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雑誌名 奈良教育大学紀要. 人文・社会科学

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(1)

発達における機能連関に関する研究(3)−精神遅 滞児の運動機能と視知覚機能−

著者 田辺 正友

雑誌名 奈良教育大学紀要. 人文・社会科学

巻 34

号 1

ページ 145‑156

発行年 1985‑11‑25

その他のタイトル A Study of Functional Relations with

Development (3) The Relation between Motor Development and Visual Perception in Mentally Retarded Children

URL http://hdl.handle.net/10105/2217

(2)

奈良教育大学紀要 第34巻 第1号(人文・社会)昭和60年 Bull. Nara Univ. Educ, Vol. 34. No. 1 (cult. & soc), 1985

発達における機能連関に関する研究(3)

‑精神遅滞児の運動機能と視知覚機能‑

田  辺  正  友 (奈良教育大学障害児学教室)

(昭和60年4月30日受理)

i^^^^n

子どもの発達は、言語・運動・情緒・社会性といったそれぞれの機能ごとに発達の順序性をも っている。しかも同時に、他の諸機能とも相互に関連し合っている。子どもの生活の中では、諸 機能が密接に相互に連関し合いながら働き、そして、子どもが新しい段階へと進むにつれて諸機 能の連関のしかたの構造が変わり、諸機能のなかで中核的役割をになうものが変わっていくと考 えられる。現在の発達研究のなかで求められている方向は、子どもの要素的な行動の個別機能的 発達だけを問題にするのではなく、それらの問の機能連関、発達機関を重視することである。自 閉的傾向児の発達の問題などにみられるように、障害児においては、とくにこのような機能連関、

発達連関が問題になる場合が多いのである。

子どもが言語を獲得していく過程を詳細に検討してみると、それは、きわめて複雑でダイナミ ックな過程であることがわかる。子どもの言語獲得についても、単に言語機能の発達にのみ着目 するのではなく、子どもの全行動発達のなかに位置づけて把握していかなければならないという 考えのもとに、先に筆者は、言語発達と他の諸機能の発達との連関の問題を明らかにしようとし て計画した実験的研究のひとつとして、話しことば獲得期前後の精神遅滞児の手指機能の発達と の関連について分析した結果を報告した(田辺、 1981a)。さらに、話しことば獲得を課題とす る精神遅滞児と自閉的傾向児の発達特徴を発達連関に視点をあてて分析し、そこから保育・教 育におけることばの指導の手がかりについて検討を試みた(田辺他、 1984)c そこでは、基本的 には、子どもの生活全体から見直し、遊びを豊かな楽しいものにすることが大切であり、そして 言語獲得につまづいている子どもには、外界に対する働きかけの主要な器官としての手指の運動 を含む運動諸機能がより生き生きと発動するような諸条件を作り出していくとりくみを通して、

ことばの獲得とそれを豊かにふくらませていくことがめざされなければならないとの指摘がなさ れた。全身の運動は、言語や社会性の発達、手指の操作の発達等とのかかわりにおいて重要な柱

をなし、子どもの発達において、構造的には土台の部分をなすものである。

ところで最近、子どもたちのからだをめぐる危機的な状況がとりあげられている。疲れやすい、

体力がない。骨がもろく骨折しやすいといったことから、背すじがまがっている、直立がきちっ とできない、土ふまずの形成が惑いなど、まさに子どもたちのからだは刻々とむしばまれてきて いる。そして、走るとよく転ぶ、転んで手をつかないために政や頭にケガをする、握力が弱くタ オルやぞうきんがうまくしばれない、手指機能に劣り、はしやスプーンなどをうまく使えない、

などといった日常生活上の種々の問題が指摘されている。ましてや、障害をもつ子どもたちの場 合それはもっと極端なかたちで進んでいる。

145

(3)

精神遅滞児の平衡性・瞬発力・敏捷性・筋力等の運動機能に遅れあるいは障害が見られること は、多くの研究で指摘されているが、これらの運動機能の遅れのメカニズムが究明されなければ ならない。そのためには、まず、精神遅滞児の各種の運動機能や運動能力の実態を把握し、そし て、これらの運動機能の発達にどのような要因が関与しているのかが検討される必要がある。今 回は、運動機能の発達に深く関与しているであろうと考えられる要因のひとつとしての視知覚機 能の発達との関連性に視点をあてて分析を試みた結果について報告する。先の研究において筆者

は、精神遅滞児の視知覚発達の実態と問題を明らかにし(田辺1981b、 1981c)、さらに、図 形模写能力と視知覚発達との関連について検討を試みた。そして、図形模写能力の発達に視知覚 機能が重要な役割を果たしていることが示唆された(田辺、 1985),視知覚はすべての学習の基 礎となるものであり、文字や数の学習などの教科学習とも深くかかわっている。視知覚機能が子

どもの発達という現象のなかで果たす役割は極めて重要であると考えられる。

そこで本研究では、 ① 2次元形成期から1次変換形成期・可逆操作期の精神遅滞児の筋力・

平衡性・敏捷性・巧ち性等の運動機能の発達傾向を明らかにし、 ② 運動機能と視知覚機能との 関連性について検討を加え、 ③ これらの運動機能と走力・跳力・投力の運動能力との関連につ いて分析を試みる。そこから、精神遅滞児の運動機能の遅れのメカニズムを明らかにしていく手 がかりを得ていきたい。

