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(1)

1一

明 治 後 期 か ら

昭 和 初 期 ま で の 銀 行 合 同(そ の1)

進 藤

̀第1章 明治後 期か ら昭和初期 まで の中小 企業金融 1.地 方 金融 の特殊性

2.中 小 企業金融 の実態 と特 色

第2章 明治 後期か ら大 正 中期 まで の銀行 合同 1.銀 行合 同史 の概観

2.第1期(明 治35一 大 正2年)の 銀 行合 同 3.第2期(大 正3一 大正8年)の 銀 行合 同

(1)こ の期 の合 同の特 色(積 極 的合 同)

(2)不 動産担保貸付 資金 化問題(大 正6年)… …以上,本 号掲載 第3章 第3期(大 正9一 昭和7年)の 銀行合 同

1.金 融 恐慌以前 の銀行合 同 2.金 融 恐慌 以後 の銀行合 同

第4章 「一県一行 主義」 の定 義 とそ の開始 時期

この論 文 で わ た くしは,明 治34年 恐 慌 以 後 昭和7年 まで の銀 行 合 同 の実態

,そ の指 導 方 針,原 因,性 格 な どの諸 点 か ら明 らか に し よ うと して い る。

この 時期 で も,一 部 の財 閥 銀行 は地 方 銀 行 を 合 同 した が,大 多 数 の合 同は 地 方 銀 行 間 に行 わ れ た もので あ った 。 したが って,こ の 間 の 合 同運 動 の解 明 の

た めに は,地 方 金 融 の面 で 地 方銀 行 が どの よ うな役割 を 果 た して い たか を正 確 に つ かむ 必 要 が あ るか ら,第1章 に お い て 地 方金 融 つ ま り中小企 業 金 融 の

(2)

実 際 に つ い て,具 体 的 な諸 調 査 を利 用 して概 観 を試 み た 。 しか し地 方 産業 ど 金 融 機 関 の関 係 に つ い て は,地 方 別 。業 種 別 に 一 層具 体的 に 検 討 す る必 要 が ・ あ るが,こ の論 文 で は 中 小企 業金 融 と して一 摺 して お〜・た 。

な お,わ た くしは 既 に 昭和8年 以降 の地 方 銀 行 合 同 につ いて 小 論 を 発表 し て お り,こ の論 文 は そ の前 編 部 分 の1部 を なす もの で あ る。

第1章 明治 後 期 か ら昭和 初 期 ま で の 中小企 業 金 融

1・ 地 方 金 融 の特 殊 性

明治40年 代か ら昭 和 初 期 まで の地 方金 融 お よび 中小 企 業 金 融 の状 況 につ い て 概 観 し,地 方 銀 行 合 同史 の背 景 とな った事情 を み て お きた い 。 わ が 国資 本.

主義 は第1次 大 戦 期 に 独 占段 階 に は い ったが,資 本 主 義 の確 立 期 にす でに 有 力企 業 は財 閥 に よって 設 立 され たか,ま た は 官業 の 払 下 げ を受 け た もので, そ れ ら企 業 に財 閥 銀 行 が 結 びつ い て,強 力 な独 占体 が形 成 され て い った 。 こ れ に対 して,紡 績 業 以 外 の繊 維 産 業 や 雑 貨 製 造 業 な ど輸 出商 品 の製 造 部 門 を 始 め,各 種 工 業 で は 従 業 員30人 以下 の 中小企 業 が 工 場 の大 部 分 を 占めて い

た 。 した が って,地 方有 力企 業 と しては,銀 行 以 外 で は鉄 道 会 社,水 力 電 気 、 会 社 お よび繊 維 関 係 の会 社 ぐ らい しか 存 在 しなか った 。地 方 の資 産 家 の多 く は,地 主 また は 問屋 で あ って,か れ らが 銀 行 の株 主 や経 営 者 に な り,同 時 に 地 方 有 力 企 業 の株 主 や 経 営 者 に な っ てい た 。地 方 銀 行 は 明治33‑4年 お よび 明治40‑41年 恐慌 に よ って,破 綻 を来 た した り,あ るいは 預 金 が減 少 した 。 この両 度 の恐 慌 の際 に破 綻 した 銀 行 の約 半数 は 株 式 そ の他 の投 機 に 関 係 した.

もので あ り,そ れ で なけ れ ば 銀行 重 役 の関 係 す る企業 へ の過 大 の貸 付 の こげ つ きに よ る もので あ った 。 しか も,貯 蓄 銀行 業 務 兼 営 の 普 通 銀 行 や 貯 蓄 銀

ee「 戦 時 下 に お け る地 方 銀 行 の 合 同 」,「 金融 経 済 」 第66号(昭 和36年2月),な 同 論 文 は 金 融 学 会 編 「金 融 論 選 集 」IX(金 融 学 会,昭 和37年)に 再 録 さ れ て い る 。 ま た 地 方 銀 行 と も密 接 な 関 係 が あ る貯 蓄 銀 行 に つ い て も,小 論 を 発 表 して い る の' で,参 照 して い た だ け れ ば,さ い わ い で あ る(「 日本 の 貯 蓄 銀 行 」(そ の1,2),.

『金 融 経 済 」 第76号,昭 和37年10月;同 第87号,昭 和39年8月)。

(3)

明治 後期か ら昭 和初期ま での銀行合 同(そ の1)(進 藤 》 3‑一 行 が,休 業 銀 行 の なか ぽ 近 くを 占め て いた こ とか ら もわ か る よ うに.弱 小銀 行 は貯 蓄 預金 まで も吸 収 して 資金 不 足 を補 わ ね ば な らなか った 。 と くに 弱 小 銀 行 で な ぐて も,地 方銀 行 は多 数 並 立 して激 しい競 争 を して いた た め,高 利 率(明 治 後期 か ら昭和 初 期 まで は 定期 預 金利 率 は6‑7%》 の預 金 を集 め た り,集 金 人 を派 出 して預 金 を 吸 収 して い た ので,預 金 コ入 トは ど うして も高 くな った(こ の よ うな 弊害 が 取 除か れ た の は 昭 和10年 代 なか砥 で あ る)。 こ の よ うな高 い コス トの資 金 を運 用 す るた め,地 方 で は ど うして も貸 出金 利 は 高 くな り,普 通 銀 行 の貸 付 担 保 と しては 不 適 当 な不 動 産 を担 保 と して長期 貸 付 を行 った り,い か が わ しい企 業 の株 券 を担 保 とす る貸付,さ らに投 機 資金 の 貸 付 または 関 係 企業 へ の大 口の情 実 貸 付 な どが 盛 ん に行 われ た σ・一方,こ の 種 の貸 付 が 可 能 であ った ことが,預 金 利 率 を 高 水準 に維 持 で きた 原 因 に も, な った と考 え られ る。つ ま り地 方 金 融 の 基 盤 も条件 も,財 閥 系 企 業 に対 す る 財 閥 銀 行 の金 融 の場 合 とは 非 常 に 異 な る もので あ った 。

