論 説
仏 国 初 期 商 法 上 の 会 計 帳 簿 の 存 在 意 義
ーーサヴァリi法典に於ける破産計算の特質
山 添 昌 彦
四 目
次
問題の所在
商事王令上の破産手続
商事王令Lの破産計算の特質
仏国初期商法上の会計帳簿の存在意義1ー問題の提起
117
問 題 の 所 在
我国の商法に於ける会計規定が一六七三年仏国の初期商法いわゆる﹁商事義﹂に於ける会計規定を淵源とし・この商事王令に於ける会計規定による会計すなわち商事王令上の会計が我国の商法会計に少なからぬ影響を与えているとは︑会計学上のぞの基本的文献に於臆牽から述べられているところである・すなわち・この商肇令に於い
三財産棚卸および財雷録作成の霧がはじめて葎上の制度として吸収施L・この}しとを以て商事王令上の会計
商 経 論 叢 第27巻 第2号 118
は ﹁ 財 産 黒 に よ ぞ 純 財 産 裏 示 し ・ 債 権 者 保 護 の 昌 を 果 そ う と し 叢 初 の 麺 ︑ し た が ・ 三 静 態 論 と よ ば れ
る会計的思考の轟﹂となり︑そしてかかる﹁根本的思考は天○ヒ年のいわゆるナポレオン商法6︒α.︒.︒︒ヨ,
遷琶.・.刈)にうけつ施﹂・﹁さらに天丞年のドイツ普通商法(>O=Obd)を経てわが商法や学界にもフ一フンコ.
ジャ←ン法系として直接間接に大なる影響をあ楚﹂︑さら﹃その後︑数次の改正を経たA・日でも︑その髭日をわ
ハ が商法におよぼしている︒﹂と指摘される︒
この商至令は・巻の趣旨を記す朋文と⊥の章薯からなる二三の条文とから窃︑第三章の全歯条︑第
三早●第九章.竿三早の部分的なが・り数箇条を会計に係る規定として擁している︒ヲしの・つち第三章は﹁商口聞売買業
者及び金融業者等商人の諸帳簿及び諸記録簿に就いて(U①・・ヨ︒ω覧㊦σq鼓.︒︑αΦ.蕎︒︒冨コ.≧聾.︒冨コα.唇
ね
ごu讐ρロ冨誘)﹂なる題のもとに次の如き規定を有する︒即ち︑
第案卸売並びに小売を行う曹⁝売買業導の商人は︑其の砺の取引︑為替襲H︑債権及び霧︑及び家事費川に充て
られた金銭を記載する帳簿を備うることを要す︒
第条為替及び両替の仲介業者等の商人は︑nらにより取引された切の篭の記載された日記帳を紛議の際にそれを
頼りとするべく備うることを要す︒
第・条卸売並びに小売を行う商・器暴者等の商人の諸帳簿は︑商叢判所在る市に於いては商事裁判官の天により︑
またその他の所に於いては庸村の長又は市町村の吏員の天により︑無料無税にて︑最初及び最後の紙葉に署名を受け
ることを要し・又・商事裁判官又は市町村の長若しくは市町村の吏員により委任された人々の手を以て最初から最後まで
の全紙葉は・花押が記され︑﹁数が付されることを要し︑最初の紙葉に於いてそれについての鰻の為されるワ﹂とを要
す︒
第四条為替及び両替の仲介業者等の商人の諸帳簿は︑商事裁判官の天により︑各紙葉に薮が付され︑署名が為され︑
花押が記されることを要し・又︑為替仲介業者の又は両替伸介誉の姓名について︑当該帳簿を日記帳として攣つのか︑
仏 国 初 期 商 法 トの会 計 帳 簿 の存 在 意 義 119
現金出納のために使つのか︑及びそれが篁巻であるのか︑第︑.巻であるのか︑それ以外の巻であるのかという帳簿の特徴について最初の紙葉に於いて記載の為されることを要し︑商事裁判所又は市役所の書記局の記録簿にそれについての
記載の為されることを要す︒
第五条諸H記帳は︑如何な髭︑白も無しに︑日付の通り順を追って記入され︑各項日毎に又末尾に於いて締切の為されることを要す︒又︑余白への一切の記人を禁ず︒
第六条商品売買業者並びに為替及び両替仲介業者等のすべての商人は︑本令布告後六ヶ月以内に・先に命じられたことに従い︑署名が為され︑丁数が付され︑花押が記された新しい諸H記帳及び諸記録簿を調製することを要し・若し希望する
ならば旧帳簿の抄録を新帳簿に記載することを得︒
第七条卸売並びに小売を行・つ商・器暴者等のすべての商人は︑自らが受信した書簡を束ね・自らが発信する嵩の写し
