邑智郡邑南町の
「シュウメイギク」
2008.10
No.33
■本 所 〒 694-0064 大田市大田町大田イ 652-5 TEL.0854-82-0656 FAX.0854-82-0898 E-mail [email protected] ■邑智支所 〒 696-0101 邑智郡邑南町井原 1286-5 TEL.0855-95-1034 FAX.0855-95-1035 ■浜田支所 〒 697-0006 浜 田 市 下 府 町 3 5 0 - 7 TEL.0855-22-1622 FAX.0855-22-3857 若さ燦燦(後継者紹介) 地域のわだい 果樹共済紹介CONTENTS
邑智郡邑南町
三上 陽芽
ちゃん
(P. 8に紹介記事)若
さ
燦
さ ん
目
標
は
ブ
ラ
ン
ド
花
き
農
家
今の厳しい状況をバネに将来を見据えて
石 橋 さ ん の 主 力 品 種 は、 ガ ー デ ン シ ク ラ メ ン・ パ ン ジー・ビオラ・葉ボタンの4 種類です。昨年は、約 20の品 種を栽培し、約8万鉢を出荷 し ま し た。 特 に、 「 市 場 性 の 高いものを」という行政の指 導を受けて始めたガーデンシ クラメンは、年間7千鉢を出 荷しています。 中学生の時に就農を決意し た と い う 石 橋 さ ん は「 毎 日、 両親が汗を流しながら仕事を し て い る 姿 を 見 て き た の で、 自然と自分もこの仕事をやり たいと考えていました」と振 り返って話します。石橋さん は、静岡県の園芸農家で2年 間の研修を受けた後、地元の 金城町で就農して、今年で3 年目を迎えました。 「 就 農 当 時 に 比 べ て、 現 状 は最低です。花の値段は上が らないうえに、燃料などのコ ストは上がる一方です。 今は、 いろいろと打開策を模索しな がら、懸命に前に進んでいる ような状況です」と石橋さん は、現状を話します。 父親の進さん ( 55) は 「はっ きり言って、今、花き栽培農 家を取り巻く状況は 『厳しい』 の一言に尽きます。需要は昔 とあまり変わらないが、今は 供 給 過 多 の 時 代 で す。 ま た、 昔と違いホームセンターの大 量仕入れなどで、価格も低く 推移しています。しかし、こ の荒波を息子には、力強く乗 り越えてもらいたいと思いま す。厳しいだろうが心の底か ら応援しています」とエール を送ります。 石橋さんは、地元の金城町 農 業 青 年 ク ラ ブ ( 会 員 10名 ) にも所属して、若手就農者と の情報交換を行い生産力アッ プに取り組んでいます。同会 の佐々原洋道会長 ( 36)は、 「石 橋さんは、自己経営能力が高 く、負けず嫌いでしっかりし た考えの持ち主です。最年少 の会員ですが、自分たちも好 影響を受けています」と話し ます。 石橋さんは「今の悩みは労 働力不足です。朝が早く、夜 遅 い の で 大 変 で す。 人 を 雇 えればいいのですが、余裕は ない状況です。自分で計画を 立て、2年先に軌道に乗せる ようにがんばって行きたいで す。生産と開発のバランスを とりながら、生産量を安定さ せたいです」と意気込みを話 します。 一つ一つ て い ね いに中心部を空 け ること で 、光をあ て 、た く さん葉を吹かせる葉組みをする石橋さん 2年先を見据えてがんばっています「
自
分
の
名
前
が
ブ
ラ
ン
ド
に
なるような花き農家になるこ
とが目標です」
と力強く話す、
浜田市金城町七条地区の石橋
隆弘さん(
28
)は、鉄骨ハウ
ス4棟(400坪)で花き栽
培に取り組んでいます。
金城町・石橋
隆弘
さん 広いハ ウ ス内 で たっぷりと光にあたる出荷前の ガ ーデン シ クラ メ ン江津市浅利町の農林水産物直 売所「三彦市」(古川忠光会長 = 63 歳)では、地産地消の一 環として地元で採れた野菜、魚、 その他特産品や加工品などを販 売し好評を得ています。 直売所には、朝採れたての野 菜を地元の方々が持ちより、旬 の品々を陳列します。この市 での目玉商品とし て、新鮮な地元産 野菜はもちろんの こ と、 ご ぼ う コ ロッケ、漬物など が あ り ま す。「 角 すし」や「米粉パ ン」は、開店後間 もなく完売するほ どの人気商品になっています。 店内には、生産者の顔写真入 りメッセージカードが置いてあ り、消費者との繋がりを大切に しています。 江津市役所農林商工課の大賀 千晶さんは「今、出展者を募集 しています。これからたくさん 会員を増やして、学校給食にも 地元野菜を使用できるようにし たいです」と意欲的に話します。 「今後は、出展者を 100 以上 にし、集荷体制を整え、で き れば生鮮食品も取り扱いたいで す」と古川会長は意気込みを話 します。 邑智郡邑南町の槙繁好さん (78)・ミサコさん(76)夫妻は、 養蚕で生産した繭を漢方薬とし て知られている“冬虫夏草”の 宿主として出荷しています。 