明治35年 前 後 に,わ が 国金 融 制 度 は ほ ぼ 整 理 され,地 方 あ るい は下 級金 融 部 門 で も,無 尽 会 社 や定 期 積 金 業 や 営業 無尽 業 を行 う貯 金 会 社 伽信託 会 社 が 発 生 し,農 村 で は信 用 組 合(信 用 事 業単 営 お よび産 業 組 合 に よる信用 事 業 兼 営)が 姿 を あ らわ した 。そ して 明治40‑41年 か ら第1次 大 戦 に い た る不 況 避 程 に おい て,は じめ て中 小商 工 業 金 融難 が 生 まれ,こ の恐 慌 以後 に,下 級金 融 機 関 の数 は 急 激 に 増 加 した 。そ して第1次 大 戦 後恐 慌 か ら昭和8年 ごろ ま で の慢 性 的 不況 過 程 で,中 小企 業 金 融問 題 は 深 刻 化 して い った 。 この間,都 市 お よび農 村 に は 多 数 の高 利 貸 が 存 在 し,銀 行 か ら相手 に され な い小商 工 業 者,勤 労 者 お よび農 民 か ら高 利 をむ さぼ って い た 。 この高 利 貸 の なか に は, 前 述 の よ うな貯 金 会 社 ・信 託 会 社 ・無 尽 会社 や 質屋 な どの形 態 を とる もの も、

あ り,金 貸業 の看 板 をか け る もの もあ り,ま た,も ぐ り金 貸業 者 も多 数 存 在.

した 。 さ らに高 利 貸 のほ か,小 商 工 業 者 で は 問 屋 ・卸商 お よび親 戚 知 人,農 民 では 問 屋 お よび地 主,親 戚 知 人 な どか ら,金 利 負 担 もあ い まい な金 融 を 受 け て お り,わ が 国 産業 ・社 会 構 造 に対 応 した 非近 代 的 な金 融機 構 が 第2次

(4)

戦 中 まで存 続 して いた 。

中 小企 業 金 融 の実態 と特 色

わ が 国 で 中小 商 工 業 金 融 の実 態 調 査 が行 われ た 最初 は,明 治45年2月 発 表 の 農 商 務 省 商 務 局 に よ る もの で あ ろ う。 同 局 は 各地 商 業 会 議 所 に 調 査 を 依 頼 して,商 業 会 議所 議 員 の選 挙 権 を有 しない 小商 工 業 者(営 業 税 納 税額25円 未 満 の業 者)を 対 象 に して,金 融 調 査 の 結 果 を報 告 させ た 。そ の結 果 この よ う

な小商 工 業 者 が 利用 す る金 融 機 関 で は,問 屋 ・卸 商 が多 くの場 合 首位 を 占め て お り,そ の ほ か 縁 故者 か らの借 入 も非 常 に 多 か ったが,「 小 商工 業 者 ト確 .実ナル 銀 行 トノ取 引 ハ絶 無稀 有 ニ シテ多 クハ高 利 貸 二依 リ資金 ノ融通 ヲ求 メ

く ラ

ツ ・ア リ」 とい う状 態 に あ った 。

以 上 の よ うに,こ の調 査 で は 普 通 銀行 と小商 工 業 者(中 企 業 者 を 除 く)と

の 取 引 は 「絶 無稀 有 」 で あ る と述 べ られ て い るが ,こ の両 者 の無 関 係 な状 態 はそ の後 も変 らなか った 。た とえ ぽ大 正5年 末 の 名 古屋 市 小 商 工業 者(営 業

=税納 税 額30円 未 満 の業 者)の 金 融 調 査 の場 合 で も,「名古 屋銀 行,明 治 銀行, 慶 知銀 行,村 瀬 銀 行,尾 張 銀行 及 住 友 銀 行 支 店 ノ六行 二付 テ調 査 シ タル ニ,

本 調 査 二属 ス ル 小商 工 業 者 ノ 資 本 トシテ 利 用 セ ラ レ 居 ル モ ノ 絶 無 ニ シテ, 現 今 ノ小 商 工 業 ハ此 種 普 通 銀行 二対 シテハ 何 等 ノ関 係 ヲ有 セ ザ ル モ ノ ト云 ハ

く ラ

ザ ル ベ カ ラズ 。」 と述 べ られ て い る。つ ま り名古屋 市 の商 工 業 者 の72%に

た る小 商 工 業 者 は,銀 行 の 貸 出窓 口か ら完 全 に 締 出 され て い る こ とが 明 らか

に され た 。 これ か ら後 も事 態 の本 質 に は ,な んの変 化 もなか った 。

明 治40年 代 の金 融 調 査 で は,金 利 そ の他 の融 資条 件 は地 方 に よ って異 な る が,一 般 的 に はつ ぎ の よ うに い え る。問 屋 の 貸付 は 無 担 保 で,表 面上 は 無 利 子 で あ る。 しか し実 際 に は 問 屋 は利 子 相 当 額 を小 工 業 者 へ の前 貸 原材 料 費 に

(1)農 商 務 省 商 務 局 編 「小 商 工 業 者 ノ 資 金 融 通 ノ状 況 二 関 ス ル 調 査 」(同 局,明 治45年2月),「 日本 金 融 史 資 料 」 明 治 大 正 編,第24巻,534頁 所 収,広 島 商 業 会 議 所 の 調 査 よ り。'

《2)名 古 屋 経 済 会 「小 商 工 業 者 ノ 資 金 二 就 テ 」(同 会,大 正6年),6頁

(5)

明治後期 か ら昭和初期 までの銀 行合同(そ の1)(進 藤) 5‑一 含 め た り,委 託 販 売 代 金か ら差 引 き,ま た 小 商 業 者 へ の貸 付 で は卸 商 品 の代 金 に加 え て お り,金 利 の ほ か 貸倒 れ の危 険 保証 費 を も取 って い た か ら,実 質.