を記録簿に記載することを要す︒
第八条更に︑すべての商人は︑六ヶ月なる同期間内に於いて︑自署のドに︑自らの切の動産及び不動産並びに債権及び
債務の目録を調製し︑これを一.年毎に照合し更新することを要す︒
第九条破産の場A口に於ける会社の分割︑共有及び相続のためを除き︑裁判所に於いては︑諸日記帳・諸記録簿又は曹録
の提示又は提出は要請されることも命令されることも得ず︒
第+条ただし︑商人が阜りの諸日記帳及び諸記録簿を利用することを欲した場合︑又は当事者がそれらを証拠として加え
ることを申し出たる場合には︑争点に関わるところをそこから抜粋するべく︑その提示は命令されることを得︒
右諸条文の規定内容から明らかな如く︑当王令は商人に対して会計帳簿の備付けと財産目録の作成とを要請してい
る︒具体的には︑帳簿(ごく・.)あるいは日記帳(ぎΦ喜暴一)を当王令布告後六ケ月以内に新たに備付け・当該帳簿
には﹁為替証書︑債権債務︑家事費用﹂等の﹁取引された砺の事項﹂を記載する▼﹂とを義務づけ︑さらに当該帳簿
に係り一定の公証手続の必要なること︑そしてその記入に際しては項目毎・末尾の締切の必要なること・余白部分へ
の記入の禁止を定めている︒また︑新帳簿の備付け期限と同様の六ケ月以内には更に﹁自らの一切の動産.不動産・
商 経 論 叢 第27巻 第2号 120
債権・債務の目録(貯くΦ三⇔冨αΦδ¢ω一窪同︒・Φ{h①誘ヨ︒竃一Φ話卿巨ヨ︒げ三嘆ρ餅αΦ一①霞ωαΦ葺Φω碧=<Φω帥b四︒摩︒弓一くΦωごを作成
すること︑そしてそれを二年毎に照合更新することを義務づけている︒すなわち︑かかる規定内容をその第三章とし
て 擁 す る 商 事 王 令 を 以 三 帳 讐 財 産 目 録 に 関 す る 規 定 の あ る 世 界 最 初 の 成 文 離 L な る 指 摘 の 存 す る 所 以 で あ る .
かくして・かかる諸規定による会計すなわち商事王令上の会計は︑その構成要素としてその第三章の規定内容
からのみ判断する限りに於いてli会計帳簿と財産目録とを包摂していると看倣さねばならぬこととなる︒しかしな
がら先に示した会計学上の基本的文献に於いては︑この王令の﹁第三章第八条の財産目録規定が財産棚卸および財産
目 録 作 成 霧 を 法 制 化 し た 世 界 最 初 の 麺 ・ ﹁財 産 目 録 の 作 成 を 命 じ 叢 初 の 潅 ﹂ な る 特 徴 を 以 て こ の 王 令 が ﹁ 会
計 史 上 き わ め て 大 き な 意 義 書 塗 こ と ・ あ る い は こ の 王 令 に 於 い 三 ま こ と に 糊 的 な 会 計 計 算 規 定 の 寒 が
果されたことを意識するあまり︑結果として商事王令上の会計は︑当該第八条に定められた財産目録に露口Eしている
会計・即ち財産の定期的な実地棚卸に基づく純財産計算たる所謂﹁財奮蔀鄭﹂であるとの記述に到る.すなわち
ここでは・当該第八条の規定内容にのみ魅了され︑商事王令上の会計の一つの構成要素にしか過ぎぬ財産目録に÷臼及
するのみであり︑そこに於ける会計帳簿の存在を全く等閑に付してしまっていることとなるのである︒ここに問題が
存する︒即ち︑商事王令上の会計に於いて︑財産目録が実地棚卸に基づく計算にしたがって会計帳簿からは全く独立
した計算であるとするならば︑そのような財産目録から完全に独立して存在する会計帳簿とは一体何であるのかが問
題となってくるのである︒そこには︑会計帳簿の存在を余儀なくしている何等かの理由が在る筈である︒それは何か︑
即ち会計帳簿の存在意義とは何であるのかという問題である︒
かくして︑商事王令上の会計帳簿の存在意義解明に取組むべきこととなるが︑かかる問題に接近するためには︑当
王令に於ける会計規定のみでは手掛りとして如何にしても不充分であると言わざるを得ない︒なんとなれば商事王令
121仏 国 初 期 商 法rの 会 計 帳簿 の存 在 意 義
