な飲食店を 運営し、食の大切さ、おいしさを追求しています。 また、同社の子会社㈱ジューサーバー・コー ポレーションがフランチャイザーとして展開する 「ジューサーバー」では、鮮度にこだわったフルー ツと野菜で作る本物のジュースを提供。現代の健 康志向に合致し、また、駅ナカなどわずかなスペー スで高収益を上げる事業として注目を浴び、沿 線のほか、首都圏でも多数出店しています。㈱京 阪レストランもそのフランチャイズ加盟店とし て、一体となって店舗を展開しています。
フレスト
駅ナカ ユニクロ 吹田サービスエリア内フードコート ジューサーバー 麺処あしかり 新幹線京都駅店
主なグループ会社
ホークスタウンモール FOREVER21渋谷店 京阪シティモール
㈱京阪流通システムズ
関西最大級の郊外型ショッピングセンターで、第2期開発計 画が進行中の「KUZUHA MALL」（樟葉）、都市型ショッピン グセンター「京阪モール」（京橋）、「京阪シティモール」（天満 橋）のほか、複合商業ビル「KiKi京橋」（京橋）などの運営管理 を行っています。
また、沿線外においても、これらの運営を通じて培ったノウ ハウを生かし、福岡を代表する大型商業施設「ホークスタウ
を展開。JR大阪駅や京都駅、南海なん ば駅などでも出店するなど、積極的に沿 線外へ進出しています。
ンモール」（福岡県）や「おのだサンパーク」（山口県）の運営を 受託しているほか、東京・渋谷センター街の高木ビルディング
京阪グループでは、京都・大阪・滋賀の沿線のほか、東京・北海道 と合わせ全国で１３ホテル・約３，２００室を保有・展開しています。 特に京都駅前では様々なグレードの５ホテル・約1,100室をラ インナップ。国内外のお客さまを対象に、ビジネスから観光、婚礼 まで多様なニーズにお応えしています。
㈱ホテル京阪
ホテル京阪 天満橋、ホテル京阪 京橋、 ホテル京阪 京都、ロテル・ド・比叡、 ホテル京阪 ユニバーサル・シティ、 ホテル京阪 ユニバーサル・タワー、 ホテル京阪 札幌、ホテル京阪 浅草
京都タワー㈱
京都タワーホテル、京都第２タワーホテル、 京都タワーホテル アネックス
㈱琵琶湖ホテル 琵琶湖ホテル ㈱京都センチュリーホテル 京都センチュリーホテル
身近で、心のこもったサービスを…
「京阪」のレジャー・サービス業
主なグループ会社
京都駅前エリア
京阪グループのホテル事業
京都タワーと京都タワーホテル 京都第２タワーホテル 京都タワーホテル アネックス 琵琶湖ホテル（滋賀）
ホテル京阪 ユニバーサル・タワー（大阪）
京都センチュリーホテル ホテル京阪 京都
琵琶湖汽船㈱
美しい景色と琵琶湖のスケールの大 きさを体感できる遊覧船「ミシガン」「ビ アンカ」などでの「びわ湖クルーズ」を 展開。平成24年3月には開業125周年 を記念し「ビアンカ」をリニューアルしま した。
また、平成21年に就航した「megumi」 は、バイオ燃料添加型ディーゼル機関の 導入をはじめ、船上で琵琶湖の環境学習 を体験できるなど、「環境保全」のシンボ ルとなっています。
比叡山自動車道㈱
田の谷峠（大津市）から延暦寺東塔 （根本中堂）・比叡山頂を結ぶ約8.1ｋｍ の有料道路「比叡山ドライブウェイ」を 運営しています。
沿道には、京阪グループの㈱ホテル京 阪が運営するフレンチスタイルのホテル 「ロテル・ド・比叡」があるほか、比叡山自 動車道㈱が経営する庭園美術館「ガー デンミュージアム比叡」では、モネ、ルノ ワール、ゴッホなどフランス印象派の画 家たちが描いた花や庭の絵画をモチーフ にした庭園に、彼らの作品を陶板で再現 して展示。名画そのままの世界観や山頂 からの展望が堪能できます。
大阪水上バス㈱
大阪の中心を流れる大川を周遊する 「アクアライナー」、大阪城と道頓堀を 結ぶ「アクアmini」、帝国ホテルの料理 を楽しめるグルメ・ミュージック船「ひま わり」、大阪港を周遊する観光クルー ズ船「サンタマリア」を運航しています。 「水都・大阪」の象徴となっている「アク
アライナー」や「ひまわり」のクルーズで は大阪城をはじめ、歴史あふれる大阪の 名所、旧跡を楽しめるほか、「サンタマリ ア」からは海上からの雄大な眺めを満喫 できます。
