諸手当の支給実態
主要手当の採用率、
会社別支給基準・水準を見る
労務行政研究所
毎年、労働条件交渉でテーマになることが多い諸手当について特集する。
掲載内容は、まず冒頭の「特別調査 有期雇用労働者等の手当支給状況」で、当所調査
(18年)から、主要手当の支給状況と短時間労働者・有期雇用労働者への手当支給の差異 等を見る。また、本編の「手当別の支給状況」では、当所をはじめ厚生労働省、人事院、
中労委など各機関調査で水準等支給について概観した。
◆諸手当に関する主な掲載項目一覧
項 目掲載号数
役付手当 特殊勤務手当 特殊作業手当 資格)手当技術(公的 手当営業・外勤 勤務手当交替・時差 年末年始手当 宿日直手当 出向手当 通勤手当 子ども手当家族手当・ 別居手当 住宅手当 地域手当 燃料手当寒冷地・ 食事手当 精皆勤手当 呼出手当 待機手当
* 1 * 2
第3862号(14. 2.28) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
第3883号(15. 2.27) ○ ○ ○ ○ ○
第3904号(16. 2.26) ○ ○ ○ ○ ○
第3925号(17. 2.24) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
第3946号(18. 2.23) ○ ○ ○ ○ ○
本 号 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
[注] * 1 は、第3806号(11. 9.23)97ページ、第3696号(07. 2.23)19ページ以降を参照
* 2 は、第3889号(15. 6.12)の「国内転勤に関する取り扱いの最新実態」の34ページを参照
◎調査名: 「2015年就労条件総合調査」
1.調査対象:日本標準産業分類に基づく16大産業(平
成19年11月改定)[鉱業,採石業,砂利採取業、建設 業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信 業、運輸業,郵便業、卸売業,小売業、金融業,保険 業、不動産業,物品賃貸業、学術研究,専門・技術サー ビス業、宿泊業,飲食サービス業、生活関連サービ ス業,娯楽業(その他の生活関連サービス業のうち、家事サービス業を除く。)、教育,学習支援業、医療,
福祉,複合サービス事業及びサービス業(他に分類さ れないもの)(政治・経済・文化団体、 宗教および外 国公務を除く。)]に属する常用労働者が30人以上の 民営法人から抽出した企業6302社。
2.調査時期:2015年 1 月 1 日現在の状況について調査
を行った。ただし年間については、2014年 1 年間(ま たは2013会計年度)の状況について調査を行った。3.有効回答数:4432社(有効回答率70.3%)
調 査 要 領 : 厚 生 労 働 省
◎調査名: 「諸手当の支給に関する実態調査」
1.調査対象:全国証券市場の上場企業(新興市場の上
場企業も含む)3607社と、上場企業に匹敵する非上 場企業(資本金 5 億円以上かつ従業員500人以上。一 部「資本金 5 億円以上または従業員500人以上」を含 む)1503社の合計5110社。ただし、持株会社の場合 は、主要子会社を対象としたところもある。2.調査時期:2018年10月15日〜12月 6 日
3.集計対象:上記調査対象のうち、回答のあった215
社。集計対象会社の業種別、規模別内訳は[参考表]のとおり。会社名・所属業種については調査時点に おけるものとした。なお、項目により集計(回答)
企業は異なる(項目により回答していない企業があ るため)。
4.留意事項:本調査では、原則として2018年 9 月末現
在における各手当の支給状況と内容を、正社員につ いて回答いただいた。5.利用上の注意:
[図表]の割合は、小数第 2 位を四捨 五入し小数第 1 位まで表示しているため、合計が 100.0%にならない場合がある。また、本文中で割合 を引用する際には、実数に戻り再度割合を算出し直 しているため、[図表]中の数値の足し上げと本文中 の数値とは一致しないことがある。調 査 要 領 : 労 務 行 政 研 究 所
業種別、規模別集計対象会社の内訳
参考表業 種 規 模 規 模 計 1,000人
以 上 300 〜
999 人 300 人 未 満
全 産 業 215 71 62 82
製 造 業 80 32 21 27
水 産 ・ 食 品 10 3 3 4
繊 維 4 2 2
紙 ・ パ ル プ 1 1
化 学 13 5 1 7
石 油 1 1
ゴ ム 1 1
ガ ラ ス ・ 土 石 2 1 1
非 鉄 ・ 金 属 10 3 5 2
機 械 17 8 4 5
電 気 機 器 9 2 2 5
輸 送 用 機 器 7 6 1
そ の 他 製 造 5 1 3 1
業 種 規 模 規 模 計 1,000人
以 上 300 〜
999 人 300 人 未 満
非 製 造 業 135 39 41 55
鉱 業 1 1
建 設 15 4 7 4
商 業 54 16 16 22
金 融 ・ 保 険 8 3 2 3
不 動 産 5 1 1 3
陸 運 7 4 3
海 運 2 2
空 運 1 1
倉庫・運輸関連 1 1
情 報 ・ 通 信 13 4 2 7
電 力 ・ ガ ス 1 1
サ ー ビ ス 27 4 10 13
−社−
[注] 「商業」は卸売業、小売業。「情報・通信」には、IT関係のほか新聞、出版、放送を含む。なお、上記の業種分類は東洋経済 新報社『会社四季報』をベースとしている。
手当別の支給状況と会社別実態
*利用上の留意点、特記事項等は、各手当の[会社別一覧]冒頭の[注]参照
以下に、手当別に見た支給状況と会社別支給実態を紹介する。
[ 1 ]支給状況
[ 1 ]支給状況:①主要機関調査結果、②当所調査集計結果─の二つを用いて当該手当の現況を 紹介している。
[ 2 ]会社別支給実態
[ 2 ]会社別支給実態:当所調査を基に一覧を取りまとめて紹介している。
各 手 当 の 現 況 デ ー タ に 使 用 し た 統 計 資 料 と 調 査 要 領
★厚生労働省「就労条件総合調査」 (2015年 1 月調)
※本号19ページ参照
★当所「諸手当の支給に関する実態調査」 (2018年10〜12月調)
※本号19ページ参照
★連合「諸手当調査・福利厚生動向調査」 (2017年 6 〜11月調)
構成組織傘下の労働組合における労働条件改善に向けた基礎資料として実施。今回は2013年以 来 4 年ぶり。民間構成組織の登録労働組合1032組合(うち主要組合433組合)を調査対象とし、
662組合(うち主要組合310組合)から回答を得た。
★人事院「職種別民間給与実態調査」 (2018年 4 月調)
国家公務員の給与改定勧告を行う際の基礎資料として、1948(昭和23)年から毎年実施。調査 対象は、企業規模50人以上、かつ事業所規模50人以上の 1 万896事業所について集計。集計に当 たっては、抽出率の逆数を乗ずることにより母集団に復元している。
★中央労働委員会「賃金事情等総合調査」 (2017年 6 月調)
労働争議調整の参考資料とするため、1952(昭和27)年から毎年実施。調査対象は、資本金 5 億円以上、従業員1000人以上、労働争議の調整対象となる可能性を有する、固定の380社(有 効回答数230社)。
★東京都産業労働局「中小企業の賃金・退職金事情調査」 (2018年 7 月調)