が会計帳簿についての目パ体的明示を欠いて馳からである.即ち蕎事王令に於ける会計諸規定は非常に断片的であり︑誘の規定内容の間には﹃幅の広い窩﹄が存し︑故に商事王令の予定する会計の全体像は嬰を以て示されてはいないLか.bに他な︑り諒.規定内容に於けるかかる﹁空白﹂部分は︑例えば我国商法の場合にはそれが﹁会計の実務慣習﹂によ.て補完されており︑またドイッ商法にあ.ては泥規の簿記の諸原則Lの具体的内容がコ般的に慣行サりれている霧上の原則Lによ.て補完されて馳ことに倣えば・商事王令布告当時の会計霧によって充填補完し得る}︑ととなる︒また︑法解釈の方法論の霧からは﹁立馨起薯鳶愚による轟﹂を以て[葎の本来の趣ヒ錫理解のために決め手となる}︑とが轟.Lといわれている㌍︑かかる窩部分の解釈のためには所謂﹁立法
者意思説﹂に依蚤﹂とが有効であ蚤﹂ととなる︒とすれば︑王令布告当時の粟霧繕通し・しかも王令制定に係
り 忠 的 役 割 祐 . て い た と い わ 菱 サ ヴ ァ ヱ ぎ 蔓 糟ご の 誓 い わ ゆ る ﹁ 完 全 な る 寒 が 当 時 の 会 計 の 霧 慣
習に詳し皇q及し︑のみな・りず︑}﹂の王令に係り詳細なる注釈を施していると考えることを得て・王令上の会計規定の空白部分をこの莞全なる商人Lを以て充篶完し得ると考えねばならぬ}﹂ととなる・かくて・商肇令に於ける
会計規定の空白部分を埋め︑そ}﹂に於ける会計帳簿の存在意義を詳らかにするためには・サヴァリあ莞全なる商人﹂に依拠することが必要となる︒
かつて我々は︑商事王令上の会計帳簿の存在意義解明とい・つ問題意識の下に︑会計帳簿に係る当王令の規定内容の観察を出諾として︑﹁完全なる商人﹂に於けるそれに係る記述および例示に彗き︑かかる帳簿の籍および記録の検討を試みた︒即ち︑サヴァーは︑当王令が備付けを要請する帳簿として︑小規模の取引を行う商人にあっては二嘉︑中規模の商人にあ.ては三種あるいは四嘉︑大規模の商人にあっては±魏の会計帳簿に言及する・我々は︑▼︑の複数の帳簿の記録方法に係る彼の解説を傾聴吟味し︑な菜明なる点については彼の与える記帳例示を観察
商 経 論 叢 第27巻 第2号 122
分析し・これに基づきそれら複数の帳簿の︑基礎帳簿と嚢帳簿とへの分類を経て︑最終的には主要帳簿の記録対象
の解明を以て本質的記録対象すなわち商事王A呈の会計帳簿記録の本質の解明に到.た︒即ちそれは︑現金.商.㎜.
債権・債務の残存数量の記録であった︒とすれば︑かかる会計帳簿記録の持つ意味が商事王令上の会計帳簿の存在意
義解明の重要な手掛りとなる筈である︒現金商・叩債権・債務の残存数量を記録する会計帳簿の存奮圓義とは一体
何であるのか︒
(‑)9§§.巴.ピ︒三ω×冤・蒼﹁§8Φ壽§門ρω巨①9塁①§Φ・・ZΦ・・︒蕾コ・︒窪騨﹃︒7⇔口α・︒﹁商人の商事に
関するフランス及びナヴァルの国Eルイ十四世の命令﹂これを略称して﹁商事E令﹂とした︒
(鮎 鞭 鱒 鱗 簸 瀦講 ↓バ 羅 測譲 鰹 無 蘇 ム継 創融 所撲 蘇 八杭
六頁︑飯野利夫著︑財務会計論(改訂版)︑同文舘一九八..一年︑一﹂.○頁︒
(3)堀江義広・商法上の財務襲体系とフ一フンス粟条例(大幣文︑経済研究︑第五八号一九六.年︑..九歯九頁所
収)︑四〇頁︒
(4)(5)飯野利夫著︑財務会計論(改訂版)(前掲)︑一‑︑︑Q貝︒
(6)(7)飯野利夫︑貸借対照表(前掲誌所収)︑八九頁︒
(8)飯野利夫著︑財務会計論(改訂版)(前掲)︑一‑二Q頁︒
(9)9§§8ωαΦピ︒巳ω×記・三①冒8・;き﹁﹃ρ・・巨Φ9琶Φ噌§Φ・・薫︒二鋤鵠・∩窪餌﹃︒ゴ山口α9勺鋤目一の一六七.一
年︑一i五一頁(以下に於いてはこれを﹁Oao暮き8ωω霞一ΦOoヨヨ①﹁︒Φ﹂と略称する)︒
(10)Oaoコロ鋤口oo︒︒︒︒霞一①OoヨヨΦ容ρ九‑一三頁︒
(H)除聾・ヲランス商事法令Lにおける計算規定の萌芽(会計︑第九九巻第︑ハロ万一九七一年︑六㌣八貢所収)︑六九貞︒
(21)森川八洲男・テエア・フェ←教授のサヴァリ額サヴ了人許研究の一側面t(明大商学論叢︑第五..巻第四.
