• 検索結果がありません。

AN-1352: ADA4571 の校正手順

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "AN-1352: ADA4571 の校正手順"

Copied!
7
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

AN-1352

アプリケーション・ノート

ADA4571

の校正手順

著者: Robert Guyol

Rev. 0 アナログ・デバイセズ社は、提供する情報が正確で信頼できるものであることを期していますが、その情報の利用に関して、あるいは利用によって 生じる第三者の特許やその他の権利の侵害に関して一切の責任を負いません。また、アナログ・デバイセズ社の特許または特許の権利の使用を明示 的または暗示的に許諾するものでもありません。仕様は、予告なく変更される場合があります。本紙記載の商標および登録商標は、それぞれの所有 者の財産です。※日本語版資料は REVISION が古い場合があります。最新の内容については、英語版をご参照ください。。

©2015 Analog Devices, Inc. All rights reserved.

本 社/〒105-6891 東京都港区海岸 1-16-1 ニューピア竹芝サウスタワービル 電話 03(5402)8200 大阪営業所/〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原 3-5-36 新大阪トラストタワー 電話 06(6350)6868

はじめに

ADA4571は、検出素子とコンディショニング・アナログ計装ア ンプで構成されるアナログ異方性磁気抵抗(AMR)角度センサ ーです。このアプリケーション・ノートでは、センサーの角度直 線性誤差を軽減するために用いられる各種の簡単な校正手順につ いて説明します。AMR 角度センサー素子は、2 つの抵抗ホイー トストン・ブリッジで構成されています。それぞれのホイート ストン・ブリッジは、センサー内では互いに完全に独立してい ます。抵抗にはわずかなプロセス変動によって不整合が生じま す。これらの不整合は 2 つのブリッジ間の電気的なオフセット や振幅変動として現れます。AMR センサーによって最も正確な 結果を得るには、簡単な校正ルーチンを実行することが重要で す。 図 1. AMR 角度センサー測定の代表的構成設定 12991-012

(2)

目次

はじめに ... 1 改訂履歴 ... 2 ADA4571 の校正 ... 3 1 点法による ADA4571 の完成時(EOL) 校正手順 ... 3 ADA4571 の 1 温度校正... 4 ADA4571 の 2 温度 EOL 校正 ... 5 ADA4571 の動的校正手順 ... 7

改訂履歴

4/15—Revision 0:初版

(3)

Rev. 0 - 3/7 -

ADA4571 の校正

1 点法による ADA4571 の完成時(EOL)

校正手順

ゲイン制御(GC)モードを有効にした場合と無効にした場合の 室温校正によって得られる標準的精度の温度特性を図 2 と図 3 に 示します。。 図 2. 室温での校正後に得られる角度誤差の温度特性(GC 有効時) 図 3. 室温での校正後に得られる角度誤差の温度特性(GC 無効時)

ADA4571 の AMR 磁場角度に関連する出力電圧は、VSINと VCOS

の 2 つです。以下の式は、VDD/2 を基準とした場合の、磁場の回 転全体を通してのこれら 2 つの出力を表わします。 VSIN = AS × sin(2 × α + θS) + OS ここで、 ASは VSINの振幅 α は現時点の磁場角度 θSは VSINの位相 OSは VSINのオフセット VCOS = AC × cos(2 × α + θC) + OC ここで、 ACは VCOSの振幅 α は現時点の磁場角度 θCは VCOSの位相 OCは VCOSのオフセット 代表的な出力信号を図 4 に示します。 図 4. 機械的回転に対する代表的な出力信号 VSINチャンネルと VCOSチャンネル間の振幅不整合(k)は製造時 にテストされ、仕様は最大±1%と規定されています。ただし、 通常、これらの不整合はこれよりはるかに低い値です。サンプ ル・デバイスにおける振幅不整合の分布を図 5 に示します。 図 5. サンプル・テストにおける正弦/余弦振幅不整合の分布 振幅不整合による理論的誤差量を図 6 に示します。。 図 6. 正弦/余弦出力の振幅不整合による理論的誤差量 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 –40 0 40 80 120 E RRO R ( Deg rees) TEMPERATURE (°C) 12991-001 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 –40 0 40 80 120 E RRO R ( Deg rees) TEMPERATURE (°C) 12991-002 12991-003 A MPL IT U D E (V)

MAGNETIC ANGLE (Degrees)

0 45 90 135 180 225 270 315 360 VSIN VCOS 12991-004 CO UNT ( %)