方     法

被験者 本研究は、奈良市丁小学校および中学校障害児学級における発達診断活動の一環とし てなされたものであるが、本稿での被験者は、課題の性質上、とくに四肢に顕著な麻痔のある児 童・生徒を除いた2次元形成期から1次変換形成期・可逆操作期までの中学校26名(男子17名、

女子9名)および小学校8名(男子6名、女子2名)の精神遅滞児34名であった。その内訳は、

Table lに示す通りである。なお、発達段階は、 K式発達検査資料を主に、田中(1977)の「可 逆操作特性の高次化における階層一段階理論」により検討し、決定された。

検査種目および測定方/‑サ'今回実施した検査種目(運動機能‑6項目9種および運動能力‑3 項目6種)と測定方法は、次に示す通りである。

運動機能検査

1 筋カー(1)背筋力 両足先を約15cm 開いて背筋力計の上に立ち、ひざを伸ばしたままハン ドルを順手で握る。そして、背を伸ばして上体を30度前方に傾け、しだいに力を入れながらハン ドルを力いっぱい引く。

(2)握力 握力計の指針が外側になるようにして、外側の握り棒を母指のつけねにあて、内側 の握り棒を示指の第2関節がはぼ直角になるように調整して握る。左右交互に2回ずつ測定し、

それぞれの優れている方の成績を撞力値とする。

2 瞬発力‑垂直とび 中指の先にチョークの粉をつけ、垂直のかべの板から20cm はなれた 位置に立ち、その場で腕をいっぱいに伸ばしてその地点に印をつける。その後できるだけ高くと びあがり、把先でかべに印をつける。はじめの印からの距離を測定する。

3 平衡性一開眼片足バランス 両眼を閉じて、片足で立っていることのできる時間を計測す る。

4 敏捷性‑(1)往復走 ぴんを2本用意する。グランドに10mの距離で平行線を引く(一方

(4)

Tablell 被験者の内訳

ft iU C

?:

;f SI Sf ib

"

!! i m .W ft

'

)

発 達段階 N u 性 別 C A D A 身 長 (印 ) 体重 (kg ) 障 害 / 神 経 学 的 所 見

2 次 元 1 10 : 3 2 : 8 13 1.7 2 7. 8 ダ ウ ン氏 症 候 群 / と くに所 見 な し ハ イ ハ イ 1 : 6 , つ か ま り立 ち 1 : 10 , 始 歩 2 : l l 形 成 期 2 8 : ll 3 : 4 12 7.7 26. 6 / 眼 振 , 右 随 伴 運 動 遷 延 分 娩 , 仮 死 産 , 噛 育 器 ( 7 日) 頭 蓋 内 出 血 , 始 歩 1 : 7 N = 3 3 15 : 0 4 : 2 15 4.6 4 0. 8 / 頭 部 左 傾 , 下 肢 左 腹 反 射 元 進 .胎 盤 早 期 剥 離 , 哨 育 器 (40 日 ) 生 下 時 体 重 2 02 0 9, 始 歩 1 : 10

2 次元可 4 ll : 10 4 : 4 14 6.3 39. 0 / と くに所 見 な し 鈴 子 分 娩 , 肺 災 で 40 日間入 院 ( 0 : 7 ) , 始 歩 2 : 6

逆操 作期 5 9 : 8 4 : 0 13 1. 1 33. 6 ダ ウ ン氏 症 侯 群 / 右 の 外 斜 視 (潜 在 性 ) 生 下 時 体 重 2 00 0 9 , ハ イ ハ イ 1 : 3 ,つか ま り立 ち蝣1 : 4 ′始 歩 2 : 3

N = 3 6 12 : 8 5 : 0 15 2.4 36 .2 心 蔵 欠 損 仮 死 産 , 姶 歩 1 : 心 蔵 手 術 ( 3 : 0 )

3 次 元 形 成 期 N = 10

7 10 : 3 5 : 0 1 17.6 23. 2 ダ ウ ン氏 症 候 群 / 右 随 伴 運 動 ハ イ ハ イ 1 : 6 一つ か ま り立 ち 2 : 0 , 始 歩 2 : 3 針 子 分 娩 , 仮 死 産 I つ か ま り立 ち 1 : 6 , 始 歩 2 : 0 8 ll : 1 6 : 0 12 7. 7 35. 2 ダ ウ ン氏 症 候 群 / 右 内 斜 視 . 眼 振

9 12 : 6 6 : 3 14 3. 1 39. 8 / 水 平 眼 振 , 内 斜 視

10 14 : 8 5 : 6 1 54. 3 36 .0 / 眼 振 , 右 方 視 困 難 始 歩 1 : 6

ll 14 : 0 6 : 10 16 0.0 4 6. 0 / 全 般 的 行 為 障 害 fe * l : 8

12 15 : 5 6 : 8 16 7. 5 59. 4 ビ ー ル ス 性 脳 膜 炎 / 手 指 の 振 戦 生 下 時 体 重 4 7 50 始 歩 l : 8

