就業時間と待機時間の国際比較
日本女子大学 准教授 永井暁子 要旨 日本では待機時間が0という回答者はほとんどいなかったのに対し、イギリス、ドイツ では待機時間がないことも珍しくなかった。日本はイギリス、ドイツと比べて就業時間が 長いだけでなく、待機時間も長い。日本では、待機時間は就業時間を補う関係にあるよう だ。待機時間は OJT の一環となっている可能性も否めないが、部下の仕事を早く終わらせ ても、結果的に待機時間として部下を職場に引き留め、部下のストレスを高めているよう だ。「仕事の特徴」、「上司の職場管理」、「職場の特徴」の各項目、関連の仕方は、イギリス、 ドイツ、日本で異なっていた。また、イギリスやドイツでは待機時間が短いだけでなく、 ストレスに結びつかない時間であり、日本の待機時間とは内容や質が異なるようだ。 1 はじめに 日本社会に特有とされる長時間労働は、ワークライフバランスの観点から今日より関心 が強くなってきている。これまでに多くの研究において、長時間労働に関して生活の質や メンタルヘルスとの関連で研究され、生理的欲求を充足する第一次活動時間や余暇時間の 減少、メンタルヘルスの悪化について報告されている。また、藤野ら(2006)はこれまでの 研究を整理し、長時間労働に関連する指標として週あたり労働時間、1ヶ月あたりの残業 回数などそれぞれの調査で異なる変数が用いられていることを指摘し、その変数の違いに よりメンタルヘルスへの影響の違いなどが生じている可能性があることを指摘している。 一方、白石(2009)によれば、長時間労働は長い在勤務先時間によって引き起こされて いるとされている。佐藤(2009)は、その長い在勤務先時間は実際の労働時間と「待機時 間」から構成されるとした。このような日本の職場に独特とも考えられる「待機時間」に 焦点をおいた研究は、これまでほとんど見られない。「待機時間」は、とくに子育てや介護 など家庭に時間を割かなければならない人々にとって、仕事の継続やキャリアアップを難 しくする可能性もある。 本稿の目的は、他国でも「待機時間」があるのかどうかを確かめることである。また、 残業時間あるいはサービス残業(不払い残業)でもない「待機時間」と就業時間の違いに ついて検討することが目的である。 2 分析 本稿では、日本、イギリス、ドイツの各国に本社を置く従業員 250 名以上(ただし日本 では 100 名以上)の企業に勤務するホワイトカラーの正社員に対して、郵送法(日本)と ウェブパネル調査法(イギリス・ドイツ)で、日本は 2009 年 12 月~2010 年 1 月に、イギリス、ドイツは 2010 年7月に行われた調査の個票データを用いる。 分析に主に用いる変数である就業時間とは、回答者の自由記述による仕事を始めた時間 から仕事を終えるまでの時間である。ここに書かれた時間は、残業あるいはサービス残業 (不払い残業)も含めて回答していると解釈している。しかし、昼休みなど休憩時間もこ こに含まれている。待機時間とは、会社に着いた時間から仕事を始めるまでの時間と仕事 を終えてから会社を出るまでの時間を足したものである。また、通勤時間は、家を出てか ら会社に着くまでの時間を、在社時間とは会社に着いてから会社を出るまでの時間を用い ている。 3 就業時間と待機時間の 3 ヶ国間の比較 まず、日本の男性の通勤時間平均は 41 分、就業時間 602 分、在社時間 653 分、待機時 間 51 分、女性の通勤時間 38 分、就業時間 553 分、在社時間 590 分、待機時間 37 分であ る(図表 1)。末子 10 歳以下の男女に限定しても、男性の通勤時間平均は 39 分、就業時 間 615 分、在社時間 665 分、待機時間 50 分となっており、全体平均と比べて短いどころ かむしろ就業時間などは長い。女性は通勤時間 33 分、就業時間 536 分、在社時間 565 分、 待機時間 29 分で、全体平均に比べればやや短い。 次に、イギリスについてみると、男性の通勤時間平均は 40 分、就業時間 535 分、在社 時間 553 分、待機時間 19 分、女性の通勤時間 35 分、就業時間 504 分、在社時間 523 分、 待機時間 19 分であり、男女ともに通勤時間以外の就業時間、在社時間、待機時間いずれ も日本に比べると短い(図表 2)。末子 10 歳以下の男女に限定しても、全体の平均との違 いは大きくはない。 最後に、ドイツをみると、男性の通勤時間平均は 38 分、就業時間 539 分、在社時間 557 分、待機時間 18 分、女性の通勤時間 35 分、就業時間 501 分、在社時間 518 分、待機時 間 17 分であり、男女ともにイギリスの平均とほぼ同じ値であり、就業時間、在社時間、 待機時間いずれも日本の平均よりも短い(図表 3)。 日本はイギリス、ドイツと比べて就業時間が長いだけでなく、待機時間も長い。とくに 待機時間の十分位の値をみると、イギリス、ドイツでは 0 分や 5 分程度の者が少なくない ことが分かる。