SINE/COSINE AMPLITUDE MISMATCH (%k) 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 –0.75 –0.50 –0.25 0 0.25 0.50 0.75 12991-005 E RRO R CO NT RI BUT IO N ( Deg rees)

SINE/COSINE AMPLITUDE MISMATCH (%k) 0 0.02 0.04 0.06 0.08 0.10 0.12 0.14 0.16 0.18 0.20 –0.75 –0.50 –0.25 0 0.25 0.50 0.75

(4)

通常、この誤差はシステム内の他の誤差よりはるかに小さい値で す。さらに、振幅不整合を補正しようとして計算ミスをする と、システムに新たな誤差が生じる結果となります。したがっ て、振幅不整合の補正は行いません。 VSINチャンネルと VCOSチャンネル間の直交性誤差は最大 0.05°と 規定されていますが、通常はこれよりはるかに小さい値です。し たがって直交性誤差による誤差量は無視し得る程度のものなの で、これも無視します。 それぞれのチャンネルの振幅不整合と位相誤差を無視すると、計 算式は以下のように簡略化できます。 VSIN = A × sin(2 × α) + OS ここで、A は正弦チャンネルと余弦チャンネルの振幅です。 VCOS = A × cos(2 × α) + OC 最終的な角度に対する主要な誤差要因として残るのはオフセット だけです。

ADA4571 の 1 温度校正

360°の全回転範囲にわたるデバイスの校正は、以下の手順で行 います。また、以下のルーチンは、可能であれば最終的なアプ リケーション温度にできるだけ近い温度で行ってください。 1. デバイスの VSIN出力と VCOS出力をモニタしながら、磁気 的刺激を両方向に 360°回転させます。 2. VSINと VCOSのオフセットを個別に計算します。オフセット は、下の式により、それぞれの出力の最大値および最小 値、あるいは平均を使用して計算します。

° = α ° = α

=

=

360 0 _ _

2

SIN MIN SIN MAX SIN S

V

V

V

O

° = α ° = α

=

=

360 0 _ _

2

COS MIN COS MAX COS C

V

V

V

O

最終角度

最終的な角度は arctangent2 関数を使用して計算します。

=

C COS S SIN

O

V

O

V

α

arctan

2

得られる結果は、360°の磁気的回転ごとに 2 回繰り返されます (図 7 参照)。これが AMR 技術の機能です。 図 7. 360°の機械的回転に対する計算角度 12991-006 ARCT ANG E NT 2 RE S UL T ( Deg rees)

MAGNETIC ANGLE (Degrees) 180 135 90 45 0 45 90 135 180 225 270 315 360 0 –45 –90 –135 –180

(5)

Rev. 0 - 5/7 -

ADA4571 の 2 温度 EOL 校正

広い温度範囲にわたってさらにデバイスの誤差を減らすには、2 温度 EOL 校正を行います。被試験デバイス(DUT)の温度モニ タには、内蔵温度センサーを使用します。 2 温度校正手順では ADA4571 に組み込まれた温度センサーを使 用するので、高精度の温度強制システムを使用したり、他の温 度モニタリング装置を操作したりする必要はありません。システ ムがエンド・アプリケーションの動作温度範囲より高い温度や低 い温度になる可能性がある場合は、このタイプの校正が適して います。 1 点校正法実施後の ADA4571 のオフセット・ドリフトによる残留 オフセットに対する正弦出力と余弦出力両方の代表的データを図 8 に示します。2 温度校正手順については、このデータ・セット を調べました。 図 8. 25℃での 1 点校正後の正弦および余弦残留オフセット 室温での 1 点校正法では、このデバイスは標準的な角度誤差を 示します(図 3 参照)。しかし、2 温度校正を行なえば全温度 範囲にわたって精度が向上します。 いくつかの異なる設定温度で 2 点校正を行った後の ADA4571 の 残留オフセットを、図 9、図 10、および図 11 に示します。これ らの温度が変わると、残留オフセットのプロファイルも変りま す。オフセット・ドリフトの影響を減らすには、最終アプリケ ーションの動作温度範囲のほぼ全域にまたがる 2 つの校正温度 を選ぶのが最善の方法です。全温度範囲にわたる残留オフセット が小さくなれば、それだけ角度計算の精度が向上します。 図 9. 0℃および 110℃での 2 点校正後の 正弦および余弦残留オフセット 図 10. 20℃および 80℃での 2 点校正後の 正弦および余弦残留オフセット 図 11. 20℃および 50℃での 2 点校正後の 正弦および余弦残留オフセット 12991-007 R E M A IN IN G OFFS E T ( m V ) TEMPERATURE (°C) –10 –8 –6 –4 –2 0 2 4 6 8 10 –40 0 40 80 120 12991-008 TEMPERATURE (°C) –40 0 40 80 120 R E M A IN IN G OFFS E T ( m V ) –10 –8 –6 –4 –2 0 2 4 6 8 10 12991-009 TEMPERATURE (°C) –40 0 40 80 120 R E M A IN IN G OFFS E T ( m V ) –10 –8 –6 –4 –2 0 2 4 6 8 10 12991-010 TEMPERATURE (°C) –40 0 40 80 120 R E M A IN IN G OFFS E T ( m V ) –10 –8 –6 –4 –2 0 2 4 6 8 10

