洋 櫃 制 作 の 背 景 に は 何 が あ る の か
- 大 交 易 時 代 の 東 ア ジ ア ・ 東 南 ア ジ ア の 物 流 を モ ノ か ら 考 え る - 立 教 新 座 中 学 校 ・ 高 等 学 校 荒 井 雅 子 1 . 実 施 学 年 及 び 教 科 ・ 領 域 高 校 1 年 生 地 歴 公 民 科 世 界 史 B( 必 修 ) ※ た だ し 、 対 象 ク ラ ス は 研 究 員 が 担 当 す る 2 ク ラ ス ( 合 計 83 名 ) で あ り 、 そ の う ち 1 ク ラ ス に つ い て 分 析 し た 。 2 . 学 習 の ね ら い と 博 物 館 の 活 用 と の 関 連 に つ い て ( 1 ) 単 元 名 世 界 の 一 体 化 の 進 展 ( 山 川 出 版 社 『 新 世 界 史 』 第 10 章 大 交 流 ・ 大 交 易 の 時 代 第 3 節 世 界 の 一 体 化 の 進 展 ) ( 2 ) ね ら い ① 学 習 指 導 要 領 と の 関 連 こ の 実 践 で は 、高 等 学 校 世 界 史 B に お け る「 (4) 諸 地 域 世 界 の 結 合 と 変 容 」「 ア ア ジ ア 諸 地 域 の 繁 栄 と 日 本 」 を 範 囲 と す る 。 し か し 、 単 に ア ジ ア 地 域 の 動 向 を 追 う だ け で な く 、大 単 元 の 目 的 で あ る 諸 地 域 世 界 の 統 合 を も 視 野 に 入 れ て 、単 元 構 成 を 行 っ た 。 そ の た め 、 単 元 構 成 と し て は 世 界 史 A に お け る 「 (2) 世 界 の 一 体 化 と 日 本 」 の う ち 、 世 界 の 一 体 化 に 対 す る 日 本 の 対 応 も 把 握 さ せ よ う と す る 「 イ 結 び 付 く 世 界 と 近 世 の 日 本 」 に 近 く な っ た 。 ② 単 元 の 目 標 ・ 班 の 中 で 意 見 を 交 換 し 、 興 味 を 持 っ て 分 析 す る こ と が で き る 。( 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 ) ・既 習 事 項 を 踏 ま え て 分 析 の 結 果 を 的 確 に 表 現 す る こ と が で き る 。( 思 考・判 断・表 現 ) ※ 歴 史 的 思 考 力 ・ 論 文 、 画 像 、 一 次 史 料 な ど の 様 々 な 形 の 資 料 か ら 必 要 な 情 報 を 抜 き 出 し 、 関 係 性 に 気 付 く こ と が で き る 。( 資 料 活 用 の 技 能 ) ※ よ み と く 力 ※ 歴 史 的 思 考 力 ・16 世 紀 に 形 成 さ れ た 世 界 的 な ネ ッ ト ワ ー ク に つ い て 、 理 解 す る 。( 知 識 ・ 理 解 ) 世 界 史 B で は「 歴 史 的 な 見 方 や 考 え 方 を 深 化 さ せ ,歴 史 的 思 考 力 を 培 う 」こ と を 目 標 と し て お り 、 そ の た め 科 目 に お い て は 、 各 単 元 に 「 主 題 を 設 定 し て 行 う 学 習 」 が 段 階 的 に 設 定 さ れ 、最 終 的 に「 探 求 」に お い て「 歴 史 的 思 考 力 を 培 い ,言 語 活 動 の 充 実 」 を 図 る と さ れ て い る 。 こ の 実 践 で は 、 歴 史 的 な 見 方 や 考 え 方 を 深 化 さ せ る 手 段 の 一 つ と し て 、様 々 な 歴 史 資 料 に 触 れ 、そ れ を よ み と く 力 を 育 成 し よ う と 考 え た1。ま た 、世 1 こ の 方 向 性 は 、 学 習 指 導 要 領 の 方 針 に 沿 っ た も の で あ る 。(「 資 料 を 多 面 的 ・ 多 角 的 に 考 察 し 、 よ み と く 技 能 を 習 得 さ せ る 。」(『 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領 』p36)) よ み と く 力 に つ界 史 に お い て 育 成 さ れ る 歴 史 的 思 考 力 に つ い て は 、 日 本 学 術 会 議 の 提 言 に あ る 「 過 去 を 多 角 的 に 理 解 す る 力 」2を 前 提 と し た い 。 ( 3 ) 博 物 館 と の 関 連 ① 活 用 方 法 非 来 館 型 ② 活 用 資 料 1 ) 歴 博 画 像 デ ー タ ベ ー ス : H-1618-2「 花 樹 鳥 蒔 絵 螺 鈿 洋 櫃 ( 輸 出 漆 器 コ レ ク シ ョ ン )」 2 ) 展 示 : 第 2 展 示 室 大 航 海 時 代 の な か の 日 本 「 花 樹 鳥 蒔 絵 螺 鈿 洋 櫃 」 展 示 解 説 ( 4 ) 指 導 観 『 新 世 界 史 』 に お い て は 、 9 章 以 前 が 地 域 世 界 を 扱 っ て い る の に 対 し て 、10 章 は 、 近 世 の 世 界 の 一 体 化 の 動 き を 述 べ る と 共 に 、 古 代 ・ 中 世 と 近 世 を 繋 い で い る 。 