13 13 : 1 6 : 3 1 32.5 2 3.4 / と くに 所 見 な し 始 歩 1 : 7

14 14 : 1 5 : 10 14 4 8 37. 3 小 頭 症 , 左 難 聴 / 左 側 鍵 反 射 低 下 早 産 ( 0 : 8 ), 始 歩 遅 い 一小 児 糖 尿 病 ( 12 : 0 ) 15 13 : 9 4 : ll 1 35. 4 42 0 / 軽 度 の 眼 振 , 頭 部 を 左 斜 傾 帝 王 切 開 , ひ きつ け 頻 発

16 12 : 8 6 : 6 1 58.4 4 6.5 自閉 的 債 向 幼 児 期 多動

3 次元 可 逆操 作期 N = 12

1 次変 換

17 14 : 0 6 : 10 12 9. 9 25 .4 ダ ウ ン氏 症 候 群 / 筋 緊 張 異 常 , 眼 振 早 産 ( 0 : 9 ) , 生 下 時 体 重 2 100 始 歩 1 : 3 18 ll : 0 8 : 2 1 35. 0 3 1.4 惜 諸 障 害 / と くに 所 見 な し 吸 引 分 娩 , 始 歩 1 : 0 , E E G 異 常 波

19 15 : 2 7 : 0 1 50. 6 40 .5 ダ ウ ン氏 症 候 群 / 言 語 障 害 仮 死 産 , 姶 歩 1 : 10

20 13 : 8 7 : 2 1 27. 7 2 5.4 先 天 性 四 肢 障 害 生 下 時 体 重 2 3 00 9 , 始 歩 2 : 0

2 1 13 : 6 7 : 4 15 5. 6 3 9.0 / 顔 面 , 口腔 , 舌 の 行 為 障 害 早 産 ( 0 : 9 ) , 姶 歩 2 : 6

22 13 : 5 7 : 4 14 9. 0 4 0.3 / と くに 所 見 な し 始 歩 1 : 6

23 14 : 8 7 : 9 14 6.4 38 .5 / 頭 部 の 振 戦 早 産 , 生 下 時 体 重 19S 0 9 , 姶 歩 2 : 6

24 16 : 0 7 : 2 1 65. 9 4 3.8 / 右 上 . 下 肢 熊 反 射 元 進 E E G 異 常 波

2 5 13 : 8 8 : 0 15 4.8 3 7.4 / と く に 所 見 な し 始 歩 1 : 6

2 6 . 14 : 2 7 : 6 1 65. 9 5 0.5 / 筋 緊 張 低 下 , 手 首 の 超 直 帝 王 切 開 , 始 歩 1 : 8 , E E G 異 常 波

27 14 : 0 8 : 4 1 58. 1 3 5.8 心 職 ポ タ ロ ‑ 管 開 存 症 / 右 眼 球 運 動 障 害 帝 王 切 開 , 仮 死 産 一 喝 育 器 ( 2 日) . 始 歩 2 : 6 , 肺 炎 ( 1 : 7 )

28 13 : 4 8 : 9 15 1. 3 3 3.8 / と くに 所 見 な し 仮 死 産 , 脳 に 損 傷 , E E G 異 常 没

29 13 : 6 10 : 6 16 1. 3 6 2.5 / と くに 所 見 な し 鈴 子 分 娩

30 14 : ll ll : 9 1 50. 8 4 9.8 脳 炎 後 遺 症 / 開 眼 腕 伸 展 時 右 手 指 の 振 戦 種 痘 接 種 後 発 熱 , 発 作 ( 1 : ll)

形 成 . 可 31 15 : 2 9 : 0 1 66 .2 5 4.8 / 両 下 肢 鍵 反 射 冗 進 2 : 0 ころ か らひ き つ け

逆 操 作期 32 13 : ll 10 : 9 1 62 .7 4 9.8 / 筋 緊 張 元 進 , 口 腔 , 口唇 の 行 為 障 害 出 産 時 の 酸 欠 に よ る器 質 的 障害 の 疑 い , 始 歩 0 : 9 N = 6 3 3 14 : 9 ll : 3 1 60. 7 6 3.4 自閉 的 傾 向 / 筋 緊 張 異 常 , 眼 球 運 動 障 害 帝 王 切 開 , 始 歩 3 : 0

34 14 : 6 ll : 8 1 59. 4 4 2.8 / と くに 所 見 な し

(5)

をSl,もう一方をS芝とする)。Slの外側に立ち、合図によってスタートしてS2の方向に走り、

S2の外側においてあるぴん1本を取り、直ちにSlの方に引きかえしてSlの外側にこれを置く。

再びS2の方向に走り、 2本目のぴんを取り、再びSlの方へ引きかえす。試技は2回として倭 Table 2 種目別運動発達

N a

瞬 発 力 ち 性

背 筋 力 垂 直 と び 開 眼 片 足 バ ラ ン ス 往 復 走 し ゃが み 立 ち ペ グ ボ ー ド 立 位 体 前 屈 伏 臥 上 体 そ ら し

(k g ) (k g ) ( α ) ( 秒 ) ( 珍 ) ( 回 / 1 0 秒 ) ( 潤 / 1 分 ) ( c m ) ( o n )