(6)

2 つの出力項は、「1 点法による ADA4571 の完成時(EOL)校 正手順 」で述べた出力項簡略化と同様の分析に基づき、次のよ うに簡略化されます。 VSIN = A × sin(2 × α) + OS VCOS = A × cos(2 × α) + OC ただし、温度に対するオフセット・ドリフトの補正係数を考慮す る必要があります。VSINと VCOSの式の最後に、以下のようにこ の補正係数を追加します。

VSIN = A × sin(2 × α) + OS1 + TCS × (VTEMP_CUR – VTEMP1)

ここで、 OS1は温度 1(T1)における正弦チャンネルのオフセット VTEMP_CURはその時点の温度における VTEMP 出力電圧 VTEMP1は T1 における VTEMP 出力電圧 TCSは正弦チャンネルの温度係数で、次式で表されます。         − − TEMP2 TEMP1 S2 S1 V V O O ここで、 OS2は温度 2(T2)における正弦チャンネルのオフセット VTEMP2は T2 における VTEMP 出力電圧

VCOS = A × cos(2 × α) + OC1 + TCC × (VTEMP_CUR – VTEMP1)

ここで、 OC1は T1 における正弦チャンネルのオフセット TCCは余弦チャンネルの温度係数で、次式で表されます。         − − TEMP2 TEMP1 C2 C1 V V O O ここで、 OC2は温度 2 における余弦チャンネルのオフセットです。 以下の理想式を得るには、初期校正時のオフセットとドリフトを 最初の式から除く必要があります。 VSIN = A × sin(2 × α) VCOS = A × cos(2 × α) 2 温度校正のルーチンでは、デバイスのもう 1 本のピン (VTEMP ピン)をモニタする必要があります。

2 温度校正の手順

ADA4571 の 2 温度校正を正しく行うには、:以下の手順に従って ください。 1. システムの温度を T1 にして、ステップ 2 の間その値を維 持します。 2. デバイスの VSIN出力と VCOS出力をモニタしながら、磁気 的刺激を両方向に 360°回転させます。VTEMP 出力をモニ タして、VTEMP1の温度情報を記録します。 3. 「ADA4571 の 1 温度校正」に示す方法と同じ方法を使用し

て、VSINのオフセット(OS1)と VCOSのオフセット(OC1)を

個別に計算します。 4. システムの温度を T2 にして、ステップ 5 の間その値を維 持します。 5. デバイスの VSIN出力と VCOS出力をモニタしながら、磁気的 刺激を両方向に 360°回転させます。VTEMP 出力をモニタ して VTEMP2の温度情報を記録します。 6. 「ADA4571 の 1 温度校正」に示す方法と同じ方法を使用し

て、VSINのオフセット(OS2)と VCOSのオフセット(OC2)を

個別に計算します。 7. 次の式を使って、各チャンネルのオフセット温度係数を計算 します。         − − = TEMP2 TEMP1 S2 S1 S V V O O TC         − − = TEMP2 TEMP1 C2 C1 C V V O O TC

最終角度

デバイス動作中のオフセット・ドリフトを補正するには、 VTEMP ピン・チャンネルをモニタします。最終的な角度は次式 で計算します。

2

)

(

)

(

2

arctan

_ _

×

×

=

α

COS C1 C TEMP CUR TEMP1 TEMP1 CUR TEMP S S1 SIN

V

V

TC

O

V

V

V

TC

O

V

(7)

