HCL DOMINO
DOMINO 11 へのバージョンアップ ベストプラクティス
2020年9月
株式会社エイチシーエル・ジャパン
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本資料の位置づけについて
本資料は、別資料「Notes/Domino 11.x へのバージョンアップ」(47ページ)の要点をまとめた資料です。
上記資料を読み込む前の、概略把握に適しています。
本資料単独でバージョンアップの計画および実施は困難です。上記資料とあわせてご利用ください。
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もくじ
アップグレードを成功させるための準備
環境の準備
実施前の準備事項
アプリの対応
カスタム・アプリケーションの対応 現状のモニタリング
現在の負荷状況の理解
環境の評価
インプレース、または
新規ハード/OS かの判断 デプロイの順序
バージョンアップ順序の決定
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新機能に備える
Notes/Domino 10/11 の主な新機能
•
ファイルサイズ制限が64GB から 256GB へ (ODS 53+)
•
削除文書のログ• Symmetrical Clusters
• SAML の改善
• Domino on Docker
• MarvelClient
•
セキュリティー改善• ID ボールトの Notes ID パスワードでの Web ユーザーの認証
• X.509 証明書でのサブジェクト代替名 (SAN) のサポート
• Domino Web サーバーで Server Name Indication (SNI) をサポート
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現状のモニタリング
現在のパフォーマンス状況の確認
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現状のモニタリング
なぜ必要か
•
現環境の状態と問題の確認•
潜在的問題の把握と対処•
バージョンアップ前後の比較を可能にする•
キャパシティーの検討•
メールサーバーの統合時に特に必要6
モニターする内容
OS
CPU (
使用率)
メモリー(
使用率、ページング) ディスクネットワーク
使用率、
I/O 統計、エラー
ユーザー活動
ピーク時間とアプリケーションの パフォーマンス
Domino 統計情報
統計とイベント
DDM
サードパーティーのソフト
アドオンタスク
セキュリティーソフトウェア アンチウィルスなど
ストレージ
平均ディスクキュー長
インプット/アウトプットレート等
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現状のモニタリング
モニターする内容
データを分析し、現環境のベースライン
(正常と看做せる範囲) を決定する。
•
設定されているパラメーターの把握•
環境状況に関して手がかりとなるデータは何か。どういう数値の場合に、何が起きているかの把握 日次/週次/月次でのレポートの作成(ベースラインを越えていないかの確認)
ベースラインを越えた場合の対応策を策定しておくこと
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現状のモニタリング
便利なツール
• Domino Domain Monitoring
• Domino 統計情報
• SNMP エージェント
•
モニタリング用サードパーティーツー(Panopta
など)• OS ツール: Perfmon、nmon など
•
仮想環境の統計情報(VMware vSphere など)
環境の評価
重要な考慮事項
現在のバージョンの確認
Domino version 11 のパス
Domino 9.0.1 /10.x:
•
同一場所でのバージョンアップ(上書き/アンインストール+インストール)
• Domino 9.0.1 から11.0.1へ直接バージョンアップ可能 Domino 9 未満:
•
サポートされたOSを確認•
アンインストール•
リブート• notes.ini の掃除 (追加と削除)
• 11.0.1 のインストール時に既存ディレクトリーを指定する。
•
詳細: Domino 9.0.1 未満からHCL Domino 11 へのバージョンアップ
混在環境でのサポート: HCL Notes/Domino、およびメール・テンプレート
11.0 のサポートされている混在バージョンと相互運用性
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環境の評価
OSとハードウェアのシステム要件
システム要件の確認
(Notes、Domino)
今後の方針などに現在のプラットフォームが適合しているかの確認
•
現在もサポートされているか。• 64-bit サーバーのみがサポートされているか否か
ハードウェアの更新を行う場合
•
物理ハードウェアの場合は最新のドライバーとファームウェアを確認•
ハードウェアのサポート期間を確認•
ストレージ拡張の必要の有無、別ストレージ利用の有無•
集約の可能性の検討使用中のサードパーティー製品
• Domino 11をサポートしているかの確認
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環境の評価
Domino 32-bit から 64-bitへの変更
先読みをした計画を行うこと。Updall処理は時間を要する場合がある。但し、1回のみ。
•
全文索引はすべて破棄され再作成が必要•
ビューの索引はすべて破棄され再作成が必要(Windows)
•
詳細な手順:Windows プラットフォーム上の Domino サーバー 32-bit 版を 64-bit 版にアップグレードする手順 Windows Server
• 32-bit プログラム上に64-bit版Dominoをインストールしないこと
• SysWow64ディレクトリーからファイルを削除すること
notes.ini設定の確認
•
可能ならば新規にnotes.iniを作成•
トランザクションロギング設定の移行• 32-bit版特有のチューニングと制限
• Javaヒープサイズ
•
メモリープールの制約Copyright © 2020 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com
環境の評価
既存バージョン間との共存
X.509 証明書での Subject Alternative Name (SAN) フィールド
• SAN for TLS and S/MIME signature verification is only supported in the Domino 11.0.1 server and Notes 11.0.1 clients.