金 利 は 相 当 に高 くな った 。 した が って 問屋 の 場 合 「其金 利 ハ 銀行 ト質 屋 ノ中・

(3)

間 ニ ア リ」 と い わ れ た 。 銀 行 の 金 利 は 当 時 は8‑10%で あ り,質 屋 で は,高 利 の場 合5割 に も達 す る もの もあ ったが,普 通 は2割 ない し2割5分 で あ ウ

(4)

た 。 また 縁 故 者 に よ る融 通 も「皆 信 用 貸借 ニ シテ利 子 ハ年 二 割 ヲ普通 トス」と い う状 態 で あ ったか ら,下 請 業 者 の 経 営状 態 が 悪 けれ ば極 端 な高 利 に な っだ

(5)

が,通 常問 屋 の利 子 は2割 前 後 とみ て よい で あ ろ う(あ ま り高 利 を と る と,下 請 業 者 は ほ か の 問屋 と取 引す る よ うに な るおそ れ もあ った)。 金 貸 業 者 の 金 利 は 利 息 計 算 方 法 な ど まち まち で あ った が,利 息 は オ ドリを いれ た 月利 計 算 で,普 通 は 年2割5分 な い し3割 であ り,無 担 保 の場 合 に は一 般 に高 利 で あ った 。無 尽 の 実 質 金利 は入 札 と抽 籔 の違 い,運 営 方 法 な どに よ って異 な る

(6)

が,金 貸 業 者 と同程 度 で,と きに は年5割 以 上 に も達 す る もの もみ られ た 。 明 治年 代 後 半 の小 商 工業 者 の金 融 難 は,ひ と こ とで い えぽ,無 担 保 で 低 称 の 小 額 資金 融通 機 関 が な い ことで あ った 。 ず っ と時 代 が 下 って,昭 和5年 東 京 市 役 所 が 市 内小商 工 業 者 の金 融 状 態 に つ い て調 査 した ときに も 「… …下

(3)農 商務 省,前 掲調査,509頁 所 収,甲 府 商業会議所 の調査 よ り。

(4)同 上,491頁,前 橋 商業会議所 の調査 よ り。 昭和10年 代 は じめ の他 の調査 で は 「親 戚友人 よ りの借 入金 は 無利子 の ものが あ ると同時に,一 割 以上 の高利 の も の も決 して少 くない。 」 と述べ られ てい る(国 政研究会 「東 京市 中小 商業者 金融 調 査」 同会,昭 和12年,17頁)。

(5)問 屋 の場合,親 戚知 人 の貸付 と同 じよ うに 無利 子が圧 倒的 に多か ったが,無 利子 の実際 はつ ぎの よ うな もので あ った。 「親戚友人 も亦家族制度 の 輩固 な我国 に於 ては 中小 商業金融機 関 と して無視 し得ない重要性 を有つ。 而 してそれ は無利, 子 と共に高利 を,又 最 も寛大 な借 入条 件 と共に最 も苛酷 な条 件を包含 し,多 岐 な

る特 性 を示す。」(国 政研 究会,前 掲書,33頁)。 また下請 制 を もつ問屋 の場 合で は 「原 料 に て融 通 が 行 はれ,返 済 が 製 品代,工 賃 よ り差 引い て行 は れ る場 合,殊 にそ の際製 品の暇疵に よって代 金 の減額 が行はれ るな らば,そ の利 子負担は極 め・

て不 明瞭 な もの とな るが,屡 々甚 しき高利(或 は価格 の引下 げ)と な り,搾 取 の 恰好 の機会 を提供 す る こととな る」 と指摘 さ れ て い る(藤 田敬三 編 『下 請制工 業」,有 斐 閣,昭 和18年,368頁)。

〈6)金 利につ いては,前 掲 の前橋 商業会議所 の調 査が詳 しいので主 と して利 用 し"

他 の会議所 の調査 を も参照 した。

(6)

くわ

層 商 工 業 者 の金 融 上 の 困難 は 有担 保,高 利,短 期,少 額 に 尽 す 事 が 出来 … …」

る と結 論 した 。 これ に よ って も,約30年 の歳 月 を隔 て て もなお,中 小企 業 金

;融難 の 実態 に は ほ とん ど変 化 が な か った こ とが わ か る。 した が って 明治44年 当 時 の小 商 工業 者 も無担 保 ・低 利 ・小 額 資金 を 簡 単 な手 続 で融 資 して くれ る 金 融 機 関 の設 置 を 要望 して い た 。そ の際 最 も強 く排 撃 され た の は高 利 貸 お よ び 高 利 貸 的 機 関 で あ った 。 小 商 工 業 者 の多 くが 望 んだ 機 関 は 信 用 組 合 で あ り,と きに は問 屋 で もいい とい う声 さえあ った 。 この無 担 保 ・低 利 ・手 続 簡 素 化 とい う要 求 の うち,業 者 が 最 も 強 く 希望 した のは 「無 担 保 」 借 入 で あ る。 とに か く信 用 貸付 を受 け た い とい うの が,小 商工 業 者 の金 融 上 の最 大 の 望 み で あ った 。 明 治40年 代 末 か ら大 正 初 期 に か け て,ま た昭 和 恐 慌 期 に 貯 蓄 銀 行 に よ る定 期 積 金 者 へ の 貸 付 業 務 お よび 無 尽 会社,無 尽 類 似 業 務 が 発 展 し

た の も,無 担 保 貸 付 が 魅 力 で あ った か らで あ る。

昭 和 初 期 に お い て,普 通 銀行 は 中企 業 の なか で も比 較 的 規 模 の大 きい もの く資本 金1万 円程 度)に 対 して は,比 較 的 多 くの貸 出を して い た 。た と えば }昭和3年6月 末 現 在,全 国 普 通 銀行 貸 出 口数 の66%が 千 円未 満 の 貸 出 で あ り