世 界 の 一 体 化 を も た ら し た 交 易 品 と し て の 茶 ・ 砂 糖 ・ 銀 へ の 言 及 が あ る が 、 そ れ は 主 に ヨ ー ロ ッ パ と の 関 連 で 叙 述 さ れ 、 ア ジ ア と の 関 係 性 が 明 確 で な い 。 そ こ で 、 南 蛮 漆 器 ( 洋 櫃3)と い う 交 易 品 を 紹 介 す る こ と で 、世 界 の 一 体 化 の な か に ア ジ ア の 視 点 も 取 り 入 れ 、 世 界 史 と 日 本 史 の 関 係 に 焦 点 を 当 て 、 ア ジ ア に お け る 貿 易 が 早 く か ら 世 界 経 済 を 前 提 と し て 成 り 立 っ て い た 事 に 気 づ か せ つ つ4、 第 11 章 ( 東 ア ジ ア ・ 東 南 ア ジ ア 諸 地 域 の 動 向 ) に 繋 げ る こ と に し た 。 高 校 1 年 生 を 対 象 と す る た め 、 生 徒 の 世 界 地 理 ・ 前 提 と な る 歴 史 的 事 項 へ の 理 解 は い て は 、 学 術 会 議 の 提 言 を 踏 ま え て 「 ① 文 字 資 料 、 ② 図 像 資 料 、 ③ 工 芸 品 や 道 具 な ど の モ ノ 、④ 過 去 の 記 憶 を と ど め る 場 、な ど に つ い て … そ れ ら 意 味 す る と こ ろ を 分 析 す る 力 」 ( 日 本 学 術 会 議 「 提 言 『 歴 史 総 合 』 に 期 待 さ れ る も の 」(2016 年 5 月 16 日 )、 p10) と 理 解 す る こ と が で き る 。 こ の 実 践 は ③ を ① を 援 用 す る こ と で 多 角 的 に 理 解 し よ う と す る も の 。 具 体 的 な よ み と く 力 の レ ベ ル に つ い て は 後 述 。 2 提 言 に よ れ ば 、歴 史 的 思 考 力 に は「 過 去 を 理 解 す る 力 と 歴 史 記 述 を 分 析 す る 力 」が あ り 、 前 者 は 「 … 過 去 か ら 現 在 に 至 る 変 化 を 認 識 す る 力 と 過 去 を 多 角 的 に 理 解 す る 力 」 の 二 つ に 分 け る こ と が で き る と い う 。( 日 本 学 術 会 議 、 同 書 、p10) 3 洋 櫃 と は 、安 土 桃 山 ~ 江 戸 時 代 初 期 に か け て 、南 蛮 人 の 注 文 か ら 作 ら れ る よ う に な っ た 、 輸 出 向 け の 漆 器 ( 南 蛮 漆 器 )の う ち 、日 本 に は な い 形 状 の 櫃 の こ と で あ る 。南 蛮 漆 器 は い わ ゆ る 鎖 国 が 完 成 し た 後 も 継 続 的 に 輸 出 さ れ て い た が 、 今 回 は 洋 櫃 の 形 に 注 目 し 「 大 航 海 時 代 」 に お け る 東 西 ( 文 化 ) 交 流 の 一 つ の 形 を 「 具 体 的 」 に し め す 。 ま た こ の 時 代 に 更 に 利 用 さ れ た 漆 は 、 日 本 産 だ け で な く 東 南 ア ジ ア 産 も あ っ た と の 研 究 成 果 (2013 年 度 歴 博 展 示「 時 代 を 作 っ た 技 ― 中 世 の 生 産 革 命 」)を 踏 ま え て 、原 料 の 漆 が 記 載 さ れ て い る 多 様 な 資 料 を 紹 介 す る こ と で 、 事 実 関 係 を 「 多 面 的 」 に 理 解 さ せ る 。 こ の よ う に 、 具 体 的 な モ ノ か ら 、「 大 航 海 時 代 」の 東 西 交 流 と 東 南 ア ジ ア ~ 東 ア ジ ア の 域 内 交 流 の 姿 を 示 し 、 日 本 の 対 応 に 気 付 か せ た い 。 4 次 の 学 習 指 導 要 領 の 改 訂 に よ っ て 高 校 の 地 理 歴 史 科 の 履 修 内 容 ・ 科 目 が 大 き く 変 わ る た め 、新 た な 科 目 で 求 め ら れ る 学 習 の 姿 が 模 索 さ れ て い る 。特 に 歴 史 総 合 に 於 い て は 、日 本 史 ・ 世 界 史 を 統 合 す る よ う な 科 目 編 成 が 求 め ら れ る た め 、 必 然 的 に グ ロ ー バ ル ・ ヒ ス ト リ ー を 前 提 に し た 歴 史 学 習 を 視 野 に 入 れ る こ と に な る 。 ま た 、 単 元 ご と の 問 に 答 え る 形 で の 学 習 も 提 案 さ れ て お り 、歴 史 学 習 の 姿 は 大 き く 変 わ ら ざ る を 得 な い 。( 日 本 学 術 会 議 「 提 言 再 び 高 校 歴 史 教 育 の あ り 方 に つ い て 」(2014 年 6 月 13 日 ) 及 び 日 本 学 術 会 議 、 前 掲 書 (2016 年 5 月 16 日 ) に よ る )