1 2 0 . 0 5 . 0 8 . 0 5 . 0 2 . 0 2 . 0 2 1 . 8 6 1 0 1 . 0 1 4 . 0

2 2 0 . 0 1 0 . 0 1 0 . 0 5 . 0 1 . 0 5 . 0 1 8 . 6 6 l l 2 0 . 0 1 9 . 5

3 3 0 . 0 1 9 . 0 2 0 . 0 2 0 . 0 1 . 8 1 . 0 1 7 . 0 5 l l 5 . 5 1 7 . 5

4 3 5 . 0 1 5 . 0 l l . 5 1 5 . 0 2 0 2 . 8 2 0 . 5 5 1 8 z o 1 3 . 5

5 1 7 . 0 9 . 5 1 0 . 5 1 6 . 0 3 . 4 2 . 1 1 9 . 8 5 1 5 5 . 0 2 7 . 5

6 3 4 0 1 6 . 0 2 0 . 0 1 7 . 5 4 6 3 . 0 1 5 . 0 7 1 8 ー 1 2 . 0 3 2 . 0

7 3 4 0 8 . 0 7 . 0 1 7 . 0 1. 4 2 . 3 1 7 . 2 7 1 2 9 . 0 4 4 . 0

8 3 3 . 0 9 . 0 1 0 . 0 1 9 . 0 1 . 5 1 . 5 1 7 . 2 7 1 7 2 0 . 0 2 7 . 5

9 5 5 . 0 2 6 . 0 1 7 . 0 2 2 . 0 4 . 0 6 . 0 1 5 . 0 8 1 6 4 . 0 2 8 . 5

10 1 9 . 0 l l . 0 1 5 . 5 1 6 . 0 5 . 1 2 8 1 4 . 8 5 2 0 6 . 0 2 0 . 0

l l 1 8 . 0 l l. 0 1 8 . 0 2 2 . 0 1 8 . 0 1 2 . 4 1 4 . 8 4 1 7 0 . 5 3 0 . 5

1 2 4 2 . 0 1 3 . 0 1 5 . 0 3 2 . 0 4 . 6 1 0 . 2 1 3 . 8 6 1 4 2 . 0 4 0 . 0

1 3 5 7 . 0 1 5 . 0 l l . 5 1 2 . 0 2 . 0 1 . 5 1 4 . 2 7 2 0 1 . 0 2 2 . 0

14 5 5 . 0 2 3 . 0 7 . 0 1 9 . 0 5 . 0 2 . 0 1 6 . 2 7 2 4 1 . 5 4 5 . 0

1 5 4 0 . 0 1 7 . 0 1 4 5 2 2 . 0 3 . 0 5 . 0 1 5 . 7 1 0 2 2 z o 3 3 . 0

16 4 4 . 0 2 0 . 5 2 3 . 0 1 4 0 3 . 0 2 . 0 1 8 . 8 7 2 1 5 . 0 4 2 . 0

1 7 2 6 . 0 l l . 0 l l . 0 2 1. 0 6 . 1 4 9 2 1 . 6 8 1 5 8 . 0 3 8 . 0

18 3 4 0 1 0 . 5 1 0 . 5 2 2 . 0 7 . 0 5 . 5 1 6 . 1 9 3 2 2 . 0 2 4 . 5

1 9 8 4 . 0 2 3 . 5 2 1 . 5 2 1. 0 5 . 0 5 . 5 1 4 0 9 2 0 1 6 . 0 5 8 . 0

2 0 2 5 . 0 1 0 . 0 1 0 . 0 2 0 . 0 5 . 8 1 6 . 4 1 6 . 0 6 1 6 4 . 0 1 8 . 0

2 1 4 9 . 0 1 & 5 1 6 . 5 1 6 . 0 1 0 . 8 3 . 0 1 3 . 2 6 1 8 6 . 0 4 0 . 0

2 2 4 4 . 0 1 8 . 5 2 0 . 0 1 0 . 0 2 . 0 2 . 0 1 7 . 2 5 2 1 4 . 5 2 9 . 5

2 3 3 6 . 0 6 . 0 7 . 0 2 6 . 0 7 . 0 4 . 2 1 4 . 4 5 1 7 1 3 . 5 2 1 . 5

2 4 5 9 . 0 4 . 0 2 5 . 0 3 4 . 0 1 . 0 9 . 0 1 2 . 2 7 2 0 6 . 5 2 3 . 5

2 5 8 5 . 0 3 0 . 0 2 7 . 0 3 0 . 0 4 7 2 . 7 1 2 7 8 2 0 0 4 1 . 5

2 6 6 3 . 0 2 2 . 0 2 0 . 0 2 7 . 0 5 . 0 3 . 6 l l. 5 8 1 7 0 2 2 . 5

2 7 5 0 . 5 2 2 . 5 1 7 . 5 2 6 . 0 2 . 2 4 . 4 1 2 . 1 6 2 5 7 . 5 2 8 . 0

2 8 5 2 0 2 4 0 2 4 . 0 3 之 0 4 . 2 1 2 . 0 1 2 . 2 9 2 2 3 . 5 3 4 . 5

2 9 1 0 & 5 4 4 5 3 0 . 5 3 0 . 0 3 . 2 5 . 4 1 2 . 2 9 3 0 0 . 5 4 a o

3 0 6 6 . 0 2 1. 0 1 9 . 0 1 0 . 0 3 . 4 5 2 7 1 6 . 0 4 4 0

3 1 7 a 0 2 4 . 5 3 1. 0 3 5 . 0 5 . 0 2 3 . 4 l l. 8 7 2 5 7 . 0 s a s

3 2 6 9 . 5 1 9 . 0 2 0 . 0 4 3 . 0 4 9 6 . 7 1 2 . 1 8 2 4 1 . 5 2 1 . 5

3 3 8 7 . 0 3 6 . 0 3 5 . 5 3 1. 0 4 . 0 4 5 1 3 . 4 9 2 4 1 4 . 0 4 4 . 0

3 4 7 1 .0 3 6 . 0 3 0 . 0 3 8 . 0 ;9 . 0 2 8 . 0 1 2 0 9 3 1 1 0 . 0 4 4 0

く注) ‑は,未実施を示す。

(6)

発達における機能連関に関する研究(3) 149

れている方の所要時間を記録とする。

(2)しゃがみ立ち 直立した姿勢から足をまげてしゃがみ、地面に両手を着き、再び直立の 姿勢にもどる。これを1回とし、 10秒間に何回できるかを測定する。

および視知覚発達

( P A )