従業員規模30人以上300人未満の中小企業のうち、一定の比率で抽出した民営企業3500社を対 象に実施。ただし、「卸売,小売業」「学術研究,専門・技術サービス業」「宿泊業,飲食サービス 業」「生活関連サービス業,娯楽業」「教育,学習支援業(学校教育を除く)」「医療,福祉」「サー ビス業(他に分類されないもの)」は10〜99人。集計社数は1060社。
[注] このページでは、各機関の調査要領について、最新のものを掲載した。手当によっては、該当年の調査では取り上げられて いない場合もある。
同一労働同一賃金の内容を盛り込んだ働き方改 革関連法が、2018年 7 月 6 日に公布され、同一労 働同一賃金に関しては2020年 4 月 1 日から施行さ れる(中小企業は2021年 4 月 1 日から適用)。
同一労働同一賃金では、①同じ企業で働く正社 員と短時間労働者・有期雇用労働者との間で、基 本給や賞与、手当などあらゆる待遇について、不 合理な差を設けることが禁止される。②事業主は、
短時間労働者・有期雇用労働者から、正社員との 待遇の違いやその理由などについて説明を求めら れた場合は、説明をしなければならない─とさ れている。手当等の改善・見直しには原資など検 討しなければならない点も多いため、早めの対応 が必要となる。
今回の調査では、今度の制度改定に向けた情報 提供という意味も込めて、正社員に対する主要手 当の支給の状況のほか、働き方改革関連法による 同一労働同一賃金の関連で焦点になる短時間労働 者・有期雇用労働者等への手当の支給状況を調べ た。
正社員に支給されている手当に関して、今回調 査した手当の中で支給割合が高い手当順に見る と、「⑥通勤手当」100.0%、「⑦家族手当」73.2%、
「①役付手当(役職手当)」71.4%、「⑧住宅手当」
49.8%となった。総じて生活関連手当(通勤、家 族、住宅)の導入割合が高い。また、生計費補て んを目的とする「家族手当」や「住宅手当」とは
性格が異なる職務関連手当では、職制上の責任に 対して支給する「役付手当(役職手当)」の割合 が高い。
規模別・産業別で見ても、支給割合の高い手当 は「⑥通勤手当」「⑦家族手当」「①役付手当(役 職手当)」「⑧住宅手当」と傾向はほぼ変わらない。
ただし、300人未満と非製造業では、「①役付手当
(役職手当)」と「⑦家族手当」の順位が入れ替 わっている。
なお、 [図表 2 ] は、正社員に支給する手当に絞 り支給割合が高い順に規模別で見られるように展 開したものである。
正社員に支給している手当の企業数を100とし て、その手当を正社員と同じ基準で支給している 企業の割合(例えば、正社員に通勤手当を支給し ている企業が213社あり、フルタイム勤務の有期雇 用労働者に正社員と同じ基準で通勤手当を支給し ている企業は181社なので、85.0〔=181÷213×
100、小数第 2 位を四捨五入〕となる)を、本稿で は“同一支給指数”と呼ぶこととする。
フルタイム勤務の同一支給指数の上位 4 手当を 見ると、「⑥通勤手当」85.0、「⑨食事手当」60.0、
「⑩呼出手当」56.0、「④年末年始手当」52.0となっ ている。
特別調査 有期雇用労働者等の手当支給状況
1 [図表 1 -● 正社員への支給状況 ❶、図表 2 ]
正社員は通勤手当、家族手当、役付手当が多い
2 フルタイム勤務の
有期雇用労働者 [図表 1 -● ❷]
正社員と同じ基準で手当を支給する企業割合
“同一支給指数”が50を超えるのは、
通勤手当、食事手当、呼出手当、年末年始手当
有期雇用労働者等への手当の支給状況
図表 1−(社)、%−
区 分 合 計
●
❶正社員への支給 有期雇用労働者等への支給、「正社員への支給」=100.0
あ り な し
●
❷フルタイム勤務 ●❸短時間勤務
(パート等) ●❹定年後再雇用者 ●❺無期転換者
同じ基準で支給 別基準
で支給 同じ基準
で支給 別基準
で支給 同じ基準
で支給 別基準
で支給 同じ基準
で支給 別基準
で支給
●
① 役付手当(役職
手当) 規 模 計 (213)100.0 (152) 71.4 ( 61) 28.6 17.8 10.5 5.9 7.9 28.3 9.9 11.8 7.9 1,000 人 以 上 ( 71) 100.0 ( 42) 59.2 ( 29) 40.8 16.7 7.1 4.8 11.9 26.2 7.1 11.9 7.1 300 〜 999 人 ( 62) 100.0 ( 52) 83.9 ( 10) 16.1 9.6 15.4 3.8 9.6 23.1 11.5 9.6 11.5 300 人 未 満 ( 80) 100.0 ( 58) 72.5 ( 22) 27.5 25.9 8.6 8.6 3.4 34.5 10.3 13.8 5.2 製 造 業 ( 78) 100.0 ( 55) 70.5 ( 23) 29.5 12.7 5.5 5.5 1.8 25.5 9.1 9.1 5.5 非 製 造 業 (135) 100.0 ( 97) 71.9 ( 38) 28.1 20.6 13.4 6.2 11.3 29.9 10.3 13.4 9.3
●
② 特 殊 勤 務 手 当
(役員運転手、
守衛など特殊な 勤務に対する手 当)
規 模 計 (213)100.0 ( 23) 10.8 (190) 89.2 39.1 17.4 47.8 4.3 34.8
1,000 人 以 上 ( 71) 100.0 ( 14) 19.7 ( 57) 80.3 42.9 14.3 42.9 7.1 35.7 300 〜 999 人 ( 62) 100.0 ( 4) 6.5 ( 58) 93.5 25.0 25.0 50.0 25.0 300 人 未 満 ( 80) 100.0 ( 5) 6.3 ( 75) 93.8 40.0 20.0 60.0 40.0 製 造 業 ( 78) 100.0 ( 15) 19.2 ( 63) 80.8 40.0 20.0 46.7 6.7 33.3 非 製 造 業 (135) 100.0 ( 8) 5.9 (127) 94.1 37.5 12.5 50.0 37.5
●
③ 特 殊 作 業 手 当
(汚染・不快・危 険などを伴う作 業・職種に対し て補償的に支払 われる手当)
規 模 計 (213)100.0 ( 50) 23.5 (163) 76.5 50.0 6.0 28.0 4.0 58.0 8.0 40.0 4.0 1,000 人 以 上 ( 71) 100.0 ( 21) 29.6 ( 50) 70.4 47.6 33.3 52.4 9.5 38.1 300 〜 999 人 ( 62) 100.0 ( 19) 30.6 ( 43) 69.4 42.1 15.8 15.8 10.5 52.6 10.5 42.1 10.5 300 人 未 満 ( 80) 100.0 ( 10) 12.5 ( 70) 87.5 70.0 40.0 80.0 40.0 製 造 業 ( 78) 100.0 ( 32) 41.0 ( 46) 59.0 50.0 6.3 21.9 3.1 53.1 6.3 40.6 3.1 非 製 造 業 (135) 100.0 ( 18) 13.3 (117) 86.7 50.0 5.6 38.9 5.6 66.7 11.1 38.9 5.6
●