図表1 通勤時間、就業時間、在社時間、待機時間の記述統計量(日本) 通勤時間 就業時間 在社時間 待機時間 通勤時間 就業時間 在社時間 待機時間 有効 6174 6660 6657 6651 有効 2910 3232 3227 3225 欠損値 527 41 44 50 欠損値 341 19 24 26 40.8 601.7 652.8 51.1 37.6 552.8 590.1 37.3 30.0 589.8 640.2 40.2 30.0 540.0 580.2 30.0 30.0 540.0 630.0 30.0 19.8 540.0 570.0 30.0 26.1 77.7 72.9 43.9 24.9 53.2 55.2 23.8 679.4 6,043.1 5,311.4 1,926.6 618.4 2,828.2 3,048.2 566.2 169.8 810.0 780.0 390.0 165.0 499.8 510.0 285.0 0.0 420.0 480.0 0.0 0.0 340.2 360.0 0.0 169.8 1,230.0 1,260.0 390.0 165.0 840.0 870.0 285.0 10 15.0 520.2 570.0 10.2 10 10.2 510.0 540.0 15.0 20 19.8 540.0 589.8 19.8 20 15.0 520.2 555.0 19.8 30 25.2 540.0 604.8 30.0 30 19.8 525.0 565.2 25.2 40 30.0 570.0 625.2 30.0 40 25.2 540.0 570.0 30.0 50 30.0 589.8 640.2 40.2 50 30.0 540.0 580.2 30.0 60 40.2 610.2 660.0 49.8 60 40.2 540.0 589.8 39.6 70 49.8 630.0 685.2 60.0 70 45.0 565.2 600.0 45.0 80 60.0 660.0 709.8 70.2 80 60.0 585.0 625.2 49.8 90 75.0 709.8 750.0 100.2 90 70.2 630.0 660.0 64.8 通勤時間 就業時間 在社時間 待機時間 通勤時間 就業時間 在社時間 待機時間 有効 1306 1398 1398 1396 有効 252 281 282 281 欠損値 99 7 7 9 欠損値 30 1 0 1 39.4 614.8 664.8 50.1 32.9 536.1 565.4 29.4 30.0 600.0 660.0 40.2 25.2 540.0 568.5 25.2 30.0 540.0 660.0 30.0 19.8 540.0 570.0 30.0 24.2 82.4 77.7 46.2 20.9 50.4 52.7 18.7 586.1 6791.6 6038.8 2137.0 437.9 2538.4 2776.9 349.1 160.2 750.0 760.2 355.2 100.2 499.8 485.4 189.6 0.0 480.0 499.8 0.0 4.8 340.2 364.8 0.0 160.2 1230.0 1260.0 355.2 105.0 840.0 850.2 189.6 10 15.0 525.0 574.8 10.2 10 10.2 485.9 513.5 10.2 20 19.8 540.0 600.0 19.8 20 15.0 510.0 538.1 15.0 30 25.2 550.2 615.0 25.2 30 19.8 522.0 550.2 19.8 40 30.0 574.8 630.0 30.0 40 25.2 525.0 559.8 24.6 50 30.0 600.0 660.0 40.2 50 25.2 540.0 568.5 25.2 60 40.2 630.0 675.0 45.0 60 30.0 540.0 570.0 30.0 70 49.8 660.0 700.2 55.2 70 40.2 544.8 580.2 31.2 80 60.0 679.8 724.8 70.2 80 45.0 563.0 595.2 40.2 90 75.0 720.0 765.0 96.1 90 60.0 594.1 620.6 49.8 分散 範囲 最小値 最大値 パーセンタ イル 範囲 最小値 最大値 パーセンタ イル 分散 度数 平均値 中央値 最頻値 度数 平均値 中央値 最頻値 標準偏差 標準偏差 最大値 最大値 パーセンタ イル パーセンタ イル 男性(末子10歳以下) 分散 分散 範囲 範囲 最小値 最小値 女性(末子10歳以下) 中央値 中央値 最頻値 最頻値 標準偏差 標準偏差 男性 女性 度数 度数 平均値 平均値
図表2 通勤時間、就業時間、在社時間、待機時間の記述統計量(イギリス) 通勤時間 就業時間 在社時間 待機時間 通勤時間 就業時間 在社時間 待機時間 有効 460 449 453 448 有効 496 484 484 481 欠損値 13 24 20 25 欠損値 10 22 22 25 39.6 534.6 552.7 19.1 35.2 503.9 523.2 18.6 30.0 515.0 540.0 15.0 30.0 510.0 520.0 15.0 30.0 480.0 540.0 0.0 30.0 480.0 495.0 0.0 28.4 99.4 101.7 21.7 24.9 106.6 110.9 18.4 807.2 9886.4 10345.2 469.4 619.9 11355.1 12297.0 340.3 170.0 1180.0 1195.0 180.0 140.0 1020.0 1035.0 195.0 0.0 140.0 165.0 0.0 0.0 120.0 120.0 0.0 170.0 1320.0 1360.0 180.0 140.0 1140.0 1155.0 195.0 10 10.0 470.0 480.0 0.0 10 10.0 407.5 426.0 0.0 20 15.0 480.0 495.0 0.0 20 15.0 480.0 480.0 5.0 30 20.0 490.0 