Rev. 0 - 7/7 -

ADA4571 の動的校正手順

動的校正が有効なのは、センサーが、電気的回転の全範囲を環境 変化よりも早く通過するような自励アプリケーションの場合に限 られます。一般にこの条件を満たすには、電気的回転が 1Hz を 超えている必要があります。軸端型磁石構成の場合、1Hz を超 える電気的回転は 30rpm のモーター回転数と同等と見なされま す。これより低速回転のモーターでも動的校正は可能ですが、 動的校正の精度は、システムの温度変化を基準としたモーター の相対的回転速度に左右されます。 動的校正において必要な精度を実現するために必要なのはオフ セット補正だけで、この点は 1 点校正に似ています。しかし、 精度を上げるためにオフセット補正係数は常に更新されます。 動的校正を行う場合は、ADA4571 を GC モードで使用すること を推奨します。このモードでは S/N 比(SNR)が増加し、それ によってデバイスの角度誤差が減少するからです。 「1 点法による ADA4571 の完成時(EOL)校正手順 」に示す簡 易計算式を使用しますが、計算しなければならない要素は 2 つだ け、すなわち正弦チャンネルと余弦チャンネルのオフセットで す。 VSIN = A × sin(2 × α) + OS VCOS = A × cos(2 × α) + OC デバイスが最初に 1 回転する間の正弦チャンネルと余弦チャン ネルのオフセットは不明なので、1 点 EOL 校正法を使用する か、OS = OC = 0 とします。OS = OC = 0 に設定すると、起動時の 精度は、その後の機械的回転のオフセットに対して調整が行わ れるまで、ADA4571 データシートの未補正誤差のセクションと 未補正誤差の代表的性能特性で規定された値となります。 最初の 1 回転における正弦チャンネルと余弦チャンネルの最大値 と最小値は、外部コントローラによって保存する必要がありま す。これらの値を使って、各チャンネルのオフセットを個別に決 定します。オフセット補正を行うには、センサーを、1 回の電 気的回転だけではなく、機械的に完全に1回転させることが重 要です。単一の双極子磁石を軸端に取り付けた構成設定では、1 回の機械的回転により、VSIN出力と VCOS出力の両方について 2 つの正弦波サイクルが発生します。各サイクルのオフセットはわ ずかに異なるので、2 つのサイクルにわたって最大値と最小値 を取り込むことで各チャンネルの平均オフセットが得られ、最 も正確な値を使って動的校正を行うことができます。 軸端型磁石構成における AMR の電気的角度と機械的角度の差を 図 12 に示します。 図 12. 軸端型磁石構成における電気的角度と機械的角度 2 _ _MAX SIN MIN SIN S V V O = − 2 _ _MAX COSMIN COS C V V O = − 動的校正の精度は、各チャンネルのオフセット計算の精度に依存 します。。モーターが 1000rpm 以上の高速で回転している時が、 動的校正に最も適しています。1000rpm では、電気的サイクルの 方が環境の温度変化より 1 桁速くなっています。この場合、オ フセットの計算に使用する最小値と最大値は、オフセットを正確 に計算するために、複数の機械的サイクルから取られました。 最終的な電気的角度の計算では 1 点校正の場合と同じ手順を実 行しますが、OSと OCは以下のように常に更新されます。

=

α

C COS S SIN

O

V

O

V

2

arctan

12991-0 1 1 ANG L E ( Deg rees)

MECHANICAL ANGLE (Degrees) 360 270 0 90 180 270 360 180 90 0 MAGNETIC MECHANICAL

参照

関連したドキュメント

茂手木 公彦 (Kimihiko Motegi) 日本大学 (Nihon U.) 高田 敏恵 (Toshie Takata) 九州大学 (Kyushu U.).. The symplectic derivation Lie algebra of the free

相談件数約 1,300 件のうち、6 割超が東京都、大阪府、神奈川県をはじめとした 10 都

[r]

1392例目 大阪府 30代 女性. 1393例目 京都府

地域 東京都 東京都 埼玉県 茨城県 茨城県 宮城県 東京都 大阪府 北海道 新潟県 愛知県 奈良県 その他の地域. 特別区 町田市 さいたま市 牛久市 水戸市 仙台市

京都 滋賀 大阪 奈良

・「スマイルスポーツボランティア講習会」笹川スポーツ財団 ・「大阪スポーツボランティア養成事業」大阪コミュニティ財団

③ 大阪商工信金社会貢献賞受賞団体ネットワーク交流会への参加 日時 2018年11月14日(水)15:00〜18:30 場所 大阪商工信用金庫本店2階 商工信金ホール