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中国における牛肉の生産・流通に関する研究

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Academic year: 2021

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Title

中国における牛肉の生産・流通に関する研究( 内容の要旨 )

Author(s)

陳, 暁紅

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(農学) 甲第245号

Issue Date

2002-03-13

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/2586

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

名(本(国)籍) 学 位 の 学 位 記 番 号 学位授与年月 日 学位授与の.要件 研究科及び専攻 研究指導を受けた大学 学 位 論 文 題 目 審 査 委 員 会 陳 暁 紅 (中華人民共和国) 博士(農学) 農博甲第245号 平成14年3月13日 学位規則第4条第1項該当 連合農学研究科 生物生産科学専攻 岐阜大学 中国における牛肉の生産・流通に関する研究 主査 岐阜大学 教 授 小 真 之 副査 岐阜大学 教 授 有 本 信 昭 副査 信州大学 教 授 佐々木 隆 副査 静岡大学 教 授 木 宮 健 二 論 文 の 内 容 の 要

本論文は、近年、急速に伸びて!、る中国の牛肉生産に焦点をあて、牛肉の生産

・流通及び消費について調査・分析し、その実態と問題点、及び発展方向を明ら かにしたものである。 生産面についていえば、次の3点を明らかにしている。第1点は牛肉の生産地 域が従来の牧草地帯(西部牧区)から穀物地帯(東北農区や中原農区)へと移っ ていること。第2点は、穀物地帯における養牛業の発展要因として農作物の副産 物(わらなど)を飼料源として活用する政策の実施(1992年からの中国養牛事業 )が大きな役割を果たしていることを明らかにした。その養牛事業の成功要因と してアンモニア処理によるわら利用の技術普及がある。第3点は、このような農 作物わら利用による養牛飼養は、欧米や日本のような穀物依存型でもなく、オー ストラリアのような草地利用型でもない中国独自の展開方向であることを明らか にしている。 流通面についていえば、1978年の改革開放を囁として中国牛肉市場の流通休系 は大きく変化したことを指摘し、新しい流通体系の実態と問題点、解決方向を胡 らかにしている。流通体系の変化についていえば、改革開放前は国営企業にょる 単一市場流通システム(国が統一的に生体牛や牛肉の価格を決め、国営企業が生

銀牛を農家から購入し、屠殺・解休して消費者に販売)であったが、改革開放後

は国営、集団及び個人営の多ルートの市場体系が形成されたことである。問題点 としては、卸売市場を経由するルート(屠殺工場から卸売市場へ)と経由しない

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-52-ルート(屠殺業者から小売店へ)があり、後者に問題が多いことが指摘されてい

る。すなわう、前者のルートにある屠殺工場は近代的な屠殺設備を持ち、衛生的

に牛肉の加工処理がなされているのに対し、後者(屠殺業者)は、簡単な設備し か持たず、非衛生的であり、牛肉製品の品質もよくない。したがって、生産面で の牛肉の品質向上とともに、その点の改善が望まれる。 最後に牛肉の消費についていえば、つぎの2点を分析している。第1に牛肉消 費形態の変化、第2に牛肉消費の増加要因である。第1点の牛肉消費形態の変化 に関していえば、従来の伝統的な牛肉の調理法から外国の食文化の影響を受けて 、焼肉やハンバーガーなどの利用が増加していること。また、牛肉の家庭消費よ りも、外食消費量が多くなっていることを実証的に明らかにしている。さらに、 この牛肉消費の増加は地域や収入によって異なることも指摘している。一般に農

村地域よりも都市部の住民の方が牛肉消費量やその増加率は高い。また収入(所

得)の高い世帯の方が低い世帯よりも牛肉の消費量は高い。このこと●から、牛肉 消費の増加要因として、中国国民の収入(所得)の増加や都市化の進行があるこ とを明らかにしている。 審 査 結 果 の 要 旨 本論文は、近年、急速に伸びている中国の牛肉生産に焦点をあて、牛肉の生産 ・流通及び消費について調査・分析し、その実態と問題点、及び発展方向を明ら かにしたものである。 生産面についていえば、次の3点を明らかにしている。第1点は牛肉の生産地 域が従来の牧草地帯(西部牧区)から穀物地帯(東北農区や中原農区)へと移っ ていること。第2点は、穀物地帯における養牛業の発展要因として農作物の副産

物(わらなど)を飼料源として活用する政策の実施(1992年からの中国養年事業

)が大きな役割を果たしていることを明らかにした。' その養牛事業の成功要因と してアンモニア処理によるわら利用の技術普及があるこ第3点は、このような農

作物わら利用による養牛飼養は、欧米ヰ日本のような穀物依存型でもなく、オー

ストラリアのような草地利用型でもない中国独自の展開方向であることを明らか にしている。 流通面についていえば、1978年の改革開放を墳として中国牛肉市場の流通休系 は大きく変化したことを指摘し、新しい流通休系の実態と問題点、解決方向を明 らかにしている。流通休系の変化についていえば、改革開放前は国営企業による 単一市場流通システム(国が統一的に生休牛や牛肉の価格を決め、国営企業が生 体牛を農家から購入し、屠殺・解休して消費者に販売・)であったが、改革開放後 は国営、集団及び個人営の多ルートの市場体系が形成されたことである。問題点 としては、卸売市場を経由するルート(屠殺工場から卸売市場へ)と経由しない ルート(屠殺業者から′ト売店へ)があり、後者に問題が多いことが指摘されてい る。すなわち、前者のルートにある屠殺工場は近代的な屠殺設備を持ち、衛生的

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-53-に牛肉の加工処理がなされているのに対し、後者(屠殺業者)は、簡単な設備し か持たず、非衛生的であり、牛肉製品の品質もよくない。したがって、生産面で の牛肉の品質向上とともに、その点の改善が望まれる。 最後に牛肉の消費についていえば、つぎの2点を分析している。第1に牛肉消 費形態の変化、第2に牛肉消費の増加要因である。第1.点の牛肉消費形態の変化 に関していえば、従来の伝統的な牛肉の調理法から外国の食文化の影響を受けて 、焼肉やハンバーガーなどの利用が増加していること。また、牛肉の家庭消費よ りも、外食消費量が多くなっていることを実証的に明らかにしている。さらに、 この牛肉消費の増加は地域や収入によって異なることも指摘している。一般に農

村地域よりも都市部の住民の方か牛肉消費量やその増加率は高い。また収入(所

得)の高い世帯の方が低い世帯よりも牛肉の消費量は高い。このことから、牛肉 消費の増加要因として、中国国民の収入(所得)の増加や都市化の進行があるこ とを明らかにレている。 近年、急速に伸びている中国の牛肉生産の実態と問題点を、生産・流通・消費 という一貫した流れのなかで、本研究が解明している点は高く評価される。とく に、近年、政府によって進められている農作物副産物利用による養牛飼養事業の 社会経済的効果を立証し、中国の肉用牛飼養の展開方向として位置付けたことは 、欧米や日本のような穀物依存型でもなく、またオーストラリアのような草地利 用型でもない中国独自の第3の展開方向として注目される。 以上について、審査員全員一致で、本論文が岐阜大学大学院迎合農学研究科の 学位論文として十分価値あるものと認めた。 基礎となる学術論文は、以下の通りである。 1)陳 暁紅・′ト粟克之・李 鎖平.農作物わら利用による中国養牛事業の展開 .農業経営研究 38(2):73-78.2000. 2)陳 暁紅・小薬克之.中国における牛肉市場分析.農業経済論集.52(2). 2001(印刷中),

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