510.0 5.0 30 20.0 480.0 495.0 10.0 40 30.0 510.0 525.0 10.0 40 25.0 485.0 510.0 10.0 50 30.0 515.0 540.0 15.0 50 30.0 510.0 520.0 15.0 60 35.0 540.0 555.0 20.0 60 35.0 510.0 535.0 20.0 70 49.1 550.0 570.0 25.0 70 45.0 540.0 550.0 22.0 80 60.0 585.0 600.0 30.0 80 55.0 540.0 570.0 30.0 90 75.0 645.0 660.0 45.0 90 70.0 590.0 612.5 40.0 通勤時間 就業時間 在社時間 待機時間 通勤時間 就業時間 在社時間 待機時間 有効 70 68 70 68 有効 77 75 75 74 欠損値 1 3 1 3 欠損値 0 2 2 3 39.3 564.0 582.8 21.3 34.9 496.4 516.0 20.2 30.0 520.0 540.0 15.0 30.0 510.0 525.0 20.0 30.0 510.0 495.0 0.0 30.0 480.0 480.0 0.0 26.7 134.1 133.1 22.1 23.6 102.1 104.4 17.3 711.1 17980.0 17728.4 488.7 556.2 10431.6 10896.1 299.2 110.0 900.0 920.0 120.0 120.0 500.0 515.0 75.0 0.0 420.0 440.0 0.0 0.0 240.0 250.0 0.0 110.0 1320.0 1360.0 120.0 120.0 740.0 765.0 75.0 10 10.5 450.0 495.0 0.0 10 10.0 321.6 338.0 0.0 20 15.0 480.0 495.0 0.0 20 15.0 451.0 480.0 0.0 30 20.0 495.0 511.5 5.0 30 20.0 480.0 500.0 7.5 40 30.0 510.0 525.0 13.8 40 26.0 498.0 517.0 15.0 50 30.0 520.0 540.0 15.0 50 30.0 510.0 525.0 20.0 60 43.0 540.0 570.0 22.0 60 35.0 528.0 540.0 25.0 70 48.5 570.0 598.5 30.0 70 43.0 540.0 566.0 30.0 80 60.0 630.0 630.0 36.0 80 47.0 553.0 585.0 35.0 90 79.5 721.5 749.5 60.0 90 75.0 582.0 615.0 45.0 最小値 最小値 最大値 最大値 パーセンタ イル パーセンタ イル 標準偏差 標準偏差 分散 分散 範囲 範囲 平均値 平均値 中央値 中央値 最頻値 最頻値 男性(末子10歳以下) 女性(末子10歳以下) 度数 度数 最小値 最小値 最大値 最大値 パーセンタ イル パーセンタ イル 標準偏差 標準偏差 分散 分散 範囲 範囲 平均値 平均値 中央値 中央値 最頻値 最頻値 男性 女性 度数 度数
図表3 通勤時間、就業時間、在社時間、待機時間の記述統計量(ドイツ) 通勤時間 就業時間 在社時間 待機時間 通勤時間 就業時間 在社時間 待機時間 有効 529 529 529 529 有効 476 476 476 476 欠損値 6 6 6 6 欠損値 1 1 1 1 37.8 538.9 556.7 17.8 34.8 501.0 517.8 16.8 30.0 540.0 550.0 10.0 30.0 522.0 540.0 15.0 30.0 540.0 540.0 0.0 30.0 540.0 540.0 0.0 23.7 76.4 73.8 27.7 22.3 98.9 98.5 16.9 561.1 5837.0 5444.1 768.6 496.9 9776.0 9710.0 284.7 150.0 780.0 730.0 425.0 193.0 745.0 775.0 134.0 0.0 120.0 170.0 0.0 0.0 75.0 85.0 0.0 150.0 900.0 900.0 425.0 193.0 820.0 860.0 134.0 10 15.0 475.0 480.0 0.0 10 15.0 360.0 383.5 0.0 20 20.0 495.0 510.0 0.0 20 16.2 454.0 480.0 2.0 30 25.0 510.0 530.0 2.0 30 20.0 485.0 510.0 8.0 40 30.0 525.0 540.0 10.0 40 30.0 510.0 525.0 10.0 50 30.0 540.0 550.0 10.0 50 30.0 522.0 540.0 15.0 60 35.0 545.0 570.0 15.0 60 30.0 540.0 550.0 15.0 70 45.0 570.0 585.0 20.0 70 40.0 540.0 560.0 20.0 80 59.0 599.0 601.0 30.0 80 50.0 555.0 575.0 30.0 90 60.0 625.0 645.0 45.0 90 60.0 590.0 600.3 35.6 通勤時間 就業時間 在社時間 待機時間 通勤時間 就業時間 在社時間 待機時間 有効 67 67 67 67 有効 68 68 68 68 