DAOS Tier 2 ストレージ
• 11.0.x の Domino ディレクトリーテンプレート (pubnames.ntf) と 11.0.x のID ボールトのテンプレートの使用が必須。
•
テンプレート設計をダウングレードすると、機能が無効になる ディレクトリー同期(Directory Sync)
•
管理サーバーとクライアントが11であること、ディレクトリーテンプレートが11が必須ID ボールトの Notes ID パスワードでの Web ユーザーの認証
•
認証サーバーとID ボールトサーバーは11以降が必須14
環境の評価
クラスタリング
ベストプラクティス: Domino 11 サーバーは別クラスターとすること。
Domino 10と11はクラスタリングさせることは可能だが、バージョンアップ期間に限ること
•
クラスター複製では設計要素の複製制限は無視されるので注意。• Domino 11 ディレクトリー (pubnames.ntf) は、Notes/Domino 10 との後方互換性があります。
• Notes/Domino 10 より前のバージョンと10/11をクラスタリングさせると、問題が起きる可能性があります。
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環境の評価
HCL Traveler
• Domino を先にバージョンアップする
• Traveler がサポートするDominoのバージョンを使用すること
•
最新のFix Pack などの最新メンテナンス・レベルを推奨
• Domino 11、12 など、バージョンアップ時は、Travelerのインストールを再実行する必要あり
•
詳細: Traveler Help Center: Upgrade Considerations and Overview(英語)
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デプロイの順序とシナリオ
Best Practices
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デプロイの順序
中小規模の環境の場合
•
管理者クライアントのバージョンアップ• Dominoドメインの管理サーバーのバージョンアップ
• Dominoディレクトリーのテンプレートの他のサーバーへの複製を許可
•
ハブサーバーのバージョンアップ• Resource and Reservation servers (R&R) サーバーのバージョンアップ
• Dominoメールサーバーのバージョンアップ
• SMTPサーバーのバージョンアップ
• ID Vaultサーバーのバージョンアップ
•
アプリケーションとWebサーバーのバージョンアップ•
サードパーティーやコンパニオン(Travelerなど)の(サーバー)製品のバージョンアップ• Notesクライアント 11 へのバージョンアップ
•
メールテンプレートを11に置換• ODSのアップグレード
デプロイの順序
ディレクトリーテンプレートの複製フローの制御
1万を越える大規模環境ではバージョンアップ期間が長くなりがち。
$Users と $ServerAccess
ビューの更新は長時間かかる場合がある。その間はユーザーはログイン不可。•
リビルドを就業時間外に実施する検討•
バージョンアップ前のサーバーからpubnames.ntf
を削除するオプション
1: 最初のサーバー(管理サーバー)をバージョンアップし、そのサーバー上の names.nsf
をOSコピー他のサーバーにコ ピーする。•
ディレクトリーの設計要素について複製を禁止する(拡張複製オプション)
•
残りの手順は、これまでのページと同一。オプション2: 管理サーバーからハブサーバー、スポークサーバーへと、順次新テンプレートが流れるようにACLを設定する。
•
残りの手順は、これまでのページと同一。Copyright © 2020 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com
デプロイのオプション
ベストなパスを決定する
Domino稼働中のインフラ (ハードウェア / OS / ストレージなど) を変更する必要があるか、予定があるかの決定 Dominoサーバーの統合を行うか否かの決定
同一サーバー(ハードウェア)でのバージョンアップ
(in-place) (on same machine)
別のサーバー(ハードウェア)へのDominoの移動(ID系は維持)
Dominoの新規インストール (ID系は維持) Dominoの新規インストール (新規ID)
Domino on Docker (今回の説明では対象外)
インプレース・バージョンアップ
最も簡単なアプローチ