五号一九六九年︑一一九‑一四六頁所収)︑一二九頁︒
(13)堀江義広︑商法上の財務諸表体系とフランス商業条例(前掲誌所収)︑四六頁︒
123仏 国 初 期 商 法Eの 会 計 帳簿 の存 在 意 義
騨 痛 難 霧 肪 驚 讐 " 詩 轡 麟 藪 醸 鯵 側 面 ー 削掲 .舳所 収 )︑ 三 九 頁 . 聯 鮮 難 総 叢 擁 鹸 艦 癒 鳩 纏 の頼 ー (神
(肥
誌 駅 仏 講 商 法 上 の A 云計 帳 簿 記 録 の 本 質 サ ヴ ァ リ ー 法 典 に 於 け る A ム計 帳 簿 の 存 在 意 藷 の 手 管 し て ⊥ 前
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︒¢一﹃①・︑勲﹃翫Φ一Φ︒︒量①﹃︒Φ胤Φωζ山﹁爵§の︒Φ句§︒p甕Φ.・穿図叶﹁竃舞℃霧一七二年記載無し).例えば次の如き記述を参看し得る︒即ち︑﹁サヴ♂良は商業界から身を引いたとはいえ・そこに得た名声は益々高まり︑天占年には︑暴により望まれていた商人法典の編纂‑あ法典は三年後に世に出ることとなるのだがーのために彼は︑商事に関するその知識と経験を役立てるべく招かれた︒﹂
するべく度々申し出される危険な意見に対する難とした対応とによって︑非常に頭角を現わし・その結果そのほとんど大部分
覆の意見に彗き調製されるワ﹂となった.委員会聲であったプッソん氏は通常この王令を﹃サヴァリi麓﹄としか呼ばなカった︒ワ﹂の委員会が閉会したのは︑彼の﹃完全なる商人﹄の牽の時であり︑彼はその初版を年後に世に出した・Lさらに﹁﹃完全なる商人﹄の壌は絶えず契し︑遂には商事のための規則として役立つほどとなった・その喜サヴァリーは・自.りの述べた}﹂とが慧講に於いて引用される栄誉をうけ︑彼の建はほとんど葎と同等に扱われた・L(以下に於いてはかかる第八版と初版との両方を参照するが稟臼の記述に相違無き場合は︑初版の引用のみを小し記述の相違ある場合には初版から の引用とA口わせて奎田を営Φ℃勲量蕾・・塁第八版﹁ と略称し︑その引用を示すこととする)・ 岩田巖著︑利潤計算原理︑同文舘一九八〇年︑一二五頁︒
出中耕太郎著︑貸借対照表法の論理︑有斐閣一九四四年︑二︑六頁︒
星野英一著︑民法概論1(序論・総則)︑良書普及会一九八一年・五四頁︒
星野英一著︑民法概論1(序論・総則)(前掲)︑五五頁︒
竹内昭夫他編︑新法律学辞讐第︑版ζ立法者意思L︑有斐閣充八九年・西四〇頁・
︒︒m<・︒﹃網.垂§コい︒=一ωpロ<一ΦαΦζ︒馨弩・︒働奪(ω・<働巳.腸じΦ評﹃婁蓄曇§.・耳︒§αqΦー言§
第八版︑序文)(頁番号の
!そして﹁そこに於いて彼は堅実な意見と︑ある条項を緩和
商 経 論 叢 第27巻 第2号 ユ24
(薫 馨 嚢 簗 ⁝馨 嬰 糧 纏 ℃駆 .篠 讐 馨 鷺 .雛 巽 舞 .馨
(舗 称 麩 .仏 国 初 期 商 法 L の 会 計 帳 簿 記 録 の 奢 ー サ ヴ ァ 差 典 に 於 け る 会 蕪 の 存 在 意 義 解 明 の 轡 と し て ⊥ 削
掲誌所収)︒
一 一 商 事 王 令 上 の 破 産 手 続
既述の如く・商事王令は・その第三章第一条・第二条に於いて︑すべての商人に対して会計帳簿の縛けを豊硝し
ている・かかる条文の規定内容に就いてサヴァーは次の恕︑笈している︒即ち﹁零は︑商人に対して︑彼.り自
らの総ての取引を記載した帳簿を備えるべ巌命しているが︑それにもかかわ・りず︑彼,りにそれを備えるワ﹂とを強制
してはいない・商品の空及び仕入に係り︑また裁判に於いて自らの請求権及び抗弁権を行使するに際して人に異議
を申立てぬ限り・彼らが帳攣備えることは彼らの自らの意思に任されている.確りが霧を常に正しく履行し︑良
き取引を常に行い︑霧の弁済が不可能となるが如き多大なる損失を源ぬ限り︑彼.りは帳簿を必要としない.かか
る場合・彼らが帳攣備えているか否かを人は決して審問することはない.Lが︑しかし﹁彼・りを破産せしめ︑債権者
に対して彼らが支払うべきものの二分の交は四分の三をその債権者に失わせしめるが如き多大なる損失が彼︑りに生
じた場合・もし彼らが帳攣備えていないならば︑自らの取引の状況及び歪を如何にして正当化し得るか.彼︑bが
自らの行動を釈明することも︑その損失歪当化することも︑帳簿を提出するワ﹂ともせぬ場A口︑たと,κ彼︑りが諌で