く金 額で は6%),1万 円未満 の 貸 出を とれ ぽ 口数 で は96%(金 額 では28%)に も達 して い た 。 そ して 市 以 外 の地 所 在 銀 行 で は,比 較 的 小 口の 貸 出 の比 率 は 非 常 に 大 き くな って い た(第2表 参 照)。 た とえば 昭 和4年 の製 糸金 融 で は, 銀 行 貸 出 は73%も 占 め,う ち地 元 銀 行 貸 出は48%に も達 し,問 屋 な どは13%

で あ った

。 また普 通 銀 行 は 昭 和 初 期 まで,比 較 的 多 くの割 合(口 数,金 額 と ,も40%)を 商 業 者 に 貸 出 して お り,こ の商 業 者 貸 出に は各 種 問 屋,買 継 商,

(7)東 京 市 役 所 「東 京 市 に 於 け る 中 小 商 工 業 者 の 実 際 」 下 編(工 政 会 出 版 部,昭 和7年),55‑6頁

〈8)「 … … 銀 行 及 信 用 組 合 ヨ リ 借 入 金 ヲ 為 サ ソ トセ ハ 借 手 二於 テ 相 当 ノ 資 産 信 用 ヲ有 ス ル 必 要 ア レ トモ 無 尽 ニ ア リ テ ハ 如 斯 条 件 ヲ必 要 トセ ス 会 員 タ ル 以 上 必 ス 定 額 ノ 金 円 ヲ受 ク ヘ キ ニ ョ リ 中 流 以 下 ノ農 民 ニ ト リテ ハ 便 益 勘 カ ラ ス 」(日 本 銀 行 秋 田 支 店 「秋 田 県 下 二於 ケ ル 農 業 金 融 」,大 正15年,「 日本 金 融 史 資 料 』 明 治 大 正 編 第23巻,376頁)。 こ の よ うな 事 情 は 中 流 以 下 の 農 民 だ け で は な く,都 市 の :細民 に つ い て も同 様 で あ っ た 。

(7)

明治後期 か ら昭和初 期 まで の銀 行合同(そ の1)(進 藤) 7一 鯖1表 全 国 普 通 銀行 貸 出業 者 別(昭 和元,3,8年)

元12月

数1金 数[金

千 口 903 (43.8) 141 (6.8)

716 (34,7) 304 (14.7) 2,064

(100)

百万 円1

鷺}

1;1:

1・181)

昭 和36月

千 口 百 万 円

1,044 (52.8)

655 (33,1)

279 (14.1) 1,978

(100)1

5,281 (71.8)

548 .(7.4)

1,530 (20.8) 7,359 (100)

昭086月

数1金

千 口 610 (42.9) 134, (9.4)

439 (30,9) 240 (16.9) 1,423 (100)

百 万 円 2,575 (42.0) 1,375 (22.4)

354 (5.8) 1,821 (29.7) 6,125 (100)

備考:カ ッコ内は合計 を100と す る百 分比。

資料:ω 昭 和元年 は 「全 国普通 及貯 蓄銀行諸貸 出金借入業 者及担保別一 覧」,『銀 行 通信録 」第502号(昭 和2年11月),巻 末附録 。

(2)昭 和3年 は大蔵 省銀行局 『全 国普通銀 行,貯 蓄銀行諸 貸出金職業別並 金 額 別調(昭 和3年6月 末 日現在)」(同 局,昭 和4年),2頁

(3)昭 和8年 は同上(昭 和8年6月 末現 在),(同 局,昭 和9年),2頁 第2表 全 国普 通 銀 行 の金 額 別 貸 出(昭 和3年6月 末)

1畠響 朝 分 籍 響 鰐 膳以鰐 鴨

一千1未

上 円満

‑o ‑o

一言

% 131,366(46.7)

58,191(1.5)チ 

115,837(41.2)

千円 344,397(10.0)

27,593(9.8)

805,709(20.9)午円

6.303(2.2)

2,637,951(68.6)千円

281,099(100)

  

3,846,24・8(100)

% 204,949(56.1)ゴ 

76,104(5.0)

134,359(36.7)

千円 396,554(25.8)

24,358(6.7)

595,113(38.7)千円

1,959(0.5)

469,125(30.5)千円

365,625(100)

チ  1,536,896(100)

% 966,119(72.6)

299,309(15.0)千円

335,327(25.2)

860,233(43.5)千円

28,994(2.2)

626,869(31.7)千円

1.051(0.0)

189,222(9.6)雫円

1,331.491(100)

テ  1,975,633(100)

% 1,302,434(65.8)

433,604(5.9)千円

585,523(30.0)

千口

1,601,184(21.8)

80,945(4.1)

2,027,691(27.6)千円

9,313(0.5)

3,296,298(44.8)千円

1,978,215(100)

7,358,776(100)千円

備考=カ ッコ内 は合計 を100と す る百分比。

資 料:大 蔵 省銀行 局 「全国普通銀 行,貯 蓄銀行 諸貸出金職業別 並 金額別調(昭 和3 年6月 末 日現在)』(同 局,昭 和4年),2頁

(8)

第5表(1)全 国普 通 銀 行 貸 出業1

1

薮 辛 金 者 副 。工 数1金

=

193,176 (2L4) 176,877 (19.6) 78,825

(8.7) 185,805 (20.6) 234,392

(25.9) 34,292

(3.8) 903,367 (100)

千 円 698,276

(16.1) 1,4・63,720

(33.7) 256,289

(5.9) 548,004

(12.6) 1,196,059

(27.5) 181,701

(4.2) 4,344,049

(100)

29,438 (20.8) 20,983

(14.9) 17,729

(12.5) 33,564

(23.8) 35,745

(25.3) 3.811 (2.7) 141,270 (100)

千 円=

256,905 (16.0>s

184,373〆

(11.5ン 176,936t

(11.0>1 207,258

(12.9>, 741,954

(46.1>・

40,460 (2.5>

1,607,886 (IOO)・

備考:カ ッコ内 は合 計を100と す る百分比。

資料:第1表 の(1)と同 じ。

第5表(2)全 国 普 通 銀 行 不 動 産 担 保 不 動 産 担 保 の 内 訳

工場敷地建物,工 場財団 そ の 他 土 地 建 物 漁 業 財 団,漁 業 権 鉱 業 財 団,鉱 業 権 鉄 道 軌 道 財 団,船 舶

。商 薪 金 者 副 。工 詳 金 者 額

79,850 (41.3) 1,480 (0.8) 111,738 (57.8)