サーバーIDは、既存のものを利用 ハードウェアとOSは、既存のものを利用
9.0.1上の環境でインストーラーを実行
9.0.1より前の場合はサポート技術情報を参照: Domino 9.0.1 未満から HCL Domino 11 へのバージョンアップ
これはDominoがサポートするOSで場合のみ有効
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新規ハードへのデプロイ
新ハードウェア + 既存ID
注意: ハードウェアの更新とDominoのバージョンアップを同時に行わないこと。トラブル時に切り分けが困難になるため
Dominoサーバーが既存ID/ホスト名を継続使用するが、新ハードウェア/OSに移動する場合:
•
既存Dominoサーバーの停止•
新ハードウェア/OSに以下のものを、同一ドライブ、同一フォルダー構造でファイルコピーする Domino プログラムディレクトリー
Domino data ディレクトリー
Domino トランザクションログ
•
既存バージョンのDominoインストーラーを実行し、以前と同じ環境設定とする•
既存Dominoサーバーのマシンを停止し、新マシンが既存マシンと同じホスト名で名前解決できるように、新マシンの設定を変更•
新サーバーが構成、起動されたら、旧サーバーは起動させないこと•
新サーバーの動作確認し、良好ならばインプレース・バージョンアップを実施する22
新規Dominoサーバーのインストール
新規サーバーのインストール + IDの変更
メリット:
•
既存のハードウェアとOSの変更が可能•
サービスイン前に、設定された状態で環境をテスト可能 概要:•
新しいサーバー環境を構築•
一時利用するサーバーIDの作成•
一時利用するサーバー上にレプリカを作成し、置換対象のサーバー上にあるDBとの間で同期•
準備ができた段階で、サーバーホスト名、ネットワーク設定、Domino サーバーIDを切り替える(クライアントからは新旧の区
別がなく、アクセスできます)•
クラスタリングされている場合、•
各サーバーに同一処理を繰り返す•
クラスターメンバーに一時利用のサーバーを追加しないことCopyright © 2020 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com
Dominoサーバーの新規インストール
新規サーバーを、新規IDでインストール
メリット:
•
基盤となるハードウェアとOSの変更が可能•
ユーザーを移行する前に、設定内容を含め、環境のテストが可能•
新しいサーバーに「過負荷」をかけないように、ゆっくりとユーザーを増やすことが可能 重要注意事項:•
メールユーザーを新サーバーに移動するには手順が必要です•
旧サーバーのアプリケーションにアクセスするユーザーのために、新サーバーへリダイレクトさせる設定が必要です•
クラスター化された環境では、古いクラスターに追加しないで、新しいクラスターを構築すること24
バージョンアップの準備
ベストプラクティス
サーバー構築時に行った設定
(OSを含む) を文書化すること
セキュリティー対策を見直すことNotes.ini
•
クラスタリングされたサーバーの場合、notes.ini設定の一部をサーバー構成文書内のnotes.ini設定に移動させることを 検討。全サーバーで同一設定が確保される。•
不要なnotes.ini設定の削除•
標準的ではない設定がDomino 11 でも必要か否かの検討•
古いチューニング設定の見直し(キャッシュやプーリングなど) ODS
•
最新のODS 53を使用すること(最新機能の利用のため)。クライアントがバージョンアップした後に実施。
• Create_R10_Databases=1 (Create_R9_... などの古い設定は削除すること)
• compact –C を実行してODS変換を行う
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バックアップとメンテナンス
バージョンアップの前に
仮想環境の場合はスナップショットを取得すること
関連するファイルをすべて取得すること: IDファイル、
notes.ini、システムDB、アプリケーションなど
バックアップしたファイルに破損などがなく、障害時に再生可能であることの確認。バージョンアップ前に、サーバーが正常に停止したことを確認。異常終了でないこと。
バージョンアップ前にDBのfixupを実施する
• Fixup –f (exhaustive – all docs), –j (include txn logged db), -v (exclude db views)
• Temporarily increase number of fixup tasks.