.視 覚 一 運 .動 協 応

囲 形 と

恒 常 性 空 間 位 置

空 間 50 n 走 3 0 0 m 走 立 ち幅 と ぴ 走 り 幅 と ぴ ソ フ トボ ー ル ド ッチ ポ ー ル 関 係

(珍 ) (珍 ) (ォ ) (α ) (n ) u

24 4

1 2 1

6 0 7.7 4. 5 4 : 6 3 : 3 2 : 9 2 :0 2 :9

1 4 8 5 0 6.0 4 2 5 : 3 4 : 0 3 : 9 5 :0 2 : 9

13.0 1 0 5 l l.3 l l. 3 4 : 6 4 : 6 3 : 6 2 :6 2 : 9

1 3. 1

90

7 5

26 0

2 1.3 1 0.8 5 : 3 5 : 0 4 : 0 3 :3 4 :0

14.0 8 5 9.0 3.7 5 : 3 4 : 9 3 : 0 2 :6 2 :9

10.5 18 5 1 4. 8 8. 0 5 : 3 5 : 9 2 : 9 2 :6 2 : 9

13. 3

1 02

1 02

17 0

n .o 6. 1 3 ; 9 5 : 9 5 : 6 3 :3 5 : 6

1 4.3 11 5 6.0 6.0 3 : 9 5 : 6 4 : 9 4 :9 8 : 0

l l.9 120 13. 5 10. 3 4 : 0 3 : 6 3 : 3 5 :0 5 ;3

1 0.2 77 9 0 18 5 1 0.2 6. 5 5 : 6 5 : 0 3 : 6 6 :6 4 ; 9

l l.4 79 70 14 5 5.0 5. 3 4 : 0 5 : 3 6 : 0 3 :3 4 : 0

1 0. 1 86 13 0 14 0 10. 5 8. 0 9 : 0 5 : 6 3 : 9 6 :6 6 :6

l l.3 8 8 1 2 5 1 9 5 1 5.7 5‑ 3 6 : 3 5 : 6 5 : 3 4 :9 4 : 6

1 2 7 99 11 5 13 0 9. 2 8‑ 5 9 : 9 8 : 6 6 : 9 5 :6 6 :6

1 2 2 9 5 10 5 13 0 l l.0 10. 0 5 : 6 4 : 3 4 : 0 4 :0 4 : 9

1 6.6 1 1 1 80 17 0 4.0 7 : 3 8 : 6 4 : 0 5 :6 8 : 0

1 3. 4

96

10 0

27 5

8. 1 6.0 9 : 0 8 : 6 4 : 0 3 :3 5 :6

lz 6 1 3 5 13. 9 9. 5 6 : 3 5 : 6 6 : 9 8 :0 8 :0

l l. 1 1 5 0 2 6.3 15.5 7 : 9 6 : 0 6 : 0 6 :6 5 :3

1 2.0 80 10 5 14 5 8. 0 5. 5 9 : 9 8 : 6 9 : 3 8 :0 8 : 0

10.2 82 10 5 2 10 7.8 3. 5 5 : 6 5 : 9 4 : 6 4 :0 5 : 3

1 3.9 1 00 1 45 17 0 6.8 4 8 9 : 0 3 : 6 3 : 6 5 :6 6 : 6

1 0.5 135 2 5 0 15.2 5 : 6 8 : 6 8 : 0 5 :0 4 : 9

9. 1 76 17 0 32 0 4 0.4 2 1.0 9 : 9 8 : 6 3 : 9 6 :6 8 : 0

9.9 63 1 75 2 5 0 1 8.2 13.2 9 : 0 8 : 6 9 = 3 6 :6 8 :0

a 8 76 1 8 0 2 9 0 2 1.7 1 4 0 5 : 3 5 : 6 4 : 0 4 :9 4 :0

10. 1 77 1 6 0 2 8 0 3 3.7 2 1. 5 9 : 9 8 : 6 5 : 3 5 :6 8 : 0

9.0 7 4 1 90 3 2 5 1R 2 ll.5 8 : 3 8 : 6 4 : 9 6 :6 6 ; 6

& 8 73 16 5 2 5 0 4 1. 2 2 6.0 6 : 3 8 : 6 6 : 9 8 :0 6 :6

14 0 16 0 18 0 10. 2 8 8 7 : 9 8 : 6 9 : 3 8 :0 8 : 0

9.0 67 1 5 5 2 4 0 3 3.8 2 2.0 9 : 9 8 : 6 7 : 3 6 :6 8 : 0