あろうとも彼らは詐欺破薯と看倣され得る.そしてかかる者として特別に訴追せしめ・りれ︑死を以て罰サりれる︒L
125仏 国 初 期 商 法Lの 会計 帳 簿 の存 在 意 義
かかる解説に依れば︑商人が破産した場A口︑その破産した商人は︑自らの会計帳攣以て破産に到るまでの取引の状況を藁口し︑破産の原因となった損失に就いて釈明しなければならぬこととなる・すなわち・会計帳簿は商人の破産に際して︑かかる墾口.釈明の手段たり得るのである.とすればかかる報告・釈明の具体的内容を明らかにし・会計帳讐の関係をよ晶確にする必要がある▼︑ととなる.会計帳簿の提示提出については・商事王令第三章第九条
餐 纏 雛 欝 矯 断 庶 鳳 縫 鰭 舞 襲 睦 欧 は恥削 掲 の如 し ) が ︑ 当 王
第...条商.湘鳶習響及び議誉等の商人は︑農の湊に於いて︑薪誓記局へ・若し存するならば商護判誓記局さもな,\ば市役雲日記局へ︑若ミは債権者に直接護すで︑前記第三章篁条・第二条・第一条第四条・第五条・
繰 ビ 鍵 縫 よ り 規 定 さ れ た 様 式 に 従 い 丁 数 が 付 さ れ ︑ 花 押 が 記 さ れ た 其 の 募 蕪 及 び 諸 記 録 攣 ︑ 羅 出
会計帳漿破産に係り︑それの提出が商肇令に於いて規定されているということは前段に示した通りである・し
かしなが︑り︑会計帳攣以て破薯の取引情況および破産原因を如何にして債馨に報告釈明するかは依然として塑りかとはなっていない︒既述の聖会計帳簿は︑現金商品・債権・債務の残存蟄を記録している・とすれば・斯かる目べ体的な記録が商人の破産と如何に係るかが問題となる.この問題の手掛りは・商至令第±章の左の条文の規定内容に求め得る︒
第 叡
に 鞭 鑛 鰭 頻 に よ る 認 証 の 為 さ れ た ︑ 其 の 所 有 す る 砺 の も の 及 び 其 の 負 ‑ て い 窃 の も の の 暴 債
商 経 論 叢 第27巻 第2号126
この条文は・破産者に対して・﹁其の所有する砺のもの及びその負うている一切のものの黒(¢コ国・,け鋤一)あ債権
者への提出を霧付けているが・この条文と}﹂れに響第三条(前掲)との両規定内容をA口わせる}﹂とにより︑破薯
のかかる目録と会計帳簿とが止ハに・債権者に対して提出されることが判る︒即ち︑破薯は︑▼しの両者を以て︑破産
を生じせしあた撹及び原因を債磐に対して報出・・釈明することとなるのである.とすれば︑会計帳簿は︑破産者
のこの目録と係っていることとなる・か‑て問題は︑破産時に於いて会計帳簿と共に提出される整者の百録Lな
るものが一籍であり・それが如何にして会計帳簿と︑より正確にはその記録と結び付あか︑とい.つザしとである▼﹂
ととなる
右の問題の解答の手掛りは・商至令に於ける破撃続のうちに贅し得る.そΨしでソしの破産手続に就いて︑商事
王令の規定内容およびサヴァリーの解説を検討することとする︒先ず︑商人の如何なる状態を以て破産が始まるか︑
即ち所謂破産.原因に係り商事︑王令は第土章に於いて次の如く規定している︒即ち︑
第擁産及び詐欺破産は︑債務者が‑り身を引いた賎又は債務者財産に封印の実施された日を以て開始されると看倣
この規定の霧者が自ら身を引いたLという文言に就いてサヴァリーは﹁債権鍵対して支払を為すべき時に支払
い損い・また支払うことを怠っ矢々が︑その支払習に於いて身を隠し歪となる﹂とい.つ一例を示す. つまりこ
れは・霧者の所謂岬支払儂些の行為であり︑﹁霧者が巖的に弁済期の到来した無条件の金銭霧を支払い得な
い旨を表示する主観的な矩﹂を音心味している.また︑﹁封印の実施﹂とい・つ萎口に就いて彼は︑所謂手形の不婆例
に挙げ三彼に対して手形を振出した者が︑それの支払期日に於いて歪となり姿を見せず︑その者が自りの財産を
仏 国 初 期 商 法}二の 会 計 帳簿 の存 在意 義 127
不当に鍔する恐れがある︑とい・つ▼︑とを記載した請願量日を彼は裁判官に提出し︑その者の家屋に封印を実施する許可を求める︒Lと述べる︒以上要するに︑この条文の規定内容は︑商肇令が債務者の所謂支払停止とそれに伴う債務者財産の封印を以て破産原因とし︑その時点から破産が開始するということを示している︒
また︑}﹂の破産の開始に就いては︑サヴァリたより次の如き補足解説が為される︒即ち﹁この条文に於いては全