ひらかたパーク
当社が経営する同園は「ひらパー」の愛 称で親しまれ、平成２４年で開園１００周年 の歴史ある遊園地です。４０種以上のアトラ クションはもちろん、大型イベントホールを 使った催事や、小さなお子さま向けのキャ ラクターショーなどにより、親子３代で楽し める遊園地として支持され続けています。 アトラクションの魅力向上のほか、プー ル「ザ・ブーン」、大阪・京都で唯一の屋外
スケートリンク「アイス・スクエア」、オリジ ナル品種を含む約600種4,000株のバ ラが広がる「ローズガーデン」などをはじ め、夏・冬のイルミ
ネーションや、オ リジナルキャラク ターによるダンス ショーなど、年間 を通じて季節ごと
ぐるぐる王 プール「ザ・ブーン」 パチャンガ
キャラクター「ピピンとポピー」 ローズガーデン
ビアンカ
屋外スケートリンク「アイス・スクエア」
グルメ・ミュージック船「ひまわり」
に何度でもお楽しみいただける遊園地づく りに努めています。
ガーデンミュージアム比叡
京阪グループでは、沿線内外でホテル事業を手がけているほか、当社が経営するレジャー施設として時代を超えて 愛され続けてきた「ひらかたパーク」や、京都のランドマーク「京都タワー」、琵琶湖で運航する「ビアンカ」「ミシガン」など、 地域のシンボルと言える施設を複数保有。身近で心のこもったサービスを提供しています。
F o c u s：
そ の ほ か の 様 々 な 取 り 組 み
京阪電車 お客さまセンター
※年中無休（12/30〜1/3は休業）
おトクなチケットdeエコキャンペーン ポスター
植樹イベント
ISO14001 マネジメントシステム登録証 付属書 ISO14001 マネジメントシステム登録証
「お客さまの声」の流れ
電 話 番 号 ： ホームペ ージ ： 営 業 時 間 ：
0 6 - 6 9 4 5 - 4 5 6 0
ht t p: //w w w. keih a n .c o.j p/ 平 日 9：00〜19：00
土休日 9：00〜17：00
サービス・ 品質の向上
・お電話 ・ホームページ ・お手紙 ・他部署受付分
閲覧
定例報告 速やかに情報連携
状況報告・ 改善策の 提示・報告 ・お電話
・メール
お客さまからのお問い合わせやご意見・ご要望を承る総 合窓口として「京阪電車 お客さまセンター」を設置してい
ます。同センターは、「運賃・時刻表・各種お問い合わせ」や
「当社へのご意見・ご要望」に対してきめ細やかに対応し ていくことはもちろん、“お客さまの声”を一元管理し、社内 で情報共有することによって、より一層の事業改善を図っ ていくことを目的としています。
当社は、平成16年に鉄道業界で初めてとなる会社全体 での「ISO14001」の認証を取得したほか、沿線での清掃 活動への参加、切符などの資材再利用、クールビズ・ウォー ムビズの取り組み推進など、地球環境にやさしい企業をめざ し、様々な活動を行っています。
平成24年には、「おトクなチケットdeエコキャンペーン」
を実施。これは、対象の企画乗車券を1枚購入いただくごと に10円を当社が積み立てるもので、同キャンペーンによる 積立金は深刻なナラ枯れ被害が発生している京都東山地域 への植樹などに活用されます。
なお、平成23年に京阪バス㈱と共同で実施した「鉄道・ バス乗り継ぎエコキャンペーン」の積立金は同地域への植 樹などに活用。平成24年4月には、京都市との共催で植 樹イベントを実施し、京阪グループの有志が東山鹿ケ谷地 区の山林で植樹を行うなど、グループ会社に活動の輪を広 げ、社会に貢献するべく取り組んでいます。
お客さまの声を経営に生かす
環境経営の推進
回答
改
善
策
の
実
施
●「お客さまの声」データの集約と分析 ●社内での情報共有化
●ＣＳ推進策の検討
●社内コンプライアンス体制との連携
京阪電車 お客さまセンター
お客さまの声
データベースお 客 さ ま
声
当 該 部 署
役員
（ 鉄 道 部 門 他 ）
ファミリーレールフェア 大津線感謝祭