2 (0.0) 5 (0,0) 101 (0.1) 193,176 (100)

千 円 180,170

(25.8) 9,707 (1.4) 506,068

(72.5) 66 (0.0)

182 (0.0) 2,084 (0.3) 698,276

(100)

12,098 (41.1) 4,377 (14.9) 12,817

(43.5)

(一)

47 (0.2) 99 (0.3) 29,438 (100)

38,937 (15.2>

13L971 (51.4》

74,716 (29.1ン

(一

8,708 (3.4>・

2,573 (1.0)・

256,905 (100>・

合計 を100と す る業者

% 31.8

% 42.4

% 4.9

%・ ・ 15.6

備 考:カ ッ コ 内 は 合 計 を100と す る百 分 比 。 資 料:同 上 。

(9)

明治 後期か ら昭和 初期 までの銀行合同(そ の1)(進 藤) 一9一

者 別及 び担保別 (昭和元年12月 末)

309,584 (43.3) 78,528

(11.0) 2,780 (O.4) 152,382 (21.3) 160,097

(22.4) 12,357

(1.7) 715,728

(100)

千 円 328,153

(49.8)

116,179 (17.6) 1,859

(0.3) 92,673 (14.1) 111,366

(16.9) 8,280

(1.3)

一額

651'189 )i

74,735 (24.6) 83,423

(27.4) 3,973 (1.3) 54,883

(18.0) 72,148

(23.7)

14,928 (4。9)

304,090 (100)

千 円 361,855

(18.0)

846,365 (42.0) 13,976

(0.7) 168,401 (8.4) 532,139 (26.4) 90,988

(4.5) 2,013,727

(100)

606,933 (29.4) 359,811

(17.4) 103,307

(5.0) 426,634 (20.7) 502,382

(24.3) 65,388

(3.2) 2,064,455 (loo)

午 円 1,645,189

(19.1)

2,610,637 (30.3) 449,061

(5.2) 1,016,337 (11,8) 2,581,519

(29.9) 321,429

(3.7) 8,624.171

(100)

貸 出の内訳及 び業者別 (昭和 元年12月 末)

金 者 測 。そ

275,498 (89.0)

257 (0.1) 33,815 (10.9)

(一)

1 (0.0)

13

(0.0) 309,584

(100)

千 円 290,170

(88.4)

387 (0.1) 37,540 (11.4)

(一)

16 (0.0)

40

(0.0) 328,153

(100)

% 0

1 , 5

数i金

38,007 (50.9)

433

(0.6) 35,861 (48.0)

181 (0.2) 20 (0.0)

233

(0.3) 74,735

(100) 19.列

手 円 100.137

(27.7)

5.698 (1.6) 195,805 (54.1)

850 (0.2) 744 (0.2) 58,622 (16.2) 361,855

(100) 12.劉

数[金

4e5,453 (66.8) 6,547

(1.1) 194,231 (32.0)

183 (0.0) 73 (0.0) 446 (0.1) 606,933

(100) 22.訓

千 両 609,414

(37.0)

147,763 (9.O) 814,128

(49.,5) 915 (0,1) 9,650 (0.6) 63,318 (3.8) 1,645,189

(100) 1・劇 100,%

(10)

卸 商 な どが 含 まれ て い た 。第3表 に よれ ば,商 業 者 へ の貸 出の 場 合 に は 保証

・信 用 貸 付 を 除 くと,有 担 保 貸 出は 有価 証 券担 保 と不 動 産担 保 が 大 部 分 で あ った 。そ して 不動 産担 保 の 内訳 では,工 場 以 外 の土 地 建 物 が 第 一 で,田 畑 山 林 が2位 を 占め,農 村 地 帯 の問 屋 が 地 主 の 兼業 で あ った こ とが 推 定 で き る。

そ して これ らの 問屋 か ら,さ らに小 商 工 業者 へ の 貸付 が行 わ れ て いた 。 つ ま り銀 行 →問 屋 → 小 商 工 業 者 とい う間接 的 な金 融 ル ー トが あ った 。銀 行 は 明治 34年 以降 の数 次 の恐 慌 の 体験 か ら,確 実 な担 保 貸付 を行 お うと して いた が, 地 方 銀 行 で は問 屋 や 地 主 を貸 付 対 象 と して い るか ぎ り,不 動 産 が 相 対 的 に 安 全 で確 実 な唯 一 の担 保 物 件 で あ った 。

これ に対 して 問 屋 と小 商工 業 者 との貸 借 関 係 で は 無 担保 で あ り,し か も2 割 前 後 の高 利率 の 貸 付 が行 わ れ てい た 。 中小 企 業 で は,小 商 業 老 の場 合 に は

く ラ

創 業 費 と して2千 円前 後 あれ ば十 分 で あ り(大 正 初 期),小 工 業 者 の場 合 に も ほ とん ど同 様 で あ ったか ら,創 業 費 は業 者 自身 が 修 業 時 代 に蓄 積 す るか,ま

く 

た は親 方 や元 主 人 が 貸 す か,ま た は親 戚 知 人 の世 話 に な った 。 した が って 営 業 上 必 要 な資 金 は運 転 資 金 の みで あ っ て,昭 和 初 期 で は大 半 の業 者 の総 資 本

く ユ 

は1万 円未 満 で あ った 。 この よ うな 零 細経 営 で は,家 計 と経 営 は分 離 され て お らず,家 族労 働 者 を 中心 とす る従 業 員に も極 端 に 低 賃 金 で長 時 間労 働 を さ せ て い た か ら,高 利 率 の金利 負担 に も耐 え る こ とが で きた 。そ して地 方 産 業 に は,下 請制 度 を もつ 中小 問 屋 が 多数 存 在 してい た か ら,地 方 銀 行 は この種 の 問屋 へ は比 較 的高 利 率 で 貸 付 を行 うこ とが で きた 。

この よ うな金 融 構 造 を前 提 に して地 方銀 行 は 経 営 を つ づ け て い た か ら,地 方 銀行 の 貸 出金 利 お よび預 金 金 利 は,財 閥銀 行 の 両 金 利 に 比べ て 割 高 とな