a o 7 5 19 5 2 6 5 2 a 5 16.5 8 : 3 8 : 6 8 : 0 6 :6 8 :0

l l.0 8 3 135 16 0 ll.5 l l. 0 9 : 9 8 : 6 9 : 3 8 :0 8 :0

a 5 5 6 195 3 5 5 4 5.0 2 2 0 9 : 9 8 : 6 9 : 3 8 : 0 8 :0

(7)

5 巧ち性‑ペグボード ペグボードの使用法を理解させるために、横一列に実際にペグを入 れさせる。その後、 1分間に何個入れることができるかを測定する。

6 柔軟性 ‑(1)立位体前屈 立位体前屈計測器を準備し、台の上にセットする。被験者は、

両足をそろえてかかとをつけ、足先を約5cm 開いてその上に立つ。両手をそろえ指先を伸ばし て計測器を下に押していく。その際、ひざをまげないようにするとともに、反動をつけないよう

にゆっくりと押し下げていくよう指示する。記録は、指先の最下端の位置の目盛りでよむ。 「0」

に達しない場合は、その距離をマイナスで記録する。

(2)伏臥上体そらし 伏臥上体そらし計測器をセットしておく。被験者は、両足を約45cm はなして、うつ向き伏し、両手を腰の後で組む。補助者が足の間に入って、体重をやや前にかけ るようにして両手で大腿の後面を押える。被験者は、この姿勢から静かに上体を後にそらし、あ ごをできるだけ上方にあげるようにする。記録は、地面からあごの高さまでを測定する。

運動能力検査

1 走カー(1) 50m走 50mの直線走路での合図からゴールラインを通過するまでの所要時間 を測定する。

(2) 300m走 400mトラックの3/4の距離のコースでの所要時間を測定する0

2 跳カー(1)立ち幅とび、 (2)走り幅とび 両種目とも試技は、 2回実施し、優れている方 の距離を記録とする。

3 投カー(1)ソフトボール投げ ソフトボール2号を直径2mの円の中から前方へ投げ、そ の距離を測定する。試技は3回とし、そのうち最高のものを記録する。

(2)ドッヂボール投げ ドッヂボール2号を使用し、方法および記録はソフトボール投げの 場合と同様である。

視知覚発達検査

視知覚機能の発達を把握するために、 Frostig視知覚発達検査(DTVP)を全被験者に実施し、

各人の知覚年齢(PA)を算出した。

結 果 と 考察

1.運動機能および運動能力の発達傾向

運動機能検査9種目および運動能力検査6種目の各個人別結果を示したものが、 Table 2であ る。小学生については、運動能力の分野の300m走と走り幅とびの2種目は検査を実施しなかっ た。この結果について、発達段階別に平均値および標準偏差値を算出して示したものが、 Table 3である。ただし、 2次元形成期および2次元可逆操作期に女子の該当者がいなかったので、今 回は、男子のみの結果について分析することにした。握力および開眼片足バランスは、右・左の 平均値をそれぞれの成績とした。また、 300m走と走り幅とびについては、 2次元形成期および 2次元可逆操作期とも男子該当者が1名であったので、この2種目については、 3次元形成期か ら1次変換形成期・可逆操作期の発達傾向について検討する。

例数が少なくここから一般的な結論を導き出すことはできないが、 Table 3に示されたように 閉限片足バランス(平衡性)、立位体前屈・伏臥上体そらし(柔軟性)を除くすべての運動機能 および運動能力は、発達段階全体を通してみた場合、発達の高次化に伴なって有意差をもって伸 長を示している。他の要因を考慮せず発達段階との関連だけでいえば、敏捷性・瞬発力の運動機

(8)

Table 3 発達段階別運動発達(男子)

油壷Kbvz藩fe&M'.‑mtz>盟5」(3)

iJ'li¥T:+<;n. j…iiali'Illi50m300m (ka)(ks)(cm)()()(/lo)i(/1)(on)(cm)()()(cm(cm)(ml(en) 2(N:3)23.312010.02.119.15.71078217.017.471.78.36.7 MeanDA=3:5 MeanCA=ll:5

(4.73)(5.49(7.07)(066)(2.00)(0.47)(0.4G)(a78)(2.27)(5.00)(23.92)(2.21)(3.28) 2(N:3)2S.713.16.2291845.717.06.324.312.6115.015.07.5 MeanDA=4:5 MeartCA=H:5