④ 年末年始手当 規 模 計 (213)100.0 ( 75) 35.2 (138) 64.8 52.0 10.7 34.7 22.7 64.0 9.3 37.3 16.0 1,000 人 以 上 ( 71) 100.0 ( 31) 43.7 ( 40) 56.3 35.5 12.9 29.0 19.4 61.3 9.7 35.5 16.1 300 〜 999 人 ( 62) 100.0 ( 28) 45.2 ( 34) 54.8 64.3 14.3 35.7 32.1 64.3 10.7 35.7 21.4 300 人 未 満 ( 80) 100.0 ( 16) 20.0 ( 64) 80.0 62.5 43.8 12.5 68.8 6.3 43.8 6.3 製 造 業 ( 78) 100.0 ( 27) 34.6 ( 51) 65.4 40.7 7.4 25.9 18.5 55.6 7.4 33.3 11.1 非 製 造 業 (135) 100.0 ( 48) 35.6 ( 87) 64.4 58.3 12.5 39.6 25.0 68.8 10.4 39.6 18.8
●
⑤ 宿日直手当 規 模 計 (213)100.0 ( 41) 19.2 (172) 80.8 48.8 4.9 31.7 2.4 61.0 2.4 43.9 1,000 人 以 上 ( 71) 100.0 ( 20) 28.2 ( 51) 71.8 45.0 10.0 35.0 5.0 60.0 5.0 45.0 300 〜 999 人 ( 62) 100.0 ( 15) 24.2 ( 47) 75.8 46.7 20.0 53.3 40.0 300 人 未 満 ( 80) 100.0 ( 6) 7.5 ( 74) 92.5 66.7 50.0 83.3 50.0
製 造 業 ( 78) 100.0 ( 10) 12.8 ( 68) 87.2 40.0 30.0 50.0 30.0
非 製 造 業 (135) 100.0 ( 31) 23.0 (104) 77.0 51.6 6.5 32.3 3.2 64.5 3.2 48.4
●
⑥ 通勤手当 規 模 計 (213)100.0 (213)100.0 85.0 9.9 70.0 19.2 90.1 5.2 71.4 11.3 1,000 人 以 上 ( 71) 100.0 ( 71) 100.0 77.5 15.5 70.4 21.1 90.1 7.0 73.2 12.7 300 〜 999 人 ( 62) 100.0 ( 62) 100.0 82.3 9.7 64.5 19.4 90.3 4.8 67.7 12.9 300 人 未 満 ( 80) 100.0 ( 80) 100.0 93.8 5.0 73.8 17.5 90.0 3.8 72.5 8.8 製 造 業 ( 78) 100.0 ( 78) 100.0 91.0 6.4 76.9 15.4 96.2 2.6 78.2 7.7 非 製 造 業 (135) 100.0 (135) 100.0 81.5 11.9 65.9 21.5 86.7 6.7 67.4 13.3
●
⑦ 家族手当 規 模 計 (213)100.0 (156) 73.2 ( 57) 26.8 14.7 1.9 5.1 15.4 1.3 11.5 1.3 1,000 人 以 上 ( 71) 100.0 ( 57) 80.3 ( 14) 19.7 15.8 1.8 3.5 14.0 1.8 10.5 300 〜 999 人 ( 62) 100.0 ( 55) 88.7 ( 7) 11.3 12.7 1.8 5.5 10.9 12.7 1.8 300 人 未 満 ( 80) 100.0 ( 44) 55.0 ( 36) 45.0 15.9 2.3 6.8 22.7 2.3 11.4 2.3 製 造 業 ( 78) 100.0 ( 62) 79.5 ( 16) 20.5 14.5 3.2 6.5 11.3 11.3 3.2 非 製 造 業 (135) 100.0 ( 94) 69.6 ( 41) 30.4 14.9 1.1 4.3 18.1 2.1 11.7
●
⑧ 住宅手当 規 模 計 (213)100.0 (106) 49.8 (107) 50.2 10.4 1.9 11.3 0.9 8.5 0.9
1,000 人 以 上 ( 71) 100.0 ( 40) 56.3 ( 31) 43.7 10.0 10.0 2.5 7.5
300 〜 999 人 ( 62) 100.0 ( 30) 48.4 ( 32) 51.6 6.7 6.7 10.0
300 人 未 満 ( 80) 100.0 ( 36) 45.0 ( 44) 55.0 13.9 5.6 16.7 8.3 2.8
製 造 業 ( 78) 100.0 ( 45) 57.7 ( 33) 42.3 11.1 2.2 11.1 6.7 2.2
非 製 造 業 (135) 100.0 ( 61) 45.2 ( 74) 54.8 9.8 1.6 11.5 1.6 9.8
●
⑨ 食事手当 規 模 計 (213)100.0 ( 40) 18.8 (173) 81.2 60.0 5.0 32.5 7.5 67.5 7.5 45.0 7.5 1,000 人 以 上 ( 71) 100.0 ( 20) 28.2 ( 51) 71.8 60.0 25.0 65.0 10.0 50.0 300 〜 999 人 ( 62) 100.0 ( 10) 16.1 ( 52) 83.9 60.0 40.0 70.0 40.0 300 人 未 満 ( 80) 100.0 ( 10) 12.5 ( 70) 87.5 60.0 20.0 40.0 30.0 70.0 10.0 40.0 30.0 製 造 業 ( 78) 100.0 ( 25) 32.1 ( 53) 67.9 56.0 4.0 36.0 4.0 68.0 8.0 48.0 4.0 非 製 造 業 (135) 100.0 ( 15) 11.1 (120) 88.9 66.7 6.7 26.7 13.3 66.7 6.7 40.0 13.3
●
⑩ 呼出手当 規 模 計 (213)100.0 ( 25) 11.7 (188) 88.3 56.0 4.0 44.0 4.0 68.0 12.0 40.0 1,000 人 以 上 ( 71) 100.0 ( 14) 19.7 ( 57) 80.3 35.7 7.1 35.7 7.1 64.3 21.4 35.7 300 〜 999 人 ( 62) 100.0 ( 7) 11.3 ( 55) 88.7 85.7 42.9 71.4 42.9 300 人 未 満 ( 80) 100.0 ( 4) 5.0 ( 76) 95.0 75.0 75.0 75.0 50.0 製 造 業 ( 78) 100.0 ( 18) 23.1 ( 60) 76.9 55.6 5.6 44.4 5.6 66.7 11.1 38.9 非 製 造 業 (135) 100.0 ( 7) 5.2 (128) 94.8 57.1 42.9 71.4 14.3 42.9 資料出所:労務行政研究所「諸手当の支給に関する実態調査」(18年)([図表 2 ~ 5 ]も同じ)
[注] 1. 特別調査での集計は、正社員ならびに有期雇用労働者等のいずれにも回答のあった213社を対象としている(後掲の「手当別の支給状況」は215社で集計)。
2. 「無期転換者」は正社員とは雇用区分の異なる者を対象としている。
3. 各手当について、回答のなかった選択肢は表示していない。
4. 「精皆勤手当」は、正社員のみに支給 5 社、有期雇用労働者のみに支給 4 社であった。
5. 「待機手当」は、正社員に支給ありと回答した 6 社のうち、有期雇用労働者に支給する企業が 3 社、支給しない企業が 3 社であった。また、有期雇 用労働者に支給する企業はすべて「正社員と同じ基準で支給」との回答であった。
正社員に対する各種手当の支給割合
図表 2集計社数:213社
(%)
⑥通 勤 手 当
⑦家 族 手 当
