第3次豊中市総合計画〈後期〉 環境と調和し共生するまちをめざして 第3次豊中市総合計画〈後期〉 環境と調和し共生するまちをめざして
将来にわたり持続可能な社会を形成していくためには、これまでのような大量生産・大量消費・大量廃 棄型の社会・経済構造を見直し、環境への負荷の低減をめざして、廃棄物の減量及び適正処理を通じた循 環型社会へと方向転換していくことが重要な方策の一つとなっています。
豊中市では、本文(P7)にあるとおり「豊中市環境基本条例」に基づき策定した「第2次豊中市環境基 本計画」と、「第2次豊中アジェンダ21」の計画に則り、さまざまな施策に取り組んでいます。
その施策の一つとして、平成14年(2002年)4月に開設した「緑と食品のリサイクルプラザ」を拠点 に、循環型社会づくりの具体的な取組みを実施しています。この施設では、市民からの提案をもとに、
「食品リサイクル法」の理念や趣旨を踏まえ、学校給食の調理くずや子どもたちの給食の食べ残しに街路 樹などの剪定枝を混ぜて、堆肥(土壌改良材)を製造しています。この製造した堆肥を有効に使い、市民 との協働により、持続的な循環型社会の形成に向けた資源循環の啓発に取り組んでいます。
「緑と食品のリサイクルプラザ」の事業を通じて、循環型社会づくりの推進はもちろんのこと、市民・事 業者・NPO・行政のパートナーシップがより一層発揮されるとともに、土と緑と食品の環境ネットワーク に携わる市民活動の輪がさらに大きく広がることを期待し、引き続き同事業の推進に取り組みます。
阪神高速池田線 阪急宝塚線
曽根 駅
千里川
大阪国際空港
豊島公園
緑化樹木見本園
原田大橋
(原田苗圃)
花とみどりの 相談所 原田中二丁目
バス停 コンビニ
豊中市伊丹市 クリーンランド
猪名川流域 下水道
(原田処理場)
阪急曽根バス停
入口
原田南1丁目交差点 曽根南町3丁目交差点
未来ある次の世代へつなぐために
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廃棄物の減量および適正処理を通じた 循環型社会の構築
中央公民館
住所:豊中市原田中2丁目68番(市営原田苗圃内)
TEL(06)6840 ー 6603 FAX(06)6840 ー 6603
〒560-0022 豊中市北桜塚1丁目3番1号(大門公園内) 豊中市環境部公園みどり推進課
施設見学を 随時受付して います!
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最大処理能力 生ごみ 1,000kg/日 剪定枝 1,250kg/日
円筒型 1,800φ×1,800L 4 基 発 酵 槽
コンクリート槽 2.6mW×3.3mD×2.5mH 3 槽 1 次 熟 成 槽
1 軸混合型 2,670kg/日 生ごみ混合機
2 軸混合型 1,580kg/日 予 備 混 合 機
ベルトコンベア 1 式 搬 送 装 置
吸着塔 1 基 脱 臭 装 置
●
リデュース
●(発生・排出抑制)
●
リデュース
●(発生・排出抑制)
●
リユース
●(再利用)
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リユース
●(再利用)
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リサイクル
●(再生利用・再資源化)
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リサイクル
●(再生利用・再資源化)
豊中市原田中2丁目68番
建 物 堆肥製造工場・事務所棟
(軽量鉄骨造平屋建) 熟成槽棟
(鉄骨造平屋建)
所 在 地
5,039万円 建 設 費 用
4人
職 員
敷 地 面 積
557.35 ㎡ 通 路 面 積
1,966.66 ㎡ 全体敷地面積
予備混合機 予備混合機
生ごみ混合機 生ごみ混合機 生ごみ混合機事務所
発酵槽 発酵槽
1次熟成槽 1次熟成槽
1,409.31 ㎡
面 積
234.46 ㎡
(延床面積)
100.00 ㎡
機械設備 設備概要
設備立体図
給食センター
生ごみ投入工程
発酵槽(4 槽)
1 次熟成槽(3 槽)
2 次熟成槽(5 槽)
剪 定 枝
戻 し 材 生ごみ混合工程
堆肥化フロー図
(4〜7日)
(約2〜4週間)
(約2〜3か月間)
堆肥(土壌改良材)「とよっぴー」完成
平成 25 年度(2013 年度)は、学校給食センターから排出された生ごみ 164 トンと街路樹等の剪定枝 168 トンから、約 3 か月の発酵・熟成の過 程を経て、108 トンのとよっぴーを製造しました。
発酵槽 発酵槽 発酵槽 発酵槽
剪定枝置場
2次熟成槽
1次熟成槽 1次熟成槽 1次熟成槽 予備混合機
生ごみ投入
剪定枝投入
戻し材投入
TOYONAKA TOYONAKA
学校給食センター
生ごみ混合機
TOYONAKA TOYONAKA