京阪グループでは、私たちが今後も持続的に発展していく うえで、沿線を中心とする地域社会との共生は重要な使命で あると考え、様々な活動を行っています。
お客さまへの感謝の気持ちをお届けすることなどを目的に 毎年開催している「ALL KEIHAN サンクスフェスタ」のイ ベントとして、京阪線では寝屋川車両基地を開放して「ファミ リーレールフェア」、大津線では錦織車庫を開放して「大津線 感謝祭」を実施。日頃見たり触れたりすることのできない施 設・機器をご見学いただき、多数の来場者にお楽しみいただ いています。
また、平成10年度から大阪府寝屋川市、門真市の中学校 を対象に寝屋川車両工場での体験学習を実施しており、平成 23年度には、四條畷市からの参加を含む計8校を受け入れ。 工場見学会も随時実施しており、平成23年度には沿線の幼 稚園や学校のほか、全国各地から修学旅行のグループ学習な ど約2,000人の方を見学者としてお迎えしました。
京阪グループでは、①京阪グループ共通ポイント「おけい はんポイント」によるお客さまの利用頻度・利用金額向上、
②京阪グループ顧客情報の一元化、③㈱京阪カードによる
クレジットカード事業の直営化を軸に、グループ戦略として 平成15年10月から京阪グループカード「e-kenetカード」 を発行しています。
「 e - k e n e t カ ード 」で は 、クレジット機 能 を 有し た 「e-kenet VISAカード」とIC乗車券「京阪マイレージ PiTaPaカード」の2枚1組でのご利用をPRし、京阪沿線 での生活がより便利に、お得になるサービスの充実に向け て取り組んでいます。
平成24年6月末時点で、会員数は25.5万人を超えており、 京阪沿線のメーンカードへと、着々と成長を続けています。
地域社会のために…
ホームページ（おけいはん.ねっと） 当社では、平成12年12月から、お客さまとのコミュニケー ションを深め、沿線のPRをより強化することを目的として、 「おけいはんキャンペーン」を展開しています。
同キャンペーンは「京阪のる人、おけいはん。」をキャッチ フレーズに、CM、ポスター、看板、パンフレット・チラシ、ホー ムページ（おけいはん.ねっと）などが一体となったマルチキャン ペーンです。京阪電車でお出かけされるお客さまにお楽しみ いただける、沿線の四季折々のイベントやスポット情報などを タイムリーにご案内しています。
おけいはんキャンペーン
京阪グループのカード戦略
アートエリアB1「ミュージックカフェ」 アートエリアB1 ロゴ 地域に密着した企業として、沿線の文化振興などを目的 に、様々な文化関連事業を行っています。
中之島線なにわ橋駅「アートエリアB1（ビーワン）」では、駅
が「文化・芸術・知の創造と交流の場」となることをめざし、 多彩な企画を実施。大学やNPO団体とともに、社学・地域 連携文化活動として「アート」「知」などをテーマにしたプ ログラムも展開しています。平成21年に
会 社 概 要
グ ル ー プ 会 社 一 覧
設 立
創 立
運 輸 開 始
資 本 金
発行可能株式総数 発行済株式の総数
株 主 数
従 業 員 数
本 社 事 務 所 主 要 な 事 業 内 容
営 業 キ ロ
代 表 取 締 役 社 長 Ｃ Ｅ Ｏ 兼 Ｃ Ｏ Ｏ 執 行 役 員 社 長 代 表 取 締 役 専 務 執 行 役 員
取 締 役
専 務 執 行 役 員
取 締 役
常 務 執 行 役 員 取 締 役 相 談 役 取 締 役 会 議 長
加藤 好文
小川 雅人
脇 博一
末近 義治
佐藤 茂雄
執 行 役 員 木村 靖夫
監 査 役 家近 正直
執 行 役 員 太刀川克己
監 査 役 上野 至大
執 行 役 員 塩田 正
執 行 役 員 淺井 栄一
執 行 役 員 中西 基之
昭和24年11月25日（12月1日営業開始）
明治39年11月19日 明治43年4月15日
（大阪・天満橋ー京都・五条間46.57km）
51,466,416,776円 1,595,886,000株 565,913,515株 55,547名 1,622名
大阪市中央区大手前1丁目7番31号 ①鉄道事業（鉄軌道による旅客運輸）