あ ま り 深 く な い 。 地 理 的 感 覚 の 不 足 は 授 業 の 展 開 を 工 夫 す る こ と で 対 応 し た い 。 日 本 史 と の 関 連 が 比 較 的 深 く 、 か つ 、 南 蛮 交 易 ・ 大 航 海 時 代 に つ い て は 既 習 事 項 も 含 ま れ て い る 単 元 な の で 、 中 学 校 で 学 ん だ 基 礎 知 識 や 既 習 事 項 を 前 提 と し つ つ 、 授 業 を 展 開 し た い 。 3 . 指 導 計 画 ( 2 時 間 扱 い ) 過 程 時 間 ○ 学 習 活 動 及 び 内 容 □ 指 導 上 の 留 意 点 ■ 評 価 の 観 点 世 界 の 一 体 化 の 進 展 ( 1 ) 1 ○ ス ペ イ ン が 新 大 陸 に 進 出 し た こ と で 、ヨ ー ロ ッ パ 経 済 の 中 心 が 大 西 洋 沿 岸 地 域 に 移 行 し 、大 西 洋 を 中 心 と し た 貿 易 ネ ッ ト ワ ー ク が 形 成 さ れ た こ と を 理 解 す る 。 ○ 新 大 陸 の 植 民 地 で 生 産 さ れ た 商 品 は 、大 西 洋 や 太 平 洋 を 越 え て 世 界 と 結 び つ い て い た こ と に 気 が つ く 。 □ 大 西 洋 の 三 角 貿 易 の 姿 を 明 ら か に し 、 欧 州 に 持 ち 込 ま れ た 銀 が 中 国 に 流 出 し た こ と に 言 及 す る 。 □ プ ラ ン テ ー シ ョ ン 産 品 等 が 、ど こ に 輸 出 さ れ た の か に 注 目 さ せ る 。 □ 大 西 洋 と 太 平 洋 が 、銀 の 交 易 を 通 し て 繋 が っ た こ と に 注 目 さ せ る 。 ■16 世 紀 に 形 成 さ れ た 世 界 的 な ネ ッ ト ワ ー ク に つ い て 、 理 解 し た か 。 < ワ ー ク シ ー ト 、 知 > 世 界 の 一 体 化 の 進 展 ( 2 ) 1 ○ 16 世 紀 末 ~ 17 世 紀 の 日 本 に お い て 輸 出 を 主 眼 と す る 漆 器 生 産 が 行 わ れ て い た 事 を 理 解 す る 。 ○ 様 々 な 資 料 を 利 用 し て 、南 蛮 漆 器 が 輸 出 用 で あ る と 理 解 で き る 特 徴 を 調 査 す る 。 ○「 南 蛮 漆 器 が 世 界 の 一 体 化 を 前 提 に し た 商 品 と 言 え る の は 何 故 か 」 に つ い て 考 察 す る 。 □ 南 蛮 漆 器 の 原 料 や 制 作 目 的 と 、世 界 の 一 体 化 と い う キ ー ワ ー ド を 関 係 さ せ る 。 ■ 既 習 事 項 を 踏 ま え て 、分 析 の 結 果 を 的 確 に 表 現 す る こ と が で き た か 。 < ワ ー ク シ ー ト 、 思 > ■ 論 文 、画 像 、一 次 史 料 な ど の 様 々 な 形 の 資 料 か ら 必 要 な 情 報 を 抜 き 出 し 、関 係 性 に 気 付 く こ と が で き た か 。 < ワ ー ク シ ー ト 、 技 > ■ 班 の 中 で 意 見 を 交 換 し 、興 味 を 持 っ て 分 析 す る こ と が で き た か 。 < 観 察 、関 > 振 返 り 0.2 ○ ワ ー ク シ ー ト の 返 却 、活 動 の 振 り 返 り □ 南 蛮 漆 器 の 特 徴 を 示 し 、世 界 の 一 体 化 を 前 提 と し た 国 際 商 品 が 生 産 さ れ て い た こ と を 確 認 す る 。
4 . 実 践 の 概 要 ( 1 ) 日 時 2016 年 度 2 学 期 10 月 18 日 ( 2 ) 単 元 第 Ⅲ 部 近 世 第 10 章 東 ア ジ ア ・ 東 南 ア ジ ア 諸 地 域 の 動 向 第 3 節 世 界 の 一 体 化 の 進 展 ( 2 ) (『 新 世 界 史 』 山 川 出 版 社 ) ( 3 ) 展 開 過 程 時 間 ○ 学 習 活 動 及 び 内 容 □ 指 導 上 の 留 意 点 ■ 評 価 の 観 点 導 入 5 分 ○ 1571 年 以 降 世 界 が「 一 体 化 」し た こ と の 確 認 □ 電 子 黒 板 等 で 情 報 共 有 。 □ 質 問 を 記 載 し た ワ ー ク シ ー ト 配 布 。 展 開 展 開 1 7 分 ○ 資 料 0 の 提 示 と 問 0 の 取 り 組 み 。 「 特 徴 、 用 途 、 作 り 方 、 な ど を 想 像 し て 5 つ の キ ー ワ ー ド を 書 き な さ い 。」 □ 本 時 の 問 を 共 有 。「 南 蛮 漆 器 が 世 界 の 一 体 化 を 前 提 に し た 商 品 と い え る の は 何 故 か 」 展 開 2 7 分 ○ 資 料 1 の 読 解 と 問 1 の 取 り 組 み 。 「 こ の 時 代 に 、 こ の よ う な 商 品 が 生 ま れ た 理 由 を 考 え よ う 。」 □ 現 代 の 研 究 者 が 自 分 の 経 験 を 書 い た 文 章 で あ る こ と を 伝 え る 。 ■ 資 料 1 か ら 、 輸 出 を 目 的 と し た 商 品 生 産 が 行 わ れ て い た こ と を 理 解 し た か 。 < ワ ー ク シ ー ト 、 技 > ■ 班 の 中 で 意 見 を 交 換 す る こ と が で き た か 。 < 観 察 、 関 > 展 開 3 7 分 ○ 資 料 2 の 読 解 と 問 2 の 取 り 組 み 。 