TOYONAKA
豊中市には41校の小学校があり、そのうち37校の児童に原田と服部の2か所 の学校給食センターから合わせて毎日約2万1千食の給食を調理、配送していま す。給食材料の約半分は野菜が使われています。
豊中市の学校給食で使う野菜は、鮮度を保つために国産の皮付きのものを購入 し、ていねいに洗い皮をむいて切ります。この時に出る皮やへたなどの食べるこ とができない部分は、野菜くずとして堆肥にしています。
学校給食センターの栄養士や調理員は、児童に安全・安心で喜ばれる給食を心 がけており、カレーライスや焼きそばなど好まれる献立ばかりでなく、ひじきや 切り干し大根など日本古来の伝統食も取り入れて栄養のバランスがとれるよう工 夫しています。
パンやごはんも含めて調理された給食を全部食べてもらうことが望まれます が、約11%が食べ残しとして学校給食センターに戻ってきます。食べ残しは野 菜くずとともに堆肥にして土に戻し、資源を循環させるように努めていますが、
できるだけ給食を残さずに食べ、環境に負担をかけないようにすることが何より も大切です。
施 設 名 対 象 校 食 数 2 1 校 13.000 食 1 6 校 8.000 食 4 校 1.500 食 原田学校給食センター
服部学校給食センター 蛍池・原田・庄内南・島田
(小学校)
平成 25 年(2013 年)5 月現在
豊中市の生ごみの量
豊中市では、平成 25 年度(2013 年度)115,494t のごみが排出されていま す。これらのごみに含まれる厨芥類(生ごみ)を、ごみ質調査(下図)による割合に換 算すると、家庭系ごみでは 42.2%の 24,506t、店舗などの事業系ごみは 29.9
%の 12,795t、あわせて 37,301tとなります。また、家庭系ごみの厨芥類(生 ごみ)を、1 人 1 日(※1・※2)当たりの重量に換算すると、約 170g(大きい茶碗 のご飯 1 杯分と同じ重さ程度)排出されていることになります。
家庭系ごみ 事業系ごみ
平成 21 年(2009 年)12 月 事業系ごみ質調査より 平成 25 年(2013 年)2 月 家庭系ごみ質調査より
(※1:人口 394,412 人・平成 26 年 4 月 1 日現在の推計人口)
(※2:平成 25 年度(2013 年度)は 365 日で換算)
生ごみの焼却はもったいない?
(生ごみ)厨芥類 42.2%
厨芥類
(生ごみ)
29.9%
紙類 39.2% 紙類
16.5%
プラスチック製
容器包装 6.0% その他 12.6%
その他資源化 可能物 3.9%
資源化可能物 以外 49.7%
ごみの約3分の1を占め る『生ごみ』を減らすこ とができれば、全体で見 ても効果的なごみ減量に なります。
ほとんどの生ごみは焼却処分され、地球温暖化の原因となる大量の二酸化炭 素(CO2)を排出し、そのうえ、水分を多く含む生ごみの焼却に多くのエネルギ ーを使用しています。
また、焼却したごみを最終的に捨てる場所(最終処分場
=埋立地)の確保が難しく、深刻な問題となっています。
生ごみの焼却後の灰は、カリウムをはじめ植物の養分 であるミネラルが多く含まれていますが、「ごみ」として 処分している以上、その灰は埋め立てられ、植物の養分に なることもありません。
水分を多く 含んだ生ごみ
平成 11 年(1999 年)8 月、市民団体(生ごみ堆肥化実験プロジェクト)が市 や市労働組合・事業者の協力を得ながら、市役所食堂の調理くずと食べ残しを活 用した堆肥化実験を始めました。
このプロジェクト活動は、その後も継続して取り組まれ、平成 12 年(2000 年)には学校給食センターから排出される生ごみと街路樹の剪定枝を活用した実 験に移行し、できあがった堆肥(土壌改良材)は、市民の手を経て農家の野菜栽培 や市内の公園などの花壇づくりに利用し、効果等の検証が行われました。
この間、国では「食品リサイクル法」が制定され、食品廃棄物の発生抑制と減量、
再利用が強く求められるようになったことから、市に市民団体から学校給食セン ターの生ごみを利用した堆肥化事業の提案が行われ、それが実を結ぶ形となりま した。そして、今日に至っては、農家との連携により製造した堆肥を使用して栽培 した野菜等の直販や学校給食への提供活動、農体験学習や学校等に出向いての講 座型環境学習、花壇づくりを通して地域コミュニティを創造する「花いっぱい運 動」、堆肥化講習会や家庭での生ごみ堆肥づくりの支援などを展開し、活動の幅に 広がりを見せています。
平成 14 年(2002 年)の堆肥化事業の開始にともない、プロジェクトの名称が
「花と緑のネットワークとよなか」に改称され、その後、平成 16 年(2004 年)の 法人化により活動の輪を広げ、地方分権時代にふさわしい行政と市民(団体)によ る協働の事業として、現在においても内外から注目されています。
