東京都北区議会
平成 24 年第 3 回定例会で可決した意見書
・義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書
・「脱法ドラッグ」とりわけ「脱法ハーブ」に対する 早急な規制強化等を求める意見書
・予防接種の充実に関する意見書
・中小企業の成長支援策の拡充を求める意見書
義務教育費国庫負担制度の堅持を
求 め る 意見書 義務教育費国庫負担制度は、教育の機会均
等 と そ の水準の
維持向上
を図る上 で極 め て 重 要 な制 度 と し て
、わ が 国 の 教 育 の 発 展 に 大 き な 役 割 を 果 た し てお り
、 現行教育制度の根幹をなす
もの で あ る。
学校教育は、多くの職種の職員が協力しあ
っ て 成 立し ている。事務職員及び 栄 養 職員も、
学校教育
を円 滑に 推進 する 上 で 極め て重要
な 役割 を果た
し ており
、 学校 運営上欠く
こ と の できない大切
な担 い手 であり、その充実が求められ
て い る。
子 ど もた ちを取り巻く貧
困
・格差問題が東
日 本大震災以降も
深 刻 化 し て いる 現在、国の財政的
な 保 障が担保されなければ、教育条件の地域間格差をもたら し、教育の機会均等の保障、良好な教育環境
の維持が困難
となり、憲法や
教 育 基本法が
保障す
る 義務教育制度の理
念に反すると
言わざ
る を 得 ない。義務教育 の確保は、
国 の責任
で 行われ
る べきで
あ り、
これを
実 質的に担保して
い るのは、
義務教育費国庫負担金
で あ る。
よっ て
、 本区議会は政府に対し、教育に対
す る 必要な財源の安定的確保
を図 り、わが国の将来を
担 う 子 ど も た ち の健全な育成のため、学
校 事務職員及び栄 養職員の給与費負担の適用除外
をす る こ となく、義務教育
費国庫負担制度の
堅 持を 強く 求めるも
ので あ る
。 右、地
方 自治法
第 九十九条の規
定に基づき、意見書を
提出す
る。
平成二十四年十月五日
東京 都北区
議 会議長
小池
たくみ 内閣 総理大臣
野田佳彦殿
総務大臣
樽床伸二殿
財務大臣
城島光力殿
文部科
学 大 臣
田中
眞紀子
殿
「脱法ドラ
ッ グ」
と り わけ
「脱法ハーブ」に対
す る 早急な
規 制強化
等 を 求 める意見書 違法ドラ
ッグによる健康被害が頻発し
て いる ことから二〇〇七年四月一日よ り、いわゆる「脱法ドラッグ」
を「指定薬物」
と し て 規制 するための改正薬事 法が施行され
た。
「指定薬物
」 に指定され
る と
、 製造や
輸 入、販
売 が禁止と
な る。本年七月一日に九物質が追加指定さ
れ、
現在、七十七物質が「指定薬物」
に指定されている。
しかしながら近年、
い わゆる
「 脱法ハーブ」
が出 回ってき
た。
「脱法ハーブ」
は、「指定薬物」の成分を一部変えて
植 物 片 に混ぜたもの
で
、
「お香」「アロ マ
」 など と 称 して 販 売 されて
い る。
「 脱 法 ハ ー ブ
」を 吸引 して 救急 搬 送 され る ケースが相次ぎ、死亡した例も報告されて
い る。また、「脱法ハーブ」を
吸 引 した者が乗用車
を 運 転 し て 暴走し、通行
中の 市民に
重 軽傷 を負 わせる事件
も 起 きて いる。
「脱法ハーブ」を
めぐっ
て は、化学
構造を少し変化させることで
法 規制をす り抜 け
、
「指定薬物」になればまた化学
構造 を少し変化させる
という
「 いた ち ごっこ」を繰り返し、法規制が追いつかな
いのが実態
で ある。厚労省が調査し たところ
、「違法ドラ
ッグ販売業者数」は本年三
月末 時点 で
、 二十九都道府県 で 三 百八十九業者も存在す
ること
が 明らかとなった。
「脱法ハーブ」は覚醒剤や
麻薬等の乱用
への
「 入 り口
」 に な る こと が 危 惧さ れて おり、こうした状況を放置
す る ことは看過
で きない。今後、青少年をはじ め と した薬物乱用の拡大
を 防ぐためにも、
早 急な規制強
化 が急務の課題
である
。 よって
、 本区議会は政府に対し、左記
の 点について
早 急 に 対応す
る よう
、強 く要請す
る。
記
一、成
分 構造が類似し
ていれば一括し
て 薬事 法の「指定
薬 物」
とし て規制対象 に で き る
「包括指定」
を 早急に導入
す る こ と。
一、
「指定
薬 物」
が麻 薬取締
官 による取り締
りの対象外
で ある ことを改め、
「指 定薬物」
を発見した場合に収去が
で き る な ど 法整備の強化を図る
こ と。
一、特に青少年や
若者の乱用を防ぐため、薬物教育の徹底を
含 む 未 然防止策の 強化を
図 ること
。 右、地
方 自治法
第 九十九条の規
定に基づき、意見書を