く言及されていないが︑破産は︑債務者が支払猶予状(一︒︒︒いΦ貯Φ9み旦)即ち一般的抗弁権(一霧﹀蒋︒︒房α・号h撤コ8ω
α︑.鵠...一︒.)薩得するや否や開始されると更に看倣される.}しの}﹂とは商事に携わる人々の間に於いて通俗的二般
的な事柄である︒Lサヴァーい・つと▽しろの支払猶予状∴般的抗弁権に就いては︑商肇令第九章﹁抗弁権及び支払猶予状について﹂墾(讐規定が存するが︑彼はこの規定内容を解説して次の如く述べる・即ち疲が支払を為すべき時︑すなわち手形或いは契約の支払期日に於いて自らの支払うべきものを支払い得ぬであろうと判断する場A口︑その時点に於いて彼は︑債権者達の幾人かによって為されるかもしれぬ暴挙からその身を守ることを考えることを要す︒}︑のためには二つの方策のみ存する︒;は全債権者に対す至般的抗弁権姦得すべく・高等法院に蕗
する}︑と︑爵;は︑取引を清算する猶予需︑bに与えて債権者達に支払を為す?︑国王から支払猶予状姦得
する▼﹂とである︒﹂かかる解説に塑りかな如く︑債務弁済が不可能となった商人は︑債権者からの支払の請求すなわ
ち 債 権 者 に よ る 所 鐸 請 藤 L の 行 使 に 対 し て ・ そ の 請 求 を 拒 絶 す る 籍 す な わ ち 所 謂 抗 免 璽 を 獲 得 し ・ 更 に 支
払猶予状を獲得するのである︒かかる権利・書状の獲得時点が破産の開始時点と更に看倣されることとなる︒
以上に於いて叩りかな如ー︑商肇令上の破産は︑債務者が債務を支払い得ぬ状態すなわち所謂﹁支払藤﹂の状
態に基因する﹁支払停止の行為を以て︑或いはそれに伴う債務者財産の封印︑一般的抗弁権.支払猶予状の獲得を
以て始まるのである︒そして︑}しの破産の開始を以て商事王令に於ける具体的な破産手続も始まることとなる・サ
商 経 論 叢 第27巻 第2号 128
ヴァリーに依れば・破産という﹁この不幸の生じた商人が為すべき第一のヲ﹂とは︑もし彼が債権者に対する支払猶予
状二般的抗弁権を︑それに備える時間が無か.たがたあに獲得してお・りず︑債権者の幾人かの暴挙を逃れるべくそ
の身を隠しているならば・自らの行動を債権者達に釈明するために︑査日或い竺ヶ月の間︑債権者達の案な振
舞いを自らの友人の天を以て要求せしあるヲ﹂とで蟻︒Lそして百宅に戻.たこの歪な商人が為すべき第二の
ことは・彼の財産に封印の実施があれば︑示談によりそれの撤回を要求する}﹂とである︒さもなくばその撤回は裁判
の 所の権威を以て命じられねばならない︒﹂
そしてかかる手続の後に・前記商事王令第卜一章第二条に於ける︑破産者の﹁所有する一切のもの及び其の負うて
い至切のものの目録﹂が作成される︒即ちサヴァリ占く﹁第三に︑彼の諸帳簿が彼自身の手許に存する.つちに直
ちに彼は・債権者達が状況を検討するべく招集されるであろう時に彼・りに提出するための︑自.bの総ての資産及び負
債の替録を作成しなければなら轟︒﹂ここに於いて︑破産者は百りの総ての資産及び農の総目録(̀・..ド・叶
α‑①塁︒きω・・ーhhΦ樽量き・・ρ・§・・ω賦ω)Lを破産者自身の手により作成する}しととなる.}﹂の破産者鉾による
所謂破産財産目録の作成に就いてサヴァーは﹁このことはエハ七三年の王令第⊥章第二条と薮している﹂と述
べ・当該条文中に言及されていると}﹂ろの目録と︑ここにサヴァーをして解説せしめたと}﹂ろの目録とが回のも
のであることを指摘している︒とすれば︑前述の如く︑この破産者の手による破産財産目録に就いて︑それが何であ
り・延いてはそれが会計帳簿と如何に結び付くかという問題を検討すべき﹂ととなるが︑甲﹂の問題は︑商事王令上の
破産手続の検討の後に・かかる検討の結果後って解明し得る問題であり︑故にΨ︑}︑ではその破産手続の検討を続け
ることとする︒
サヴァー3ーは︑商事王令の規定に従って附すべき︑当該目録の認証文を例示し︑その後に︑﹁この目録を作成しただ
仏国初期商法 トの会計帳簿の存在意義 129
けでは充分ではなく︑債権者達の最大の便宜のために︑即ち債権者達が彼の取引に就いての真実の状態及び債権者達
がそこに期待するであろうことを瞬時に理解し得るように︑かかる目録から更に︑借方と貸方とから成る対照表を作
(21)成しなければならない︒﹂と解説する︒即ち︑ここに於いて更に︑破産者自ら﹁借方と貸方とから成る対照表(一Φ窪弩