②不動産事業（土地建物の販売および賃貸）
③レジャー事業（遊園地などの経営）
91.1km
叡山電鉄㈱ 京福電気鉄道㈱
㈱京阪エンジニアリングサービス ㈱京阪レジャーサービス 中之島高速鉄道㈱
㈱京阪ステーションマネジメント ㈱京阪エージェンシー
京阪カインド㈱ 京阪電鉄不動産㈱ イースタン興業㈱ 京阪産業㈱ ㈱かんこう ㈱文化財サービス 京阪園芸㈱
会社の概要
（平成24年3月31日現在）業務組織
（平成24年7月1日現在）役員一覧
（平成24年7月1日現在）京阪ライフサポート㈱ 京阪バス㈱
京阪シティバス㈱ 京阪京都交通㈱
ケービー・エンタープライズ㈱ 京阪宇治バス㈱
江若交通㈱
㈱ザ・コジャック 京都バス㈱
ケーテー自動車工業㈱
監
査
役
監 査 役 室
執
行
役
員
社
長
経 営 統 括 室
事 業 統 括 室 経 営 政 策 担 当
企 画 営 業 担 当 事 業 推 進 担 当
観 光 担 当 管 理 課
総 務 担 当
事 業 統 括 担 当 駅 サ ー ビ ス 課 サービス推進係大阪エリア、枚方エリア 伏見エリア、京都エリア 運転係、大阪列車区 京都列車区、 運転指令、計画係
機械軌道係 大阪保線係、京都保線係
検査係、車体係、台車係 整備係、大阪検車係 京都検車係
運輸係、運輸区 電気指令 大阪電力係、京都電力係 大阪信通係、京都信通係
管 理 課
東 京 事 務 所
安 全 推 進 部 運 転 課
技 術 課
人 事 担 当
鉄 道 企 画 部 研 修 課
保 線 課
経 理 担 当
鉄 道 営 業 部 事 業 課
建 設 課
電 気 課
車 両 課
営 業 課
技 術 課
技 術 課
技 術 課
工 務 部
電 気 部
車 両 部
大 津 鉄 道 部
ア セット事 業 部
開 発 事 業 部
くずはモー ル 第 二 期 開 発 推 進 室
監査内部統制室 広 報 宣 伝 担 当
執 行 役 員 三浦 達也
執 行 役 員 永井 博
常 務 執 行 役 員 下條 弘
監 査 役 島井 章吉
監 査 役（ 常 勤 ） 前田 佳彦
取 締 役 佃 和夫
監 査 役（ 常 勤 ） 井関 隆政
取 締 役 北 修爾
㈱琵琶湖ホテル 琵琶湖ホテルサービス㈱ ㈱ホテル京阪
㈱京阪アーバンシステムズ ㈱京 阪リゾートシステムズ 京都タワー㈱
㈱京都センチュリーホテル 琵琶湖汽船㈱
㈱京阪流通システムズ ㈱京阪百貨店 ㈱京阪友の会 ㈱京阪ザ・ストア ㈱京阪レストラン ㈱ジューサーバー・ コーポレーション
㈱大阪マーチャンダイズ・マート ㈱京阪ビジネスマネジメント ㈱京阪カード
㈱はちけんや
（平成24年8月31日現在）
の
琵琶湖汽船サービス㈱ びわこフードサービス㈱ 大阪水上バス㈱ 比叡山鉄道㈱
㈱樟葉パブリック・ゴルフ・コース 比叡山自動車道㈱
㈱ガーデンミュージアム比叡 KiKi京橋
京阪モール
フレスト寝屋川店
ホテル京阪 ユニバーサル・タワー ホテル京阪 ユニバーサル・シティ
フレスト香里園店
フレスト松井山手店
地下鉄東西線
京津線 叡山電鉄
宇治線
交野線
男山ケーブル
叡山 ケーブル
京阪本線
中之島線
京福電鉄
樟葉
枚方市
私市
京橋 天満橋
淀屋橋 中之島
中書島 宇治 三条
七条
坂本
丹波橋
石山寺 浜大津 祇園四条
ホテル京阪 京橋
びわ湖 ローズタウン
ホテル京阪 天満橋
事 業 エ リ ア 略 図
三条
ユニバーサル・タワー
ユニバーサル・シティ
ビアンカ
ホテル京阪 浅草
京阪大手町ビル
A-standard 渋谷桜丘 （東京都渋谷区）
京阪百貨店 守口店
ガーデンミュージアム比叡
琵琶湖ホテル 札幌
出町柳
ホテル京阪 札幌
ひらかたパーク
大
阪
京 都
滋
賀
三条
ケーブル ケーブル ケーブル ケーブル ケーブル ロープウェイ叡山
坂本 ケーブル
KYOUEN ロテル・ド・比叡 京都タワーと
京都タワーホテル
KUZUHA MALL 京都センチュリーホテル
ホテル京阪 京都
ファインガーデンスクエア （京阪東ローズタウン）
くずはタワーシティ （くずはローズタウン） 京阪百貨店
すみのどう店 京阪堂島ビル
京阪御堂筋ビル
石
山
坂
本
線
琵
琶
湖