①役付手当(役職手当)
⑧住 宅 手 当
④年末年始手当
③特殊作業手当
⑤宿日直手当
⑨食 事 手 当
⑩呼 出 手 当
②特殊勤務手当
※待 機 手 当
※精皆勤手当
0 20 40 60 80 100
1.62.5 1.41.9 1.31.62.34.2
6.36.5 10.8 19.7 5.0 11.311.7 19.7
12.516.118.8 28.2 7.5 19.224.228.2
12.5 23.5 29.630.6
20.0 35.2 43.745.2
45.048.449.8 56.3
72.5 83.9 59.2 71.4
55.0 73.2 80.3 88.7
100.0 100.0 100.0 100.0 規 模 計
1,000人以上 300〜999人 300人未満
[注] 待機手当と精皆勤手当は参考値。詳細は[図表 1 ]の[注]4.〜5.を参照。
短時間勤務(パート等)の有期雇用労働者の同 一支給指数の高い上位 4 手当は、「⑥通勤手当」
70.0、「⑩呼出手当」44.0、「④年末年始手当」34.7、
「⑨食事手当」32.5となっている。
同じ有期雇用労働者でも、フルタイム勤務と短 時間勤務という勤務時間の違いによって、「⑥通勤 手当」15.0ポイント、「⑨食事手当」27.5ポイント、
「⑩呼出手当」12.0ポイント、「④年末年始手当」
17.3ポイントの格差があり、短時間勤務の指数の ほうが低くなっている。
定年後再雇用者の同一支給指数の高い上位 4 手 当を見ると、「⑥通勤手当」90.1、「⑩呼出手当」
68.0、「⑨食事手当」67.5、「④年末年始手当」64.0
となっており、各手当とも有期雇用労働者等の中 では最も指数が高いのが特徴である。
平成25年 4 月 1 日に施行された労働契約法18条 1 項により、有期労働契約が更新されて通算 5 年 を超えたときは、労働者の申し込みにより、期間 の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換す ることができる。この「無期転換ルール」に基づ く無期転換申込みは、平成30年 4 月に通算 5 年目 を迎えたことから、今後、本格化してくる。
無期転換した場合は同一労働同一賃金の対象に は入らないが、無期転換者についても見てみる。
無期転換者について同一支給指数の高い手当を 見ると「⑥通勤手当」71.4、「⑨食事手当」45.0、
「⑤宿日直手当」43.9、「③特殊作業手当」「⑩呼出 手当」が各40.0となっている。
[図 表 3 ] は、フ ル タ イ ム 勤 務、短 時 間 勤 務
(パート等)、定年後再雇用者、無期転換者に支給
3 短時間勤務(パート等)の 有期雇用労働者 [図表 1 -● ❸]
同一支給指数の上位は、
通勤手当、呼出手当、年末年始手当、食事手当。
フルタイム勤務より指数は低い
4 定年後再雇用者 [図表 1 -● ❹]
同一支給指数の上位は、
通勤手当、呼出手当、食事手当、年末年始手当。
他の雇用形態よりも指数が高いのが特徴
5 無期転換者(正社員とは 雇用区分の異なる者)
[図表 1 -● ❺、図表 3 ]
同一支給指数の上位は、
通勤手当、食事手当、宿日直手当、
特殊作業手当、呼出手当。
指数はフルタイム勤務より低く、短時間勤務より高い
有期雇用労働者等に対して正社員と同一基準で支給している企業割合(正社員=100)
図表 3
(%)
⑨食事手当
⑥通勤手当
⑤宿日直手当
④年末年始手当
③特殊作業手当 100
80
60
40
20
0
71.4 90.1
70.0 85.0
43.9 61.0
31.7 48.8 37.3
64.0
34.7 52.0 40.0
58.0
28.0 50.0
無期転換者
定年後再雇用者
短時間勤務︵パート等︶
フルタイム勤務
45.0 67.5
32.5 60.0
されている割合の高い手当の同一支給指数を見た もの。無期転換者の指数はフルタイム勤務より低 く、短時間勤務(パート等)よりも高いという中 間に位置していることが分かる(なお、今回調査 した10の手当の中で「⑩呼出手当」だけが、短時 間勤務〔パート等〕よりも低くなっている〔短時 間勤務44.0に対して、無期転換者は40.0と4.0ポイ ント低い〕)。
以上のように、現状では正社員と有期雇用労働 者等との間で、手当の支給に関して取り扱いに違 いがあるケースが多い。同一労働同一賃金の均等 待遇(差別的取り扱いの禁止)の面から言えば、
①職務内容(業務の内容や責任の程度)、②職務内 容・配置の変更の範囲が同じ場合は、待遇を同じ にするよう見直しが必要になる。
なお、先ごろ厚生労働省から公表された「パー トタイム・有期雇用労働法対応のための取組手順 書」では、手当を例に自社の状況が法の内容に 沿ったものかを把握・点検でき、見直しに向けた 手順を解説しているので参考になるだろう。
2018年11月の調査時点において、有期雇用労働
者等への手当の見直しに関しては、「検討してい ない(現状維持)」が51.9%で最も多い。「すでに 見直した」はわずか7.5%にとどまった。「見直し を検討中」14.2%、「未定・分からない」26.4%と なっている [図表 4 ] 。「見直しを検討中」と回答 した企業の検討内容は [事例 1 ] のとおりである。
同一労働同一賃金を意識した内容が多いことが分 かる。
働き方改革関連法に伴う改正労働基準法、改正 労働安全衛生法など2019年 4 月に施行を迎える案 件の対応に迫られていること、調査時点では、ガ イドラインや通達等が出ていない状況で対応を検 討するには時期尚早として見送られたこと、施行 までまだ時間的な猶予があるといった背景から、
取り組みが進んでいないと考えられる。
上記で「すでに見直した」と回答した企業で改 定年の分かる15社の内容を見ると、2018年が60.0
%で最も多い。2017年も26.7%あり、2017年と2018 年を合わせると、全体の86.7%を占める [図表 5 ] 。 こうした背景には、2016年12月に厚生労働省か ら「同一労働同一賃金ガイドライン案」が示され たことや、有期雇用労働者が正社員との処遇格差 に対し、均衡待遇を定めた労働契約法20条に違
6 有期雇用労働者等への 手当支給の見直し状況
[図表 4 、事例 1 ]
「検討していない」が51.9%で最多。
「すでに見直した」7.5%、
「見直しを検討中」14.2%
7 すでに見直した企業の内容
[図表 5 、事例 2 ]
見直したのは2018年が60.0%。
同一労働同一賃金を射程に置いた内容が多い
有期雇用労働者等への手当支給の見直し状況
図表 4−(社)、%−
区 分 全 産 業
製 造 業 非製造業
規 模 計 1,000人以上 300〜999人 300人未満
合 計 (212) 100.0 ( 71) 100.0 ( 62) 100.0 ( 79) 100.0 ( 78) 100.0 (134) 100.0
検討していない(現状維持) 51.9 46.5 41.9 64.6 50.0 53.0
すでに見直した 7.5 7.0 12.9 3.8 3.8 9.7
見直しを検討中 14.2 18.3 14.5 10.1 21.8 9.7
未定・分からない 26.4 28.2 30.6 21.5 24.4 27.6
手当の見直しを検討している企業の内容
事例 1[注] 1. 会社名・所属業種は、調査時点のものである。
2. 匿名企業に付したA・B・Cは“規模”を表し、「A」=従業員数1000人以上、「B」=同300~999人、「C」=同300人未満 である。