①口αΦσぱ卿qΦα帥一)﹂即ち所謂破産貸借対照表を前述の破産財産目録に基づき作成することとなるのである︒そして︑か
かる破産貸借対照表の作成を以て破産者は﹁自らの行動及び自らの財産に就いて債権者に報告する準備﹂を完了し︑
而して﹁破産者は債権者の各々に通知状を発送することにより集会を招集しなければな臥躍﹂こととなる︒サヴァ
リーは︑かかる集会に臨むにあたっての破産者の︑債権者に対して執るべき態度・心構えに詳細に言及して転総︒
(25)サヴァリーに依ればこの集会は正式には﹁第一回債権者集会﹂と称され︑﹁債権者達が集められるや否や破産者は︑
臼bの総ての帳簿及び記録簿を彼らの手許に置かねばな麺・﹂また同時に﹁破産者は・債権者達のうちの天の手許
に︑というよりは寧ろ机上に︑前記の目録又は対照表を置かねばなら焦曜︒﹂ここに於いて明らかな如く︑破産者の
会計帳簿と破産財産目録又は破産貸借対照表とが債権者に対して同時に提出される︒これは前述の商事王令第十一章
第三条及び第二条の規定内容に一致している︒そして︑この債権者集会に於いては﹁非常にしばしば破産者に対する
不平不満と罵署雑言のうちに総ての時が過ぎ去ってしまうが故に︑通常︑大きな事は決定されず︑そこに於いて決定
される唯一の事は︑債権者達にとって共通の問題を憂慮し︑債務者の諸帳簿及び諸記録簿を検討・吟味し︑次の集会
が招集される日程を決定するために︑管理人及び管財人を選出することで議・﹂斯くしてここに・第一回債権者集
会が開催され︑サヴァリーいうところの﹁管理人及び管財人﹂︑より正確には﹁破産債権者の管財人・管理人(歪
(29)ω旨α一80ロ蒙﹃Φ9Φξω自Φの臼Φき︒一興ω鳥︑毒hp農)﹂とサヴァリーの称する所謂破産管財人が選出されることなる︒その結
果︑これ以後の破産手続は専らこの破産管財人の手を以て遂行されることになる︒
商 経 論 叢 第27巻 第2号 130
(30)サヴァリーは︑この破産管財人の破産手続に係り︑﹁破産者の債権者が管財人・管理人に通常与える権限﹂と称し︑
(31)箇条書きを以てその破産手続の内容を解説している︒即ち︑第一は﹁もし存すれば封印の除去を行うこと﹂であり︑
破産者財産に封印が実施されている場合には︑それを破産管財人が除去する︒第二は﹁債権者達にとって共通の債務
者の諸問題を明らかにすることに役立ち得るところの諸記録簿︑書簡の束︑その他の書類.証拠品の一覧表を作成す
(32)ることと共に︑破産者の所有の下に見出されるところの︑総ての資産及び負債の総目録を作成すること﹂である︒つ
まり︑ここで再び破産者の﹁総ての資産及び負債の総目録(ヨ<Φ三巴﹃㊦αq曾①﹁巴号け︒ロ巴Φ︒・ΦhhΦβ宙三・︒6二﹃︒・o器冨の︒︒一h︒︒)﹂
が︑今度は破産管財人の手によって作成されることとなる︒のみならずサヴァリーの﹁彼ら管財人.管理人は︑破産
者の総ての資産及び負債の借方と貸方とから成る真実の目録.対照表(§①︒︒θ讐︒ロσ冒コ窪く鑓ざ・コαΦσ搾卿︒話α詳αΦ
(33)8口巴Φω魯Φ亘富巨霧け騎盤Φo霧ω蕾曾h・≡一)を作成しなければならない︒﹂という指摘に依れば︑破産者の破産貸借対
照表もまた破産管財人の手を以て更に作成されることとなるのである︒
次に︑サヴァリーは破産管財人の破産手続の第三として﹁破産者の提出した目録︑諸帳簿及び諸記録簿を︑それら
(34)が王令に従い正しく付けられているか否かを検討・吟味すること﹂︑第四として﹁破産者の商品及び家財を売却させる
弘雄﹂︑更に第五として︑破産者の所有する﹁総ての債権の取立をだσつこと︑及びこのために必要なあらゆる手段を講
ずる}論﹂・最後に第六として﹁債権者集会に於いて正確な報告を為すたあに︑自らを破産者の債権者であると主張す
(37)る人々にとってその証拠となる取引︑契約︑債券︑契約証書︑手形︑為替証書︑その他書類を吟味すること﹂に言及
している︒そして︑破産管財人は以上の六項目の手続を経て明らかとなった﹁総ての事柄を債権者集会に於いて報告
し︑債権者達にとって共通の債務者の抱える諸問題の実情を彼らに知らしめ︑破産者との関係を終えるために必要な
解決策を選択する︒即ち︑彼の全財産を彼に戻して彼が債権者達に負うているものを完済するための適当な猶予を彼
仏国初期商法 との会計帳簿の存在意義 131
に与えるか︑或いは彼の債務の一部分を免除するか︑破産者である彼の全財産を剥奪し︑それを慣例通りに債権者間