「 こ の 壺 に 付 着 し て い た 漆 は 、 ど こ で 採 取 さ れ た 物 だ と 考 え ら れ ま す か 。」 □ 電 子 黒 板 等 で 情 報 共 有 。 □ 註 も 含 め て 、 資 料 を よ く 読 む こ と を 伝 え る 。 ■ 資 料 2 か ら 、 輸 入 漆 を 多 用 し て い た と い う 事 実 を 理 解 し た か 。 < ワ ー ク シ ー ト 、 技 > ■ 班 の 中 で 意 見 を 交 換 し 、 興 味 を 持 っ て 分 析 す る こ と が で き た か 。 < 観 察 、 関 > 展 開 4 7 分 ○ 資 料 3 の 読 解 と 問 3 の 取 り 組 み 。 「 資 料 3 か ら 「 漆 」 を 探 そ う 。 ど こ か ら ( ど こ へ ) 輸 出 さ れ た も の か 、 読 み 取 れ る こ と を 書 こ う 。」 □ 当 時 の 記 録 で あ る た め 、 読 み に く い 事 を 伝 え て お く 。 ■ 歴 史 的 記 録 で あ る 史 料 ( 資 料 3 ) と 研 究 記 録 で あ る 資 料 2 を 併 せ て 、 輸 入 漆 に つ い て 、 多 角 的 に 理 解 で き た か 。 < ワ ー ク シ ー ト 、 技 > ■ 班 の 中 で 意 見 を 交 換 し 、 興 味 を 持 っ て 分 析 す る こ と が で き た か 。 < 観 察 、 関 >
展 開 5 7 分 ○ 資 料 4 の 読 解 と 問 4 の 取 り 組 み 。 「 資 料 3 、 4 を 読 ん で 、 日 本 で 利 用 さ れ て い た 漆 の 一 部 は 、 ど こ か ら 、 ど の よ う に し て も た ら さ れ た か 、 考 え よ う 。」 □ 複 数 の 資 料 を 使 い 、 根 拠 を 示 し て 説 明 す る こ と を 伝 え る 。 ■ 既 習 事 項 を 踏 ま え て 分 析 の 結 果 を 的 確 に 表 現 す る こ と が で き た か 。 < ワ ー ク シ ー ト 、 思 > ■ 班 の 中 で 意 見 を 交 換 し 、 興 味 を 持 っ て 分 析 す る こ と が で き た か 。 < 観 察 、 関 > ま と め 10 分 ○ 問 5 、 問 6 の 取 り 組 み 。 「 こ の 時 代 に 、 こ の よ う な 商 品 が 生 ま れ た 理 由 を 考 え よ う 。」 「 今 日 の 授 業 で 分 か っ た こ と を 自 分 の 言 葉 で ま と め よ う 。」 □ 南 蛮 漆 器 の 写 真 提 示 。 □ 生 産 の 過 程 で も ア ジ ア 域 内 交 易 を 前 提 と し て い た こ と を 補 足 す る 。 ■ 既 習 事 項 を 踏 ま え て 、 分 析 の 結 果 を 的 確 に 表 現 す る こ と が で き た か 。 < ワ ー ク シ ー ト 、 思 > ■ 班 の 中 で 意 見 を 交 換 し 、 興 味 を 持 っ て 分 析 す る こ と が で き た か 。 < 観 察 、 関 > ( 4 ) 評 価 ① 評 価 基 準 歴 史 的 思 考 力 や よ み と く 力 の 深 ま り を 測 定 す る た め に 、PISA の 非 連 続 テ キ ス ト の 読 解 に 関 す る 指 標 を 参 考 に し た 。PISA に よ れ ば 、読 解 の 第 一 の 段 階 は「 情 報 の 取 り 出 し 」 で 、 統 計 資 料 や 画 像 な ど ( 非 連 続 型 テ キ ス ト と い う ) に 書 か れ て い る 情 報 を 正 確 に 取 り 出 す こ と で あ る と い う 。 第 二 段 階 は 「 解 釈 」 で 、 書 か れ た 情 報 が ど の よ う な 意 味 を 持 つ か を 理 解 し た り 、推 論 し た り す る こ と で あ る 。第 三 段 階 は 、「 熟 考 ・評 価 」で 、テ キ ス ト に 書 か れ て い る こ と を 知 識 や 考 え 方 、 経 験 と 結 び 付 け る こ と で あ り 、 第 一 か ら 第 三 の 段 階 ま で 、 よ み と く 力 は よ り 深 ま っ て ゆ く と 考 え ら れ て い る5。 歴 史 的 思 考 力 に つ い て も 、 小 川 は「 事 件・事 実 」「 解 釈 」「 歴 史 批 評 」と い う 、PISA と 類 似 し た 段 階 を 示 し て お り6、 こ の こ と か ら 、 よ み と く 力 の 深 ま り は 、 歴 史 的 思 考 力 の 深 ま り に も 対 応 す る と 考 え ら れ る 。 ② 評 価 こ の 実 践 に お け る 評 価 項 目 に つ い て 、 振 り 返 り た い 。 第 一 に 、 生 徒 の 「 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 」 に つ い て は 、 お お む ね 意 欲 的 に 取 り 組 ん だ と 考 え ら れ る 。 