会 社 名 見 直 し を 検 討 し て い る 内 容
水産・食品 水産・食品
理研農産化工 同一労働同一賃金に向けて手当見直しを検討中
プライムデリカ 通勤費を正社員の基準を有期雇用者に適用予定(同一労働同一賃金の観点から)
繊維 繊維
ワ コ ー ル 同一労働同一賃金への対応
化学 化学
化 学 ●② (B) 全有期雇用者について、通勤手当と食事手当を正社員と同一の基準で支給する予定(2019年 4 月 ごろ)
帝人ファーマ 手当だけではなく他の面(処遇など)も併せて検討中
非鉄・金属 非鉄・金属
ア ル イ ン コ 同一労働同一賃金の考え方を一部導入する方向で検討 西 日 本 電 線 同一労働同一賃金対応に合わせて実施
ナ カ 工 業 食事手当支給を検討(2019年)
機械 機械
住友精密工業 働き方改革関連法の内容を踏まえつつ、対応する(2021年ごろ)
リ ケ ン 同一労働同一賃金の観点から各種手当の見直しを今後検討 N T N 同一労働同一賃金ガイドラインに則して検討
新 日 本 工 機 正社員と同じ基準での支給
その他製造 その他製造
京 三 電 機 同一労働同一賃金の視点から判例で不合理な格差と判断された手当を見直す(2019年)
建設 建設
コムシスホールディングス 同一基準の運用への見直し
商業 商業
ロイヤルホールディングス 2020年 4 月までに正規雇用と同水準で支給 ライフコーポレーション 家族手当(子ども手当)支給範囲の拡大
堺 商 事 嘱託社員への寒冷地手当の支給
デンコードー 手当の支給対象、支給額等全体を見直し検討中
陸運 陸運
三菱電機ロジスティクス 社員のみの手当について非正規社員との整合性を確認し、非正規社員にも支給の方向で検討してい るが、原資も踏まえ現行の社員手当水準も含め見直しを検討(2020年)
サービス サービス
C D G 正社員の見直しと同時タイミングを想定(住宅、地域が見直しの中心)
エイト日本技術開発 通勤手当の基準統一化、家族手当の支給(有期、無期)
西新サービス 正社員と同基準
反すると主張して損害賠償請求等を求めたハマ キョウレックス事件、長澤運輸事件の最高裁判決
(最高裁二小 平30. 6. 1判決)が出たこと、働 き方改革関連法の成立といった動きが、見直し の契機になっているものと考えられる。なお、
[事例 2 ] は見直した企業の改定内容である。同一 労働同一賃金を念頭に制度を見直した企業が散見 される。
手当を見直した年と内容
事例 2有期雇用者等への手当支給を 見直した場合の改定年(2014〜18年)
図表 5
会 社 名 見直し年 見 直 し 内 容
非鉄・金属 非鉄・金属
テクノメタル 2018年 定年後再雇用者について賃金取り扱いの改正を行い、経験加算給や職務加算給を支給
機械 機械
石 川 製 作 所 2017年 家族手当の支給対象範囲を定年後再雇用者に拡大
その他製造 その他製造
ト ク ラ ス 2018年 5 月から有期雇用者等にも家族手当を支給開始
建設 建設
淺 沼 組 2014年 別居手当を正社員と別基準で設定
佐 藤 工 業 2018年 社員区分新設による手当支給の規約の明確化を実施
商業 商業
オ ー タ ケ 2018年 赴任手当の一部を増額
ナ・デックス 2018年 各手当で有期雇用と無期雇用の差をなくした ベ ル ク 2018年 年始手当を前年度よりも増額
サ ン リ ブ 2018年 同一労働同一賃金ガイドライン案に沿って通勤手当の見直しを実施
陸運 陸運
遠 州 鉄 道 2018年 6 月に通勤手当の見直しを実施
サービス サービス
日 本 ホ テ ル 2017年 食事手当・通勤手当を同一労働同一賃金とした コンチェルト 2018年 パートナー役職手当(リーダー手当)を支給 広島綜合警備保障 2016年 正社員と同じ手当を支給
集計社数:15社
−%−
18年60.0
17年26.7
16年 6.7 2014年 6.7
▶支給状況 支給状況 [図表 1 〜 2 ]
各機関の調査から、役付(役職)手当の支給状 況を見ていく。厚生労働省の2015年調査では87.7
%と 9 割近い企業が支給。また、労務行政研究所
(以下、当所)調査(18年)では71.2%、中小企業 対象の東京都(18年)では69.0%、労働組合対象 の連合(17年度)では70.3%と、 7 割前後の高い 率を示している。一方、大企業対象の中労委調査
(16年)では56.6%と、やや低い割合となっている。
当所調査から産業別の支給状況を見ると [図表 2 ] 、製造業70.0%、非製造業71.9%で、非製造業 のほうで支給企業はやや多い。
職制上の責任に対して支給される役付手当だ が、近年は基本賃金として「役割給」などを導入 し、手当に代えてこれにより職責の重さ等に報い
る動きもあることを付記しておく(第3928号−
17. 4.14の「人事制度の実施・改定状況調査」、第 3956号−18. 8.10/ 8.24の「人事労務諸制度の実 施状況」参照)。
▶支給水準 支給水準 [図表 1 ]
調査対象の違いから、各機関調査の役付手当の 支給水準にはバラつきが見られる。具体的には、
部長6.3万〜9.1万円、次長4.4万〜7.1万円、課長4.3 万〜5.4万円、課長代理3.4万〜4.0万円、係長1.9 万〜2.4万円といった具合である。
当所の18年調査では、部長 9 万692円、課長 5 万 4471円、係長 1 万8754円の水準。部長を100として 役職間格差を見ると、課長60、係長21となる(併 せて31ページの [参考] も参照)。
1 役付手当
各機関による役付手当の支給状況と支給水準(調査産業計)
図表 1
区 分 労務行政研究所 厚 生 労 働 省 中 労 委 東 京 都 連 合
採用率(%)
13 年(度) 66.0 71.3 65.9
14 71.3
15 87.7 72.9
16 70.9 56.6 69.3
17 72.3 70.3
18 71.2 69.0
役職別水準(円) 部 長 90,692
38,769
63,000 80,121
次 長 70,714 43,700
課 長 54,471 43,000 48,893 47,331
課 長 代 理 40,254 33,500
係 長 18,754 18,500 24,181 21,982
班長クラス 11,908
資 料 出 所 諸手当の支給に関
する実態調査(18 年)
就労条件総合調査
(15年) 賃金事情等総合調
査(16年) 中小企業の賃金・
退職金事情(18年) 諸手当調査・福利 厚生動向調査(17 年度)
詳 細 内 容 図表 2 〜 4 図表 5 図表 6 図表 7
[注] 1. 採用率の空欄は調査されていない。
2. 厚生労働省の採用率は、14年11月に役付手当を支給した割合。金額は、14年11月に手当を支給された労働者 1 人平均支 給額である。
3. 中労委の採用率は、集計社数を基に労務行政研究所で試算した。
4. 東京都の水準は、「同一役職につき同一金額を支給」のもの。
5. 連合は、「組合員の範囲に限定」して調べている。
▶設定方法 設定方法 [図表 3 ]
当所調査によると、役付手当の設定方法は、部 長〜係長のいずれも「一律定額」が 6 〜 7 割で、
「同じ役職位でも金額に幅がある」を大きく上回っ ている。「基本給等の一定率で設定」という企業も 部長と課長でわずかながらあった。
規模別では、部長〜係長のすべてにおいて300人 未満で「一律定額」が 7 〜 8 割を占めている。一 方、1000人以上の部長と課長では、「一律定額」と
「同じ役職位でも金額に幅がある」はほぼ拮
きっ抗
こうして いる。