欠損値 1 1 1 1 欠損値 0 0 0 0 44.3 540.9 560.8 19.9 35.5 492.3 512.5 20.2 30.0 540.0 565.0 15.0 30.0 510.0 530.5 20.0 30.0 540.0 540.0 0.0 30.0 540.0 540.0 30.0 30.9 62.6 65.1 29.1 21.5 121.3 122.0 14.2 953.2 3916.6 4234.4 848.6 461.1 14711.6 14894.2 202.6 140.0 390.0 455.0 180.0 125.0 684.0 653.0 60.0 10.0 270.0 285.0 0.0 5.0 90.0 123.0 0.0 150.0 660.0 740.0 180.0 130.0 774.0 776.0 60.0 10 15.0 479.0 484.0 0.0 10 15.0 329.5 344.0 0.9 20 20.0 495.0 506.0 0.0 20 15.0 414.0 444.0 7.8 30 30.0 510.0 531.0 5.0 30 20.0 450.0 477.0 10.0 40 30.0 532.0 555.0 10.0 40 30.0 493.0 507.2 15.0 50 30.0 540.0 565.0 15.0 50 30.0 510.0 530.5 20.0 60 40.0 563.0 575.0 15.0 60 30.0 526.6 550.0 20.0 70 58.0 570.0 596.0 20.0 70 45.0 540.0 561.5 30.0 80 60.0 596.6 602.6 22.0 80 55.6 571.0 592.2 30.0 90 90.0 617.0 645.0 52.0 90 60.0 646.5 661.5 45.0 最小値 最小値 最大値 最大値 パーセンタ イル パーセンタ イル 標準偏差 標準偏差 分散 分散 範囲 範囲 平均値 平均値 中央値 中央値 最頻値 最頻値 男性(末子10歳以下) 女性(末子10歳以下) 度数 度数 最小値 最小値 最大値 最大値 パーセンタ イル パーセンタ イル 標準偏差 標準偏差 分散 分散 範囲 範囲 平均値 平均値 中央値 中央値 最頻値 最頻値 男性 女性 度数 度数 4 就業時間と待機時間の関係、職場の状況との関係 ここでは通勤時間、就業時間、待機時間の関係、就業時間と職場状況の関係をみながら、 待機時間と就業時間の特性の違いについてみてみることにする。図表 4 に示されているよ うに、就業時間と待機時間は負の相関関係にある。つまり就業時間が長くなるほど、待機 時間は短くなる。 職場の状況との関係をみてみよう。「仕事の特徴」として「仕事の量は多い(仕事量)」 「締切や納期にゆとりがない(締切)」「担当業務の内容は明確化されている(内容明確)」 「仕事の手順を自分で決めることができる(裁量)」「職務遂行に必要な能力(知識・技能 の要件)が明確である(能力明確)」「自分の仕事上の知識・技能は他社に転職しても役立 つ(汎用)」「自分の仕事は他と連携してチームとして行うものである(連携)」「仕事を進 める上で他部門との折衝が必要な場合が多い(他部門)」「仕事を進める上で非公式な調整
に時間がかかる(調整)」「突発的な業務が生じることが頻繁にある(突発業務)」について 調査ではたずねている。「上司の職場管理」については、「急な仕事に対応することが自分 自身の評判につながる(急な仕事)」「残業や休日出勤に応じる人が高く評価される(残業)」 「上司は、業務量や重要な業務が特定の部下に偏らないように配慮している(均等配分)」 「上司は、部下のキャリアおよびライフビジョンをよく理解した上で、時間をかけて目標 等を設定し業務を配分している(目標配分)」「上司は、業務の進捗を適切なタイミングで 確認している(進捗確認)」「上司は、評価結果を納得がいくようにきちんとフィードバッ クしてくれる(フィードバック)」「上司は、部下の育成に熱心である(育成)」「上司と部 下のコミュニケーションはよくとれている(コミュニケーション)」「上司は、部門のメン バー内での情報を共有するように工夫している(情報共有)」「上司自身がメリハリをつけ た仕事の仕方をしている(メリハリ)」「上司は、部下の仕事以外の生活や家庭のことに配 慮している(家庭配慮)」「上司は、男性の部下も女性の部下も公平に扱っている(男女公 平)」、「職場の特徴」については、「仕事が終わっても周りの人が残っていると退社しにくい (退社しにくい)」「効率よく仕事を終わらせても他の人の仕事をまわされる(他人の仕事)」 「所定の労働時間内で仕事を終えようとする雰囲気がある(所定内労働)」「職場の同僚間 のコミュニケーションは良好である(コミュニケーション)」「日常的に、仕事が終わって から職場の人と飲みに行くことが多い(飲み)」「職場には、同僚同士で仕事のノウハウを 教えあう風土がある(ノウハウ)」「職場のメンバーの仕事を替わることができる人が職場 にいる(代替)」「性別にかかわりなく能力を発揮できる(性別無関係)」「性別や役職に関 係 な く 育 児 や 介 護 な ど 家 庭 の 事 情 で 仕 事 を 休 む こ と は 当 た り 前 と い う 雰 囲 気 が あ る ( 家 庭)」という教示(設問)である。各項目の選択肢は「あてはまる」(5 点)、「どちらかと いうとあてはまる」(4 点)、「どちらともいえない」(3 点)、「どちらかというとあてはま らない」(2 点)、「あてはまらない」(1 点)の 5 つであり、1 点から 5 点をふりあててい る。 