班 活 動 で あ る た め に 、 い わ ゆ る フ リ ー ラ イ ダ ー も 見 受 け ら れ た が 、 一 人 で 考 え る だ け で は 到 達 で き な い 視 点 に も 到 達 で き る 可 能 性 を 考 え る と 、 班 別 の 学 習 効 果 は あ る と 考 え る 。 次 に 、「 思 考 ・ 判 断 ・ 表 現 」の 評 価 で あ る が 、ワ ー ク シ ー ト の 問 1 ・ 問 5( 添 付 資 料 1 5読 解 力 向 上 に 関 す る 指 導 資 料 ―PISA 調 査 (読 解 力 )の 結 果 分 析 と 改 善 の 方 向 ― http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku/siryo/05122201/007.htm( 2017 年 1 月 28 日 ア ク セ ス ) 6小 川 幸 司 『 世 界 史 と の 対 話 < 上 > 70 時 間 の 歴 史 批 評 』( 地 歴 社 、 2011)
参 照 ) を 対 比 さ せ る と 、 歴 史 的 思 考 力 の 深 ま り を 推 し 量 る こ と が で き 、 1 / 4 程 度 の 生 徒 が 、 思 考 を 深 化 さ せ た と 考 え る こ と が で き た 。 そ れ は 、 生 徒 の 解 答 を 以 下 の よ う に 対 比 す る こ と で 見 え て く る 。 ・( 生 徒 A)問 1:文 具 な ど の 整 理 に 便 利 だ か ら 、漆 塗 り が ヨ ー ロ ッ パ で 人 気 に な っ た か ら 。 → 問 5 : 日 本 の 蒔 絵 を 気 に 入 っ た ヨ ー ロ ッ パ 人 が た く さ ん 漆 器 を 買 い 求 め る よ う に な り 、 そ れ で 大 き な 利 益 を 得 る た め 安 い 漆 を 輸 入 し ヨ ー ロ ッ パ に 売 る た め 。 ・( 生 徒 B)問 1:世 界 の 一 体 化 に よ っ て 日 本 の 文 化 と 外 国 人 の 好 み が つ な が っ た か ら 。 → 問 5:日 本 の 文 化 、ヨ ー ロ ッ パ 人 好 み 、カ ン ボ ジ ア な ど の 東 南 ア ジ ア の 物 な ど 、様 々 な 国 の 要 ( 素 ) が 世 界 の 一 体 化 に よ っ て 繋 が っ て い る か ら 。 ・ ( 生 徒 C) 問 1 : 輸 出 入 の 貿 易 の 時 代 に 、 自 分 の 国 で 好 ま れ る も の で は な く 外 国 で も 好 ま れ る も の を つ く ら な い と 外 国 で 売 れ な い か ら 。 → 問 5 : ヨ ー ロ ッ パ で 世 界 の 一 体 化 が 推 し 進 め ら れ る 中 、 ア ジ ア の 商 品 な ど は 珍 し い も の と し て 構 入 す る 人 が 多 か っ た の だ ろ う 。 日 本 で は 漆 器 が と て も よ く 好 ま れ た が 、 日 本 は 小 さ い 上 に 島 国 漆 は そ う 多 く な か っ た の で 、 外 国 か ら 大 量 に 輸 入 す る こ と で 漆 不 足 を 解 消 し た 。 ・ ( 生 徒 D) 問 1 : 外 国 人 が 日 本 の 蒔 絵 を 気 に 入 っ た の で 、 注 文 し 作 ら せ た か ら 。 → 問 5 海 外 産 の 漆 の 方 が 日 本 産 よ り も 安 い た め 、 外 国 人 が よ く 使 う こ の よ う な 物 を 作 る こ と で 輸 出 で の も う け を 出 そ う と し た か ら 。 生 徒 C も D も 、問 1 の 段 階 で 前 時 の 既 習 事 項 で あ る「 世 界 の 一 体 化 」と 南 蛮 漆 器 を 結 び つ け て 考 え て お り 、 欧 州 と 日 本 の 直 接 的 な 繋 が り を 想 像 し て 、 答 え を 導 き 出 し て た 。 そ の 後 、 問 5 の 段 階 で は 、 授 業 の 知 識 を 加 え な が ら 、 世 界 の 一 体 化 の 様 子 に つ い て 、 よ り 詳 細 に 描 き 出 そ う と し て い た 。生 徒 A と 生 徒 D は 、資 料 2 の「 安 価 な 漆 」と い う 記 述 に 注 目 し 、 そ れ を 利 用 す る と ど う な る の か 、 に つ い て 想 像 し て 「 輸 出 で 利 益 を 出 そ う と し た 」 と 答 え て い る 。 ま た 生 徒 C は 資 料 5 の 輸 入 量 に 注 目 し て 、「 漆 不 足 を 解 消 し た 」 と 予 測 を 立 て て い る 。 ど の 答 え も 、 複 数 の 記 述 や 既 習 事 項 を 結 び 付 け 、 自 ら の 思 考 を 深 め て い る 、 つ ま り 過 去 を 多 角 的 に 理 解 し て い る こ と が 類 推 さ れ る 既 述 で あ る 。 一 方 で 、 資 料 を 読 ん で も 思 考 が 深 ま ら な か っ た と 考 え ら れ る 生 徒 も 1/ 4 程 度 い た 。 そ れ は 以 下 の 記 述 に 代 表 さ れ る 。 ・( 生 徒 E)問 1:文 具 や 資 料 を 整 理 す る た め 、日 本 の 文 化 に 魅 了 さ れ た → 問 5:ヨ ー ロ ッ パ 人 が 蒔 絵 を 気 に 入 り 、 箪 笥 に 蒔 絵 を 施 し た も の を 日 本 人 に 作 る よ う 要 求 し た か ら ・( 生 徒 F)問 1:文 具 な ど の 整 理 を す る た め 、日 本 か ら 輸 入 さ れ た 漆 塗 り が 、外 国 か ら 人 気 が 出 た か ら → 問 5 : 日 本 の 技 術 に 魅 了 さ れ た 外 国 人 が 日 本 か ら 輸 入 し て 有 名 に な っ た か ら ・( 生 徒 G) 問 1 : 日 本 と の 交 流 が あ っ た か ら → 問 5 : 国 際 交 流 が 盛 ん に 行 わ れ た か ら ・( 生 徒 H)問 1:16 世 紀 ~ 17 世 紀 に 世 界 が 一 体 化 し 外 国 人 が 日 本 の 文 化 を 取 り 入 れ る こ と が 可 能 に な っ た か ら → 問 5 : 日 本 の 文 化 が 海 外 に 流 出 し た か ら
授 業 の 最 後 で 問 わ れ た 問 5 の 答 え に 、 授 業 中 に 示 さ れ た 新 た な 情 報 が 加 わ っ た り 、 情 報 を 利 用 し て 思 考 を 深 め た 傾 向 が み ら れ な い た め 、 ど の 生 徒 も 、 問 1 と 問 5 の 答 え が 類 似 し て い る 。 残 念 な が ら 、 世 界 の 一 体 化 に お け る 日 本 の 積 極 的 な 対 応 の 姿 を 理 解 し て も ら う こ と が で き な か っ た 。 「 資 料 活 用 の 技 能 」 に つ い て は 、 問 2 ~ 問 4 の 答 え か ら 、 資 料 か ら ど の 程 度 正 確 に 事 実 関 係 を 抜 き 出 す こ と が で き た か 、 と い う 、 第 一 段 階 「 情 報 の 取 り 出 し 」 の 能 力 に つ い て 評 価 す る こ と が で き た 。 問 2 で は 、「 タ イ 産 の 壺 」「 東 南 ア ジ ア で 採 取 さ れ る 漆 系 塗 料 、チ チ オ ー ル 成 分 の 検 出 」 「 本 試 料 と ビ ル マ 産 漆 塗 料 成 分 の 類 似 」 と い う 事 実 か ら 、 東 南 ア ジ ア ・ ビ ル マ ・ タ イ と い う 考 え ら れ 得 る 正 解 に 到 達 し た の は 、 有 効 回 答 39 人 中 37 名 で あ っ た 。 問 3 は 、 列 記 さ れ て い る 3 カ 国 と 日 本 の 輸 出 入 の 関 係 を 読 解 す る も の で あ る が 、有 効 回 答 39 人 中 、正 確 に 「 カ ン ボ ジ ア か ら 日 本 へ ( 輸 出 さ れ た )」 と 答 え た の は 31 名 で あ っ た 。 誤 答 は 8 名 で 、い ず れ も 貿 易 相 手 国 を 日 本 と 読 解 で き て い な か っ た7。3 カ 国 の 貿 易 相 手 国 は 記 述 か ら 理 解 す る し か な い た め 、 読 解 力 に 差 が 生 じ た と 考 え ら れ る 。 ま た 、 班 活 動 に し た た め に 、 話 し 合 い の 結 果 誤 答 に 導 か れ た 生 徒 が 一 定 数 い た と 考 え ら れ る 。 問 4 は 有 効 回 答 数 38 名 の う ち 、 正 解 が 37 名 、 誤 答 が 1 名 で あ っ た 。 正 解 の う ち 、 理 由 を 明 記 し て 答 え ら れ た 生 徒 は 18 名 、 理 由 を 明 記 せ ず に 答 え た 生 徒 が 19 名 い た8。 班 活 動 の お か げ な の か 、 い ず れ も 、 情 報 の 取 り 出 し に つ い て は 十 分 な 段 階 に あ る と 考 え る 。 む し ろ 、 抽 出 し た 情 報 を 利 用 し て 、 ど の よ う に 理 解 を 深 め る か に 授 業 の 重 点 を 置 く 必 要 が あ っ た よ う だ 。 関 連 資 料 H-1618-2「 花 樹 鳥 蒔 絵 螺 鈿 洋 櫃 ( 輸 出 漆 器 コ レ ク シ ョ ン )」 教 室 の 様 子 7 「 カ ン ボ ジ ア か ら タ イ 」 が 3 名 、「 カ ン ボ ジ ア か ら 中 国 」 が 4 名 「 中 国 か ら カ ン ボ ジ ア 」 が 1 名 い た 8 こ の 問 に つ い て は 、 設 問 が 不 十 分 で あ っ た た め 、 理 由 を 明 記 し て 答 え る と 理 解 し な か っ た 生 徒 が 一 定 数 い た と 考 え ら れ 、情 報 抽 出 の 精 度 で 考 え れ ば 18+ 19 を 正 答 数 と 理 解 す る の が よ い と 考 え た 。