• Fixup_tasks=10 (will load 10 tasks) Remove after this step is complete.
間接ファイルを使用して、メンテナンス作業効率の向上、短時間での完了できるようにする
(詳細:間接ファイルを使用して Domino のメンテナンスタスクを実行する方法)
システムDB (names.nsf、log.nsf、events4.nsf、admin4.nsf) の設計継承を有効にする
• Allows the Design task to refresh the design to the version 11 design.
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アプリの対応
ベストプラクティス
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棚卸し
使用されているアプリを理解する
どのアプリケーションを誰が使っているかを確認
アプリケーションの中身の確認: テンプレートベース、他との統合のポイント、接続性、複雑性 アプリケーションで現在発生している問題の把握
Document and prioritize any issues. Decide if they must be resolved prior to the upgrade
最も容易なものを最初に選択するReview the design and incorporate new features, if appropriate.
Notes/Domino 11 でカスタム・アプリケーションの動作確認を実施
• 11 で削除された機能リストの確認 (HCL Notes/Domino 11.x へのバージョンアップ・ガイド)
• in Domino 11 で変更された JVM 変更
の確認(11ではOpenJDKを使用し IBM JDK を置換)
• 11で変更されたディレクトリーの構造
棚卸しのサンプル
アプリ名 概要 主要
ユーザー タイプ 修正
要/不要 優先度 使用頻度 IT部ディスカッ
ション 部門ディスカッ
ション IT部 テンプレート –
discussion.ntf 不要 低 低
経費精算 同左 全社 複雑、経理システムと
SQLで連携 要 (小) 高 高
休暇 休暇申請 全社 複雑、HRソフトウェア
と連携 要 (中) 高 高
マーケティング
会議議事録 同左 マーケティング
部 テンプレート –
journal.ntf 不要 低 低
Catalog.nsf はレプリカの場所確認に便利
Panagenda iDNA や TeamStudio Analyzer などの製品も活用検討
テスト & パイロット
ベストプラクティス
テスト環境
強く推奨
•
希望するアーキテクチャーを模したテスト環境の作成•
新ドメインでテストIDを仕様して、実環境と同様に構成•
ハードウェア/仮想環境は実環境と同様にすること•
これまでの決定事項を盛り込むこと•
アプリケーションをコピーしてテストを実施• 11で削除された機能リストを確認すること (製品ドキュメント)
• ODSのアップグレードとテスト
•
製品付属のテンプレートに加えたカスタマイズ部分のテスト•
使用する新機能の有効化とテスト•
より強力なセキュリティー設定を行い、アプリケーションをテストする•
サードパーティー製品のテスト(notes.ini の extmgr_addins= and ServerTasks
を確認)Copyright © 2020 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com
パイロット
バージョンアップの試行
•
パイロットグループを編成(IT部門から徐々に他部門に拡大)
• Consider the standard desktop/OS build (is it locked own?)
•
標準デスクトップ/OS環境の検討•
アプリケーションの動作確認の実施•
クライアントのバージョンアップの実施•
フィードバックの定期的な収集32
関連資料
HCL Notes/Domino 11.x へのバージョンアップ・ガイド HCL Notes/Domino Domain: 技術情報
HCL License and Delivery Portal (ダウンロードサイト)
HCL カスタマー・サポート・ポータル
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