ストレスについては、「あなたは仕事にストレスを感じていますか」という教示に対し て、「強く感じている」(5 点)、「やや感じている」(4 点)、「どちらともいえない」(3 点)、 「あまり感じていない」(2 点)、「まったく感じていない」(1 点)の選択肢でたずねてい る。 「仕事の特徴」との相関関係から類推すると、就業時間、待機時間ともに増加させる項 目として、「急な仕事」「締切」「汎用」「連携」「他部門」「調整」「突発業務」があげられる (図表 5)。「上司の職場管理」については、就業時間、待機時間ともに増加させる項目と して、「仕事量」「残業」「情報共有」があげられる(図表 6)。就業時間は減らすが待機時 間を増やす項目は「均等配分」「目標配分」であり、「フィードバック」や「家庭配慮」は 就業時間を減らし、「育成」は待機時間をわずかに増加させている。「職場の特徴」の中で、 「退社しにくい」「他人の仕事」は就業時間、待機時間ともに増加させ、「家庭」はいずれ も減少させ、「所定内労働」「コミュニケーション」「代替」は就業時間を減少させる(図表
7)。「飲み」と「ノウハウ」は待機時間を増加させている。 これらは単純な相関関係であるから疑似相関の可能性もあるし、因果関係があるとはい いきれないが、次の点が推測される。第一に、待機時間と就業時間は負の相関関係になっ ていることから代替的な関係にある。第二に、「上司は、業務量や重要な業務が特定の部下 に偏らないように配慮している(均等配分)」「上司は、部下のキャリアおよびライフビジ ョンをよく理解した上で、時間をかけて目標等を設定し業務を配分している(目標配分)」 「上司は、部下の育成に熱心である(育成)」の 3 項目が就業時間を減らす、あるいは関 連がみられないにもかかわらず待機時間を増加させていることから、上司の部下への配慮 が仕事を早く終わらせるが、結果的に待機時間として部下を職場に引き留めている。これ は、OJT の一環となっているのかもしれない。 しかし、就業時間も待機時間もストレスとの関係をみると、いずれも正の相関関係にあ り、時間が長くなるほどストレスが高くなっている。 図表4 通勤時間・就業時間・待機時間の相関係数(日本) 通勤時間 r 1 -.065 .004 prob .000 .736 N 9158 9145 9142 就業時間 r -.065 1 -.277 prob .000 .000 N 9145 9969 9953 待機時間 r .004 -.277 1 prob .736 .000 N 9142 9953 9953 図表5 通勤時間・就業時間・待機時間と「仕事の特徴」の相関係数(日本) 通勤時間 r -.003 -.018 -.028 -.033 .000 -.005 .004 .020 .025 -.014 prob .781 .089 .007 .001 .997 .656 .696 .057 .016 .175 N 9121 9122 9121 9124 9111 9125 9119 9111 9084 9116 就業時間 r .372 .308 -.090 .003 .011 .040 .110 .145 .201 .245 prob .000 .000 .000 .786 .282 .000 .000 .000 .000 .000 N 9930 9929 9926 9930 9915 9931 9925 9915 9887 9925 待機時間 r .053 .053 .011 .007 .024 .020 .042 .078 .083 .054 prob .000 .000 .279 .505 .017 .044 .000 .000 .000 .000 N 9914 9913 9910 9914 9899 9915 9909 9899 9871 9909 図表6 通勤時間・就業時間・待機時間と「上司の職場管理」の相関係数(日本) 通勤時間 r -.004 -.061 .010 .008 .014 .017 .001 .001 .015 .023 .009 .020 prob .722 .000 .361 .437 .178 .107 .893 .895 .146 .029 .369 .053 N 9102 9115 9089 9106 9101 9100 9106 9105 9105 9101 9108 9103 就業時間 r .077 .097 -.073 -.062 -.014 -.027 .007 -.014 .021 -.002 -.058 -.015 prob .000 .000 .000 .000 .152 .007 .492 .160 .041 .806 .000 .140 N 9907 9920 9892 9911 9907 9905 9912 9910 9911 9905 9913 9909 待機時間 r .036 .023 .025 .033 .019 .016 .053 .009 .030 .017 -.007 .006 prob .000 .023 .013 .001 .054 .106 .000 .391 .003 .097 .477 .582 N 9891 9904 9876 9895 9891 9889 9896 9894 9895 9889 9897 9893 男女公平 連携 他部門 調整 突発業務 育成 コミュニ ケーション 情報共有 メリハリ 家庭配慮 通勤時間 就業時間 待機時間 フィード バック 仕事量 締切 内容明確 裁量 能力明確 汎用 急な仕事 残業 均等配分 目標配分 進捗確認