に於いて分配するか︑を選択するので難.Lそして︑これより以後の破馨財人の破肇続は・かかる選択の結果
に伴う霧鐘と為が︑これに就いての検討は・我々の蟹意識に照して必要ないと判断し得るため・省略するこ
ととする︒
以上に於いて我々は︑商事王令に於ける会計帳簿の存在意義の閲明︑即ち︑現金・商品・債権・債務の残存数量の
帳簿記録が︑商事王令に於いて如何なる意味を持つかという問題の解答を求めて︑当王令に於ける破産手続を当王令
条文の規定内容︑及びそれに係るサヴァリーの解説に依拠して検討してきた︒かかる検討の結果︑当王令上の破産手
続は︑商人の支払停止を以て始まり︑破産者自身による破肇続を経て︑破産管財人による破肇続を以て完結する・
この破産手続の内容に就いて特筆すべきことは︑破産者の全資産及び負債に就いて︑破産者自身が所謂破産財産目録と所謂破産貸借対照表とを作成するということ︑のみならず︑その資産・負債に就いて︑破産管財人もまた破産財産
目録と破産貸借対照表とを破産者のそれとは別に更に作成するということである︒要するに︑商事王令上︑破産に際
しては︑かかる四種類の表が作成されるということである︒換︑爵するならば︑かかる四表を以て商事王令上︑破産計算が行われているということになる︒この四表のうちの︑破産者自身の作成する破産財産目録が会計帳簿と係ること
は既述の通りである︒とすれば︑かかる破産財産目録を介して︑会計帳簿は︑より正確を期せば・会計帳簿の記録は・
商事王令上の破産計算と結び付いている}﹂ととなるのである︒そこで以ドに於いては︑かかる四表に基つく商事王令
上の破産計算の本質を明らかにし︑それを以て破産計算と会計帳簿の記録との関連を検討することにする︒そして︑
かかる検討の結果を手掛りとして︑会計帳簿の存在意義に迫ることとする︒
商 経 論 叢 第27巻 第2号 X32
(1)Q︒ゆく鵯︽し:ピΦ勺餌ぽ餌騨Z①αqoo冨艮初版︑第二編二五二頁︒
(2)ω四く帥曙しこピ①勺碧h餌牌Zゆαqoo冨三初版︑第二編二五一.一頁︒
(3)○﹁α8コ四コo霧ω霞一ΦOoヨ日費oΦ︑一.一九ー四三頁︒
(4)Oaoココ餌ロoΦω︒︒霞一ΦOoヨヨ①﹁8︑三九.四〇頁︒
(5)(6)Oaoコロmコ8ω︒︒ξ一ΦOoヨヨ︒﹁oΦ︑三九頁︒
(7)Q︒如く鋤曼しこピΦ℃碧hp︒諜ZΦαqo︒冨艮初版︑第二縞︑二八頁︒
(8)(9)小野木常・破産及び破産犯罪(現代外国法典叢書(二〇)︑仏蘭西商法第︑巷︑有斐閣充五七年)︑一五頁︒
(10)ωゆくゆ蔓し.'ピΦ℃鷲h餌#ZΦαqo︒す口け初版︑第二編一︑五五頁︒
(11)ω帥く母網﹂:ピΦ℃伽ほ騨紫ZΦαqo皇⇔葺初版︑第二編二六一頁︒
(21)﹁第九章篁条商品売買業者︑金融業者等の如何なる商人も︑一般的抗弁権または支払猶予状の認可を求めようとする裁
判所書記局へ・またはもし存すれば商事裁判所書記局さもなくば市役所書記局へ︑其のすべての動産及び不動産︑債権及び債務
の認証された目録を届出ぬ時︑及び債権者またはその代理人の要求に反して童.簡用副封印を捺印した証墾.を添付すべき其の
諸帳箏諸記録簿を債権者またはその代理人に提出せざる時は自己を守るべ登般的抗弁権または支払猶予状を獲得する}︑と
を得ず︒﹂(Oao口b窪oΦωω霞一ΦOoヨヨ巽oΦ︑一︑一五.三六頁)
(13)ω鋤くo蔓し:UΦ勺舘富詳Z¢ゆqo9鋤箕初版︑第二編二二七頁︒
(14)竹内昭夫他編︑新法律学辞典(第三版)[請求権﹂(前掲)︑八一七頁︒
(15)竹内昭夫他編︑新法律学辞典(第三版)﹁抗弁権﹂(前掲)︑四四二頁︒
(61)小野木常・破産及破産犯罪(前掲)︑五頁︒安藤英義︑商法の貸借対照表規定と破産法との関連貸借対照表法に於け
る債権者保護問題への篁歩(属論叢︑第七三巻第六号一九七五年︑二八‑璽頁所収と.一︑二頁︒安藤義︑商法の貸
借対照表規定と支払不能破産原因t貸借対昭{表法に於ける債磐保護問題への第三歩.完二橋論選第八.春第二︑万
一九七九年︑一‑一八頁所収)︑三.四頁︒
(17)o︒四く母団しこいΦ℃舘{巴一Z①σqo︒冨ロけ初版︑第二編二六一頁︒
(18)(19)(20)(21)ω四く母ざyピ①勺窪hp一↓ZΦαqo9磐一初版︑第二編二六二頁︒
(22)(23)(24)ω餌く固員し:ピΦ守蹴践けZΦ︒qo︒冨コけ初版︑第二編二六四頁︒