現在、同町の養蚕農家は3戸 あり、その1戸が槙さんで、養 蚕 を 続 け て 50 年 に なりま す。 今年も2人で、約 20 aの畑で桑 を栽培しながら、春に3箱、秋 に 1.5 箱の蚕を飼育しています。 「昔、邑智郡では、養蚕が盛 んでした。多くの農家が養蚕に 取り組み活気がありました」と 繁好さんは話します。かつて、 養蚕は、生糸 の原料として 盛んに行われ て き ま し た。 そ の 需 要 は、 なくなりまし たが、近年の 健康食ブーム な ど に よ り、 桑 や 蚕 繭 が 見直され、新たな需要が生まれ てきています。槙さんも5年前 から、冬虫夏草の宿主として出 荷を行っています。 JA 島根おおち松崎寿昌調査 役は「槙さんは、質の良い繭を 生産されています。これからも、 1年でも長く養蚕を続けてもら いたいですね」と、エールを送 ります。
に新たな需要
冬虫夏草の宿主として出荷
邑南町・槙繁好さん ミサコさん
との繋がりを大切に
直売所で地元海産物販売
江津市・農林水産物直売所「三彦市」
「養蚕は、女性の仕事でした。温度管理などに気を使います。新鮮 な桑の葉を与えるため、桑園の管理もしっかり行っていますよ」と ミサコさんと繁好さんは話します 朝一番で目的の商品を買い求める人たち繭
人
直売所で人気の「角すし」大田市長久町の「農事組合 法人いなぎ」(坂根謙二代表理 事 = 61 歳、51 戸、 耕 作 面 積 19.6ha)では、地域の活性化と、 もうかる農業経営の実践を目指 して、水稲だけでなく、大豆、 キャベツ、センリョウ、西条柿、 ナシなどの複合的な栽培に取り 組み、手応えをつかんでいます。 2004 年2月に地域の担い手 として、農事組合法人いなぎ の前身となる営農組合が設立さ れました。その後、水稲依存か らの脱却、新規作物の導入など に加え、「地域とのかかわりを 大切に」を掲げて、法人化に向 けた組織づくりを行い、06 年 2月に、現在の農事組合法人を 設立しました。坂根代表は「法 人化を目指す組織づくりが必要 と、当時、13 人ぐらいで毎晩 のように検討をしました」と振 り返ります。 水稲9ha・大豆5ha は、コ スト低減と労力軽減を目的に全 圃場で無人ヘリコプターでの薬 剤散布を実施しています。「い なぎの活動を通じ、地域の若い 世代に連帯感が生まれ、『地域 のために』という意識が芽生え てきました」と坂根代表は効果 を話します。 05 年から新規作物としてセ ン リ ョ ウ 栽 培 を ハ ウ ス 11 棟 (31 a)でスタートしました。 農業技術センターの研修を受 け、試行錯誤しながら技術な どの強化を図ってきました。西 条柿も 05 年に1ha 植栽しまし た。遊休園地を借りて栽培して いる柿はすでに収穫が可能で、 あわせ柿やあんぽ柿に加工して 出荷するなど、法人化に向けた 準備を行ってきました。法人化 後の 08 年には、オーナー制を 主体に販売を計画している赤ナ シを1ha 植栽するなど、栽培 作物は多岐にわたっています。 同法人の岩崎耕次さん(61) と 熊 谷 忍 さ ん(65) は「 昔、 栽培していた『いなもち柿』を 再現して地域おこしを目指して います。また、経営を複合化し て、年間を通じた仕事量の確保 を考えています」と話します。 大田市農業担い手支援セン ターの岩谷幸子さんは「若い世 代のバックアップ体制ができて いて、組織がしっかりしていま す。過去のデータを経営に役立 てるなど工夫していて、全面的 にバックアップしていきたいで す」と話します。 坂根代表は「これだけ作物と 面積が増えると仕事も増え、人 手が必要です。人材バンクの登 録を行っており、地域の就業の 場になればと考えています。ま た、いなぎの設立で、地域ぐる みでいろいろなことができる可 能性が出てきました」と話し、 同法人の活動を通して地域の活 性化を目指します。
うかる農業をやろう
水稲に加えセンリョウ、西条柿など
大田市・農事組合法人いなぎ
柿園地の暗きょ排水工事をする岩崎さん(左)と熊谷さんも
ナシの剪定と誘引作業芽生えてき
た
連帯感
地域の雇用創出の場に
センリョウの支柱立て Cのみ 浜田市 大田市 江津市 美郷町 邑南町 川本町★
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今年度から、かき共済に従来の全相殺方 式に加え、災害収入共済方式を追加しまし た。 全相殺方式が、果実の減収による損害を 補償の対象とする共済であるのに対し、災 害収入共済方式は、果実の減収(品質の低 下を伴う)生産金額(収入金額)の減少に よる損害を補償する共済です。 また、災害収入共済方式は、過去5年間 の出荷数量及び平均生産金額(平均手取金 額)を基に補償金額を算出するため、栽培 農家の皆様の現状にあった補償金額での加 入が可能となります。 詳しい内容については、 NOSAI まで お問い合わせください。