5 . 成 果 と 課 題 ( 1 ) 成 果 ・ 歴 史 総 合 を 視 野 に 入 れ て 、こ の 実 践 で は 、16 世 紀 以 降 の 世 界 の 一 体 化 を 多 角 的 ・ 具 体 的 な 資 料 に 即 し て 理 解 す る こ と と い う 大 き な 目 的 を 立 て た 。 生 徒 の ワ ー ク シ ー ト か ら は 、 授 業 で 学 習 し た 事 項 だ け で な く 、 歴 史 資 料 か ら 様 々 な 情 報 を 読 み 取 り 、 そ れ ら を 総 合 し て 記 述 の 根 拠 と し た こ と が わ か る 。 ・ 探 求 の 形 の 歴 史 学 習 を 視 野 に 入 れ る な ら 、 博 物 館 の 収 蔵 品 を そ の 素 材 と し て 利 用 す る 可 能 性 は 高 ま る だ ろ う 。 教 材 と し て 吟 味 さ れ た 素 材 よ り も 、 研 究 の 途 上 に 有 り 様 々 な 解 釈 の 可 能 性 が あ る ほ う が 、 探 求 の 素 材 と し て は 利 用 の 可 能 性 が 高 い と 考 え る 。 今 回 は 世 界 史 と 日 本 史 を よ り 強 く 結 び つ け る 資 料 と し て 南 蛮 漆 器 を 利 用 し た が 、 グ ロ ー バ ル ・ ヒ ス ト リ ー の 素 材 と し て は 好 適 な 歴 史 資 料 で あ っ た 。 ・ 資 料 か ら ど の 程 度 の 情 報 を 引 き 出 す の か に つ い て も 、 様 々 な 指 標 を 利 用 し て 、 評 価 が 可 能 で あ る 。 今 回 の 実 践 で は 、「 世 界 の 一 体 化 に 対 応 し 、 原 料 や 技 術 の 一 部 を 輸 入 し 、 日 本 で 加 工 し 、 製 品 と し て 輸 出 し て い た 」 と い う 認 識 ( 世 界 の 一 体 化 に 対 す る 日 本 の 対 応 ) を 共 有 す る こ と が 到 達 点 だ っ た が 、 班 別 活 動 を 取 り 入 れ た こ と で 、 生 徒 同 士 で 同 様 の 認 識 を 共 有 で き た よ う だ 。 数 は 少 な か っ た が 誤 概 念 に つ い て は 、 次 の 授 業 の 導 入 で 振 り 返 り を 行 い 、 認 識 を 共 有 し た 。 ・歴 史 的 思 考 力 の 深 ま り は 、解 釈 、歴 史 批 評 に ま で 及 ぶ 。「 南 蛮 漆 器 成 立 の 背 景 に は こ の 時 代 の 世 界 の 一 体 化 と い う 要 素 が あ っ た 」 と 積 極 的 に 答 え ら れ た 生 徒 は 、 学 習 事 項 を こ の 時 代 を 理 解 す る 概 念 と 結 び つ け る こ と が 出 来 た と 理 解 で き る 。更 に 、「 現 代 の 日 本 で 工 業 製 品 に つ い て 同 じ 様 子 が 見 て 取 れ る 」 と 答 え た 生 徒 も 複 数 お り 、 現 代 に 通 じ る 発 展 的 思 考 ま で 到 達 し た 、 と 考 え る こ と が で き る 。 ( 2 ) 課 題 ・ モ ノ を 見 て 、 そ こ か ら 情 報 を 抜 き 出 す と い う よ み と く 力 は 、 様 々 な 情 報 を 抽 出 し て し ま う た め に 、 授 業 の 中 で そ の 情 報 を 整 理 し な が ら 利 用 す る こ と が 難 し い 。 読 解 を あ る 一 定 の 方 向 に 導 く こ と で 、 こ の 問 題 は 回 避 で き る が 、 純 粋 な 意 味 で の 読 解 に は つ な が ら な い の で は な い か 、 と い う 危 惧 が あ る 。 ・ 同 じ 資 料 を 利 用 し て も 生 徒 の 理 解 度 に は 差 が あ る こ と か ら 、 あ る 程 度 同 じ レ ベ ル の よ み と く 力 を 担 保 す る 必 要 が あ る 、 今 回 の 実 践 で は 班 別 活 動 を 取 り 入 れ て 、 そ の 差 を 極 力 少 な く し よ う と 試 み た 。 個 人 の 活 動 に す る 際 に も 、 情 報 を 共 有 す る な ど し て 、 差 を 埋 め る 工 夫 が 必 要 だ ろ う 。
6 . 書 誌 情 報 他 ( 1 ) 歴 史 民 俗 博 物 館 館 蔵 資 料 と web ・ H-1618-2 「 花 樹 鳥 蒔 絵 螺 鈿 洋 櫃 ( 輸 出 漆 器 コ レ ク シ ョ ン )」 ・ 歴 博 画 像 デ ー タ ベ ー ス ( http://www.rekihaku.ac.jp/gallery/db_detail.html) 「 こ れ ま で の 企 画 展 - 中 世 の 生 産 革 命 」 ( http://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/project/old/130702/index.html) ( 2 ) 参 考 文 献 ・ 青 山 薫 「 世 界 史 と 桃 山 漆 器 」( 荒 川 正 明 編 『 日 本 美 術 全 集 10 黄 金 と わ び 』 小 学 館 , 2013,pp210-214) ・ 北 野 信 彦 ・ 小 檜 山 一 良 ・ 竜 子 正 彦 ・ 高 妻 洋 成 ・ 宮 腰 