図表7 通勤時間・就業時間・待機時間と「職場の特徴」の相関係数(日本) 通勤時間 r -.047 -.018 -.005 -.013 .116 .000 -.018 .057 .013 -.001 prob .000 .087 .633 .204 .000 .972 .080 .000 .210 .933 N 9132 9127 9118 9121 9122 9111 9098 9097 9099 8881 就業時間 r .155 .149 -.248 -.021 .005 .019 -.064 .006 -.098 .203 prob .000 .000 .000 .036 .631 .057 .000 .545 .000 .000 N 9939 9935 9925 9928 9929 9916 9903 9903 9906 9672 待機時間 r .089 .050 -.005 .013 .069 .032 .005 -.014 -.028 .043 prob .000 .000 .597 .204 .000 .001 .649 .179 .005 .000 N 9923 9919 9909 9912 9913 9900 9887 9887 9890 9657 代替 性別無関係 家庭 ストレス 退社しにく い 他人の仕事 所定内労働 コミュニ ケーション 飲み ノウハウ では、イギリスではどうだろうか。イギリスは就業時間、待機時間ともに日本よりも短 く、とくに待機時間のない者も少なくなかった。図表 8 をみると、通勤時間と待機時間の 間には正の相関関係がみられるが、負の係数を示してはいるものの、就業時間と待機時間 との間には有意な関係はみられなかった。 「仕事の特徴」については、「仕事量」と「突発業務」が就業時間を増加させ、「内容明 確」は就業時間を減少、「裁量」は就業時間を増加させるが待機時間を減少させている(図 表 9)。「上司の職場管理」には就業時間を減少させる項目が多い(図表 10)。「均等配分」 「目標配分」「フィードバック」は就業時間を減少させるが待機時間を増加させている。「育 成」「コミュニケーション」「情報共有」「メリハリ」「家庭配慮」「男女公平」は就業時間を 減少させている。「職場の特徴」については、「他人の仕事」は就業時間と待機時間を増加 させ、「退社しにくい」「飲み」は待機時間のみ増加、「所定内労働」「コミュニケーション」 「ノウハウ」は就業時間のみ減少させている。仕事によるストレスと就業時間は正の相関 関係がみられたが、待機時間とは有意な関係はみられなかった。 図表8 通勤時間・就業時間・待機時間の相関係数(イギリス) 通勤時間 就業時間 待機時間 通勤時間 r 1 .000 .077 prob .988 .019 N 956 929 928 就業時間 r .000 1 -.043 prob .988 .190 N 929 933 928 待機時間 r .077 -.043 1 prob .019 .190 N 928 928 929
図表9 通勤時間・就業時間・待機時間と「仕事の特徴」の相関係数(イギリス) 通勤時間 r .091 .091 -.027 .053 .002 .039 .024 .081 .073 .087 prob .005 .005 .401 .105 .947 .233 .466 .012 .025 .007 N 956 956 956 956 956 956 956 956 956 956 就業時間 r .180 .082 -.090 .075 -.049 -.007 .040 .048 .048 .113 prob .000 .013 .006 .022 .132 .820 .219 .141 .141 .001 N 933 933 933 933 933 933 933 933 933 933 待機時間 r -.009 -.042 .027 -.071 -.002 -.036 .055 .022 .009 .008 prob .795 .205 .407 .031 .961 .273 .097 .511 .779 .812 N 929 929 929 929 929 929 929 929 929 929 図表10 通勤時間・就業時間・待機時間と「上司の職場管理」の相関係数(イギリス) 通勤時間 r .073 .059 .026 .044 .022 .002 .033 .032 .000 .020 .019 .021 prob .025 .070 .419 .178 .503 .958 .308 .321 .998 .533 .567 .522 N 956 956 956 956 956 956 956 956 956 956 956 956 就業時間 r .040 -.001 -.095 -.099 -.049 -.113 -.101 -.072 -.127 -.127 -.122 -.122 prob .227 .987 .004 .002 .135 .001 .002 .027 .000 .000 .000 .000 N 933 933 933 933 933 933 933 933 933 933 933 933 待機時間 r -.008 .045 .090 .080 .059 .074 .056 .011 .027 .063 .003 -.009 prob .798 .174 .006 .014 .071 .024 .091 .743 .404 .054 .921 .785 N 929 929 929 929 929 929 929 929 929 929 929 929 図表11 通勤時間・就業時間・待機時間と「職場の特徴」の相関係数(イギリス) 通勤時間 r .097 .092 -.023 .010 .142 .016 -.003 .024 .030 .043 prob .003 .004 .485 .750 .000 .617 .927 .451 .361 .189 N 956 956 956 956 956 956 956 956 956 956 就業時間 r .060 .081 -.081 -.072 -.033 -.077 -.004 -.054 -.043 .101 prob .066 .013 .014 .027 .319 .019 .909 .099 .189 .002 N 933 933 933 933 933 933 933 933 933 933 待機時間 r .212 .118 .045 .036 .168 .003 .017 .009 -.041 .041 prob .000 .000 .166 .280 .000 .921 .615 .794 .215 .208 N 929 929 929 929 929 929 929 929 929 929 代替 性別無関係 家庭 ストレス 退社しにく い 他人の仕事 所定内労働 コミュニ ケーション 飲み ノウハウ 男女公平 連携 他部門 調整 突発業務 育成 コミュニ ケーション 情報共有 メリハリ 家庭配慮 フィード バック 仕事量 締切 内容明確 裁量 能力明確 汎用 急な仕事 残業 均等配分 目標配分 進捗確認 ドイツでは、通勤時間と待機時間が正の相関関係に、また、日本刀同様、就業時間と待 機時間が負の相関関係にある(図表 12)。「仕事の特徴」は就業時間と関連のある項目が多 い(図表 13)。「仕事量」は就業時間と待機時間を増加させ、「締切」「裁量」「他部門」「調 整」「突発業務」は就業時間のみ増加、「内容明確」は就業時間を減少させ、待機時間を増 加させており、「能力明確」は待機時間のみ増加させている。「上司の職場管理」は待機時 間と関連している項目が多い(図表 14)。「急な仕事」「家庭配慮」以外の項目は待機時間 を増加させている。「均等配分」「家庭配慮」の項目は就業時間を減少させている。「職場の 特徴」も待機時間と関連している項目が多い(図表 15)。「退社しにくい」「他人の仕事」 「所定内労働」「飲み」「代替」は待機時間を増加させ、「他人の仕事」は就業時間も増加さ せている。また、仕事によるストレスと就業時間は正の相関関係、待機時間とは負の関係 にあった。
図表12 通勤時間・就業時間・待機時間の相関係数(ドイツ) 通勤時間 就業時間 待機時間 通勤時間 r 1 .011 .114 prob .722 .000 N 1005 1005 1005 就業時間 r .011 1 -.182 prob .722 .000 N 1005 1005 1005 待機時間 r .114 -.182 1 prob .000 .000 N 1005 1005 1005 図表13 通勤時間・就業時間・待機時間と「仕事の特徴」の相関係数(ドイツ) 通勤時間 r .042 .021 -.017 .004 .030 -.007 .033 .036 .050 .017 prob .186 .497 .585 .899 .343 .815 .291 .254 .111 .598 N 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 就業時間 r .166 .145 -.069 .116 -.011 -.022 .039 .168 .096 .158 prob .000 .000 .029 .000 .732 .477 .218 .000 .002 .000 N 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 待機時間 r .063 -.005 .072 -.042 .082 -.013 .047 .006 .030 .002 prob .046 .872 .023 .181 .009 .692 .137 .847 .340 .939 N 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 図表14 通勤時間・就業時間・待機時間と「上司の職場管理」の相関係数(ドイツ) 通勤時間 r .001 .007 .074 .008 .015 .005 .063 .013 .036 .048 -.028 .006 prob .982 .821 .019 .800 .636 .866 .045 .691 .249 .129 .376 .861 N 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 就業時間 r .031 .036 -.104 -.034 .007 -.033 -.070 -.025 -.009 -.025 -.090 -.059 prob .323 .253 .001 .284 .835 .301 .026 .427 .778 .430 .004 .063 N 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 待機時間 r .053 .064 .098 .088 .082 .066 .108 .115 .079 .121 .018 .034 prob .093 .042 .002 .005 .009 .037 .001 .000 .012 .000 .576 .275 N 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 図表15 通勤時間・就業時間・待機時間と「職場の特徴」の相関係数(ドイツ) 