り,担 保 物件,貸 出期 間 な どの 点 で も大 きな差 異 が み られ た 。地 方銀 行 は恐

(9)日 本 銀 行 大 阪 支 店 「大 阪 市 二 於 ケ ル 小 商 工 業 者 ノ 金 融 状 況 」(日 本 銀 行,大 正3年),「 日 本 金 融 史 資 料 」 第24巻,553‑‑4頁

(10)同 上,556頁

(11)東 京 市 役 所,前 掲 書,上 編,18頁 。 昭 和11年 の 東 京 市 中 小 商 業 者 金 融 調 査 で は 「資 本 金5,000円 未 満 の も の に 於 て は 〔銀 行 の 〕 利 用 勘 く,1,000円 未 満 の も の は 全 く利 用 圏 外 に 在 る 。」 と 述 べ られ て い る(国 政 研 究 会,前 掲 書,32頁)。

(11)

明治後期か ら昭和 初期 までの銀 行合 同(そ の1)(進 藤) 一11一 慌 の た びに 地 方 産業 の衰 退 に よ り打撃 を 受 け た ので,有 力 な 貸 出 先 を求 め た

が,地 方 に は 有力 企 業 が な く,め ぼ しい もの は 銀行 関 係 者 の 企 業 の み であ り,安 易 に 貸 付け を行 って い た た め,そ の種 企 業 の機 関 銀 行 とな り,企 業 と 運 命 を と もにす る もの さえ多 数 あ った 。 また好 況 期 に 銀行 関 係者 の投 機 資金 を 提 供 して破 滅 した もの も 少 な くなか った 。 さ らに問 屋 との 密接 な関 係 か ら,製 糸業,織 物 業 の不 況 に と もな い,問 屋 が 倒 産 す るの と同 時 に,銀 行 も 支 払停 止 に お ちい った 例 は 数 え られ ない く らい あ る。

大 正9年 恐 慌 以後,地 方 問 屋 で倒 産す る ものが 激 増 し,問 屋 金 融 のル ー ト が 断 絶 した た め,中 小 企 業 者 は非 常 な 困難 に お ちい った 。そ して 地 方 問 屋 の 倒 産 は地 方銀 行 の休 業 を まね い たか ら,中 小 企 業 上 層 部 や 地主 た ちへ の 融 資 もとだ え,し たが って縁 故 者 か らの融 通 も受 け られ な くな り,本 格 的 な 中 小 企 業金 融問 題 が発 生 した 。 この傾 向 は金 融 恐 慌 以 後 の銀 行 合 同 の増 加 に よ っ て,地 方 銀行 中 の小 規 模 の ものが 消 滅す るにつ れ て,と くに強 まった 。前 述 の よ うに 普通 銀 行 の貸 出 中に は1万 円未 満 の貸 出件 数 が相 当多 く,し か もそ の 大半 が 地 方 銀 行 よ りの 貸 出 で あ っ たか ら,地 方小 銀 行 の 消滅 は 当 然地 方 の 中 企 業 お よび問 屋 の 金 融 難 つ ま り小 商 工 業 者 の金融 難 を増 大 させ て い った 。 昭 和 初 期 の 中小商 工 業 金 融 で も,首 位 を 占め て い るのは 個 人金 貸 業 者 で あ り,つ い で 銀 行,卸 商 の順 とな り,か な り間 隔 を おい て信 用 組 合 とな って い る(第4表 参 照)。 この調 査 で は 「親 戚 知 人 」の割 合 が 他 の調 査 に比 べ て少 な く,個 人 金 貸 の比率 が高 くな っ て い るが,こ の ことか ら他 の調 査 の 「親 戚 知 人 」 に は 個 人 金 貸 が含 まれ て い るのを 推 定 で き る。 中小 商 工 業者 の利 用 金 融 機 関 は,(1)銀 行,(2)問 屋,(3)個 人 金 貸 また は親 戚 知 人 の三 つ に 大別 され る。

く  ラ

=担保 の 有 無 か らみれ ば,総 計 の66%ま で は無 担 保 で あ る。 銀行 の場 合 で も, (12)「 中小商工 業者に対す る金融 は,銀 行 よ りこれ を得 る ものが,比 較 的少 く,概

ね問屋 ・卸 商及び 金貸業者 よ り融 通 を仰 ぐことに な ってゐ たのは,彼 等 と しては 対人信 用に よって 融 通を受 くるよ り外 に途が なか った為 めで あ る。」(藤 城 敬二 T中 小商工 業金融 の改善 とそ の効果」,「銀行研究 」第37巻 第4号,昭 和14年lo月,

.170頁)。

(12)

第4表 東京 市の中小商工業者 の金融機 関利用状況(昭 和5年) 借入先及び担保 の有無

個人金貸{1 銀 行{1 卸 商{1

… 合{1

細1

屋 〔有担保のみ〕

ー ー ー ー

齢言

鰹 耀1集 鍵 羅 降

14 191 205(24.5) 186

92 278(33.2)

7 122 129(15.4)

70 39

109(13.0) 11 47 58(6.9) 22(2.6) 13 13(1.6)

9 9(1.1)

11

11(1.3) 347 491 838(100)

7 244

251(35.7) 39 79 118(16.8)

4 127 131(18.6)

11 26

37(5.3) 5 54 59(8.4) 71(10.1) 16

1 17(2.4) 15 15(2.1)

7 7(LO) 172 531 703(100)

21 435 456(29.6) 225 171 396(25.7)

11 249 260(16,9)

81 65 146(9.5)

16 101 117(7.6)

93(6.0) 29

1 30(1.9) 24 24(1.6) 18 18(1.2) 519 1,022 1,541(100)

00

q

4.6 95.4 100.0

56.8・

43.2「

100.0・

4.2 95.&

100.0も 55.5 44.5 100.(>

13.7 86。3 100.0・

100.(》

96.7 3.3' 100.0・

100.ぴ

100.O・;

100.0

100.O, 33.7 66.3 100.0

備 考:小 計 の カ ツコ内は合 計を100と す る百分比 。原表 で も合計 と小計 の合算 とが 不一致 であ る。 なお使用資本額 で業者 を分類す る と,資 本 金1万 円以下 の者 は年収400円 以上 の業者 では約61%,400円 未満 の業者 では97%に 達 してい た(下 記 資料,上 編,19頁)。

資料:東 京市役所 「東 京市 におけ る中小商工 業者 の実際 」下 編(工 政会 出版部,昭1 和7年),559頁

(13)