哲 雄 「 桃 山 文 化 期 に お け る 輸 入 漆 塗 料 の 流 通 と 使 用 に 関 す る 調 査 」( 国 立 文 化 財 機 構 東 京 文 化 財 研 究 所『 保 存 科 学 』 (47), 37-52,2007)( http://www.tobunken.go.jp/~ccr/pdf/47/4705.pdf)( 2016 年 10 月 21 日 ア ク セ ス ) ・ 北 野 信 彦 ・ 小 檜 山 一 良 ・ 木 下 保 明 ・ 竜 子 正 彦 ・ 本 多 貴 之 ・ 宮 腰 哲 雄 「 桃 山 文 化 期 に お け る 輸 入 漆 塗 料 の 流 通 と 使 用 に 関 す る 調 査 (2)」( 国 立 文 化 財 機 構 東 京 文 化 財 研 究 所『 保 存 科 学 』 (48),133-145,2008)( http://www.tobunken.go.jp/~ccr/pdf/48/4813.pdf) ( 2016 年 11 月 5 日 ア ク セ ス ) ・ デ ニ ス ・ フ リ ン ,秋 田 茂 ・ 西 村 雄 志 編 『 グ ロ ー バ ル 化 と 銀 』( 山 川 出 版 社 , 2010) ・ 日 本 学 術 会 議 史 学 委 員 会 高 校 歴 史 教 育 に 関 す る 分 科 会 「 提 言 再 び 高 校 歴 史 教 育 の あ り 方 に つ い て 」( 2014) ( http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-t193-4.pdf)( 2017 年 2 月 1 日 ア ク セ ス ) ・ 日 本 学 術 会 議 史 学 委 員 会 高 校 歴 史 教 育 に 関 す る 分 科 会 「 提 言 『 歴 史 総 合 』 に 期 待 さ れ る も の 」( 2016)( http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-23-t228-2.pdf) ( 2017 年 2 月 1 日 ア ク セ ス ) ・ 羽 田 正 編 ,小 島 毅 監 修 『 東 ア ジ ア 海 域 に 漕 ぎ 出 す 1 海 か ら 見 た 歴 史 』( 東 京 大 学 出 版 会 , 2013) ・ボ ダ ル ト =ベ イ リ ー B. M.「 17 世 紀 の 長 い 旅:ド イ ツ と 日 本 の 比 較 」(『 大 妻 比 較 文 化 』 vol.11, pp25-34, 2010) ・ 文 部 科 学 省 『 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領 』 ・「 244 朱 印 船 貿 易 と 日 本 町( 17 世 紀 )「 異 国 渡 海 船 路 積 」寛 永 14 年( 1637)8 月 1 日 」 ( 歴 史 学 研 究 会 編 『 世 界 史 史 料 4 東 ア ジ ア ・ 内 陸 ア ジ ア ・ 東 南 ア ジ ア Ⅱ 』( 岩 波 書 店 , 2010)) ・ 歴 史 民 俗 博 物 館 図 録 『 時 代 を 作 っ た 技 ― 中 世 の 生 産 革 命 』( 歴 史 民 俗 博 物 館 , 2013)
添 付 資 料 1 ワ ー ク シ ー ト 資 料 を 段 階 的 に 読 解 す る た め の 手 引 き に し た 。 そ れ ぞ れ の 資 料 か ら 読 み 解 い て ほ し い 項 目 を 並 べ 、 ワ ー ク シ ー ト に し た 。 資 料 は 問 に 対 応 す る 形 で 配 布 し 、 ス ラ イ ド に し て 、 黒 板 に も 掲 示 し た 。 添 付 資 料 2 配 布 資 料 例 資 料 を 4 種 類 配 布 し た 。順 番 に 読 解 す る と 、 17 世 紀 頃 の 日 本 に は 、東 南 ア ジ ア か ら 大 量 に 漆 が 輸 入 さ れ て い た と い う 事 実 が 浮 か び 上 が る 。 資 料 1 : 南 蛮 漆 器 が 欧 州 で 受 容 さ れ て い た こ と を 示 す 文 章 → 南 蛮 漆 器 へ の 需 用 が あ っ た こ と を 示 す 、 ま た 、 漆 器 の 輸 出 先 を も 暗 示 す る 。形 状 の 理 由 が 類 推 さ れ る 。( ボ ダ ル ト =ベ イ リ ー B. M., 2010) 資 料 2 : 京 都 の 漆 工 房 跡 か ら 発 掘 さ れ た 漆 壺 の 付 着 成 分 を 分 析 し た 資 料 → 資 料 3 、 4 の 裏 付 け と し て 利 用 可 能 。( 北 野 他 ,2007) 資 料 3 : 日 本 が ど こ と ど の よ う な も の を 取 引 し て い た か を 示 す 史 料 。 → 南 蛮 貿 易 の 広 が り や 商 品 の 幅 を 示 す 。(「 244 朱 印 船 貿 易 と 日 本 町 ( 17 世 紀 )『 世 界 史 史 料 4 』) 資 料 4 : オ ラ ン ダ 商 館 に 入 っ て き た 漆 の 記 録 。 → ど こ か ら 、 何 ト ン と い う 記 録 が あ る の で 、 資 料 2 、 3 の 客 観 的 裏 付 け に 利 用 が 可 能 。( 北 野 他 , 2007)