(8.25)(3.29)(1.02)(0.60)(2.45)(0.94)(1.41)(4.19)(7.88)(149)(49.67)(5.03)(292) 3(N:5)46l016.017.43016.27.818.20.633.913.099.0106.4166.312.8/2 MeanDA=5:9 MeanCA=12:5

(8.79)(5.35)(4.08)(128)(1.64)(1.17)3.71)(500)(8.24)(189)3.51)(15.81)(23.28)(1.96)(2.55) 3(N:761120.127.45.813.08.02230533210.177.0esT290.024.615.2 MeanDA=7:10 MeanCA=13:9

(17.05)(5.68)(452)(260)(1.48)(1.07)(454)(7.26(ll.95)(1.23)(9.73)(17.45)C25.98(878)(4.23) 1.(N:5)SI.630.135.414412.38.426.f3.843.29.170.8169.0254.032.019.5 MeanDA=10:8 ・AeanCA=U:4

(14.86)(6.35)(4.76)(15.01)(0.57)(0.80)(3.06)(7.42)(12.08)(1.03)(9.00)(23.3)(6224)(ll.74)(5.22) F10.97*5.72*15.50*1.79ll.56*521**9.68**1.582.926.26*9.02*8.81*8.80*4.96*7.85* df4/184/184/184/184/184/184/184/184/184/182/124/182/124/174/18 ** P<.01 ( )内は,標準偏差値

iWI 轟け汁vteh 票uu・洋jj O軸蝉轟h罷3浮呂 包板簿 PF避巾滋iC.巾0)隷jJO毒 胸管瑚Lrノo餌jJ罷一2労 呂ー哉熱盤*蝣>S>i&滑潜jB熟 遵・耳板薄苛JWicfr耳丁罫 JuC毒q帝剖LO03労呂 包板簿苛避甘<b lS槻静穏 舞茸・包板細YF遵Itfr耳バ

a)毒ft#蛸Lrノ汁Jd餅かo 洲芳醇*jォktf渦凍醇罷一博 知頭巾.bTゥ隷締遍画罷 m罫6きTifr‑3汁f)K 3¥発 揮琵3&7CJ&熟遺fL‑岳で 一 朝球序罷3丹卸*immft義

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宜曹Z)i小管9ョT麹珂fi.匡

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梅羅PF避故汁 id槻静穏 熟避・包板蘭VF避K牡LIT 罷.古㊦隷繍Bt蒔KitLX 巾0)熟茄K'<7.y+碧汁糠

(9)

く、個人差が大きくなる傾向がみられる。これは、 3次元可逆操作期ころの発達段階になってく ると運動機能と精神機能との分化が進み、運動機能や運動能力はしだいに認識レベルの支配から 離れていき、練習などの要因の関与が大きくなってくるとの解釈も成り立つ。この点については、

例数を増やすことによって、また、本研究でとりあげた検査種目・測定方法が被験者に適当なも のであったか、等の検討もなされる必要があるが、しかしいずれにしてもこれらの結果は、運動 機能や運動能力の発達には生活年齢や発達年齢・発達段階といった要因のみならず,さまざまな 要因が関与していることを示唆するものであろう。

2.運動機能と視知覚機能の発達との関連

次に、運動機能と視知覚機能の発達との関連について分析を試みる。 Table 2の結果について、

各運動機能と Frostig視知覚発達検査による領域別の知覚年齢(PA)およびそれらを平均して 算出した平均PA との相関係数を示したものが、 Table4である。ただし、筋力、柔軟性は体 力や体格等の要因に大きく左右されるものであり、視知覚機能との関連性があまりないと考えら れるのでここでは、瞬発力・平衡性・敏捷性・巧ち性の運動機能との関連について検討する。全 体的にみて、 PA と運動機能の相関はかなり高く、しゃがみ立ちを除くすべての運動根能との問 に有意な相関が認められた。とくに、本研究においては巧ち性および瞬発力とPAとの問に、か なり高い相関が示されている。いずれの運動機能とPAとに高い相関があるかの問題は、とりあ げる検査種目によって異なることが予想されるが、これらの結果から、視知覚機能が運動機能の 発達に関与していることが示唆されるものである。

Table 4 運動機能と視知覚発達年齢(PA)との相関係数

平 均 P A 視 覚 運 動 協 応 図 形 と素 地 形 の 恒 常 性 空 間 位 置 空 間 関 係 瞬 発 力 0. 6 2 2 * * 0. 48 1 " 0 . 6 0 7 * * 0. 5 1 8 * * 0 . 57 5* * 0. 5 6 5 * * 平 衡 性 閉 眼 片 足 バ ラ ンス 0. 4 8 8 * 0 . 4 1 5 * 0 . 44 2 * * 0. 4 5 7 榊 0 . 52 5 * * 0. 3 8 1 * *

敏 捷 性

0. 5 5 4 * * 0 . 4 5 4 綿 0 . 5 3 5紳 0. 4 5 6 * * 0 . 5 5 9* * 0 .4 10 * し ゃ が み 立 ち 0. 2 6 2 0 . 1 9 6 0 . 2 94 0. 2 0 5 0 .2 9 2 0. 3 0 8 巧 ち 性 0. 6 9 5 * * 0. 5 8 3 * 0 . 5 4 1 * * 0. 5 4 8 * 0 . 6 76 * * 0 .6 14 * *