明治後期 か ら昭和初期 まで の銀行合 同(そ の1)(進 藤) 一13一

第5表 東京市 の中小商工業者 の負担金利(昭 和5年)

金融機関

信 用 組 合

金 貸 業 そ の 他

無利子15%未満1影〜8繊 餐 蹴 餐 蹴 魏

̲件

(一)

(一)

(一)

(一) 63 (67.0)

(一)

(一)

(一)

(一) 9 (11.5)

72 (6.7)

̲件

(一)

(一)

(一)

(一) 2 (2.1)

(一)

(一)

(一)

(一) 1

(1.3) 3 (0.2)

件1 148 (43.5) 9 (56.3)

(一) 49 (36.8)

10 (10.6)

(一)

(一) 13 (92.9)

26 (7.8)

12 (15.4)

267 (24.7)

150 (44.1) 7 (43.8)

(一) 30 (22.6)

10 (10.6)

(一) 4 (26.7)

1

(7.1) 78 (21.3)

23 (29.5)

303 (28.1)

42 (12.4)

(一) 1 (100)

49 (36.8)

7 (7.4)

(一) 5 (33.3)

(一) 130 (35.4) 16 (20.5)

250 (23.2)

̲件

(一)

(一)

(一) 5 (3.8)

2 (2.1)

(一) 6 (40.0)

(一) 77 (21.0)

7 (9.0)

97 (9.0)

20%以

̲件

(一) '(一)

(一)

(一)

(一) 21 (100)

(一)

(一) 56

(15.3)

10 (12.8)

87 (8.0)

340 (100)

16

C100)

1

(100) 133 (100) 94 (100) 21 (100) 15 (100) 14 (100) 367 (100) 78 (100) 1,079 (loo)

備 考:(1)カ ッ コ 内 は 合 計 を100と す る百 分 比 。(2)年 収400円 以 上 の 業 者 の 借 入 利 率 平 均 は11.7%,400円 未 満 の 業 者 で は15.1%,全 平 均 で は13.0%で あ る(

下 記 資 料,630頁)。

資 料:東 京 市 役 所,前 掲 書,64C‑3頁

第6表 東京市 中小商業者 の資本金別主要金融機 関利用状況(昭 和11年) 借入機関

.銀

親戚友人

傷離1蕩 鹸翻

40

(31.7) 61 (48.4)

25 (19.8)

126 (100)

52 (23.9)

96 (44.0)

70 (32.1)

218 (100)

92 (26.7)

157 (45.6) 95 (27.6)

344 (100)

'借

穿万奇以雲障 請 未霧

=

340,350

(54.5) 184,570

(29.6) 99,500

(15.9) 624,420

(100)

77,173

(28.3) 134,114

(49.2) 61,060

(22.4) 272,347

(100)

417,523

(46.4) 318,684

(35.5) 160,560

(17.9) 896,767

(100)

備 考:上 記 以 外 の 借 入 先 も あ る が,省 略 し て あ る 。 カ ッ コ内 は 合 計 を100と す る 百 分 比 。

資 料:国 政 研 究 会 『東 京 市 に 於 け る中 小 商 業 金 融 実 地 調 査 」(同 会,昭 和12年), 9,44‑7頁

(14)

第7表̀愛 知 県毛 織 工 業 金 融 機 関 別借 入 金 及 び金 利 口数(昭 和ll年) 入 先

信 用 組 合 問 屋 卸 商 保 険 会 社 無 尽 会 社

個人金融業 機械器具商 整理加工業

・%11場 「5%16・/・17%8%tg%

0 2 3 6

1 11 184 151 340 852

2 Q / 3 2

Qσ1

30

30 103

0/01Q!δ

11

13

29 200

8 5 6 4 ・ 3 8 1 み

31

1 0 8 4 . 8

107'Q(ソ451

う 白 2 3

30 257

0 8 く り

8 1

33

34 129

104.3Q/1?2

66 1 12 57 235

301(15.3)%

123(6.3) 315(16.0)

18(0.9) 76(3.9) 2(0.0) 1(0.0) 216(11.0) 188(9.6) 164(8.4) 560(28.5) 1,964(100)

千円9←

3,241(31.3ン 113(1.1>

3,451(33.3) 14(0.1>

60(ot6>1 3(0.0ン 0(0.0>

453(4.4>

46(0.5) 574(5.5)・

2,400(23.2)。

10,358(100ン

備 考:合 計 と 内 訳 が 一 致 しな い も の も あ る が,原 表 の ま ま に し て あ る。 「そ の 他 」 中 に て は 親 戚 知 己 が 大 部 分 を 占 め る(下 記 資 料,258頁)。

資 料=「 愛 知 県 毛 織 工 業 振 興 委 員 会 速 記 録 」255‑256頁(藤 田 敬 三 編 「下 請 制 工 業 』 有 斐 閣,昭 和18年,369‑371頁 よ り)。

鋪8衷 愛 知 県尾 西 地 方毛 織 業 者 借 入 先 別(昭 和12年)(単 位 ・%)

信 用 組 合

保 険 会 社

個 人 金 融 業

機 械10台 未 満 の 業 者

織i賃 織1兼 業1内

織機10〜49台 まで の業者

織1賃 織1兼

13.9 2.0 24.2

0.2

46.6

1.6 1L5 100.0

3.7 11.9 3.7 0.7 10.0 0.9 30.0 1.5 2.8 35.2 100.0

18.4

2。8

22.7 0,3 13.0 42.8 100,0

34.1 0.3 31.7

0.1 0.3

2.4 0.6 7.3 23.3 100.0

10.1 5.5 24.7

1.4 1.9

1.5 2。0 13.9 14.0 100.0

20.2 0.8 43.9 0.5 0,2'

1.6 0.1 2.9 29.8 100.0

備考:合 計 と内訳 が一致 しない もの もあ るが,原 表 の ままに してあ る。

資料:東 洋経済新報 社 「地方 金融 の検討一 大 戦下 の地方 銀行特輯」(同 社,昭 和.