また、産業別に見ると、「一律定額」の割合は非 製造業より製造業が高く、部長で0.9ポイント、課 長5.7ポイント、係長9.8ポイントの差となっている。
ちなみに、連合調査(17年度)における役付手 当の支給形態は、「同一役職なら一律」が66.7%、
「同一役職でも金額に幅がある」が31.2%で、当所 調査と同様の傾向である。なお、連合調査の役付 手当は「組合員の範囲に限定」して調べたもので ある点に留意いただきたい。
▶分布状況 分布状況 [図表 4 ]
当所調査で役付手当の分布を見ると、部長では 最低 1 万円〜最高29万円、同様に課長では6500〜
17万円、係長では1750〜 8 万7500円と、かなり幅 広い状況である。各社の賃金構成における「役付 手当」の位置づけの違いから、このようなバラつ きが生じているといえる。なお、分布が幅広いた
役付手当の設定方法
図表 3役付(役職)手当の支給状況
図表 2−(社)、%−
区 分 全 産 業
製 造 業 非製造業
規 模 計 1,000人以上 300〜999人 300人未満 部 長
合 計 (117) 100.0 ( 28) 100.0 ( 36) 100.0 ( 53) 100.0 ( 36) 100.0 ( 81) 100.0
一律定額 63.2 50.0 61.1 71.7 63.9 63.0
同じ役職位でも金額に幅がある 35.0 46.4 38.9 26.4 30.6 37.0
基本給等の一定率で設定 1.7 3.6 1.9 5.6
課 長
合 計 (116) 100.0 ( 30) 100.0 ( 38) 100.0 ( 48) 100.0 ( 39) 100.0 ( 77) 100.0
一律定額 62.9 50.0 63.2 70.8 66.7 61.0
同じ役職位でも金額に幅がある 35.3 46.7 36.8 27.1 28.2 39.0
基本給等の一定率で設定 1.7 3.3 2.1 5.1
係 長
合 計 ( 95) 100.0 ( 30) 100.0 ( 30) 100.0 ( 35) 100.0 ( 39) 100.0 ( 56) 100.0
一律定額 73.7 66.7 73.3 80.0 79.5 69.6
同じ役職位でも金額に幅がある 26.3 33.3 26.7 20.0 20.5 30.4
[注] 係長で、「基本給等の一定率で設定」を選択した企業はなかった。
−(社)、%−
区 分 全 産 業
製 造 業 非製造業
規 模 計 1,000人以上 300〜999人 300人未満
合 計 (215) 100.0 ( 71) 100.0 ( 62) 100.0 ( 82) 100.0 ( 80) 100.0 (135) 100.0
あ り 71.2 59.2 83.9 72.0 70.0 71.9
な し 28.8 40.8 16.1 28.0 30.0 28.1
資料出所:労務行政研究所「諸手当の支給に関する実態調査」(18年)([図表 3 ~ 4 ]も同じ)
め、 [図表 4 ] では全データのちょうど中央に位置 する「中位数」も示している。併せて参照いただ きたい。
部長では「10万円台」が13.6%、「 8 万円台」が 10.7%で、7 万〜11万円台に44.7%と 4 割台が分布 している。課長では「 3 万円台」18.3%、「 5 万円 台」12.5%、「 6 万円台」「 7 万円台」がそれぞれ
11.5%で、 3 万〜 7 万円台が 6 割を占める。係長 では「 1 万円台」が33.3%で、5000〜 2 万円台に
3 分の 2 以上が集中している。
▶時間外手当の有無別水準 時間外手当の有無別水準 [図表 7 ]
時間外手当の有無別に役付手当の水準を見たも のが、連合調査の [図表 7 ] である。
役付手当の分布状況
図表 4大企業における役職別役付手当の平均額
図表 5−(社)、%−
区 分 部 長 次 長 課 長 課 長 代 理 係 長
合 計 (103) 100.0 ( 90) 100.0 (104) 100.0 ( 62) 100.0 ( 84) 100.0
5,000 円 未 満 3.2 13.1
5,000 〜 9,000 円 台 1.1 4.8 6.5 15.5
1 万 円 台 2.9 8.9 5.8 19.4 33.3
2 〃 3.9 3.3 8.7 16.1 20.2
3 〃 3.9 8.9 18.3 11.3 6.0
4 〃 5.8 10.0 6.7 9.7 4.8
5 〃 9.7 10.0 12.5 9.7
6 〃 6.8 8.9 11.5 4.8 3.6
7 〃 7.8 7.8 11.5 3.2 2.4
8 〃 10.7 10.0 5.8 8.1 1.2
9 〃 4.9 12.2 3.8 1.6
10 〃 13.6 3.3 3.8 3.2
11 〃 7.8 1.1 1.9 3.2
12 〃 6.8 4.4 1.9
13 〃 1.0 2.2 1.9
14 〃 1.9 1.1
15 万 〜 19 〃 9.7 5.6 1.0
20 万 円 以 上 2.9 1.1
平 均 (円) 90,692 70,714 54,471 40,254 18,754
最 高 (〃) 290,000 200,000 170,000 115,000 87,500
中 位 数 (〃) 81,000 66,625 50,000 33,500 11,000
最 低 (〃) 10,000 9,000 6,500 3,000 1,750
[注] 1. 同一役職の中で金額に幅がある場合は、最高・最低額の中間値にて集計。
2. 「次長」には副部長など、「課長代理」には課長補佐なども含む。
3. 所定内賃金の40~50%以上を占める高額な設定の企業(目安として課長で20万円以上)は集計から除外した。
4. 「中位数」とは、全データの中央に位置する値のことである(第3965号-19. 1.11/ 1.25の85ページ参照)。
−百円−
区 分
部 長 次 長 課 長 課長代理・課長補佐 係 長
一律 定額
幅がある場合 一律
定額
幅がある場合 一律
定額
幅がある場合 一律
定額
幅がある場合 一律
定額
幅がある場合
最高額 最低額 最高額 最低額 最高額 最低額 最高額 最低額 最高額 最低額
全産業 630 1,546 1,095 437 1,378 1,067 430 1,047 757 335 817 536 185 289 183 製造業 543 1,412 963 389 1,014 698 354 1,000 683 250 824 527 157 165 65 資料出所:中労委「賃金事情等総合調査」(16年)
[注] 各役職区分の集計社数は次のとおり(以下、全産業・製造業)。
部長73社・45社、次長50社・29社、課長78社・47社、課長代理・課長補佐48社・27社、係長73社・53社
「時間外手当の支給なし」の水準は、「時間外手 当の支給あり」に比べて課長クラスで 2 万9635円、
係長クラスで 2 万5013円上回っている。
また、同調査から役付手当とともに時間外手当 が支給される割合を見ると、課長クラスで42.7%、
係長クラスで85.3%、班長クラスで92.1%が時間外 手当の「支給あり」としている。なお、前述のよ うに、「組合員の範囲に限定」したデータである点 に留意いただきたい。
東京都における中小企業の役付手当の平均額
図表 6時間外手当の有無別に見た役付手当モデル額(平均値)
図表 7
■ 役職別の賃金水準について
は、第 3965 号(19. 1.11/
1.25)のホワイトカラー職 種別賃金調査などを参照く ださい。