提出す
る。
平成二十四年十月五日
東京 都北区
議 会議長
小池
たくみ 内閣 総理大臣
野田佳彦殿
文部科
学 大 臣
田中
眞紀子
殿
厚生労
働 大臣
三井辨雄殿
予防 接種 の充実に関す
る意見書 予防接種はいう
ま で も な く
、ワク
チ ン接種により免疫力を
つ け
、個人の病気 の予防や
症状の軽減を
期 待す る有効な
医学 的手段で
あり、社会
全 体 の 感染症の 流行を抑え
る 公衆衛生
事業の
ひ と つ で あ る。
したがっ
て
、 安全性が十分確保され、接種方法について
も、医学の進歩が十 分反映される
ことが望まれ、今年度もポリオワ
ク チンについて
は、生ワ
クチン から、不活化
ワク チン への移行がすす
め られ て い るところで
あ る。
その予防接種
にかか
る 必要経費
について
は、現在
、地 方自治体負
担 とな って おり、
ポ リオ不
活 化ワ クチ ンへの
移 行に 伴っ ても、
財 政負担
が 増 加 し て いる が、
公衆衛生
事業の観点からも、本来は国の責任
で 対 応されることが望まれる。
よっ て、本区議会は政府に対し、予
防接種の充実のため、特別区長会による
「平成二十五年度国の施策及び予算に関す
る 要望書」におけ
る 内容と
同 様に、
左記の点
を 求 める。
記
一、予
防 接種に
か かる必
要 経費は、全
額 国の 負担 とする
こ と。
一、制度改正にあたって
は
、十分な準備
期間 をと り、地方自治体や
医療機関に 一時的
な 事 務 負担 が生 じ な いよ うに する こ と
。 右、地
方 自治法
第 九十九条の規
定に基づき、意見書を
提出す
る。
平成二十四年十月五日
東京 都北区
議 会議長
小池
たくみ 内閣 総理大臣
野田佳彦殿
厚生労
働 大臣
三井辨雄殿
中小企業の成長支援策の拡充を
求める意見書 中小企業は、地域の「経済」
や
「雇用」の
要 とし て非常に大
き な 役 割 を 果た して い る
。 特 に、
東 日 本 大 震 災 や 震 災後 の復旧
・ 復興に
お い て
、 地 域に 根 ざ す中 小企業
が 日本経済の屋台骨
である
こ とが改め
て認識
さ れた。
しかしながら我が国の
経済環境は、
長引く
デフレ
・ 円高に加え、
原燃料の価格 高騰、電気料金の引き
上げ、電力需給の逼迫
など
、厳しい状況が続いて
おり、
柔軟な対応力、技術力、商品開発力等の
優れた潜在力
を持 ちながらも、中小企 業は苦しい経営を
余儀な
く されて
い る。
本格的
な 経済成
長 への途を確立す
る ために
は
、雇用の大多数
を 支え、日本経 済の礎
と なっ ている中小企業の活性化を図る視点が重要
で あり、中小企業の成 長は、日本の景気回
復 の 重 要な鍵
と いえる
。 そのため、中小企業
が 潜 在 力 を 十 分に発揮し、
果敢に挑戦
で き る よ う
、あ らゆる政策手段
を 総動員
す べきである。
よ っ て、本区議会は政府に対し、中小企業
の 重要な役割
を 踏ま え、事業環境 の改善
や 経営力の強化等、中小企業の成長に
資 す る施策の充実
を図るよ
う、左 記 の 点について
、 その実現を
強く求める。
記
一、環境、健康、医療など
新たな
成 長分 野 で 事業を
取 り組もうとす
る中小企業 を支援す
るために、積極的
な資金の提供や経営支援の強化など
、中小企業の 成長 支援 策を 拡 充 す る こと
。 一、地域の
中 小企業に安定
雇用 や仕事
を 生み 出し、内
需 を 創 出 する 活性 化策 と し て
、 老 朽 化 した社会イ
ンフ ラ の 修繕
・ 補強など
、 必 要な 公 共 事業 に 対 し
、 投 資を 行うこと
。 一、中小企業の新た
な 投資 を促進
し
、雇用
を 維持・創出に資
す る「
国内 立地推 進事業費補助金」をさらに拡充
す る こと。
一、電力の安定的
な供給体制の構築
を め ざし、自家発電設備及び省エネルギ
ー 機器、デマ
ン ド 監 視装置等の導入、LED等高効率照明の買換え等
を 促進 す るための支援
措置を拡充す
ること。
一、
中小企業の将来性
と 事 業の 継続性
を 確保 するために
学 生
・ 若者 の雇用マッチ ング事
業 を地域
単 位 で 強 化 する な ど
、優 秀 な 若手人
材 の 確 保の ための
対 策 を 講じ ること
。 一、中小企業の健全
な 発展のため、取引
価格の適正化など
、下請けいじ
めの監 視・防止策の強化を
図 ること
。 右、地
方 自治法
第 九十九条の規
定に基づき、意見書を
提出す
る。
平成二十四年十月五日
東京 都北区
議 会議長
小池
たくみ 内閣 総理大臣
野田佳彦殿
経済産業大
臣
枝野幸男殿
国土交
通 大臣
羽田
雄一 郎
殿