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膜分離嫌気性消化により,下水汚泥中の有機物だけ

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Academic year: 2022

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(1)VII-300. 嫌気性消化による下水汚泥中の固形物の減量 武蔵工業大学 学生会員○西川 真彦 武蔵工業大学 正会員 武蔵工業大学. が減少しているという報告 1)がある.本研究では,膜 分離を行なわない通常の嫌気性消化法により有機物と. MP. 大高 学. ガスホルダー. 温度計. でなく,一般的には減少しないと考えられている灰分. 処理水投入口. 膜分離嫌気性消化により,下水汚泥中の有機物だけ. 温度計. 処理水投入口. 1.はじめに はじめに 1.. M. M. 8L. 5L. 綾 日出教. ガスホルダー. 灰分の減少について改めて確認する. 2.実験装置 実験装置 2. 図 1 に実験装置の概略図を示す.実験装置は 5L と 8L の2つの反応槽,恒温槽,ガスホルダー,循環ポン プで構成され,反応槽内の汚泥は攪拌翼により常時攪. 水位管理槽. M:マグネットモーター マグネットモーター GM:ガスメーター ガスメーター MP:循環ポンプ 循環ポンプ. 36℃ ℃. 図 1.実験装置概略図. 拌(80rpm)を行なった.反応槽は恒温槽に入れ,メ タン菌が活発に活動する 36℃に保った.発生するガス. 表 1.消化汚泥と濃縮汚泥の汚泥性状. はガスホルダーに採取した.気質の投入,サンプルの 採取は反応槽につけた開閉弁からポンプを用いて行な い,反応槽内の消化汚泥と空気が触れ合わないように した. 3.測定方法 測定方法 3.. 消化汚泥 タンク1 タンク 濃縮汚泥 タンク2 タンク タンク3 タンク. MLSS 29000 48000 41200 49900. MLVSS 18700 37200 32100 37500. 灰分量 10300 10800 9080 12400. VSS/SS 0.645 0.775 0.779 0.752. (MLSS,MLVSS,無機物量の単位は mg/L). 種汚泥には横浜市北部汚泥処理センターの消化汚泥 を用いた.表 1 に消化汚泥と濃縮汚泥の汚泥性状を示. 5.考察 考察 5.. す.基質には同処理センターの濃縮汚泥を用い,サン. 図 2.図 3 より MLVSS/MLSS は反応槽 1,2 とも常. プル採取後に基質を投入した.サンプルの採取は1時. に 0.60〜0.65 付近の値をとり,反応槽内の固形物に対. 間攪拌を停止した後に行なった.測定項目は MLSS,. する有機物の量は終始安定していた.消化汚泥と基質. ,pH,TOC である. MLVSS,強熱残量(灰分量). の MLVSS/MLSS との比較により有機物の減少が確認 できる.また,MLSS,MLVSS の経日変化のグラフ. 4.実験結果 実験結果 4.. より,反応槽内における灰分の蓄積が極めて少ないと. 図 2,図 3 に反応槽 1,反応槽 2 における MLSS,. いえる.これは,濃縮汚泥中の無機物が可溶化し脱離. MLVSS,MLSS/MLVSS の経日変化を,図 4 に pH,. 液として流れ出たためだと考えられる.pH は測定開. 図 5 に溶存性 TOC の経日変化をそれぞれ示す.また,. 始から 7.0〜8.0 と,反応に影響を及ぼすような値には. 表 2 に MLSS,MLVSS,灰分の各反応槽における物. ならなかった.反応槽内の溶存性 TOC の値も測定期. 質収支を示す.. 間を通じてほぼ一定であり,有機固形物が可溶化し, 反応していることがわかる.. 連絡先:東京都世田谷区玉堤 1−28−1 武蔵工業大学 土木工学科 水工学研究室 Tel.03−3703−3111 キーワード:嫌気性消化,産業廃棄物. -600-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) VII-300. ある.MLSS,MLVSS の処理率は 55〜70%,灰分量. 25000. の可溶化率は 30〜40%の値となっていることからも, 反応槽内に汚泥の蓄積がなく,灰分の減少も確認され た. 採取した生成ガスに含まれる硫化水素を測定した ところ,両反応槽ともほぼ一定で 170〜180mg/L とな. タンク2 タンク. タンク1. 20000 15000 10000 5000 0. っていた.酸化還元電位はどちらの反応槽も−120〜. 0. 20. 40. −140mV の値であった.. 60 経日(day). タンク3 タンク. 1.00 0.90 0.80 0.70 0.60 0.50 0.40 0.30 MLSS 0.20 MLVSS 0.10 MLVSS/MLSS 0.00 80 100 120. MLVSS/MLSS. 30000 MLSS,MLVSS(mg/l). 表 2 の損失量は反応槽から引き抜いた汚泥中の量で. 図 2.反応槽 1 の MLSS,MLVSS,MLVSS/MLSS 経日変化 表 2.反応槽ごとの物質収支. 灰 分 量. 反応槽2 368.2 153.1 20.40 18.74 216.8 58.9 286.1 97.49 12.44 12.02 189.0 66.1 83.09 55.04 7.96 6.72 29.29 35.3. タンク2 タンク. タンク1. 30000 25000 20000 15000 10000 5000 0 0. 20. 40. 60 経日(day). タンク3 タンク. 1.00 0.90 0.80 0.70 0.60 0.50 0.40 0.30 MLSS 0.20 MLVSS 0.10 MLVSS/MLSS 0.00 80 100 120. MLVSS/MLSS. M L V S S. 反応槽1 425.6 149.0 16.12 23.82 268.9 63.2 330.8 94.27 10.24 15.22 231.5 70.0 95.75 54.75 5.88 8.60 38.28 40.0. MLSS,MLVSS(mg/l). M L S S. 投入量(g ) 損失量(g ) 初期量(g ) 最終量(g ) 分解量(g ) 分解率(%) 投入量(g ) 損失量(g ) 初期量(g ) 最終量(g ) 分解量(g ) 分解率(%) 投入量(g ) 損失量(g ) 初期量(g ) 最終量(g ) 溶解量(g ) 可溶化率(%). 図 3.反応槽 2 の MLSS,MLVSS,MLVSS/MLSS 経日変化. 8.00 反応槽1 反応槽2. 7.80 7.60 pH. 6.まとめ まとめ 6.. 7.40. 本実験により,反応槽内の汚泥の蓄積が極めて少な いことがわかった.また,膜分離嫌気性消化法と同様. 7.20. に灰分の減少が確認された.. 7.00 0. 嫌気性消化を行なうことで汚泥焼却後の灰分の減. 20. 40. 少が確認されたことから,嫌気性消化法は産業廃棄物. 60 80 経日(day). 100. 120. 図 4.pH 経日変化. の減量化において有効な処理方法であるといえる. 800 700. 1)綾 日出教,並木 克也:膜分離嫌気性消化法によ る下水汚泥の消化に関する研究,水環境学会誌, vol.3, No.15(1992). TOC(mg/l). 参考文献. 反応槽1 反応槽2. 600 500 400 300 200 100 0 0. 20. 40. 60 80 経日(day). 100. 120. 図 5.溶存性 TOC 経日変化. -601-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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