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本学オリジナル「学修自己評価システム」

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Academic year: 2021

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巻頭言

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巻頭言

本学オリジナル「学修自己評価システム」

堀江 知義1

今,日本の大学ではeポートフォリオがブームと言ってもいい状況になっています.そもそも,ポー トフォリオとは「紙挟み」を意味していて,小中学校においても,自分の関心のあること,授業の成果 物,作品,活動の記録などをファイルに綴じて自分の成長を確認し,自分の夢,目標,将来の進路を発 見する目的で,広く普及し始めています.

東京学芸大の森本康彦先生によると,これは教育観そのものの変化,すなわち,これまでの学校の教 員が知識を与え,テストで評価するというスタイルから,学習者が中心となって,経験から自ら知識を 構成し,継続的に評価するものへとパラダイム変換が起きたことと関係しています.学習と評価は一体 化され,ゴール設定,ルーブリック(評価基準)作成,セルフ・アセスメント,グループによるピア・

アセスメントを通じて,学習者にリフレクションが生じる,これがポートフォリオの要だそうです.こ れにはコンピュータによる情報化は正にうってつけであり,eポートフォリオが注目されるのは自然な 流れと言えます.

本学では,平成15年から「学習成果自己評価シート」の取組みが始まり,平成19年に特色GP(特 色ある大学教育支援プログラム)に選定されて,「学修自己評価システム(eDragon)」の開発が始まりま した.このシステムは達成度評価機能と学修成果蓄積機能からなっています.開発ワーキング・グルー プでは,当初,オープンソースのSakaiやmaharaも含む種々のeポートフォリオ・システムを調査しま したが,箱が用意されているだけで,使い方は千差万別,eポートフォリオとはいったい何なのか,な ぜ使うのか,どう利用するのか,日本人の文化にはなじまないのではないか,というのが正直な感想で した.

そうした教育界の流れとは別に,これまで教員側が行ってきた,FD,授業評価アンケート,シラバス,

GPAなどの「教育を行う側の教育改善と充実」ばかりでなく,「教育を受ける側の学生の学修意識」が 重要との考えで,学修自己評価の活動を実践してきました.平成20年12月の中央教育審議会答申「学 士課程教育の構築に向けて」の中でも,学士力,ディプロマ・ポリシーなどとともに,学習成果,達成 度評価,学生主体,学生が自らの学習成果の達成状況について整理・点検,学習ポートフォリオの導入 と活用といった言葉が並んでいて,本学はいつの間にか大学教育変革の最先端を走っていることになり ました.

実際に,全国の国公立大学からの注目は高く,GPが終了したにもかかわらず,この1年間で福岡,東 京,山口,佐賀,横浜,大阪の大学から講演の依頼がありました.東京,横浜,仙台などの遠方の大学

1副学長(入試担当),情報工学研究院機械情報工学研究系 教授 [email protected]

3 九州工業大学 情報科学センター

広報 第232011.3

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巻頭言

からも多くの訪問があり,eポートフォリオの取組みを始めている全国の多くの大学から,本学の取組 みが手本とされている状況と言えます.

今後,大学教育情報化の柱の一つとして,eポートフォリオが急速に浸透すると思われます.GPは 終わりましたが,今後とも本学教職員の皆様のご理解とご協力のもと,本学オリジナル「学修自己評価 システム」を用いた学生の学修意識改革が続くことを願っております.

退任の挨拶

平成21年4月より情報科学センター長に就任いたしましたが,センターの業務内容もまったく分から ない素人であったため,まずはセンターの業務内容の把握に努める1年でした.はからずも,平成22年 3月でセンター長を退任することとなり,センター教職員の皆様,利用者の皆様にご迷惑をおかけする こととなり,大変,心苦しく思っております.短い期間ではありましたが,センター協議会や学際大規 模研究拠点など,センターを取り巻く環境や役割の変化を実感いたしました.そうした中で,日々,セ ンター運営にご協力いただいている本学教職員の皆様,そして献身的に業務を遂行されているセンター 教職員の皆様に御礼申し上げます.

九州工業大学 情報科学センター

広報 第232011.3 4

参照

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