17年),103頁

(15)

明治後期 か ら昭鵜初期 まで の銀行合同(そ の1)(進 藤) 欝9表 農 村 に おけ る借 入先(昭 和4年)

金 倒 比 率

% 28.3

7.4 6.7 1.7 12.5 13.8 1.4 56.4 100.0

一15一

百 万 円 1,299

339 306 76 578 635 62 2,589 4,589

備考:農 林省調べ。

資料:『農林金融便覧』(1953年版),248頁 。

で あ って,問 屋 お よび金 貸 の貸 付 の場 合 が ほ とん ど無 担 保で あ るの と好 対 照 を な して いた 。

昭 和初 期 の 中小 商 工 金 融調 査(第4・5表)お よび昭 和10年 代 は じめ の 同 種 調 査(第6・7。8表)か ら もわ か る よ うに,中 小企 業 者 で も経 営規 模 の 大 きい ものほ ど銀 行 か ら融 資 を 受け る割 合 が 大 き く,規 模 が 小 さ くな るにつ れ て 問屋 金融 に 依存 し,零 細業 者 では 個 人 金 貸 に 頼 る とい う関 係 に な って お り,こ の 傾 向は 明治 末年 い らい 変 化 は なか った 。 そ して 負担 す る金 利 も ま た,銀 行,問 屋,個 人 金 貸 の順 に高 くな って い た 。第7・8表 に 示 さ る よ う に 愛 知 県 の毛 織 業 金 融 調査 で も,こ れ まで 述 べ て きた金 融 機 関別 お よび金 利 に つ い て の特 色 が 同 じよ うに み られ る。 昭 和11年 の 国政 研 究 会 に よ る東 京 市 の 中 小商 業 者 金 融 調 査 で は,中 小 商 業 者 は経 営 の順 調 な場 合 に は 大 体1割5

(13)

分 まで の金 利 負 担 に は 耐 え られ る,と の ことで あ る。そ うで あ れ ば,昭 和5 年 当 時 の 中小 企 業 者 借 入件 数 の20%近 くが,経 営 破 滅 の危 険 が あ る高 い金 利

を 支払 ってい た こ とに な る(第5表 参 照)。 昭 和恐 慌 過程 で,地 方 銀 行 → 問屋

→ 中小 企 業 とい う金 融 ル ー トが,地 方 産業 の 不況 お よび地 方 銀 行 合 同 に よ っ 無 担 保が43%に もな って い るの・

は,貯 蓄 銀行 が 行 ってい た定 期 、 積 金 者へ の貸 付(大 正 初 期 に 始

ま る)に よ る もので あ って,定 期 積 金 を満 期 の中 途 まで 掛 け た

と き(つ ま り半 分 払 込 ん だ と き) 契 約 金 額全 額 の 貸付(正 式 に は 定 期 積 金 給付 金 限 度 貸 付)を け る制 度 を利 用 した も の で あ る。 この種 貯 蓄 銀行 貸付 を 除け ぽ,銀 行 貸 付 の 大 部 分 は 有担 保

(13)国 政 研 究 会,前 掲 書,17頁

(16)

て 切 断 され て い く過 程 で,低 利 ・無担 保金 融 機 関 の設 置 を求 め て中 小 企 業 者 が 運 動 した の も当然 で あ ろ う。

一 方 ,農 村 金 融 の面 に お い て も,中 小 企 業 金 融 と同様 な事 態 がみ られ た 。 わ が 国 農 家 は ほ とん ど小 作 農 で あ った 。 自作 農 で も所 有耕 地 は 小 さ く,銀 行

の 担 保 とす るに は不 適 当 で あ った か ら,農 家 借 入 金 のな か ば 以 上(昭 和4年 で は56%,第9表 参 照)は 「個 人金 貸,そ の他 」 か らの もの で あ り,そ の他

とは 米穀 商,肥 料 商,地 主 ・富 農 層 で あ った 。た だ 農 家金 融 の場 合,信 用 組 合 か らの借 入金 の比 率 が 高 い こ とが,中 小 商 工 業 金 融 の 場 合 と 異 な って い た ・ しか し信用 組 合 の 場 合に も,第2次 大戦 期 まで は 出資 金 額,貯 金 額,借 入 額 のす べ て に お い て地 主 の 占め る割 合 が 大 き く,地 主 以 外 に は富 裕 な 自作 農 の利 用 度 が高 か った 。 した が って 貧 農層 は高 利 貸 か らの借 入 負担 に苦 しめ

  ラ

られ て い た 。

以 上 述 べ て きた地 方 金 融 機構 一 中 小企 業 金 融 お よび農 家 金 融 機 構 一 ら,問 屋 お よび高 利 貸 な ど前 近 代 的金 融機 関 が排 除 され た のは,日 華 事 変 以 後 の戦 時経 済 体制 下 に お い てで あ り,こ の排 除過 程 の進 行 は 同時 に地 方 銀行 合 同推進 の過 程 で もあ った 。

第2章 明治 後期 か ら大 正 中期 まで の銀 行 合 同

1.銀 行 合 同史 の概 観

第10表(1)に 示 され て い る よ うに,わ が 国 の 銀行 合 同史 は 四 つ の時 期 に 分 け (14)「 ……小 前即 チ小農 ノ大 部分 バ ー・時的資金 ヲ地 主其他近傍 ノ資 産家 タル農家

二仰 クモ ノ多 シ此 地主 ノ融 通 タル 小 作人 ノ保 護奨励 ノ必 要上 ヨ リナ スモ ノ多 キ ヲ 以 テ利率 ノ如 キモ念頭 ニナ ク低利 ナル融通 ヲナ シ又商 人 ハ農 具肥料 代 金 ノ支払 ヲ 或 期間猶 予 シ以 テ直 接間接 二農 業金融 二資 スル所 多 シ」(日本銀行 秋田支店,前 掲 賓 料,377頁)。 また産 業組合につ いては,つ ぎの よ うに述べ られ てい る。 「産 業 組 合 ハ農村殊 二中農以下 ノ金融 機 関 トシテ利 用 セ ラル ト錐 モ 各組合 ニハ各人 二対 ス ル貸 付限度 ア リテ自然上 二厚 ク下 二 薄 キ コ ト・ナ リ加 フル ニ 資力常 二不足 勝チ ナ ル ヲ以 テ小農 金融 機関 トシテ其活 動充分 ナ ラス遺憾 ノ点 頗 ル多 ク考慮 ノ余地存 スル モ ノ ・如 シ」(同,374頁)。 産業組合に よる金融 が効果 的に行 われ るよ うに な るのは,米 穀 統制 が開始 され たあ との ことで ある。

参照

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