通勤時間 r .094 .075 -.004 .009 .035 .004 .023 .026 -.024 .008 prob .003 .018 .901 .770 .270 .897 .470 .407 .450 .807 N 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 就業時間 r .042 .068 -.039 .007 .035 -.035 -.015 .017 -.030 .219 prob .182 .030 .216 .826 .271 .263 .642 .600 .340 .000 N 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 待機時間 r .177 .074 .120 .053 .178 .058 .067 .054 .011 -.077 prob .000 .019 .000 .095 .000 .067 .034 .087 .718 .014 N 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 1005 連携 他部門 調整 突発業務 仕事量 締切 内容明確 裁量 能力明確 汎用 男女公平 代替 性別無関係 家庭 ストレス 育成 コミュニ ケーション 情報共有 メリハリ 家庭配慮 フィード バック 退社しにく い 他人の仕事 所定内労働 コミュニ ケーション 飲み ノウハウ 急な仕事 残業 均等配分 目標配分 進捗確認 5 就業時間、待機時間とストレスとの関係 仕事によるストレスについて性別と年齢をコントロール変数として、就業時間と待機時 間の影響についてみてみた(図表 16)。日本の分析では、就業時間、待機時間ともにスト レスと有意な関係にある。しかし、イギリス、ドイツとも、就業時間はストレスに有意な 影響がみられたが、待機時間とは有意な関係がみられなかった。
図表16 仕事によるストレスについての多元配置の分散分析 自由度 F 値 有意確率 自由度 F 値 有意確率 自由度 F 値 有意確率 修正モデル 4 133.934 .000 12 3.959 .000 12 5.137 .000 切片 1 233.926 .000 1 240.032 .000 1 191.955 .000 性別 1 18.186 .000 1 2.225 .136 1 2.536 .112 年齢 1 11.692 .001 9 3.591 .000 9 .692 .717 就業時間 1 462.887 .000 1 8.380 .004 1 48.601 .000 待機時間 1 106.187 .000 1 1.463 .227 1 1.251 .264 誤差 9471 913 990 総和 9476 926 1003 修正総和 9475 925 1002 日本 ドイツ イギリス 6 おわりに 以上、みてきたように、日本では待機時間が0という回答者はほとんどいなかったのに 対し、イギリス、ドイツでは待機時間がないことも珍しくなかった。分析を行った結果、 日本はイギリス、ドイツと比べて就業時間が長いだけでなく、待機時間も長い。日本では 仕事を始める前の準備や終わった後の片付けも含めて、仕事前後の時間として待機時間が あるのは当たり前のようになっているが、とくにイギリス、ドイツでは待機時間は必ずし もあるものではない。 イギリスとドイツのサンプル数と日本のサンプル数は大きく異なるため、日本のほうが 有意な結果が得やすいと考えられるが、そのことを差し引いても、以下のことが言えるの ではないかと思う。日本では、待機時間と就業時間は負の相関関係になっていることから、 待機時間は就業時間を補う関係にあるのではないだろうか。「上司は、業務量や重要な業務 が特定の部下に偏らないように配慮している(均等配分)」「上司は、部下のキャリアおよ びライフビジョンをよく理解した上で、時間をかけて目標等を設定し業務を配分している (目標配分)」「上司は、部下の育成に熱心である(育成)」の 3 項目が就業時間を減らす、 あるいは関連がみられないにもかかわらず待機時間を増加させていることから、OJT の一 環となっているのかもしれないが、部下の仕事を早く終わらせても、結果的に待機時間と して部下を職場に引き留め、部下のトレスを高めているようだ。 イギリス、ドイツにおいても「仕事の特徴」、「上司の職場管理」、「職場の特徴」と就業 時間や待機時間との関連がみられ、またその関連する項目、関連の仕方は、就業時間と待 機時間で異なっていた。また、イギリス、ドイツでは就業時間はストレスとの関連がみら れたが、待機時間はストレスとの関連はみられなかった。したがってイギリスやドイツで は待機時間が短いだけでなく、ストレスに結びつかない時間であり、日本の待機時間とは 内容や質が異なるように思われる。 今後、日本の長時間労働の一因となっている待機時間について詳細な分析を行うことで、 生産性の向上、労働時間の短縮のための手掛かりとなるのではないだろうか。
参考文献 佐藤香(2009)「企業中心・男性稼ぎ主型社会からの脱却を目指して」財団法人連合総合 生活開発研究所『生活時間の国際比較―日米仏韓のカップル調査』pp.9-22. 白石利政(2009)「雇用労働者の生活リズムと労働生活時間」財団法人連合総合生活開発 研究所『生活時間の国際比較―日米仏韓のカップル調査』,pp.23-46. 藤野善久・堀江正知・寶珠山務・筒井隆夫・田中弥生(2006)「労働時間と精神的負担と の関連についての体系的文献レビュー」『産業衛生学雑誌』48(4),pp.87-97