各機関調査に見る役付手当の役職間格差(各機関調査の部長=100)
参考
−社、歳、円−
区 分
同 一 役 職 に つ き 同 一 金 額 を 支 給 同 一 役 職 で も 支 給 額 が 異 な る 集計
社数
部 長 課 長 係 長 集計
社数
部 長 課 長 係 長
平均年齢 平均
年齢 平均
年齢 平均
年齢 平均
年齢 平均
年齢
規 模 計 511 51.6 80,121 46.4 48,893 43.1 24,181 194 49.0 128,424 46.6 100,656 42.3 53,709 100〜299人 82 53.3 76,285 46.1 46,481 43.0 27,740 34 48.0 163,531 47.6 142,320 41.8 64,595 50〜 99〃 152 51.7 79,125 46.6 50,868 43.3 24,505 43 51.1 154,787 46.6 97,561 42.4 74,865 10〜 49〃 277 50.2 84,028 46.5 49,902 42.9 20,876 117 48.7 83,655 45.6 58,156 42.9 25,759 資料出所:東京都「中小企業の賃金・退職金事情」(18年)
[注] 1. 「集計社数」は、いずれかの役職に回答があったものの社数を示している。
2. 「同一役職でも支給額が異なる」は、各企業の平均支給額を集計したもの。
−(組合)、円−
区 分 課長クラス 係長クラス 班長クラス
計 ( 78) 47,331 (140) 21,982 (106) 11,908 時間外手当の支給あり ( 32) 31,219 (116) 18,751 ( 93) 11,243 時間外手当の支給なし ( 41) 60,854 ( 17) 43,765 ( 6) 18,333 資料出所:連合「諸手当調査・福利厚生動向調査」(17年度)
[注] [図表 1 ]の各機関データより当所で算出(東京都調査では次長および課長代理について調べていない)。
(%)100
80
60
40
20
0 部長 次長 課長 課長代理 係長
29.430.2 20.7 53.2
44.4 68.361.0
60.0 69.4
78.0 100.0
東京都調査(中小企業)
中労委調査(大企業)
労務行政研究所調査
[注] 1. 会社名・所属業種は、調査時点のものである。
2. 匿名企業に付したA・B・Cは“規模”を表し、「A」=従業員数1000人以上、「B」=同300~999人、「C」=同300人未満 である。
3. 金額は月額。
4. 「次長」には副部長など、「課長代理」には課長補佐なども含む。下記以外の役職は調べていない。
5. 所定内賃金の40~50%以上を占める高額な設定の企業(目安として課長で20万円以上)は、基本的な賃金の位置づけで あると解釈し、除外した。
会社別一覧 役付手当の支給内容
(単位:円)
会 社 名 部 長 次 長 課 長 課 長 代 理 係 長
水産・食品 水産・食品
丸 大 食 品 50,000〜20,000 10,000〜3,000
石 垣 食 品 71,000〜44,000 71,000〜44,000 57,000〜33,000 57,000〜33,000
プライムデリカ 250,000〜190,000 160,000〜140,000 120,000 100,000 25,000〜20,000 日清丸紅飼料 110,000 85,000 65,000 70,000〜35,000 20,000
繊維 繊維
北 日 本 紡 績 30,000 25,000 20,000 10,000
キ ン グ 60,000〜44,000 55,000〜40,000 48,000〜40,000 40,000〜30,000 ワ コ ー ル 250,000〜110,000 100,000〜60,000 10,000
化学 化学
J S R 8,000
サンケイ化学 50,000 50,000 32,000 32,000 10,000
化 学 ●③ (A) 12,000〜7,000 12,000〜7,000 2,000〜1,500
石油 石油
石 油 ●① (B) 40,000 30,000 20,000 10,000 8,000
ガラス・土石 ガラス・土石
テクノクオーツ 100,000 90,000 80,000 60,000
非鉄・金属 非鉄・金属
東 プ レ 11,000
ト ー プ ラ 9,000
西 日 本 電 線 40,000
佐 賀 鉄 工 所 50,000〜40,000 31,000 30,000 11,000
テクノメタル 20,000
機械 機械
石 川 製 作 所 60,000 30,000
鉱 研 工 業 74,000 62,000 56,000 3,000 3,000
住友精密工業 6,600
リ ケ ン 23,000 10,000
機 械 ●① (A) 100,000 75,000 30,000 20,000
ヨ シ タ ケ 70,000 65,000 55,000〜45,000 43,000 7,000
(次ページに続く)
会 社 名 部 長 次 長 課 長 課 長 代 理 係 長
ストラパック 40,000 35,000 30,000 25,000
大川原製作所 80,000 60,000 40,000〜20,000
旭 精 工 65,000 57,000 50,000 7,000 4,000
NTN赤磐製作所 50,000 30,000 12,000
新 日 本 工 機 18,000 18,000 12,000 12,000 3,500
電気機器 電気機器
ホ ー チ キ 12,000 10,000 8,000
エ ス ペ ッ ク 10,000〜8,000
ニ レ コ 85,000 65,000
ト ミ タ 電 機 55,000 50,000 45,000 10,000
イリソ電子工業 100,000 80,000 60,000
オプテックスグループ 80,000 50,000 20,000 5,000
電 気 機 器●① (A) 110,000 90,000 80,000 14,000 11,000
エナジーサポート 8,000 6,000
輸送用機器 輸送用機器
N O K 80,000 70,000 70,000
安 永 110,000 90,000 70,000 25,000 16,000
協 豊 製 作 所 11,000〜9,000
その他製造 その他製造
クレステック 125,000 125,000〜98,000 110,000〜65,000
京 三 電 機 9,500
鉱業 鉱業
奥 多 摩 工 業 75,000 50,000
建設 建設
ヒノキヤグループ 90,000 70,000 35,000 20,000
前田建設工業 45,000〜40,000 20,000〜15,000
大 成 温 調 120,000〜90,000 80,000〜70,000 65,000〜55,000
西 武 建 設 160,000 140,000 130,000
佐 藤 工 業 104,000〜41,000 64,000〜36,000 55,000〜27,000 51,000〜23,000 オリエンタル白石 80,000〜65,000 30,000〜25,000 20,000〜10,000
伊 藤 組 土 建 145,000〜135,000 125,000〜115,000 115,000〜105,000 70,000〜65,000 5,000
建 設 ●① (B) 70,000 60,000 42,000 15,000 13,000