・綿P<.01, *P<.05

3.運動機能と運動能力との関連

上記のような運動機能は、走力・跳力・投力の運動能力の基礎をなすものと考えられるので、

その両レベル問の関連性の実態について検討する。 Table 2の結果について、運動機能と運動能 力との相関係数を求めて示したものが、 Table 5 である。これから明らかなように、柔軟性と 走力・跳力・投力のいずれの運動能力との間および平衡性と投力との問には有意な相関が認めら れなかったが、筋力・瞬発力・敏捷性・巧ち性と運動能力との問には全体的にみて有意な相関が 認められた。なかでも、瞬発力および往復走にみられる敏捷性と走力・跳力・投力との問に、さ

らに筋力と投力との問に高い相関が得られている。眺力の指標としてとりあげた検査種目の立ち 幅とびおよび走り幅とびと運動機能との相関関係には若干異なった様相がみられる。この点に関

(10)

発達における機能連関に関する研究(3) Table 5 運動機能と運動能力との相関係数

153

瞬 発力 巧 ち 性

背 筋力 垂直 とぴ 開眼片足バ ランス 往 復 走 しゃがみ立 ち ペ グポー ト 立位体前屈 伏臥 上体そ らし

50 m 走 0.59 1* 0.54 5** 0.774 * 0.535* 0.95 3* 0.3 74* 0.4 45* ‑ 0. 110 0.198

3 00 m 走 0.45 2* 0.320 0.697* * 0.5 31* 0.8 45* 0.29 9 0.44 3* ‑ 0.1 41 0.146

立 ち幅 とぴ 0.74 0* 0.6 16* 0.720 * 0.371* 0.789* 0.48 4軸 0.6 31* 0̀2 01 0.3 31

走 り幅 とぴ 0.400* 0.368 0. 442* 0. 14 0 0. 717* 0.394 0.2 55 ‑ 0.02 2 ‑ 0. 052

ソフ トポ‑ ル 0.706 * 0.583◆● a 65 1* 0.2 11 0. 712* 0.50 3** 0.5 38 * ‑ 0.0 12 0.2 09

ドッチ ポール 0.700* * 0. 678* 0.799* 0.3 15 0.7 12* 0.492 軸 0.54 1* α08 4 0.26 6

**P<.01, *P<.05

しては、検査種目の妥当性の検討とも合せてみていく必要があろう。本研究での被験者は走り幅 とびに関して未経験のものがほとんどであり、検査実施に先きだって若干の指導、練習を行なっ たが、走り幅とびには、助走‑踏み切り‑着地といった一連の動作の協応が必要とされ、かなり 高度の運動技術が要求されるものと考えられる。本研究での被験者にとっては困難すぎ、検査種 目として適当ではなかったのではなかろうか。検査種目が適当であったかどうかに関して、同様 のことが閉限片足バランスの検査についてもいえるかもしれない。 Bruininks (1974)は、平衡 能力は精神遅滞児の運動機能のなかでとくに障害が著しいと指摘するが、この検査種目において は、本研究では発達傾向が示されなかった。開眼片足立ちなどの他の検査結果とも比較検討して みる必要があろう。さらに、今回の検査結果では柔軟性と運動能力との問に有意な相関が認めら れなかったが,このことから運動能力に柔軟性が関与しないと解釈するのは早急であろう。運動 機能を一つ一つの別個の機能としてとらえるだけでなく、それぞれの機能が関連性をもつものと の視点が必要とされるかもしれない。

4.運動機能の関連要因と今後の問題

以上のように、総合的にみて、走力・跳力・投力といった運動能力には運動機能が深く関与し ており、そしてこれらの運動機能は、発達の高次化に伴なって仲良し、そこには視知覚機能の発 達が一定の役割を果していることが示唆された。しかし、精神遅滞児の運動機能や運動能力には さまざまな要因が関与していることが考えられる。そして実際に、それらのいくつかの要因につ いては、これまでの研究でも検討されている。

たとえば、年齢あるいは性別による分類よりも高次神経活動からくる行動特性による分類(基 本型と抑制型)によって、運動機能および運動能力の発達特性がはっきりと示されるとする報告 がある(三沢、 1975)。障害種別による傾向性の問題も考慮しなければならないであろう。精神 遅滞児のなかでも、とくにDown症候群児は、線上歩行・平均台歩きあるいは片足立ち等の平 衡性が他の運動に比べて成績が低い(池田他; 1980、国分他; 1982、 1983)とか、狩野式運動検 査の結果から、とくに平衡機能と手指機能が劣っている(水田、 1978)、といった報告がある。

本研究でのDown症候群児の結果(Table 1, 2参照)からも、閉限片足バランス(平衡性)、ペ グボード(巧ち性)の検査種目では、同発達段階の他の精神遅滞児と比較して劣っているといっ た傾向を兄い出すことができるが、他の検査種目では、 Down症候群児の問に一定の傾向を兄い 出すことができない。また、精神遅滞児は乳幼児期において筋緊張低下を示すものが多いといわ

Table 3 発達段階別運動発達(男子)

参照

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