豊中市では、行政計画である「第2次豊中市環境基本計画」と、市民・事業 者・行政の行動計画である「第2次豊中アジェンダ21」の2つの計画が車の両 輪のようになって、環境に関する取組みを推進しています。
2 つの計画では、それぞれ「協働とパートナーシップ」、「環境学習・教育」、「資 源循環」、「3R の推進」「食・農」などに関する内容が掲げられており、「環境目標」
や「望ましい環境像」を共有し、エネルギー、省資源・循環型社会について考え、環 境学習・環境教育に取り組み、食・農についての活動が進んだ まち をめざし ています。
花と緑のネットワークとよなか プロジェクト活動の経過
植物は、土や空気、水などから栄養をもらい、新し い栄養をつくって生きています。落ち葉や小枝などは、
微生物などによって自然に分解され土に戻り、再び植 物に水分や栄養分を供給します。
土から生まれた野菜等の生ごみや樹木の剪定枝を焼 却せずに、堆肥(土壌改良材)として土に戻し、再資源化・
再利用していくことは、本来の自然環境の姿です。
この事業による生ごみや剪定枝の堆肥化は、循環型 社会づくりの一つと考えています。
市民 の活 動が生 ごみ・剪定枝堆肥化事業 に発 展
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第2次豊中市環境基本計画
平成 23 年(2011 年)2 月策定 行政計画
第2次豊中アジェンダ21
平成 23 年(2011 年)6 月策定
花と緑のネットワークとよなかを含む、
4部会・5プロジェクトで活動を推進
市民・事業者・行政の行動計画
とよなか市民環境会議
豊中市
事業者 行 政教育関係 各種団体
NPO法人
とよなか市民環境会議アジェンダ21
豊中市環境基本条例
平成 7 年(1995 年)10 月策定
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この事業は、NPO法人とよなか市民環境会議アジェンダ21・花と緑のネットワークとよなかと協働で 実施しています。市は、とよっぴーの製造、NPO法人は、製造したとよっぴーを活用して配布・頒布活動 および資源循環の啓発活動を行い、循環型社会づくりを推進しています。
資源循環の輪につながる活動には無料配布、それ以外の活動(市民農園や家庭菜園等の個人的な使用)に は、月 2 回有料でとよっぴーを頒布しています。
NPO法人とよなか市民環境会議アジェンダ21・花と緑のネットワークとよなかの活動
とよっぴーの配布・頒布
地産地消を推進するため、市内農業者の協力を得 て、とよっぴーを使って育てた野菜や米を学校給食の 食材として提供し、平成 25 年度(2013 年度)は 8 種類の野菜(玉ねぎ・青ねぎ等)を 43 回、豊中産米(ヒ ノヒカリ)を 18 回提供しました。
学校給食への食材提供
とよっぴーを市内農業者に配布し、育てた野菜や 米を月3回市民に頒布する機会を設けて、地産地消を 推進しています。
地場産野菜等の頒布
親子や児童・生徒などを対象に、とよっぴー農園 等で野菜の植え付け、収穫などを行う農体験学習、
小学校・幼稚園・保育所等に出向いて野菜づくりや 資源循環、食育等について話をする講座型環境学習 を行っています。
農体験などの環境学習
とよっぴーを活用し、家庭の生ごみ発生抑制等を 目的にした堆肥化講習会を実施したり、生ごみ堆肥 化活動への助成制度を設けています。また、保育所 等が取り組む給食の堆肥化に対する技術支援等も行 っています。
生ごみ堆肥化支援
地域の空き地や公園等の空きスペースを利用して 草花を栽培している団体に、とよっぴーを提供し、
花壇づくりを通して、地域コミュニティを創造して います。
花いっぱい運動
1日に何回も誰もが関わる「食」をテーマとして、地球環 境を大切にするため、食品ロスを減らし、エコクッキング
(買い物・料理・片付け)を心がけましょう。
●買うときは簡易包装のものを選び、買いすぎ、調理しすぎに注意しよう。
●温室栽培の野菜は控え、地場産の野菜・旬の野菜を食べよう。
●鍋は底が平らなもので、炎がはみ出さないようにしよう。
●余熱調理など、省エネルギーを考えた調理に努めよう。
●冷蔵庫には熱いものは冷ましてから入れ、詰め込みすぎに注意しよう。
●残り物は他のメニューに変身させよう。
●生ごみは十分に水切りしてから出そう。
●余分なエネルギーを使わないために、家族そろって食べるようにしよう。
イラスト しの坂
堆 肥 化
緑と食品の リサイクルプラザ
学校給食センター
食の循環農家との連携・農体験などの環境学習 堆肥化講習会・堆肥化支援
公園・街路樹など
(チップ化)
潤いとコミュニティの地域社会
剪定枝
生ごみ 土壌改良 材
(とよっぴー)燃やしません
農地
・花 壇な
どへ
食材に
人の和地域の輪 資源の環(わ)
人の和地域の輪 資源の環(わ)
や 燃 ま し ん せ
や 燃 ま し ん せ
花いっぱい運動
愛称「豊肥(とよっぴー)」は、塩本一海さんの作品です。