建 設 ●② (B) 120,000〜100,000 90,000〜70,000 60,000〜40,000 50,000〜40,000 10,000
ナブコシステム 55,000〜50,000 40,000 30,000 5,000
商業 商業
カ ネ 美 食 品 150,000〜100,000 95,000〜75,000 85,000〜30,000 65,000〜20,000 65,000〜20,000
横 浜 冷 凍 100,000 80,000 75,000 10,000 5,000
ディーブイエックス 150,000 120,000 80,000 80,000 10,000 H a m e e 160,000〜140,000 160,000〜110,000 50,000〜10,000
会 社 名 部 長 次 長 課 長 課 長 代 理 係 長 チ ム ニ ー 360,000〜220,000 210,000〜180,000 15,000 15,000 10,000
昭 栄 薬 品 50,000 40,000 30,000
サツドラホールディングス 60,000〜40,000
フォーシーズホールディン
グス 100,000 50,000
オ ー タ ケ 80,000 60,000 50,000 20,000 10,000
ナ・デックス 100,000 75,000 50,000 25,000 10,000
横 浜 魚 類 10,000
清和中央ホールディングス 120,000〜40,000 50,000〜40,000 40,000〜35,000 20,000 日本ライフライン 240,000〜200,000 220,000〜180,000 190,000〜150,000 70,000〜56,000 50,000〜40,000
HAPiNS 110,000 80,000 60,000 25,000
商 業 ●① (C) 80,000 60,000 45,000 35,000 25,000
ミツウロコグループホール
ディングス 81,000 81,000 64,000 54,000
植 松 商 会 150,000
堺 商 事 20,000 15,000 10,000
ベ ル ク 100,000 85,000 85,000〜60,000 70,000〜50,000
デンコードー 110,000 91,000 76,000 50,000 15,000
バイタルネット 140,000〜40,000 90,000〜30,000 85,000〜20,000 7,000 サッポロライオン 190,000 170,000〜155,000 115,000 105,000 12,000〜10,000
ベルジョイス 20,000
一 村 産 業 35,000〜20,000 25,000〜13,000 18,000〜8,000
翔 薬 60,000 50,000 30,000
ヨ ネ イ 50,000 30,000
大阪トヨペット 130,000〜120,000 96,000 77,000〜54,000
サ ミ ッ ト 50,000 10,000
ユ ニ バ ー ス 184,500 164,500 144,500〜124,500 44,500 34,500 東海キヨスク 85,000〜72,500 69,500〜67,000 70,000〜60,000 20,000〜15,000
ネッツトヨタ東埼玉 180,000 100,000 60,000 20,000
三 徳 150,000 120,000 100,000 80,000 60,000
イトーヨーカ堂 130,000 115,000 103,000 97,500 74,000
協和医科器械 120,000〜40,000 40,000 20,000
サ ン リ ブ 50,000 50,000 35,000 35,000
阪 神 百 貨 店 20,000
さ が 美 100,000〜80,000 60,000
金融・保険 金融・保険
鹿 児 島 銀 行 65,500〜35,000 15,000〜10,000
金融・保険●① (B) 30,000 25,000 20,000 5,000 ヤマトクレジットファイナ
ンス 170,000〜140,000 150,000〜120,000 135,000〜50,000 40,000〜20,000 10,000〜2,000
東京東信用金庫 150,000〜80,000 110,000〜40,000
会 社 名 部 長 次 長 課 長 課 長 代 理 係 長
かながわ信用金庫 25,000 20,000
不動産 不動産
イオンモール 100,000 100,000
陸運 陸運
大 和 物 流 120,000 90,000 70,000 70,000 15,000
遠 州 鉄 道 55,000〜30,000 45,000〜30,000
両備ホールディングス 60,000 40,000 30,000
陸 運 ●① (B) 40,000〜30,000 40,000〜20,000 10,000
情報・通信 情報・通信
駅 探 240,000〜50,000 105,000〜15,000
システムリサーチ 70,000〜50,000 50,000〜35,000 20,000〜10,000 10,000
情報・通信●① (C) 10,000 9,000 7,500 6,500 5,000
エムケイシステム 100,000 80,000
ラ ク ス 24,000
N C S & A 40,000 20,000
テレビせとうち 92,000 71,000
TDモバイル 50,000 30,000 25,000 10,000
電力・ガス 電力・ガス
イーレックス 150,000 100,000〜80,000 50,000
サービス サービス
日 本 工 営 60,000 50,000 40,000
ヒ ッ プ 30,000〜20,000 15,000〜10,000 8,000〜5,000
光ハイツ・ヴェラス 40,000 30,000 25,000〜15,000 25,000〜15,000 15,000〜5,000
ラ イ ク 100,000 70,000
C D G 100,000 85,000 70,000 20,000
ア メ イ ズ 150,000〜105,000 100,000〜55,000 50,000〜15,000 日本ビューホテル 75,000〜60,000 65,000〜40,000 60,000〜35,000 エイト日本技術開発 125,000〜110,000 115,000〜100,000 105,000〜95,000
日 本 ホ テ ル 135,000〜115,000 101,000〜95,000 92,000〜90,000 80,000 35,000
学校法人西鉄学園 66,000 10,000 7,000 5,000
湘南国際村協会 120,000〜110,000 100,000 90,000 80,000
コンチェルト 20,000
エフプレイン 90,000〜70,000
ライクスタッフィング 100,000 70,000
横 浜 八 景 島 100,000 70,000 20,000
A B ホ テ ル 150,000〜100,000 65,000〜40,000 35,000〜25,000 20,000〜15,000 10,000
西新サービス 90,000 90,000 70,000 3,000
農 協 観 光 72,000 60,000 45,000〜33,000 33,000〜22,000 11,000
レ ン ト 95,000 90,000 75,000 70,000